JPH1162032A - 外壁の目地構造 - Google Patents

外壁の目地構造

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JPH1162032A
JPH1162032A JP22268097A JP22268097A JPH1162032A JP H1162032 A JPH1162032 A JP H1162032A JP 22268097 A JP22268097 A JP 22268097A JP 22268097 A JP22268097 A JP 22268097A JP H1162032 A JPH1162032 A JP H1162032A
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Saburo Izumi
三朗 泉
Hirochika Nakashiyouya
博規 中庄谷
Hidesuke Machida
秀介 町田
Hideo Kamiozawa
秀夫 上小澤
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Misawa Homes Co Ltd
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Inoue MTP KK
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な防水性を確保できかつバックアップ材
を容易に設置できる外壁の目地構造を提供する。 【解決手段】 外壁材6を上下左右に並設した外壁の目
地構造において、横目地部には、樋状部21を備えた横
目地部材20を設け、縦目地部9には、排水路を設け、
目地部9の交差部分にはバックアップ材60を配置す
る。バックアップ材60の屋外側の面には、屋外側に向
かう下り傾斜を付ける。これにより、バックアップ材6
0により止水された雨水は、下り傾斜に沿って屋外側に
向かって流れ落ちるから優れた防水性を確保できるう
え、バックアップ材60の設置時の傾きを厳密に管理し
なくてもよくなるから、簡単に設置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の外壁材を上
下左右に並設した外壁の目地構造に関する。
【0002】
【背景技術】住宅等の建物の外壁は、一般に、サイディ
ング材等の外壁材を、鉄骨や木材を組んだ骨組みに並べ
て取り付けて形成している。また、複数の建物ユニット
を予め工場で製造し、これらを建設現場で組み合わせて
建物を構築するユニット工法においては、工場で建物ユ
ニットを製造する際に、ALCやPALC等の軽量気泡
コンクリートからなる外壁材を、柱および梁を組んだ箱
状の骨組みに組み付けるようにしている。この外壁材を
取り付けた建物ユニットを建設現場で積層配列すること
により、外壁材が並設され、建物の外壁が形成される。
【0003】このように、サイディング材や軽量気泡コ
ンクリート等の外壁材を上下左右に並設した外壁では、
隣接する外壁材の間に目地部が形成されるので、この目
地部に防水処理を施す必要が生じる。目地部の防水処理
として、本出願人は、上下に隣接した外壁材の間に形成
される横目地部に樋状部を備えた横目地部材を設けると
ともに、左右に隣接した外壁材の間に形成される縦目地
部に排水路を設け、雨水を横目地部材の樋状部に沿って
流して、縦目地部の排水路を通じて下方に流し落とす方
法を提案した(特願平9−82709号)。この構造で
は、横目地部および縦目地部の交差部分で横目地部材が
途切れるので、この交差部分の横目地部材よりも屋内側
に、バックアップ材である角柱状の防水ブロックを配置
して、その屋外側の面で止水するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目地部
において、防水ブロックを厳密に水平に設置するのは極
めて困難であり、防水ブロックの設置状態(傾き方)に
よっては、その屋外側の面に屋内側に向かう下り傾斜が
形成されることがあり、この屋外側の面を伝って雨水が
屋内側に流れて、防水性が低下するおそれがある。ま
た、防水ブロックの設置時には、このような傾きが生じ
ないように防水ブロックの傾きを厳密に管理しなければ
ならないため、設置に手間がかかるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、充分な防水性を確保でき
かつバックアップ材を容易に設置できる外壁の目地構造
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面を参照し
て説明すると、複数の外壁材6,7を上下左右に並設し
た外壁の目地構造であって、上下に隣接した外壁材の間
に形成される横目地部8には、当該横目地部8に沿って
水を流すための樋状部21,81を備えた横目地部材2
0,80が設けられ、左右に隣接した外壁材の間に形成
される縦目地部9には、樋状部からの水を下方に落とす
ための排水路40が設けられ、横目地部および縦目地部
の交差部分には、横目地部材よりも屋内側にブロック状
のバックアップ材60が配置され、このバックアップ材
の屋外側の面には、屋外側に向かう下り傾斜が付けられ
ていることを特徴とする。
【0007】本発明では、バックアップ材の屋外側の面
には、屋外側に向かう下り傾斜が付けられているため、
横目地部および縦目地部の交差部分でバックアップ材に
より止水された雨水は、その屋外側の面の下り傾斜に沿
って、屋外側に向かって流れ落ちるから、優れた防水性
を確保できる。また、バックアップ材には、予め屋内側
に向かう下り傾斜が付けられているので、バックアップ
材を通常の作業で設置した場合に、設置時の傾きによっ
て屋外側の面に屋内側に向かう下り傾斜が形成されるの
を確実に防止できる。従って、従来の角柱状のバックア
ップ材のように、設置時の傾きを厳密に管理しなくても
よくなるから、バックアップ材を簡単に設置できる。
【0008】また、縦目地部に、排水路を構成する縦目
地部材41が屋外側から圧入される場合、この縦目地部
材に、バックアップ材の屋外側の面の傾斜方向下端部が
当接されていることが望ましい。
【0009】バックアップ材の傾斜方向下端部を縦目地
部材に当接させると、雨水は、バックアップ材の屋外側
の面に沿って下方に流されてから、縦目地部材を伝わっ
て下方に流れ落ちるようになる。従って、バックアップ
材により止水された水が、当該バックアップ材よりも下
方で屋内側へ浸入するのを防止できる。
【0010】そして、バックアップ材は、縦目地部を横
断して横目地部に配置された横止水部61と、この横止
水部から縦目地部に沿って下方に延びる縦止水部62と
を有して略T字状に形成されていることが好ましい。こ
のようにバックアップ材をT字状に形成することで、横
目地部材の途切れた部分を屋内側から確実に覆うことが
できるから、優れた防水効果が得られる。
【0011】バックアップ材をT字状に形成した場合、
バックアップ材は、左右に隣接した外壁材の互いに対向
する各角部にそれぞれ取り付けられた一対の止水ブロッ
ク60A,60Bからなり、これらの止水ブロックは、
互いに対称な略L字状に形成され、かつ、相互に密着し
ていることが好ましい。バックアップ材を一対の止水ブ
ロックにより構成すれば、止水ブロックを予め各外壁材
に取り付けておくことができるから、外壁材を並設する
だけで横目地部および縦目地部の交差部分にバックアッ
プ材を簡単に設置できる。また、一対の止水ブロックは
互いに密着しているため、これらのブロック間からの雨
水の浸入を確実に防止できる。
【0012】以上において、バックアップ材の屋内側の
面は、外壁材の屋内側の面と平行にされていることが望
ましい。このようにすれば、バックアップ材を外壁材の
屋内側の面と平行になるように配置するだけで、外壁材
に対して簡単に位置決めできるから、バックアップ材の
設置を一層容易化できる。
【0013】また、バックアップ材は、発泡体からなる
ことが好ましく、これによると、バックアップ材に柔軟
性を確保できるため、目地部の形状、大きさに拘わら
ず、バックアップ材が弾性変形して外壁材に追従するよ
うになるから、バックアップ材および外壁材の間に優れ
た水密性を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、二階建てのユニット
式建物1が示されている。このユニット式建物1は、基
礎2上に箱形の建物ユニット3を複数積層配列し、それ
らの建物ユニット3の上に屋根(図示省略)を設けて構
築されている。建物ユニット3は、図2に示すように、
四本の柱11、これらの四本の柱11の上端間を連結す
る上梁12および四本の柱11の下端間を連結する下梁
13を含む直方体形状の骨組み4と、上梁12間に架け
渡された複数の小梁14と、下梁13間に架設された複
数の根太15とを備えている。骨組み4内には、天井面
材16、床面材17、図示しない内壁パネルおよび間仕
切パネル等が適宜組み込まれて内装が施されている。ま
た、図1にも示すように、建物1の外壁を構成する建物
ユニット3には、その骨組み4の側面にALCやPAL
C等の軽量気泡コンクリートからなる矩形板状の外壁材
6が取り付けられている。このうち、建物1の角隅部、
つまり、建物1の出隅部1Aおよび入隅部1Bに配置さ
れる建物ユニット3には、その骨組み4の角隅部に、平
面視で略L字状の角隅部用外壁材7が取り付けられてい
る。
【0015】このような建物ユニット3を積層配列する
ことで、各建物ユニット3の外壁材6,7は上下左右に
並設され、これらの並設された外壁材6,7によってユ
ニット式建物1の外壁が構成されている。本実施形態の
外壁においては、上下に隣接する外壁材6の間、外壁材
7の間に各々横目地部8が形成され、左右に隣接する外
壁材6の間、外壁材6,7の間にそれぞれ縦目地部9が
形成されている。
【0016】上下に隣接した外壁材6の間に形成される
横目地部8には、図3に示すように、当該横目地部8に
沿って水を流すための樋状部21を備えた横目地部材2
0が設置され、上下の外壁材6A,6Bに圧接されてい
る。横目地部材20は、横目地部8の長手方向に連続し
た形状を有し、図4にも示すように、下側の外壁材6B
の上端面に密着固定される板状の横目地用基部22と、
この横目地用基部22に長手方向に沿って上方に突設さ
れる二列の屋内側リップ状部23および屋外側リップ状
部24と、横目地用基部22の屋内側の端部に突設され
た突出部27とを有して一体的に形成されている。この
ような横目地部材20のうち、屋外側リップ状部24を
除いた主な部分は、弾性を有する硬質の材料、具体的に
は、EPDM(エチレンプロピレンジエンラバー)によ
り形成されている。
【0017】横目地用基部22は、その下部に接着され
た両面テープ25を介して下側の外壁材6Bに接着固定
されている。両面テープ25は、弾力性および防水性を
有するブチルゴム系或いは天然ゴム系の材料からなる基
材の両面に流性を有する粘着材を設けたものであり、横
目地用基部22および下側の外壁材6Bに挟み込まれる
ことによって弾性変形し、外壁材6Bの上端面および横
目地用基部22に十分に密着固定されている。これによ
り、横目地用基部22は下側の外壁材6Bに面接触して
いてもその間からの毛管現象による水の浸入を阻止でき
る。また、外壁材6A,6Bに圧縮されることにより、
横目地部材20がU字状に撓んでその横目地用基部22
がめくれ上がるのを防止するために、両面テープ25
は、横目地用基部22の屋外側の端面近傍まで貼られて
いる。なお、この両面テープ25は、横目地用基部22
の屋外側の端面に達するように貼ってもよい。
【0018】このような横目地用基部22に立設された
屋内側リップ状部23および屋外側リップ状部24の間
は、樋状部21とされている。この樋状部21の底面、
つまり、横目地用基部22の上面のうち一対のリップ状
部23,24の間の部分である樋状部底面26には、屋
内側リップ状部23から屋外側リップ状部24に向かう
下り勾配が形成され、水が樋状部21内の屋外側の部分
に沿って流れるようになっている。また、屋外側リップ
状部24は、屋内側リップ状部23よりも軟質の材料、
具体的には、CSM(クロロスルホン化ポリエチレン)
からなり、美観を確保するために、外壁材6,7と略同
じ色に形成され、外壁材6,7と略同じ質感にするため
のエンボス加工が施されている。この屋外側リップ状部
24は、横目地用基部22の屋外側の端面を覆うように
設けられている。本実施形態の横目地部材20は、この
CSMおよび前述したEPDMを用いて、一体的に押出
し成形すること等により成形されている。
【0019】このような屋外側リップ状部24には、屋
内側リップ状部23に向かって突出する支持用突起30
が設けられ、この支持用突起30の突出方向先端には、
上方に突出して上側の外壁材6Aの下端面に圧接される
上側支持片31と、下方に突出して横目地用基部22に
結合された下側支持片32とが設けられている。これら
の支持片31,32は、外壁材6A,6Bに挟み込まれ
て圧縮されるため、横目地用基部22は、下側支持片3
2との結合部分で、下側の外壁材6Bに対して押圧され
るようになる。このような支持片31,32により、樋
状部21内の空間は、屋内側と屋外側とに区画され、こ
のうち、屋外側の空間は、支持用突起30によって上下
に分割されている。
【0020】この支持用突起30には、その中間部分を
上下に貫通する排水孔33が設けられ、この排水孔33
から、支持用突起30よりも下側の空間に水を導入でき
るようになっている。排水孔33は、表面張力が働かな
い程度の大きさの長孔状に形成され、支持用突起30の
剛性を確保できるように、支持用突起30の長手方向に
沿って間欠的に設けられている。
【0021】屋内側リップ状部23および突出部27の
間には、樋状部21と平行な排水溝28が形成され、樋
状部21から屋内側リップ状部23を越えて屋内側に浸
入した水を捕捉できるようになっている。また、突出部
27は、一対のリップ状部23,24よりも低い高さ、
具体的には、上側の外壁材6Aの下端面に接触しない高
さに形成されている。これにより、突出部27および上
側の外壁材6Aの間からの毛管現象による浸水を確実に
防止できる。
【0022】このように構成された横目地部材20は、
図5に示すように、外壁材6A,6Bに上下から挟み込
まれている。屋内側リップ状部23および屋外側リップ
状部24は、弾性変形して、その各先端は、上側の外壁
材6Aの下端面に圧接されて隙間なく密着している。支
持用突起30の上側支持片31の先端は上側の外壁材6
Aの下端面に圧接されて密着している。これにより、横
目地用基部22は、下側支持片32との接合部分で下側
の外壁材6Bに対して押圧されている。また、支持用突
起30は、屋外側リップ状部24の中央部分が屋内側に
撓むように接続されているので、外壁材6A,6Bによ
り挟み込んだときに、屋外側リップ状部24の上端部が
屋内側に折れ曲がることないから、防水性を損うことな
く設置できる。
【0023】図1に戻って、ユニット式建物1の入隅部
1Bにおいて、上下に積層された角隅部用の外壁材7の
間に形成された横目地部8には、図6に示すように、平
面視で略L字状に湾曲した形状にした以外は、前述した
横目地部材20と略同様な横目地部材80が設けられて
いる。なお、この横目地部材80の説明にあたって、前
述した図3〜図5と同じ構成要素については同一符号を
付し、その説明を省略もしくは簡略化する。下側の外壁
材7(上側の外壁材については図示省略)の上端の屋内
側のコーナー部には切欠き部71が形成され、外壁材7
を柱11(図2参照)に固定するブラケット72を取り
付けるようになっている。
【0024】横目地部材80は、平面視で略L字状に形
成され、その角部は湾曲した形状とされ、これにより、
横目地部材80の角部のうち最も屋内側に出っ張る頂部
80Aは、外壁材7の上端面に支持され、下方に撓まな
いようになっている。このような横目地部材80の角部
において、樋状部81および排水溝88は湾曲してお
り、この湾曲に沿って水が流通するようになっている。
また、排水溝88から水が屋内側に溢れ出すのを防止す
るために、当該排水溝88を構成する突出部87は、前
述した横目地部材20の突出部27(図3〜図5参照)
よりも、上方への突出高さが高くされ、排水溝88の容
積が拡張されている。さらに、上側支持片31の上端部
には、毛管現象等による屋内側への水の浸入を抑制する
ために、ブチルゴムを主成分とする粘着材89が設けら
れ、上側の外壁材(図示省略)に密着するようになって
いる。
【0025】一方、図7および図8に示すように、左右
に隣接した外壁材6Aの間、外壁材6Bの間に形成され
た縦目地部9には、樋状部21および排水溝28に連通
する排水路40が設けられ、樋状部21に沿って流れて
きた水を排水路40を通じて下方に流し落とすようにな
っている。この排水路40は、縦目地部9に屋外側から
圧入された縦目地部材41により形成され、縦目地部9
のうち、縦目地部材41から屋内側の部分で排水するよ
うになっている。
【0026】縦目地部材41は、縦目地部9に係止され
る縦目地係止部42と、この縦目地係止部42の屋外側
の端部に設けられて縦目地部9を塞ぐ縦目地止水部43
とを備えている。縦目地係止部42は、弾性を有する硬
質の材料、具体的には、EPDMにより形成され、図9
にも示すように、縦目地部9内に挿入される挿入部51
と、この挿入部51から左右の外壁材6A,6Bの各側
端面に向かって突出した封止片52とを有して構成され
ている。これらの封止片52は、縦目地部材41を縦目
地部9に圧入したときに、弾性変形してその突出方向先
端部が各外壁材6A,6Bの側端面に圧接され、これに
より、縦目地部9に係止されるようになっている。
【0027】縦目地止水部43は、縦目地係止部42よ
りも軟質の材料、具体的には、CSMからなり、美観を
確保するために、外壁材6,7と略同じ色に形成され、
外壁材6,7と略同じ質感にするためのエンボス加工が
施されている。これらの材質からなる本実施形態の縦目
地部材41は、CSMおよび前述したEPDMを用い
て、縦目地係止部42および縦目地止水部43を一体的
に押出し成形すること等により成形されている。
【0028】この縦目地止水部43は、挿入部51の屋
外側の端面を覆うように設けられた止水面53と、この
止水面53の幅方向(縦目地部9の長手方向と直交する
方向)端部および挿入部51の中間部分をそれぞれ連結
する連結面54とを備え、挿入部51の屋外側の端部を
含んで、縦目地9の長手方向に連続した矩形筒状に形成
されている。連結面54には、横目地部材20の長手方
向端面に沿う平面部54Aが形成されている。この平面
部54Aは、外壁材6A,6Bの各側端面に圧接される
とともに、横目地部8および縦目地部9の交差部分にお
いては、横目地部材20の屋外側リップ状部24の長手
方向端面に圧接されて密着するようになっている。
【0029】また、図7および図8に示すように、横目
地部8および縦目地部9の交差部分には、横目地部材2
0および縦目地部材41よりも屋内側に、柔軟性を有す
る発泡体からなるバックアップ材60が配置されてい
る。このバックアップ材60は、縦目地部9を横断して
横目地部8に配置された横止水部61と、この横止水部
61から縦目地部9に沿って下方に延びる縦止水部62
とを有して略T字状に形成されている。この縦止水部6
2の屋外側の面62Aの下部には、屋外側に向かう下り
傾斜が付けられている。縦止水部62の傾斜方向下端部
は、縦目地部材41に当接され、バックアップ材60の
屋外側の面62Aに沿って流れた落ちた水を、縦目地部
材41に伝わせて排水できるようになっている。また、
バックアップ材60の屋内側の面は、外壁材6A,6B
の屋内側の面と平行に形成され、これらの外壁材6A,
6Bの屋内側の面と面一になるように設置されている。
【0030】このようなバックアップ材60は、目地部
8,9の交差部分において、下側で左右に隣接した外壁
材6Bにそれぞれ取り付けられた一対の止水ブロック6
0A,60Bにより構成されている。これらの止水ブロ
ック60A,60Bは、互いに対称な略L字状に形成さ
れ、それぞれ前記隣接した外壁材6Bの対向する各角部
に取り付けられ、外壁材6Bを隣接配置した状態で互い
に密着している。
【0031】なお、図示しないが、左右に隣接した外壁
材6,7の間に形成された縦目地部9にも、同様な構造
の排水路が形成されている。
【0032】本実施形態においては、次のような手順で
横目地部8および縦目地部9の防水処理を行う。先ず、
長尺に成形して巻き取っておいた横目地部材20を横目
地部8の長手方向寸法、つまり、外壁材6の上端面の長
手方向寸法に応じた長さに切断し、これとは別に、入隅
部用に略L字状に形成した横目地部材80を用意してお
く。また、縦目地部材41も予め長尺に成形して巻き取
っておき、一階および二階部分の縦目地部9を連続して
塞ぐ長さに切断する。
【0033】そして、ユニット式建物1の一階部分に配
置される建物ユニット3の外壁材6,7の上端面、つま
り、横目地部8を構成する下側の外壁材6B,7の上端
面に、両面テープ25によって横目地部材20,80を
密着固定する。このとき、樋状部21にはその長手方向
に沿った勾配が形成される。すなわち、外壁材6を骨組
み4に通常の作業で取り付けた場合、その上端面を厳格
に水平面に保った状態で取り付けることは困難である。
そこで、その取付け時に生じる傾きを利用して樋状部2
1に長手方向に沿った勾配を形成できる。
【0034】また、一階の建物ユニット3の外壁材6,
7の側端面の上端部、つまり、目地部8,9の交差部分
において下側となる外壁材6B,7の各側端面の上端部
には、止水ブロック60A,60Bを密着固定する。こ
のとき、止水ブロック60A,60Bを正確に位置決め
するために、止水ブロック60A,60Bの屋内側の面
が外壁材6B,7の各屋内側の面と面一になるように設
置する。
【0035】これらの横目地部材20,80および止水
ブロック60A,60Bの取付けは、建物ユニット3の
組立てとともに工場で予め行ってもよく、建設現場にお
いて建物ユニット3を施工する際に行ってもよい。
【0036】次に、建設現場において建物ユニット3を
基礎2上に順次積層配列する。この際、一階の建物ユニ
ット3を水平方向に隣接配置すると、左右に並列配置さ
れた外壁材6Bの間で、止水ブロック60A,60Bが
互いに密着するとともに、止水ブロック60A,60B
の設置時に若干の傾きが生じても、これらの止水ブロッ
ク60A,60Bからなるバックアップ材60の屋外側
の面62Aには、屋外側に向かう下り勾配が形成され
る。そして、一階の建物ユニット3の上に二階の建物ユ
ニット3を積層すると、上下に隣接配置される外壁材6
A,6Bの間、外壁材7の間で、それぞれ横目地部材2
0,80の屋内側リップ状部23、屋外側リップ状部2
4および支持片31,32が弾性変形して、その各上端
部が上側の外壁材6A,7の下端面に圧接されるように
なる。また、バックアップ材60が上側の外壁材6A,
7により押圧されて弾性変形し、その横止水部61が上
下の外壁材6A,6B,7に密着する。
【0037】この後、縦目地部材41を縦目地部9に屋
外側から圧入して、バックアップ材60の屋外側の面6
2Aの傾斜方向下端部に当接させる。すると、縦目地部
材41の縦目地止水部43は弾性変形して、その平面部
54Aが横目地部材20,80の屋外側リップ状部24
の長手方向端面に追従するようになり、互いに柔軟性を
有するため、隙間なく密着するようになる。
【0038】このように構成された本実施形態の外壁の
目地構造では、横目地部8において、雨水のほとんどは
屋外側リップ状部24で遮られ、この屋外側リップ状部
24を越えて屋内側に浸入した雨水は、樋状部21,8
1で捕捉され、この樋状部21,81に沿って排水路4
0まで流れるようになる。
【0039】横目地部材20において、樋状部21で捕
捉された水は、横目地部材20の設置時に樋状部底面2
6に形成された長手方向の勾配に従って、上下の外壁材
6A,6Bの間を横目地部8の長手方向に沿って流れ
る。このとき、水は樋状部底面26の屋外側に向かう下
り勾配により樋状部21内の屋外側の部分を流れる。
【0040】具体的には、屋外側リップ状部24および
上側の外壁材6Aの間から浸入した雨水は、先ず、上側
支持片31で止水されて、支持用突起30の上面を流れ
て、排水孔33から支持用突起30よりも下側の空間、
つまり、下側支持片32および屋外側リップ状部24の
間の空間を通じて排水路40まで導かれる。この支持用
突起30の下側の空間よりも水量が多く、排水孔33か
ら水が溢れた場合、水は、支持用突起30よりも上側の
空間、つまり、上側支持片31および屋外側リップ状部
24の間の空間を通じて流れるようになる。そして、上
側支持片31および上側の外壁材6Aの間から屋内側に
浸入した雨水は、屋内側リップ状部23で止水され、樋
状部21のうち、屋内側リップ状部23および支持片3
1,32の間の空間を通じて、排水路40まで導かれ
る。
【0041】毛管現象等により、樋状部21よりも屋内
側に浸入した水、つまり、屋内側リップ状部23および
上側の外壁材6Aの間から屋内側に浸入した雨水は、突
出部27により止水され、排水溝28を通じて排水路4
0に導入される。この突出部27は、上側の外壁材6A
に接触していないので、この突出部27および外壁材6
Aの間から毛管現象によって屋内側に浸水することはな
い。
【0042】また、入隅部用の横目地部材80において
も、横目地部材20の場合と同様に、雨水は、樋状部8
1および排水溝88に沿って排水路40に導入される。
このとき、横目地部材80の角部は湾曲しているため、
外壁材7の切欠き部71に被さる部分が少ないうえ、横
目地部材80の頂部80Aは、下側の外壁材7の上端面
に支持されているので、横目地部材80の角部が下方に
垂れ下がることがないから、樋状部81の角部における
水の滞留を防止できる。また、排水溝88の容積は拡大
されているため、樋状部81よりも屋内側に浸入する雨
水の量が多くても、排水溝88を通じて確実に排水する
ことができる。
【0043】このように樋状部21,81および排水溝
28,88を流れた水は、横目地部8および縦目地部9
の交差部分で排水路40に導入され、この排水路40に
沿って流れ落ちて排水される。具体的には、縦目地部9
において、雨水は、縦目地部材41の縦目地止水部43
よりも屋内側の部分を流れるようになる。この目地部
8,9の交差部分において、樋状部21,81および排
水溝28,88から、縦目地部材41よりも屋内側の部
分に導入された水は、バックアップ材60により止水さ
れ、その屋外側の面62Aを伝わって、その傾斜に沿っ
て屋外側に導かれる。そして、縦止水部62の屋外側の
面62Aに沿って流れた水は、その傾斜方向下端部から
縦目地部材41の縦目地係止部42を伝わって下方に流
し落とされる。これにより、雨水は、バックアップ材6
0および縦目地部材41の間を自然落下することがなく
なるので、雨水のバックアップ材60よりも屋内側への
浸入を防止できる。
【0044】一方、縦目地部9においては、雨水のほと
んどは縦目地部材41の縦目地止水部43により遮断さ
れる。縦目地止水部43を越えて縦目地部9に浸入した
水はそのまま排水路40に導入されて下方に流し落とさ
れる。
【0045】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。すなわち、バックアップ材60の屋外
側の面62Aには、屋外側に向かう下り傾斜が付けられ
ているため、横目地部8および縦目地部9の交差部分に
おいて、バックアップ材60により止水された雨水は、
その屋外側の面62Aの下り傾斜に沿って屋外側に向か
って流れ落ちるので、雨水が屋内側に向かうのを防止で
きるから、優れた防水性を確保できる。また、バックア
ップ材60には、予め屋内側に向かう下り傾斜が付けら
れているので、バックアップ材60の設置時の傾きによ
り、その屋外側の面62Aに屋内側に向かう下り傾斜が
形成されるのを確実に防止できる。従って、設置時の傾
きを厳密に管理しなくてもよくなるから、バックアップ
材60を簡単に設置できる。
【0046】また、バックアップ材60の傾斜方向下端
部を縦目地部材41に当接させたため、雨水は、バック
アップ材60の屋外側の面62Aに沿って下方に流され
てから、縦目地部材41を伝わって下方に流れ落ちるよ
うになる。従って、バックアップ材60により止水され
た水が、当該バックアップ材60よりも下方で屋内側へ
浸入するのを防止できる。
【0047】そして、バックアップ材60は、横止水部
61および縦止水部62を有して略T字状に形成されて
いるので、横目地部材20,80の途切れた部分を屋内
側から確実に覆うことができるから、優れた防水効果が
得られる。
【0048】さらに、バックアップ材60は、左右に隣
接した外壁材6B,7にそれぞれ取り付けられた一対の
止水ブロック60A,60Bからなるものであるため、
止水ブロック60A,60Bを予め各外壁材6B,7に
取り付けておけば、外壁材6B,7を並設するだけで、
横目地部8および縦目地部9の交差部分にバックアップ
材60を簡単に設置できる。また、止水ブロック60
A,60Bは互いに密着しているため、これらのブロッ
ク60A,60B間からの雨水の浸入を確実に防止でき
る。
【0049】そして、バックアップ材60の屋内側の面
は、外壁材6,7の屋内側の面と平行にされているの
で、止水ブロック60A,60Bを外壁材6,7の屋内
側の面と面一になるように配置するだけで、外壁材6,
7に対して簡単に位置決めできるから、バックアップ材
60の設置を一層容易化できる。
【0050】また、バックアップ材60は、発泡体から
なるものであるため、柔軟性を確保できるので、バック
アップ材60が弾性変形して外壁材6,7に追従するよ
うになるから、バックアップ材60および外壁材6,7
の間に優れた水密性を確保できる。
【0051】さらに、横目地部材20,80では、横目
地用基部22に立設されたリップ状部23,24の間が
樋状部21,81とされているので、雨水のほとんどを
屋外側リップ状部24で遮ることができるうえ、この屋
外側リップ状部24を越えて屋内側に浸入した雨水は、
樋状部21,81を通じて排水できるから、横目地部材
20,80よりも屋内側への水の浸入を確実に防止でき
る。また、リップ状部23,24は上側の外壁材6A,
7の下端面に圧接されるので、横目地部材20,80と
上側の外壁材6A,7との間で高い防水性を確保でき
る。
【0052】さらに、横目地部材20,80の設置にあ
たっても、横目地用基部22を下側の外壁材6B,7の
上端面に密着固定しておき、この下側の外壁材6B,7
上に上側の外壁材6A,7を配置して横目地部材20,
80を挟み込むだけでよいので、簡単に設置できる。そ
して、横目地用基部22は板状に形成されているので、
下側の外壁材6B,7の上端面に大面積で密着固定で
き、横目地用基部22と下側の外壁材6B,7との間に
優れた防水性が得られる。
【0053】そして、樋状部底面26には、屋外側に向
かう下り勾配が形成されているので、水が樋状部21,
81の各空間の屋外側の部分に沿って流れるようにな
り、屋内側に向かうのを防止できるので、横目地部8の
防水性を一層高めることができる。
【0054】さらに、横目地用基部22の屋内側端部に
は、突出部27,87が立設されているので、毛管現象
により屋内側リップ状部23を越えて屋内側に浸入した
水を突出部27,87で止水でき、排水溝28,88に
沿って確実に排水できるので、優れた防水効果を期待で
きる。
【0055】そして、屋外側リップ状部24には、上側
支持片31および下側支持片32を有する支持用突起3
0が突設されているため、下側支持片32によって横目
地用基部22が下側の外壁材6Bの上端面に押圧される
から、横目地用基部22と下側の外壁材6Bとの密着性
を高めることができる。
【0056】また、下側支持片32は横目地用基部22
に連結されているため、その連結部分で横目地用基部2
2を確実に押圧することができるうえに、横目地部8に
設置したときに屋外側リップ状部24を屋内側に撓んだ
姿勢に確実に保持できる。
【0057】さらに、支持用突起30には排水孔33が
形成されているので、この排水孔33から支持用突起3
0よりも下側の空間にも雨水を導くことができるように
なり、支持用突起30の上側支持片31を越えて屋内側
に浸入する水の量を少なくできるから、防水効果を高め
ることができる。また、支持用突起30よりも下側の空
間にも雨水を流通させることができるため、樋状部2
1,81の空間を有効利用できる。従って、樋状部2
1,81で捕捉可能な水量を増やせるから、水量が多い
場合でも、樋状部21,81からの水の溢れを抑制でき
る。とくに、横目地部材20では、排水性の悪い長手方
向の中間部分において樋状部21に流通可能な水量を多
くできるので、優れた防水性が得られる。
【0058】そして、入隅部1B用の横目地部材80の
角部の屋内側の部分は湾曲しているため、横目地部材8
0の角部のうち、外壁材7の上端の切欠き部71に被さ
る部分を少なくすることができるうえ、頂部80Aを外
壁材7に支持させることができるので、横目地部材80
の角部の下方への撓みを防止できる。従って、樋状部8
1の角部における水の滞留を防止できるため、優れた防
水性を確保できる。また、樋状部81において、その角
部に向かって雨水が流れても、この雨水を角部の湾曲に
沿って樋状部81の端部まで円滑に流通させることがで
きるので、樋状部81の角部における雨水の滞留および
オーバーフローを防止できるから、防水性を向上でき
る。
【0059】さらに、入隅部1B用の横目地部材80の
上側支持片31には、上側の外壁材7に密着する粘着材
89が設けられているので、この粘着材89を介して上
側支持片31を上側の外壁材7に確実に密着させること
ができる。従って、上側支持片31および上側の外壁材
7の間から屋内側に水が浸入するのを抑制できるから、
防水効果を高めることができる。また、粘着材89はブ
チルゴムを主成分とするものであるため、優れた耐候性
を確保できる。
【0060】そして、縦目地部9には排水路40が設け
られているので、樋状部21,81および排水溝28,
88に沿って流れてきた水を排水路40を通じて確実に
流し落とすことができるため、良好な防水性が得られ
る。また、本実施形態の排水路40は、縦目地部材41
を圧入するだけで簡単に形成できる。
【0061】さらに、縦目地部材41は、縦目地部9を
塞ぐ縦目地止水部43を有するため、縦目地部9から浸
入しようとする雨水のほとんどを縦目地止水部43によ
って遮ることができるうえ、縦目地止水部43を越えて
屋内側に侵入した水は排水路40を通じて下方に流すこ
とができるから、縦目地部9に良好な防水性を確保でき
る。
【0062】また、縦目地止水部43は、縦目地係止部
42よりも軟質の材料であるCSMからなるため、容易
に変形して横目地部材20,80の端面に追従するよう
になり、縦目地止水部43を横目地部材20,80の端
面、具体的には、屋外側リップ状部24の端面に密着さ
せることができる。従って、横目地部材20および縦目
地部材41の接続部分からの浸水を確実に防止できるた
め、優れた防水性を確保できる。さらに、横目地部材2
0,80の屋外側リップ状部24も軟質のCSMにより
形成されているので、この屋外側リップ状部24の端面
に縦目地止水部43を圧接させたときに容易に変形して
縦目地止水部43の平面部54Aに追従すから、優れた
密着性を確保でき、防水性を一層向上できる。
【0063】そして、縦目地止水部43は筒状に形成さ
れているため、その長手方向と直交する方向に大きく変
形させることができるから、より優れた柔軟性が得ら
れ、横目地部材20,80の端面に一層確実に追従させ
ることができる。
【0064】また、縦目地止水部43は、横目地部材2
0,80の端面に沿う平面部54Aを有するため、屋外
側リップ状部24が撓んでいても、平面部54Aを屋外
側リップ状部24の長手方向端面に確実に面接触させる
ことができるので、屋外側リップ状部24と縦目地止水
部43とを隙間なく接続できるから、優れた防水性を確
保できる。
【0065】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、前記実施形態では、バックアップ材60の屋
外側の面62Aの下部に屋外側に向かう下り傾斜を付け
たが、屋外側の面の全面に下り傾斜を付けてもよい。ま
た、バックアップ材は、一対の止水ブロックからなるも
のに限定されず、三つ以上の止水ブロックにより構成し
てもよく、或いは、一体的に形成してもよい。
【0066】そして、前記実施形態では、縦目地部材4
1の縦目地止水部43を筒状に形成したが、中実に形成
してもよく、これによると、横目地部材の端面への追従
性は若干低下するが、剛性が高められるので、縦目地部
材の圧入作業を容易化できる。さらに、前記実施形態の
入隅部用の横目地部材80の角部は、全体的に湾曲した
形状を有していたが、屋内側の部分だけ湾曲させて、屋
外側の部分は屈曲した形状としてもよい。
【0067】また、前記実施形態の外壁材6,7は、比
較的厚く形成される軽量気泡コンクリート製であった
が、これよりも薄いサイディング材等により外壁材を形
成してもよい。しかし、本発明は外壁材と外壁材との間
の空間を利用して水を流す構造であるため、外壁材は厚
い方が好ましい。さらに、以上に述べた実施形態では、
ユニット式建物の外壁の目地構造について説明したが、
本発明は、ユニット式建物の外壁に限定されず、複数の
外壁材を並設した外壁であれば、ユニット工法以外の工
法によって建てられた建物の外壁にも適用できる。例え
ば、本発明は、鉄骨軸組みフレーム等に外壁材を並べて
取り付けた外壁等に適用してもよい。
【0068】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
バックアップ材の屋外側の面には、屋外側に向かう下り
傾斜が付けられているため、横目地部および縦目地部の
交差部分でバックアップ材により止水された雨水は、そ
の屋外側の面の下り傾斜に沿って屋外側に流れ落ちるか
ら、優れた防水性を確保できる。また、バックアップ材
には、予め屋内側に向かう下り傾斜が付けられているの
で、設置時のバックアップ材の傾きによって、屋外側の
面に屋内側に向かう下り傾斜が形成されるのを防止でき
る。従って、従来の角柱状のバックアップ材のように、
設置時の傾きを厳密に管理しなくてもよくなるから、バ
ックアップ材を簡単に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】前記実施形態の建物ユニットを一部破断して示
す斜視図。
【図3】前記実施形態の横目地部材を示す斜視図。
【図4】前記実施形態の横目地部材を示す図。
【図5】前記実施形態の横目地部材の設置状態を示す断
面図。
【図6】前記実施形態の入隅部用の横目地部材を示す斜
視図。
【図7】前記実施形態の横目地部および縦目地部の交差
部分を示す斜視図。
【図8】前記実施形態の横目地部および縦目地部の交差
部分を示す分解斜視図。
【図9】前記実施形態の縦目地部材を示す図。
【符号の説明】
1 ユニット式建物 1B 入隅部 6,6A,6B 外壁材 7 外壁材 8 横目地部 9 縦目地部 20,80 横目地部材 21,81 樋状部 23 屋内側リップ状部 24 屋外側リップ状部 30 支持用突起 31 上側支持片 32 下側支持片 33 排水孔 40 排水路 41 縦目地部材 42 縦目地係止部 43 縦目地止水部 54A 平面部 60 バックアップ材 60A,60B 止水ブロック 61 横止水部 62 縦止水部 89 粘着材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中庄谷 博規 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 町田 秀介 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 (72)発明者 上小澤 秀夫 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目16番30号 株式会社イノアックコーポレーション船 方事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外壁材を上下左右に並設した外壁
    の目地構造であって、 上下に隣接した前記外壁材の間に形成される横目地部に
    は、当該横目地部に沿って水を流すための樋状部を備え
    た横目地部材が設けられ、 左右に隣接した前記外壁材の間に形成される縦目地部に
    は、前記樋状部からの水を下方に落とすための排水路が
    設けられ、 前記横目地部および縦目地部の交差部分には、前記横目
    地部材よりも屋内側にブロック状のバックアップ材が配
    置され、 このバックアップ材の屋外側の面には、屋外側に向かう
    下り傾斜が付けられていることを特徴とする外壁の目地
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した外壁の目地構造にお
    いて、 前記縦目地部には、前記排水路を構成する縦目地部材が
    屋外側から圧入され、 この縦目地部材に、前記バックアップ材の屋外側の面の
    傾斜方向下端部が当接されていることを特徴とする外壁
    の目地構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した外壁
    の目地構造において、 前記バックアップ材は、前記縦目地部を横断して前記横
    目地部に配置された横止水部と、この横止水部から前記
    縦目地部に沿って下方に延びる縦止水部とを有して略T
    字状に形成されていることを特徴とする外壁の目地構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した外壁の目地構造にお
    いて、 前記バックアップ材は、左右に隣接した前記外壁材の互
    いに対向する各角部にそれぞれ取り付けられた一対の止
    水ブロックからなり、 これらの止水ブロックは、互いに対称な略L字状に形成
    され、かつ、相互に密着していることを特徴とする外壁
    の目地構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載した外壁の目地構造において、前記バックアップ材
    の屋内側の面は、前記外壁材の屋内側の面と平行にされ
    ていることを特徴とする外壁の目地構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれかに
    記載した外壁の目地構造において、前記バックアップ材
    は、発泡体からなることを特徴とする外壁の目地構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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