JPH1161191A - カビ取り剤組成物 - Google Patents
カビ取り剤組成物Info
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- JPH1161191A JPH1161191A JP9225744A JP22574497A JPH1161191A JP H1161191 A JPH1161191 A JP H1161191A JP 9225744 A JP9225744 A JP 9225744A JP 22574497 A JP22574497 A JP 22574497A JP H1161191 A JPH1161191 A JP H1161191A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酸素系カビ取り剤の主成分として、過炭酸ナ
トリウムを用いた場合において、水に対する溶解性が良
好で、使用時の粉残り、性能の低下、容器の排出口のつ
まり等がなく、また刺激臭や有害ガスの発生がなく、し
かも高いカビ除去能力を有する、カビ本来の除去に適し
た組成物を提供すること。 【解決手段】 酸素系のカビ取り剤組成物において、過
炭酸ナトリウムとして、温度20℃の純水450mlに
対し50gを添加し、旗型撹拌羽根250rpmで撹拌
した時の溶解率が90%に達する時間が30秒以内であ
るものを使用する。
トリウムを用いた場合において、水に対する溶解性が良
好で、使用時の粉残り、性能の低下、容器の排出口のつ
まり等がなく、また刺激臭や有害ガスの発生がなく、し
かも高いカビ除去能力を有する、カビ本来の除去に適し
た組成物を提供すること。 【解決手段】 酸素系のカビ取り剤組成物において、過
炭酸ナトリウムとして、温度20℃の純水450mlに
対し50gを添加し、旗型撹拌羽根250rpmで撹拌
した時の溶解率が90%に達する時間が30秒以内であ
るものを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時において組
成物の水への溶解性に極めて優れると共に、使用時に有
害なガスの発生がなく、しかも刺激臭のない、カビ取り
用として好適な酸素系のカビ取り剤組成物に関する。
成物の水への溶解性に極めて優れると共に、使用時に有
害なガスの発生がなく、しかも刺激臭のない、カビ取り
用として好適な酸素系のカビ取り剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】住居廻りにおける浴室、浴槽、トイレ、
流し台等、特に水を頻繁に使用する箇所の汚れは、カビ
に起因する有機物や不溶性の無機物によるものが多く、
界面活性剤を主成分とする通常の洗浄剤ではなかなか除
去することが出来ないため、これらの汚れを除去するに
は、従来塩素系又は酸素系漂白剤を主成分とするものを
用い、その漂白効果によりカビの色を目立たなくすると
いう方法が採られてきた。
流し台等、特に水を頻繁に使用する箇所の汚れは、カビ
に起因する有機物や不溶性の無機物によるものが多く、
界面活性剤を主成分とする通常の洗浄剤ではなかなか除
去することが出来ないため、これらの汚れを除去するに
は、従来塩素系又は酸素系漂白剤を主成分とするものを
用い、その漂白効果によりカビの色を目立たなくすると
いう方法が採られてきた。
【0003】しかし、次亜塩素酸ナトリウムのような塩
素系漂白剤を主成分とするものは、カビ色素の漂白力と
カビの除去性能は優れているものの、目や皮膚を痛める
危険性が大きい上、塩素臭が強く使用する際には十分な
換気に留意しなければならず、また酸性の洗浄剤と誤っ
て併用した場合、有害な塩素ガスを発生する等の欠点を
有している。
素系漂白剤を主成分とするものは、カビ色素の漂白力と
カビの除去性能は優れているものの、目や皮膚を痛める
危険性が大きい上、塩素臭が強く使用する際には十分な
換気に留意しなければならず、また酸性の洗浄剤と誤っ
て併用した場合、有害な塩素ガスを発生する等の欠点を
有している。
【0004】一方、過酸化水素に代表される酸素系漂白
剤を主成分とするものは、塩素ガスを発生するという欠
点はないが、単独では十分な漂白効果によるカビ色素の
退色効果が得られず、そのため各種の漂白活性化剤を併
用しなければならなかった(例えば、特開平2−225
600号、特開平2−196896号、特開昭62−4
794号各公報)。
剤を主成分とするものは、塩素ガスを発生するという欠
点はないが、単独では十分な漂白効果によるカビ色素の
退色効果が得られず、そのため各種の漂白活性化剤を併
用しなければならなかった(例えば、特開平2−225
600号、特開平2−196896号、特開昭62−4
794号各公報)。
【0005】しかしながら、これら有機過酸系漂白活性
化剤を併用しても、カビ色素に対する漂白効果が若干向
上するのみで、カビ本来の除去という点に関しては依然
不十分であるために、繰り返しカビ汚れが付きやすいと
いう欠点がある。
化剤を併用しても、カビ色素に対する漂白効果が若干向
上するのみで、カビ本来の除去という点に関しては依然
不十分であるために、繰り返しカビ汚れが付きやすいと
いう欠点がある。
【0006】また、酸素系カビ取り剤の主成分として、
過酸化水素付加体である過炭酸ナトリウムを用いた場
合、水に対する溶解性が悪いために、使用時に組成物が
なかなか溶けきらず、粉残り、性能の低下、容器の排出
口のつまり等の問題がある。
過酸化水素付加体である過炭酸ナトリウムを用いた場
合、水に対する溶解性が悪いために、使用時に組成物が
なかなか溶けきらず、粉残り、性能の低下、容器の排出
口のつまり等の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、組成物
の水への溶解性に極めて優れると共に、刺激臭が無く、
カビ本来の除去に適した組成物を提供することを、その
目的とする。
従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、組成物
の水への溶解性に極めて優れると共に、刺激臭が無く、
カビ本来の除去に適した組成物を提供することを、その
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、組成物の
水への溶解性に極めて優れ、強力なカビ除去力を示し、
しかも刺激臭のない組成物を開発するために、鋭意研究
を重ねた結果、特定物性を有する過炭酸ナトリウムと、
ペルオキシ酸前駆体システムとを組み合わせることによ
り、好ましくは更に金属錯体とを組み合わせることによ
り、前記目的を達成し得ることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
水への溶解性に極めて優れ、強力なカビ除去力を示し、
しかも刺激臭のない組成物を開発するために、鋭意研究
を重ねた結果、特定物性を有する過炭酸ナトリウムと、
ペルオキシ酸前駆体システムとを組み合わせることによ
り、好ましくは更に金属錯体とを組み合わせることによ
り、前記目的を達成し得ることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明によれば、第一に、少なくと
も(A)過炭酸ナトリウムと、(B)ペルオキシ酸前駆
体システムを含有するカビ取り剤組成物において、該過
炭酸ナトリウムが、温度20℃の純水450mlに対し
50gを添加し、旗型撹拌羽根250rpmで撹拌した
時の溶解率が90%に達する時間が30秒以内であるこ
とを特徴とするカビ取り剤組成物が提供される。第二
に、更に、金属錯体を含有してなることを特徴とする上
記第一に記載したカビ取り剤組成物が提供される。
も(A)過炭酸ナトリウムと、(B)ペルオキシ酸前駆
体システムを含有するカビ取り剤組成物において、該過
炭酸ナトリウムが、温度20℃の純水450mlに対し
50gを添加し、旗型撹拌羽根250rpmで撹拌した
時の溶解率が90%に達する時間が30秒以内であるこ
とを特徴とするカビ取り剤組成物が提供される。第二
に、更に、金属錯体を含有してなることを特徴とする上
記第一に記載したカビ取り剤組成物が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明のカビ取り剤組成物は、少なくとも(A)
過炭酸ナトリウムと、(B)ペルオキシ酸前駆体システ
ムを含有する(好ましくは更に金属錯体を含有する)カ
ビ取り剤組成物において、該過炭酸ナトリウムが、温度
20℃の純水450mlに対し50gを添加し、旗型撹
拌羽根250rpmで撹拌した時の溶解率が90%に達
する時間が30秒以内であることを特徴とする。
する。本発明のカビ取り剤組成物は、少なくとも(A)
過炭酸ナトリウムと、(B)ペルオキシ酸前駆体システ
ムを含有する(好ましくは更に金属錯体を含有する)カ
ビ取り剤組成物において、該過炭酸ナトリウムが、温度
20℃の純水450mlに対し50gを添加し、旗型撹
拌羽根250rpmで撹拌した時の溶解率が90%に達
する時間が30秒以内であることを特徴とする。
【0011】本発明において、(A)成分として用いる
過炭酸ナトリウムとしては、特定の物性値を有する炭酸
ナトリウム過酸化水素付加物が挙げられる。即ち、温度
20℃の純水450mlに対して、過炭酸ナトリウムを
50g添加し、直径2×3cmの旗型撹拌羽根を用いて
回転数250rpmで撹拌した時の溶解率(電導度より
算出)が90%に達する時間が、30秒以内である過炭
酸ナトリウムを用いる必要がある。より好ましくは、2
5秒以内である。溶解率が90%に達する時間が、30
秒より長いと水に対する粉粒体組成物の溶解性が悪くな
り、粉残り、性能の低下、容器の排出口のつまり等の問
題が起こる。
過炭酸ナトリウムとしては、特定の物性値を有する炭酸
ナトリウム過酸化水素付加物が挙げられる。即ち、温度
20℃の純水450mlに対して、過炭酸ナトリウムを
50g添加し、直径2×3cmの旗型撹拌羽根を用いて
回転数250rpmで撹拌した時の溶解率(電導度より
算出)が90%に達する時間が、30秒以内である過炭
酸ナトリウムを用いる必要がある。より好ましくは、2
5秒以内である。溶解率が90%に達する時間が、30
秒より長いと水に対する粉粒体組成物の溶解性が悪くな
り、粉残り、性能の低下、容器の排出口のつまり等の問
題が起こる。
【0012】本発明で用いる上記の速溶性過炭酸ナトリ
ウムの具体例としては、市販品として、例えば三菱ガス
化学社製のSPC−Q1、SPC−Q2、SPC−Q
3、SPC−Q4等が挙げられる。
ウムの具体例としては、市販品として、例えば三菱ガス
化学社製のSPC−Q1、SPC−Q2、SPC−Q
3、SPC−Q4等が挙げられる。
【0013】これら過炭酸ナトリウムの含有量は特に限
定されないが、カビ取り剤組成物浴中において、1〜1
5重量%、好ましくは3〜10重量%である。
定されないが、カビ取り剤組成物浴中において、1〜1
5重量%、好ましくは3〜10重量%である。
【0014】本発明において、(B)成分として用いる
ペルオキシ酸前駆体システムとしては、過酸化水素を液
中で生成する過炭酸ナトリウムと共に用いられ、浴中で
有機過酸を生成するものが挙げられる。具体的には、ア
シルフェノールスルホネート、アシルアルキルフェノー
ルスルホネート、アシルフェノールカルボキシレート、
アシル化クエン酸エステル、アシルアルキルフェノール
カルボキシレート、芳香族二価カルボン酸と四級化アミ
ンを有するアルコールとのエステル、等のエステル類;
ナトリウム−4−ベンゾイルオキシベンゼンスルホネー
ト、ナトリウム−1−メチル−2−ベンゾイルオキシベ
ンゼン−4−スルホネート、ナトリウムノナノイルオキ
シベンゼンカルボキシレート、ナトリウムデカノイルオ
キシベンゼンカルボキシレート、アセチルトリエチルシ
トレート、2−(4−メトキシカルボニルベンゾイルオ
キシ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムメト
サルフェート等が挙げられる。
ペルオキシ酸前駆体システムとしては、過酸化水素を液
中で生成する過炭酸ナトリウムと共に用いられ、浴中で
有機過酸を生成するものが挙げられる。具体的には、ア
シルフェノールスルホネート、アシルアルキルフェノー
ルスルホネート、アシルフェノールカルボキシレート、
アシル化クエン酸エステル、アシルアルキルフェノール
カルボキシレート、芳香族二価カルボン酸と四級化アミ
ンを有するアルコールとのエステル、等のエステル類;
ナトリウム−4−ベンゾイルオキシベンゼンスルホネー
ト、ナトリウム−1−メチル−2−ベンゾイルオキシベ
ンゼン−4−スルホネート、ナトリウムノナノイルオキ
シベンゼンカルボキシレート、ナトリウムデカノイルオ
キシベンゼンカルボキシレート、アセチルトリエチルシ
トレート、2−(4−メトキシカルボニルベンゾイルオ
キシ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウムメト
サルフェート等が挙げられる。
【0015】また、アシルアミド類としては、N,N,
N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミンが、また
第4級アンモニウム置換ペルオキシ酸前駆体としては、
N,N,N,−トリメチルアンモニウムトルイルオキシ
ベンゼルスルホネート、2−(N,N,N−トリメチル
アンモニウム)エチル−4−スルホフェニルカーボネー
ト等が挙げられる。
N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミンが、また
第4級アンモニウム置換ペルオキシ酸前駆体としては、
N,N,N,−トリメチルアンモニウムトルイルオキシ
ベンゼルスルホネート、2−(N,N,N−トリメチル
アンモニウム)エチル−4−スルホフェニルカーボネー
ト等が挙げられる。
【0016】これらペルオキシ酸前駆体システムの含有
量は特に限定されないが、カビ取り剤組成物浴中におい
て、1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%であ
る。
量は特に限定されないが、カビ取り剤組成物浴中におい
て、1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%であ
る。
【0017】本発明のカビ取り剤組成物には、更に金属
錯体を配合すると、カビの除去能力が向上するので、非
常に好ましい。この場合(C)成分として用いる金属錯
体としては、中心金属のまわりに配位子が結合している
ものが挙げられる。具体的には、ピリジン、エチレンジ
アミン等の2座配位子、ターピリジン、ポルフィリン等
の3座以上平面配位子、環状アミン等の3座以上立体配
位子、2核確定配位子等の配位子が金属に結合したもの
が挙げられる。
錯体を配合すると、カビの除去能力が向上するので、非
常に好ましい。この場合(C)成分として用いる金属錯
体としては、中心金属のまわりに配位子が結合している
ものが挙げられる。具体的には、ピリジン、エチレンジ
アミン等の2座配位子、ターピリジン、ポルフィリン等
の3座以上平面配位子、環状アミン等の3座以上立体配
位子、2核確定配位子等の配位子が金属に結合したもの
が挙げられる。
【0018】ここで中心金属としては、遷移金属が挙げ
られるが、その中でも特にV、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Mo、Tc、Ru、Rh、P
d、W、Re、Ir、Pt、Au、より選ばれるII〜VI
I価の酸化状態の遷移金属が好ましい。
られるが、その中でも特にV、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Mo、Tc、Ru、Rh、P
d、W、Re、Ir、Pt、Au、より選ばれるII〜VI
I価の酸化状態の遷移金属が好ましい。
【0019】これらのリガンドを有する金属錯体は、予
め形成されていても、カビ取り剤組成物浴中で形成され
てもよい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は
単核でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化
状態で、2核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体
中で配位種及び/又は架橋種が金属中心間の架橋を形成
している。
め形成されていても、カビ取り剤組成物浴中で形成され
てもよい。また、これらのリガンドを有する金属錯体は
単核でも多核でもよい。リガンドの種類及び金属の酸化
状態で、2核又は多核の金属錯体を形成し得る。該錯体
中で配位種及び/又は架橋種が金属中心間の架橋を形成
している。
【0020】金属錯体の具体例としては、次の表1で示
されるものが挙げられる。
されるものが挙げられる。
【0021】
【表1】
【0022】これら金属錯体の含有量は特に限定されな
いが、カビ取り剤組成物浴中において、0.01〜10
00ppm、好ましくは1〜500ppmである。
いが、カビ取り剤組成物浴中において、0.01〜10
00ppm、好ましくは1〜500ppmである。
【0023】本発明におけるpHは特に限定されない
が、弱アルカリ性であることが好ましい。弱アルカリ性
とするための成分として用いるアルカリ性物質は、アル
カリ金属やアンモニウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素
塩等、水に溶解してアルカリ性を呈するものであればよ
い。これらの中で取り扱いが便利で、pH調整が簡単で
あるという点から、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムが
好ましい。特に好ましいのは炭酸カリウムである。
が、弱アルカリ性であることが好ましい。弱アルカリ性
とするための成分として用いるアルカリ性物質は、アル
カリ金属やアンモニウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素
塩等、水に溶解してアルカリ性を呈するものであればよ
い。これらの中で取り扱いが便利で、pH調整が簡単で
あるという点から、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムが
好ましい。特に好ましいのは炭酸カリウムである。
【0024】これらアルカリ性物質の含有量は特に限定
されないが、カビ取り剤組成物浴中において、0.1〜
20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
されないが、カビ取り剤組成物浴中において、0.1〜
20重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0025】本発明のカビ取り剤組成物には、保存安定
性、使用性などを向上させる目的で、所望により界面活
性剤、ビルダー、ラジカル捕捉剤、キレート剤、増粘
剤、アルコール類、香料、色素、酵素などを適宜配合す
ることが出来る。
性、使用性などを向上させる目的で、所望により界面活
性剤、ビルダー、ラジカル捕捉剤、キレート剤、増粘
剤、アルコール類、香料、色素、酵素などを適宜配合す
ることが出来る。
【0026】
【実施例】次に実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。
【0027】尚、各表における成分、記号は以下の意味
を持ち、各種過炭酸ナトリウム、TPDC及びB〜Dは
合成品である。 PC−1;過炭酸ナトリウム SPC−Q4 三菱ガス
化学社製 PC−2;過炭酸ナトリウム SPC−Q3 三菱ガス
化学社製 PC−3;過炭酸ナトリウム SPC−Q2 三菱ガス
化学社製 PC−4;過炭酸ナトリウム SPC−Q1 三菱ガス
化学社製 PC−5;過炭酸ナトリウム SPC−G 三菱ガス
化学社製 PC−6;過炭酸ナトリウム SPC−D 三菱ガス
化学社製 TAED:N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレ
ンジアミン;ヘキスト社製 TPDC:2−(4−メトキシカルボニルベンゾイルオ
キシ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム メ
トサルフェート A:[Ru(OH)(NH3)4(NO)](NO3)2;
N.E.CHEMCAT社製 B:[Mn2(μ−O)3(Me−TACN)2](P
F6)2 C:[Co2(μ−OH)3(Me−TACN)2](C
lO4)3 D:[Fe2(μ−OH)3(Me−TACN)2](C
lO4) 炭酸カリウム;旭硝子社製
を持ち、各種過炭酸ナトリウム、TPDC及びB〜Dは
合成品である。 PC−1;過炭酸ナトリウム SPC−Q4 三菱ガス
化学社製 PC−2;過炭酸ナトリウム SPC−Q3 三菱ガス
化学社製 PC−3;過炭酸ナトリウム SPC−Q2 三菱ガス
化学社製 PC−4;過炭酸ナトリウム SPC−Q1 三菱ガス
化学社製 PC−5;過炭酸ナトリウム SPC−G 三菱ガス
化学社製 PC−6;過炭酸ナトリウム SPC−D 三菱ガス
化学社製 TAED:N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレ
ンジアミン;ヘキスト社製 TPDC:2−(4−メトキシカルボニルベンゾイルオ
キシ)−N,N,N−トリメチルエタンアミニウム メ
トサルフェート A:[Ru(OH)(NH3)4(NO)](NO3)2;
N.E.CHEMCAT社製 B:[Mn2(μ−O)3(Me−TACN)2](P
F6)2 C:[Co2(μ−OH)3(Me−TACN)2](C
lO4)3 D:[Fe2(μ−OH)3(Me−TACN)2](C
lO4) 炭酸カリウム;旭硝子社製
【0028】また、各例における溶解時間、溶解性、カ
ビの除去効果、及び刺激臭の無さは、次のようにして測
定した。
ビの除去効果、及び刺激臭の無さは、次のようにして測
定した。
【0029】(イ)溶解時間;500mlビーカーに温
度20℃の純水450mlを入れ、2×3cmの旗型撹
拌羽根を有するガラス製撹拌棒で撹拌する(250rp
m、底から2cm)。そこに過炭酸ナトリウムの試料5
0gを入れ、水溶液の電導度を測定し、電導度が最高値
を示す値を溶解率100%とした。そこから溶解率90
%時点の時間を計測し、溶解時間(秒)とした。
度20℃の純水450mlを入れ、2×3cmの旗型撹
拌羽根を有するガラス製撹拌棒で撹拌する(250rp
m、底から2cm)。そこに過炭酸ナトリウムの試料5
0gを入れ、水溶液の電導度を測定し、電導度が最高値
を示す値を溶解率100%とした。そこから溶解率90
%時点の時間を計測し、溶解時間(秒)とした。
【0030】(ロ)溶解性 後記表2〜4に示す組成物を500mlのポリプロピレ
ン製容器に入れ、そこに水導水を400mlの表示ライ
ン(組成物+水道水)まで充填して蓋をした後、上下に
20回振った時の粉の溶け残り状態を以下の評価基準で
判定した。
ン製容器に入れ、そこに水導水を400mlの表示ライ
ン(組成物+水道水)まで充填して蓋をした後、上下に
20回振った時の粉の溶け残り状態を以下の評価基準で
判定した。
【0031】
【0032】(ハ)カビの除去効果;黒カビ(Clad
osporium cladosporioides)
を培養し、被着させて調整した素焼きタイル表面(2.
5×2.5cm)に、各試料を等量(0.5mL)滴下
して、15分間放置した後、水洗を行い、30℃で2時
間乾燥した。このタイルに、フードスタンプ(真菌用:
サブロー寒天)を1時間密着させ、30℃による経時
(2日)変化を観察し、以下の評価基準で判定した。
osporium cladosporioides)
を培養し、被着させて調整した素焼きタイル表面(2.
5×2.5cm)に、各試料を等量(0.5mL)滴下
して、15分間放置した後、水洗を行い、30℃で2時
間乾燥した。このタイルに、フードスタンプ(真菌用:
サブロー寒天)を1時間密着させ、30℃による経時
(2日)変化を観察し、以下の評価基準で判定した。
【0033】
【0034】(ニ)刺激臭の無さ;5.5m3の密閉さ
れた浴室の側面全体に、各試料200mLをスプレー容
器より満遍なく噴霧し、3分間そのままの状態でいた時
の刺激臭の程度を、以下の評価基準で判定した。尚、試
験は5人で行った。
れた浴室の側面全体に、各試料200mLをスプレー容
器より満遍なく噴霧し、3分間そのままの状態でいた時
の刺激臭の程度を、以下の評価基準で判定した。尚、試
験は5人で行った。
【0035】
【0036】実施例1〜6及び比較例1〜2 各種過炭酸ナトリウムとペルオキシ酸前駆体システム等
を水に混合し、溶解時間、溶解性の試験を行った。尚、
溶解時間については過炭酸ナトリウム単独を水に溶解し
た(10%濃度)時の値である。結果を表2に示す。
を水に混合し、溶解時間、溶解性の試験を行った。尚、
溶解時間については過炭酸ナトリウム単独を水に溶解し
た(10%濃度)時の値である。結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】実施例7〜13 各種過炭酸ナトリウムとペルオキシ酸前駆体システム及
び金属錯体等を水に混合し、溶解時間、溶解性、カビの
除去効果及び刺激臭の無さの試験を行った。尚、溶解時
間については過炭酸ナトリウム単独を水に溶解した(1
0%濃度)時の値である。結果を表3に示す。
び金属錯体等を水に混合し、溶解時間、溶解性、カビの
除去効果及び刺激臭の無さの試験を行った。尚、溶解時
間については過炭酸ナトリウム単独を水に溶解した(1
0%濃度)時の値である。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】実施例14〜20各種過炭酸ナトリウムと
ペルオキシ酸前駆体システム及び金属錯体等を水に混合
し、溶解時間、溶解性、カビの除去効果及び刺激臭の無
さの試験を行った。尚、溶解時間については過炭酸ナト
リウム単独を水に溶解した(10%濃度)時の値であ
る。結果を表4に示す。
ペルオキシ酸前駆体システム及び金属錯体等を水に混合
し、溶解時間、溶解性、カビの除去効果及び刺激臭の無
さの試験を行った。尚、溶解時間については過炭酸ナト
リウム単独を水に溶解した(10%濃度)時の値であ
る。結果を表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】表2〜表4の結果から、本発明のカビ取り
剤組成物は、水に対する溶解性に優れ、刺激臭が無く、
しかも有害なガスが発生する危険性もなく、高いカビ取
り能力を有するものであることがわかる。特に、金属錯
体を配合した場合には、非常に高いカビ除去能力が発揮
される。
剤組成物は、水に対する溶解性に優れ、刺激臭が無く、
しかも有害なガスが発生する危険性もなく、高いカビ取
り能力を有するものであることがわかる。特に、金属錯
体を配合した場合には、非常に高いカビ除去能力が発揮
される。
【0043】
【発明の効果】本発明のカビ取り剤組成物は、水に対す
る溶解性に優れるので、容器中で軽い撹拌により直ぐに
溶けるため、粉の溶け残りや容器の排出口のつまり等が
無く、また刺激臭が無く、しかも使用時に有害なガスが
発生する危険性がないので、カビ取り剤として好適であ
る。また、更に金属錯体の配合により、高いカビ取り除
去能力を有するため、カビの再繁殖を極力低下させるの
で、カビ取り剤として極めて好適である。
る溶解性に優れるので、容器中で軽い撹拌により直ぐに
溶けるため、粉の溶け残りや容器の排出口のつまり等が
無く、また刺激臭が無く、しかも使用時に有害なガスが
発生する危険性がないので、カビ取り剤として好適であ
る。また、更に金属錯体の配合により、高いカビ取り除
去能力を有するため、カビの再繁殖を極力低下させるの
で、カビ取り剤として極めて好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C11D 7/60 7:18 7:34 7:10) (72)発明者 矢島 和美 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも(A)過炭酸ナトリウムと、
(B)ペルオキシ酸前駆体システムを含有するカビ取り
剤組成物において、該過炭酸ナトリウムが、温度20℃
の純水450mlに対し50gを添加し、旗型撹拌羽根
250rpmで撹拌した時の溶解率が90%に達する時
間が30秒以内であることを特徴とするカビ取り剤組成
物。 - 【請求項2】 更に、(C)金属錯体を含有してなるこ
とを特徴とする請求項1記載のカビ取り剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9225744A JPH1161191A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | カビ取り剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9225744A JPH1161191A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | カビ取り剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1161191A true JPH1161191A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16834166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9225744A Pending JPH1161191A (ja) | 1997-08-07 | 1997-08-07 | カビ取り剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1161191A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4783324A (en) * | 1987-02-03 | 1988-11-08 | Kemira, Inc. | Preparation of pure titanium tetrachlorides and solutions of titanium tetrachlorides |
WO2005112631A3 (en) * | 2004-05-21 | 2006-03-09 | Fellows Adrian | An antimicrobial construction |
-
1997
- 1997-08-07 JP JP9225744A patent/JPH1161191A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4783324A (en) * | 1987-02-03 | 1988-11-08 | Kemira, Inc. | Preparation of pure titanium tetrachlorides and solutions of titanium tetrachlorides |
WO2005112631A3 (en) * | 2004-05-21 | 2006-03-09 | Fellows Adrian | An antimicrobial construction |
WO2005112647A3 (en) * | 2004-05-21 | 2006-04-27 | Fellows Adrian | An antimicrobial composition |
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