JPH1161176A - 蜜蝋の製造方法 - Google Patents

蜜蝋の製造方法

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JPH1161176A
JPH1161176A JP9343783A JP34378397A JPH1161176A JP H1161176 A JPH1161176 A JP H1161176A JP 9343783 A JP9343783 A JP 9343783A JP 34378397 A JP34378397 A JP 34378397A JP H1161176 A JPH1161176 A JP H1161176A
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beeswax
adsorption
producing
decolorization
mixture
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Hiesuun Kwon
クウォン・ヒェスーン
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NOGYO KYODO KUMIAI CHUOKAI
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NOGYO KYODO KUMIAI CHUOKAI
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    • C11B11/00Recovery or refining of other fatty substances, e.g. lanolin or waxes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程が安定かつ簡単で、装置が単純でかつ卓
越した精製能を有し、産業的な有用性が非常に大きく、
特に、蜂蜜の生産者が粗蜜蝋を製造する場合、蜂の巣か
ら蜂蜜を分離する施設である小分け施設を用いることが
できるので経済的な面においても優れている、蜜蝋の製
造方法を提供すること。 【解決手段】 Apis ceranaの蜂の巣から蜂
蜜を分離した後、蜂の巣に水を添加して加熱、溶解して
放置した後に上部に得られる固化された形態の粗蜜蝋を
加熱し、溶解して、得られた液状の粗蜜蝋にリン酸溶液
を添加、攪拌した後洗浄し、活性炭および活性白土から
なる混合物に吸着させ脱色し、スチームに露出させて脱
臭する蜜蝋の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蜜蝋(bees wax)の製
造方法に関し、より詳しくは、酢の原料、接着剤、防水
剤、潤滑剤、歯科用材料、化粧品、医薬品および食品な
どの多様な産業分野において用いるため、蜂の巣から蜜
蝋を分離、採取して不純物を除去しリン酸処理、脱色お
よび脱臭して蜜蝋を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蜜蝋は蜂の巣から得られるろう類の集合
体であって、同様の用途に用いられる動植物性ろう類及
び合成ろう類のうち、最も品質の優れた高価な原料であ
る。特公昭第57−25596号においては、蜜蝋の製
造方法の一例である蜜蝋の脱色・脱臭方法が開示されて
いるが、この方法はオゾンを用いるので複雑な施設およ
び密閉空間を必要とし、工程中に人体がオゾンに露出さ
れる虞がある。人体がオゾンに露出されるとめまいが
し、甚だしくは死亡にまで至るということは公知の事実
である。また、高温または酸素が不足である場合にはオ
ゾンが発生し難いので、上記方法において用いられる温
度である60℃ないし120℃において蜜蝋を脱色する
のには多くの難しさがあった。上記のような諸問題のた
め、上記の方法を実際に産業現場で適用することは非常
に困難である。
【0003】蜜蝋の成分は蜂の種類、蜂が採取する蜂蜜
の種類、地域および時期などにより差異があるので、そ
の製造方法も多様であり、蜜蝋の成分に従い最適の製造
方法を開発して適用することが好ましい。
【0004】一般に、蜂の種類に従いApis mel
lifera由来の蜜蝋とApiscerana由来の
蜜蝋とに分類することができ、前者は高酸値、後者は低
酸値の特性を有している。現在、工業用に用いられる蜜
蝋はApis mellifera由来の高酸値の蜜蝋
が大部分であり、その理由は、ヨーロッパや米国、アフ
リカなどで西洋種の蜜蜂であるApis mellif
eraが生産する高酸値の蜜蝋が供給の大部分を占めて
いるためである。
【0005】Cerarica Noda社(日本国)
においては低酸値の蜜蝋が高酸値の蜜蝋と異なる特徴を
明らかにし、その長所を生かして独特な用途を開発しよ
うとする研究が進行中であり、製造方法としては太陽光
を用いる脱色方法および化学剤を用いる酸化還元による
脱色方法などの研究が進められている。
【0006】米国特許第2,406,336号において
は蜜蝋の融点、酸値およびけん化値などの物理的な性質
を変化させて光沢剤などの用途に用いる方法が開示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、施設および工程が簡単で人体に危険性がなく、産業
的な規模で適用し易くて量産に有利で、卓越した精製能
を有する蜜蝋の製造方法を提供することにあり、特に
pis cerana由来の蜜蝋の製造に非常に適した
蜜蝋の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、粗蜜蝋を活性炭および活性白土からなる
混合物に吸着させて脱色する工程と、前記脱色された蜜
蝋をスチームに露出させて脱臭する工程とを含む蜜蝋の
製造方法を提供する。前記脱色工程の前処理工程とし
て、粗蜜蝋を加熱・液化し、リン酸溶液を添加して攪拌
した後、洗浄する工程を更に含むことが好ましい。
【0009】更に本発明は、Apis cerana
蜂の巣から蜜蜂を分離する工程、前記蜜蜂を分離した残
りの蜂の巣に水を添加して加熱する工程、前記加熱工程
から得られた液状の混合物を冷却する工程、前記冷却工
程から得られた固状の粗蜜蝋を分離する工程、前記粗蜜
蝋を加熱・液化する工程、前記液化された粗蜜蝋にリン
酸溶液を添加して攪拌した後、洗浄する工程、前記洗浄
した蜜蝋を活性炭および活性白土からなる混合物に吸着
させて脱色する工程、及び前記脱色された蜜蝋をスチー
ムに露出させて脱臭する工程を含む蜜蝋の製造方法を提
供する。
【0010】本発明の蜜蝋の製造方法に於いて、リン酸
溶液を添加して攪拌した後、洗浄する工程は脱色の効率
を高め、粗蜜蝋に残っている燐脂質などのガム(gum) 物
質を除去する役割を担う。特に、洗浄の際には蒸留水を
用いることが好ましく、pH5ないしpH6になるまで
に洗浄することが好ましい。前記リン酸処理工程におい
てリン酸溶液の濃度は35ないし45%であることが好
ましく、より好ましくは40%である。前記粗蜜蝋の
0.05ないし0.5重量%の量の前記リン酸溶液を投
入することが好ましい。もし、リン酸溶液の添加量が
0.05重量%未満であると粗蜜蝋に含有しているガム
物質の除去が難しく、脱色工程の際に脱色力が低下し、
一方、リン酸溶液を0.5重量%超過して添加すると洗
浄回数が多くなり作業性が低下し歩留りも低くなるとい
う問題点がある。前記リン酸溶液を添加して攪拌する工
程において、攪拌は25分ないし35分間行なうことが
好ましい。
【0011】本発明の蜜蝋の製造方法において、前記吸
着及び脱色工程の圧力状態は真空であることが好まし
い。これは吸着及び脱色工程の際、高温下で酸素が存在
すると遊離脂肪酸および揮発成分が著しく増加し、色度
に大きく影響を及ぼす虞があるからである。真空下にお
いては脱臭効率が向上する。前記吸着及び脱色工程の吸
着時間は30分ないし50分であることが好ましい。こ
の蜜蝋の吸着時間は経済性および生産量を決める重要な
因子であり、吸着時間が増加するほど脱色効果は優れる
が、経済性および全体工程時間に鑑みると、吸着時間は
30分ないし50分間が好ましく、より好ましくは30
分ないし40分間である。前記吸着及び脱色工程の温度
は70℃ないし200℃であることが好ましい。70℃
未満の温度において脱色工程を行なうと蜜蝋が十分に溶
融されなくて反応が難しく、200℃を超過する非常に
高い温度条件においては色素の組換え(合成)反応、色
素の多様化などの問題が生じるからである。前記吸着及
び脱色工程に用いられる活性炭および活性白土からなる
混合物の量は前記吸着及び脱色工程に投入される蜜蝋の
2ないし10重量%であることが好ましい。本発明にお
いて吸着剤として用いられる活性炭および活性白土から
なる混合物は多くの量を用いるほど脱色効果が増加する
が、吸着剤に残っている蜜蝋の残油量(oil retention)
が増加して歩留りが低くなり、脱臭工程に投入する前に
脱色工程において用いられた吸着剤を除去する濾過時間
が長くなるという短所がある。前記吸着及び脱色工程に
用いられる活性炭および活性白土からなる混合物の活性
炭と活性白土との混合重量比は45:55ないし55:
45であることが好ましい。本発明に用いられる吸着剤
は活性炭と活性白土からなる混合物であり、一般に活性
炭は比表面積が大きく活性白土に比べ脱色能力が優れて
いることが知られている。しかしながら、活性炭は活性
白土に比べ価格が高く、又、処理後に蜜蝋の残油量が多
くなるので、活性炭と活性白土との適切な混合比率は非
常に重要な因子である。活性炭を単独に用いた場合には
活性白土と混合した場合より蜜蝋の色度が増加すること
になり、また活性炭粒子は非常に微細であるので、活性
炭の完全分離が難しくて活性炭が蜜蝋内に残存すること
になる。吸着及び脱色工程は、具体的には、例えば、粗
蜜蝋と吸着剤を混合し,上記条件下で攪拌することによ
って行なう。吸着剤として使用する活性炭及び活性白土
は当業者には公知のものであり、市販され通常入手でき
るものであれば任意の種類のものを使用することができ
る。
【0012】本発明に従う蜜蝋の製造方法において、前
記脱臭工程の温度は100℃ないし300℃であること
が好ましい。温度が100℃未満であるとスチームによ
る脱臭が充分に行われず、300℃より高い温度におい
ては蜜蝋中の複合化合物が分解および組換え(合成)を
起こす虞がある。前記脱臭工程の圧力条件は真空ないし
0.3気圧であることが好ましい。脱臭時の圧力は低い
ほど、すなわち真空度が高いほど脱臭の効果が優れる
が、これは酸素の存在下では、蜜蝋の化学的な構造が不
安定になるためであると考えられる。前記脱臭工程の所
要時間は1.5ないし2時間であることが好ましい。脱
臭の際、スチームに蜜蝋を露出させる時間が長いほど効
果は優れるが、全体的な工程時間の過多な遅延を防止す
るため、適切な調整が必要となる。前記脱臭工程に用い
られるスチーム量は前記脱臭工程に投入される蜜蝋の2
ないし10(v/w) %であることが好ましい。
【0013】本発明に従う蜜蝋の製造方法において用い
られる蜜蝋はApis cerana由来の蜜蝋である
ことが好ましいが、Apis mellifera由来
の蜜蝋にも適用することができる。
【0014】本発明者らは蜜蝋の製造方法を発明するに
先立って、Apis cerana由来の蜜蝋の成分を
調査した。その結果、酸値は4ないし15、過酸化物値
は1ないし8、けん化値は60ないし100、ヨード値
は10ないし15、エステル値は40ないし60、融点
は64ないし66℃であった。また、脂肪酸はメチル化
した後、ガスクロマトグラフィーと質量分析検出器で分
離同定したところ、Covet's index で確認された成分は
炭素数14ないし28の飽和脂肪酸が15種類であり、
炭素数18の不飽和脂肪酸が2種類であった。炭化水素
は炭素数23から31まで同定確認された。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施例及
び添付図面に基づいて詳細に説明する。この実施例は本
発明をより容易に理解するために提供されるものであ
り、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】
【実施例】Apis ceranaの蜂の巣を原料物質
に用いた。1次レンダリング(rendering) として原料物
質2kgを水と1:1の重量比でフラスコに入れて80な
いし90℃で加熱した後、ガーゼを用いて濾過し蜜蝋が
固まるまで冷却した。上部に固化された形態の蜜蝋を分
離しフラスコに入れ同量の水を加えて80ないし90℃
で加熱して2次レンダリングを行なう後、ガーゼを用い
て濾過し蜜蝋が固まるまで冷却した。このようにして得
られた粗蜜蝋の一部は脱色工程の前処理工程として加熱
・液化した後、粗蜜蝋に対して0.2重量%の40%リ
ン酸溶液を添加し攪拌した後、多量の蒸留水で洗浄する
ことによりpHを調節して調製した。残りの粗蜜蝋はリ
ン酸溶液処理工程を経てない粗蜜蝋状態に調製した。
【0017】次に、吸着及び脱色工程に用いられる吸着
剤として活性炭と活性白土の混合物を用意した。この実
施例において用いる活性炭と活性白土の比表面積と細孔
の大きさを予め調査し、その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】この実施例においては、上記表1に示すよ
うに比表面積特性がすぐれた活性白土1を選択使用し
た。前記活性炭と活性白土1を0:100ないし10
0:0の多様な比率に混合して吸着剤を製造した。予め
リン酸処理して洗浄した蜜蝋とリン酸処理しない蜜蝋を
吸着剤と共にそれぞれ図1の装置に蜜蝋投入口2を通じ
て投入した。このとき、吸着剤の投入量は投入する蜜蝋
の1ないし9重量%の範囲で変化させた。図1の装置は
蜜蝋4の液化、吸着剤との攪拌、濾過を同時に行なうこ
とができる装置であって実験室で一般に用いる装置であ
り、当該技術分野における当業者であるならばこの装置
を産業的な規模にまで容易に応用することができる。ま
た、酸素との反応を防止するため真空ポンプ1とヘリウ
ムガスを用いてシステム全体を10-4torrに保持し
て吸着剤との接触と濾過の際の酸素との接触による変色
を防止した。加熱は恒温槽を用い、温度を60ないし2
00℃で変化させ、吸着剤との反応時間もマグネチック
バー7を用いる攪拌を通じて10分ないし60分の範囲
で変化させて吸着及び脱色工程を行い濾過を行なった。
濾過方式は、まず濾過紙(Whatman No.2)5を通過した
後、ガラスフィルター3を通過するようにし、酸素との
接触を防止するためヘリウムガスを詰めてその圧力差を
用いる方式で濾過した。また、比較として図1の装置に
おいて真空を保持するシステムを稼動せず常圧下におい
て前記吸着及び脱色工程を行なった。即ち、圧力条件の
みを異にし、それ以外の条件は同一にして吸着及び脱色
工程を行なった。吸着及び脱色工程を経た後、American
Oil Chemists' Societyで提案した分光学的方法(spect
rophotometer;米国、Jenway社、Model No.6100)とLovi
bond system(Lovibond model E tintometer :英国、Ti
ntometer社、Model No.AF900) に適用して脱色の程度を
測定した。分光法において分光学的カラー(photometric
color) は次の数式1で算出した。
【0020】
【数1】 1.29A 460 + 69.7AN50 + 41.2A620 - 56.4An70
【0021】上記式において、Aは吸光度である。ここ
で、特に蜜蝋は室温において固化するため、分光光度計
セルブロック(spectrophotometer cell block)内に熱い
水を循環させて一定の温度(80℃)を保持して蜜蝋が
固化しないようにした。
【0022】蜜蝋を脱色し濾過した後、次いで図2に示
すように脱臭装置に投入した。図2の装置は実験室にお
いて一般に用いられる装置であって、当該技術分野にお
ける当業者であるならばこの装置を産業的な規模に容易
に応用することができる。図2に示すように、脱臭槽3
3はパイレックス、直径50mm、長さ120mmに製作
し、蒸気噴射器31は直径20mmのガラスフィルターデ
ィスクを用いた。すべての蒸気投入口ラインを線形加熱
コイルで取り囲んで温度を110℃に保持してスチーム
の凝縮を防止した。恒温槽を用いて凝縮器23に1℃の
水を流して水蒸気の凝縮性能を向上させた。香臭成分の
捕集のため液体窒素トラップ19を設け、トラップの管
詰めを防止するため二つのトラップを設置した。ライン
中間に窒素ガスを流してポンプ15の性能を調節し、シ
ステム圧力を変化させるためトラップ前方に3ウエース
トップコックを設けた。図2の装置において、温度10
0〜250℃、圧力0.3〜1気圧、0.5〜2時間お
よび蒸気量1〜7%の範囲で条件を変化させて脱臭工程
を行なった。上記実施例の実験結果を下記の表2ないし
9に示す。
【0023】リン酸溶液の処理の後、洗浄して調製した
蜜蝋を前記吸着及び脱色工程に用いられた吸着剤におい
て活性炭と活性白土との混合重量比を50:50、吸着
剤量を投入蜜蝋の5重量%、吸着温度を80℃、吸着時
間、すなわち攪拌時間を60分間とし、ただし圧力条件
のみを異にして吸着及び脱色工程を行なった。得られた
脱色の結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】上記表2において、常圧より真空状態で脱
色工程を行なった場合の方が優れた脱色効果を示すこと
がわかる。
【0026】リン酸溶液の処理の後、洗浄して調製した
蜜蝋を前記吸着及び脱色工程に用いられた吸着剤におい
て活性炭と活性白土との混合重量比を50:50、吸着
剤量を投入蜜蝋の5重量%、吸着温度を80℃、真空下
において、ただし吸着時間、すなわち攪拌時間のみを異
にして吸着及び脱色工程を行なった。その結果を表3に
示す。
【0027】
【表3】
【0028】上記表3において、最適の吸着時間、すな
わち吸着剤と蜜蝋の攪拌時間は30分ないし50分間の
領域であることがわかる。
【0029】リン酸溶液の処理の後、洗浄して調製した
蜜蝋を前記実施例における吸着及び脱色工程に用いられ
た吸着剤において活性炭と活性白土との混合重量比を5
0:50、吸着剤量を投入蜜蝋の5重量%、吸着時間6
0分、真空下において、ただし吸着温度のみを異にして
吸着及び脱色工程を行なった。その結果を表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】上記表4において、蜜蝋の融点から約10
0℃程高い範囲では色度の差異が大きくないことがわか
る。
【0032】リン酸溶液の処理の後、洗浄して調製した
蜜蝋を前記実施例における吸着及び脱色工程に用いられ
た吸着剤において活性炭と活性白土との混合重量比を5
0:50、吸着温度80℃、吸着時間60分、真空下に
おいて、ただし吸着剤の投入量のみを異にして脱色工程
を行なった。その結果を表5に示す。
【0033】
【表5】
【0034】上記表5において、吸着剤投入量は投入蜜
蝋の1ないし5重量%領域においては急激な色度の減少
が現われるが、5重量%以上の領域においては緩慢に減
少することがわかる。
【0035】リン酸溶液の処理の後、洗浄して調製した
蜜蝋を前記実施例における脱色工程において吸着温度8
0℃、吸着時間は60分、吸着剤の量は投入蜜蝋の5重
量%、真空下において、ただし吸着剤を構成する活性炭
と活性白土との混合重量比のみを異にして脱色工程を行
なった。その結果を表6に示す。
【0036】
【表6】
【0037】上記表6において、活性炭と活性白土との
混合重量比が50:50である場合に最も高い脱色力が
得られることがわかる。
【0038】2次レンダリングして収得した粗蜜蝋をリ
ン酸処理したものと、リン酸処理しないものの二つの場
合において、前記実施例における脱色工程において活性
炭と吸着剤との混合重量比を50:50、吸着剤の量は
投入蜜蝋の5重量%、吸着時間60分、吸着温度80
℃、真空下において、脱色工程を行なった。その結果を
表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】上記表7において、リン酸処理工程を行な
う方が脱色工程をより効率的に行なえることがわかる。
【0041】下記の表8は上記実施例の吸着、脱色、濾
過の後に脱臭工程に投入する試料を示すものである。こ
のとき、脱臭工程に投入する試料は粗蜜蝋をリン酸処理
し洗浄した後、活性炭:活性白土の混合重量比を50:
50とする吸着剤を投入蜜蝋の5重量%に投入し、吸着
温度80℃、吸着時間60分、真空下において吸着・脱
色した後濾過した試料を用いて、下記の表8のように、
それぞれ圧力、温度、時間および蒸気量を変化させて1
5種類の脱臭工程を行なった。
【0042】
【表8】
【0043】下記の表9には上記表8の試料を用いた脱
臭工程の後の結果を示す。
【0044】
【表9】
【0045】上記表9において、脱臭温度は200〜2
50℃が最も適当で、脱臭時の圧力は真空度が高いほど
よい結果を示し、脱臭時間は2時間、蒸気量は脱臭工程
に投入する蜜蝋の5〜7(v/w) %の範囲でよい結果が得
られることがわかる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明に従う蜜蝋の製造
方法は施設および工程が簡単で人体に危険性がないので
産業的な適用が容易で量産に有利であり、特にApis
ceranaの由来の蜜蝋の製造に非常に適してい
る。また、蜂蜜の生産者が粗蜜蝋を生産する場合、蜂の
巣から蜂蜜を分離する施設である小分け施設を用いるの
で経済的な面においても優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従う蜜蝋の製造方法の吸着
及び脱色工程に用いられる装置を図式的に示す図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に従う蜜蝋の製造方法の脱臭
工程に用いられる装置を図式的に示す図である。
【符号の説明】
1、15 真空ポンプ 2 蜜蝋投入口 3 ガラスフィルター 4 蜜蝋 5 濾過紙 7 マグネチックバー 19 液体窒素トラップ 23 凝縮器 31 蒸気噴射器 33 脱臭槽

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗蜜蝋を活性炭および活性白土からなる
    混合物に吸着させて脱色する工程、及び前記脱色された
    蜜蝋をスチームに露出させて脱臭する工程、を含む蜜蝋
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記吸着及び脱色工程の前処理工程とし
    て、粗蜜蝋を加熱・液化し、35ないし45%濃度のリ
    ン酸溶液を粗蜜蝋に対して0.05ないし0.5重量%
    の割合で添加して攪拌した後、pH5ないしpH6にな
    るまで洗浄する工程を更に含む請求項1に記載の蜜蝋の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記吸着及び脱色工程は、真空下で70
    ℃ないし200℃の条件において、活性炭と活性白土と
    の混合重量比が45:55ないし55:45である前記
    混合物を、前記吸着及び脱色工程に投入する蜜蝋に対し
    て2ないし10重量%の割合で用いて30分ないし50
    分間行なうことを特徴とする、請求項1又は請求項2に
    記載の蜜蝋の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記脱臭工程は、真空ないし0.3気圧
    下で100℃ないし300℃の条件において、前記脱臭
    工程に投入する蜜蝋の2ないし10(v/w) %のスチーム
    を用いて1.5〜2時間行なうことを特徴とする、請求
    項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蜜蝋の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 Apis ceranaの蜂の巣から蜂
    蜜を分離する工程、 前記蜂蜜を分離した後、残りの蜂の巣に水を添加して加
    熱する工程、 前記加熱工程から得られた液状の混合物を冷却する工
    程、 前記冷却工程から得られた固状の粗蜜蝋を分離する工
    程、 前記粗蜜蝋を加熱・液化する工程、 前記液化された粗蜜蝋にリン酸溶液を添加して攪拌した
    後、洗浄する工程、 前記洗浄した蜜蝋を活性炭および活性白土からなる混合
    物に吸着させて脱色する工程、及び前記脱色された蜜蝋
    をスチームに露出させて脱臭する工程、を含む蜜蝋の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記リン酸溶液を添加して攪拌した後洗
    浄する工程は、35ないし45%濃度のリン酸溶液を粗
    蜜蝋に対して0.05ないし0.5重量%の割合で添加
    して攪拌した後、pH5ないしpH6になるまで洗浄す
    る工程であることを特徴とする請求項5に記載の蜜蝋の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記吸着及び脱色工程は真空下で70℃
    ないし200℃の条件で行なうことを特徴とする請求項
    5又は請求項6に記載の蜜蝋の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記脱臭工程は真空下ないし0.3気圧
    下で100℃ないし300℃の条件で行なうことを特徴
    とする請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の
    蜜蝋の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記吸着及び脱色工程は、真空下で70
    ℃ないし200℃の条件において、活性炭と活性白土と
    の混合重量比が45:55ないし55:45である前記
    混合物を、前記吸着及び脱色工程に投入する蜜蝋に対し
    て2ないし10重量%の割合で用いて30分ないし50
    分間行ない、前記脱臭工程は、真空ないし0.3気圧下
    で100℃ないし300℃の条件において、前記脱臭工
    程に投入する蜜蝋の2ないし10(v/w) %のスチームを
    用いて1.5〜2時間行なうことを特徴とする、請求項
    5又は請求項6に記載の蜜蝋の製造方法。
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