JPH1161067A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物

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JPH1161067A
JPH1161067A JP9230086A JP23008697A JPH1161067A JP H1161067 A JPH1161067 A JP H1161067A JP 9230086 A JP9230086 A JP 9230086A JP 23008697 A JP23008697 A JP 23008697A JP H1161067 A JPH1161067 A JP H1161067A
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hot melt
melt adhesive
wax
weight
less
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JP9230086A
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Koichi Nishijima
孝一 西嶋
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Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速塗工性、接着性に優れ、しかも塗工時の
糸曳き傾向が低減された特に包装分野に好適なホットメ
ルト接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 不飽和エステル含量が10〜45重量%
で、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレ
ートが50〜3000g/10分のエチレン・不飽和エ
ステル共重合体、粘着付与樹脂及びワックスからなり、
ワックス成分が5〜40重量%を占めるホットメルト成
分100重量部当たり、粒径が100nm以下で、かつ
嵩比重が10g/L〜100g/Lのヒュームドシリカ
を0.01重量部以上で1.0重量部未満の割合で配合
してなり、且つ180℃における溶融粘度が100〜
5,000mPa・sの範囲にあることを特徴とするホ
ットメルト接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速塗工性、接着
性に優れ、しかも塗工時の糸曳き傾向が低減されたホッ
トメルト接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン・酢酸ビニル共重合体(EV
A)で代表されるエチレン・不飽和エステル共重合体
(以下エステル共重合体と略称することがある)、粘着
付与樹脂およびワックスから成るホットメルト接着剤
は、包装、製本、合板、木工などの分野で広く使用され
ている。ホットメルト接着剤は、塗布後冷却固化するこ
とで初期接着が短時間で得られ、作業性が非常に良いこ
と、無溶剤であることから年々使用量が増加している。
【0003】包装分野では特に大型アプリケーターによ
って自動化が進んでいる。段ボールやカートンがベルト
コンベアを通して送られ、塗布ガンからホットメルト接
着剤がビードやスポット状等に塗布された後に封緘が進
んでいく。このラインは作業性の向上から年々速くなっ
ている。そのため使用されるホットメルト接着剤も高速
塗工性が要求されるようになっている。高速塗工性とし
ては低粘度と合わせて糸曳きの少ない性能が求められ
る。
【0004】糸曳きとは、塗布がONからOFFへ切り
替わっているにもかかわらず、ガンのノズル先から、先
に塗布されたホットメルト接着剤層にかけてできる細い
糸のことを言う。ライン速度が速いほど、粘度が高いほ
ど、そして低温塗工(冬場の塗工)で起こりやすい。
【0005】この現象が起こる原因は、高分子量である
エステル共重合体が配合されているからであり、糸曳き
を防ぐためには、ホットメルト接着剤の粘度を下げるこ
と、具体的には、ワックスの配合量を増やしたり、エス
テル共重合体の配合量を減らしたり、或いは高メルトフ
ローレイトのエステル共重合体を使用することが一般に
なされている。
【0006】しかしながら、ワックスを多く配合すると
糸曳きは改良されるが、得られる接着剤の接着力は低下
してしまう。また、ホットメルト接着剤自体が硬くな
り、低温接着性が大きく低下してしまう傾向がある。更
に、高メルトフローレイトのエステル共重合体を使用す
ると、同様に糸曳きは改良されるが、接着物耐熱クリー
プ性が低下してしまう傾向がある。このように、糸曳き
性を改良しようとすると、ホットメルト接着剤の性能が
非常に制約されてしまうという問題がある。
【0007】塗工作業時における糸曳きの問題は深刻で
あり、包装工程において、ノズルから接着剤を吐出する
際に糸曳きが生じると、塗工量のむらやバラツキが生じ
て商品価値が低下したり、塗工部以外への付着が生じる
等、製品に悪影響を与える。加えて、高速化に対応しき
れなくなると、工程がストップする等作業面においても
極めて問題である。また、アプリケーターに蜘蛛の巣状
のホットメルト接着剤が付着して汚染されるため、定期
的な清掃が必要となる。かくして、作業時における糸曳
き現象を解消することは、工業的に極めて重要であり、
当業界においては、かかる欠点を解決したホットメルト
接着剤の出現が強く望まれているのである。
【0008】一般に、無機充填剤の配合によって、ホッ
トメルト接着剤の糸曳き傾向を低減することが可能であ
ることは、例えば特開昭51−90342号公報に示す
とおり、古くから知られている。しかしながら、多くの
場合、糸曳き防止の点で十分な効果を発揮させるために
は、無機充填剤を少なからず配合することが必要であ
り、その結果、ホットメルト接着剤の溶融粘度の増加や
接着性の低下を来たし、高速塗工性が犠牲になることが
問題であった。
【0009】特開平2−219872号公報には、1〜
16重量%、好ましくは5〜8重量%のヒュームドシリ
カを配合した糸曳き特性の改良されたホットメルトグル
ースティックについて提案されている。グルースティッ
クは簡易的なハンドガンタイプのアプリケーターに用い
られるものであって、日曜大工の木工の貼り合わせや建
築現場などで主に使用されている。ハンドガンにはヒー
ターがついており、空気圧あるいは指圧によってホット
メルト接着剤をノズルから基材に押し出し塗布するもの
で、塗布の安定性から高粘度が要求されているため、溶
融粘度の上昇はほとんど問題になることはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、包装分野におい
ては、用いるホットメルト接着剤は、使用する装置の特
性から、適正な溶融粘度および溶融流れ特性を有するも
のでないと、塗布を円滑に行うことができず、また、接
着強度にも影響を及ぼすため、溶融粘度の変動に対して
極めて敏感である。例えば、包装材料用のワックス配合
のホットメルト接着剤にヒュームドシリカを少量配合し
て、その糸曳き特性を改良しようとしても、その種類に
よっては溶融粘度の上昇を伴い、ホットメルト接着剤の
高速塗工に悪影響を及ぼすことが分かった。
【0011】そこで、本発明者らは、上記事情に鑑み、
溶融粘度や接着性能を犠牲にすることなく、糸曳き特性
の改良された、とくに包装分野に好適なホットメルト接
着剤を得るべく、鋭意検討を行った。その結果、特定性
状のヒュームドシリカを限定された量で配合することに
よって、その目的が達成できることを知った。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、不飽
和エステル含量が10〜45重量%で、190℃、21
60g荷重におけるメルトフローレートが50〜300
0g/10分のエチレン・不飽和エステル共重合体、粘
着付与樹脂及びワックスからなり、ワックス成分が5〜
40重量%を占めるホットメルト成分100重量部当た
り、粒径が100nm以下で、かつ嵩比重が10g/L
〜100g/Lのヒュームドシリカを0.01重量部以
上で1.0重量部未満の割合で配合してなり、且つ18
0℃における溶融粘度が100〜5,000mPa・s
の範囲にあることを特徴とするホットメルト接着剤組成
物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
[作用]本発明のホットメルト接着剤は、エチレン・不
飽和エステル共重合体、粘着付与樹脂及びワックスから
なるが、粒径が100nm以下と微細で、しかも嵩比重
が10g/L〜100g/Lと嵩高なヒュームドシリカ
を0.01重量部以上で1.0重量部未満という少ない
配合量で配合したことが特徴であり、これにより、粘度
の増大を抑えながら、糸曳きを抑制することができる。
【0014】ヒュームドシリカの嵩比重は、一次粒子の
凝集の程度を示すパラメーターである。粒径が微細でし
かも嵩高なヒュームドシリカを配合することにより糸引
きを抑制できる理由は、後に詳述するが、上記ヒューム
ドシリカはホットメルト接着剤中に極めて微細にしかも
一様に分散し、この分散構造が、少量の配合量でも、溶
融状態での凝集力を低下させるように作用するためと考
えられ、更にこの分散構造では粘度の増大も少なく、配
合量の少ないことも粘度増大の抑制に寄与していると考
えられる。
【0015】[エステル共重合体]本発明のホットメル
ト接着剤に使用されるエステル共重合体は、不飽和エス
テル含量が10〜45重量%、好ましくは14〜40重
量%のものである。不飽和エステル含量が上記範囲より
小さいものは柔軟性がなく、得られるホットメルト接着
剤の低温接着性は悪くなる。上記範囲より大きいものは
ワックスとの相溶性が悪くなり、バランスの取れたホッ
トメルト接着剤をつくることが難しくなる。
【0016】エステル重合体としては、190℃、21
60g荷重におけるメルトフローレートが、50〜30
00g/10分、好ましくは80〜2500g/10分
のものを使用する。メルトフローレートが上記範囲より
小さいものでは、ホットメルト接着剤の粘度が高くなる
ため、包装用ホットメルトとしては不向きなものにな
る。上記範囲より大きいものでは、得られるホットメル
ト接着剤の凝集力が低下し、特に耐熱接着性が大幅に不
足する。
【0017】用いられるエステル共重合体は、単独でも
不飽和エステル含量やメルトフローレートの異なる2種
以上のブレンドも任意に使用することができる。
【0018】不飽和エステルとしては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カルボン酸エステ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエ
ステルを例示することができ、特に酢酸ビニルが望まし
い。
【0019】このようなエチレン系共重合体は、高圧法
ポリエチレンと同様に、高温、高圧下、エチレンと不飽
和エステルとをラジカル重合することで得ることができ
る。
【0020】[粘着付与樹脂]本発明において、粘着付
与樹脂としては、一般にホットメルト接着剤の関連分野
で使用されるものであれば、特に限定されることなく使
用され、例えば脂肪族系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水
素樹脂、芳香族炭化水素樹脂、ポリテルペン系樹脂、ロ
ジン系樹脂、スチレン系樹脂、クマロンインデン系樹脂
などが挙げられる。
【0021】脂肪族系炭化水素樹脂の例としては、1−
ブテン、イソブチレン、ブタジエン、1,3−ペンタジ
エン、イソプレン、ピペリジン等の炭素数4−5のモ
ノ、又はジオレフィンを主成分とする重合体が挙げられ
る。
【0022】脂環族系炭化水素樹脂の例としては、炭素
数4〜5の石油留分中のジエン成分を環化二量化後重合
させてた樹脂、シクロペンタジエン等の環化モノマーを
重合させた樹脂、芳香族系炭化水素樹脂を核内水添した
樹脂などが挙げられる。
【0023】芳香族系炭化水素樹脂の例としては、ビニ
ルトルエン、インデン、α−メチルスチレン等の炭素数
9−10のビニル芳香族炭化水素を主成分とした樹脂等
が挙げられる。
【0024】ポリテルペン系樹脂の例としては、α−ピ
ネン重合体、ジテルペン重合体、テルペンフェノール共
重合体、α−ピネン−フェノール共重合体等が挙げられ
る。
【0025】ロジン系樹脂の例としては、ガムロジン、
ウッドロジン、トール油等のロジン又はその変性物であ
って、変性物としては水添、不均化、二量化、エステル
化等の変性手段を施したものが例示できる。ロジンエス
テルの例としてはエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、グリセリン、ペンタエリスリトール等のエステ
ルが含まれる。
【0026】スチレン系樹脂の例としては、スチレン、
メチルスチレン、α−メチルスチレン、イソプロペニル
トルエン等の重合体が挙げられる。
【0027】[ワックス]本発明のホットメルト接着剤
には、ワックスがホットメルト成分中、5〜40重量
%、好ましくは10〜30重量%の量で配合される。ワ
ックスの配合量が上記の範囲より少ない場合、結晶性が
低下し、セットタイムの長いホットメルト接着剤とな
り、ホットメルト接着剤の特徴である作業性の良さを損
なわれる傾向がある。上記範囲より多い場合、ホットメ
ルト接着剤の接着力が発現しない傾向がある。
【0028】本発明に使用されるワックスとしては、フ
ィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックス、アタクチックポリプロピ
レン等の合成ワックス、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス等の石油ワックス、木ロウ、カル
ナバロウ、ミツロウ等の天然ワックス等が挙げられる
が、勿論これらの例に限定されない。
【0029】[ヒュームドシリカ]本発明において、ヒ
ュームドシリカとしては、粒径が100nm以下のもの
が用いられる。ヒュームドシリカの粒径が上記の範囲よ
り大きい場合、糸曳きの軽減の効果が発揮されず、目的
を達成できない。嵩比重は10g/L〜100g/Lの
ものが使用される。ヒュームドシリカの嵩比重が上記範
囲より小さい場合、微風でも舞ってしまい粉塵となり、
ハンドリングが極めて不良で容易にホットメルト接着剤
に配合することができない。上記範囲より大きい場合、
ヒュームドシリカの一次粒子同士が強く凝集しているた
め、ホットメルト接着剤への配合段階で解砕することが
困難であり、分散が不良となる傾向がある。
【0030】ヒュームドシリカは、ホットメルト接着剤
100重量部当たり0.01重量部以上で1.0重量部
未満の量、好ましくは0.05〜0.5重量部の量で配
合される。ヒュームドシリカの配合量が上記範囲より少
ない場合、糸曳きの軽減には目立った効果が観察できな
い。上記範囲より多い場合、ホットメルト接着剤の粘度
が増大し、他の物性が犠牲になる傾向がある。
【0031】本発明の原理は、ヒュームドシリカの添加
によってホットメルト接着剤の溶融時の凝集力を低下さ
せ、糸の形成時にそれを切れ易くすることによると理解
される。検討の結果、ヒュームドシリカの粒子が微細に
且つ一様に分散することが望ましいこともわかってき
た。
【0032】微粉末のシリカには、粒径の比較的小さな
ヒュームドシリカ(実施例1,2)と比較的大きな乾式
シリカ(比較例3)とがある。本発明は、粒径の比較的
小さなヒュームドシリカを用いる場合に限定される。粒
径の比較的大きな乾式シリカの場合、少量の配合では糸
曳きの軽減に全く効果がみられない。
【0033】この結果から、非常に小さな微粒子が一様
に系内に分散している場合に、溶融時のホットメルト接
着剤の凝集力を低下させ、糸曳きの軽減に効果を発現す
ると思われる。より粒径が小さく、その分より多くの粒
子が分散している程効果が大きかったことがこの考え方
を支持している(実施例2)。
【0034】また、ヒュームドシリカの嵩比重が大きい
と、糸曳き軽減の効果は発揮されない(比較例2)。嵩
比重の高いものでも、配合時に高いシェアをかけると、
凝集したシリカがほぐれて、分散する。しかしながら、
ホットメルト接着剤の配合では、溶融粘度が一般のプラ
スチックに比べ極端に低いため、大きなシェアはかから
ない。従って、用いるヒュームドシリカは嵩比重の低い
ものでなくては効果が発現しない。
【0035】比較的粒径の大きな乾式シリカも、増量す
ると糸曳き軽減の効果が発現することは十分考えられる
が、その場合、増粘や硬度アップ、接着性の低下など他
のホットメルト接着剤の物性を犠牲にすることになる。
【0036】[ホットメルト接着剤]本発明のホットメ
ルト接着剤は、180℃における溶融粘度が100〜
5,000mPa・sの範囲のものである。180℃に
おける溶融粘度が上記範囲より小さい場合、得られるホ
ットメルト接着剤は凝集力のないもろい接着剤になる傾
向があり、また、上記範囲より大きい場合、溶融粘度が
高すぎるため、高速塗工性を有するホットメルト接着剤
としては不向きとなる。
【0037】本発明のホットメルト接着剤には、必要に
応じて、顔料、染料、酸化防止剤、各種安定剤、可塑
剤、無機充填剤などを配合することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明を次の例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例に限定されない。以下の実施
例および比較例に用いられた原料樹脂、配合物、組成物
の調製法、試験方法等は次の通りである。
【0039】1.原料樹脂および配合物 (1)エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂) VA含量:28重量% MFR:400g/10分(JIS−K6760に準ず
る) 融点:73℃(三井・デュポンポリケミカル社製:エバ
フレックス210ET) (2)粘着付与樹脂 ロジンエステル:不均化ロジン−ペンタエリスリトール
エステル、軟化点115℃(荒川化学社製:スーパーエ
ステルA115) (3)ワックス パラフィンワックス:融点69℃(155°F)(日本
精蝋社製:パラフィンワックス155) (4)酸化防止剤 ヒンダードフェノール系酸化防止剤(チバ・スペシャリ
ティーケミカルズ社製:イルガノックス1010) (5)シリカ
【0040】
【表1】
【0041】2.ホットメルト接着剤の調製方法 EVA樹脂/粘着付与樹脂/ワックス/酸化防止剤/シ
リカを所定比率で配合した混合物1000gを2リット
ルのビーカーに仕込み、これを180℃×1時間溶融攪
拌混合を行った。
【0042】3.試験方法 (1)溶融粘度の測定方法 得られたホットメルト接着剤をブルックフィールド型粘
度計にて、JIS K−2207に準拠して180℃、
回転数30min-1の条件にて溶融粘度を測定した。 (2)糸の長さの測定 ホットメルト接着剤をホットメルト塗布装置(旭化学合
成社製:オープンタイムテスターM202)を用いて、
塗工温度180℃、塗布量0.13g/50mm、塗工
速度20m/minの条件にてビード状に塗工し、その
際ビードの終わりから曳いている糸の長さを24回測定
し、その平均をとった。
【0043】実施例1 表2に示すように、EVA/粘着付与樹脂/ワックス/
酸化防止剤/シリカ−1=40/40/20/0.1/
0.2の比率で配合した混合物1000gを上記2.の
方法で溶融攪拌混合してホットメルト接着剤を調製し
た。得られたホットメルト接着剤を上記3.の方法で溶
融粘度、および糸の長さを評価した。結果を表2に示
す。
【0044】実施例2 シリカとしてシリカ−2を用い、実施例1と同様にして
ホットメルト接着剤を調製し、物性を測定した。結果を
表2に示す。
【0045】比較例1 シリカを用いず、実施例1と同様にしてホットメルト接
着剤を調製し、物性を測定した。結果を表2に示す。
【0046】比較例2 シリカとしてシリカ−3を用いて、実施例1と同様にし
てホットメルト接着剤を調製し、物性を測定した。結果
を表2に示す。
【0047】比較例3 シリカとしてシリカ−4を用いて、実施例1と同様にし
てホットメルト接着剤を調製し、物性を測定した。結果
を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、粒径が100nm以下
と微細で、しかも嵩比重が10g/L〜100g/Lと
嵩高なヒュームドシリカを選択し、これを、エチレン・
不飽和エステル共重合体、粘着付与樹脂及びワックスか
らホットメルト接着剤に、0.01重量部以上で1.0
重量部未満という少ない配合量で配合することにより、
粘度の増大を抑えながら、糸曳きを抑制することができ
る。本発明のホットメルト接着剤は、高速塗工性、作業
性に優れていると共に、低温接着性等の接着性に優れ、
しかも塗工時の糸曳き傾向が低減されいるため、包装用
のホットメルト接着剤組成物として特に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和エステル含量が10〜45重量%
    で、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレ
    ートが50〜3000g/10分のエチレン・不飽和エ
    ステル共重合体、粘着付与樹脂及びワックスからなり、
    ワックス成分が5〜40重量%を占めるホットメルト成
    分100重量部当たり、粒径が100nm以下で、かつ
    嵩比重が10g/L〜100g/Lのヒュームドシリカ
    を0.01重量部以上で1.0重量部未満の割合で配合
    してなり、且つ180℃における溶融粘度が100〜
    5,000mPa・sの範囲にあることを特徴とするホ
    ットメルト接着剤組成物。
JP9230086A 1997-08-26 1997-08-26 ホットメルト接着剤組成物 Pending JPH1161067A (ja)

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