JPH1161047A - 床用艶出し剤組成物 - Google Patents

床用艶出し剤組成物

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JPH1161047A
JPH1161047A JP21765997A JP21765997A JPH1161047A JP H1161047 A JPH1161047 A JP H1161047A JP 21765997 A JP21765997 A JP 21765997A JP 21765997 A JP21765997 A JP 21765997A JP H1161047 A JPH1161047 A JP H1161047A
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JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
wax
resin
resistance
floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP21765997A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeharu Nakagawa
栄玄 中川
Toshiaki Suzuki
俊明 鈴木
Noboru Kiritani
昇 桐谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RINREI WAX CO
Rinrei Wax Co Ltd
Original Assignee
RINREI WAX CO
Rinrei Wax Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by RINREI WAX CO, Rinrei Wax Co Ltd filed Critical RINREI WAX CO
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Publication of JPH1161047A publication Critical patent/JPH1161047A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床用艶出し剤の組成を改良し、性能向上を図
る。 【解決手段】 アクリル系樹脂エマルジョンとアイオノ
マー樹脂の水性エマルジョンを含有する床用艶出し剤
は、光沢維持性、及び耐ブラックヒール性おいて優れ
た特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床用水性艶出し剤組
成物に関し、更に詳しくは、光沢維持性、及び耐ブラッ
クヒールマーク性等に優れた床用艶出し剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】艶出し剤のうち床用の艶出し剤の分類は
JFPA(日本フロアーポリッシュ工業会)規格−00
に規定されている。この規格にあるフロアーポリッシュ
のうち床用の艶出し剤として主流を占めているのは、水
性のポリマータイプのものである。この水性ポリマータ
イプは特公昭44−24407号、特公昭49−145
8号、Cosmetic Chemical Specialties,61(9),86(1685)
等に開示されており、アクリル系共重合物のエマルジョ
ン、ポリエチレンワックスエマルジョン、アルカリ可溶
性樹脂、可塑剤、その他からなるものである。
【0003】この水性ポリマータイプの普及に伴い、性
能を向上させるために種々なものが研究、開発されてき
た。例えば、耐スリップ性を得るためにポリウレタン系
樹脂エマルジョンを含有した艶出し剤(特公昭53−2
2548号)、この欠点である特性を改良する目的で、
脂肪族または脂環族イソシアネートと脂肪族ポリエステ
ルまたは脂肪族ポリエーテルから生成するウレタン樹脂
のエマルジョンを含有させた艶出し剤(特公平6−66
94号)、ウレタン−アクリル樹脂エマルジョンを含有
させた艶出し剤(特公平6−6695号)などである。
【0004】これらの床用艶出し剤成分に配合されるワ
ックスエマルジョンは、天然ワックスと合成ワックスが
ある。具体的にはカルナバワックス、キャンデリラワッ
クス、モンタンワックス、モンタン誘導ワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、フィッシャートロプシュワックス、アマ
イドワックス、ポリエチレンワックスまたはそのカルボ
キシル変性ワックス、酸化ポリエチレンワックスまたは
そのカルボキシル変性ワックス、ポリプロピレンワック
スまたはそのカルボキシル変性ワックス、酸化ポリプロ
ピレンワックスまたはそのカルボキシル変性ワックス、
グリコール変性酸化ポリエチレンワックス、グリコール
変性酸化ポリプロピレンワックス、エチレン−アクリル
酸共重合体ワックス等が挙げられ、ポリエチレンワック
ス、ポリプロピレンワックスが好適とされてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、床用艶出し剤成
分に配合するワックスには、融点が比較的高く、常温で
はなるべく硬いことが必要とされ、高融点のポリエチレ
ンワックスやポリプロピレンワックスが好適とされてき
た。かかるワックスの役割は、塗膜に与えられる衝撃を
緩和し、傷を自己補修することにあるが、これらの高融
点のワックスは、その硬さゆえに、耐スクラッチ性、及
び光沢維持性が悪くなる欠点を有する。逆に、低融点の
ワックスを用いると、耐スクラッチ性、及び光沢維持性
が改善できるが、耐スカッフ性、耐汚れ性、及び耐ブラ
ックヒールマーク性が極端に悪くなる。
【0006】本発明の目的とするところは、光沢維持
性、及び耐ブラックヒールマーク性等に優れた床用艶出
し剤組成物を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究を
続けた結果、アクリル系樹脂エマルジョンとアイオノマ
ー樹脂エマルジョンを含有してなる床用艶出し剤組成物
を完成するに至った。すなわち本発明は、広い温度範囲
にわたって柔軟性と抗張力の大きい優れた強靭性を示す
アイオノマー樹脂のエマルジョンを床用艶出し剤組成物
に含有させることによって、従来使用のワックスでは得
られなかった特性を持たせることを可能ならしめたもの
である。アイオノマー樹脂としては、エチレンを代表と
する不飽和単量体と不飽和カルボン酸ないしその誘導体
との共重合体をベース樹脂とするものが挙げられるが、
エチレン系アイオノマー樹脂が好適である。
【0008】本発明の床用艶出し剤組成物に用いられる
アクリル系樹脂エマルジョンとしては、スチレン、メチ
ルスチレン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシ
ル、アクリル酸2−エチル−ヘキシル、酢酸ビニルなら
びにこれらの型の共重合物の単独または混合物等が挙げ
られ、特公昭44−24409号等で公知である。
【0009】さらに多価金属キレート剤を添加してなる
金属架橋型であっても良く、これは特公昭49−154
8号、Manufacturing Chemist and Aerosol News. Jun
e. 31(1969)等に開示されている。
【0010】また、ワックスエマルジョンも光沢維持性
を低下させない範囲で含むことができ、これは前記の天
然ワックスと合成ワックスのうち、如何なるものでも用
いることができる。更に、ウレタン系樹脂エマルジョン
も含むことができる。
【0011】可塑剤としてジブチルフタレート等のフタ
ル酸エステル類、トリプトキシエチルホスフェート等の
リン酸エステル類、ジメチルアジピン酸等のアジピン酸
エステル類等を、被膜形成剤としてアルコール類、グリ
コールエーテール類等を、レベリング剤としてアルカリ
可溶性樹脂、濡れ性向上剤としてフッ素系界面活性剤等
を用いることができる。この他に消泡剤、防腐剤、エマ
ルジョンモデファイヤー、香料、及び染料等を含むこと
ができる。
【0012】アクリル系樹脂エマルジョンに対するアイ
オノマー樹脂エマルジョンの配合比は、固形分比率が6
0:40〜98:2,このましくは80:20〜96:
4である。アイオノマー樹脂が40%を超えると耐スカ
ッフ性が不十分になり、2%未満になると耐スクラッチ
性が不十分となり、良好な光沢維持性を示さない。
【0013】本発明の床用艶出し剤組成物は、ビニル
系、合成樹脂塗り床などのプラスチック系床材、石材、
セメント系床材、木質系床材等に有効である。
【0014】
【実施例】本発明の実施例及び比較例(表1)を挙げ
て、本発明組成物の特徴について例証する。ただし本発
明はこれらの実施例によってなんら制限されるものでは
ない。 注1 ロームアンドハース社 プライマルB−924 注2 ゼネカ社 ネオレッツR−960 注3 アトケム社 SMA2625P 注4 三井石油化学工業 ケミバールS−650 注5 東邦化学工業 ハイテックE−4B 注6 東邦化学工業 ハイテックAR−2300 注7 住友スリーエム社 フロラード FC−129 試験項目とその方法について記す。光沢維持性は、試験
タイルに塗り分けたものを床に設置し、適当な期間をお
いてJIS K3920−14により光沢測定した。耐
ブラックヒールマーク性はJIS K3920−15に
より試験した。また耐スクラッチ性、耐スカッフ性及び
耐汚れ性は目視による方法により試験した。この試験結
果を表2に示す。
【0015】
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の床用艶出し剤組
成物は耐ブラックヒールマーク性及び耐汚れ性の性能を
落とすことなく、特に光沢維持性において優れた性能を
有する。従って、本艶出し剤組成物を歩行量の多い床面
等に適用した場合、高い美観の維持が可能となるといっ
た効果がある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】艶出し剤のうち床用の艶出し剤の分類は
JFPA(日本フロアーポリッシュ工業会)規格−00
に規定されている。この規格にあるフロアーポリッシュ
のうち床用の艶出し剤として主流を占めているのは、水
性のポリマータイプのものである。この水性ポリマータ
イプは特公昭44−24407号、特公昭49−145
8号、Cosmetic Chemical Specialties,61(9),86(1985)
等に開示されており、アクリル系共重合物のエマルジョ
ン、ポリエチレンワックスエマルジョン、アルカリ可溶
性樹脂、可塑剤、その他からなるものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】可塑剤としてジブチルフタレート等のフタ
ル酸エステル類、トリトキシエチルホスフェート等の
リン酸エステル類、ジメチルアジピン酸等のアジピン酸
エステル類等を、被膜形成剤としてアルコール類、グリ
コールエーテール類等を、レベリング剤としてアルカリ
可溶性樹脂、濡れ性向上剤としてフッ素系界面活性剤等
を用いることができる。この他に消泡剤、防腐剤、エマ
ルジョンモデファイヤー、香料、及び染料等を含むこと
ができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】本発明の実施例及び比較例(表1)を挙げ
て、本発明組成物の特徴について例証する。ただし本発
明はこれらの実施例によってなんら制限されるものでは
ない。 注1 ロームアンドハース社 プライマルB−924 注2 ゼネカ社 ネオレッツR−960 注3 アトケム社 SMA2625P 注4 三井石油化学工業 ケミパールS−650 注5 東邦化学工業 ハイテックE−4B 注6 東邦化学工業 ハイテックAR−2300 注7 住友スリーエム社 フロラード FC−129 試験項目とその方法について記す。光沢維持性は、試験
タイルに塗り分けたものを床に設置し、適当な期間をお
いてJIS K3920−14により光沢測定した。耐
ブラックヒールマーク性はJIS K3920−15に
より試験した。また耐スクラッチ性、耐スカッフ性及び
耐汚れ性は目視による方法により試験した。この試験結
果を表2に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】アクリル系樹脂エマルジョンに対するアイ
オノマー樹脂エマルジョンの配合比は、固形分比率が6
0:40〜98:2,このましくは80:20〜96:
4である。アイオノマー樹脂が40%を超えると耐カッ
性が不十分になり、2%未満になると耐スクラッチ性
が不十分となり、良好な光沢維持性を示さない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アクリル系樹脂エマルジョンと、
    (b)アイオノマー樹脂の水性エマルジョンを含有し、
    成分(a)と成分(b)の固形分比率が60:40〜9
    8:2であることを特徴とする床用艶出し剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記(b)アイオノマー樹脂が、エチレ
    ンを代表とする不飽和単量体と不飽和カルボン酸ないし
    その誘導体との共重合体をベース樹脂とするものである
    請求項1記載の床用艶出し剤組成物。
JP21765997A 1997-08-12 1997-08-12 床用艶出し剤組成物 Pending JPH1161047A (ja)

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JP21765997A JPH1161047A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 床用艶出し剤組成物

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21765997A JPH1161047A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 床用艶出し剤組成物

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JPH1161047A true JPH1161047A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16707716

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21765997A Pending JPH1161047A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 床用艶出し剤組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004323716A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Ge Toshiba Silicones Co Ltd 水系コーティング剤組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02