JP2001234127A - 水性エマルジョン型艶出し剤 - Google Patents

水性エマルジョン型艶出し剤

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JP2001234127A
JP2001234127A JP2000043989A JP2000043989A JP2001234127A JP 2001234127 A JP2001234127 A JP 2001234127A JP 2000043989 A JP2000043989 A JP 2000043989A JP 2000043989 A JP2000043989 A JP 2000043989A JP 2001234127 A JP2001234127 A JP 2001234127A
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aqueous emulsion
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polymer
weight
polishing agent
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JP2000043989A
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English (en)
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Yoshio Okura
良雄 大倉
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Konishi Co Ltd
Original Assignee
Konishi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い不揮発分濃度と優れた速乾性と良好な塗
布作業性を有し、厚塗りで均質な光沢度の優れた皮膜を
形成することができ、特に床用として好適な水性エマル
ジョン型艶出し剤を提供すること。 【解決手段】 粒子径が0. 2〜1.0μmのポリマー
粒子を主成分として含有することを特徴とする水性エマ
ルジョン型艶出し剤、好ましくはポリマー粒子の粒子径
が0. 2〜0.85μmであることを特徴とする水性エ
マルジョン型艶出し剤、更に好ましくはポリマー粒子の
粒子径が0. 25〜0.85μmであることを特徴とす
る水性エマルジョン型艶出し剤、特に好ましくは更に粒
子径が0.01〜0. 2μm未満のポリマー粒子を主成
分の一部として含有することを特徴とする水性エマルジ
ョン型艶出し剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性エマルジョン
型艶出し剤に関する。更に詳しくは固形分を高濃度に調
整しても、優れた速乾性と良好な塗布作業性を発揮する
ことができ、特に床用に供して好適な水性エマルジョン
型艶出し剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の艶出し剤、特にその代表例である
床用艶出し剤としては、水性エマルジョンタイプのもの
が主流を占めており、この具体例としては、例えば特公
昭44−24407号、特公昭49−1458号公報、
「THE Application of SYNTHETIC RESIN EMULSION 」91
7 ページ(H.WARSON 著,1972 年ERNEST BENN LIMITED LO
NDONから出版) 等にも開示されているように、アクリル
系又はスチレンアクリル系ポリマー(以下、「アクリル
系ポリマー」と総称する。)、ポリエチレンワックス、
アルカリ可溶性樹脂、可塑剤、成膜助剤、架橋剤等を含
有する水性エマルリジョン型艶出し剤がある。
【0003】そして、従来この水性エマルジョン型艶出
し剤を調製する場合には、良好な塗布作業性と、均質な
成膜性を維持するため、粒子径が0. 02〜0. 2μm
のアクリル系ポリマーが用いられ、これに前記他の成分
を配合し最終的に不揮発分が15〜30%程度となる様
にされる。というのは、これまではアクリル系ポリマー
の粒子径を0. 2μm以上とすれば、これを含有する艶
出し剤を塗布(特に黒いタイルに塗布)すると、乾燥す
るまでの間白っぽい外観となり、艶だし剤のイメージを
著しく損なう、或いは均質な皮膜が形成しにくくなり光
沢度が劣る、また一方不揮発分を15%以下にすると光
沢度が非常に悪くなり、他方30%以上にすると粘度が
高くなり、モップでの塗布作業性が非常に悪くなると考
えられていたからである。
【0004】ところで、最近の床面の艶出し方法として
は、床用艶出し剤を何回も塗布し、厚い多層皮膜を形成
させておき、歩行によって光沢が低下した時にバフ機に
よって研磨し、光沢度を復元させるという方法が広く普
及してきている。このような最近の艶出し方法からみ
て、30%を超える高濃度で厚塗りができ、しかも速乾
型の床用艶出し剤が強く望まれているところであるが、
前記したように現状においてこの様な要求を満足させる
艶出し剤は見当らない。かくして、当業界においては、
固形分が高く、速乾性と良好な塗布作業性を有し、少な
い塗布回数で厚塗りができ、均質な皮膜を形成できる光
沢度の優れた床用艶出し剤が渇望されているが、未だそ
れらの要求を全て同時に満足させるための解決手段が見
出されていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高い不揮発分濃度と優
れた速乾性と良好な塗布作業性を有し、厚塗りで均質な
光沢度の優れた皮膜を形成することができる、特に床用
として好適な水性エマルジョン型艶出し剤を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための技術手段】本発明者らは、上記
課題を解決するため、従来の水性エマルジョン型床用艶
出し剤について、ポリマー組成、ポリマー粒子径、添加
剤、不揮発分濃度等をキーとして総合的に検討を行う
中、特にポリマー粒子径に着目し研究を重ねた。ところ
で、従来の水性エマルジョン型床用艶出し剤において
は、前記したようにポリマー粒子径を0.2μm以上と
すると、塗工時白っぽい外観となり、成膜性や光沢度も
低下するものと考えられ、加えて合成上にも困難性があ
ると思われていた。
【0007】しかしながら、本発明者らは従来の概念に
とらわれず、合成が困難と考えられていた大粒子径
(0.2〜1.0μm)ポリマーを研究する中、このポ
リマーを50%超の高濃度で合成することに成功し、し
かもこれを用いて従来から要求されている高い光沢度、
耐ヒールマーク性、耐水性を維持し、高濃度であっても
塗布作業性に優れ、速乾性を有する新しい艶出し剤が得
られることを発見し、本発明を完成させるに至った。そ
して、これに小粒子径(0. 01〜0. 2μm)のポリ
マーを混合することにより更に優れた水性エマルジョン
型艶出し剤とすることができることも見出した。
【0008】以下、本発明の詳細を説明する。 第1の発明は、粒子径が0. 2〜1.0μmのポリマ
ー粒子(以下、巨大粒子ポリマーという。)を主成分と
して含有することを特徴とする水性エマルジョン型艶出
し剤である。そして、この巨大粒子ポリマーの粒子径
は、好ましくは0. 2〜0.85μm、更に好ましくは
0.25〜0.85μm、特に好ましくは0.25〜
0.7μmである。この艶出し剤は、速乾性と良好な塗
布作業性を有し、厚塗りができ、かつ光沢度の優れた均
質な皮膜を形成することができる。巨大粒子ポリマーの
粒子径が1.0μmを超えるとポリマーが沈降し易く製
品価値が著しく低下する。一方、0.2μm未満では高
不揮発分濃度で低粘度の艶出し剤を得ることはできな
い。
【0009】第2の発明は、前記巨大粒子ポリマー
に、粒子径が0. 01〜0.2μm未満のポリマー粒子
(以下、微粒子ポリマーという。)を、重量比が51/
49〜98/2の範囲で加えて改質したことを特徴とす
る水性エマルジョン型艶出し剤である。巨大粒子ポリマ
ーと微粒子ポリマーの重量比は、好ましくは70/30
〜90/10であり、更に好ましくは75/25〜85
/15である。また微粒子ポリマーの粒子径は、好まし
くは0.02〜0.1μm、更に好ましくは0.04〜
0.1μmである。微粒子ポリマーを混合することによ
り、艶出し剤の重ね塗り性、耐水性、耐洗剤性が改善さ
れ、より平滑で高い光沢度の皮膜を形成することができ
る。
【0010】第3の発明は、不揮発分濃度を30〜5
0%に調整して、その粘度が25mPa ・ s (20℃)以
下としたことを特徴とする前記又はに記載の水性エ
マルジョン型艶出し剤である。即ち、不揮発分濃度を3
0〜50%、好ましくは35〜50%、更に好ましくは
40〜50%に調整すれば、厚い皮膜が形成でき、歩行
による摩耗で光沢が低下した時、バフ機による研磨で光
沢を簡単に復元させることができる。そして、粘度が2
5mPa ・ s (20℃)以上になると塗布作業性が非常に
悪くなる。
【0011】第4の発明は、艶出し剤が以下の(イ)
〜(ホ)の成分を含有することを特徴とする前記〜
のいずれかに記載の水性エマルジョン型艶出し剤であ
る。 (イ)ポリマー 40〜90重量部 (ロ)ワックス 5〜40重量部 (ハ)アルカリ可溶性樹脂 0〜20重量部 (ニ)可塑剤 0〜15重量部 (ホ)成膜助剤 0〜25重量部 (イ)ポリマーの含有量は40〜90重量部であるが、
好ましくは45〜90重量部、更に好ましくは50〜9
0重量部である。
【0012】ポリマーを合成するために用いられるモノ
マーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、炭素数
1〜20のアルキル(メタ)アクリル酸エステル、アク
リロニトリル、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレン、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、クロトン酸、(メ
タ)アクリルアミド、マレイン酸モノエステル、イタコ
ン酸モノエステル、アミノアルキル(メタ)アクリル酸
エステル、ビニルピロリドン等の1種又は2種以上の組
み合わせが挙げられるが、必ずしもこれらに限定される
ものではない。これらの中で、好ましくは、スチレン、
炭素数1〜8の(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)
アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸等から選ばれる
1種又は2種以上の組み合わせであり、更に好ましくは
スチレンと(メタ)アクリル酸エステルの組み合わせで
ある。
【0013】そして、これらのモノマーは、アニオン活
性剤、ノニオン活性剤又は高分子保護コロイド等の乳化
剤、重合開始触媒、分子量調整用触媒、水等の存在下
で、常圧下0〜100℃で、常法通りに重合され、本発
明のポリマー粒子を高濃度に含有するエマルジョンが合
成される。本発明のポリマーの粒子径のコントロール
は、使用する乳化剤の種類及び量、触媒量、重合温度、
モノマーの供給方法を適宜組み合わせることにより行わ
れる。
【0014】乳化剤としては、高級アルコール硫酸塩、
アルキルスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸
塩、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物の
硫酸塩、高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、
アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ゼラチン等が用いられる。重
合開始触媒としては、過硫酸塩、過酸化水素水、有機過
酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等の酸化剤を用い
ることができる。
【0015】分子量調整用触媒としては、メルカプトプ
ロピオン酸エステル、四塩化炭素、スチレンダイマー等
を用いることができる。重合媒体は水又は脱イオン水で
あり、必要により水溶性溶剤等を添加することができ
る。重合温度を下げるにはソジュムメタビハイドロサル
ファイト、L−アスコルビン酸、アルキルアニリン、硫
酸第一鉄等の還元剤を用いることができる。粒子径を大
きくする方法としては、微量アニオン活性剤と必要によ
り適量のノニオン活性剤を加える方法、保護コロイドを
使用する方法、過硫酸塩類重合触媒を多量に使用する方
法、コアー/シェル重合法等を用いることができる。
【0016】(ロ)ワックスの含有量は5〜40重量部
であるが、好ましくは10〜35重量部、更に好ましく
は15〜30重量部である。ワックスとしては、カルナ
バワックス、キャンデリラワックス、モンタンワック
ス、モンタン誘導ワックス、セレシンワックス、パラフ
ィンワックス等の天然ワックスが、或いはマイクロクリ
スタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、
アマイドワックス、ポリエチレンワックまたはそのカル
ボキシル変性ワックス、ポリプロピレンワックスまたは
そのカルボキシル変性ワックス、グリコール変性酸化ポ
リエチレンワックス、グリコール変性酸化ポリプロピレ
ンワックス、エチレン−アクリル酸コポリマーワックス
等の合成ワックスが用いられ、中でもポリエチレンワッ
クス、ポリプロピレンワックスが好ましい。
【0017】(ハ)アルカリ可溶性樹脂の含有量は0〜
20重量部であるが、好ましくは2〜17重量部、更に
好ましくは5〜15重量部である。アルカリ可溶性樹脂
としては、ロジンマレイン酸樹脂、スチレン−マレイン
酸樹脂、スチレン−アクリル酸樹脂、アクリル酸樹脂等
を用いることができる。 (ニ)可塑剤の含有量は0〜15重量部であるが、好ま
しくは1〜10重量部、更に好ましくは1〜5重量部で
ある。可塑剤としては、ジブチルフタレート等のフタル
酸エステル類、トリブトキシエチルホスフェート等のリ
ン酸エステル類、クエン酸トリブチル等のクエン酸エス
テル類、ジメチルアジピン酸等のアジピン酸エステル類
等を用いることができる。
【0018】(ホ)成膜助剤の含有量は0〜25重量部
であるが、好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは
1〜15重量部である。成膜助剤としては、ベンジルア
ルコール、3メトキシ3メチルブタノール等のアルコー
ル類、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメ
チルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル
等のグリコール類を用いることができる。
【0019】その他に架橋剤として多価金属錯体が用い
られ(これは特公昭49-1458 号公報、THE Application
of SYNTHETIC RESIN EMULSION,H.WARSON,911(1972)等に
開示されているものを用いることができる。)、また耐
久性を向上させるウレタン樹脂、濡れ性を向上させるフ
ッ素系界面活性剤、消泡剤、防腐剤、香料及び染料等も
含むことができる。
【0020】前記〜のいずれかの水性エマルジョン
型艶出し剤は、主にビニル系、合成樹脂塗り床などのプ
ラスチック系床材、石材、セメント系床材、リノリウ
ム、木質系床材等に塗布して有効である外、前記床材以
外の建築物の内装材又は外装材、家具、自動車等の表面
の艶出し剤として好適に用いることができる。以下に、
本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明の艶出し剤
の特徴について詳しく説明する。但し、本発明はこれら
の実施例によってなんら制限されるものではない。数値
(部)は重量部である。
【0021】
【実施例】(製造例1)巨大粒子(0.42μm)ポリ
マー含有エマルジョンhの合成 1000mlの反応容器に脱イオン水240部を仕込
み、90℃まで加熱し、過硫酸ナトリュウム3部を加え
た。次いで、これに脱イオン水120部とドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム0.6部とメタクリル酸(M
aa)9%/アクリル酸ブチル(BA)38%/スチレ
ン(ST)43%/メタクリル酸メチル(MMA)10
%(計算値によるTg=26℃)の混合モノマー600
部とで構成される乳化モノマーを連続的に2時間かけて
供給し、この間の温度を90℃に保持し、更に90℃で
1時間熟成した。続いて、これを冷却濾過して、固形分
63.1%、粘度250mPa・ s、pH3.5の、粒
子径0.42μmのスチレンアクリルポリマーを含有す
る高濃度エマルジョンを得た。
【0022】(製造例2)巨大粒子(0.38μm)ポ
リマー含有エマルジョンgの合成 製造例1において、乳化モノマー72部を分取し、脱イ
オン水275部と共に先に反応容器へ加え、その他は製
造例1と同様にして重合した。固形分60.0%、粘度
290mPa・ s、pH3.5の、粒子径0.38μm
のスチレンアクリルポリマーを含有する高濃度エマルジ
ョンを得た。 (製造例3)巨大粒子(0.27μm)ポリマー含有エ
マルジョンfの合成 製造例2において、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ュウム0.03部を脱イオン水240部に加え反応容器
に仕込み、その他は製造例2と同様にして固形分59.
5%、粘度320mPa・ s、pH3.5の、粒子径
0.27μmのスチレンアクリルポリマーを含有する高
濃度エマルジョンを得た。
【0023】(製造例4)微粒子(0.08μm)ポリ
マー含有エマルジョンcの合成 脱イオン水500部とドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リュウム2部及び後述の乳化モノマーAの25部を反応
容器に仕込み、75℃まで加熱し、過硫酸アンモニュウ
ム1.2部を加えた。次に、これに別に用意された脱イ
オン水100部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリュ
ウム1部とMaa9%/BA25%/ST13%/MM
Aル53%(計算値によるTg=51℃)の混合モノマ
ー400部とで構成される乳化モノマーAを連続的に2
時間かけて供給し、この間の温度を75℃に保持し、更
に85℃で1時間熟成した。続いて、これを冷却濾過
し、固形分40.3%、粘度80mPa・ s 、pH3.
5の、粒子径0.08μmのスチレンアクリルポリマー
を含有するエマルジョンを得た。
【0024】(製造例5)微粒子(0.04μm)ポリ
マー含有エマルジョンbの合成 反応容器に、脱イオン水365部、後述の混合モノマー
Bの5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリュウム5
部を仕込み、80℃まで加熱した。これに過硫酸ナトリ
ュウム0.5部を加えると10分後に緑青色の種粒子
(コアー)が形成された。次いで、Maa9%/BA3
8%/ST10%/MMA43%(計算値によるTg=
27℃)の混合モノマーBの200部を連続的に2時間
かけて供給し、殻(シェル)を形成し粒子を大きくし
た。この間の温度を80℃に保持し、更に90℃で1時
間熟成した。次いで、これを冷却濾過し、固形分35.
5%、粘度350mPa・ s 、pH3.5の、粒子径
0.04μmのスチレンアクリルポリマーを含有するエ
マルジョンを得た。
【0025】(製造例6)微粒子(0.028μm)ポ
リマー含有エマルジョンaの合成 製造例5において、脱イオン水365部を465部に及
びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリュウム5部を10
部に置き換え、その他は製造例5と同様に製造した。固
形分30.2%、粘度250mPa・s、pH3.5
の、粒子径0.028μmの半透明状のスチレンアクリ
ルポリマーを含有するエマルジョンポリマーを得た。 (製造例7)微粒子(0.14μm)ポリマー含有エマ
ルジョンdの合成 製造例4において、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ュウム2部を1部に及びドデシベンゼンスルホン酸ナト
リュウム1部を0.5部に置き換え、その他は製造例4
と同様に製造した。固形分40.8%、粘度15mPa
・s、pH3.5の、粒子径0.14μmのスチレンア
クリルポリマーを含有するエマルジョンポリマーを得
た。
【0026】(製造例8)巨大粒子(0.21μm)ポ
リマー含有エマルジョンeの合成 製造例1において、脱イオン水275部を375部、過
硫酸ナトリュム3.0部を2.5部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.6部を0.5部、混合モノマ
ー600部を500部に置き換え、その他は製造例1と
同様に製造した。固形分50.3%、粘度870mPa
・s、pH3.5の、粒子径0.21μmのスチレンア
クリルポリマーを含有する高濃度エマルジョンポリマー
を得た。 (製造例9)巨大粒子(0.63μm)ポリマー含有エ
マルジョンiの合成 製造例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ュウム0.6部を0.3部に置き換え、その他は製造例
1と同様に製造した。固形分62.5%、粘度150m
Pa・s、pH3.5の、粒子径0.63μmのスチレ
ンアクリルポリマーを含有する高濃度エマルジョンポリ
マーを得た。
【0027】(製造例10)巨大粒子(0.85μm)
ポリマー含有エマルジョンjの合成 製造例1において、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ュウム0.6部を0.25部、過硫酸ナトリュウム3部
を4部に置き換え、その他は製造例1と同様に製造し
た。固形分62.5%、粘度130mPa・s、pH
3.5の、粒子径0.85μmのスチレンアクリルポリ
マーを含有する高濃度エマルジョンポリマーを得た。
【0028】(製造例11)巨大粒子(1.2μm)ポ
リマー含有エマルジョンkの合成 製造例1において、過硫酸ナトリュウム3部を6部に及
びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリュウム0.6部を
0.2部に置き換え、その他は製造例1と同様に製造し
た。固形分63.5%、粘度250mPa・s、pH
3.5の、粒子径1.2μmのオカラ状のスチレンアク
リルポリマーを含有する高濃度エマルジョンポリマーを
得た。製造例1〜11で用いられたモノマー組成と得ら
れたアクリルポリマーの粒子径の一覧が、次の表1に示
されている。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例1〜17、比較例1〜5)製造例
1〜11で製造されたエマルジョンa〜kを用いて、表
2−1〜表2−2に示される組成で実施例1〜17、比
較例1〜5の水性エマルジョン型艶出し剤を調製した。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】次いで、実施例1〜17、比較例1〜5の
水性エマルジョン型艶出し剤について、各種の評価試験
を実施した。以下にその試験項目と試験方法について記
す。 不揮発分はJIS K 3920( 4) により試験した。 粘度はJIS K 3920(2) により試験した。 塗布性はモップにより塗布し、塗り易さを次のように
評価した。 塗布性 ◎:モップさばきが軽く、楽である。 ○:モップさばきに少し抵抗があるが、楽である。 △:モップさばきが少し重いが、苦ではない。 ×:モップさばきが重く、苦である。
【0034】乾燥性は水性エマルジョン型艶出し剤1
0±2mm/m2 になるように塗布し、指触により跡が
付かなくなるまでの時間で評価した。 乾燥性 ◎:指触により跡が付かなくなるまでの時間が5分以内である。 ○:同時間が5分30秒以内である。 △:同時間が6分以内である。 ×:同時間が6分超である。 光沢度はJIS K 3920(8) により試験した。 光沢度 ◎:80以上である。 ○:75以上である。 △:70以上である。 ×:70未満である。
【0035】耐水性はJIS K 3920(11)により試験し
た。 耐水性 ◎:水跡が復元するまでの時間が1分以内である。 ○:同時間が3分以内である。 △:同時間が3分超である。 ×:水跡が復元せず、白化した状態である。 耐洗剤性はJIS K 3920(12)により試験した。 耐洗剤性 ◎:全く光沢低下がない状態である。 ○:少し光沢低下がある程度である。 △:光沢低下はあるが、皮膜は除去されていない状態である。 ×:完全に皮膜が除去された状態である。
【0036】重ね塗り性は10±2mm/m2 になる
ように塗布し、30分後に同様に塗布し、更に30分後に同
様に塗布し3回塗布後の皮膜の状態を次のように評価し
た。 重ね塗り性 ◎:全くくもりや荒れがない状態である。 ○:わずかにくもりがあるが、荒れのない状態である。 △:少しくもりがあるが、荒れのない状態である。 ×:光沢がなく、荒れている状態である。 これらの試験結果は表3−1〜表3−2に示されてい
る。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の水性エマル
ジョン型艶出し剤は、高い不揮発分濃度を有し、速乾性
と良好な塗布作業性を有し、厚塗りで光沢度の優れた均
質な皮膜を形成することができる。従って、本発明の艶
出し剤は少ない塗布回数で、短い時間に、高い光沢度と
厚い皮膜を形成できるので、大幅な塗布作業時間の短縮
と省力化が達成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 E A 125/14 125/14 133/06 133/06 191/06 191/06 201/00 201/00 C09G 1/00 C09G 1/00 Z 1/10 1/10 1/16 1/16 Fターム(参考) 4J002 AA001 AA003 AC021 AE032 AE052 AF023 BB032 BB082 BB122 BB202 BB252 BC011 BC043 BC071 BD021 BF021 BG011 BG013 BG031 BG101 BH001 BH013 BJ001 EC037 ED037 EH046 EH146 EW046 FA081 FD026 FD207 GH00 HA07 4J038 BA212 BA232 CA021 CB022 CB062 CB082 CB142 CB182 CC022 CC061 CC062 CC081 CD021 CD081 CF021 CG031 CG032 CG071 CG141 CG161 CG171 CJ031 CK031 JA19 JA26 JA59 JA61 JC24 KA10 MA10 MA14 NA01 NA23 PB05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子径が0. 2〜1.0μmのポリマー
    粒子を主成分として含有することを特徴とする水性エマ
    ルジョン型艶出し剤。
  2. 【請求項2】 ポリマー粒子の粒子径が0. 2〜0.8
    5μmであることを特徴とする請求項1記載の水性エマ
    ルジョン型艶出し剤。
  3. 【請求項3】 ポリマー粒子の粒子径が0. 25〜0.
    85μmであることを特徴とする請求項1記載の水性エ
    マルジョン型艶出し剤。
  4. 【請求項4】 更に粒子径が0. 01〜0. 2μm未満
    のポリマー粒子を主成分の一部として含有することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水性エマルジ
    ョン型艶出し剤。
  5. 【請求項5】 粒子径が0. 2〜1.0μm、又は0.
    2〜0.85μm、又は0. 25〜0.85μmのポリ
    マー粒子/粒子径が0. 01〜0. 2μm未満のポリマ
    ー粒子の重量比が、51/49〜98/2であることを
    特徴とする請求項4記載の水性エマルジョン型艶出し
    剤。
  6. 【請求項6】 組成物中の不揮発分濃度が30から50
    重量%であり、その粘度が25mPa ・ s 以下であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水性エマ
    ルジョン型艶出し剤。
  7. 【請求項7】 艶出し剤が以下の(イ)〜(ホ)の成分
    を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の水性エマルジョン型艶出し剤。 (イ)ポリマー 40〜90重量部 (ロ)ワックス 5〜40重量部 (ハ)アルカリ可溶性樹脂 0〜20重量部 (ニ)可塑剤 0〜15重量部 (ホ)成膜助剤 0〜25重量部
  8. 【請求項8】 ポリマーがスチレン及び(メタ)アクリ
    ル酸エステルを主成分とするコポリマーであることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水性エマルジ
    ョン型艶出し剤。
  9. 【請求項9】 水性エマルジョン型艶出し剤が床用であ
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水
    性エマルジョン型艶出し剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010095651A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Yushiro Chem Ind Co Ltd フロアーポリッシュ組成物
JP2013133416A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Henkel Japan Ltd フロアーポリッシュ用組成物

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