JPH1160866A - 融着用樹脂組成物及びそれよりなる積層体 - Google Patents

融着用樹脂組成物及びそれよりなる積層体

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JPH1160866A
JPH1160866A JP23191197A JP23191197A JPH1160866A JP H1160866 A JPH1160866 A JP H1160866A JP 23191197 A JP23191197 A JP 23191197A JP 23191197 A JP23191197 A JP 23191197A JP H1160866 A JPH1160866 A JP H1160866A
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plasticizer
laminate
vinyl chloride
resin
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JP23191197A
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Katsuro Mori
勝朗 森
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟でPC,ABS,PVC等の材料と融着
性に優れる融着用樹脂組成物及びそれよりなる積層体と
提供する。 【解決手段】 塩化ビニル系重合体、フタル酸ジ−メチ
ルシクロヘキシル及び可塑剤よりなる融着用樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系重合
体(以下、PVCと言う。)、フタル酸ジ−メチルシク
ロヘキシル(以下、DMCHPと言う。)及び可塑剤よ
りなる軟質で、加熱融着性に優れる融着用樹脂組成物及
びそれよりなる積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、PVCに可塑剤が配合された一般
的な軟質塩化ビニル樹脂は、アクリロニトリル−スチレ
ン−ブタジエン共重合体(以下、ABSと言う。)、ポ
リカーボネート(以下、PCと言う。)等の硬質樹脂と
の加熱融着性に劣るため該硬質樹脂との積層体を製造す
る際には、プライマー、接着剤等を介して積層体が製造
されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
プライマー、接着剤等を介して積層体を製造する方法
は、作業工程が多くなり積層体の生産性に劣るという問
題を有していた。
【0004】そこで、本発明は、上記のような問題を解
決する軟質で、加熱融着性に優れる融着用樹脂組成物及
びそれよりなる積層体の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述のよう
な現状に鑑み、鋭意検討した結果、PVCと特定の可塑
剤の組み合わせよりなる樹脂組成物が軟質で、加熱融着
性に優れることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、PVC、DMCHP、及
び、下記一般式(1)で表される化合物、下記一般式
(2)で表される化合物及びポリエステルからなる群か
ら選ばれる少なくとも1種以上の可塑剤よりなることを
特徴とする融着用樹脂組成物及びそれよりなる積層体に
関するものである。
【0007】
【化3】
(1)
【0008】(式中、R1、R2は炭素数2〜15のアル
キル基であり、同一でも異なっていても良い。)
【0009】
【化4】
(2)
【0010】(式中、R3、R4は炭素数2〜15のアル
キル基であり、同一でも異なっていても良い。nは4〜
10の整数を示す。) 以下に、本発明に関して詳細に説明する。
【0011】本発明の融着用樹脂組成物に用いるPVC
とは、塩化ビニル含有重合体であり、例えば塩化ビニル
単独重合体、塩素化塩化ビニル重合体、塩化ビニル単量
体と共重合し得る単量体の1種以上と塩化ビニル単量体
とのランダム共重合,グラフト共重合もしくはブロック
共重合して得られる塩化ビニル共重合体またはこれら重
合体の2種以上の混合物を挙げることができる。
【0012】塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体と
しては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、ペンテ
ン−1、ブタジエン、スチレン、α−メチルスチレン、
アクリロニトリル、塩化ビニリデン、シアン化ビニリデ
ン、メチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル
類;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル類;メト
キシスチレン等のアリールエーテル類;ジメチルマレイ
ン酸等のジアルキルマレイン酸類;フマル酸ジメチルエ
ステル等のフマル酸エステル類;N−ビニルピロリド
ン、ビニルピリジン、ビニルシラン類、アクリル酸ブチ
ルエステル等のアクリル酸アルキルエステル類;メタク
リル酸メチルエステル等のメタクリル酸アルキルエステ
ル類等を挙げることができる。
【0013】本発明の融着用樹脂組成物に用いるPVC
の重合度は、特に制限はなくいかなるものも用いること
ができるが、得られる融着用樹脂組成物が成形加工性に
優れることから重合度300以上4000以下のものが
好適に用いられる。
【0014】そして、該PVCとしては、融着用樹脂組
成物を製造する際にDMCHP、上記一般式(1)で示
される化合物、上記一般式(2)で示される化合物、ポ
リエステル等の可塑剤を容易に含浸させることが可能と
なることから懸濁重合法により得られたものであること
が好ましい。
【0015】本発明の融着用樹脂組成物においては、樹
脂組成物に加熱融着性を付与するためにDMCHPが用
いられ、該DMCHPの配合量としては、本発明の融着
用樹脂組成物を生産する際の生産性に優れることから、
PVC100重量部に対し、1〜200重量部以下が好
適であり、1〜90重量部以下であることがさらに好ま
しい。
【0016】また、本発明の融着用樹脂組成物において
は、樹脂組成物を軟質化するために上記一般式(1)で
表される化合物、上記一般式(2)で表される化合物及
びポリエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種
以上の可塑剤が用いられる。
【0017】そして、上記一般式(1)で表される化合
物としては、例えばフタル酸ジ−n−ブチル(以下、D
BPと言う。)、フタル酸ジ−ヘプチル(以下、DHP
と言う。)、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(以下、
DOPと言う。)、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル
酸ジ−イソノニル、フタル酸ジ−イソデシル、フタル酸
ジ−イソオクチル、フタル酸オクチルデシル、イソフタ
ル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系化合物を可
塑剤として挙げることができる。
【0018】また、上記一般式(2)で表される化合物
としては、例えばアジピン酸ジ−2−エチルヘキシル
(以下、DOAと言う。)、アジピン酸ジ−n−デシ
ル、アジピン酸ジイソデシル等のアジピン酸系化合物;
セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−n
−デシル、セバシン酸ジイソデシル等のセバシン酸系化
合物;アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、アゼライ
ン酸ジ−n−デシル、アゼライン酸ジイソデシル等のア
ゼライン酸系化合物を可塑剤として挙げることができ
る。
【0019】そして、ポリエステルとしては、例えばア
ジピン酸ポリエステル、フタル酸ポリエステル等のジカ
ルボン酸と短鎖ポリオールを縮合重合したポリエステル
を可塑剤として挙げることができる。ここで、ジカルボ
ン酸としては、例えばコハク酸、グルタール酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙
げられ、これらの1種または2種以上が使用される。一
方、短鎖ポリオールとしては、脂肪族,脂環式,芳香
族,置換脂肪族複素環式のジヒドロキシ化合物、トリヒ
ドロキシ化合物、テトラヒドロキシ化合物等であり、例
えば1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ブテンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジ
メチル−2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、2−メチル−1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、ビス(β−ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼン、p−キシレンジオール、ジヒドロキ
シエチルテトラハイドロフタレート、トリメチロールプ
ロパン、グリセリン、2−メチルプロパン−1,2,3
−トリオール、1,2,6−ヘキサントリオール等が挙
げられ、これらの1種または2種以上が使用される。
【0020】本発明の融着用樹脂組成物においては、特
に柔軟性に優れた樹脂組成物が得られることから、上記
一般式(1)で表される化合物、上記一般式(2)で表
される化合物及びポリエステルからなる群から選ばれた
少なくとも1種以上の可塑剤の配合量としては、PVC
100重量部に対し、1〜100重量部以下が好まし
く、1〜50重量部以下であることが特に好ましい。
【0021】本発明の融着用樹脂組成物は、本発明の目
的を逸脱しないかぎりにおいてPVCに通常添加される
安定剤(例えば、ステアリン酸バリウム等の金属石鹸、
ラウリン酸錫等の有機錫系安定剤、テトラフェニルポリ
プロピレングリコールジフォスファイト等のフォスファ
イト系安定剤、過塩素酸処理ハイドロタルサイト等のハ
イドロタルサイト系安定剤が挙げられる。)、滑剤(例
えば、n−ブチルステアレート等の脂肪酸エステル系ワ
ックス;炭化水素系ワックス、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸等が挙げられ
る。)、アクリル系加工助剤(例えば、メチルメタクリ
レート−ブチルアクリレート共重合体等のメチルメタク
リレート−アルキルアクリレート共重合体が挙げられ
る。)、着色剤、炭酸カルシウム,タルク等に代表され
る無機充填材、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛に代表さ
れる難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
【0022】また、本発明の融着用樹脂組成物は、さら
にPVC用の可塑剤として用いられるトリメリット酸ト
リオクチル、トリメリット酸トリデシル等のトリメリッ
ト酸系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エ
チルヘキシル、リン酸2−エチルヘキシルジフェニル、
リン酸トリクレジル、リン酸トリ−キシレニル等のリン
酸エステル系可塑剤;エポキシ系大豆油等のエポキシ系
可塑剤を本発明の目的の逸脱しない限りにおいて添加し
てもよい。
【0023】本発明の融着用樹脂組成物の製造方法とし
ては、本発明の融着用樹脂組成物が得られるのであれば
いかなる方法を用いてもよく、例えばバンバリーミキサ
ー(ファレル社製)、加圧ニーダー((株)森山製作所
製)、インターナルミキサー(栗本鉄工所製)、インテ
ンシブミキサー(日本ロール製造(株)製)等の機械加
圧式混練機、ロール混練機、押出し成形機等のプラスチ
ックまたはゴムの加工に使用される混練成形機を用い、
混練温度90〜220℃、好ましくは100〜180℃
で加熱溶融混合する方法が挙げられる。また、この際に
は、予め可塑剤をPVCに含浸せしめた粉体状混合物を
用い、加熱溶融混合することが好ましい。ここで、PV
Cに予め可塑剤を含浸させるには、例えばジャケット付
きリボンブレンダー、ヘンシェルミキサー(三井三池製
作所製)またはスーパーミキサー(川田製作所製)等の
混合機を用いればよい。このような混合機を用いる場
合、PVCを混合機に投入した後、撹拌下可塑剤を添加
し、樹脂温度が90〜150℃になるまで混合を続ける
ことにより、PVC粉体に可塑剤が含浸されて流動性の
ある粉体状混合物が得られる。
【0024】本発明の融着用樹脂組成物は、例えばゴ
ム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、高分子発泡体に優れた融着性を有するものであるこ
とから、該融着用樹脂組成物からなる層及びこれらゴ
ム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、高分子発泡体等からなる層を含む積層体を生産効率
良く製造することが可能となる。
【0025】ここで、本発明の融着性樹脂組成物を融着
させるゴムとしては、例えばブタジエンゴム、スチレン
ブタジエンゴム、水添スチレンブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、水添アク
リロニトリルブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレン
プロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素
ゴム、クロロプレン、塩素化ポリエチレンゴム、エピク
ロルヒドリンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴ
ム、ウレタンゴム、天然ゴム又はそれらの混合物が挙げ
られる。
【0026】熱可塑性エラストマーとしては、例えばス
チレンブタジエン系熱可塑性エラストマー、スチレンイ
ソプレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑
性エラストマー、PVC系熱可塑性エラストマー、ウレ
タン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラ
ストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱
可塑性エラストマー、シリコン系熱可塑性エラストマー
等又はこれらの混合物が挙げられる。
【0027】熱可塑性樹脂としては、例えばアクリル樹
脂、アセタール樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリア
リレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、PVC、ポリプ
ロピレン,ポリエチレン,エチレン酢酸ビニル共重合体
等のポリオレフィン、PC、ポリスチレン、ポリフェニ
レンスルフィド、液晶ポリマー、ABS、ABS/PC
アロイ、硬質塩ビ、軟質塩ビ等又はこれらの混合物が挙
げられる。
【0028】熱硬化性樹脂としては、例えばアニリン樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アリ
ル樹脂等又はこれらの混合物が挙げられる。
【0029】高分子発泡体としては、例えばPVC、ポ
リウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン等を用いた
ものが挙げられる。
【0030】本発明の融着用樹脂組成物からなる層を含
む積層体を製造する際には、例えば多層押出成形、多層
射出成形(多色射出成形、インサート成形)、エキスト
ルージョンラミネート、ホットメルトラミネート、ドラ
イラミネート、ウェットラミネート等の多層ラミネート
成形、多層インフレーション成形、多層ブロー成形等の
各種の成形加工方法が挙げられ、中でも本発明の効果が
特に顕著に現れる射出成形による方法を用いることが好
ましい。
【0031】また、本発明の融着用樹脂組成物からなる
層を含む積層体を製造する際には、例えばゴム、熱可塑
性エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、高分子
発泡体からなる群から選ばれる1種以上の層を熱プレ
ス、高周波ウェルダー、ヒートシール、インパルスシー
ル、超音波接合等の方法により加熱融着してもよい。
【0032】本発明の融着用樹脂組成物からなる層を含
む積層体は、例えばコンベヤベルト、樹脂コンベヤベル
ト、急傾斜コンベヤ、円筒コンベヤベルト等の搬送用コ
ンベヤベルト類;Vベルト、歯付きベルト等の動力伝達
ベルト類;編み上げホース、布巻きホース、高圧ホー
ス、サクションホース、ダクトホース、スプレーホー
ス、送排水用ホース、耐圧補強ホース、静電気防止ホー
ス等のホース類;自動車用、鉄道用、産業機械用、建築
土木用等の防振ゴム;防舷材、印刷用ロール、製紙用ロ
ール、紡績用ロール、製鉄用ロール、染色化繊用ロール
等の工業用ロール;事務機用ロール、OA機器用ロー
ル、自動化機器用ロール等の各種機器用ロール;もみす
り機等の農業機械用ロール;金属をはじめとする各種素
材のライニング;化粧シート、静電防止シート、ルーフ
ィング用シート等のシート;携帯電話のケース、電化製
品等のリモコンケース等のパッキン積層体、シーリング
材、防水材、オイルシール、メカニカルシール、成形パ
ッキン、グランドパッキン等の運動用シール;Oリン
グ、ガスケット等の固定用シール;コンデンサ用封口、
スポンジ製品、栓、カテーテル、スポイト、シリンジ用
ガスケット、マスク、サック、手袋、コンドーム、水
枕、哺乳器用乳首、キャップ容器、レインウェア、エア
バック、ダイヤフラム、ラバーダム、ガスのう膜、オイ
ルフェンス、フレキシブルコンテナ、ゴルフボール,サ
ッカーボール等のボール類、スポーツ床、フェンス用緩
衝ゴム、チェーン、舗装用ブロック、自動車用ブーツ、
ウェザーストリップ、建築用ガスケット、免震ゴム、手
すり、滑り止め、エアータイト、スペーサー、合わせガ
ラス、止水板、伸縮可とう継ぎ手、糸ゴム、ゴムひも、
ハンドレール、プラ磁石、ゴム磁石、電線、コード、キ
ャスター、ベアリング、カップリング、クッション、ブ
ッシュ、ブーツ類、グロメット、インシュレーター、ス
トッパー、ワイパーブレード、ジョイント、制振ゴム、
ゴムスイッチ、ソケット、玩具、マスク、靴、足ゴム、
チューブ、電化製品のパッキン、工業部品等、ゴルフク
ラブ,テニスラケット,スキーポール等のグリップ部
分、シーラント、シート、電気部品、電子部品、半導電
フィルム,帯電防止フィルム,医薬フィルム等のフィル
ム、タイヤ、精密機器,精密加工機類の振動吸収材、ス
ポーツ用品、日用雑貨、座席シート等に使用できる。
【0033】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0034】実施例及び比較例で得られた樹脂組成物及
び積層体を以下に示す方法により評価した。
【0035】〜はく離強さ〜 JIS K 6256の布と加硫ゴムのはく離強度試験
に従い、短冊状試験片を用いて行った。但し、はく離長
さは70mm以下であった。
【0036】〜デュロメータA硬さ〜 JIS K 6253に従いデュロメータA硬さを測定
した。
【0037】実施例1 懸濁重合法により得られたエチレン−塩化ビニル共重合
体(大洋塩ビ(株)製、商品名TE−1050)100
重量部、安定剤としてステアリン酸バリウム2重量部、
過塩素酸処理ハイドロタルサイト(日産フェロ有機化学
(株)製、商品名BP−331)1.5重量部、可塑剤
としてDMCHP(ヘンケルジャパン(株)製、商品名
EDENOL344)100重量部、DOP(花王
(株)製、商品名ビニサイザー80)50重量部を表面
温度130℃の8インチ二本ロール(関西ロール製)で
混練し、シート状の融着用樹脂組成物を得た。
【0038】得られた樹脂組成物のデュロメータA硬さ
をJIS K 6253に従い測定した。その結果を表
1に示す。
【0039】また、射出成形に用いるために得られたシ
ートをシートペレタイザーで造粒した。
【0040】一方、これとは別に50トン射出成形機を
用いて、硬質PVC(プラス・テク(株)製、商品名4
250)を70mm×70mm×2mmの板に成形し
た。
【0041】得られた硬質PVC製の板を70mm×7
0mm×3mmの金型のキャビティー内に挿入し、50
トン射出成形機を用い得られた組成物を射出成形するこ
とにより得られた樹脂組成物と硬質PVCよりなる積層
体を得た。
【0042】得られた積層体のはく離強さの評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0043】得られた積層体は表面が柔らかく、樹脂組
成物と硬質PVCの融着性が優れるものであった。
【0044】実施例2 DOP50重量部の代わりに、アジピン酸系ポリエステ
ル系可塑剤(旭電化工業(株)製、商品名アデカサイザ
ーPN350)50重量部を用いた以外は、実施例1と
同様の方法により樹脂組成物及び積層体の製造、評価を
行った。
【0045】その結果を表1に示す。
【0046】得られた積層体は表面が柔らかく、樹脂組
成物と硬質PVCの融着性が優れるものであった。
【0047】実施例3 DOP50重量部の代わりに、DOA(大八化学工業
(株)製、商品名DOA)25重量部を用いた以外は、
実施例1と同様の方法により樹脂組成物及び積層体の製
造、評価を行った。
【0048】その結果を表1に示す。
【0049】得られた積層体は表面が柔らかく、樹脂組
成物と硬質PVCの融着性が優れるものであった。
【0050】比較例1 DMCHP100重量部の代わりに、DMCHP125
重量部を用い、DOP50重量部を用いなかったこと以
外は、実施例1と同様の方法により樹脂組成物及び積層
体の製造、評価を行った。
【0051】その結果を表1に示す。
【0052】得られた積層体は樹脂組成物と硬質PVC
の融着性は良いものの、表面が硬いものであった。
【0053】比較例2 DMCHP100重量部の代わりに、DMCHP150
重量部を用い、DOP50重量部を用いなかったこと以
外は、実施例1と同様の方法により樹脂組成物及び積層
体の製造、評価を行った。
【0054】その結果を表1に示す。
【0055】得られた積層体は樹脂組成物と硬質PVC
の融着性は優れるものの、表面が硬いものであった。
【0056】比較例3 DMCHP100重量部を用いなかったこと、及び、D
OP50重量部の代わりにDOP150重量部を用いた
こと以外は、実施例1と同様の方法により樹脂組成物及
び積層体の製造、評価を行った。
【0057】その結果を表1に示す。
【0058】得られた積層体は表面は柔らかいものの、
樹脂組成物と硬質PVCの融着性は低いものであった。
【0059】比較例4 DMCHP100重量部を用いなかったこと、及び、D
OP50重量部の代わりにDOP100重量部を用いた
こと以外は、実施例1と同様の方法により樹脂組成物及
び積層体の製造、評価を行った。
【0060】その結果を表1に示す。
【0061】得られた積層体は表面が硬く、樹脂組成物
と硬質PVCの融着性は低いものであった。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明の融着用樹脂組成物は、軟質で、
PVC、ABS、PCをはじめとする材料との融着性に
優れることから、積層体を製造する際の製造工程の簡略
化を図ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 27/06 67:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系重合体、フタル酸ジ−メチル
    シクロヘキシル、及び、下記一般式(1)で表される化
    合物、下記一般式(2)で表される化合物及びポリエス
    テルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の可塑
    剤よりなることを特徴とする融着用樹脂組成物。 【化1】
    (1) (式中、R1、R2は炭素数2〜15のアルキル基であ
    り、同一でも異なっていても良い。) 【化2】
    (2) (式中、R3、R4は炭素数2〜15のアルキル基であ
    り、同一でも異なっていても良い。nは4〜10の整数
    を示す。)
  2. 【請求項2】塩化ビニル系重合体100重量部に対し、
    フタル酸ジ−メチルシクロヘキシル1〜200重量部、
    及び、請求項1に記載の一般式(1)で表される化合
    物、請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物及
    びポリエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種
    以上の可塑剤1〜100重量部よりなることを特徴とす
    る請求項1に記載の融着用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の融着用
    樹脂組成物よりなる層を含んでなることを特徴とする積
    層体。
  4. 【請求項4】さらに熱可塑性樹脂よりなる層を含んでな
    ることを特徴とする請求項3に記載の積層体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005073583A1 (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Ntn Corporation ステアリング装置用等速自在継手およびステアリング装置
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JP4616963B2 (ja) * 2000-04-11 2011-01-19 ロンシール工業株式会社 コポリエステル系樹脂組成物及びその組成物製シート並びにコポリエステル系樹脂組成物の製造方法
JP2012025789A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Katsuta Kako Kk ポリオレフィン系樹脂用保温剤およびそれを用いた農業用フィルム
JP2014152216A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Meiwa Rubber Kogyo Kk 導電性粘着ゴム材料及びゴムロール

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