JPH1160705A - ポリエステル樹脂 - Google Patents
ポリエステル樹脂Info
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- JPH1160705A JPH1160705A JP22134497A JP22134497A JPH1160705A JP H1160705 A JPH1160705 A JP H1160705A JP 22134497 A JP22134497 A JP 22134497A JP 22134497 A JP22134497 A JP 22134497A JP H1160705 A JPH1160705 A JP H1160705A
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- Japan
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- polyester resin
- catalyst
- mmol
- mol
- polyester
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
れ、成形温度低下による再生アセトアルデヒド量の低減
され、透明性を確保でき、ボトルとした時にボトル充填
物中の異臭の低減されたポリエステル樹脂の提供。 【解決手段】 酸成分としてナフタレンジカルボン酸単
位を95〜85mol%及びテレフタル酸単位を5〜1
5mol%並びにジオール成分としてエチレングリコー
ル単位からなるポリエステルであって、触媒としてコバ
ルト及びマンガン、安定剤としてリン化合物、触媒に由
来するSb2O3を含有し、その含有量が式2≦Co≦2
0mmol%、10≦Mn≦60mmol%、0.7≦
P/(Co+Mn)≦1.5、5≦Sb2O3≦40mm
ol%、を同時に満たすポリエステル樹脂。(但し、上
記数式中のCo、Mn及びPの各元素並びにSb2O3は
酸成分に対する量である。)
Description
関し、更に詳しくは熱安定性が良好で色相及び透明性に
優れ包装材料に適したポリエステル樹脂に関する。
位及びテレフタル酸単位並びにジオール成分としてエチ
レングリコール単位からなるポリエステル共重合ポリマ
ー(以下、PENTと略記することがある)はポリエチ
レンテレフタレート(以下、PETと略記することがあ
る)に比べUVカット性、耐熱性、ガスバリア−性、耐
薬品性等の基本物性が優れている。
ド使用又は単独使用によりボトル(容器)やシート材等
の包装材料として有用であることが予想される。
ルに使用される材料については商品価値の点より、色相
及び透明性に優れた材料が強く要求されている。
ボキシレート(以下、PENと略記することがある)と
比較しても基本物性の低下が少なく、PETとのブレン
ドの際に相溶化による透明性の確保がPENより容易で
ある、更にコストも低下できる。
重合反応させて得ることがでる。特にコスト面から重合
触媒として、三酸化アンチモンを用いると有効であるこ
とが予想されている。
ル成形時のブロー延伸等で白化が起こりやすく、われわ
れの研究ではボトル(製品)の透明性の面では十分に満
足しうるものが得られない問題が有りそうであると予想
される。
す要因を解明した結果、触媒に起因する触媒析出物によ
る内部へーズとその触媒析出物粒子が誘発する結晶化と
によるものと推定される。
成形(延伸)時の応力が非常に大きくなり、その影響が
出やすいとも推定される。
る析出物の量を低減する必要が有り、この手段として特
定の触媒種、量、比率を限定することが提案されており
(特開平7−258394号公報)、この触媒系につい
てのPENTの透明性は確かに向上した。
び熱安定性の面で充分満足いくものではない。本発明者
らの知見によれば、その原因は、析出物の生成を抑制す
べく、エステル交換触媒を失活させるために用いられる
リン化合物の添加量が当モル量より少なくなることによ
る。この場合、触媒作用が完全に失活せず、ポリマーの
成形等に際し、ポリマーの分解速度が大きくなる。
切でないとボトル表面の平滑性、均一な肉厚分布が確保
出来なかったり、へーズが著しく悪化し、くもりが発生
する。
ボトル充填物にアセトアルデヒドによる異臭が発生す
る。
色相や透明性に優れ、成形温度低下による再生アセトア
ルデヒド量の低減され、短時間の成形サイクルで透明性
を確保できるポリエステル樹脂であり、ボトルとした時
にボトル充填物中の異臭の低減されたポリエステル樹脂
を得ることにある。
してナフタレンジカルボン酸単位を95〜85mol%
及びテレフタル酸単位を5〜15mol%並びにジオー
ル成分としてエチレングリコール単位からなるポリエス
テルであって、触媒として用いられた化合物に由来する
元素としてのコバルト及びマンガン、安定剤として用い
られた化合物に由来する元素としてのリン、触媒に由来
するSb2O3を含有し、その含有量が下記式(1)〜
(4)を同時に満たすポリエステル樹脂である。 2≦ Co ≦20mmol% (1) 10≦ Mn ≦60mmol% (2) 0.7≦P/(Co+Mn)≦1.5 (3) 5 ≦ Sb2O3 ≦40mmol% (4) (但し、上記数式中のCo、Mn及びPの各元素並びに
Sb2O3は酸成分に対する量である。)
発明のポリエステルとしては、酸成分としてナフタレン
ジカルボン酸単位を95〜85mol%及びテレフタル
酸単位を5〜15mol%含有する。テレフタル酸単位
が15mol%を超えると非晶性が強くなり、成形時及
び固相重合時の結晶化及び乾燥が困難である。テレフタ
ル酸単位が5mol%未満であると本発明のポリエステ
ルの融点が高く、成形温度の低下ができず、再生アセト
アルデヒド量の増加をもたらす。さらにこの場合には、
透明性の確保のためのPETとの相溶化にも時間がかか
り、成形サイクルを短縮することが困難になる。
レングリコール単位を用いるが、エチレングリコール単
位の一部を例えばトリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレン
グリコール、1,1ーシクロヘキサンジメタノール、1,
4ーシクロヘキサンジメタノール、2,2ービス(4
‘ーβーヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4’ー
βーヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等の他の
多官能性化合物の1種以上で置換して10重量%未満の
範囲で共重合せしめたコポリマーであってもよい。
る場合、酸成分であるナフタレンジカルボン酸の低級ア
ルカリエステル及びテレフタル酸の低級アルカリエステ
ルとグリコール成分であるエチレングリコールに、酸成
分の合計量に対して2〜20mmol%のコバルト元素を含
有するコバルト化合物及び10〜60mmol%のマンガン
元素を含有するマンガン化合物をエステル交換反応触媒
として添加する。
は、エステル交換反応触媒の効果に加えて、色相悪化の
原因である黄色化を抑制するものである。添加量が2mm
ol%未満ではこの効果が発現せず、20mmol%を超えると
色相が灰色化し、色相の悪化をもたらしてしまう。
60mmol%を超えると触媒残さによる析出粒子の影響に
よって成形した際に白化現象がみられ、透明性がそこな
われる。逆に10mmol%未満ではエステル交換反応が不
十分になるばかりか、その後の重合反応も遅くなる。
めにリン化合物を添加する。リン化合物の添加量(モル
比)をコバルト化合物とマンガン化合物の合計添加量1
に対して0.7〜1.5の範囲とする必要がある。この
モル比が0.7未満であると、エステル交換触媒が完全
に失活せず、熱安定性が悪く、その影響でポリマーが着
色したり、成形時の物性低下をもたらす不都合ガある。
逆に、1.5を越えると熱安定性に劣る。
及びコバルト化合物は例えば酸化物、塩化物、炭酸塩、
カルボン酸塩として用いることが可能である。これらの
中でも酢酸塩、すなわち酢酸マンガン及び酢酸コバルト
が好ましい。
ート、トリエチレンホスフェート又はトリーnーブチル
ホスフェート及び正リン酸を挙げることができる。好ま
しくはトリメチルホスフェートである。
化アンチモンを用いる。三酸化アンチモンの添加量とし
ては5mmol%未満では重合反応性が低くなって生産性が
悪く、40mmol%を超えると熱安定性が劣って成形時の
物性低下及び色相悪化を招くことから、5〜40mmol%
の範囲である必要がある。
は、コバルト化合物、マンガン化合物についてはエステ
ル交換反応開始時点からその初期の間にすべてを添加す
るのが好ましい。一方、リン化合物についてはエステル
交換反応が実質的に終了した後、固有粘度が0.3に達
する迄に添加出来る。
添加する10分以上前に、更に固有粘度が0.2に達す
る迄に添加する。
重合によって得られたポリエステル樹脂の固有粘度[η]
が下記式(5)を満たすことが好ましい。 0.40≦[η]≦0.63 (5)
る際に割れ等を引き起し、0.63より高いと重合時間
が長くなり、色相が悪化する。
リエステル樹脂に固相重合を行い、ポリエステル樹脂の
固有粘度[η]を下記式(6)を満たすようにすることが
好ましい。固相重合には公知の方法を用いることができ
る。 0.65≦[η]≦0.85 (6)
5を超える場合、ボトル成形時の透明性の悪化及びボト
ル形状の悪化をもたらす為、好ましくない。
説明する。なお、実施例中「部」は重量部を意味する。 (1)固有粘度([η]):テトラクロロエタン:フェ
ノ−ル=4:6の混合溶媒として35℃で測定した。 (2)Col−L、b(色相):ポリマーを160度で
90分乾燥機中で熱処理し、結晶化させた後、カラーマ
シン社製CM−7500型カラーマシンで測定した。 (3)ヘーズ(透明性):ポリマーを160℃で5時間
乾燥した後、名機制作所製の射出成形機100DMを用
い成形温度300℃で55gのプリフォームを成形し、
これをブロー延伸し内容積1.5l、胴部肉厚300μ
mのボトルとした。このボトル胴部のヘーズを日本電色
工業社製濁度計にて測定した。 (4)アセトアルデヒド量(AAと略記する):サンプ
ルを凍結粉砕した後、HS−GC(日立社製)にて測定
した。 (5)ポリマーの元素含有量 蛍光X線で定法により測定した。
ン酸ジメチルエステル(以下、NDCと略記することが
ある)227部、ジメチルテレフタレート(以下、DM
Tと略記することがある)14部、エチレングリコール
(以下、EGと略記することがある)62部とを酢酸コ
バルト四水塩(以下、Coと略記することがある)0.
025部、酢酸マンガン一水塩(以下、Mnと略記する
ことがある)0.074部をエステル交換触媒として用
い、常法に従ってエステル交換反応させ、三酸化アンチ
モン(以下、Sbと略記することがある)のエチレング
リコール(以下、EGと略記することがある)1%溶液
2.92部を添加したのち、トリメチルフォスフェート
(以下、Pと略記することがある)0.07部を添加
し、エステル交換反応を終了せしめた。次に引き続き常
法通り高温高真空下で重縮合反応を行い、その後ストラ
ンド型のチップとした。得られたポリマーの固有粘度は
0.5であり、重合時間は70分であった。更に、常法
によりこのプレポリマーを固相重合した。得られたポリ
マーの固有粘度は0.7で、アセトアルデヒド量は3p
pmであった。
ーナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル、ジメチル
テレフタレート、酢酸コバルト四水塩、酢酸マンガン四
水塩、トリメチルフォスフェート、三酸化アンチモンの
量、比率を表1に示す様に変更する以外は、基本的に実
施例1と同様に行った。また、これらの得られたポリマ
ー品質及び各評価結果についても併せて表1に示した。
良好で色相及び透明性に優れ包装材料に適し、ボトル形
成時の白化(くもり)が小さく、商品価値の高いボトル
製品となりうる。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸成分としてナフタレンジカルボン酸単
位を95〜85mol%及びテレフタル酸単位を5〜1
5mol%並びにジオール成分としてエチレングリコー
ル単位からなるポリエステルであって、触媒として用い
られた化合物に由来する元素としてのコバルト及びマン
ガン、安定剤として用いられた化合物に由来する元素と
してのリン、触媒に由来するSb2O3を含有し、その含
有量が下記式(1)〜(4)を同時に満たすポリエステ
ル樹脂。 2≦ Co ≦20mmol% (1) 10≦ Mn ≦60mmol% (2) 0.7≦P/(Co+Mn)≦1.5 (3) 5 ≦ Sb2O3 ≦40mmol% (4) (但し、上記数式中のCo、Mn及びPの各元素並びに
Sb2O3は酸成分に対する量である。) - 【請求項2】 溶融重合によって得られるポリエステル
樹脂であり、固有粘度([η])が下記式(5)を満たす
請求項1に記載のポリエステル樹脂。 0.40≦[η]≦0.63 (5) - 【請求項3】 溶融重合によって得られたポリエステル
樹脂を固相重合することによって得られるポリエステル
樹脂であり、固有粘度([η])が下記式(6)を満たす
請求項1に記載のポリエステル樹脂。 0.65≦[η]≦0.85 (6)
Priority Applications (8)
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---|---|---|---|
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AU79916/98A AU738285B2 (en) | 1997-08-18 | 1998-08-12 | A copolyester for molding a bottle |
TW087113325A TW466250B (en) | 1997-08-18 | 1998-08-13 | A copolyester for molding a bottle |
US09/134,037 US5898060A (en) | 1997-08-18 | 1998-08-14 | Copolyester for molding a bottle |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3267902B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003285409A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-07 | Teijin Chem Ltd | 多層成形体および容器 |
WO2015125846A1 (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 帝人株式会社 | ブロー成形性が良好なポリエチレン-2,6-ナフタレート組成物およびその成形品 |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP22134497A patent/JP3267902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003285409A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-07 | Teijin Chem Ltd | 多層成形体および容器 |
WO2015125846A1 (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 帝人株式会社 | ブロー成形性が良好なポリエチレン-2,6-ナフタレート組成物およびその成形品 |
JPWO2015125846A1 (ja) * | 2014-02-20 | 2017-03-30 | 帝人株式会社 | ブロー成形性が良好なポリエチレン−2,6−ナフタレート組成物およびその成形品 |
US10017629B2 (en) | 2014-02-20 | 2018-07-10 | Teijin Limited | Polyethylene-2,6-naphthalate composition with excellent blow moldability, and molded product thereof |
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JP3267902B2 (ja) | 2002-03-25 |
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