JPH1160697A - エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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JPH1160697A
JPH1160697A JP24026497A JP24026497A JPH1160697A JP H1160697 A JPH1160697 A JP H1160697A JP 24026497 A JP24026497 A JP 24026497A JP 24026497 A JP24026497 A JP 24026497A JP H1160697 A JPH1160697 A JP H1160697A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin composition
curing agent
epoxy
amine type
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Application number
JP24026497A
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English (en)
Inventor
Susumu Ito
伊藤  晋
Haruki Niimoto
昭樹 新本
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で、柔らかく、引っ張り伸び等の耐性に優
れた硬化物を与える樹脂組成物の提供。 【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)アミン系硬化
剤、(C)硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組成物で
あって、(A)成分のエポキシ樹脂中に可とう性エポキ
シ樹脂を80重量%以上含有するエポキシ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンゴム、ラ
バーを用いた注型物の代替として好適な、エポキシ樹脂
組成物及びこのエポキシ樹脂組成物を用いた注型物に関
する。
【0002】
【従来の技術】電源モジュール等を注型する為の、可と
う性を有する注型物として従来より一般的に用いられて
いるものとしてはシリコンゴム、ラバーがある。シリコ
ンゴムは作業性に優れており、硬化後の注型物の線膨張
係数が低いという特徴があるが、価格が高価であるとい
う欠点がある。更に、分子レベルであるが硬化後の注型
物中のSi分子が電気・電子部品の作動を阻害する問題
がある。また、ラバーは安価ではあるが、作業性が悪
く、硬化後の注型物の耐性も満足できるものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安価で耐性に
優れ、柔らかく、引っ張り伸びの良好な硬化物を与える
樹脂組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成
させたものである。即ち、本発明は、(1)(A)可と
う性エポキシ樹脂、(B)アミン系硬化剤、(C)硬化
促進剤を含有し、(A)成分の可とう性エポキシ樹脂の
含有量が80重量%以上であるエポキシ樹脂組成物、
(2)可とう性エポキシ樹脂がε−カプロラクトン変性
エポキシ樹脂である(1)のエポキシ樹脂組成物、
(3)(B)アミン系硬化剤の含有量がエポキシ樹脂組
成物中のエポキシ基に対して1等量以上である(1)又
は(2)のエポキシ樹脂組成物、(4)(C)硬化促進
剤の含有量がエポキシ樹脂組成物中のエポキシ樹脂10
0重量部に対して2重量部以上である(1)乃至(3)
のいずれか1項のエポキシ樹脂組成物、(5)エポキシ
樹脂組成物が注型用である(1)乃至(4)のいずれか
1項のエポキシ樹脂組成物、(6)(1)乃至(5)の
いずれか一項のエポキシ樹脂組成物の硬化物、(7)硬
化物が注型物である(6)の硬化物、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のエポキシ樹脂組成物は
(A)エポキシ樹脂、(B)アミン系硬化剤、(C)硬
化促進剤を含有し、(A)成分のエポキシ樹脂中に可と
う性エポキシ樹脂(A−1)を80〜100重量%含有
することを特徴とする。
【0006】(A)のエポキシ樹脂は上記の可とう性エ
ポキシ樹脂(A−1)が100%であっても良く、又他
のエポキシ樹脂(A−2)と併用しても良い。この場
合、可とう性エポキシ樹脂(A−1)は(A)のエポキ
シ樹脂中に少なくとも80重量%含有することが必要で
ある。
【0007】可とう性エポキシ樹脂(A−1)はゴム弾
性と強度を兼ね備えているという性質を有するエポキシ
樹脂で、分子中にエポキシ基を2つ有する二官能エポキ
シ樹脂が好ましく、例えばε−カプロラクトン変性エポ
キシ樹脂、チオール系エポキシ樹脂、ブタジエン系エポ
キシ樹脂、脂肪族系エポキシ樹脂等があげられるが、ゴ
ム弾性や強度を考慮するとε−カプロラクトン変性エポ
キシ樹脂が好ましい。これらの可とう性エポキシ樹脂
(A−1)は1種又は2種類以上併せて用いることがで
きる。
【0008】ε−カプロラクトン変性エポキシ樹脂とし
ては、例えばε−カプロラクトン変性のビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ε−カプロラクトン変性の(3,4
−3’,4’エポキシシクロ)ヘキシルメチルヘキサン
カルボキシレート等のε−カプロラクトン変性二官能エ
ポキシ樹脂があげられる。チオール系エポキシ樹脂とし
ては、例えばジチオエーテル変性エポキシ樹脂等があげ
られる。ブタジエン系エポキシ樹脂としては、例えばポ
リブタジエン変性エポキシ樹脂等があげられる。脂肪族
系エポキシ樹脂としては特に限定されるものではなく、
例えば1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、
ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオ
ペンチルグリシジルエーテル等のジグリシジルエーテル
等一般に製造、販売されている二官能エポキシ樹脂があ
げられる。
【0009】他のエポキシ樹脂(A−2)としては、例
えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、
N,N−ジグリシジル−o−トルイジン、N,N−ジグ
リシジルアニリン、フェニルグリシジルエーテル、レゾ
ルシノールジグリシジルエーテル、脂環式エポキシ樹脂
である(3,4−3’,4’エポキシシクロ)ヘキシル
メチルヘキサンカルボキシレート、ノボラック型エポキ
シ樹脂等の可とう性エポキシ樹脂以外のエポキシ樹脂が
挙げられる。ノボラック型エポキシ樹脂としてはフェノ
ール、クレゾール類、エチルフェノール類、ブチルフェ
ノール類、オクチルフェノール類、ビスフェノールA、
ビスフェノールF、ビスフェノールS、ナフトール類等
の各種フェノールを原料とするノボラック樹脂、キシリ
レン骨格含有フェノールノボラック樹脂、ジシクロペン
タジエン骨格含有フェノールノボラック樹脂、フルオレ
ン骨格含有フェノールノボラック樹脂等の各種ノボラッ
ク樹脂のグリシジルエーテル化物等一般に製造、販売さ
れているエポキシ樹脂が挙げられる。
【0010】他のエポキシ樹脂(A−2)の好ましい例
としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、N,N−ジ
グリシジル−o−トルイジン、N,N−ジグリシジルア
ニリン、(3,4−3’,4’エポキシシクロ)ヘキシ
ルメチルヘキサンカルボキシレート、ヘキサヒドロ無水
フタル酸ジグリシジルエステル、水添ビスフェノールA
型ジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノール
A型エポキシ樹脂、臭素化クレジルグリシジルエーテ
ル、フェノール、クレゾール類を原料とするノボラック
樹脂、キシリレン骨格含有フェノールノボラック樹脂、
ジシクロペンタジエン骨格含有フェノールノボラック樹
脂のグリシジルエーテル化物であり、更に好ましくはビ
スフェノールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂、(3,4−3’,4’エポキシシ
クロ)ヘキシルメチルヘキサンカルボキシレート、水添
ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル、である。こ
れらは1種又は2種以上併せて用いることができる。使
用量はエポキシ樹脂中に通常20〜0重量%である。
【0011】(B)アミン系硬化剤としては、例えば脂
肪族アミン系硬化剤、脂環式アミン系硬化剤、芳香族ア
ミン系硬化剤が挙げられる。脂肪族アミン系硬化剤とし
ては、例えばn−プロピルアミン、n−ブチルアミン、
s−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ポリオキ
シプロピレンアミン、エチレンジアミン、1,2−ジア
ミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、ジメチルア
ミノプロピルアミン、2−ジエチルアミノエチルアミ
ン、3−ジエチルアミノプロピルアミン、2−ブチル−
2−エチルペンタン−1,5−ジアミン、3−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルアミン、3−アミノ−1−
メチルアミノプロパン、3−アミノプロパノール、4,
7−ジオキサデカン−1,10−ジアミン、4,9−ジ
オキサデカン−1,12−ジアミン、ジプロピレントリ
アミン、2−エチルヘキシルアミン、n−ヘキシルアミ
ン、2−メトキシエチルアミン、3−メトキシプロピル
アミン、3−メチルアミノプロピルアミン、ネオペンタ
ンジアミン、n−オクチルアミン、トリデシルアミン
4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジア
ミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン
等が挙げられる。
【0012】脂環式アミン系硬化剤としては、例えばシ
クロヘキシルアミン、3−アミノ−1−シクロヘキシル
アミノプロパン、イソホロンジアミン、4,4’−ジア
ミノジシクロヘキシルメタン、3,3’ジメチル−4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、シクロヘキシ
ルアミノプロピルアミン、1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン、2,5(2,6)−ビス(アミノ
メチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アミノカプ
ロラクタム等が挙げられる。
【0013】芳香族アミン系硬化剤としては、例えば
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、メタフェニレンジアミン、
3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン、メタキシレ
ンジアミン、3,5−ジメチルチオ−2,4−トルエン
ジアミン、3,5−ジメチルチオ−2,6−トルエンジ
アミン、o−トルエンジアミン、o−フェニレンジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、
m−イソプロピルアニリン、p−イソプロピルアニリン
等が挙げられる。
【0014】これらの硬化剤はその変性物も用いること
ができる。これらのアミン系硬化剤は1種又は2種類以
上併せて用いることができる。その使用量は樹脂組成物
中のエポキシ樹脂のエポキシ基に対し、0.7等量以
上、好ましくは0.7〜1.5等量程度である。
【0015】本発明で使用する(C)の硬化促進剤とし
ては、例えばイミダゾール類、アミド類、ジアザ化合
物、有機アンモニウム塩類、ホスフィン類、アミノ基含
有フェノール類等が挙げられる。
【0016】イミダゾール類としては、2−メチルイミ
ダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシル
イミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フ
ェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−
フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミ
ダゾール、、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1
−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾール、2,4
−ジアミノ−6(2’−メチルイミダゾール(1’))
エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6(2’
−ウンデシルイミダゾール(1’))エチル−s−トリ
アジン、2,4−ジアミノ−6(2’−エチル,4−メ
チルイミダゾール(1’))エチル−s−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6(2’−メチルイミダゾール
(1’))エチル−s−トリアジン・イソシアヌル酸付
加物、2−メチルイミダゾールイソシアヌル酸の2:3
付加物、2−フェニルイミダゾールイソシアヌル酸付加
物、2−フェニル−3,5−ジヒドロキシメチルイミダ
ゾール、2−フェニル−4−ヒドロキシメチル−5−メ
チルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニル−
3,5−ジシアノエトキシメチルイミダゾール等の各種
イミダゾール類、及び、それらイミダゾール類とフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピ
ロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、マレイン酸、
蓚酸等の多価カルボン酸との塩類等が挙げられる。
【0017】アミド類としては、例えばジシアンジアミ
ド等があげられ、ジアザ化合物としては、例えば1,8
−ジアザ−ビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7等、
及びそれらとフェノール類、前記多価カルボン酸類、又
はホスフィン酸類との塩類があげられ、有機アンモニウ
ム塩類としては、例えばテトラブチルアンモニウムブロ
ミド、テトラエチルアンモニウムブロミド等のテトラ
(C1〜C5)アルキルアンモニウムブロミド等があげ
られ、ホスフィン類としては、例えばトリフェニルホス
フィン、テトラフェニルホスフォニウムブロミド、トリ
フェニルホスフィン・トルエンブロミド、テトラフェニ
ルホスホニウムテトラフェニルボレート等のフェニル基
含有ホスフィン類があげられ、アミノ基含有フェノール
類としては、例えば2,4,6−トリスアミノメチルフ
ェノール等のアミノ(C1〜C5)アルキルフェノール
類が挙げられる。
【0018】好ましい硬化促進剤としては、例えば2−
メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−
ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベン
ジル−2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−
メチルイミダゾール、、1−シアノエチル−2−メチル
イミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
ル、2,4−ジアミノ−6(2’−メチルイミダゾール
(1’))エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ
−6(2’−ウンデシルイミダゾール(1’))エチル
−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6(2’−エチ
ル,4−メチルイミダゾール(1’))エチル−s−ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6(2’−メチルイミダ
ゾール(1’))エチル−s−トリアジン・イソシアヌ
ル酸付加物、2-メチルイミダゾールイソシアヌル酸の
2:3付加物、2−フェニルイミダゾールイソシアヌル
酸付加物、2−フェニル−3,5−ジヒドロキシメチル
イミダゾール、2−フェニル−4−ヒドロキシメチル−
5−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェ
ニル−3,5−ジシアノエトキシメチルイミダゾールの
各種イミダゾール類、及び、それらイミダゾール類とフ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、マレイ
ン酸、蓚酸等の多価カルボン酸との塩類,ジシアンジア
ミド等のアミド類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,
0)ウンデセン−7、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7のフェノール塩、1,8−ジア
ザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7のオクチル酸
塩、2,4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)−フェ
ノールが挙げられる。
【0019】更に好ましい硬化促進剤としては、例えば
1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−
7、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン
−7のフェノール塩、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7のオクチル酸塩、2,4,6−
トリ(ジメチルアミノメチル)−フェノール等があげら
れる。
【0020】これらの硬化促進剤は1種又は2種類以上
併せて用いることができる。その使用量は樹脂組成物中
のエポキシ樹脂100重量部に対して通常2重量部以上
であり、好ましくは4〜10重量部である。
【0021】この発明に用いられるエポキシ樹脂組成物
には、上記の樹脂組成物中の(A)〜(C)成分以外に
必要に応じて、さらに充填剤、着色剤及びカップリング
剤等の添加剤を適宜配合することができる。本発明のエ
ポキシ樹脂組成物を注型材に使用する場合、これらの添
加剤は該エポキシ樹脂組成物の可とう性に実質的に影響
を与えない範囲の量で使用される。又、これらの添加剤
は1種又は2種類以上併せて用いることができる。
【0022】充填剤としては特に制限はなく、例えば溶
融シリカ、結晶シリカ、シリコンカーバイド、窒化珪
素、窒化ホウ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、マイカ、タルク、クレ
ー、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、珪酸カルシ
ウム、珪酸アルミニウム、珪酸リチウムアルミニウム、
珪酸ジルコニウム、チタン酸バリウム、硝子繊維、炭素
繊維、二硫化モリブデン、アスベスト等が挙げられる。
【0023】着色剤としては特に制限はなく、例えばフ
タロシアニン、アゾ、ジスアゾ、キナクリドン、アント
ラキノン、フラバントロン、ペリノン、ペリレン、ジオ
キサジン、縮合アゾ、アゾメチン又はメチン系の各種有
機系色素、酸化チタン、硫酸鉛、酸化亜鉛、クロムエロ
ー、ジンクエロー、クロムバーミリオン、弁柄、コバル
ト紫、紺青、群青、カーボンブラック、クロムグリー
ン、酸化クロム、コバルトグリーン等の無機顔料が挙げ
られる。
【0024】本発明で使用しうるカップリング剤として
は、例えば3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミ
ノエチル)3−アミノプロピルメチルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキ
シシラン、N−(2−(ビニルベンジルアミノ)エチ
ル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ク
ロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン等のシラン系カップリング剤
剤、イソプロピル(N−エチルアミノエチルアミノ)チ
タネート、イソプロピルトリイソステアロイルチタネー
ト、チタニウムジ(ジオクチルピロフォスフェート)オ
キシアセテート、テトライソプロピルジ(ジオクチルフ
ォスファイト)チタネート、ネオアルコキシトリ(p−N
−(β−アミノエチル)アミノフェニル)チタネート等
のチタン系カップリング剤、Zr−アセチルアセトネー
ト、Zr−メタクリレート、Zr−プロピオネート、ネ
オアルコキシジルコネート、ネオアルコキシトリスネオ
デカノイルジルコネート、ネオアルコキシトリス(ドデ
カノイル)ベンゼンスルフォニルジルコネート、ネオア
ルコキシトリス(エチレンジアミノエチル)ジルコネー
ト、ネオアルコキシトリス(m−アミノフェニル)ジルコ
ネート、アンモニュウムジルコニュウムカーボネート、
Al−アセチルアセトネート、Al−メタクリレート、
Al−プロピオネート等のジルコニウム、或いはアルミ
ニウム系カップリング剤が挙げられる。
【0025】本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記した
(A)エポキシ樹脂、(B)アミン系硬化剤、(C)硬
化促進剤、必要であれば充填剤、染料及びカップリング
剤等の添加剤をそれぞれの所定量秤取り、真空ニーダ等
を用い均一に撹拌することにより、液状の組成物として
容易に得ることができる。また作業性を考慮してエポキ
シ樹脂を主成分とする主剤液と、硬化剤及び硬化促進剤
を主成分とする硬化剤液の2液で用いることもできる。
【0026】本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物は上
記のエポキシ樹脂組成物を通常室温〜200℃、好まし
くは室温〜160℃で硬化することにより得ることがで
きる。硬化時間は通常5分〜48時間、好ましくは10
分〜36時間である。さらに、場合によってはステップ
硬化も適している。なお、本発明において硬化物の引っ
張りの伸びが200%以上のものが好ましい。
【0027】本発明の注型材は、例えば充分に脱泡した
上記のエポキシ樹脂組成物を型枠に流し込んだのち、通
常室温〜200℃、好ましくは室温〜160℃で加熱硬
化することにより得ることができる。この注型方法は特
に限定されるものではない。本発明の注型材は、例えば
パワーモジュール、電源モジュール等のモジュール類の
注型、静電気除去装置の注型、X線発生装置の注型に用
いられる。
【0028】このようにして得られる本発明の樹脂組成
物からなる注型材は可とう性を有し、耐性に優れたもの
である。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により限定されるもので
はない。
【0030】実施例1 エポキシ樹脂としてε−カプロラクトン変性のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エポミックSR−3815、
三井石油化学社製、エポキシ等量935)90g、N,
N−ジグリシジル−o−トルイジン(GOT、日本化薬
社製、エポキシ等量135)10gを秤取り、真空ニー
ダ等を用い均一に撹拌し、次にこの中にアミン系硬化剤
としてポリオキシプロピレンアミン(ジェファーミンD
−400、A.C.I.ジャパン社製、活性水素等量1
00)6.5g、変性脂環式アミン(アンカミン189
5、A.C.I.ジャパン社製、活性水素等量75)
6.5gを秤取り、さらに硬化促進剤として1,8−ジ
アザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU、
サンアプロ社製)5.2gをそれぞれ秤取り、真空ニー
ダ等を用い均一に撹拌することによりエポキシ樹脂組成
物118.2gを得た。
【0031】実施例2 エポキシ樹脂としてε−カプロラクトン変性のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エポミックSR−3815、
三井石油化学社製、エポキシ等量935)90g、N,
N−ジグリシジル−o−トルイジン(GOT、日本化薬
社製、エポキシ等量135)10gを秤取り、真空ニー
ダ等を用い均一に撹拌し、次にこの中にアミン系硬化剤
としてポリオキシプロピレンアミン(ジェファーミンD
−400、A.C.I.ジャパン社製、活性水素等量1
00)10gを秤取り、さらに硬化促進剤として1,8
−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DB
U、サンアプロ社製)8gをそれぞれ秤取り、真空ニー
ダ等を用い均一に撹拌することによりエポキシ樹脂組成
物118gを得た。
【0032】実施例3 エポキシ樹脂としてε−カプロラクトン変性のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エポミックSR−3815、
三井石油化学社製、エポキシ等量935)90g、N,
N−ジグリシジル−o−トルイジン(GOT、日本化薬
社製、エポキシ等量135)10gを秤取り、真空ニー
ダ等を用い均一に撹拌し、次にこの中にアミン系硬化剤
としてポリオキシプロピレンアミン(ジェファーミンD
−400、A.C.I.ジャパン社製、活性水素等量1
00)10gを秤取り、さらに硬化促進剤として2−エ
チル−4−メチルイミダゾール(2E4MZ、四国化成
社製)8gをそれぞれ秤取り、真空ニーダ等を用い均一
に撹拌することによりエポキシ樹脂組成物118gを得
た。
【0033】比較例1 エポキシ樹脂としてジチオエーテル変性エポキシ樹脂
(フレップ80、東レチオコール社製、エポキシ等量5
00)50g、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン
(GOT、日本化薬社製、エポキシ等量135)50
g、アミン系硬化剤としてポリオキシプロピレンアミン
(ジェファーミンD−230、A.C.I.ジャパン社
製、活性水素等量60)28g、硬化促進剤として2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール
(TAP、化薬アクゾ社製)2gをそれぞれ秤取り、真
空ニーダ等を用い均一に撹拌することによりエポキシ樹
脂組成物130gを得た。
【0034】比較例2 エポキシ樹脂としてジチオエーテル変性エポキシ樹脂
(フレップ80、東レチオコール社製、エポキシ等量5
00)50g、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン
(GOT、日本化薬社製、エポキシ等量135)50
g、ポリブタジエン変性エポキシ樹脂(E−1800−
6.5、日本ポリブタジエン社製)10g、ポリオキシ
プロピレンアミン(ジェファーミンD−400、A.
C.I.ジャパン社製、活性水素等量100)47g、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル(TAP、化薬アクゾ社製)5gをそれぞれ秤取り、
真空ニーダ等を用い均一に撹拌することによりエポキシ
樹脂組成物162gを得た。
【0035】比較例3 エポキシ樹脂としてジチオエーテル変性エポキシ樹脂
(フレップ60、東レチオコール社製、エポキシ等量2
80)50g、N,N−ジグリシジル−o−トルイジン
(GOT、日本化薬社製、エポキシ等量135)10
g、ブロム化エポキシ樹脂(BROC、日本化薬社製、
エポキシ等量360)40g、ポリブタジエン変性エポ
キシ樹脂(E−1800−6.5、日本ポリブタジエン
社製)10g、ポリオキシプロピレンアミン(ジェファ
ーミンD−400、A.C.I.ジャパン社製、活性水
素等量100)36g、2,4,6−トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール(TAP、化薬アクゾ社製)
4g、充填剤としてアルミナ及びシリカ(60重量%)
をそれぞれ秤取り、真空ニーダ等を用い均一に撹拌する
ことによりエポキシ樹脂組成物400gを得た。
【0036】実施例1〜3及び比較例1〜3について上
記のようにして得られたエポキシ樹脂組成物を用い、個
々のエポキシ樹脂組成物を型に流し込み、100℃×3
時間の硬化条件で硬化物を成形した。この硬化物につい
て硬さ及び引っ張りに対する伸びを観た。この結果を後
記の表1に示す。
【0037】
【表1】 表1 実施例 比較例 1 2 3 1 2 3 硬さ(ショアA) 20 13 15 55 40 91 引っ張り伸び(%) 450 420 400 250 150 30
【0038】硬さ:それぞれのエポキシ樹脂組成物を型
に流し込み、硬化させ50mmφ×5mmの注型物を作
る。それをJIS K−6301の測定法に従って硬度
を測定する。 引っ張り伸び:それぞれのエポキシ樹脂組成物を型に流
し込み、硬化させ、厚さ1〜2mmの平板状の硬化物を
作る。これを幅10mmの短冊に切断し試験片とする。
引っ張り試験器の支点間距離を20mmに設定し試験片
を取り付ける。引っ張りは500mm/minの速度で
行い、破断した時の伸びを測定し、試験片の初期の長さ
から伸び率を計算する。
【0039】
【発明の効果】本発明により、柔らかく、引っ張り伸び
等の耐性に優れた硬化物を与える樹脂組成物が得られ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エポキシ樹脂、(B)アミン系硬化
    剤、(C)硬化促進剤を含有するエポキシ樹脂組成物で
    あって、(A)成分のエポキシ樹脂中に可とう性エポキ
    シ樹脂を80重量%以上含有するエポキシ樹脂組成物
  2. 【請求項2】可とう性エポキシ樹脂がε−カプロラクト
    ン変性エポキシ樹脂である請求項1のエポキシ樹脂組成
  3. 【請求項3】(B)アミン系硬化剤の含有量がエポキシ
    樹脂組成物中のエポキシ基に対して1等量以上である請
    求項1又は2のエポキシ樹脂組成物
  4. 【請求項4】(C)硬化促進剤の含有量がエポキシ樹脂
    組成物中のエポキシ樹脂100重量部に対して2重量部
    以上である請求項1乃至3のいずれか1項のエポキシ樹
    脂組成物
  5. 【請求項5】エポキシ樹脂組成物が注型用である請求項
    1乃至4のいずれか1項のエポキシ樹脂組成物
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか一項のエポキシ
    樹脂組成物の硬化物
  7. 【請求項7】硬化物が注型物である請求項6の硬化物
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002114836A (ja) * 2000-10-10 2002-04-16 Denki Kagaku Kogyo Kk 硬化性樹脂組成物及びそれを用いた金属ベース回路基板

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