JP2002097344A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Info

Publication number
JP2002097344A
JP2002097344A JP2000291190A JP2000291190A JP2002097344A JP 2002097344 A JP2002097344 A JP 2002097344A JP 2000291190 A JP2000291190 A JP 2000291190A JP 2000291190 A JP2000291190 A JP 2000291190A JP 2002097344 A JP2002097344 A JP 2002097344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
resin composition
silicone compound
filler
embedded image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000291190A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Otsu
貴史 大津
Akihiro Tabata
昭弘 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000291190A priority Critical patent/JP2002097344A/ja
Publication of JP2002097344A publication Critical patent/JP2002097344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】半田耐熱性(密着性)、成形性(外部ボイド、
内部ボイド、パッケージ表面外観)に優れる半導体封止
用エポキシ樹脂組成物を提供する。 【解決手段】エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、硬化
促進剤(C)、充填剤(D)、シリコーン化合物(E)を
必須成分として含有し、充填剤(D)の含有量が樹脂組
成物全体に対し83〜95重量%であり、シリコーン化
合物(E)が特定の構造を有する有機変性シリコーン化合
物を必須成分として含有することを特徴とするエポキシ
樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半田耐熱性、成形
性(ボイド)に優れるエポキシ樹脂組成物、詳しくは半
導体封止用エポキシ樹脂組成物および半導体装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの電子回路部分の封止方
法としては、経済性・生産性・物性等のバランスの点か
らエポキシ樹脂、硬化剤、無機質充填剤からなる封止用
樹脂を用いた樹脂封止が一般的になっている。近年の半
導体装置の多ピン化、小型・薄型化、チップの大型化に
従い、封止用樹脂に対する半田耐熱性、成形性の要求も
高まっている。
【0003】これまで半田耐熱性の向上のために、樹脂
組成物中の充填剤含有量を増加させ低吸水化が図られて
きたが、その反面として、パッケージ表面やパッケージ
内部に発生するボイドが増加し問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような課題に対
し、特開平8−337635号公報に見られるように、
シリコーンオイルの添加により外部ボイドを低減するこ
とが提案されている。
【0005】しかしシリコーンオイルの添加のみでは、
外部ボイド、内部ボイドの低減効果は十分とはいえず、
さらにシリコーンオイル成分がパッケージ表面に浸み出
したり、外観不良(フローマーク発生)となる場合があ
った。
【0006】本発明は半田耐熱性(密着性)、成形性
(外部ボイド、内部ボイド、パッケージ表面外観)に優
れる半導体封止用エポキシ樹脂組成物の提供を課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、主と
して次の構成からなる、すなわち、「エポキシ樹脂
(A)、硬化剤(B)、硬化促進剤(C)、充填剤
(D)、シリコーン化合物(E)を必須成分として含有
し、充填剤(D)の含有量が樹脂組成物全体に対し83
〜95重量%であり、シリコーン化合物(E)が下式
(I)の構造を有する有機変性シリコーン化合物を必須
成分として含有し、さらにシリコーン化合物(E)の含
有量が樹脂組成物全体に対し0.01〜5重量%である
ことを特徴とする半導体封止用エポキシ樹脂組成物。」
である。
【0008】
【化5】 (式中、0≦x≦2000、0≦y、z、v≦100
0、0≦x+y+z+v≦6000、1≦w≦3であ
る。R1、R2はエチル基またはメチル基であり、同一で
も異なっても良い。また、R、R’はC1〜C10のアル
キル基またはアルキレン基であって、アルキル基の水素
が水酸基、アルキル基で置換されていても良い。さら
に、0≦a、b≦50である。)
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳述する。
【0010】本発明におけるエポキシ樹脂(A)は分子
内にエポキシ基を複数個もつものならば特に限定され
ず、これらの具体例としては、たとえばクレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、スチルベン型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAやレゾルシ
ンなどから合成される各種ノボラック型エポキシ樹脂、
直鎖脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、複素環
式エポキシ樹脂、スピロ環含有エポキシ樹脂およびハロ
ゲン化エポキシ樹脂などが挙げられる。エポキシ樹脂
(A)においては2種類以上のエポキシ樹脂を併用して
含有することができる。
【0011】これらのエポキシ樹脂(A)のなかで特に
本発明において好ましく使用されるものは、半田耐熱性
(密着性)が優れる点で、下記式(II)で表されるビフ
ェニル骨格を有するエポキシ樹脂を含有するものであ
る。
【0012】
【化6】 (ただし、式中のR1は、水素原子、アルキル基または
ハロゲン原子を示し、同一であっても異なっていてもよ
い。)さらにエポキシ樹脂(A)は上記式(II)で表さ
れるビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂を50重量%
以上含有することが好ましい。
【0013】上記式(II)で表されるエポキシ樹脂骨格
の好ましい具体例としては、 4,4'-ビス(2,3-エポキシプロポキシ)ビフェニル 4,4'-ビス(2,3-エポキシプロポキシ)-3,3',5,5'-テト
ラメチルビフェニル 4,4'-ビス(2,3-エポキシプロポキシ)-3,3',5,5'-テト
ラエチルビフェニル 4,4'-ビス(2,3-エポキシプロポキシ)-3,3',5,5'-テト
ラブチルビフェニル などが挙げられ、それぞれ単独でも、または混合系で用
いる場合でも十分に効果を発揮する。
【0014】また、エポキシ樹脂(A)中に下記式(II
I)で表される骨格を有するエポキシ樹脂を含有するこ
とも、成形性(内部ボイド)の観点から好ましい。
【0015】
【化7】 (ただし、式中のnは0〜5の整数であり、R2は、水
素原子、アルキル基またはハロゲン原子を示し、同一で
あっても異なっていてもよい。)さらにエポキシ樹脂
(A)は上記式(III)で表される骨格を有するエポキ
シ樹脂を15重量%以上含有することが好ましい。
【0016】さらに、エポキシ樹脂中に、一般式(II)
で表されるビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂と一般
式(III)で表される骨格を有するエポキシ樹脂を両方
含有することがさらに好ましい。この場合、一般式(I
I)で表されるビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂と
一般式(III)で表される骨格を有するエポキシ樹脂の
合計が、エポキシ樹脂中80重量%以上であることが好
ましい本発明において、エポキシ樹脂(A)の配合量
は、成形性および密着性の観点から、エポキシ樹脂組成
物全体に対して、通常0.5〜15重量%、さらに好ま
しくは2〜10重量%である。エポキシ樹脂(A)の配
合量が0.5重量%以上であれば成形性や密着性が不十
分になったりすることがなく、15重量%以下であれば
硬化物の線膨張係数が大きくなり、硬化物の低応力化が
困難となることもない。
【0017】本発明における硬化剤(B)は、エポキシ
樹脂(A)と反応して硬化させるものであれば特に限定
されない。通常はフェノール性水酸基を有する化合物、
酸無水物を有する化合物、アミン類が使用される。これ
らのうち、フェノール系硬化剤、すなわちフェノール性
水酸基を2個以上分子内に有する化合物の具体例として
は、たとえばフェノールノボラック樹脂、クレゾールノ
ボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビスフェノ
ールAやレゾルシンなどから合成される各種ノボラック
樹脂、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン、ジヒドロ
ビフェニルなどの多種多価フェノール化合物、ポリビニ
ルフェノールが例示される。
【0018】また酸無水物を有する化合物としては、無
水マレイン酸、無水フタル酸、無水ピロメリット酸など
が例示される。
【0019】またアミン類としてはメタフェニレンジア
ミン、ジ(アミノフェニル)メタン(通称ジアミノジフ
ェニルメタン)、ジアミノジフェニルスルホンなどの芳
香族アミンなどが例示される。半導体封止用としては耐
熱性、耐湿性および保存性の点から、フェノール系硬化
剤が好ましく用いられ、用途によっては2種類以上の硬
化剤を併用してもよい。
【0020】本発明において、硬化剤(B)の配合量
は、エポキシ樹脂組成物全体に対して通常0.5〜15
重量%、好ましくは1〜10重量%である。さらに、エ
ポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)の配合比は、機械的性
質および耐湿信頼性の点から(A)に対する(B)の化
学当量比が0.5〜1.5、特に0.7〜1.2の範囲
にあることが好ましい。
【0021】また本発明においてエポキシ樹脂(A)と
硬化剤(B)の硬化反応を促進するために硬化促進剤
(C)を用いる。硬化促進剤(C)はエポキシ樹脂
(A)と硬化剤(B)の硬化反応を促進するものならば
特に限定されず、例えば、2−メチルイミダゾール、
2,4−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミ
ダゾールなどのイミダゾール化合物、トリエチルアミ
ン、ベンジルジメチルアミン、α−メチルベンジルジメ
チルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
セン−7などの三級アミン化合物、ジルコニウムテトラ
メトキシド、ジルコニウムテトラプロポキシド、テトラ
キス(アセチルアセト)ジルコニウム、トリ(アセチル
アセト)アルミニウムなどの有機金属化合物およびトリ
フェニルホスフィン、トリメチルホスフィン、トリエチ
ルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(p−メチ
ルフェニル)ホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホス
フィンなどの有機ホスフィン化合物があげられる。なか
でも耐湿性の点から、有機ホスフィン化合物が好ましく
用いられる。これらの硬化促進剤(C)は、用途によっ
ては2種類以上を併用してもよく、その添加量は、エポ
キシ樹脂(A)100重量部に対して0.1〜10重量
部の範囲が好ましい。
【0022】これらの硬化促進剤(C)のなかで特に本
発明において好ましく使用されるものは、成形性(外部
ボイド)が優れる点で、下記式(IV)で表されるテトラ
フェニルホスフォニウムテトラフェニルボレートであ
る。
【0023】
【化8】
【0024】本発明における充填剤(D)としては、非
晶性シリカ、結晶性シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、アルミナ、マグネシア、クレー、タルク、ケ
イ酸カルシウム、酸化チタン、酸化アンチモン、アスベ
スト、ガラス繊維などがあげられるが、なかでも非晶性
シリカが線膨張係数を低下させる効果が大きく、低応力
化に有効なために本発明の充填剤として配合される。
【0025】本発明の非晶性シリカとは、結晶性シリカ
と異なり、シリカの構成元素であるケイ素原子と酸素原
子が規則正しく配列されておらず、結晶状態となってい
ないアモルファス状態のシリカである。非晶性シリカ
は、例えば結晶性シリカを一旦熔融した後、急冷するこ
とによって得ることが出来る(熔融シリカ)。非晶性シ
リカは結晶性シリカと比較して、線膨張率が小さく低応
力化に有効である。
【0026】非晶性シリカは任意の製造方法で製造する
ことができる。たとえば結晶性シリカを溶融する方法、
各種原料から合成する方法などがあげられる。
【0027】本発明における充填剤(D)の形状および
粒径は特に限定されないが、平均粒径3μm以上40μ
m以下の球状粒子を充填剤(D)中に50重量%以上含
有することが流動性の点から好ましい。
【0028】ここでいう平均粒子径は累積重量50%に
なる粒径(メジアン径)を意味する。本発明において無
機質充填剤の(D)の割合は難燃性、流動性、低応力性
および密着性の点から樹脂組成物全体の83〜95重量
%であることが必要であり、好ましくは85〜93重量
%である。
【0029】本発明において、充填材をシランカップリ
ング剤、チタネートカップリング剤、アルミネートカッ
プリング剤などのカップリング剤とシリコーン化合物
(E)の混合物であらかじめ表面処理することが信頼性
および樹脂と無機充填剤の相溶性を向上させる点で好ま
しい。
【0030】本発明におけるシリコーン化合物(E)と
は、ポリオルガノシロキサンであり、一般的にはジメチ
ルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、ジ
フェニルシロキサン単位などの重合体であり、なかでも
ジメチルシロキサン単位を主成分(好ましくは60モル
%以上、さらに好ましくは80モル%以上)とするもの
が好ましく用いられる。また水素、エチル基、水酸基、
その他の有機基で側鎖または末端が置換されたものも任
意に使用できる。シリコーン化合物(E)の性状として
は、液状、ガム状、架橋ゴム状のものが任意に用いられ
るが、分散性の観点から液状のものが好ましく用いられ
る。シリコーン化合物(E)の分子量としては、ジシロ
キサン構造のものから架橋により無限大となっているも
のまで任意である。なかでも数平均重合度として、シロ
キサンの繰り返し単位が2以上、一方、10000以
下、さらに5000以下、さらに2000以下のものが
好ましく用いられる。
【0031】本発明においては、これらのシリコーン化
合物(E)のうち下式(I)の構造を有する有機変性シ
リコーン化合物を必須成分として含有することが、成形
性(外部ボイド、内部ボイド、パッケージ表面外観)の
観点から必要である。
【0032】
【化9】 (式中、0≦x≦2000、0≦y、z、v≦100
0、0≦x+y+z+v≦6000、1≦w≦3であ
る。R1、R2はエチル基またはメチル基であり、同一で
も異なっても良い。また、R、R’はC1〜C10のアル
キル基またはアルキレン基であって、アルキル基の水素
が水酸基、アルキル基で置換されていても良い。さら
に、0≦a、b≦50である。)
【0033】上記式(I)の構造を有する有機変性シリ
コーン化合物のなかでも、ポリエーテル側鎖および、ア
ルコキシシリル側鎖を持つ有機変性シリコーン化合物が
エポキシ樹脂と無機充填剤の相溶性を向上させることか
ら好ましく用いられる。
【0034】本発明におけるシリコーン化合物(E)の
配合量は、樹脂組成物全体に対して好ましくは0.01
〜5重量%、さらに好ましくは0.03〜3重量%の範
囲である。配合量が0.01重量%以上であれば、外部
ボイド、内部ボイドの低減効果が十分発揮され、また5
重量%以下であれば、密着性、成形性(パッケージ表面
外観)が低下することもない。
【0035】本発明のエポキシ樹脂組成物には、ハロゲ
ン化エポキシ樹脂などのハロゲン化合物などの難燃剤、
三酸化アンチモンなどの各種難燃助剤、カーボンブラッ
クなどの着色剤、ハイドロタルサイトなどのイオン捕捉
材、オレフィン系共重合体、変性ニトリルゴム、変性ポ
リブタジエンゴムなどのエラストマー、ポリエチレンな
どの熱可塑性樹脂、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の金属塩、
長鎖脂肪酸のエステル、長鎖脂肪酸のアミド、パラフィ
ンワックスなどの離型剤および有機過酸化物などの架橋
剤を任意に添加することができる。
【0036】本発明のエポキシ樹脂組成物は溶融混練で
製造することが好ましく、たとえばバンバリーミキサ
ー、ニーダー、ロール、単軸もしくは二軸の押出機およ
びコニーダーなどの公知の混練方法を用いて溶融混練す
ることにより製造される。
【0037】ここで半導体装置とは、トランジスタやダ
イオード、抵抗、コンデンサーなどを半導体チップや基
板の上に集積し配線して作った電子回路(集積回路)の
ことを指し、広くは本発明のエポキシ樹脂組成物により
封止した電子部品を指す。そして本発明のエポキシ樹脂
組成物を用いて半導体チップからなる半導体素子を封止
することによって半導体装置を得ることができる。
【0038】半導体装置の製造方法としては、例えば、
半導体素子をリードフレームに固定した状態で、本発明
のエポキシ樹脂組成物を、例えば120〜250℃、好
ましくは150〜200℃の温度で、トランスファ成
形、インジェクション成形、注型法などの方法で成形す
ることによりエポキシ樹脂の硬化物によって封止された
半導体装置が製造される。また必要に応じて追加熱処理
(例えば、150〜200℃、2〜16時間)を行うこ
とができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例中の%は重量%を示す。
【0040】[実施例および比較例]表1に示した成分
を、表2に示した組成比でミキサーによりドライブレン
ドした。これを、ロール表面温度90℃のミキシングロ
ールを用いて5分間加熱混練後、冷却・粉砕して半導体
封止用エポキシ樹脂組成物を製造した。
【0041】この樹脂組成物を用い、表面を窒化ケイ素
でコーティングしたシリコンチップ(サイズ10mm×
10mm)を搭載した、160pinQFP(Quad
Flat Package)を低圧トランスファー成
形法により175℃、硬化時間2分間の条件で成形し、
下記の特性評価法により各樹脂組成物の特性を評価し
た。
【0042】密着性:上記160pinQFPを16個
を上記条件で成形し、175℃で4時間後硬化した後、
85℃/85%RHで4日間加湿し、チップ表面に剥離
が発生したパッケージ数を調べた。
【0043】外部ボイド:上記160pinQFPを1
6個を上記条件で成形し、パッケージ表面にある外部ボ
イドの数を顕微鏡観察した。観察された外部ボイドの合
計数(16個のパッケージでの合計数)により、次の5
段階で評価した。 A:0〜1(個/16パッケージ) B:2〜5(個/16パッケージ) C:6〜10(個/16パッケージ) D:11〜15(個/16パッケージ) E:16以上(個/16パッケージ)
【0044】内部ボイド:上記160pinQFPを4
個を上記条件で成形し、パッケージ内部にある内部ボイ
ドを超音波探傷機により観察した。各パッケージで観察
された内部ボイドの数(個/パッケージ)の平均値によ
り、次の5段階で評価した。 A:0〜10(個/パッケージ) B:11〜20個/パッケージ) C:21〜30(個/パッケージ) D:31〜40(個/パッケージ) E:41以上(個/パッケージ)
【0045】パッケージ表面外観:上記160pinQ
FPを8個を上記条件で成形し、パッケージ表面にフロ
ーマーク、浸み出しなどの不良がないかを目視で確認し
た。なお、評価は次の3段階で行った。 ○:良好 △:フローマーク、浸み出し軽微 ×:不良(フローマーク、浸み出し多数)
【0046】
【表1】
【0047】
【化10】 (ただし、式中のn=0、R=メチル基である。)
【0048】
【化11】 (なお、式Bの化合物の粘度:270mm2/s、比重:
1.05g/cm2、屈折率:1.45、アルコキシ当量:
1230、エポキシ当量:1230である。)
【0049】
【化12】 (なお、式Cの化合物の粘度:3500mm2/s、比重:
1.03g/cm2、屈折率:1.441、エポキシ含有
量:0.5wt%)
【0050】
【化13】 (なお、式Dの化合物の粘度:5000mm2/s、比重:
0.97g/cm2、屈折率:1.403)
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】表2に見られるように、本発明のエポキシ
樹脂組成物(実施例1〜8)は、密着性、外部ボイド、
内部ボイド、パッケージ表面外観に優れている。これに
対して、シリコーン化合物としてジメチルポリシロキサ
ンのみを含有する比較例1は密着性、パッケージ表面外
観に劣る。シリコーン化合物を全く含有しない比較例2
は、外部ボイド、内部ボイドに劣り、多量に含有する比
較例3は、密着性、パッケージ表面外観に劣る。充填剤
量が83重量%未満の比較例4は、密着性に劣り、95
重量%より過剰の比較例5は内部ボイド、外部ボイドに
劣る。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、半田耐熱性(密着
性)、成形性(外部ボイド、内部ボイド、パッケージ表
面外観)に優れる半導体封止用エポキシ樹脂組成物が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/5419 C08K 5/5419 C08L 83/04 C08L 83/04 H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31 Fターム(参考) 4J002 CC042 CC052 CD051 CD113 CE002 CP033 DE078 DE138 DE148 DE238 DJ008 DJ018 DJ028 DJ038 DJ048 DL008 EL136 EL146 EN027 EN047 EN076 EU117 EW177 FA048 FD018 FD142 FD146 FD157 4J036 AD07 AJ21 AK17 DA01 FA01 FB16 GA04 GA06 JA07 4M109 AA01 BA01 CA21 EA02 EA03 EB02 EB03 EB04 EB09 EB12 EC05 EC09 EC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、硬
    化促進剤(C)、充填剤(D)、シリコーン化合物(E)
    を必須成分として含有し、充填剤(D)の含有量が樹脂
    組成物全体に対し83〜95重量%であり、シリコーン
    化合物(E)が下記式(I)の構造を有する有機変性シリ
    コーン化合物を必須成分として含有し、さらにシリコー
    ン化合物(E)の含有量が樹脂組成物全体に対し0.0
    1〜5重量%であることを特徴とする半導体封止用エポ
    キシ樹脂組成物。 【化1】 (式中、0≦x≦2000、0≦y、z、v≦100
    0、0≦x+y+z+v≦6000、1≦w≦3であ
    る。R1、R2はエチル基またはメチル基であり、同一で
    も異なっても良い。また、R、R’はC1〜C10のアル
    キル基またはアルキレン基であって、アルキル基の水素
    が水酸基、アルキル基で置換されていても良い。さら
    に、0≦a、b≦50である。)
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂(A)が下記式(II)の構
    造を有するビフェニル型エポキシ樹脂を必須成分とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体封止用エポキ
    シ樹脂組成物。 【化2】 (ただし、式中のR1は、水素原子、アルキル基または
    ハロゲン原子を示し、同一であっても異なっていてもよ
    い。)
  3. 【請求項3】 エポキシ樹脂(A)が下記式(III)の
    構造を有するエポキシ樹脂を必須成分とすることを特徴
    とする請求項1または2いずれかに記載の半導体封止用
    エポキシ樹脂組成物。 【化3】 (ただし、式中のnは0〜5の整数であり、R2は、水
    素原子、アルキル基またはハロゲン原子を示し、同一で
    あっても異なっていてもよい。)
  4. 【請求項4】 硬化促進剤(D)として下記式(IV)の
    構造を有するテトラフェニルホスフォニウムテトラフェ
    ニルボレートを必須成分として含有することを特徴とす
    る請求項1〜3いずれかに記載の半導体封止用エポキシ
    樹脂組成物。 【化4】
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載のエポキシ樹脂組成
    物で半導体素子が封止された半導体装置。
JP2000291190A 2000-09-25 2000-09-25 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 Pending JP2002097344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000291190A JP2002097344A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000291190A JP2002097344A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002097344A true JP2002097344A (ja) 2002-04-02

Family

ID=18774310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000291190A Pending JP2002097344A (ja) 2000-09-25 2000-09-25 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002097344A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105068A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toray Ind Inc エポキシ系樹脂組成物及び半導体装置
JP2003105057A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toray Ind Inc エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2004289102A (ja) * 2003-01-29 2004-10-14 Asahi Kasei Chemicals Corp 発光素子封止用熱硬化性組成物および発光ダイオード
US7629398B2 (en) 2005-03-16 2009-12-08 Sumitomo Bakelite Company Limited Composition of epoxy resin, phenol resin and (epoxy resin-) CTBN
KR100945635B1 (ko) * 2007-12-18 2010-03-04 제일모직주식회사 반도체 조립용 접착 필름 조성물, 이에 의한 접착 필름 및이를 포함하는 다이싱 다이본드 필름

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08111469A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Nitto Denko Corp 半導体装置
JPH08217850A (ja) * 1995-02-16 1996-08-27 Toshiba Chem Corp エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH0940749A (ja) * 1995-07-25 1997-02-10 Toshiba Chem Corp エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JP2000256438A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Nitto Denko Corp 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置
JP2000327883A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08111469A (ja) * 1994-10-11 1996-04-30 Nitto Denko Corp 半導体装置
JPH08217850A (ja) * 1995-02-16 1996-08-27 Toshiba Chem Corp エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JPH0940749A (ja) * 1995-07-25 1997-02-10 Toshiba Chem Corp エポキシ樹脂組成物および半導体封止装置
JP2000256438A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Nitto Denko Corp 半導体封止用エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置
JP2000327883A (ja) * 1999-05-20 2000-11-28 Sumitomo Bakelite Co Ltd エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105068A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toray Ind Inc エポキシ系樹脂組成物及び半導体装置
JP2003105057A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toray Ind Inc エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2004289102A (ja) * 2003-01-29 2004-10-14 Asahi Kasei Chemicals Corp 発光素子封止用熱硬化性組成物および発光ダイオード
US7629398B2 (en) 2005-03-16 2009-12-08 Sumitomo Bakelite Company Limited Composition of epoxy resin, phenol resin and (epoxy resin-) CTBN
US7977412B2 (en) 2005-03-16 2011-07-12 Sumitomo Bakelite Company, Ltd. Epoxy resin composition and semiconductor device
KR100945635B1 (ko) * 2007-12-18 2010-03-04 제일모직주식회사 반도체 조립용 접착 필름 조성물, 이에 의한 접착 필름 및이를 포함하는 다이싱 다이본드 필름

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3582576B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH09241483A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2002097344A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
WO2001010955A1 (fr) Composition de resine epoxy et dispositif a semi-conducteur
WO1997003129A1 (en) Epoxy resin composition
JP4348775B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
JP3418875B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JP2867471B2 (ja) 樹脂組成物
JP3649540B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH07242799A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JP2001310930A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2560469B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
JPH09235452A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPH10306201A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH09235449A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPH0977958A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JP2001114994A (ja) エポキシ系樹脂組成物および半導体装置
JP2003268071A (ja) エポキシ系樹脂組成物およびそれを用いた半導体装置
JPH0730236B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPH04183709A (ja) 樹脂組成物
JPH03119051A (ja) エポキシ樹脂組成物
JP3528925B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JP3413923B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物および樹脂封止型半導体装置
JP2001031842A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002275358A (ja) エポキシ系樹脂組成物および半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040402

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A621 Written request for application examination

Effective date: 20070330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100720