JPH1159859A - コンベヤの走行台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンベヤチェーンの走行に追従して物品を載
せて搬送するための走行台車であって、載せる物品の大
きさが変わっても、その大きさに合わせて支持・位置決
めすることの出来る台車の提供。 【解決手段】 走行台車の基台１には物品を支持するた
めの一対の支持装置６、６を所定の間隔をおいて設け、
この支持装置間距離を自由に調整可能にするとともに、
所定の位置で固定するためのロック機構を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は製造ラインのコンベヤに
追従して走行する台車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】部品を加工したり、又は該部品を組み立
てる工程にコンベヤを採用するケースは多いが、部品や
部品の一部を組み立てした半完成品によっては、コンベ
ヤに直接載せないで、台車に載せて搬送するといった方
法が採られている。勿論、該台車はコンベヤ上を索引さ
れて走行するようになっている。そして、これら台車は
コンベヤ上の所定の位置で停止し、台車に載せている部
品や半完成品を加工したり、他の部品を組み付けしたり
することが出来る。

【０００３】この種のコンベヤとしてはチェーンコンベ
ヤを用いる場合が多く、台車は該チェーンに載って走行
する場合や、又はレール上をチェーンに索引されて走行
する場合もあるが、何れの型式のコンベヤであっても台
車はチェーン走行とは分離して所定の位置で停止するこ
とが出来る。従って、台車に載っている部品は正しく位
置決めがなされているが、同じ大きさや形状の部品並び
に半完成品であるならば問題はないが、大きさや形状が
異なる場合には同じ台車を使用することが出来なくな
る。

【０００４】

【本発明が解決しようとする課題】このように従来のコ
ンベヤ用台車には上記のごとき問題がある。本発明が解
決しようとする課題はこの問題点であり、載せる部品の
大きさが変わっても該大きさに合わせて支持・位置決め
することが出来る支持装置を備えた台車を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の台車はコンベヤ
に追従して走行することが出来るものであり、その移動
形態は特に限定せず、走行するチェーンに台車が直接取
付けられている場合、台車がチェーンに載っているが該
チェーンの走行とは独立して走行する場合、又は台車が
レールに載っていてチェーンに索引されながら走行する
場合等があり、本発明は何れの場合も含める。すなわ
ち、走行する台車を対象とする訳であって、台車の走行
形態は自由である。

【０００６】そこで、台車には被積載物となる部品等
（物品）を支持する一対の支持装置が装着され、該支持
装置はガイドに沿って移動することが出来、該移動によ
って部品等の大きさの変化に対応することが出来る構造
と成っている。そして、適当な位置にて支持装置が固定
されるようにロック機構を備えている。ここでロック機
構の具体的な構造は任意である。以下、本発明に係る実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００７】

【実施例】図１、図２、図３は本発明のコンベヤ走行台
車を表している実施例であり、平面図、正面図、及び側
面図を示している。この台車はモータの回転子を載せて
搬送するものであり、基台１はその下面に２本のガイド
２、２が互いに平行に取着され、このガイド２、２はコ
ンベヤチェーン３、３に載っていて、コンベヤチェーン
３、３の走行と共に台車は移動する。

【０００８】ガイド２の幅はコンベヤチェーン３の内リ
ンク間に収まってガイドされ、コンベヤチェーン３から
外れることなく移動することが出来る。又、該コンベヤ
チェーン３は架台４に取付けられているレール５に載っ
て、ローラを回転させながら走行し、台車はコンベヤチ
ェーン３のローラとガイド２間の摩擦によって移動する
ことが出来る。従って、台車はストッパーに当たるなら
ば、コンベヤチェーン３が走行していても停止すること
が出来る。

【０００９】ところで、台車の上記基台１上には一対の
支持装置６ａ、６ｂが取着されていて、この両支持装置
６ａ、６ｂにて回転子７が支持されている。支持装置６
は受け部材８と当たり部材９を移動台１０に起立したも
のであり、一方の支持装置６ａは受け部材８ａと当たり
部材９ａ間には所定の間隔を設けているが、他方の支持
装置６ｂは受け部材８ｂと当たり部材９ｂが互いに接し
ている。これは回転子７の両軸の形状に基づくものであ
り、受け部材８ａの軸受け溝の大きさを小さくするなら
ば、当たり部材９ａに近接して配置することも出来る。

【００１０】図４に示すように、上記受け部材８は上部
を開口した軸受け溝１４を有し、この軸受け溝１４に回
転子７の軸１５が嵌って支持され、そして軸端は当たり
部材９に当接した状態となる。従って、該回転子７は台
車上で正しく位置決めがなされて搬送される。

【００１１】そして受け部材８及び当たり部材９を備え
た移動台１０は、台車の移動方向に対して垂直に設けて
いる２本のガイド棒１１、１１に沿って移動することが
出来る。従って、回転子７の軸長さが変わった場合であ
っても、両受け部材８ａ、８ｂ及び当たり部材９ａ、９
ｂの位置を変えることで該回転子７を支持することが出
来、同じ台車に載せて搬送することが可能となる。

【００１２】このように受け部材８及び当たり部材９を
備えた移動台１０はガイド棒１１、１１に沿って移動す
ることが出来ると共に、所定の位置にてロックされて定
位置に定まる。そこで、移動台１０の両サイド下面には
小さな三角形断面の凹凸部材１２が取着され、この凹凸
面に噛み合うロック部材１３が基台側に設けられ、バネ
力が付勢されて該ロック部材１３は上記凹凸部材１２と
常時噛み合っている。凹凸部材１２は凹凸面を介して噛
み合っている為に、移動台１０は位置ズレすることな
く、定位置にロックされる。

【００１３】従って、ロック部材１３を押し下げるなら
ば凹凸部材１２から離れて移動台１０は移動することが
出来る。この実施例では、モータの回転子が台車の進行
方向に対して垂直をなして載置されているが、進行方向
と同一方向を向いて載置してもよく、又、台車に載せる
物品は回転子に限定するものではない。以上述べたよう
に、本発明のコンベヤ用走行台車は基台に一対の支持装
置を設け、該支持装置は積載する物品の大きさに応じて
移動することが出来るようにしたものであり、次のよう
な効果を得ることが出来る。

【００１４】

【発明の効果】本発明の台車は物品を積載して搬送する
ことが出来るが、該物品を支持する支持装置を有し、該
支持装置は移動することが出来る為に該物品の大きさが
変わっても対応することが出来、物品を正確に位置決め
して支持することが可能である。又物品の形状が変わっ
た場合には支持装置を取り替えることで同じ台車を用い
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の走行台車を表す実施例であり、平面図
を示す。

【図２】本発明の走行台車を表す実施例であり、正面図
を示す。

【図３】本発明の走行台車を表す実施例であり、側面図
を示す。

【図４】回転子の軸を受け部材で支持している場合。

【図５】移動台のロック機構。

【符号の説明】

１ 基台 ２ ガイド ３ コンベヤチェーン ４ 架台 ５ レール ６ 支持装置 ７ 回転子 ８ 受け部材 ９ 当たり部材 10 移動台 11 ガイド棒 12 凹凸部材 13 ロック部材 14 軸受け溝 15 軸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベヤチェーンの走行に追従して物品
   を載せて搬送する為の走行台車において、該走行台車の
   基台には物品を支持する為の一対の支持装置を所定の間
   隔をおいて設け、該支持装置間の距離を自由に調整可能
   にすると共に、所定の位置にて固定する為のロック機構
   を備えたことを特徴とするコンベヤの走行台車。
2. 【請求項２】 コンベヤチェーンの走行に追従して物品
   を載せて搬送する為の走行台車において、該走行台車の
   基台には物品を支持する為の一対の支持装置を所定の間
   隔をおいて設け、該支持装置間の距離を自由に調整可能
   にすると共に、所定の位置にて固定する為のロック機構
   を備え、該ロック機構は支持装置側に設けた凹凸部材に
   噛み合うロック部材にバネ力を付勢して押圧した構造と
   していることを特徴とするコンベヤの走行台車。