JP2002321124A - 作業台車の位置決め装置 - Google Patents

作業台車の位置決め装置

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JP2002321124A JP2001127952A JP2001127952A JP2002321124A JP 2002321124 A JP2002321124 A JP 2002321124A JP 2001127952 A JP2001127952 A JP 2001127952A JP 2001127952 A JP2001127952 A JP 2001127952A JP 2002321124 A JP2002321124 A JP 2002321124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業台車の停止位置の位置決め精度を高くで
き、レールの両側の溝幅を狭いままに維持でき、かつ磨
耗等による位置決め精度の低下も防止できる作業台車の
位置決め装置を提供する。 【解決手段】前側左右と後側左右の4ヵ所に車輪を備
え、車輪で2本のレール上を走行する作業台車1におけ
る位置決め装置であって、前側左右の車輪10を、車輪
10の外側または内側に鍔12を形成した鍔付き車輪1
0とし、2本のレールRにおける作業台車1の停止位置
の外側または内側に、前側左右の鍔付き車輪10の鍔1
2の内面と接触して、作業台車1をレールRに対し直交
方向に水平面内で変位させて、作業台車1の直交軸をレ
ールRの直交軸に一致させる位置決めテーパブロック2
0を設けた。作業台車1を正確に位置決めすることがで
き、車輪10の磨耗が少なく、長期にわたって使え、か
つ位置決め精度も高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業台車の位置決
め装置に関する。作業台車は台車上に物品を載せて搬送
し、物品を台車に載せたまま、搬送先でその物品を加工
設備で加工したり、別の機械設備にその物品を受け渡し
たりするものである。このように作業台車は、加工や受
け渡しの際に相手設備との間で、物品の位置合わせを厳
密に行う必要が生じることがあり、その場合、台車その
ものの停止位置での位置決めも正確に行う必要がある。
本発明はこのような台車を正確な位置に停止させるため
の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の一例を、印刷工場における紙
ロール搬送台車を例にとって説明する。図5は紙ロール
搬送台車の正面図である。台車100 は、フレーム101 の
上面に昇降式の受け台102 を取付けており、その受け台
102 に紙ロールRを載せるようになっている。そして、
フレーム101 の下面の前後左右に4個の車輪103 が取り
付けられている。前記紙ロールRは、シャフトSを中心
として帯状の長い紙を巻き付けたものであり、シャフト
Sの両端は印刷機(図示せず)の出没自在な支持部材a
に嵌合して、回転自在な状態で支持されるようになって
いる。したがって、台車100 が予じめ定められた停止位
置で停止し、受け台102 を上昇させて紙ロールRを受渡
し高さまで持ち上げ、2本の支持部材aを紙ロールRの
シャフトSに向けて進出させると、紙ロールRは回転自
在に支持され、紙が繰り出されて印刷機によって印刷で
きることになる。この場合、紙ロールRのシャフトSと
印刷機側の支持部材aはかなり正確に芯合せできない
と、互いの嵌合支持ができなくなる。
【0003】ところで、上記の紙ロール搬送台車が走行
する印刷工場は、物品の搬送等を円滑にするため地上に
突起物を出さないようにしており、レール104 は地中に
埋めるように配置されている。そして、図6の(A) 図に
示すように、台車100 には車輪103 に加えてサイドロー
ラ105 を取付けるようにすると、台車100 のレール104
に対する位置決め精度は向上するのであるが、それでも
要求精度を満足することは難しく、さらにサイドローラ
105 を入れる溝の溝幅Waが大きくなってしまい、溝を
横切る方向の台車走行が円滑に行われ難いので、実際に
は採用されていない。そこで、図6の(B) 図に示すよう
に、車輪103 の両側に鍔106 を形成した鍔付き車輪が用
いられていた。このようにすると、溝幅Wbは小さくな
り、溝を横切る方向の台車走行は円滑にいくのである
が、鍔106 とレール104 間の隙間dが必要であるため、
レール104 に対する台車100 の停止位置精度はかなり低
下する。このため、図7に示すように、台車100 がレー
ル104 の終端で停車したとき、レール104 に対し台車10
0 が水平面内で、傾斜して停止してしまうことになり、
この場合、紙ロールRのシャフトSと印刷機側の支持部
材aの軸心が合わなくなってしまう。そうすると、印刷
機への紙ロールRの受渡しは不可能となり、このことが
紙ロール受渡しの自動化を阻む要因となっていた。
【0004】上記の問題を解決するものとして、特開平
5-131329 号公報に記載された技術がある。この従来例
は、台車の一側に溝付車輪を前後に2個取付け、台車の
他側に平車輪を前後に2個取付けている。そして、レー
ルの終端部には、位置決め用のレール部分が形成されて
おり、そのレール部分の断面形状は台形であって、前記
溝付車輪の溝形状と一致している。よって、台車がレー
ルの終端部に来ると、溝付車輪の溝内面が断面台形の位
置決め用レール部分に摺接して、台車の中心軸を強制的
にレールの走行方向に合わすよう、台車を水平面内で旋
回させる。この従来技術によると、溝付車輪の溝が位置
決め用レール部分の側面に密着する構造であるので、走
行抵抗が大きく、走行方向での台車の停止位置精度が必
ずしもよくなく、また溝付車輪の溝が磨耗しやすく、磨
耗すると、台車の位置決め精度も低下することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、作業台車の停止位置の位置決め精度を高くでき、レ
ールの両側の溝幅を狭いままに維持でき、かつ磨耗等に
よる位置決め精度の低下も防止できる位置決め装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の作業台車の位
置決め装置は、前側左右と後側左右の4ヵ所に車輪を備
え、該車輪で2本のレール上を走行する作業台車におけ
る位置決め装置であって、前記前側左右の車輪を、各車
輪の外側または内側に鍔を形成した鍔付き車輪とし、前
記2本のレールにおける前記作業台車の停止位置の外側
または内側に、前記前側左右の鍔付き車輪の鍔の内面と
接触して、作業台車を前記レールに対し直交方向に水平
面内で変位させて、作業台車の直交軸をレールの直交軸
に一致させる位置決めテーパブロックを設けたことを特
徴とする。請求項2の作業台車の位置決め装置は、前記
請求項1の構成に加えて、前記後側左右の車輪を、各車
輪の内側または外側に鍔を形成した鍔付き車輪とし、前
記2本のレールにおける前記作業台の停止位置の内側ま
たは外側に、前記後側左右の鍔付き車輪の鍔の内面と接
触して、作業台車を前記レールに対し直交方向に水平面
内で変位させて、作業台車の直交軸をレールの直交軸に
一致させる位置決めテーパブロックを設けたことを特徴
とする。請求項3の作業台車の位置決め装置は、請求項
1または2記載の発明において、前記位置決めテーパブ
ロックが、前記作業台車の走行方向に対して前側におい
て前記鍔付き車輪の鍔に除々に接近していくテーパ部
と、同走行方向に対して後側において前記鍔付き車輪の
鍔に平行な平行部を備えていることを特徴とする。請求
項4の作業台車の位置決め装置は、請求項3記載の発明
において、前記位置決めテーパブロックとレールとの間
に厚さ調整可能なシムを着脱自在に取付けるようにした
ことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、作業台車がレー
ル上の停止位置まで走行してきたとき、作業台車の前輪
である鍔付き車輪の鍔が位置決めテーパブロックと摺接
する。このとき、走行中はレールと離れていた鍔がテー
パブロックと摺接することにより、それまでフレが生じ
ていた作業台車が水平面内で変位して、その直交軸がレ
ールの直交軸に一致するように動く。この動きは、左右
2つの前輪によって生ずるので、容易に作業台車を動か
すことができ、作業台車を正確に位置決めすることがで
きる。また、前輪の鍔はレール走行中はレールと接触し
ないので磨耗が少なく、長期にわたって使え、かつ位置
決め精度も高くなる。請求項2の発明によれば、作業台
車の前輪と後輪の両方で、車輪の鍔と位置決めテーパブ
ロックによる位置決めができるので、作業台車の位置決
め精度が高くなる。請求項3の発明によれば、鍔付き車
輪の鍔がテーパ部に当りながら移動するとき、鍔を横方
向に押すので、これにより作業台車が円滑に水平面内で
変位する。よって、作業台車を終端まで走行させるだけ
で、自動的に位置決め動作が行える。請求項4の発明に
よれば、位置決め用テーパブロックのレール側面からの
突出量、換言すればテーパブロックと車輪の鍔との間の
隙間をシムによって調整できるので、常に適正な位置決
め動作が保証される。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の作業台車の位置
決め装置の要部拡大図である。図2は本実施形態の作業
台車の位置決め装置の位置決め作用の説明図である。図
3はテーパブロック20によって前側車輪10を位置決
めする作用の説明図である。
【0009】まず、図1および図2に基づき本実施形態
の作業台車の位置決め装置が採用された作業台車1およ
びレールR1, R2について説明する。まず、図2にお
いて、符号R2は、左右一対の走行用レールを示してお
り、符号R1は、前記左右一対のレールR2, R2の一
端に設けられてた停止用レールを示している。この左右
一対の停止用レールR1, R1の外側側面には、それぞ
れ前側位置決め用テーパブロック20が取り付けられて
いる。この前側位置決め用テーパブロック20は、本実
施形態の作業台車の位置決め装置を構成するものである
が、詳細は後述する。また、図1に示すように、左右一
対の停止用レールR1, R1の終端において、停止用レ
ールR1の上面には、それぞれストッパBが取り付けら
れている。
【0010】図2において、符号1は例えば紙ロール搬
送台車等の作業台車1を示している。符号2は、作業台
車1のフレームを示している。このフレーム2には、昇
降式の受け台等が設けられており、その上に紙ロールR
等の物品を載せることができる。なお、本実施形態の作
業台車の位置決め装置は、ロール搬送台車だけでなく、
位置決めが必要な種々の物品の運搬に使用される作業台
車に採用することができる。
【0011】前記フレーム2の下面の前後には、車軸
5, 6がそれぞれ回転自在に取り付けられている。この
車軸5の左右両端には、左右一対の前側車輪10, 10
がそれぞれ取り付けられており、各前側車輪10が、そ
れぞれ前記左右一対の走行用レールR2, R2上に載せ
られている。この前側車輪10は、本実施形態の作業台
車の位置決め装置を構成するものであるが、詳細は後述
する。また、前記車軸6の左右両端には、左右一対の後
側車輪30, 30がそれぞれ取り付けられており、各車
輪30が、それぞれ前記左右一対の走行用レールR2,
R2上に載せられている。
【0012】このため、左右一対の走行用レールR2,
R2上を、左右一対の前側車輪10, 10および左右一
対の後側車輪30, 30を転動させれば、作業台車1を
左右方向に移動させることができるので、フレーム2上
に搬送すべき物品を載せれば、走行用レールR2に沿っ
て物品を搬送することができる。また、作業台車1が停
止用レールR1に到達すれば、前側車輪10がストッパ
Bに当たるので、作業台車1を停止させることができ、
前側車輪10と前側位置決め用テーパブロック20によ
って作業台車1を位置決めすることができる。
【0013】さて、本実施形態の作業台車の位置決め装
置について詳細に説明する。前述したように、本実施形
態の作業台車の位置決め装置は、左右一対の後側車輪3
0, 30および左右一対の前側位置決め用テーパブロッ
ク20, 20から構成されている。
【0014】まず、左右一対の前側車輪10, 10から
説明する。図3は前側車輪10および前側位置決めテー
パブロック20の拡大説明図である。図2および図3に
示すように、各前側車輪10は、その車輪本体11の表
面の外側に鍔12が形成されたものである。この鍔12
の内面12a は、鍔12の外周端縁から車輪本体11に向
かって傾斜した傾斜面を形成している。
【0015】なお、前側車輪10の鍔12は、その車輪
本体11の表面の内側に設けてもよく、この場合、前側
位置決め用テーパブロック20を停止用レールR1, R
1の内側側面に取り付ければよい。
【0016】つぎに、左右一対の前側位置決め用テーパ
ブロック20, 20を説明する。前記左右一対の停止用
レールR1, R1の外側側面には、溝Rgが設けられてい
る。この溝Rgは、その内側側面が停止用レールR1の外
面と平行に形成されている。この溝Rgに、前側位置決め
用テーパブロック20がそれぞれ取り付けられている。
各前側位置決め用テーパブロック20は、その内側側面
12c が平坦面となっており、内側側面12c が前記溝Rgの
内側側面に取り付けられている。
【0017】前側位置決め用テーパブロック20の外側
側面において、作業台車1の走行方向に対して前側に
は、テーパ部20a が設けられている。このテーパ部20a
は、作業台車1の走行方向に沿って前側から後側に行く
に従い、前側車輪10の鍔12に除々に接近していく用
に形成されている。つまり、このテーパ部20a は、作業
台車1の走行方向に沿って前側から後側に行くに従い、
前記内側側面12c との間の距離が長くなるように形成さ
れているのである。
【0018】また、前側位置決め用テーパブロック20
の外側側面において、作業台車1の走行方向に対して後
側には、平行部20b が設けられている。この平行部20b
は、前記内側側面12c と平行に形成されて。このため、
停止用レールR1の溝Rgに前側位置決め用テーパブロッ
ク20を取り付ければ、平行部20b は、前側車輪10の
鍔12の外面および停止用レールR1と平行となるので
ある。しかも、左右一対の前側位置決め用テーパブロッ
ク20の平行部20b の間の距離は、左右一対の前側車輪
10, 10の鍔12の内面同士の間隔と同じ長さになる
ように形成されている。
【0019】このため、本実施形態の作業台車の位置決
め装置によれば、作業台車1が停止用レールR1に向か
って走行し、前側位置決め用テーパブロック20が設け
られた位置まで到達すると、前側車輪10の鍔12がテ
ーパ部20a に当りながら移動する。すると、前側車輪1
0の鍔12が前側位置決め用テーパブロック20によっ
て作業台車1の走行方向に対して直角方向に押される。
このため、前側車輪10がテーパ部20a に沿って移動す
る間に作業台車1が円滑に水平面内で変位し、前側車輪
10が平行部20b に沿って移動した後停止すると、作業
台車1が正確な位置で固定される。よって、作業台車1
を停止用レールR1の終端まで走行させるだけで、自動
的に位置決め動作が行える。
【0020】また、テーパ部20a および平行部20b の上
端部は、前記車輪30の鍔12の内面12a が前側位置決
め用テーパブロック20に接触しないよう面取りされて
いる。このため、前側位置決め用テーパブロック20に
沿って前側車輪10が移動するときに、前側位置決め用
テーパブロック20と前側車輪10の鍔12の内面12a
が接触しないので、前側車輪10と前側位置決め用テー
パブロック20との間の摩擦抵抗を低減できる。
【0021】さらに、前側位置決めテーパブロック20
の内側側面12c が前記溝Rgの内側側面との間、つまり位
置決めテーパブロック20と停止用レールR1との間に
は、厚さ調整可能なシム21が着脱自在に取付けられて
いる。このため、前側位置決め用テーパブロック20の
停止用レールR1の外側側面からの突出量、換言すれば
位置決め用テーパブロック20と前側車輪10の鍔12
との間の隙間をシム21によって調整できるので、常に
適正な位置決め動作が保証される。
【0022】つぎに、本実施形態の作業台車の位置決め
装置の作用と効果を説明する。まず、作業台車1を走行
用レールR2に沿って走行させて、停止用レールR12
まで移動させる。このとき、前側車輪10の鍔12の内
面12a は、走行用レールR2の外側側面と離れているの
で、作業台車1の走行抵抗は小さい(図2(A)参照)。
さらに停止用レールR1に向けて作業台車1が移動する
と、走行用レールR2を走行している間は、走行用レー
ルR2の外側側面と離れていた前側車輪10の鍔12の
内面が、前側位置決め用テーパブロック20と摺接す
る。
【0023】すると、図3(A) に示すように、前側車輪
10の鍔12が前側位置決め用テーパブロック20のテ
ーパ部20a に当りながら移動するので、前側車輪10の
鍔12が前側位置決め用テーパブロック20によって作
業台車1の走行方向に対して直角方向に押される。この
ため、走行用レールR2を走行している間は、走行用レ
ールR2の直角方向にブレが生じていた作業台車1が水
平面内で変位して、その直交軸が停止用レールR1の直
交軸に一致するように動く。
【0024】さらに、図3(B) に示すように、作業台車
1が停止用レールR1に向けて移動させると、前側車輪
10がテーパ部20a から平行部20b に沿って移動し、前
側車輪10がストッパBに接触すると、作業台車1が停
止する。左右一対の前側位置決め用テーパブロック20
の平行部20b の間の距離は、左右一対の前側車輪10,
10の鍔12の内面同士の間隔と同じ長さになるように
形成されている。このため、左右一対の前側車輪10,
10は、平行部20b に沿って移動している間は、停止用
レールR1の直角方向の動きが固定されるので、作業台
車1は、その直交軸が停止用レールR1の直交軸に一致
した状態で位置決めされるのである。
【0025】よって、本実施形態の作業台車の位置決め
装置によれば、作業台車1を停止用レールR1の終端ま
で走行させるだけで、自動的に位置決め動作が行える。
しかも、作業台車1を位置決めする動作は、左右2つの
前側車輪10によって生ずるので、容易に作業台車1を
動かすことができ、作業台車1を正確に位置決めするこ
とができる。また、前側車輪10の鍔12は走行用レー
ルR2を走行している間は、走行用レールR2と接触し
ないので磨耗が少なく、長期にわたって使え、かつ位置
決め精度も高くなる。
【0026】つぎに、本発明の位置決め装置の他の実施
形態を説明する。図4は他の実施形態の位置決め装置の
概略説明図である。図4に示すように、他の実施形態の
位置決め装置は、この作業台車1の前側車輪10だけで
なく、後側車輪30B にも鍔32を設け、停止用レールR
1の内側側面に後側位置決め用テーパブロック40を設
けたことが特徴である。
【0027】図4に示すように、後側車輪30B は、その
車輪本体31の表面の内側に鍔32が形成されたもので
ある。つまり、後側車輪30B は、前側車輪10の鍔12
と反対側に鍔32を設けている。この後側車輪30B は、
鍔32を設けた位置だけが前側車輪10と異なる点を除
けば、他は前側車輪10と同じ構成のものである。
【0028】また、停止用レールR1, R1において、
作業台車1の走行方向に対して、前側位置決め用テーパ
ブロック20よりも前側には、後側位置決め用テーパブ
ロック40, 40がそれぞれ取り付けられている。この
後側位置決め用テーパブロック40は、前側位置決め用
テーパブロック20と同じ構成のものである。しかも、
左右一対の前側位置決め用テーパブロック40の平行部
40b の間の距離は、左右一対の後側車輪30B , 30B の鍔
32の内面同士の間隔と同じ長さになるように形成され
ている。
【0029】このため、他の実施形態の位置決め装置に
よれば、作業台車1の前側車輪10と前側位置決め用テ
ーパブロック20だけでなく、後側車輪30B と前側位置
決め用テーパブロック40によっても位置決めができる
ので、作業台車1の位置決め精度が高くなる。
【0030】なお、後側車輪30B の鍔32は、前側車輪
10の鍔12と反対側に設ければよく、前側車輪10の
鍔12が車輪本体11の表面の内側に設けられた場合、
後側車輪30B の鍔32は、その車輪本体31の表面の外
側に鍔32が形成すればよい。さらになお、車輪30B の
鍔32を、その車輪本体31の表面の外側に鍔32が形
成した場合、後側位置決め用テーパブロック40は停止
用レールR1, R1の外側側面に取り付ければよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、作業台車を正
確に位置決めすることができ、車輪の磨耗が少なく、長
期にわたって使え、かつ位置決め精度も高くなる。請求
項2の発明によれば、作業台車の前輪と後輪の両方で位
置決めができるので、作業台車の位置決め精度が高くな
る。請求項3の発明によれば、作業台車が円滑に水平面
内で変位するので、作業台車を終端まで走行させるだけ
で、自動的に位置決め動作が行える。請求項4の発明に
よれば、テーパブロックと車輪の鍔との間の隙間をシム
によって調整できるので、常に適正な位置決め動作が保
証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の作業台車の位置決め装置の要部拡
大図である。
【図2】本実施形態の作業台車の位置決め装置の位置決
め作用の説明図である。
【図3】前側車輪10および前側位置決めテーパブロッ
ク20の拡大説明図である。
【図4】他の実施形態の位置決め装置の概略説明図であ
る。
【図5】紙ロール搬送台車100 の正面図である。
【図6】紙ロール搬送台車100 の車輪103 およびレール
104 の概略説明図である。
【図7】停止位置に、紙ロール搬送台車100 が停止した
状態の説明図である。
【符号の説明】
1 作業台車 10 前側車輪 12 鍔 20 前側位置決めテーパブロック 20a テーパ部 20b 平行部 30 後側車輪 32 鍔 40 後側位置決めテーパブロック 40a テーパ部 40b 平行部 R レール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前側左右と後側左右の4ヵ所に車輪を備
    え、該車輪で2本のレール上を走行する作業台車におけ
    る位置決め装置であって、前記前側左右の車輪を、各車
    輪の外側または内側に鍔を形成した鍔付き車輪とし、前
    記2本のレールにおける前記作業台車の停止位置の外側
    または内側に、前記前側左右の鍔付き車輪の鍔の内面と
    接触して、作業台車を前記レールに対し直交方向に水平
    面内で変位させて、作業台車の直交軸をレールの直交軸
    に一致させる位置決めテーパブロックを設けたことを特
    徴とする作業台車の位置決め装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1の構成に加えて、前記後側左
    右の車輪を、各車輪の内側または外側に鍔を形成した鍔
    付き車輪とし、前記2本のレールにおける前記作業台の
    停止位置の内側または外側に、前記後側左右の鍔付き車
    輪の鍔の内面と接触して、作業台車を前記レールに対し
    直交方向に水平面内で変位させて、作業台車の直交軸を
    レールの直交軸に一致させる位置決めテーパブロックを
    設けたことを特徴とする作業台車の位置決め装置。
  3. 【請求項3】前記位置決めテーパブロックが、前記作業
    台車の走行方向に対して前側において前記鍔付き車輪の
    鍔に除々に接近していくテーパ部と、同走行方向に対し
    て後側において前記鍔付き車輪の鍔に平行な平行部を備
    えていることを特徴とする請求項1または2記載の作業
    台車の位置決め装置。
  4. 【請求項4】前記位置決めテーパブロックとレールとの
    間に厚さ調整可能なシムを着脱自在に取付けるようにし
    たことを特徴とする請求項3記載の作業台車の位置決め
    装置。
JP2001127952A 2001-04-25 2001-04-25 作業台車の位置決め装置 Expired - Fee Related JP3706314B2 (ja)

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