JPWO2018229906A1 - レール式走行構造および加工機械ライン - Google Patents

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Abstract

幅方向に並べられた複数の移動台がそれぞれ複数の車輪を備え、前記複数の移動台を設置するベース上に固定された複数のレールを前記車輪が転動することにより、前記各々の移動台を前後方向に移動可能にするレール式走行構造であって、前記レールは、前記車輪が停止する複数の停止用レールと、前記車輪が転動する複数の移動用レールとを備え、幅方向に隣り合う前記移動台の前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールの位置が前後方向にずれている。

Description

本発明は、敷設されたレール上を車輪が転動することにより移動台が移動するレール式走行構造および、そのレール式走行構造を備えた加工機械ラインに関する。
工作物(ワーク)に対して切削や研削などの異なる加工を重ねて所定の加工物が得られるような場合には、異なる複数の工作機械に対して順番にワークが送られ、複数の加工工程を経てワークに対する所定の加工が行われる。そのため、複数の工作機械が並べられた加工機械ラインが構成され、各々の工作機械に対してワークが順番に搬送されるようになっている。この種の加工機械ラインでは、工作機械のメンテナンスや交換などが必要になるため、下記特許文献1には、機械本体部つまり工作機械が前後に移動可能な構成が開示されている。
そこで、前記従来例では、各工作機械の機械本体部に各工程の加工内容に応じた装置が搭載され、各工作機械がそれぞれ分割ベース上に組み付けられている。そして、各工作機械には、機体幅方向に並んだ機械本体部を分割ベース上で移動させることができるように、V溝型レールを使用したレール式走行構造が構成されている。このレール式走行構造は、分割ベースに対して機械本体部の前後方向にV溝型レールが形成され、そのV溝型レールに機械本体部の複数のボールが嵌り込んでいる。よって、前後方向に配列された複数のボールがV溝型レール内を回転することにより、作業者が機械本体部を前後方向に軽く移動させることができるようになっている。
特開2012−056065号公報 国際公開WO2016/063410号公報
ところで、前述したレール式走行構造は、工作機械などの移動を可能にするため、機械本体部を分割ベース上面から浮上させる流体圧装置が組み込まれている。すなわち、流体圧装置の作動解除により機械本体部を分割ベース上面に接地させることで、安定した状態で各種加工処理を実行することができるようになっている。一方で、メンテナンスなどのように機械本体部の移動が必要な場合には、流体圧装置が作動して機械本体部が分割ベースから浮いた状態になる。そのため、分割ベース上面から離れた機械本体部は、ボールを回転させることによりV溝型レールに沿った移動が可能になる。
ただし、こうした従来のレール式走行構造は、加工振動を抑えるため機械本体部を上下させる昇降機構が設けられ、全体的な構成が複雑になるほか大型化の問題があった。その一方で、単に昇降機構を無くしただけの構成では、機械本体部がボールによって支持された不安定な加工状態となってしまう。この点、前記特許文献2には、本出願人によりレールに両フランジ付の車輪を組み合わせたレール式走行構造が開示されている。このレール式走行構造は、加工時の振動を抑えるとともに、移動時の直進性が保てるように、レールと車輪の形状が左右で異なるよう構成されている。
しかしながら、このレール式走行構造は、移動台に搭載した加工機械自身の加工振動について考慮されているが、隣り合う加工機械などから伝搬する加工振動を抑えるのに十分ではなかった。特に、複数の加工機械を横並びに配置したいわゆる加工機械ラインは、最近では設置スペースを小さくすることを目的として加工機械同士の距離が極めて狭くなっている。そのため、隣り合う加工機械同士が、お互いに加工振動の影響を受けるようになってしまっている。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、加工振動に対する影響を抑えたレール式走行構造およびそのレール式走行構造を備えた加工機械ラインを提供することを目的とする。
本発明の一態様におけるレール式走行構造は、幅方向に並べられた複数の移動台がそれぞれ複数の車輪を備え、前記複数の移動台を設置するベース上に固定された複数のレールを前記車輪が転動することにより、前記各々の移動台を前後方向に移動可能にするものであって、前記レールは、前記車輪が停止する複数の停止用レールと、前記車輪が転動する複数の移動用レールとを備え、幅方向に隣り合う前記移動台の前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールの位置が前後方向にずれている。
本発明の他の態様における加工機械ラインは、移動台に設けられた複数の車輪が、ベース上に固定された複数のレールを転動するレール式走行構造を備え、複数の前記移動台が前記ベース上に幅方向に配置され、前記移動台に搭載された加工機械が前記移動走行構造により前後方向に移動可能なものであって、前記レールは、前記車輪が停止する複数の停止用レールと、前記車輪が転動する複数の移動用レールとを備え、幅方向に隣り合う前記移動台の前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールの位置が前後方向にずれている。
前記構成によれば、例えば加工機械ラインのように、加工時に加工機械を搭載した移動台同士がベース上で幅方向に隣り合って配置されたとしても、隣り合う移動台の車輪およびその車輪が位置する停止用レールが前後方向にずれているため、互いの加工機械同士において加工振動が伝わり難く、加工振動による加工への影響を減少させることが可能になる。
加工機械ラインの一実施形態を示した斜視図である。 工作機械の機械本体部である加工モジュールを示した斜視図である。 一実施形態のレール式走行構造を構成するベース上のレールと車輪を示した斜視図である。 レール上の停止位置に配置された隣に並んだ加工モジュールの近接する車輪を示した斜視図である。
次に、本発明に係るレール式走行構造および加工機械ラインの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の加工機械ラインを示した斜視図である。この加工機械ライン1は、基礎となるベース2の上に加工機械として旋盤などの工作機械5が6台搭載されている。6台の工作機械5はいずれも同じ型のNC旋盤であり、外形形状や寸法が統一されている。そして、この加工機械ライン1には各々の工作機械5との間でワークの受渡しを行うワーク自動搬送機が設けられている。
ここで「加工機械ライン」とは、工作機械などの複数の加工機械に対してワーク自動搬送機によってワークの受け渡しが行われ、各加工機械においてワークに対して所定の加工が実行される加工機械群をいう。本実施形態の加工機械ライン1は、図示するように6台の工作機械5が幅方向に並べられ、互いが極めて近接した状態で配置されている。加工機械ライン1の前には工作機械5毎に開閉可能な前カバー7が設けられている。その複数の前カバー7によってY軸方向に広がった搬送空間が構成され、その中に各々の工作機械5とワークの受け渡しを行うワーク自動搬送機が組み付けられている。なお、本実施形態では、工作機械5が並んだ機体幅方向をY軸方向とし、機体前後方向をZ軸方向、上下方向をX軸方向として説明する。
次に、図2は、工作機械5の機械本体部である加工モジュールを示した斜視図である。特に、ベース2の上に搭載可能な2台分の工作機械5の加工モジュール1が示されている。工作機械5は、モジュール化した加工モジュール10によって構成され、その加工モジュール10が、工作機械5毎に図1に示す外装カバー6によって覆われている。本実施形態の加工機械ライン1では、3台のベース2が幅方向に並べて設置され、各々のベース2上に加工モジュール10が2台ずつ搭載されている。そして、各々の加工モジュール10は、車輪を備えた可動ベッド11上に組み付けられ、ベース2に設けられたレール21,22の上を移動可能な状態で搭載されている。
工作機械5は、エンドミルやドリルなどの回転工具、或いはバイトなどの切削工具を備えるタレット旋盤である。そこで、加工モジュール10には、ワークを掴んで保持する主軸チャック12を備えた主軸装置、工具を備えたタレット装置13、そのタレット装置13をZ軸方向やX軸方向に移動させるZ軸駆動装置やX軸駆動装置、各駆動装置を制御するための制御装置などによって構成されている。そして、その工作機械5は、主軸チャック12やタレット装置13などが内部カバーで囲まれ、機体前部にワークの加工を行う加工室が構成されている。
工作機械5は、ワークを回転させる主軸装置の回転軸(主軸)が機体前後方向であって、且つ水平になるように組まれている。Z軸は、この主軸装置の主軸と平行な水平軸である。また、工作機械5のX軸は、Z軸に対して直交する機体上下方向であり、タレット装置13の工具をZ軸に対して進退させる移動軸である。特に、工作機械5は、幅寸法を小さくするためX軸方向が鉛直方向に設定されている。よって、工作機械5は、主軸チャック12に把持されたワークに対し、タレット装置13の工具をZ軸方向とX軸方向とに移動させる2軸旋盤である。そして、主軸に直交する工作機械5の機体幅方向がY軸方向であるが、工作機械5はその幅寸法が小さく設計されている。更に、加工機械ライン1は、図1に示すように隣の工作機械5同士が近接して配置され、全体がコンパクトなものとなっている。
ところで、ベース2の上には加工モジュール10の幅に対応した2本のレール21,22が2組敷設されている。つまり、ベース2は、2台の加工モジュール10を近接した状態で搭載することができるように構成されている。ここで、図3は、本実施形態のレール式走行構造を構成するベース2上のレールと車輪を示した斜視図である。加工モジュール10を搭載する可動ベッド11は、前後左右に4つの車輪を備えた移動台であり(図2参照)、図3には、可動ベッド11に取り付けられた位置そのままの車輪23,24が示されている。
レール式走行構造は、前記課題でも述べた従来例と同様に、加工時の振動を抑え、移動時の直進性が保てるように、右側のレール21および車輪23と左側のレール22及び車輪24の形状がそれぞれ異なっている。具体的には、レール21は断面が山形であり、レール22は断面が矩形である。そして、車輪23,24は、両フランジ付の車輪であり、それぞれ対応するレール21,22の断面形状に合わせた円周溝が形成されている。山形断面のレール21は、車輪23の左右幅方向の変位を拘束する基準レールとして機能する。一方、矩形断面のレール22側では、そのレール22と車輪24のフランジ部との間に左右幅方向の隙間があり、車輪の同方向の変位が許容され、組み付け誤差や寸法公差などが吸収できるようになっている。
よって、可動ベッド11上の加工モジュール10は、レール21,22に沿って前後方向に移動することが可能になっている。そのため、加工機械ライン1では、図1に示すように複数の工作機械5が隣同士極めて近接した状態で配置されていたとしても、各々の工作機械5を前後方向に移動させることにより、隣の工作機械5との位置をずらすことができる。そして、隣の工作機械5との干渉を受けずに該当する工作機械5のメンテナンスを行うことが可能になる。また、工作機械5そのものをベース2から取り出して交換を行うことも可能になる。
ところで、工作機械5を搭載するベース2は、その内部に2台の工作機械5に対応した2台のスクリューコンベアが組み込まれている。そして、ベース2の前部には、スクリューコンベアへの投入口14が上方側に開設されている。その投入口14は、加工時には図2に示す位置に加工モジュール10が配置されるため、主軸チャック12などが位置する加工室の真下にある。そこで、加工によってワークから削られた切屑やその切屑を洗い落とす切削液は、加工部から落下して投入口14に入り、スクリューコンベアへと送り込まれることとなる。
そうした加工時の加工モジュール10は、図3に示すように、車輪23,24がレール21,22上の所定位置で停止することとなる。つまり、レール21,22上には車輪23,24の停止する位置がそれぞれ決められており、メンテナンスなどの際には、その停止位置から前後方向に車輪23,24が転動することになっている。ここで、図4は、レール21,22の停止位置に配置された車輪23,24を示した斜視図である。特に、本実施形態のレール式走行構造について効果が分かり易いように、隣に並んだ加工モジュール10の近接した左右一方ずつ(図3に示す中央部分)のレール21,22と車輪23,24とが示されている。
加工機械ライン1では、図示するように隣り合う加工モジュール10の右側の車輪23と左側の車輪24が極めて近接した位置にある。全ての工作機械5が同じサイズで構成されているため、図1及び図2に示すようにベース2上に並べられた場合に、隣り合った車輪23,24の位置が幅方向(Y軸方向)に重なってしまうことになる。そこで、本実施形態の可動ベッド11では、図3に示すように、前方に位置する車輪23,24の位置が前後方向にずれるように構成されている。なお、以下では、図3に示す車輪23,24について、図4に示すように符号の末尾に「F」を加えたものを前輪23F,24Fとして説明し、「R」を加えたものを後輪23R,24Rとして説明する。
本実施形態の可動ベッド11では、後輪23R,24Rは、従来通り車軸が同軸状に位置しているため左右対称であるが、前輪23F,24Fは、車軸が前後方向にずれているため左右非対称になっている。従って、図2に示すように複数の加工モジュール10が設置された場合、隣り合う後輪23R,24Rは、図4に示すように前後方向(Z軸方向)に見て同じ位置となるが、前輪23F,24Fは前後方向に位置がずれている。
ここで、可動ベッド11の車輪23,24のうち、前輪23F,24Fだけを非対称にしているのは、隣の加工モジュール10同士で加工振動が影響するのが双方の加工部だからである。つまり、加工機械ライン1の複数の加工モジュール10においてワークに対する切削加工などが行われると、ワークと工具が当たる一つの加工部から他の加工部へと加工振動が伝搬する。特に、本実施形態の加工モジュール10は、前部にワークの加工を行う加工部があり、また可動ベッド11の前側に大きな荷重が偏って作用するため、加工振動が加工部同士伝搬しやすくなってしまっている。そこで、可動ベッド11の前輪23F,24Fを前後方向にずらした非対称構造にすることにより、図4に示すように、隣り合う前輪23F,24Fが離れることとなる。
ところで、レール21は、前輪23Fと後輪23Rが停止する位置の2本の停止用レール211と、その前後を挟む3本の移動用レール212が1本のレールとして構成されている。同じように、レール22は、前輪24Fと後輪24Rが停止する位置の2本の停止用レール221と、その前後を挟む3本の移動用レール222が同一直線上に配置されて1本のレールとして構成されている。なお、加工モジュール10の重さが作用する停止用レール211,221は、焼き入れによって移動用レール212,262に比べて硬度を上げるなどの処理が施されている。
レール21,22は、支持プレート31(311,312,313)の上に敷設され、その支持プレート31が支持ブロック33(331,332,333,334)を介してベース2の上に固定されている。特に、加工機械ライン1は加工モジュール10同士の距離が近いため、隣り合う加工モジュール10の各レール式走行構造のうち、図3に示す中央寄りの部材同士極めて近くなっている。そして、近接した左右片側のレール21とレール22が共通の支持部材上に組み付けられている。そのため、隣り合う加工モジュール10同士が、より加工部に対して他方からの加工振動の影響を受けやすくなっている。
そこで、本実施形態のレール式走行構造には、隣の加工モジュール10同士で加工振動の伝搬を抑えるようにした構成がとられている。具体的には、前述したように可動ベッド11の前輪23F,24Fが前後方向にずれた左右非対称であるほか、隣り合う加工モジュール10のレール21,22に対する支持プレート31や支持ブロック33からなる支持部材の構成に特徴を有する。
先ず、可動ベッド11の後輪23R,24Rは、従来通り左右の位置がほぼ同軸状に配置されている。そのため、図4に示すように、隣同士の後輪23R,24Rは同じ支持ブロック334の上に配置される。また、その支持ブロック334には、レール21,22を搭載する支持プレート312の片側が載せられている。そして、支持プレート312には、支持ブロック334の真上に後輪23Rに対する停止用レール211と、後輪24Rに対する停止用レール221が固定されている。
次に、前後方向にずれた前輪23F,24Fは、それぞれ異なる支持ブロック333,332の上に配置されている。その支持ブロック333は、支持ブロック334との間に支持プレート312が掛け渡され、もう一方の支持ブロック332は、支持ブロック331との間に異なる支持プレート311が掛け渡されている。また、支持プレート312には、支持ブロック333の真上に前輪23Fに対する停止用レール211が固定され、支持プレート311には、支持ブロック332の真上に前輪24Fに対する停止用レール221が固定されている。
更に、前後方向に掛け渡された支持プレート311,332,333上には、停止用レール211の前後を挟む3本の移動用レール212が固定され、1本のレール21が構成されている。同じく、支持プレート311,332,333上には、停止用レール221の前後を挟む3本の移動用レール222が固定され、1本のレール22が構成されている。そして、停止用レール211と移動用レール212との間、停止用レール221と移動用レール222との間には、それぞれ僅かに隙間があり、その隙間の位置に合わせるようにして支持プレート311,312の間に隙間35が形成されている。
特に、その隙間35は、前輪23Fの前側に存在する一方で、前輪24Fに関しては逆の後側に存在している。つまり、本実施形態のレール式走行構造では、可動ベッド11における右側の前輪23Fが停止する停止用レール211は、その後側の移動用レール212と同じ支持プレート312上に固定され、左側の前輪24Fが停止する停止用レール221は、その前側の移動用レール222と同じ支持プレート311に固定された構成になっている。
このように、可動ベッド11に関するレール式走行構造について、左右の前輪23F,24Fとそれぞれの支持部材の構成を非対称とすることにより、複数の加工モジュール10を極めて近い位置に配置した加工機械ライン1であっても、一方の加工モジュール10から隣の加工モジュール10へ加工振動が従来よりも伝わり難くなっている。すなわち、加工振動の伝搬経路となる前輪23F,24Fが図4に示すように前後方向に離れ、共有の構成になっている支持部材に関しても、前輪23F,24Fの各々の支持部分が前後方向に隙間35によって分離されているからである。
よって、本実施形態のレール式走行構造によれば、加工機械ライン1を構成する工作機械5に用いられた場合、同じサイズの加工モジュール10が極めて近い位置で配置されたとしても、隣り合う前輪23F,24Fが揃うことなく、支持部材を含めて前後方向に離れた配置になるため、他の加工モジュール10から受ける加工振動による加工への影響を減少させることが可能になる。しかも、前輪23F,24Fの各々の支持部分が前後方向に隙間35によって分離されているため、より加工振動が伝わり難く、加工振動による加工への影響を減少させることが可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態では、加工モジュール10の加工部が位置する前輪23F,24F側のみを非対称としたが、後輪23R,24R側も同じ構成にしてもよい。
また、ベース2上で隣り合う加工モジュール10について支持プレート31を共通の構成にしたが幅方向に分離し、レール21,22の各々に別の支持プレートを設けるようにしてもよい。
1…加工機械ライン 2…ベース 5…工作機械 10…加工モジュール 21,22…レール 11…可動ベッド 23,24…車輪 23F,24F…前輪 23R,24R…後輪 31(311,312,313)…支持プレート 33(331,332,333,334)…支持ブロック 35…隙間 211,221…停止用レール 212,222…移動用レール

Claims (4)

  1. 幅方向に並べられた複数の移動台がそれぞれ複数の車輪を備え、前記複数の移動台を設置するベース上に固定された複数のレールを前記車輪が転動することにより、前記各々の移動台を前後方向に移動可能にするレール式走行構造において、
    前記レールは、前記車輪が停止する複数の停止用レールと、前記車輪が転動する複数の移動用レールとを備え、
    幅方向に隣り合う前記移動台の前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールの位置が前後方向にずれているレール式走行構造。
  2. 前記移動台は、前部に加工部分が位置するように構成された加工機械が組み付けられたものであり、前記移動台の前部に配置された隣り合う前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールが前後方向にずれている請求項1に記載のレール式走行構造。
  3. 幅方向に隣り合う前記移動台の隣り合う前記移動用レールは、前記ベースに対して共通する複数の支持部材により固定され、
    前後方向にずれている前記停止用レールは前後方向に離れた異なる前記支持部材によって固定された請求項1または請求項2に記載のレール式走行構造。
  4. 移動台に設けられた複数の車輪が、ベース上に固定された複数のレールを転動するレール式走行構造を備え、複数の前記移動台が前記ベース上に幅方向に配置され、前記移動台に搭載された加工機械が前記移動走行構造により前後方向に移動可能な加工機械ラインにおいて、
    前記レールは、前記車輪が停止する複数の停止用レールと、前記車輪が転動する複数の移動用レールとを備え、
    幅方向に隣り合う前記移動台の前記車輪および当該車輪に対応する前記停止用レールの位置が前後方向にずれている加工機械ライン。


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