JPH1159638A - 計量値付装置 - Google Patents

計量値付装置

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JPH1159638A
JPH1159638A JP24214197A JP24214197A JPH1159638A JP H1159638 A JPH1159638 A JP H1159638A JP 24214197 A JP24214197 A JP 24214197A JP 24214197 A JP24214197 A JP 24214197A JP H1159638 A JPH1159638 A JP H1159638A
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JP
Japan
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weighing
product
unit
section
transport
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JP24214197A
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English (en)
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Osamu Hiraiwa
治 平岩
Yukio Taniguchi
幸雄 谷口
Michiyasu Hikita
通泰 疋田
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給された商品を計量したのち下流側へ搬送
して値付ラベルを貼付する計量値付装置において、ラベ
ル貼付のための商品の位置決めを効率化すると共に該商
品の処理速度を高めて装置全体としての総合的な高速化
を図ることを課題とする。 【解決手段】 複数の搬送ベルト4…4を傾斜配置し
て、排出コンベア51で計量値付装置1に供給した商品
が該ベルト4…4の傾斜に沿って滑落し、ガイド23と
当接して位置が定まるように構成する。該商品を計量部
Aに搬入してその計量を行ない、該計量完了後に、直ち
に該商品を計量部Aからラベル貼付部Bへ排出すると共
に、その排出が完了した時点で、次の商品がすでに計量
部Aに搬入されているように、連続する先行商品、後続
商品の搬送を制御するコントロールユニットをコントロ
ールパネル8に搭載する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品の搬送経路上
に設けられた計量部で該商品を計量したのち、同じく搬
送経路上に設けられた下流側のラベル貼付部へ搬送する
計量値付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スーパーマーケットのバックヤ
ードにおいては、トレーに収容され、ストレッチフィル
ムで包装された肉、魚、惣菜等の商品に、正味重量や価
格、商品名等が印字された値付ラベルを貼付する作業が
行なわれるが、該作業に用いられるものとして、商品を
搬送面で受支して搬送する搬送ベルトと、商品を計量皿
で受支して計量する計量器とを備える計量値付装置が知
られている。
【0003】この計量値付装置においては、一般に、上
記搬送ベルトで構成される商品の搬送経路の上流側に計
量器が備えられ、ここが計量部とされると共に、搬送経
路の下流側には、上記計量器からの計量値信号に基づき
算出した正味重量や価格、商品名等をラベルに印字して
発行するラベルプリンタや、該プリンタから発行された
ラベルを受け取ってこれを計量が完了し上記計量部から
搬送ベルトで搬送されてくる商品に貼付するラベル貼付
機等が配置され、ここがラベル貼付部とされて、上流側
で作業者が上記搬送ベルト上に商品を載置し、あるいは
他のコンベア装置によって商品が上記搬送ベルト上に排
出されると、その当該計量値付装置に供給された商品
が、まず上記計量部でその重量が計量されたのち、該計
量部から下流側に搬送されて、ラベル貼付部においてそ
の商品に対応する値付ラベルが自動的に貼付されるよう
に構成されている。
【0004】その場合に、ラベル貼付機は、通常、下流
側の上記ラベル貼付部において当該計量値付装置の長手
方向の一側方に据え付けられて、該ラベル貼付機と計量
値付装置との間の距離や位置関係が固定されて一定であ
るので、計量部で計量された後にこのラベル貼付部に向
けて搬送される商品の搬送ベルト上での位置もまた一定
しないと、個々の商品毎にそのラベルの貼付位置が一定
せず変動し、見栄えが低下する。したがって、商品がラ
ベル貼付部に向けて搬送されるときには、その搬送ベル
ト上での位置が常に一定に位置決めされていることが肝
要となるが、そのために作業者が搬送ベルト上に商品を
載置する際や、他のコンベア装置で搬送ベルト上に商品
を排出させる際に、きちんと位置決めを行なうのは時間
がかかって効率的でない。
【0005】そのためには、例えば、計量部の範囲内に
おいて商品の搬送を行なう計量部用の搬送ベルトと、ラ
ベル貼付部の範囲内において商品の搬送を行なう貼付部
用の搬送ベルトとを個々に備えると共に、これらの上流
側、下流側の両搬送ベルトの間に、該搬送ベルトの一側
縁部方向に向けて斜めに延びる第三の搬送ベルトを介設
し、さらに、この一側縁部側に搬送中の商品が当接する
ようにガイド部材を延設して、上流側の計量部から下流
側のラベル貼付部に向けて商品が搬送されている間に、
該商品が第三の中間搬送ベルトによって一側縁部方向に
幅寄せされ、ここでガイド部材と当接して、該商品がラ
ベル貼付部における貼付部用搬送ベルト上では常に一定
の位置に位置決めされているように構成すること等が知
られているが、これでは幅寄せ用の第三の中間ベルトを
介在させることによる搬送ライン全体の長大化が免れ得
ない。
【0006】これに対処するために、実開昭59−43
308号公報には、搬送経路に沿って延設したガイド部
材側、つまり一側縁部側に搬送ベルトを低く傾斜させて
設けた搬送値付装置が開示されている。これによれば、
この搬送ベルト上に商品を作業者の手により又は他のコ
ンベア装置により乱雑に供給しても、該商品は上記ベル
トの傾斜により滑り落ちてガイド部材と当接し、これに
より該搬送ベルト上で自然と位置決めされるので、商品
を搬送ベルト上に供給する際の作業の効率化及び高速化
が図れ、且つ幅寄せ用の中間ベルトを介在させることに
よる搬送ラインの長大化を回避することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報開
示の装置では、商品が作業者の手により載置され又は他
のコンベア装置により排出される傾斜面は、順に高さが
低くなるように並設された複数のローラにより構成され
ていると共に、該傾斜面の下方には、商品の搬送方向に
延びるエンドレスベルトが回転駆動するプーリ間に巻き
掛けられた状態で配設されている。そして、該ベルトに
プッシャと称される爪形状の部材が上記傾斜面を構成す
るローラ間の間隙から該傾斜面上に突出するように立設
され、このプッシャが上記ベルトの走行により傾斜面上
に現れたときに、該プッシャで傾斜面上の商品が押圧さ
れてそのまま搬送方向に沿って下流側に搬送されるよう
になっている。
【0008】しかしながら、これでは、プッシャが傾斜
面上に出てきたときにのみ商品の搬送が行なわれること
になり、商品の計量部への搬入や該計量部からラベル貼
付部への搬出のタイミング等が上記プッシャの立設ピッ
チによって決定、制限されることになる。したがって、
多数の商品を連続して処理しようとする場合において
も、各商品を前後の先行する商品及び後続する商品との
間で常に一定の間隔を保ってしか搬送することができ
ず、例えば各商品のトレーの大きさが異なることによる
計量部への搬入完了に要する時間の変動や、計量部から
ラベル貼付部への搬出完了に要する時間の変動等があっ
ても、それに応じて商品の供給タイミングや搬送タイミ
ング等をコントロールしたりすることができない。
【0009】その結果、先行商品の計量部での計量が完
了し、いつでも該先行商品を計量部からラベル貼付部へ
排出してもよい状態になっていても、上記プッシャがま
だ傾斜面上に現れず、該先行商品が計量完了後に徒に長
く計量部に残存して、次の後続商品の計量部への搬入が
遅延するといったような時間的ロスや、該先行商品の計
量部からラベル貼付部への排出が完了し、いつでも次の
後続商品を計量部へ搬入してもよい状態になっていて
も、上記プッシャがまだ傾斜面上に現れず、該後続商品
が計量部に搬入されずに、計量部が徒に長く空き状態と
なるといったような時間的ロスが生じて、これによって
も、上記したような商品の位置決め作業とはまた別の面
でやはり作業効率の低下が発生する場合がある。
【0010】そこで、本発明は、搬送ラインを長大化さ
せず、簡単な構成で、商品を搬送経路上で位置決めする
際の作業の効率化及び高速化を図りつつ、なお一方で商
品を搬送する際の作業の効率化及び高速化を図り、もっ
て計量値付装置全体としての作業の総合的な効率化及び
高速化を実現させることを主たる課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は次のように構成されまた手段を用いる。
【0012】まず、本願の特許請求の範囲における請求
項1に記載の発明(以下「第1発明」という。)は、上
流側で供給された商品を計量部で計量したのち、下流側
のラベル貼付部へ搬送する計量値付装置であって、上記
商品を受支して上流側から下流側へ搬送する搬送部材
と、該搬送部材の一側縁部に沿って延びるガイド部材と
が設けられ、上記搬送部材が上記一側縁部側に低く傾斜
されていると共に、上記計量部に配置され、商品を受支
して計量する計量手段と、該計量手段による商品の計量
の完了を検出する計量完了検出手段と、上記搬送部材を
一側縁部側へ傾斜させたままで、少なくとも該搬送部材
の上記計量部内に位置する部分を、該部分の商品受支面
が計量手段の商品受支面より低くなる第1の位置と高く
なる第2の位置との間で昇降させる昇降手段と、搬送部
材の上記部分が第1の位置に下降され、計量部内の商品
が計量手段で受支されて、上記検出手段で該商品の計量
の完了が検出されたときに、搬送部材の上記部分が第2
の位置に上昇され、計量の完了した上記商品が搬送部材
で受支されて、計量部からラベル貼付部へ搬出されるよ
うに上記昇降手段を制御する制御手段とが備えられてい
ることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明(以下「第2
発明」という。)は、上記第1発明において、商品が計
量部から搬出されたことを検出する搬出完了検出手段が
備えられ、制御手段は、該検出手段で先行する商品の計
量部からの搬出が検出されたときに、搬送部材の計量部
内に位置する部分が第1の位置に下降され、該部分の商
品受支面より計量手段の商品受支面が高くなって、後続
する商品の該計量部における計量が可能な状態となるよ
うに昇降手段を制御することを特徴とする。
【0014】また、請求項3に記載の発明(以下「第3
発明」という。)は、同じく上記第1発明において、商
品が計量部から搬出されたことを検出する搬出完了検出
手段と、商品を上流側で供給する供給手段とが備えら
れ、制御手段は、上記検出手段で先行する商品の計量部
からの搬出が検出されたときに、搬送部材の計量部内に
位置する部分が第1の位置に下降され、該部分の商品受
支面より計量手段の商品受支面が高くなって、後続する
商品の該計量部における計量が可能な状態となるように
昇降手段を制御すると共に、上記検出手段で先行する商
品の計量部からの搬出が検出されたときには、後続商品
の該計量部への搬入が完了しているように、上記供給手
段による該後続商品の上流側での供給を上記検出手段の
検出前に許可することを特徴とする。
【0015】また、請求項4に記載の発明(以下「第4
発明」という。)は、同じく上記第1発明において、商
品が計量部から搬出されたことを検出する搬出完了検出
手段と、商品を上流側で供給する供給手段が備えられて
いるか否かを判定する判定手段とが備えられ、制御手段
は、上記判定手段で供給手段が備えられていないと判定
されたときには、上記検出手段で先行する商品の計量部
からの搬出が検出されたときに、搬送部材の計量部内に
位置する部分が第1の位置に下降され、該部分の商品受
支面より計量手段の商品受支面が高くなって、後続する
商品の該計量部における計量が可能な状態となるように
昇降手段を制御する一方で、上記判定手段で供給手段が
備えられていると判定されたときには、上記昇降手段の
制御と共に、上記検出手段で先行する商品の計量部から
の搬出が検出されたときには、後続商品の該計量部への
搬入が完了しているように、上記供給手段による該後続
商品の上流側での供給を上記検出手段の検出前に許可す
ることを特徴とする。
【0016】そして、請求項5に記載の発明(以下「第
5発明」という。)は、上記第1発明ないし第4発明の
いずれかにおいて、昇降手段は、搬送部材を下流側を支
点として上下に揺動させることにより、該搬送部材の計
量部内に位置する部分を第1の位置と第2の位置との間
で昇降させるものであることを特徴とする。
【0017】さらに、請求項6に記載の発明(以下「第
6発明」という。)は、上記第1発明ないし第5発明の
いずれかにおいて、計量部から搬出された商品にラベル
を貼付するラベル貼付手段がラベル貼付部に配置され、
該ラベル貼付手段の駆動源と昇降手段の駆動源とが共通
の単一の駆動源とされていることを特徴とする。
【0018】上記構成及び手段により本願各発明はそれ
ぞれ次のように作用する。
【0019】まず、第1発明によれば、上流側で供給さ
れる商品を受支して下流側へ搬送する搬送部材の一側縁
部に沿ってガイド部材が延設され、搬送部材がこのガイ
ド部材側に低く傾斜されて設けられているので、この搬
送部材上に作業者の手により載置あるいは他のコンベア
装置等により排出された商品は、たとえ乱雑に供給され
たとしても、その傾斜により滑り落ちてガイド部材と当
接して自然と搬送部材上で位置決めされることになり、
その後下流側のラベル貼付部へ搬送される際には、該貼
付部に配置されているラベル貼付機との間の位置関係が
常に一定に保たれて、値付ラベルが該商品に常に一定の
位置に貼付されることになり、ラベル貼付の見栄えが良
くなる。したがって、簡単な構成で搬送ラインの長大化
を回避し、且つ、商品を搬送部材上に供給する際の作業
の効率化及び高速化を実現しながら、商品を位置決めさ
せることが可能となる。
【0020】そして、この第1発明によれば、このよう
な構成に加えて、さらに、上記搬送部材を傾斜状態とし
たままで、少なくとも該搬送部材の計量部内に位置する
部分を相互に高さの異なる第1の位置と第2の位置との
間で昇降させる昇降手段が備えられ、その場合に、上記
部分が第1の位置に下降されたときには、該部分の商品
受支面が、この計量部に配置され、商品を受支して計量
する計量手段の商品受支面より低くなり、逆に、上記部
分が第2の位置に上昇されたときには、該部分の商品受
支面が上記計量手段の商品受支面より高くなるから、上
記部分が第1の位置に下降されたときには、計量部にあ
る商品が計量手段で受支されてその計量が行なわれるこ
とになり、逆に、第2の位置に上昇されたときには、計
量部にある商品が搬送部材で受支されてその下流側への
搬送が行なわれることになる。したがって、上記昇降手
段の駆動のみにより計量部における商品の間欠搬送が可
能となって、該商品の搬送と計量との切換えが行なえ、
これにより、例えば搬送部材を常時駆動状態としておく
ことができて、商品の搬送と計量との切換えの度に該搬
送部材を駆動させたり停止させたりするというような煩
雑な制御が不要となる。
【0021】そして、搬送部材の上記部分が第1の位置
に下降され、したがって商品の計量が行なわれて、該計
量が計量完了検出手段によって完了したと検出されたと
きには、上記昇降手段に対する制御手段の制御によっ
て、搬送部材の上記部分が第2の位置に上昇され、その
結果、計量の完了した上記商品の計量部からの搬出が行
なわれるので、商品の計量の完了後、速やかなタイミン
グで該商品が計量部から下流側のラベル貼付部へ向けて
搬送、搬出されることになり、計量の完了した先行商品
がその計量完了後に徒に長く計量部に滞って、次の後続
商品の該計量部への搬入が遅延するといったような面で
の時間的ロスが解消され、これにより、上記したような
商品の位置決め作業とはまた別の、商品の搬送作業の
面、特に、商品の計量部から下流側のラベル貼付部へ向
けての搬出作業の面での、該作業の効率化、高速化が図
られ、計量値付装置全体としての作業が総合的に効率
化、高速化される。
【0022】なお、搬送部材の計量部内に位置する部分
を昇降させている間も、該搬送部材の傾斜状態は維持さ
れているから、この商品の搬送と計量との切換えのため
の上記部分の昇降によって搬送部材上の商品の位置決め
が乱れるというようなことがない。
【0023】次に、第2発明によれば、上記第1発明の
構成に加えて、さらに、商品が計量部から搬出されたこ
とを検出する搬出完了検出手段が備えられ、該検出手段
によって商品の計量部からの搬出の完了が検出されたと
きには、上記昇降手段に対する制御手段の制御によっ
て、搬送部材の計量部内に位置する部分が第1の位置に
下降され、その結果、該部分の商品受支面より計量手段
の商品受支面が高くなって、後続する商品の該計量部に
おける計量が可能な状態となるので、計量の完了した先
行商品が計量部から搬出された後、速やかなタイミング
で次の後続商品の計量を開始することができることにな
り、計量部が徒に長く空き状態となるといったような面
での時間的ロスが解消されて、これにより、上記したよ
うな商品の位置決め作業とはまた別の、商品の計量部に
おける計量作業の面での、該作業の効率化、高速化が図
られ、計量値付装置全体としての作業が総合的により一
層効率化、高速化されることになる。
【0024】さらに、このとき、商品が上流側で作業者
の手により載置あるいは他のコンベア装置等により排出
される供給部が計量部と一致する場合、つまり商品が搬
送経路の上流側で直接計量部に供給される場合は、その
供給動作は計量部への搬入動作でもあるので、その場合
には、計量部が徒に長く空き状態となっていながら後続
商品を該計量部に搬入することができないといったよう
な面での時間的ロスが解消されることにもなり、これに
より、上記したような商品の位置決め作業とはまた別
の、商品の搬送作業の面、特に、商品の計量部への搬入
作業の面での、該作業の効率化、高速化が図られ、計量
値付装置全体としての作業が総合的により一層効率化及
び高速化されるということにもなる。
【0025】そして、第3発明によれば、上記第2発明
の構成に加えて、さらに、商品を上流側で供給する供給
手段が備えられ、搬出完了検出手段によって商品の計量
部からの搬出の完了が検出された時点で、後続商品の該
計量部への搬入が完了しているように、上記供給手段に
よる該後続商品の上流側での供給が制御手段により上記
検出時点の前に許可されるので、例えば、商品が他のコ
ンベア装置等によって計量部と一致しない該計量部より
上流側の供給部で排出されるような場合に、その排出タ
イミングがコントロールされて、計量部が徒に長く空き
状態となっていながら後続商品が該計量部に搬入されて
来ないといったような面での時間的ロスが解消され、こ
れにより、上記したような商品の位置決め作業とはまた
別の、商品の搬送作業の面、特に、商品の計量部への搬
入作業の面での、該作業の効率化、高速化が図られ、計
量値付装置全体としての作業が総合的により一層効率
化、高速化されることになる。
【0026】次に、第4発明によれば、上記供給手段が
備えられているか否かを判定する判定手段が備えられ、
該判定手段で上記供給手段が備えられていないと判定さ
れたときには、制御手段が上記第2発明のような昇降手
段の制御を行ない、逆に上記供給手段が備えられている
と判定されたときには、制御手段が上記昇降手段の制御
と共に上記第3発明のような供給手段の制御も行なうよ
うに構成したから、共通する単一の制御手段を用いて、
上記供給手段を備える場合と備えない場合との両方に対
応することができることになる。
【0027】なお、この場合、判定手段は、供給手段が
備えられている場合に発生する電気的信号、例えば、該
供給手段のON信号や付随して設けられる位置センサ等
の出力信号の有無等に基づいて、該供給手段が備えられ
ているか否かを判定するように構成することができる。
【0028】次に、第5発明によれば、特に、搬送部材
を下流側を支点として上下に揺動させることによって、
該搬送部材における上流側の計量部内に位置する部分を
第1の位置と第2の位置との間で昇降させるように構成
したから、支点に近い下流側のラベル貼付部付近におけ
る搬送部材の上下動の変位は少なく、したがって該貼付
部での商品に対するラベル貼付作業に支障を来すことが
抑制される。
【0029】そして、第6発明によれば、特に、計量部
から搬出された商品にラベルを貼付するラベル貼付手段
が下流側のラベル貼付部に配置されて、このラベル貼付
手段と上記揺動手段との間で駆動源が共通化されている
から、各々の駆動源を個別に備える場合に比べて、部品
点数の増加や、駆動のためのエネルギー消費を抑制する
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0031】図1は、この実施の形態に係る計量値付装
置、特に、作業者の手により商品が供給されるように構
成されたものの全体構成を示す斜視図であって、当該計
量値付装置1は、前後方向に延びる左右一対の本体フレ
ーム2a,2bを有し、該フレーム2a,2bの間で前
後端部にそれぞれ駆動ドラム3a及び従動ドラム3bが
介設され、これらのドラム3a,3bの間に複数の商品
搬送用のロープベルト4…4が巻き掛けられて、商品の
搬送経路が構成されている。
【0032】そして、該搬送経路の上流側には、後述す
る計量器が上記ロープベルト4…4の下方において上記
フレーム2a,2b間に備えられ、ここが計量部Aとさ
れていると共に、搬送経路の下流側には、右側の本体フ
レーム2bの側方に当該計量値付装置1と分離して据え
付けられた支柱5を介してラベルプリンタ6及びラベル
貼付機7が上記ロープベルト4…4の上方に配置され、
ここがラベル貼付部Bとされている。
【0033】また、左側の本体フレーム2aには、作業
者により操作され、操作部8aや表示部8bを有して、
当該計量値付装置1や、上記ラベルプリンタ6、ラベル
貼付機7の各動作の設定入力等が行なわれるコントロー
ルパネル8、及びメインスイッチやモード切り換えスイ
ッチ等が配設されたスイッチボックス9が設けられてい
る。さらに、搬送経路の上流側には、計量部Aに向けて
左側方から商品を供給するために傾斜して配置されたコ
ロコンベア10が取り付けられている。
【0034】上記駆動ドラム3aは、図2に示すよう
に、左右のフレーム2a,2bの内面にそれぞれ設けら
れたブラケット11a,11bに両端部が支持された下
流側支軸12aに回転自在に備えられている。その場合
に、左側のブラケット11aが右側のブラケット11b
に比べて高い位置に設けられ、したがって上記支軸12
a及び駆動ドラム3aが右側フレーム2bの方向に低く
傾斜している。
【0035】そして、支軸12aの両端部には、この下
流側から前方の上流側に延びる左右一対のサイドフレー
ム13a,13bが回動自在に設けられていると共に、
従動ドラム3bは、図3に示すように、上記サイドフレ
ーム13a,13bの上流側端部に両端部が支持された
上流側支軸12bに回転自在に備えられている。また、
この上流側支軸12bの両端部には、左右一対の縦壁部
材14a,14bが回動自在に組み付けられていると共
に、該縦壁部材14a,14bの下端部間にボトムフレ
ーム14が架設されている。
【0036】その場合に、これらのサイドフレーム13
a,13b、上流側支軸12b、従動ドラム3b、及び
ボトムフレーム14ないし縦壁部材14a,14b(以
下、適宜「搬送ユニットU」という。)が、下流側支軸
12a及び駆動ドラム3aを基準として全体が右側フレ
ーム2bの方向に低く傾斜するように配置されている。
したがって、前後端部の駆動ドラム3a及び従動ドラム
3b間に巻き掛けられた複数のロープベルト4…4の上
側走行部で構成される商品の受支面ないし搬送面もまた
右側フレーム2bの方向に低く傾斜している。
【0037】そして、図2に示すように、上記ロープベ
ルト4…4を走行させるための駆動モータ15が下流側
に備えられ、その出力軸に取り付けられたプーリ15a
と上記駆動ドラム3aとの間に伝動用のロープベルト1
5bが巻き掛けられて、上記モータ15の駆動により、
駆動ドラム3aの回転を介して上記ロープベルト4…4
の上側走行部が上流側から下流側に走行される。
【0038】また、図3に示すように、上流側における
本体フレーム2a,2b間には、上記搬送ユニットUの
ボトムフレーム14の下方で、エアシリンダ16が自在
継手17を介して備えられ、該シリンダ16の駆動で進
退するピストンロッド16aが上記ボトムフレーム14
に連結されて、上記エアシリンダ16の駆動により、ピ
ストンロッド16aの進退を介して上記搬送ユニットU
が本体フレーム2a,2b側に軸支された下流側支軸1
2a及び駆動ドラム3aを支点としてその傾斜姿勢を保
ったまま上下に揺動され、この揺動により、両ドラム3
a,3b間に巻き掛けられたロープベルト4…4の上側
走行部で構成される商品の受支面ないし搬送面が同じく
その傾斜姿勢を保ったまま下流側を支点として上下に揺
動されて、上記商品受支面ないし搬送面の上流側の高さ
が上下に変化する。その場合に、図3に示すように、右
側フレーム2bの内面には、搬送ユニットUにおいて低
く位置する方の右側サイドフレーム13bにおける上流
側の外側面と当接して、該ユニットUの上下方向の揺動
をガイドして安定化させるガイドローラ14cが設けら
れている。
【0039】そして、図4及び図5に示すように、この
高さが変化する商品搬送経路の上流側における計量部A
に計量器18が備えられている。この計量器18は、そ
の計量皿19の上面に、上記搬送ユニットU及び搬送経
路と同じく右側フレーム2bの方向に低く傾斜する支持
ブラケット20を有し、該支持ブラケット20に前後一
対の支柱21,21の組が複数組左右方向に並設され
て、各組の前後の支柱21,21…21,21間に支持
ローラ22…22がそれぞれ回転自在に架設され、該支
持ローラ22…22によりこの計量器18の商品受支面
が構成されている。その場合に、上記複数の前後一対の
支柱21,21…21,21の組及び支持ローラ22…
22がそれぞれ支持ブラケット20の傾斜に沿って右側
フレーム2bの方向に順に低くなるように配置され、し
たがって、上記支持ローラ22…22により構成される
計量器18の受支面もまた右側フレーム2bの方向に低
く傾斜している。
【0040】そして、これらの計量器18の支持ローラ
22…22と上記搬送ユニットUの搬送用ベルト4…4
とが互い違いに配設され、上記エアシリンダ16の駆動
により、上記搬送ユニットUの上流側が上昇されたとき
には、図4に示すように、この計量部Aにおいて、搬送
用ベルト4…4の商品受支面が計量器18の商品受支面
(支持ローラ22…22)よりも高くなり、したがっ
て、この状態では、図中鎖線で示すように、商品Xは搬
送用ベルト4…4によって受支され、その状態で、該ベ
ルト4…4の下流側への走行によりラベル貼付部B方向
に搬送されることになり、逆に、上記搬送ユニットUの
上流側が下降されたときには、この計量部Aにおいて、
搬送用ベルト4…4の商品受支面が計量器18の商品受
支面よりも低くなり、したがって、この状態では、図1
に示すコロコンベア10から商品が供給されたときに
は、該商品は計量器18の支持ローラ22…22によっ
て受支されて右側フレーム2bの方向に滑落され、その
状態で、計量部Aにとどまって、上記計量器18により
その重量が計量されることになる。
【0041】なお、計量器18の上記支持ブラケット2
0には、図1及び図4に示すように、この計量部Aにお
いて、該計量器18の受支面又は搬送用ベルト4…4の
受支面の傾斜に沿って滑落した商品を受け止めて、該商
品を搬送経路上で位置決めする上流側ガイドプレート2
3が設けられ、また、右側フレーム2bの下流部には、
図1及び図2に示すように、搬送用ベルト4…4の受支
面の傾斜に沿って滑落した状態で該ベルト4…4により
上記計量部Aから搬出されてくる商品を受け止めて、同
じく、該商品を搬送経路上で位置決めする下流側ガイド
プレート24が設けられている。
【0042】ここで、図4及び図5に示すように、右側
の本体フレーム2bにおける計量部Aに相当する位置に
は複数のボルト14d…14dが並設され、該ボルト1
4d…14dの反ヘッド側先端部が計量部Aに配置され
た上記上流側ガイドプレート23と所定の僅かな間隙を
おいて対向するように突出している。これらのボルト1
4d…14dは、コロコンベア10を介して計量部Aに
左側方から供給された商品Xを受け止めたときの衝撃に
よる上記上流側ガイドプレート23の振動を該プレート
23の背面側と当接することにより抑制するストッパ部
材として備えられているもので、これにより計量器18
における計量値の安定化が早められることになる。
【0043】すなわち、計量器18は、図示しないが、
外部負荷に応じて歪信号を出力するロードセルを有する
荷重検出器を内蔵し、前述の計量皿19、及び該計量皿
19上に備えられた支持ブラケット20、ないし支持ロ
ーラ22…22、該ローラ22…22の支柱21…2
1、上流側ガイドプレート23等は全て上記ロードセル
を構成する起歪体に全荷重が負荷されるように支持され
ている。
【0044】したがって、商品Xがコロコンベア10を
介して計量部Aに左側方から供給されて右側方向に滑落
し、上記ガイドプレート23と当接したときには、その
当接の衝撃によってガイドプレート23ないし計量皿1
9が振動し、その結果、計量器18において計量値が安
定するまで、つまり上記揺れがおさまって商品Xないし
計量皿19等、ロードセルに荷重がかかっている物が静
止するまでに時間がかかり、計量作業の処理スピードに
遅延をもたらすことになる。
【0045】この不具合に対処するために、上記ボルト
14d…14dがストッパ部材としてガイドプレート2
3の背面側に近接して設けられており、該プレート23
が商品Xを受け止めたときの衝撃による初期の振幅が、
該プレート23と上記ボルト14d…14dとの当接に
よって小さなものに抑制され、これにより、計量器18
における計量値の安定化が早められることになるのであ
る。
【0046】その場合に、商品Xが静止した状態でその
計量に影響のないように、上記ボルト14d…14dの
反ヘッド側の突出端部は、計量皿19上に組み付けられ
たガイドプレート23と接触しないように所定の間隙を
おいて配置され、また、その間隙の量は、抑制すべき振
幅の初期値や、ガイドプレート23とボルト14d…1
4dとの当接によるリバウンドの量等を考慮して設定さ
れる。
【0047】一方、図1に示すように、上記下流側ガイ
ドプレート24には、ラベル貼付部Bに商品が搬入され
てきたことを検知する位置センサ25が備えられてお
り、搬送ユニットUのサイドフレーム13a,13bの
上端部間には、搬送用ロープベルト4…4の商品受支
面、すなわち上側走行部の弛みを下方から支える当て板
26が延設されている。
【0048】そして、上記コントロールパネル8には、
当該計量値付装置1並びにラベルプリンタ6及びラベル
貼付機7の動作を統括制御するコントロールユニットが
内蔵され、図6に示すように、該コントロールユニット
30は、コントロールパネル8の操作部8aや、計量部
Aに備えられた計量器18、貼付部Bに配置された位置
センサ25等からの各種信号を入力すると共に、コント
ロールパネル8の表示部8bや、商品搬送用モータ15
及び搬送計量切換用エアシリンダ16、ラベルプリンタ
6及びラベル貼付機7等に対する各種制御信号を出力す
るようになっている。また、コントロールユニット30
のメモリ30aには、予め商品毎にその商品名や単価、
消費期限、容器(トレー)の風袋等の専らラベル印字に
必要なデータを始めとして、該トレーの寸法等の各種情
報が格納されている。
【0049】次に、この計量値付装置1の作用を図7の
タイムチャートを参照しながら説明する。
【0050】いま、搬送ベルト4…4上で、計量部Aに
は商品がないものとする。このとき、エアシリンダ16
は下げ方向に駆動されており(〜t1)、図8に模式的
に示すように、該搬送ベルト4…4の上流側が下降され
て、計量部Aにおいては、計量器18の支持ローラ22
…22が搬送ベルト4…4の商品受支面よりも高くな
り、商品の計量が可能な状態にある。また、コントロー
ルパネル8の表示部8bには、商品を供給してよいこと
がメッセージとして表示されている。さらに、搬送用モ
ータ15は常時駆動されており、搬送ベルト4…4は走
行状態にある。
【0051】ここで、作業者は、いま、この計量値付装
置1に供給しようとする商品のコード番号をコントロー
ルパネル8の操作部8aを操作して入力する。コントロ
ールユニット30はこれを受けてメモリ30aに格納さ
れた商品マスターを検索し、該マスターの登録内容のな
かからその入力されたコード番号に該当する各種の商品
情報を呼び出す。
【0052】次いで、作業者が、トレーに収容され、フ
ィルム包装された商品Y1をコロコンベア10上に載置
すると、該商品Y1は、コロコンベア10を介して当該
計量値付装置1の計量部Aに左側フレーム2a方向から
供給され、計量器18の受支面を構成する支持ローラ2
2…22で受支されて、その状態で該受支面の傾斜によ
り右側フレーム2bの方向に滑り落ち、該計量器18に
備えられた上流側ガイドプレート23と当接して停止す
る。ここで、商品Y1が計量器18の支持ローラ22…
22で受支された時点から、該計量器18には商品Y1
の荷重がかかり、該計量器18の計量値信号が変化す
る。コントロールユニット30はこの計量器18からの
出力信号の変化を受けて、コントロールパネル8の表示
部8bに、後続商品の供給禁止メッセージを表示させる
(t1)。
【0053】このようにして、計量部Aに供給された商
品Y1が計量器18で受支されてその計量が開始され
る。その後、計量値が落ち着くと、計量器18は計量値
が安定したことを報知する計量値安定化信号を所定時間
出力する(t2)。コントロールユニット30は、これ
を受けて、その演算部30bで、該計量値とトレーの風
袋、単価等から正味重量や価格を算出し、これらのデー
タと共に商品マスターから呼び出した必要なラベル印字
情報を選択してラベルプリンタ6に送信する(t2〜t
3)。
【0054】そして、コントロールユニット30は、上
記ラベル印字情報の送信が終了した時点で(t3)、エ
アシリンダ16を図8に矢印aで示すように上げ方向に
駆動させる。これにより、図9に示すように、搬送ユニ
ットUの上流側が上昇されて、計量部Aにおいて、搬送
ベルト4…4の商品受支面が計量器18の商品受支面よ
りも高くなり、計量の完了した上記商品Y1が上記搬送
ベルト4…4により受支されて下流側に搬送される。
【0055】次いで、コントロールユニット30は、そ
の演算部30bで、呼び出した商品情報のうちのトレー
寸法と搬送ベルト4…4の搬送速度とから、この商品Y
1を計量部Aから搬出完了させるのに要する時間を求
め、その搬出完了時間(α1)が経過した時点で(t
4)、エアシリンダ16を図9に矢印bで示すように再
び下げ方向に駆動させる。これにより、再び図8に示す
ように、計量部Aにおいて、計量器18の商品受支面が
搬送ベルト4…4の商品受支面よりも高くなり、この計
量部Aにおける次の後続商品Y2の計量が可能な状態に
なる。また、コントロールパネル8の表示部8bの表示
を再び商品の供給を許可するメッセージに切り換える。
なお、商品の計量部Aからの搬出必要時間の算出は、搬
送ベルト4…4の上流側を上昇させる時点t3までに行
なっておいてもよい。
【0056】作業者は、コントロールパネル8の表示が
再び商品の供給許可に切り換えられたことを受けて、次
の後続商品Y2のコード番号を入力して、該後続商品Y
2の供給を行なう。あるいは、作業者は、先行商品Y1
を供給したのち続けて該後続商品Y2のコード入力を行
なっておいてもよく、また、複数の後続商品Y2,Y3
…のコード入力を行なっておいてもよい。この場合、コ
ントロールユニット30は、入力されたコード番号を蓄
積していき、その入力順に商品情報の呼出しを行なう。
【0057】また、商品の計量部Aからの搬出完了時間
α1,α2…は、その都度求めるのではなく、予めトレ
ー寸法毎に算定しておいて、タイマー値としてメモリし
ておいてもよい。
【0058】このとき、商品の計量部Aからの搬出完了
時間α1,α2…は、基本的には、エアシリンダ16を
下げ方向に駆動させても、先行商品が計量器18の支持
ローラ22…22に引っ掛からず、また、次の後続商品
を計量部Aに供給しても、この後続商品と先行商品とが
衝突しないこと等を基準に、例えばトレーの底部もしく
はトレーの後端張出部が計量器18の支持ローラ22…
22の延設範囲から脱出すること、及び作業者による計
量部Aへの商品の供給位置のばらつき等を考慮して算定
されるが、さらに、これに、後続商品のコード番号がす
でに入力されているようなときには、該後続商品のトレ
ーサイズをも考慮に加えて個別具体的に算定してもよ
い。
【0059】そして、このようにして、次の後続商品Y
2,Y3…についても、同様にt1〜t4の動作サイク
ルが繰り返されて、順次、商品が計量部Aに供給された
後、計量が行なわれて、その計量完了後に搬送ベルト4
…4により下流側のラベル貼付部Bに向けて搬出され、
該貼付部Bの入口近傍に配置された位置センサ25によ
るラベル貼付部Bへの搬入の検出に応じて、該貼付部B
で、コントロールユニット30から送信された印字情報
に基づき印字、発行された値付ラベルが搬送中に貼付さ
れることになる。なお、搬送ベルト4…4は、常時走行
状態とされているから、搬送ユニットUの揺動状態の如
何に拘らず、計量部Aから搬出された商品は連続して下
流側に搬送される。
【0060】このように、作業者の手により計量部Aに
供給された商品は、たとえ該計量部Aに乱雑に供給され
たとしても、計量器18の支持ローラ22…22の傾斜
により右側フレーム2bの方向に滑り落ち、上流側ガイ
ドプレート23と当接して自然と位置決めされることに
なる。そして、その後下流側のラベル貼付部Bへ搬送さ
れる際においても、該商品は搬送ベルト4…4の傾斜に
より同じく右側フレーム2bの方向に滑り落ち、下流側
ガイドプレート24と当接してやはり自然と位置決めさ
れることになる。したがって、該商品と、ラベル貼付部
Bに配置されているラベル貼付機7との間の位置関係が
常に一定に保たれて、値付ラベルが該商品に常に一定の
位置に貼付されることになり、ラベル貼付の見栄えが良
くなる。このようにして、簡単な構成で搬送ラインの長
大化を回避し、且つ、商品を計量部Aに供給する際の作
業の効率化及び高速化を実現しながら、商品を搬送経路
上で位置決めさせることが可能となる。
【0061】また、搬送ユニットUないし搬送ベルト4
…4を上下に揺動させている間も、該搬送ベルト4…4
の受支面又は計量器18の受支面は共に傾斜状態に維持
されているから、この商品の搬送と計量との切換えのた
めの搬送ユニットUの揺動によって商品が上下動されて
も、該商品の位置決め姿勢が乱れることがない。
【0062】さらに、エアシリンダ16の駆動のみによ
り計量部Aにおける商品の間欠搬送が可能となって、該
商品の搬送と計量との切換えが行なえるので、これによ
り、搬送用モータ15を常時駆動状態としておくことが
できて、商品の搬送と計量との切換えの度に該モータ1
5を駆動させたり停止させたりするというような煩雑な
制御が不要となる。
【0063】そして、計量器18から計量値安定化信号
が出力され、必要な印字情報のプリンタ側への送信が終
了した時点(t3)で、計量の完了した商品の計量部A
からの搬出が開始されるので、商品の計量の完了後、速
やかなタイミングで該商品が計量部Aから下流側のラベ
ル貼付部Bへ向けて搬送、搬出されることになり、計量
の完了した先行商品がその計量完了後に徒に長く計量部
Aに滞って、次の後続商品の該計量部Aへの搬入が遅延
するといったような面での時間的ロスが解消されること
になり、商品の計量部Aから下流側のラベル貼付部Bへ
向けての搬出作業の効率化、高速化が図られ、上記の商
品の位置決め作業の効率化、高速化と相俟って、当該計
量値付装置1全体の総合的な作業の効率化、高速化が図
られることになる。
【0064】さらに、計量の完了した先行商品が計量部
Aから搬出完了された時点t4で、エアシリンダ16が
下げ駆動されて、次の後続商品を計量部Aに供給してそ
の計量を開始することができるから、計量部Aが空き状
態となっているにも拘らず、次の後続商品を該計量部A
に供給することができないといったような面での時間的
ロスも解消され、これによっても、当該計量値付装置1
全体の総合的な作業の効率化、高速化が図られることに
なる。
【0065】また、搬送ユニットUないし搬送ベルト4
…4の上下の揺動を、ラベル貼付部B側の下流側を支点
として行なうから、該ラベル貼付部B近傍における搬送
ベルト4…4の商品受支面の上下動の変位は少なく、該
貼付部Bでの商品に対するラベル貼付作業に支障を来す
ことが抑制される。
【0066】さらに、ラベル貼付機7のラベル貼付動作
は、一般に、ラベルプリンタ7から発行されたラベルを
吸引力でラベル保持ヘッドに受け取って、該ラベル保持
ヘッドを下方の搬送中の商品に対して進退駆動させるこ
とにより、該ヘッドに保持されたラベルを商品に押し当
てて貼付するものであるが、このラベル貼付動作に用い
られる駆動源も、上記搬送ユニットUの揺動駆動源と同
じエアシリンダとすれば、各々異なる機器のために、異
種の駆動源を個別に備える場合に比べて、エネルギー効
率が増し、エネルギー消費の抑制が図られ、また部材を
共通化できるので有利である。
【0067】次に、本発明の別の実施の形態について説
明する。なお、上記の実施の形態の場合に同じか又は相
当する構成部分には同じ符号を用い、また、同様の構成
部分についての説明は省略する。
【0068】図10に示すように、この第2の実施の形
態においては、当該計量値付装置1へ商品を供給するも
のとして、前述のコロコンベア10に代えて、商品供給
用の第2のコンベア装置51が搬送ベルト4…4の上流
側に直列に設けられ、作業者は、該第2コンベア装置5
1の搬送面51a上に商品を載置する。ただし、このコ
ンベア装置51の搬送面51aは傾斜しておらず、水平
とされて、該コンベア装置51の終端部から商品が排出
されたときに、該商品が、計量値付装置1における傾斜
配置された搬送ベルト4…4との間の段差によって、該
搬送ベルト4…4上を右側フレーム2a方向に滑り落ち
て位置決めされるようになっている。また、この第2コ
ンベア装置51の終端部には、商品が、この計量値付装
置1への排出直前の終端部まで搬送されてきたことを検
知する排出センサ52が備えられており、コントロール
ユニット30は、図11に示すように、この排出センサ
52からの信号も入力すると共に、上記第2コンベア装
置51の搬送用モータ(商品排出用モータ)53に対す
る制御信号も出力する。
【0069】次に、この第2の実施の形態に係る計量値
付装置1の作用を図12のタイムチャート及び図13〜
図16の概念図を参照しながら説明する。
【0070】いま、前述と同じく、搬送ベルト4…4上
には、計量部Aにおいて商品がないものとする。ここ
で、当該第2の実施の形態においては、先の第1の実施
の形態の場合と異なり、商品の計量値付装置1への供給
位置、つまり供給部が計量部Aと一致しておらず、該供
給部が計量部Aのさらに上流側にあり、この最上流側の
供給部において第2コンベア装置51の終端部から排出
された商品については計量部Aまで搬入する必要があ
る。したがって、この第2コンベア装置51からの商品
の排出待ちのときは、エアシリンダ16は上げ方向に駆
動されており(〜T1)、図13に示すように、上記搬
送ユニットUないし搬送ベルト4…4の上流側が上昇さ
れて、第2コンベア装置51から排出された商品を搬送
ベルト4…4により下流側に搬送することが可能な状態
とされている。さらに、第2コンベア装置51の商品排
出用モータ53は駆動中であり、搬送面51a上に載置
された商品は計量値付装置1に向けて搬送される状態に
ある。また、計量値付装置1の搬送用モータ15は常時
駆動とされており、搬送ベルト4…4が常に走行状態に
あることは先の第1の実施の形態の場合と同様である。
なお、第2コンベア装置51の搬送速度と、計量値付装
置1の搬送速度とは同じとされている。
【0071】ここで、作業者が、いま、第2コンベア装
置51の搬送面51a上に商品Z1を載置すると、該商
品Z1は計量値付装置1に向けて搬送され、T1の時点
で、図13に鎖線で示したように、排出センサ52によ
り検出されたのち、該センサ52を通過して計量値付装
置1に排出される(T1〜T2)。さらに、該商品Z1
は、引き続いて計量値付装置1の搬送ベルト4…4で下
流側に搬送されて、計量部Aに搬入される。そして、図
13に実線で示したように、計量器18の直上方に位置
した時点T3で、該商品Z1の搬送を停止するべく、図
14に示すように、エアシリンダ16が下げ駆動され
る。
【0072】このとき、商品を計量器18の直上方で停
止させるタイミングは、該商品が排出センサ52で検出
される位置、つまり排出直前位置から(この場合は時点
T1から)、計量器18の直上方まで搬送されるのに要
する時間として計測され、該必要時間(以下、適宜「搬
入必要時間γ」という。)は、上記排出センサ52や計
量器18の位置、すなわち該センサ52と計量器18の
直上方との間の距離や、商品のトレーの寸法、第2コン
ベア装置51ないし計量値付装置1の搬送速度等から個
別具体的に算定される。
【0073】一方、この先行商品Z1が排出センサ52
で検出された時点T1から、後続商品の供給を禁止する
供給禁止信号が出力される。そして、この後続商品供給
禁止信号が出力されている期間中に、次の後続商品Z2
が排出センサ52で検出されたときには(T1)、第2
コンベア装置51の排出モータ53の駆動がここで停止
され、該後続商品Z2は、図14ないし図15に示すよ
うに、そのトレーの前端部が排出センサ52にさしかか
った計量値付装置1への排出直前位置で待機される。
【0074】先行商品Z1の説明に戻ると、上記時点T
3でエアシリンダ16が下げ駆動されたときには、該先
行商品Z1の搬送が停止されると同時にその計量が開始
される。そして、計量値安定化信号が出力されたのち
(T4)、印字情報の送信が終了したときに(T5)、
この先行商品Z1を計量部Aから排出させるべくエアシ
リンダ16が上げ駆動される。そして、この商品Z1の
トレーの寸法及び計量値付装置1の搬送速度等から算定
される搬出完了時間β1が経過した時点T6で再びエア
シリンダ16が下げ駆動される。そして、この第2の実
施の形態においては、この先行商品Z1の計量部Aから
の排出が完了して、再びエアシリンダ16が下げ駆動さ
れたとき(T6)には、図16に示すように、次の後続
商品Z2がすでに計量部Aにおける計量器18の直上方
位置(適正位置)にその搬入が完了しており、直ちにそ
の計量が開始されるようになっている。
【0075】すなわち、上記時点T5で印字情報の送信
が終了し、先行商品Z1の計量部Aからの排出が開始さ
れたときから、所定の遅延時間δ2が経過したとき(時
点D、図15参照)に、後続商品供給禁止信号が解除さ
れて、第2コンベア装置51の搬送が再開される。つま
り、先行商品Z1の計量部Aからの排出が完了する前
に、後続商品Z2の該計量部Aへの搬入が開始されるの
である。そして、その結果、先行商品Z1の計量部Aか
らの排出が完了して、再びエアシリンダ16が下げ駆動
された時点T6においては、図16に示すように、該後
続商品Z2の計量部Aへの搬入が完了しており、該後続
商品Z2は計量器18の直上方の適正位置に位置して、
直ちにその計量が開始できることになるのである。
【0076】上記遅延時間δ2は、後続商品Z2につい
ての搬入必要時間γ2、つまり、該後続商品Z2が計量
値付装置1への排出直前の待機位置から計量器18の直
上方まで搬送されるのに要する時間と、先行商品Z1に
ついての搬出完了時間β1との比較により個別具体的に
求められる。すなわち、図13〜図16に示したよう
に、先行商品Z1のトレー寸法が大きく、後続商品Z2
のトレー寸法が小さい場合は、先行商品Z1についての
搬出完了時間β1の方が、後続商品Z2についての搬入
必要時間γ2よりも長く、したがって、図14に示した
ような両商品Z1,Z2の位置間隔のままで両商品Z
1,Z2とも同時に搬送させたときには、先行商品Z1
の計量部Aからの搬出が完了した時点では、後続商品Z
2は計量器18の直上方位置を過ぎてしまうことにな
る。したがって、先行商品Z1についての搬出完了時間
β1と、後続商品Z2についての搬入必要時間γ2との
差δ2だけ、該後続商品Z2の第2コンベア装置51か
ら計量値付装置1への排出を時間的に遅らせて、先行商
品Z1の計量部Aからの搬出が完了する時点T6と、後
続商品Z2の計量部Aにおける適正位置への搬入が完了
する時点T3とが一致するようにするのである。
【0077】これとは逆に、その次の商品Z3と上記商
品Z2との場合のように、先行商品Z2のトレー寸法が
小さく、後続商品Z3のトレー寸法が大きい場合は、後
続商品Z3についての搬入必要時間γ3の方が、先行商
品Z2についての搬出完了時間β2よりも長く、したが
って、図16に示したような両商品Z2,Z3の位置間
隔のままで両商品Z2,Z3とも同時に搬送させたとき
には、後続商品Z3の計量部Aにおける適正位置への搬
入が完了した時点においては、先行商品Z2は必ず計量
部Aからの搬出が完了していることになる。したがっ
て、このような場合は、遅延時間δを設定することな
く、先行商品Z2と後続商品Z3とを同時に搬送してよ
いことになる。
【0078】ただし、いずれの場合においても、先行商
品の計量部Aからの排出が完了する前に、後続商品供給
禁止信号が解除されて、後続商品の上記計量部Aへの搬
入が開始されることにはかわりはない。
【0079】そして、このように、先行商品の計量部A
からの排出が完了する前に後続商品供給禁止信号が解除
されて後続商品の上記計量部Aへの搬入が開始され、そ
の結果、先行商品の計量部Aからの排出が完了した時点
では、上記後続商品の該計量部Aへの搬入が適正に完了
しているので、先行商品の計量部Aからの排出が完了
し、該計量部Aが徒に長く空き状態となっていながら後
続商品が該計量部Aに搬入されて来ないといったような
面での時間的ロスが解消され、これにより、先の第1の
実施の形態の場合と同様、商品の位置決め作業の効率
化、高速化、並びに先行商品の計量部Aからの排出作業
の効率化、高速化等と相俟って、後続商品の計量部Aへ
の搬入作業の効率化、高速化が図られ、もって当該計量
値付装置1全体の作業の総合的な効率化、高速化が図ら
れることになる。
【0080】なお、以上説明した二つの実施の形態のよ
うに、当該計量値付装置1には、作業者により手動で、
又は他のコンベア装置により自動で、それぞれ商品を供
給することが可能である。その場合に、いずれの方法で
商品が供給されるかにより、コントロールユニット30
の制御プラグラムが上記のように異なることになり、当
該計量値付装置1の製造時に、その使用の形態に応じ
て、第1の実施の形態と第2の実施の形態とで異なる制
御プラグラムが格納された異なるコントロールユニット
30が搭載されることになる。しかしながら、商品を自
動供給する場合に備えられる第2のコンベア装置が発生
する電気的信号、例えば、上記商品排出用モータ53の
ON信号や、付随して設けられる上記商品排出センサ5
2からの出力信号の有無等に基づいて、該第2のコンベ
ア装置が備えられているか否かを判定することができる
ようにコントロールユニット30を構成し、そして、そ
の判定結果に応じて、第1の実施の形態に相当する制御
プラグラムと第2の実施の形態に相当する制御プラグラ
ムとを切り換えて実行するようにすれば、いずれの場合
も、共通する単一のコントロールユニット30を搭載す
ることができて、部材の共通化が図られることになる。
【0081】次に、専ら、上記計量部Aに配置された計
量器において商品を受支する支持ローラについての別の
実施の形態について説明する。
【0082】以上説明した実施の形態においては、計量
器18の商品受支面を構成する各支持ローラ22…22
は、それぞれ前後一対の支柱21,21…21,21の
組に回転自在に架設されている。このとき、例えば第1
の実施の形態のように、商品Xが側方から供給される場
合、図17に示すように、該商品Xが斜めに傾いた姿勢
で供給され、そのままの姿勢で計量器18の商品受支面
上を滑落して、該商品Xの角部が先にガイドプレート2
3に到達することがある。
【0083】このとき、通常は商品Xの滑落の慣性等で
該商品Xの後続部分がその後滑り落ちて商品Xの側面全
体がガイドプレート23と当接し、結果的に、商品X
は、ガイドプレート23、搬送用ベルト4…4ないし商
品搬送経路に対して平行となるのであるが、商品Xの重
量や滑落速度等によってはその滑落の慣性が小さいため
に、さらには、先にガイドプレート23に到達した商品
Xの先行部分がそれ以上滑り落ちず、したがって該先行
部分を受支するローラ22…22の部分で該ローラ22
…22が矢印C方向(ローラ22…22の上面がガイド
プレート23に近づく方向)に回転せず、その結果、支
持ローラ22…22全体として同方向に回転しないため
に、商品Xが斜めに傾いた姿勢のまま停止する虞が生
じ、その結果、ラベルの貼付位置や貼付姿勢が揃わなく
なる場合がある。
【0084】このような不具合に対処するために、この
第3の実施の形態においては、図18に示すように、特
に、複数の並設された支持ローラ22…22のうち、商
品Xが滑落したときに載置される側の支持ローラ22…
22、つまり、ガイドプレート23に近く、計量器18
の傾斜受支面の低い側を構成する数本の支持ローラ22
…22が、それぞれ単独回転可能な複数個(図例では3
個づつ)の小ローラ22a…22aに分割されている。
【0085】このような構成とすることにより、図中鎖
線で示すように、商品Xの角部が先にガイドプレート2
3に到達しても、その状態から、分割された小ローラ2
2a…22aが矢印C方向へ単独回転することによっ
て、図中点線で示すように、該商品Xのもう一方の角部
も滑り落ちてガイドプレート23に当接することにな
る。したがって、商品Xは常に安定して搬送経路に平行
な姿勢となり、ラベルの貼付位置、貼付姿勢が安定に揃
うことになる。
【0086】なお、以上説明した実施形態においては、
商品Xが滑落するガイドプレート23に近い側の支持ロ
ーラ22…22のみを複数個の小ローラ22a…22a
に分割したが、これに限らず、必要に応じて、例えば計
量器18の全ての支持ローラ22…22を同様に複数個
の小ローラ22a…22aに分割してもよいことはいう
までもない。
【0087】一方、このような商品の供給時において
は、さらにまた別の不具合が生じる虞がある。
【0088】すなわち、前述したように、計量器18に
おける計量は、該計量器18に商品が供給されてから、
計量皿19や該商品等、ロードセルに支持されて荷重が
かかっている物が静止するまでの時間が短いほど早期に
安定化し、計量作業の処理スピードが向上する。
【0089】ところが、計量器18に供給された商品
は、該計量器18の傾斜受支面を構成する支持ローラ2
2…22上を滑落してガイドプレート23に衝突するの
で、該商品がその衝突後に支持ローラ22…22上でリ
バウンドして、静止するまでの時間が長引く場合があ
る。
【0090】これに対処するために、例えば、上記支持
ローラ22…22あるいは分割した小支持ローラ22a
…22aに、ラチェット機構等で構成されるワンウェイ
クラッチを備え、該ローラ22…22,22a…22a
が、図17又は図18に示す矢印C方向とは反対の方向
(ローラ22…22の上面がガイドプレート23から遠
ざかる方向)に回転しないように構成するのである。
【0091】このような構成とすることにより、商品の
ガイドプレート23との衝突後の跳ね返りが抑制され、
計量値の安定化時間が短くされて、計量作業の処理能力
がアップすることになる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本願の第1発明に
よれば、上流側で供給される商品を受支して下流側へ搬
送する搬送部材の一側縁部に沿ってガイド部材が延設さ
れ、搬送部材がこのガイド部材側に低く傾斜されて設け
られているので、この搬送部材上に作業者の手により載
置あるいは他のコンベア装置等により排出された商品
は、たとえ乱雑に供給されたとしても、その傾斜により
滑り落ちてガイド部材と当接して自然と搬送部材上で位
置決めされることになり、その後下流側のラベル貼付部
へ搬送される際には、該貼付部に配置されているラベル
貼付機との間の位置関係が常に一定に保たれて、値付ラ
ベルが該商品に常に一定の位置に貼付されることにな
り、ラベル貼付の見栄えが良くなる。したがって、簡単
な構成で搬送ラインの長大化を回避し、且つ、商品を搬
送部材上に供給する際の作業の効率化及び高速化を実現
しながら、商品を位置決めさせることが可能となる。
【0093】そして、このような構成に加えて、さら
に、上記搬送部材を傾斜状態としたままで、少なくとも
該搬送部材の計量部内に位置する部分を相互に高さの異
なる第1の位置と第2の位置との間で昇降させる昇降手
段が備えられ、その場合に、上記部分が第1の位置に下
降されたときには、該部分の商品受支面が、この計量部
に配置され、商品を受支して計量する計量手段の商品受
支面より低くなり、逆に、上記部分が第2の位置に上昇
されたときには、該部分の商品受支面が上記計量手段の
商品受支面より高くなるから、上記部分が第1の位置に
下降されたときには、計量部にある商品が計量手段で受
支されてその計量が行なわれることになり、逆に、第2
の位置に上昇されたときには、計量部にある商品が搬送
部材で受支されてその下流側への搬送が行なわれること
になる。したがって、上記昇降手段の駆動のみにより計
量部における商品の間欠搬送が可能となって、該商品の
搬送と計量との切換えが行なえ、これにより、例えば搬
送部材を常時駆動状態としておくことができて、商品の
搬送と計量との切換えの度に該搬送部材を駆動させたり
停止させたりするというような煩雑な制御が不要とな
る。
【0094】そして、搬送部材の上記部分が第1の位置
に下降され、したがって商品の計量が行なわれて、該計
量が計量完了検出手段によって完了したと検出されたと
きには、上記昇降手段に対する制御手段の制御によっ
て、搬送部材の上記部分が第2の位置に上昇され、その
結果、計量の完了した上記商品の計量部からの搬出が行
なわれるので、商品の計量の完了後、速やかなタイミン
グで該商品が計量部から下流側のラベル貼付部へ向けて
搬送、搬出されることになり、計量の完了した先行商品
がその計量完了後に徒に長く計量部に滞って、次の後続
商品の該計量部への搬入が遅延するといったような面で
の時間的ロスが解消され、これにより、上記したような
商品の位置決め作業とはまた別の、商品の搬送作業の
面、特に、商品の計量部から下流側のラベル貼付部へ向
けての搬出作業の面での、該作業の効率化、高速化が図
られ、計量値付装置全体としての作業が総合的に効率
化、高速化される。
【0095】さらに、搬送部材の計量部内に位置する部
分を昇降させている間も、該搬送部材の傾斜状態は維持
されているから、この商品の搬送と計量との切換えのた
めの上記部分の昇降によって搬送部材上の商品の位置決
めが乱れるというようなことがない。
【0096】また、第2発明によれば、さらに、商品が
計量部から搬出されたことを検出する搬出完了検出手段
が備えられ、該検出手段によって商品の計量部からの搬
出の完了が検出されたときには、上記昇降手段に対する
制御手段の制御によって、搬送部材の計量部内に位置す
る部分が第1の位置に下降され、その結果、該部分の商
品受支面より計量手段の商品受支面が高くなって、後続
する商品の該計量部における計量が可能な状態となるの
で、計量の完了した先行商品が計量部から搬出された
後、速やかなタイミングで次の後続商品の計量を開始す
ることができることになり、計量部が徒に長く空き状態
となるといったような面での時間的ロスが解消されて、
これにより、上記したような商品の位置決め作業とはま
た別の、商品の計量部における計量作業の面での、該作
業の効率化、高速化が図られ、計量値付装置全体として
の作業が総合的により一層効率化、高速化されることに
なる。
【0097】さらに、このとき、商品が上流側で作業者
の手により載置あるいは他のコンベア装置等により排出
される供給部が計量部と一致する場合、つまり商品が搬
送経路の上流側で直接計量部に供給される場合は、その
供給動作は計量部への搬入動作でもあるので、その場合
には、計量部が徒に長く空き状態となっていながら後続
商品を該計量部に搬入することができないといったよう
な面での時間的ロスが解消されることにもなり、これに
より、上記したような商品の位置決め作業とはまた別
の、商品の搬送作業の面、特に、商品の計量部への搬入
作業の面での、該作業の効率化、高速化が図られ、計量
値付装置全体としての作業が総合的により一層効率化及
び高速化されるということにもなる。
【0098】また、第3発明によれば、さらに、商品を
上流側で供給する供給手段が備えられ、搬出完了検出手
段によって商品の計量部からの搬出の完了が検出された
時点で、後続商品の該計量部への搬入が完了しているよ
うに、上記供給手段による該後続商品の上流側での供給
が制御手段により上記検出時点の前に許可されるので、
例えば、商品が他のコンベア装置等によって計量部と一
致しない該計量部より上流側の供給部で排出されるよう
な場合に、その排出タイミングがコントロールされて、
計量部が徒に長く空き状態となっていながら後続商品が
該計量部に搬入されて来ないといったような面での時間
的ロスが解消され、これにより、上記したような商品の
位置決め作業とはまた別の、商品の搬送作業の面、特
に、商品の計量部への搬入作業の面での、該作業の効率
化、高速化が図られ、計量値付装置全体としての作業が
総合的により一層効率化、高速化されることになる。
【0099】また、第4発明によれば、上記供給手段が
備えられているか否かを判定する判定手段が備えられ、
該判定手段で上記供給手段が備えられていないと判定さ
れたときには、制御手段が上記第2発明のような昇降手
段の制御を行ない、逆に上記供給手段が備えられている
と判定されたときには、制御手段が上記昇降手段の制御
と共に上記第3発明のような供給手段の制御も行なうよ
うに構成したから、共通する単一の制御手段を用いて、
上記供給手段を備える場合と備えない場合との両方に対
応することができることになる。
【0100】また、第5発明によれば、搬送部材を下流
側を支点として上下に揺動させることによって、該搬送
部材における上流側の計量部内に位置する部分を第1の
位置と第2の位置との間で昇降させるように構成したか
ら、支点に近い下流側のラベル貼付部付近における搬送
部材の上下動の変位は少なく、したがって該貼付部での
商品に対するラベル貼付作業に支障を来すことが抑制さ
れる。
【0101】そして、第6発明によれば、計量部から搬
出された商品にラベルを貼付するラベル貼付手段が下流
側のラベル貼付部に配置されて、このラベル貼付手段と
上記揺動手段との間で駆動源が共通化されているから、
各々の駆動源を個別に備える場合に比べて、部品点数の
増加や、駆動のためのエネルギー消費を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る計量値付装置であ
って、作業者により手動で商品を供給する場合の全体構
成を示す斜視図である。
【図2】 図1のア−ア線に沿う断面図である。
【図3】 図1のイ−イ線に沿う断面図である。
【図4】 図1のウ−ウ線に沿う断面図である。
【図5】 図4のエ−エ線に沿う矢視図である。
【図6】 上記計量値付装置の制御システム図である。
【図7】 同装置の動作のタイムチャート図である。
【図8】 同装置の動作を概念的に示す模式図である。
【図9】 同じく同装置の動作を概念的に示す模式図で
ある。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る計量値付
装置であって、第2のコンベア装置により自動で商品を
供給する場合の全体構成を示す斜視図である。
【図11】 上記第2の実施の形態に係る計量値付装置
の制御システム図である。
【図12】 同装置の動作のタイムチャート図である。
【図13】 同装置の動作を概念的に示す模式図であ
る。
【図14】 同じく同装置の動作を概念的に示す模式図
である。
【図15】 同じく同装置の動作を概念的に示す模式図
である。
【図16】 同じく同装置の動作を概念的に示す模式図
である。
【図17】 計量器における支持ローラについての問題
点を示す該ローラの傾斜面に沿う説明図である。
【図18】 上記問題点を解消すべく改良された支持ロ
ーラについての該ローラの傾斜面に沿う説明図である。
【符号の説明】
1 計量値付装置 4 商品搬送ベルト 7 ラベル貼付機 8 コントロールパネル 10 コロコンベア 13a,13b サイドフレーム 14 ボトムフレーム 16 エアシリンダ 18 計量器 22,22a 支持ローラ 23,24 ガイドプレート 30 コントロールユニット 51 商品排出用コンベア装置 52 排出センサ 53 商品排出用モータ A 計量部 B ラベル貼付部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側で供給された商品を計量部で計量
    したのち、下流側のラベル貼付部へ搬送する計量値付装
    置であって、上記商品を受支して上流側から下流側へ搬
    送する搬送部材と、該搬送部材の一側縁部に沿って延び
    るガイド部材とが設けられ、上記搬送部材が上記一側縁
    部側に低く傾斜されていると共に、上記計量部に配置さ
    れ、商品を受支して計量する計量手段と、該計量手段に
    よる商品の計量の完了を検出する計量完了検出手段と、
    上記搬送部材を一側縁部側へ傾斜させたままで、少なく
    とも該搬送部材の上記計量部内に位置する部分を、該部
    分の商品受支面が計量手段の商品受支面より低くなる第
    1の位置と高くなる第2の位置との間で昇降させる昇降
    手段と、搬送部材の上記部分が第1の位置に下降され、
    計量部内の商品が計量手段で受支されて、上記検出手段
    で該商品の計量の完了が検出されたときに、搬送部材の
    上記部分が第2の位置に上昇され、計量の完了した上記
    商品が搬送部材で受支されて、計量部からラベル貼付部
    へ搬出されるように上記昇降手段を制御する制御手段と
    が備えられていることを特徴とする計量値付装置。
  2. 【請求項2】 商品が計量部から搬出されたことを検出
    する搬出完了検出手段が備えられ、制御手段は、該検出
    手段で先行する商品の計量部からの搬出が検出されたと
    きに、搬送部材の計量部内に位置する部分が第1の位置
    に下降され、該部分の商品受支面より計量手段の商品受
    支面が高くなって、後続する商品の該計量部における計
    量が可能な状態となるように昇降手段を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の計量値付装置。
  3. 【請求項3】 商品が計量部から搬出されたことを検出
    する搬出完了検出手段と、商品を上流側で供給する供給
    手段とが備えられ、制御手段は、上記検出手段で先行す
    る商品の計量部からの搬出が検出されたときに、搬送部
    材の計量部内に位置する部分が第1の位置に下降され、
    該部分の商品受支面より計量手段の商品受支面が高くな
    って、後続する商品の該計量部における計量が可能な状
    態となるように昇降手段を制御すると共に、上記検出手
    段で先行する商品の計量部からの搬出が検出されたとき
    には、後続商品の該計量部への搬入が完了しているよう
    に、上記供給手段による該後続商品の上流側での供給を
    上記検出手段の検出前に許可することを特徴とする請求
    項1に記載の計量値付装置。
  4. 【請求項4】 商品が計量部から搬出されたことを検出
    する搬出完了検出手段と、商品を上流側で供給する供給
    手段が備えられているか否かを判定する判定手段とが備
    えられ、制御手段は、上記判定手段で供給手段が備えら
    れていないと判定されたときには、上記検出手段で先行
    する商品の計量部からの搬出が検出されたときに、搬送
    部材の計量部内に位置する部分が第1の位置に下降さ
    れ、該部分の商品受支面より計量手段の商品受支面が高
    くなって、後続する商品の該計量部における計量が可能
    な状態となるように昇降手段を制御する一方で、上記判
    定手段で供給手段が備えられていると判定されたときに
    は、上記昇降手段の制御と共に、上記検出手段で先行す
    る商品の計量部からの搬出が検出されたときには、後続
    商品の該計量部への搬入が完了しているように、上記供
    給手段による該後続商品の上流側での供給を上記検出手
    段の検出前に許可することを特徴とする請求項1に記載
    の計量値付装置。
  5. 【請求項5】 昇降手段は、搬送部材を下流側を支点と
    して上下に揺動させることにより、該搬送部材の計量部
    内に位置する部分を第1の位置と第2の位置との間で昇
    降させるものであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載の計量値付装置。
  6. 【請求項6】 計量部から搬出された商品にラベルを貼
    付するラベル貼付手段がラベル貼付部に配置され、該ラ
    ベル貼付手段の駆動源と昇降手段の駆動源とが共通の単
    一の駆動源とされていることを特徴とする請求項1ない
    し請求項5のいずれかに記載の計量値付装置。
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