JPH1159499A - リヤサイドメンバの補強構造 - Google Patents

リヤサイドメンバの補強構造

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JPH1159499A
JPH1159499A JP9217217A JP21721797A JPH1159499A JP H1159499 A JPH1159499 A JP H1159499A JP 9217217 A JP9217217 A JP 9217217A JP 21721797 A JP21721797 A JP 21721797A JP H1159499 A JPH1159499 A JP H1159499A
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rear side
reinforcement
side member
brace
bottom wall
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JP9217217A
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Tatsuhiko Fujii
辰彦 藤井
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Suzuki Motor Corp
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーンフォースメントを配設しない場合の組
付手順と同様の手順でリーンフォースメントを追加する
ことができると共に組付ラインの設備を変更する必要が
なく、しかもリーンフォースメントの小型軽量化及び歩
留まりの向上を図ることができると共に、応力を分散し
得て応力集中を防止できるような構成のリヤサイドメン
バの補強構造を提供する。 【解決手段】 複数の分割部材(例えば、フロントメン
バ11とセンタメンバ12とリヤメンバ13)から構成
されるリヤサイドメンバ2に配設されるリーンフォース
メント31の高さ(縦壁部31b,31cの高さ)を、
前後方向に沿ってほぼ同じとなるように設定し、リヤサ
イドメンバ2の底壁部2dとショックアブソーバ連結用
のブレース14との間の隙間32を通してリーンフォー
スメント31をリヤサイドメンバ2の内部に差し込んで
リヤサイドメンバ2に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪自動車等のリ
ヤフロアパネルの下部に配設されるリヤサイドメンバの
補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は四輪動車のリヤサスペン
ションを示すものであって、リヤフロアパネル1の下部
に配設されるリヤサイドメンバ2と、アクスルシャフト
3を収容するアクスルハウジング4との間に、ショック
アブソーバ5が架設されている。なお、図7及び図8に
おいて、6はタイヤ(後輪)、7はサスペンションスプ
リング、8はリヤバンプストッパ、9はトレーリングリ
ンクである。
【0003】ショックアブソーバ5の上端部が取付けら
れるリヤサイドメンバ2は、図9に示すように、断面コ
字状に屈曲成形されたリヤサイドメンバ本体2aと、こ
のリヤサイドメンバ本体2aの車内側の上端部に屈曲成
形された取付片2bと、リヤサイドメンバ本体2aの車
外側の上端部に延設された取付片2cとで構成されてお
り、前記取付片2bがリヤフロアパネル1に取付けられ
ると共に、前記取付片2cがホイールハウスインナーパ
ネル10に取付けられるようになっている。なお、この
リヤサイドメンバ2は、図10及び図11に示す如く車
体前後方向に沿って延びる長い部材であるため図11に
示すように長手方向の2箇所で区切り、前方部分を構成
するフロントメンバ11と、中間部分を構成するセンタ
メンバ12と、後方部分を構成するリヤメンバ13との
3つの分割部材から成る3分割構造の部材となされてい
る。かくして、これらの3つの分割部材11,12,1
3を直列状に組み付けることによって、底壁部2dとこ
の底壁部2dの両側に屈曲成形された一対の縦壁部2
e,2fとを有する断面コ字状のリヤサイドメンバ2が
1つの組立完成部品として構成されるようになってい
る。
【0004】一方、上述のセンタメンバ12は、図9及
び図11に示すように底壁部12aとこの底壁部12a
の両側に屈曲成形された一対の縦壁部12b,12cと
を有する断面コ字状部材から成り、センタメンバ12の
一対の縦壁部12b,12cに形成された挿通孔15,
16を利用してセンタメンバ12にショックアブソーバ
連結用のブレース14が取付けられるようになってい
る。リヤサイドメンバ2の組立に当たっては、まず、セ
ンタメンバ12の一対の縦壁部(対向壁部)12b,1
2cに形成された挿通孔15,16にパイプ材から成る
サスペンション部品連結用のブレース14を挿通してこ
のブレース14の車外側の片側部分14aを前記一対の
縦壁部12b,12c間に掛け渡し、さらに車内側の片
側部分14bをリヤサイドメンバ2から車内側に突出さ
せた状態とし、この状態の下でCO 2 溶接W(図9参
照)にてブレース14をセンタメンバ12に予め結合し
ておく。次いで、図11において矢印A及びBで示すよ
うに、フロントメンバ11の後端をセンタメンバ12の
前端に組み付けてスポット溶接にて結合すると共に、セ
ンタメンバ12の後端にリヤメンバ13の前端を組み付
けてスポット溶接にて結合し、これにより図12に示す
如ようにブレース14が取付けられた長手状のリヤサイ
ドメンバ2を製作する。
【0005】このようにして製作されたブレース14付
きのリヤサイドメンバ2は自動車車体の一部として組み
込まれると共に、リヤサイドメンバ2の側方に突出され
たブレース14の片側端部14bの先端箇所にショック
アブソーバ5の上端部が相対的に回動可能に取付けられ
るようになっている。
【0006】ところで、図12に示すリヤサイドメンバ
2は、リーンフォースメントが配設されない場合のもの
であるが、図9及び図13に示す如く底壁部17a及び
一対の縦壁部(対向壁部)17b,17cを有する断面
ほぼコ字状のリーンフォースメント17を、ブレース取
付箇所に対応するリヤサイドメンバ2の長手方向の中間
部分(フロントメンバ11の後部部分からリヤメンバ1
2の前部部分にまで延びる領域)に配設してリヤサイド
メンバ2のブレース取付箇所の補強を行なう場合もあ
る。なお、上述のリーンフォースメント17にあって
は、一対の縦壁部17b,17cのうちの車内側(タイ
ヤ6とは反対側)の縦壁部17cには長手方向の中間箇
所に上方に向けて円弧状に突出する張出し部18が設け
られており、この張出し部18にブレース挿通用の挿通
孔19が形成されている。
【0007】このリーンフォースメント17を配設する
場合には、次のような手順でリヤサイド部分の組立を行
なうようにしている。まず、フロントメンバ11,セン
タメンバ12及びリヤメンバ13を互いに組み付けてス
ポット溶接により結合してリヤサイドメンバ2を構成
し、しかる後に、組立てられたリヤサイドメンバ2内に
リーンフォースメント17を挿入配置してスポット溶接
によりこれら両部材を結合する(図14参照)。次い
で、前記センタメンバ12の挿通孔15,16、及び、
リーンフォースメント17の張出し部18の挿通孔19
を通してブレース14を挿通し、CO2 溶接Wにてブレ
ース14をリヤサイドメンバ2に結合する(図9及び図
15参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リヤサ
イドメンバ2のブレース取付箇所の補強(強度の向上)
を行なうべくリーンフォースメント17を追加する場合
には、次のような問題点がある。すなわち、フロントメ
ンバ11,センタメンバ12及びリヤメンバ13を直列
状に結合することによりリヤサイドメンバ2を構成して
これにリーンフォースメント17を組付けた後にブレー
ス14の取付を行なう作業手順となるので、ブレース1
4を取付ける相手部材はセンタメンバ12より長く構成
されたリヤサイドメンバ2となる。そのため、単独のセ
ンタメンバ12にブレース14を溶接するのに従来用い
ていたCO2 自動溶接機をそのまま使用することができ
ないという不具合がある。
【0009】また、リヤサイドメンバ2の仕様としては
リーンフォースメント17がない場合とリーンフォース
メント17がある場合との2種類があるため、工場にお
いては2つの組付ラインが必要となる上に、仕様の変更
に応じて組付ラインの変更を行なう必要がある。さら
に、ブレース14を組立完了後のリヤサイドメンバ2に
溶接するための専用のCO2 自動溶接機を増設する必要
がある。このような種々の事情から、工場の敷地面積を
広くしなければならない上に、組付ラインのレイアウト
を変更する必要がある。
【0010】また、リーンフォースメント17を配設す
るようにした場合には、リーンフォースメント17の配
設領域の前後両端部に対応するリヤサイドメンバ箇所
P,Q(図10参照)すなわちリーンフォースメント1
7の切れ目箇所において応力集中を生じるおそれがあ
る。また、リーンフォースメント17にはブレース挿通
用の挿通孔19を形成するための張出し部18を設ける
必要があることから、リーンフォースメント17の製作
に当たっての歩留まりが悪く、しかも重量が重くなると
いう不具合がある。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、リーンフォースメント
を配設しない場合の組付手順と同様の手順でリーンフォ
ースメントを追加することができると共に組付ラインの
設備を変更する必要がなく、しかもリーンフォースメン
トの小型軽量化及び歩留まりの向上を図ることができる
と共に、応力を分散し得て応力集中を防止できるような
構成のリヤサイドメンバの補強構造を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、長手方向に分割された複数の分割部
材を結合することによって、底壁部とこの底壁部の両側
に屈曲成形された一対の縦壁部とを有する断面コ字状の
リヤサイドメンバを構成し、前記リヤサイドメンバの中
間部分を構成する分割部材にショックアブソーバ連結用
のブレースを溶接結合すると共に、前記ブレースの取付
箇所に対応する前記リヤサイドメンバの中間部分にリー
ンフォースメントを配設するようにしたリヤサイドメン
バの補強構造において、前記リーンフォースメントの高
さを前後方向に沿ってほぼ同じとなるように設定し、前
記リヤサイドメンバの底壁部とブレースとの間の隙間を
通して前記リーンフォースメントを前記リヤサイドメン
バの内部に差し込んで前記リヤサイドメンバに結合する
ようにしている。
【0013】また、本発明では、前記リーンフォースメ
ントを底壁部とこの底壁部の両側に屈曲成形された一対
の縦壁部とを有する断面コ字状の部材とし、前記リーン
フォースメントの底壁部を前記リヤサイドメンバの底壁
部に接合させると共に、前記一対の縦壁部のうちのタイ
ヤ側の縦壁部のみを前記リヤサイドメンバのタイヤ側の
縦壁部に接合させるようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜図6を参照して説明する。なお、図1〜図6に
おいて、図7〜図15と同様の部分には同一の符号を付
することとする。
【0015】図1は本発明に係るリヤサイドメンバの補
強構造を備えた四輪自動車30を示すものである。この
四輪自動車30の後部の両側箇所にはリヤサイドメンバ
2が車体の一部として配設されており、このリヤサイド
メンバ2には、図2及び図3に示すようにブレース取付
部に対応する領域にリーンフォースメント31が配設さ
れている。なお、リヤサイドメンバ2は、メンバ本体が
長手方向において3分割された構造のものであって、従
来と同様にフロントメンバ11,センタメンバ12及び
リヤメンバ13の3つの分割部材を直列状に組み付けて
スポット溶接により結合して成る断面ほぼコ字状の車体
構成部材であり、図1及び図2に示すように車体後部の
左右両側箇所において車体前部から車体後部に向かうに
つれて上方側になるような所定の屈曲面に沿って配置さ
れるようになっている。
【0016】ここでリーンフォースメント31について
詳述すると、このリーンフォースメント31は、図2及
び図3に示すように底壁部31aとこの底壁部31aの
両側に屈曲成形された一対の縦壁部31b,31cとを
有する断面コ字状の部材から成り、従来のものに比べて
縦壁高さ(フランジ幅)及び断面幅が短縮されて小型・
軽量に構成されている。具体的には、リーンフォースメ
ント31の両縦壁部31b,31cは互いに同じ高さと
なされ、リーンフォースメント31の長手方向(車体前
後方向)の全域において高さが変化することなく各箇所
での高さがほぼ同一となるように構成されている。本案
のリーンフォースメント31と従来品であるリーンフォ
ースメント17(図10参照)とを比較した場合、従来
品には設けられているリーンフォースメント17の張出
し部18並びにブレース挿通用の挿通孔19は本案のリ
ーンフォースメント31には設けられておらず、リーン
フォースメント31のブレース取付箇所の高さが前記張
出し部18の高さ分だけ低く設定され、これによりリー
ンフォースメント31が小型でかつ軽量に構成されてい
る。なお、リーンフォースメント31には、何れの箇所
にもブレース挿通用の挿通孔は設けられていない。
【0017】そして、リーンフォースメント31の高さ
すなわち一対の縦壁部31b,31cの高さは、リヤサ
イドメンバ2の中央部を構成するセンタメンバ12のブ
レース挿通孔15,16と前記センタメンバ12の底壁
部12aとの間の距離すなわち底壁部12aに対する挿
通孔15,16の高さよりも僅かに低く設定されてい
る。これにより、組立完了後のリヤサイドメンバ2に対
してリーンフォースメント31を後述の如く所定位置に
組み込むことができるように構成されている。
【0018】さらに、リーンフォースメント31の一対
の縦壁部31b,31cの幅すなわちリーンフォースメ
ント31の断面幅も従来のものに比べて短縮されてお
り、図3に明示するように、前記一対の縦壁部31b,
31cのうちの車外側(タイヤ6側)の縦壁部31bの
みがリヤサイドメンバ2の縦壁部2e(センタメンバ1
2の縦壁部12b)に接合される一方、車内側の縦壁部
31cはリヤサイドメンバ2の縦壁部2f(センタメン
バ12の縦壁部12c)に接合されずにこの縦壁部2f
に対して間隔を隔てて対向配置されている。
【0019】次に、リヤサイドメンバ2,ブレース14
及びリーンフォースメント31の組付手順に付き述べる
と、以下の通りである。まず、センタメンバ12の一対
の縦壁部12b,12cに形成された挿通孔15,16
にブレース14を挿通してこのブレース14の片側部分
14aを前記一対の縦壁部12b,12c間に掛け渡
し、さらに他方の片側部分14bをリヤサイドメンバ2
から車内側に突出させた状態とし、この状態の下で図3
に示す如くCO2 溶接Wにてブレース14をセンタメン
バ12に予め結合しておく。次いで、図4において矢印
A及びBで示すように、フロントメンバ11の後端をセ
ンタメンバ12の前端に組み付けてスポット溶接にて結
合すると共に、センタメンバ12の後端にリヤメンバ1
3の前端を組み付けてスポット溶接にて結合し、これに
より図12に示す如ようにブレース14が取付けられた
長手状のリヤサイドメンバ2を製作する。このようにし
て図5に示すようにブレース14を取付けたリヤサイド
メンバ2を組立てておく。なお、ここまでの手順は、従
来においてリーンフォースメントを配設しない場合の手
順と同様である。
【0020】しかる後に、図5において矢印Cで示すよ
うにブレース配設箇所よりも前方側からリーンフォース
メント31を移動させてその後端部を前記ブレース14
とセンタメンバ12の底壁部12a(リヤサイドメンバ
2の底壁部2d)との間の隙間32(図3及び図5参
照)内に差込み、前記底壁部12a上をスライドさせる
ことによりリーンフォースメント31の長手方向のほぼ
中央部にブレース14を対応配置させた状態とし、この
状態の下でリーンフォースメント31の中間部分をスポ
ット溶接にてセンタメンバ12に結合すると共に、リー
ンフォースメント31の前端部分及び後端部分をスポッ
ト溶接にてフロントメンバ11の後端部及びリヤメンバ
13の前端部にそれぞれ結合する(図6参照)。なお、
このようなリーンフォースメント31の組付けが可能で
あるのは、リーンフォースメント31の高さを低くして
小型にしたからである。
【0021】かくして、ブレース14は、図3及び図6
に示すように、車外側の半分部分14aがリーンフォー
スメント31から離れた上方箇所においてセンタメンバ
12の一対の縦壁部12b,12c間に掛け渡されると
共に、車内側の半分部分14bが縦壁部12cから車内
側へ突出した状態で配置される。そして、このブレース
14の半分部分14bにサスペンション部品であるショ
ックアブソーバ5の上端部が相対的に回動可能に連結さ
れるようになっている。
【0022】このような構成のリヤサイドメンバの補強
構造によれば、リヤサイドメンバ2を組立てる前の単独
のセンタメンバ12(組立後のリヤサイドメンバ2の長
さに比べて十分に短い部材)にブレースをCO2 溶接す
れば済むため、従来より用いているCO2 自動溶接機の
使用が可能であり、新たな大型のCO2 自動溶接機を追
加する必要はない。また、組付手順ついてはリーンフォ
ースメントを配設しない従来の場合の組付手順と全く同
様の手順を施行し、最後にリーンフォースメント31の
組み込み及びスポット溶接作業を単に追加するだけで良
いため、組付ラインの変更を行なう必要がなく、ひいて
は工場の敷地面積の拡張や組立ラインのレイアウトの変
更等を考慮する必要がない。
【0023】また、本案の補強構造では、リーンフォー
スメント31を小型にして小型化・軽量化を図るように
しているが、ショックアブソーバ5に力を受けた時にこ
れに伴い力が掛かかる車体部すなわちリヤサイドメンバ
2のタイヤ6側の縦壁部2eは、リーンフォースメント
31の縦壁部31bが接合されて補強が十分になされて
いるため、ブレース取付箇所の強度上の問題は全くな
く、十分な補強機能を果たすことができる。さらに、本
案の補強構造は十分な補強機能を奏し得るものでありな
がら、リーンフォースメント31を小型にしてリーンフ
ォースメント31にはブレース14を挿通しない構成と
し、かつ、リーンフォースメント31のタイヤ6側の縦
壁部31bのみをリヤサイドメンバ2のタイヤ6側の縦
壁部2eに接合させて車内側の他方の縦壁部31cはリ
ヤサイドメンバ2の縦壁部2fから離して配置するよう
にしたことにより、リーンフォースメント31に力が加
わった時の応力が各方面に分散されることとなり、従来
生じていたようなリーンフォースメントの切れ目箇所に
おける応力集中を回避することができる。
【0024】以上、本発明の一実施形態につき述べた
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、3分割構造のリヤサイドメンバ2で
ある必要は必ずしもなく、2分割或いは4分割以上の構
成のものであっても良い。また、本発明は四輪自動車に
おけるリヤサイドメンバの補強構造に限らず、他の各種
の車両におけるリヤサイドメンバの補強構造にも適用可
能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、リーンフォ
ースメントの高さを前後方向に沿ってほぼ同じとなるよ
うに設定し、リヤサイドメンバの底壁部とブレースとの
間の隙間を通してリーンフォースメントをリヤサイドメ
ンバの内部に差し込んでリヤサイドメンバに結合するよ
うにしたものであるから、本発明によれば、リーンフォ
ースメントのない場合の従来の組付手順を変更すること
なくそのまま施行してリーンフォースメントの組込作業
を追加して行なうことができ、従ってリーンフォースメ
ントがない場合とリーンフォースメントがある場合とで
組付手順を変更する必要がなくなる。また、ブレースの
取付けは従来と同様にリヤサイドメンバの組立前の単独
の分割部材に行なうようにすれば良いため、従来より用
いている自動溶接機をそのまま使用することができ、設
備の変更が不要である。しかも、リーンフォースメント
の高さを前後方向に沿ってほぼ同じとなるように設定し
てリーンフォースメントを小型に構成したことにより、
リーンフォースメントの追加に伴う重量の増加を最小に
抑えることができる。
【0026】また、請求項2に記載の本発明は、リーン
フォースメントを底壁部とこの底壁部の両側に屈曲成形
された一対の縦壁部とを有する断面コ字状の部材とし、
リーンフォースメントの底壁部をリヤサイドメンバの底
壁部に接合させると共に、一対の縦壁部のうちタイヤ側
(車外側)の縦壁部のみをリヤサイドメンバのタイヤ側
の縦壁部に接合させるようにしたものであるから、本発
明によれば、リヤサイドメンバの補強を十分に行ない得
る上に、応力の分散化を図ることができる。すなわち、
リヤサイドメンバの一対の縦壁部のうちのタイヤ側の縦
壁部(ショックアブソーバに力がかかった時に最も力を
受ける部分)にリーンフォースメントの縦壁部を接合す
るようにしているので、リヤサイドメンバの補強(強度
の向上)を十分に行なうことができる。さらに、リヤサ
イドメンバの一対の縦壁部のうちの車内側の縦壁部はリ
ヤサイドメンバの縦壁部から離して配置するようにし、
ひいてはリーンフォースメントの断面幅を従来の場合よ
りも狭くして小型にしているので、ショックアブソーバ
に力がかかるのに応じてリヤサイドメンバ及びリーンフ
ォースメントに力が加わった時に応力を分散させること
ができ、応力集中を防止することができる。
【0027】また、既述のように、リーンフォースメン
トの縦壁部の高さ並びにリーンフォースメントの断面幅
を狭くしてリーンフォースメントを小型にしたことによ
り、リーンフォースメントひいてはリヤサイドメンバ部
分の軽量化を図ることができると共に、リーンフォース
メントの製作の歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリヤサイドメンバの補強構造を備
えた四輪自動車の側面図である。
【図2】リヤサイドメンバの配設箇所の要部の拡大側面
図である。
【図3】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】リヤサイドメンバ,ブレース及びリーンフォー
スメントを示す分解斜視図である。
【図5】組立てられたリヤサイドメンバにリーンフォー
スメントを組み込む際の状態を示す分解斜視図である。
【図6】リーンフォースメントをリヤサイドメンバに組
み込んだ状態を示す斜視図である。
【図7】四輪自動車のリヤサスペンションを示す断面図
である。
【図8】リヤサイドメンバ及びショックアブソーバの側
面図である。
【図9】図8におけるB−B線拡大断面図である。
【図10】従来のリヤサイドメンバの配設箇所の要部の
拡大側面図である。
【図11】従来のリヤサイドメンバ及びブレースを示す
分解斜視図である。
【図12】組立てられたリヤサイドメンバにブレースが
取付られた状態を示す斜視図である。
【図13】従来のリヤサイドメンバ,ブレース及びリー
ンフォースメントを示す分解斜視図である。
【図14】組立てられたリヤサイドメンバに従来のリー
ンフォースメントを組み付ける状態を示す分解斜視図で
ある。
【図15】従来のリーンフォースメントが組み付けられ
たリヤサイドメンバにブレースを取付ける状態を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 リヤフロアパネル 2 リヤサイドメンバ 2d 底壁部 2e,2f 縦壁部 5 ショックアブソーバ 6 タイヤ(後輪) 11 フロントメンバ 12 センタメンバ 12a 底壁部 12b,12c 縦壁部 13 リヤメンバ 14 ブレース 15,16 挿通孔 30 四輪自動車 31 リーンフォースメント 31a 底壁部 31b,31c 縦壁部 32 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に分割された複数の分割部材を
    結合することによって、底壁部とこの底壁部の両側に屈
    曲成形された一対の縦壁部とを有する断面コ字状のリヤ
    サイドメンバを構成し、前記リヤサイドメンバの中間部
    分を構成する分割部材にショックアブソーバ連結用のブ
    レースを溶接結合すると共に、前記ブレースの取付箇所
    に対応する前記リヤサイドメンバの中間部分にリーンフ
    ォースメントを配設するようにしたリヤサイドメンバの
    補強構造において、前記リーンフォースメントの高さを
    前後方向に沿ってほぼ同じとなるように設定し、前記リ
    ヤサイドメンバの底壁部とブレースとの間の隙間を通し
    て前記リーンフォースメントを前記リヤサイドメンバの
    内部に差し込んで前記リヤサイドメンバに結合するよう
    にしたことを特徴とするリヤサイドメンバの補強構造。
  2. 【請求項2】 前記リーンフォースメントを底壁部とこ
    の底壁部の両側に屈曲成形された一対の縦壁部とを有す
    る断面コ字状の部材とし、前記リーンフォースメントの
    底壁部を前記リヤサイドメンバの底壁部に接合させると
    共に、前記一対の縦壁部のうちタイヤ側の縦壁部のみを
    前記リヤサイドメンバのタイヤ側の縦壁部に接合させた
    ことを特徴とする請求項1に記載のリヤサイドメンバの
    補強構造。
JP9217217A 1997-08-12 1997-08-12 リヤサイドメンバの補強構造 Pending JPH1159499A (ja)

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JP9217217A JPH1159499A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 リヤサイドメンバの補強構造

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056926A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Nissan Motor Co Ltd 車体後部構造
JP2013071532A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Unipres Corp 自動車の車体を構成する骨格部材
JP2021110419A (ja) * 2020-01-14 2021-08-02 トヨタ自動車株式会社 2本の溝形板の接合構造

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