JPH1159139A - 15°テーパラジアルタイヤ - Google Patents

15°テーパラジアルタイヤ

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Publication number
JPH1159139A
JPH1159139A JP9229043A JP22904397A JPH1159139A JP H1159139 A JPH1159139 A JP H1159139A JP 9229043 A JP9229043 A JP 9229043A JP 22904397 A JP22904397 A JP 22904397A JP H1159139 A JPH1159139 A JP H1159139A
Authority
JP
Japan
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tire
bead
flat surface
tow
toe
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9229043A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyomi Iwata
豊海 岩田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビードトゥ部分への欠けの発生を防止する。 【解決手段】 タイヤ子午線断面内で、ビートベース7
のトゥ側端縁8を、断面形状がほぼ六角形のビードコア
2の、タイヤ軸線方向の内外それぞれの頂点2a、2b
を結ぶ直線9の、タイヤ内表面輪郭線への交点10を通
る、タイヤ赤道面と平行な平面11上またはその平面1
1よりヒール側に位置させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラック、バス
等に用いられる15°テーパ空気入りラジアルタイヤな
かでも、タイヤビード部の改良に関し、とくに、タイヤ
のリム組みに際するビードトゥ部分への欠けの発生を防
止するものである。
【0002】
【従来の技術】ビードシートが回転軸線に対して約15
°のテーパ角度を有するリムに適用すべく構成され、タ
イヤビード部のビードベースもまた回転軸線に対して同
様のテーパ角度を有する従来の15°テーパラジアルタ
イヤでは、そのビードベースを、図3に子午線断面図で
示すような構造とすることが一般的であった。
【0003】図3は、対をなすタイヤビード部の一方
を、仮想のリム組み姿勢で示すものであり、従ってここ
では、対をなすビードコアの位置、間隔等はリム組み時
と同一となるも、ビード部の断面輪郭線は、リムのビー
ドシート、フランジ等によって変形を受ける前の形状を
とる。なお図中の仮想線21は適用リムを示し、21a
はそれのビードシートを、21bはフランジをそれぞれ
示す。
【0004】図に示すところでは、断面形状がほぼ六角
形をなすビードコア22の、タイヤ軸線方向の内外それ
ぞれの頂点を結ぶ直線23を形成するとともに、その直
線23とタイヤ内表面輪郭線との交点24を通り、タイ
ヤ赤道面と平行をなす平面25を設けた場合に、ビード
シート21aに着座される、タイヤビード部26のビー
ドベース27において、それのトゥ側端縁28を、前記
平面25よりタイヤ軸線方向の内側に位置させることと
しており、これによって、タイヤをビードシート21a
に着座させた時のビードベース27の接触面積を広げ
て、エアーシール性を確保することを企図していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来
技術にあっては、ビードベース27のトゥ側端縁28
が、タイヤ軸線方向内側へ大きく突出しすぎるが故に、
タイヤを、図4(a)に略線断面図で示すようにリム組
みするに当たり、ビードトゥ部分が、図4(b)に示す
ように、リムフランジ21bによって大きく変形される
ことがあり、これによって、ビードトゥ部分26aに欠
け29が発生するおそれがあった。
【0006】しかも、この従来技術では、同様の理由に
より、グリーンタイヤを、加硫金型を用いて加硫成形す
るに際し、ビード部26をリム摩れ等から保護すべく適
用されるチェーファーゴムの流動量が多くなることに加
え、図5に要部略線断面図で示すように、グリーンタイ
ヤgのビード部相当部分を、ブラダーbをもって加硫金
型mの成形面に押圧する場合に、比較的大きな体積を占
めるチェーファーゴムcに、同図(b)に示すような対
向流が発生し、それらの対向流の合流部分にフロークラ
ックfが生じ易いことが、先に述べた、ビードゥ部分2
6aの欠けのおそれをより高める原因ともなっていた。
【0007】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、それの目的とするところは、タイヤのリ
ム組みに当たってのビードトゥ部分への欠けの発生を有
効に防止し、併せて、チェーファーゴムの体積を小なら
しめて、タイヤコスト、タイヤ重量の低減をも実現する
15°テーパラジアルタイヤを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の15°テーパ
ラジアルタイヤは、断面形状がほぼ六角形をなすビード
コアを具えるものにおいて、タイヤ子午線断面内で、ビ
ード部のビードベースのトゥ側端縁を、ビードコアのタ
イヤ軸線方向の内外それぞれの頂点を結ぶ直線の、タイ
ヤ内表面輪郭線への交点を通る、タイヤ赤道面と平行な
平面上またはその平面よりヒール側に位置させたもので
ある。
【0009】このラジアルタイヤ、なかでもチューブレ
スタイヤでは、ビードベースのトゥ側端縁が従来技術に
比してほるかにヒール寄りに位置することになって、ビ
ードトゥ部分の、タイヤ軸線方向内側への突出量が大き
く低減されるので、タイヤのリム組みに当たって、その
ビードトゥ部分が、リムフランジによって受ける変形量
を充分小ならしめて、ビードトゥ部分への不測の欠けの
発生を効果的に防止することができる。
【0010】またここでは、チェーファーゴムの体積を
小ならしめ、併せて、加硫成形に際しての、チェーファ
ーゴムの流動量を少なくするとともに、対向流の発生を
有効に抑制することができるので、ビードトゥ部分への
欠けの発生を一層有利に防止し、加えてタイヤコスト、
タイヤ重量等を低減することもできる。
【0011】ところで、ビードベースのエアシール性能
について考えるに、ビードベースのトゥ側部分は一般
に、タイヤの使用に際する、ビード部への各種方向の外
力の作用、内圧の作用等によってリムのビードシートか
ら浮き上がる方向に変形する傾向を有し、エアシール性
能の発揮にはほとんど寄与し得ないのに対し、ビードベ
ースに常時密着してエアシール性能をとくに効果的に発
揮するのは、上記ラジアルタイヤにおいて、ビードベー
スのトゥ側端縁を、タイヤ赤道面と平行な平面上に位置
させた場合であっても、ビードベースのヒールから測っ
てビードベース幅の約60%までの領域であり、この領
域はおよそ、ビードコアの、内周側にあって軸線方向内
側に位置する頂点を通る、タイヤ赤道面と平行な平面と
ビードベースとの交点よりヒール側の部分と対応するこ
とになる。
【0012】そこで、より好ましくは、請求項1に記載
のラジアルタイヤにおいて、ヒールから測ったビードベ
ースの幅を、ヒールと、タイヤ内表面輪郭線を通る前記
平面との間の距離の0.6〜0.95倍の範囲として、
ビードベースに必要なエアシール性能を充分に確保す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1は、一方のビ
ード部1を、従来技術で述べたと同様の仮想リム組み姿
勢で示す子午線断面図である。図中2は、横断面形状が
ほぼ六角形をなすビードコアを、3は、ビーコア2の周
りに内側から外側へ巻上げた一枚以上のカーカスプライ
からなるラジアルカーカスをそれぞれ示す。また、この
ビード部1は、チューブレスタイヤとして、充填空気圧
を保持する空気不透過性のインナーライナ4および、ビ
ード部1をリム摩れ等から保護するゴムチェーファー5
の他、ビードコア3の外周面から半径方向外方に向けて
先細り状に延びるスティフナ6を具える。
【0014】ここでは、かかるビード部1において、リ
ム21のビードシート21aに着座してエアシール性を
実現する、実質上ビードシート21aと同等のテーパ角
度を有するビードベース7のトゥ側端縁8の位置を以下
のようにして特定する。ビードコア2のタイヤ軸線方向
の内外それぞれの頂点2a,2bを結ぶ直線9を形成し
たところにおいて、その直線9とタイヤ内表面輪郭線と
の交点10を通り、タイヤ赤道面と平行な仮想の平面1
1を考えて、前記トゥ側端縁8を、その平面11上もし
くはそれよりヒール側に位置させ、より好ましくは、ヒ
ールから測ったビードベース7の幅が、そのヒールと前
記平面11との間の距離の0.6〜0.95倍の範囲と
なるように、トゥ側端縁8の位置を選択する。
【0015】このように構成してなるラジアルタイヤで
は、ビードベース7、なかでもそのトゥ側端縁8の、タ
イヤ軸線方向内側への突出量が従来技術に比して大きく
減少することになるので、タイヤのリム組みに際するビ
ードトゥ部分への欠けの発生を有効に防止することがで
きる。またここでは、ビード部1のトゥ側への突出量を
少なくすることで、ゴムチェーファー5の体積を小なら
しめて、タイヤコスト、タイヤ重量等を有利に低減させ
ることができる。
【0016】しかも、ビード部1の断面輪郭形状をグリ
ーンタイヤの相当部分のそれに近づけることによって、
グリーンタイヤの加硫成形時における、チェーファーゴ
ムの流動量を充分少ならしめるとともに、そのチェーフ
ァーゴムの対向流の発生を抑制することができるので、
ビードトゥ部分の欠け易さの一因としてのフロークラッ
クの発生をもまた有効に防止することができる。
【0017】
【実施例】図2(a)〜(c)に示すタイヤはそれぞ
れ、ビードベース7のトゥ側端縁8の位置を変えること
によって、ビードベース7のヒールから前記平面11ま
での距離aに対するビードベース7の幅bを、それぞれ
0.93、0.84および0.60に変化させたもので
あり、ここで、図2(c)に示すタイヤは、トゥ側端縁
8を、ビードコア2の内周側で、軸線方向の内側に位置
する頂点2cを通り、前記平面11と平行となる平面1
2上に位置させたものである。
【0018】これらのそれぞれのタイヤを順次、実施例
タイヤ1、2および3とし、エアシール性能、リム組み
に際する、ビードトゥ部分への欠けの発生率、ゴムチェ
ーファーへのフロークラック発生率およびゴムチェーフ
ァー体積について調べたところ、表1に示す通りとなっ
た。なお表中従来タイヤはb/aを1.07としたもの
であり、比較タイヤ1および2はそれぞれ、b/aを
0.97および1.02としたものである。
【0019】
【表1】
【0020】上記表1によれば、b/aを小さくするほ
どビードトゥ部分の欠けの発生率を低減でき、併せて、
フロークラックの発生率も同様に低減できることが解か
る。
【0021】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、エアシー
ル性能を充分に確保してなお、ビードトゥ部分への欠け
の発生を効果的に防止することができ、併せて、ゴムチ
ェーファーの体積を小ならしめて、タイヤコスト、タイ
ヤ重量等を有利に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施態様をビード部について示
す子午線断面図である。
【図2】ビードベースのトゥ側端縁の変更例を示す要部
断面図である。
【図3】従来タイヤを示す図1と同様の断面図である。
【図4】ビードトゥ部分への欠けの発生態様を例示する
図である。
【図5】フロークラックの発生態様を例示する図であ
る。
【符号の説明】
1 ビード部 2 ビードコア 2a、2b、2c 頂点 3 ラジアルカーカス 4 インナーライナ 5 ゴムチェーファー 7 ビードベース 8 トゥ側端縁 9 直線 10 交点 11、12 平面 21 リム 21a ビードシート 21b フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状がほぼ六角形をなすビードコア
    を具える15°テーパラジアルタイヤにおいて、 タイヤ子午線断面内で、ビートベースのトゥ側端縁を、
    ビードコアの、タイヤ軸線方向の内外それぞれの頂点を
    結ぶ直線の、タイヤ内表面輪郭線への交点を通る、タイ
    ヤ赤道面と平行な平面上またはその平面よりヒール側に
    位置させてなる15°テーパラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 ビードベースの幅を、ヒールと前記平面
    との間の距離の0.6〜0.95倍としてなる請求項1
    に記載の15°テーパラジアルタイヤ。
JP9229043A 1997-08-26 1997-08-26 15°テーパラジアルタイヤ Withdrawn JPH1159139A (ja)

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JP9229043A JPH1159139A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 15°テーパラジアルタイヤ

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JPH1159139A true JPH1159139A (ja) 1999-03-02

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JP9229043A Withdrawn JPH1159139A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 15°テーパラジアルタイヤ

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JP (1) JPH1159139A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009023164A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤの加硫成形方法及びその装置
JP2015140119A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2015157583A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Cited By (3)

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JP2015140119A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
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Effective date: 20041102