JPH1158669A - 回転式印刷装置 - Google Patents

回転式印刷装置

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JPH1158669A
JPH1158669A JP28449597A JP28449597A JPH1158669A JP H1158669 A JPH1158669 A JP H1158669A JP 28449597 A JP28449597 A JP 28449597A JP 28449597 A JP28449597 A JP 28449597A JP H1158669 A JPH1158669 A JP H1158669A
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JP
Japan
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printing
sheet
cylinder
punching
respect
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JP28449597A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mizuno
博 水野
Chiharu Soga
千春 曽我
Kazuyuki Mizuno
一幸 水野
Kazuo Mizuno
和夫 水野
Shizuo Yamaguchi
静男 山口
Hidekazu Isowa
英一 磯輪
Atsuhisa Hirohata
敦久 廣畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Chiyoda Corp
Isowa Corp
Original Assignee
MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Isowa Industry Co Ltd
Chiyoda Corp
Isowa Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI, Isowa Industry Co Ltd, Chiyoda Corp, Isowa Corp filed Critical MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の向きに沿う印刷凸部が多く生じる場合
においても印刷シリンダに大きな負担が掛からず、ま
た、シワや割れあるいは印刷ブレ等の欠陥が少ない高品
質印刷が可能な回転式印刷機を提供する。 【解決手段】 回転式印刷装置1においては、自身の中
心線の周りに回転する印刷シリンダ72の外周に、X方
向の印刷凸部及びY方向の印刷凸部を主体に印刷像が傾
いて形成された印版シート80が装着される。これによ
り、印刷シリンダ72の母線sに対し印版シート80の
X方向の印刷凸部が鋭角の傾斜角θで交差する。そし
て、印刷シリンダ72の回転に従い、印版シート80に
おけるX方向及びY方向の印刷凸部が、シートWに対し
一方の側から他方の側へ向けて漸次押し付けられて印刷
が進行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボールシートや
厚紙等のシートに対し、印刷シリンダに形成された印版
部で印刷する回転式印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボールシート等のシート材(以
下、シートWという)印刷装置としては、図29及び図
30に示すように、印版部103を印刷シリンダ104
の外周に装着し、下方の受けシリンダ106との間にシ
ートWを供給してこれに印刷する回転式印刷装置101
が知られている。ここで、印版部103による印刷像の
形状は千差万別であるが、印刷像が線状パターンを多く
含んでいたり、あるいは文字パターンを主体とする場合
など、横(X方向)と縦(Y方向)の直線状の印刷凸部
が主体となる場合も少なくない。そして、従来の印刷装
置においては、図30に示すように、印版部103は印
刷シリンダ104に対し、例えばX方向の印刷凸部10
8が、該印刷シリンダ104の母線(シリンダ中心線
O)と平行になるようにに固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷シリンダ
104の回転過程において、その母線と平行なX方向の
印刷凸部108による印刷の際は、1度に所定の長さを
印刷する必要があるため、瞬間的に大きな荷重が印刷シ
リンダ104に作用する。一方、これと直角なY方向の
印刷凸部109による印刷の際は、転動により接触部分
が漸次移動して印刷が進行するため負荷は減少する。
【0004】このような印刷に伴う荷重の大きな変動、
特に衝撃荷重が繰り返し加えられることにより、印刷シ
リンダ104の軸受部や印版部の寿命を短くしたり、あ
るいはぶれ等により印刷精度が低下したり、さらにはシ
ートWに横シワが入ったりする問題が生じやすい。ま
た、そのX方向の印刷凸部では線状の印版部分が押し当
てられる形になるため、接触部分が移動して印刷を行う
Y方向に比べて印刷精度が悪くなりがちであり、とくに
1度に相当長さの印刷を行う場合は、中間部で印版部が
浮いたりして印刷ミスやかすれが生じることもある。そ
こで、インクの転写を確実に行い、より鮮明な印刷像を
得るためには、印刷シリンダ104によるシートWへの
押圧力を大きくする必要がある。ところが、シートWが
例えば段ボールシート等である場合、シートへの押圧力
が過度に大きくなり過ぎるとシートWが潰れを起こし、
シートWの強度劣化を招いてしまう問題が新たに生ず
る。
【0005】また、段ボールシートの場合は中心に波形
の中芯紙が挿入されており、強度に方向性を有すること
が別の問題を生ずる。すなわち、段ボールシートは、中
芯紙の波形部分の稜線と直角な方向においては曲げ強度
が比較的大きいが、これと平行な方向においては強度は
著しく低くなる。そして、印刷を行う場合は、X方向の
印刷凸部108が主体的であれば、該方向が上記稜線と
直角となるように段ボールシートを印刷シリンダに対し
て供給することが望ましいのであるが、印刷オーダーの
関係上、稜線とX方向とが平行となる位置関係で給紙し
なければならないことも多い。この場合、印刷シリンダ
104の母線がX方向と平行であるから、印版部103
は概ね線接触に近い形で段ボールシートと接触する形と
なり、特に図31に示すように、印刷凸部108のエッ
ジ等においては、中芯紙WCの陵と陵との間においてラ
イナWRに食い込みが生じ、シワや割れを生じやすい問
題がある。
【0006】本発明の課題は、特定の向きに沿う印刷凸
部が多く生じる場合においても印刷シリンダに大きな負
担が掛からず、また、シワや割れあるいは印刷ブレ等の
欠陥が少ない高品質印刷が可能な回転式印刷装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述の課
題を解決するために、本発明の回転式印刷装置の第一は
下記のように構成されることを特徴とする。すなわち、
自身の中心線の周りに回転する印刷シリンダと、X方向
及びY方向の印刷凸部を主体とする印刷像を含み、その
X方向又はY方向の印刷凸部が印刷シリンダの母線に対
し鋭角の傾斜角で交差するように印刷シリンダの外周に
設けられた印版部とを備え、印刷シリンダの回転に従
い、X方向又はY方向の印刷凸部がシートに対し、該印
刷凸部の一方の端部側から他方の端部側へ向けて漸次押
し付けられて印刷が進行する。なお、X方向とY方向と
は互いに直交するものとできるが、印刷シリンダの周面
上で交差する異なる2つの方向となっていれば、必ずし
も直交している必要はない。
【0008】このようにすることにより、印版部のX方
向及びY方向の印刷凸部は、いずれも印刷の転写部分が
少しずつ移動して印刷が進行するため負荷が減少する。
これにより、シートに対し同時に所定線分長さで押し付
けられることを回避できるので、印刷シリンダの回転サ
イクルにおいて印刷荷重の急激な変動が緩和され、振動
の発生が抑制されて円滑でスムーズな印刷回転状態を得
ることができる。その結果、もたらされる効果は以下の
ようにまとめられる。 振動が抑制され、印刷シリンダの軸受部や印版部の寿
命が延び、また騒音の軽減になる。 衝撃荷重の軽減と円滑な回転により印刷ブレ等が生じ
にくいので印刷位置精度が向上し、また、印刷シリンダ
と受けシリンダとによるシートの送り出しが円滑になる
のでシートに横シワが生じにくくなり、シワ対策上も有
効である。 転写部分が漸次移動して印刷が進行するため、線状部
分の中間で印版部の浮き上がりが生じにくくなり、ひい
ては印刷かすれ等の問題も起こりにくい。また、従来の
ように、かすれ等の防止のために印刷シリンダによる押
圧力を大きくする必要性がなくなるから、例えば段ボー
ルシート等の場合は潰れ等による強度劣化の問題も回避
することができる。 印刷凸部のエッジ等が食い込むことによるシート割れ
等が生じにくくなる。
【0009】次に、本発明の回転式印刷装置の第二は、
下記のように構成されることを特徴とする。すなわち、
自身の中心軸線の周りに回転する印刷シリンダの外周
に、予め定められた基準線に沿う印刷凸部を含む印版部
が形成される。また、打抜シリンダの母線に対し上記基
準線が鋭角の傾斜角で交差するように、印版部が打抜シ
リンダの外周に設けられる。さらに、印刷シリンダの母
線に直角にシート送り方向が設定され、そのシート送り
方向に対し印刷前のシートを印版部の傾斜にほぼ対応す
る向きと角度で傾けて供給するシート供給装置が印刷シ
リンダの上流に設けられる。そして、印刷シリンダの回
転に伴い、当該印刷シリンダに対し傾斜した印版部によ
り、シート送り方向に対し傾斜したシートに印刷が施さ
れる。
【0010】上記構成では、基準方向に沿う印刷凸部を
多く含んでいる場合に、該印刷凸部は、いずれも転写接
触部分が漸次移動して印刷が進行するため負荷が減少す
る。これにより、もたらされる作用・効果は前記第一の
構成と同様である。また、印刷シリンダに対し傾斜した
印版部により、シート送り方向に対し傾斜したシートに
印刷が行われる。このようにすれば、例えば方形のシー
トに対し従来と同様に正対した(非傾斜の)印刷像を印
刷することができる。
【0011】また、本発明の回転式印刷装置の第三は、
下記のように構成されることを特徴とする。すなわち、
自身の中心軸線の周りに回転する印刷シリンダの外周に
印版部が形成される。また、印刷シリンダの母線にほぼ
直角にシート送り方向が設定され、そのシート送り方向
に対し印刷前の段ボールシートを、該段ボールシートの
波状の中芯紙の稜線が印刷シリンダの母線と鋭角をもっ
て交差するように供給するシート供給装置が印刷シリン
ダの上流に設けられる。そして、印刷シリンダの回転に
従い、印刷シリンダの母線が段ボールシートの中芯紙の
各稜線に対し傾斜した角度でそれら稜線にまたがるよう
に、印版部が段ボールシートに押し付けられて印刷が進
行する。
【0012】上記構成は、特に段ボールシートに着目し
たもので、波形中芯紙の陵線間に印刷シリンダの母線が
またがるように押し付けられるので、シートに割れや筋
跡等が生じにくく、印刷品質を向上させることができ
る。
【0013】なお、印版部は印刷シリンダの外周に備え
られ、シート送り方向に対し傾けて供給されるシートの
傾斜角度と同じだけ傾けて形成することができる。その
ためには、印版シートに印刷像を傾けて形成し、この印
版シートを真っ直ぐ(正対して)印刷シリンダに巻き付
けること、あるいは印刷シリンダに対し印版シートを傾
けて螺旋状に巻き付けることのいずれの方法をとること
もできる。また方向性がはっきりした印版部では、例え
ば印刷シリンダの母線に対し鋭角に傾斜して螺旋状に延
びるX方向印刷凸部と、印刷シリンダの周方向に対し鋭
角に傾斜して螺旋状に延びるY方向印刷凸部とを含む。
それらX方向及びY方向の印刷凸部の傾斜の角度は、シ
ート送り方向に対するシートの傾斜の角度と対応付けら
れる。
【0014】また、傾けたシートを印刷シリンダと直角
な方向に送るために、螺旋状搬送ロールを用いることが
できる。この螺旋状搬送ロールは、シート送り方向にお
いて印刷シリンダの上流及び下流の少なくともいずれか
に位置し、印刷シリンダの中心線と平行な軸線周りに回
転可能に、かつ前述のシート送り方向に対し傾斜した姿
勢のシートの側端部に対応して設けられる。その搬送ロ
ールの外周には、自身の回転軸線に直角な平面に対し、
上記シートのシート送り方向に対する傾斜角度に対応す
る角度だけ傾斜した螺旋状凸部を例えばほぼ1周分等所
定の長さ分備える。この螺旋状凸部が上記シートの側端
部に押し付けられて回転することにより、そのシートを
傾斜状態を維持しつつ印刷シリンダと直角な方向へ送
る。
【0015】このような螺旋状搬送ロールは、例えば次
のような状況においてその効果を発揮する。印刷シリン
ダによる印刷工程で、シートの両端部にはシート送り方
向に対し傾斜した帯状の余白がシートの側縁に沿って形
成される。一方、螺旋状凸部を有する螺旋状搬送ロール
は、シートの両側端部の余白に対応する位置に設けら
れ、螺旋状凸部の起点と終点との螺旋中心線方向の距離
は上記余白の幅寸法以下とされ、その搬送ロールの回転
(例えばほぼ1回転)で螺旋状凸部の転動軌跡はシート
の印刷済み領域には入らず、傾斜した帯状の余白に沿っ
て延びることとなる。
【0016】つまり、通常の円柱状のロールであれば、
シート送り方向に沿ってその転動軌跡がシートに付くた
め、既に印刷した部分を搬送ロールが横切ってしまう場
合がある。しかし、上述の螺旋状搬送ロールによれば、
螺旋状凸部の転動軌跡はシート送り方向に対し傾斜し、
印刷領域に侵入しないように設定できるため、印刷した
直後のインクが搬送ロールに付いたり、またその印刷部
に付いたロール跡により商品価値をなくす等の不都合を
回避できる。
【0017】以上の本発明の回転式印刷装置は、一貫し
た連続的な印刷・打抜きラインのための回転式シート打
抜装置を含むことができる。すなわち、該打抜装置は、
印刷シリンダの上流又は下流において印刷シリンダとほ
ぼ平行に配置された打抜シリンダを有する。また、その
打抜シリンダの外周には、X方向の打抜線及びY方向の
打抜線を主体とする打抜輪郭を有する打抜型が装着され
る。そして、打抜シリンダの母線に対し打抜型のX方向
又はY方向の打抜線が鋭角の傾斜角で交差するように、
打抜型が打抜シリンダに対し傾けて取り付けられ、打抜
シリンダの回転に従い、打抜型におけるX方向及びY方
向の打抜線部分がシートに対し鋭角のはさみ角で漸次食
い込んで打抜作用が進行する。
【0018】上記打抜装置を設けることで、シートに対
する印刷とともに例えば展開図形状等への打抜きも能率
的に行うことができる。
【0019】ところで、従来の打抜装置においては、打
抜型の打抜輪郭線は、例えば箱の展開形状に対応して横
(X方向)と、縦(Y方向)の直線を主体として構成さ
れ、打抜型は、その打抜輪郭線の一方、例えばX方向の
打抜線部分が、打抜シリンダの母線(シリンダ中心線
O)と平行になるように打抜シリンダに固定されてい
た。この場合、打抜シリンダの回転過程において、その
母線と平行なX方向の打抜線部分による打抜きの際は、
1度に所定の長さを打ち抜く必要があるため、瞬間的に
大きな荷重が打抜シリンダに作用する。このような打抜
荷重の大きな変動、特に衝撃荷重が繰り返し加えられる
ことにより、打抜シリンダの軸受部や打抜刃の寿命を短
くしたり、打抜精度を低下させたり、シートに横シワが
入ったりする問題が生じやすい。
【0020】また、X方向の打抜線部分で1度に相当長
さの打抜きを行うとき、例えば中間部で刃が逃げて抜き
残しが生じる場合もあるため、部分的にスペーサ(かい
物)を入れ込む等のいわゆるむら取り調整が必要になる
場合もある。さらに、そのX方向では線状の押切方式に
なるため、点状のはさみ切方式のY方向に比べて切味が
悪くなりがちで、切屑が生じたり、段ボールシートの場
合は、打抜部周辺につぶれが生じたりする問題がある。
一方、打抜きに併せて箱等の折曲げのための罫線を入れ
る場合があるが、例えばX方向の罫線入れで衝撃荷重に
より罫線の深さが安定せず、深く入り過ぎると、罫線で
折曲げた際に表面が割れる罫線割れの問題も生じやす
い。
【0021】しかしながら、本発明において使用される
上記構成の打抜装置においては、X方向及びY方向の打
抜線部分において、打抜刃がシートに対し同時に所定線
分長さで食い込むことを回避でき、打抜シリンダの回転
サイクルにおいて打抜荷重の急激な変動を緩和し、円滑
でスムーズな打抜き回転状態が得られる。その結果、打
抜きについて次のような効果を奏することができる。 打抜荷重の変動による衝撃が防止あるいは抑制され、
打抜シリンダの軸受部や打抜型の寿命が延び、また騒音
の軽減になる。 打抜刃のいわば斜めのはさみ切方式により切れ味がよ
くなり、いわゆるむら取りが不要となるほか、抜屑が減
少するとともに、段ボールシートの場合はつぶれの抑制
につながる。 衝撃荷重の軽減、円滑な回転により、打抜位置精度が
向上し、また、打抜シリンダと受けシリンダによるシー
トの送出しが円滑になるので、シートに横シワが生じに
くくなり、シワ対策にも有効となる。
【0022】また、同一の打抜型で行われる罫線入れに
ついても次のような効果を奏する。 罫線の位置精度が向上する。その結果、製品シートの
組立が正確にできる。 シートの罫線部におけるシート割れを防止できる。
【0023】なお、打抜きを行う場合にも前述のシート
供給装置を設けることができるが、この場合、該シート
供給装置は、打抜シリンダの母線にほぼ直角にシート送
り方向が設定され、そのシート送り方向に対し打抜き前
のシートを打抜型の傾斜にほぼ対応する向きと角度で傾
けて供給するシート供給装置が、打抜シリンダの上流に
設けられる。これによって、打抜シリンダに対し傾斜し
た打抜型により、シート送り方向に対し傾斜したシート
に打抜きが行われる。なお、打抜シリンダが印刷シリン
ダよりも下流側に配置される場合には、シートは印刷シ
リンダを経て打抜シリンダに供給され、打抜シリンダが
印刷シリンダよりも上流側に配置される場合には、その
逆となる。
【0024】このようにすれば、例えば方形のシートに
対し従来と同様に正対した(非傾斜の)打抜線を付与す
ることができるから、歩留まりの低下等がなく、また、
段ボールシート等のようにシートの目の方向と折目線と
が平行または直角になることが商品価値の点で求められ
る場合でもそれに対応できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1及び図3に示す
回転式印刷装置1は、段ボールシート等の方形にカット
したシートに所定の印刷像を印刷する印刷シリンダ72
と受けシリンダ73、及び印刷シリンダ72に段ボール
シート等のシートWを供給するシート供給装置6、及び
シート供給装置6と印刷シリンダ72との間に配置され
たフィードロール8を備える。
【0026】該印刷装置1は、いわゆるフレキソ印刷機
として構成されており、アニロックスロール77とイン
クロール78との両ロール間の谷間にインクを溜め、イ
ンクロール78の掻き取り作用によりアニロックスロー
ル77に薄いインク膜を形成し、これを印刷シリンダ
(版胴)72に転写する。そして、この印刷シリンダ7
2と受けシリンダ73との間にシートWが供給されて印
刷が行われる。
【0027】これらのシリンダ72,73の駆動手段を
図2に示す。まず、印刷シリンダ72がモータ72a等
の駆動手段で駆動され、この駆動力が、印刷シリンダ7
2のギヤ72b、中間ギヤ72c、72d、受けシリン
ダ73のギヤ73a等の駆動力同期伝達手段を介して受
けシリンダ73に伝えられ、印刷シリンダ72と受けシ
リンダ73は互いに逆方向に同速度で回転駆動される。
【0028】次に、図3に示すように、印刷シリンダ7
2には、例えばゴム、合成樹脂その他の柔軟性材料でシ
ート状に構成されるとともに、シートに転写すべき印刷
像が表面に形成された印版シート80が、該印刷シリン
ダ72の外周面に巻き付けられる形態で交換可能に装着
されている。この印版シート80は印版部として機能す
るものであって、例えば図4(a)に示すように、印刷
シリンダ72の外周に正対して円筒状に巻き付けられ、
印版シート80の両端に設けられた掛止バー(掛止部)
80a、80bにおいて印刷シリンダ72に掛止されて
いる。同図(b)に示すように、印刷シリンダ72の外
周面にはその母線方向に掛止溝80cが形成され、ここ
に印版シート80の一方の掛止バー80aが掛止され
る。印版シート80の他方の掛止バー80bは、印版取
付軸80dに形成された溝80eに掛止され、その取付
軸80dを筒80f内で回転させて、印版シート80を
印刷シリンダ72の外周面に緊張状態で装着する。
【0029】あるいは図5(a)に示すように、印版シ
ート80は、その裏面側に形成されたマグネット吸着部
80gにより、磁性材料で構成された印刷シリンダ72
の外周面に対し、磁気的な吸引力で着脱可能に装着され
る。なお、この場合に同図(b)のように、印刷シリン
ダ72の外周面に印版シート80の大きさに対応したご
く浅い装着溝70aを形成することもできる。
【0030】また、図3をはじめとする該当図面では、
理解を容易にするために印版シート80の印刷像が印刷
シリンダ72の片側周面に平面的に表わされているが、
実際には、図4、図5に示すように、この印版シート8
0が印刷シリンダ72のほぼ全周に巻き付けられたり、
半周に1個ずつの2個取りで巻き付けられたり、場合に
よっては例えば半周に1個のみ巻き付けられて、残り半
周は余白とする等、適宜設定することができる。
【0031】図3に示すように、印版シート80の印刷
像81は、X方向の印刷凸部が印刷シリンダ72の母線
s(中心軸線Oと平行)に対して、鋭角の傾斜角θだけ
傾けられた形で設けられている。図6に印版シート80
の印刷像81の一例を拡大表示している。この印刷像8
1は、例えば横方向の印刷凸部81a、81b、81
c、81dと81e、81f、81g、81hとが、そ
れぞれ延長方向が互いに一致し(以下、この方向をX方
向という)、また、縦方向の印刷凸部81i、81jの
延長方向はX方向に直角な方向(以下、Y方向という)
を向くものとなっている。
【0032】上述の横方向の印刷凸部81a〜81hは
X方向印刷凸部ということができ、印刷シリンダ72の
母線sに対し傾斜角θで傾き、縦方向の印刷凸部81
i、81jはY方向印刷凸部ということができ、印刷シ
リンダ72の周方向に対し傾斜角θで傾き、それぞれ印
刷シリンダ72の外周に螺旋状に巻き付くものとなる。
図6では、これらの凸部分を概念的にハッチングで示し
ている。なお、後述のように打抜きが行われる場合の打
抜き線82は、印刷像81の外縁のやや内側に入ったと
ころに設定される。また、印刷像81には、必要に応じ
て文字等(「ABC」で示す)の印刷凸部も設けられ
る。
【0033】ここで、上述の印刷像81は、例えばゴム
等の板状の柔軟板部材83を例えば腐食加工して、印刷
凸部とそれより低い低部(印刷に関与しない)とが生じ
るように成形し、その柔軟板部材83を、薄い合成樹脂
フィルム84に、接着剤・両面テープその他の固着手段
により貼り付けて得ることができる。このように貼り付
けられたものが上述の印版シート80となる。図6等以
外の図面では、煩雑さを避けるために柔軟板部材83等
を省略し、印版シート80として統一的に表示するもの
とする。
【0034】なお、印版シート80の印刷像81は、図
8に示すように図6のものと凹凸が反転した印刷像8
1’としてもよい。この場合、前述の打抜きが行われる
場合の打抜き線82は印刷像81’の外側にくるととも
に、印刷像81’におけるX方向及びY方向印刷凸部は
必ずしも顕著には表れない。また、文字等の「ABC」
等は白抜きとすることができる。
【0035】さらに、図9に示すように、印版シート8
0にX方向・Y方向印刷凸部が存在しない、単純な方形
の印刷像(ベタ印版部)である印刷凸部81k(文字等
は凹抜き)であってもよい。この場合、打抜き線82
は、そのベタの印刷像の外縁よりわずかに内側へ入り込
んだところに重なるように設定することができる。この
方形の印刷凸部81kの場合も、その印刷像は印刷シリ
ンダ72の母線に対し鋭角の傾斜角度θで傾斜して螺旋
状に印刷シリンダ72に巻き付くこととなる。
【0036】上述のように、X方向及びY方向印刷凸部
81a〜81jを印刷シリンダ72の外周に対し螺旋状
に配置する、あるいはそのような方向性をもたないベタ
の印刷凸部81kを印刷シリンダ72に対し傾斜して形
成するため、例えば図10のようにすることができる。
この例では印版シート80に対し、X方向印刷凸部が角
度θ傾斜して形成され、かつY方向印刷凸部はその印版
シート80の縦方向に対し角度θ傾斜して形成されてい
る。あるいは方形状の印刷凸部が印版シート80に対し
角度θ傾斜して形成されている。このような印版シート
80は、印刷像81が形成されたゴム等の柔軟板部材8
3が、合成樹脂フィルム84に傾けて固着されることで
得られる。
【0037】上記のような傾斜した形態の印刷像81を
有する印版シート80が、印刷シリンダ72に正対する
ように、すなわち印版シート80の横方向が印刷シリン
ダ72の軸方向(母線)と平行になるように、また、印
版シート80の縦方向が印刷シリンダ72の周方向と平
行になるように巻き付けられる。
【0038】なお、図11に示す例も考えられる。この
例では、方形の印版シート80’に対し、その横方向と
平行にX方向印刷凸部が、また縦方向と平行にY方向印
刷凸部が形成されている。なお、方向性をもたない方形
ベタ状の印刷像の場合は、その方形の縦横が印版シート
80’の縦横と平行になる。また、必要に応じ文字等も
印刷の対象になる。そして、印刷シリンダ72の軸線
(言い換えれば母線)に対し印版シート80’が傾斜し
て巻き付けられ、前述のマグネット吸着部80g(図
5)その他の固定手段により印刷シリンダ72に固定さ
れる。それにより、X方向及びY方向の印刷凸部、ある
いは方形の印刷凸部は印刷シリンダ72の軸線に対して
角度θ傾斜し、かつその外周に螺旋状に巻き付けられる
こととなる。この例では、印版シート80は通常使用さ
れているものをそのまま用いることができる。
【0039】なお、場合によっては、その印版シート8
0’の位置決め手段として、例えば図12、図13に示
すように、印版シート80’がちょうど収まる形態のご
く浅い凹所72aを印刷シリンダ72に形成してもよ
い。この凹所72aは印版シート80’の方形形態に対
応したもので、印刷シリンダ72の母線に対し角度θ傾
斜し、ここに印版シート80’を収めることができる。
【0040】ここで、印刷像81の向きと印刷荷重Pと
の関係を図7の模式図で説明する。図7(a)は、正方
形状の輪郭をなすような印刷像(凸版)を形成した印版
シート126を、そのX方向の印刷凸部124aが印刷
シリンダ72の母線sと平行になるようにセットした場
合を示す。この場合、印刷凸部124a側からシートW
への印刷が開始されるが(の位置)、印刷凸部124
aは全長がほぼ同時にシートWと接触するため、その印
刷には(b)に示すように大きな荷重P1を要する。
【0041】次いで、印刷凸部124c及び124dと
シートWへの印刷が進んでいくが、このときに要する荷
重P2はP1に比べ相当小さなものとなる。なお、最後の
印刷凸部124bについても124aと同じ大きな荷重
P1を要する。従って、一連の印刷動作において、印刷
シリンダ72に作用する負荷は周期的に大きく変化す
る。また、印版シート126は、大きな負荷がかかる印
刷凸部124a、124bにおいて、印刷凸部124c
や124dよりも摩耗が早くなる。
【0042】これに対し、図7(c)に示すように、同
じ印版シート126をそのX方向が印刷シリンダ72の
母線sに対して角度θだけ傾くように装着したときは、
特定の印刷凸部(124a、124b)がその全長でシ
ートWと接触することがなく、印刷当初は印刷凸部12
4aと124d()、次に124cと124d
()、最後に124cと124b()が、印刷シリ
ンダ72の転動に従い、漸次シートWに押し付けられて
いくので、(d)に示すように印刷荷重の最大値P3
は、(b)のP1に比べ相当小さくすることができる。
【0043】上記のように、印刷シリンダ72の母線に
対し印版シート80を傾斜させたことにより、X方向印
刷凸部やY方向印刷凸部を主体とする印刷像でも、それ
が点状に徐々にシートに転写されるので、印刷シリンダ
の1回転サイクルにおいて転写荷重の変動が少なく、振
動の少ないスムーズな印刷を行うことができる。
【0044】ここで、鋭角の傾斜角θの値は、装着する
印版シートの形態によっても相違するが、望ましくは2
〜30゜、更に望ましくは3〜15゜、中でも4〜10
゜の範囲で設定するのがよい。θが小さすぎると印版シ
ートを斜めにする効果が薄く、大きすぎると印刷シリン
ダ72の軸方向寸法幅及び径寸法が大きくなるため、上
述の範囲で定めるのが望ましい。
【0045】次に、シート供給装置6について説明す
る。シート供給装置6は、図1及び図3に示す印刷シリ
ンダ72の上流側に配置され、複数のシートWを積層し
てストックするシートストッカ32(実体は図示省
略)、シートストッカ32の最下位に位置するシートW
を1枚づつ前方に押し出すキッカー34、及びキッカー
34により押し出された最下位のシートWを下側から受
けつつこれをフィードロール8に向けて移動させるサク
ションコンベア90等を備える。また、最下位より上の
シートWが連れて移動することを防ぐストッパ38(図
1参照)が、図示しないフレーム部材に支持されてい
る。ストッパ38の下端とシートWの設置面との間に
は、シートWの1枚の厚みより大きく2枚の厚みより小
さい隙間が確保され、最下位の1枚のシートWのみが送
り出されるようになっている。
【0046】サクションコンベア90は、構成自体は公
知のものであるため、詳しい説明は省略するが、要する
に図1に示すように、内部が負圧となる負圧ケース90
a、適数のローラ90b,90b,90b及びこれらに
沿って無端状に巻き掛けられたベルト90cを備えるも
のである。ベルト90cは通気性を有し、例えば多孔質
又は多数の孔(図示せず)を有するもので、摩擦力によ
りローラ駆動されるものでもよいが、タイミングベルト
としてこれをタイミングローラ(90b,90b,90
b)に巻き掛けるようにすれば、確実な駆動が得られ
る。
【0047】また負圧ケース90aの上面には図示しな
い多数の小孔が設けられ、同じく図示しない負圧ブロア
により内部が負圧状態とされるに伴い、上記各小孔に負
圧吸引力を発生させる。そして、この状態で、ローラ9
0b,90b,90b等のうち少なくとも1つが駆動ロ
ーラとなってベルト90cが巡回することにより、シー
トWは通気性のベルト90c及び負圧ケース90aの小
孔を介して負圧吸引され、ベルト90cの駆動に従い、
フィードロール8に向けて移動する。
【0048】また、キッカー34は、印刷シリンダ72
による印刷処理速度に合わせて、フィードロール8にシ
ートWを送り出すタイミングが調整されている。キッカ
ー34の送出機構としては、例えば図14に概念的に示
すクランク機構等を使用することができる。この場合、
クランク機構の回転速度を調整することにより送り出す
タイミングを合わせることができる。クランク機構は、
回転する円盤44にピン45により偏心してロッド46
の一端が連結され、ロッド46の他端にスライダ48を
介してシートWの後端に当たる押出部52が取り付けら
れている。このクランク機構の1回転で押出部52が最
下位のシートWの後端を前方に押し出し、後方へ復帰し
て同様のサイクルを繰り返す。
【0049】ここで、図3に示すようにキッカー34に
より送り出されるシートWは、印刷シリンダ72の軸線
及びこれと平行なフィードロール8の軸線に対し、印刷
シリンダ72と印刷像81との傾斜に対応するように同
じ向きに角度θだけ傾けられている。従って、図15に
示すように、フィードロール8を介して印刷シリンダ7
2側へ供給されるシートW()は、角度θ傾いた状態
で、フィードロール8及び印刷シリンダ72の軸方向と
直角方向に平行移動する。そして、フィードロール8に
はシートWの先端辺が1度に引き込まれるのではなく、
斜めに除々に引き込まれ()、さらに印刷シリンダ7
2に送り込まれることとなる()。印刷後のシートW
Sも同様にθ傾いた姿勢のまま下流側に搬送される
()。ここで、図1に示すように、サクションコンベ
ア90により、シートWを吸引・保持しながらフィード
ロール8まで移動させるようにしているので、フィード
ロール8による噛み込み時に、シートWが送り方向に回
転して、上記角度θから位置ずれを起こす等の問題も生
じにくくなっている。なお、フィードロール8を省い
て、キッカー34等のシート供給装置6から送り出した
シートWを、直接印刷シリンダ72に受け渡す構成とす
ることもできる。
【0050】上記のように、傾けてシートWを供給する
上で、シートWをはじめから傾けてストックしておき、
その傾いた姿勢で前方へ押し出すこともできるし、印刷
シリンダ72と平行に積層したシートWの最下位のもの
を押し出しつつ角度θ傾斜させることもできる。いずれ
にしても、シートWの傾斜のために、図3のキッカー3
4の左右の押出部34a、34bの突出量を異ならせる
こともできるし、キッカー34の前端に傾斜した押出面
34cを形成することもできる。
【0051】さらに、図16のように、印刷シリンダ7
2と直角な方向にシートWの主送り方向を設定する一
方、この主送り方向に対し、角度θだけ傾斜した方向に
シートWをキッカー34で押し出し、フィードロール8
又は印刷シリンダ72がシートWの角部を引き込んだ後
に、シートWがその傾いた状態で主送り方向へ平行移動
する方式を採用してもよい。
【0052】なお、シートWが段ボールシートである場
合、図3に示すように、段ボールシートWの波状の中芯
紙の稜線Bが印刷シリンダ72の母線sと上記鋭角θを
もって交差するように供給される。このことは、前述の
X方向が、上記稜線Bとほぼ一致していることを意味す
る。このようにすることで、印刷シリンダ72の母線s
が、波形中芯紙の陵線B間にまたがるように押し付けら
れるので、シートWに割れや筋跡等が生じにくく、印刷
品質を向上させることができる。
【0053】ところで、シート送り方向に対し角度θだ
け傾斜した状態で印刷が施されたシートを、その傾斜状
態に保ちつつさらに下流へ送るシート搬送ロールとし
て、図17、図18に示す螺旋状搬送ロール91を用い
ることができる。その趣旨を以下に説明する。
【0054】いま、図19のように、斜めに傾いた状態
で印刷が施されたシートWpを、その傾き状態を維持し
ながらシート送り方向Rへ送るために、その送り方向R
と直角な軸92により回転する搬送ロール93を用いた
場合を想定する。シートWpに対する印刷領域94は、
説明を簡単にするために方形の単純なものとする。シー
トの外縁部分は帯状に印刷がされない部分(余白95)
として残されることとなる。そして、シートWpはシー
ト送り方向Rに対し角度θ傾いているところから、普通
に搬送ロール93でこのシートWpを送ろうとすると、
例えば図19の右側では、搬送ロール93の転動軌跡9
3’が既に印刷された面上を通ることとなり、その印刷
品質を低下させたり、後続のシートを汚したりする不都
合が生じる。他方、左側では、搬送ロール93の転動軌
跡93’がシートWpからすぐ外れてしまい、充分なガ
イド機能が得られなくなる。
【0055】これを解消しようとするのが図17、図1
8の螺旋状搬送ロール91である。この螺旋状搬送ロー
ル91は円柱状、角柱状その他適宜の形態のロール基体
部96の外周に、そのロール基体部96の軸線を中心と
してその外周に巻き付けられるように螺旋状凸部97が
ほぼ1周分形成されている。螺旋状凸部97の突出断面
はほぼ矩形形状をなし、その螺旋状凸部97の外周は、
ロール基体部96の軸線を中心とする仮想円筒に沿った
ものとなる。
【0056】そして、この螺旋状凸部97は、ロール基
体部96の軸線に直角な平面に対し角度θ傾斜してい
る。すなわち、この傾斜角度θはシートWのシート送り
方向に対する傾斜角度θと同じであり、また前述の印刷
シリンダ72に対するX方向・Y方向の印刷凸部、ある
いは方形の印刷凸部の傾斜角度θと対応付けられてい
る。さらに、この螺旋状凸部97の基点と終点における
螺旋軸方向の距離aは、図19に示した印刷済シートW
pの外縁の帯状非印刷領域(余白95)の幅寸法以下と
されている。
【0057】このような螺旋状搬送ロール91は、図2
0に示すように、そのロール基体部96が、シート送り
方向Rと直角な軸92に同軸的に固定されるとともに、
印刷済シートWpの両側端部の余白95、95に対応す
る位置に設けられている。そして、角度θの傾斜角度で
傾いて送られる印刷済みのシートWpが螺旋状搬送ロー
ル91の位置に至ると、左右の螺旋状搬送ロール91に
相前後して引き込まれ、そのシートWpの両側の余白9
5を螺旋状凸部97が転動する。この転動軌跡(螺旋状
搬送ロール91の接触軌跡)91’は、その印刷済シー
トWpの両側の余白95に沿って延びる。つまり、各螺
旋状搬送ロール91、91の転動軌跡91’、91’は
シートWpの送り方向Rに対し角度θ傾斜し、従ってシ
ートWpの両側縁とほぼ平行となるため、これらの転動
軌跡91’がシートWpの印刷領域94を横切ったり、
シートWpの側端部から外れたりすることがない。従っ
て印刷領域94に触れることなく、シートWpを傾斜状
態でシート送り方向Rへ安定して搬送することができ
る。
【0058】このような螺旋状搬送ロール91は、図2
1に示すように、シートWpを板厚方向に挟む状態とな
るのであるが、シートWpの例えば一方の面にのみ印刷
が施される場合は、その印刷が施された側だけ螺旋状搬
送ロール91とし、反対側の相手方ロールは単純な円柱
形の搬送ロール98とすることができる。もっとも、図
22に示すように、シートWpを板厚方向に挟む各ロー
ルの双方を螺旋状搬送ロール91とすることもできる。
これは例えばシートWpの両側に印刷が施される場合に
有効である。あるいは印刷は片方の面であるが、シート
Wpを板厚方向に挟む際に、それぞれの螺旋状凸部97
同士が互いに対応する位置でシートWpを挟むようにす
れば、より安定した搬送力をシートWpに与えることが
できる。
【0059】上述の螺旋状搬送ロール91は印刷シリン
ダ72の下流に限らず、その上流、例えば図1において
シート供給装置6と印刷シリンダ72との間に設けるこ
とができる。この場合、フィードロール8に加えて、あ
るいはフィードロール8に代えて螺旋状搬送ロール91
を設けることができる。また、印刷シリンダ72の上流
と下流にそれぞれ螺旋状搬送ロール91を設けることも
できる。
【0060】次に、上記の回転式印刷装置1の印刷ライ
ン上でシートWに打抜きを施すこともできる。これは、
例えば図23に示すように、印刷シリンダ72の下流に
回転式シート打抜装置50を配置することにより実施可
能となる。以下、回転式シート打抜装置50の詳細につ
いて、図23〜図26を用いて説明する。
【0061】図23に示すように、回転式シート打抜装
置50は、段ボール紙等の方形にカットしたシートを箱
の展開図等の所定の輪郭に打抜く打抜シリンダ2と受け
シリンダ4、前述の印刷シリンダ72と打抜シリンダ2
との間に配置されたフィードロール74を備える。打抜
シリンダ2と受けシリンダ4は、印刷シリンダ72と平
行(シート送り方向とは直角)に設けられ、互いに逆方
向に回転する。印刷シリンダ72から送り出されたシー
トWがフィードロール74を介してこれらのシリンダ
2、4間に供給されると、シートWに対し回転しながら
打抜きをし、下流側に打抜後の製品シートWS(外周に
はかす部が付着している)を排出する。
【0062】これらのシリンダ2、4の駆動系は図2と
同様であり、印刷シリンダ72を打抜シリンダ2に、受
けシリンダ73を受けシリンダ4に置き換えれば容易に
理解できる。要するに、打抜シリンダ2と受けシリンダ
4は互いに逆方向にほぼ同速度で回転駆動される。
【0063】図23及び図25において、打抜シリンダ
2の外周にはシートWを所定の輪郭形状に打抜くための
打抜型11が装着される。打抜型11は、円弧状断面の
厚手の合板の基盤12に、製品シートWsの箱展開形状
に対応した打抜輪郭線14を形成するように帯状の打抜
刃16が連続的に埋め込まれたもので、シートWは直接
的にはこの打抜刃16によって打ち抜かれる。
【0064】図24をはじめとする該当図面では、理解
を容易にするために打抜輪郭線14が打抜シリンダ2の
片側周面に平面的に表わされている。なお、打抜輪郭線
14は、打抜シリンダ2のほぼ全周に巻き付けられる
か、半周に1個ずつの2個取り、あるいは半周に1個の
み巻き付けられて、残り半周は余白とする等、適宜設定
することができる。なお、打抜型11には、打抜刃16
の他に、製品シートWsにいわゆる「罫線」(折り目
線)を形成するため、先端に刃部を有しない罫線用帯板
17も複数埋め込まれている。
【0065】ここで、打抜刃16は基盤12の外周面に
沿って一定高さだけ突出するように埋め込まれている。
そして、打抜刃16の刃先は、打抜位置に達した際に、
受けシリンダ4の外周面に触れるぎりぎりの位置に、又
はその外周面に食い込む位置に調整される。そして、打
抜シリンダ2と受けシリンダ4との間に供給されたシー
トWは、打抜刃16と受けシリンダ4とで挟まれて所定
の製品輪郭形状に打ち抜かれる。
【0066】図24に、打抜シリンダ2に取り付けられ
た打抜型11の打抜輪郭線14を示す。ここで、打抜輪
郭線14のX方向は打抜シリンダ2の母線sに対して鋭
角の傾斜角θだけ傾けられている。図25にこの打抜輪
郭線14を拡大表示すると、直方体の箱の展開図を示す
打抜輪郭線14では、横方向の打抜線14a、14b、
14c、14dと14e、14f、14g、14hの延
長方向はそれぞれ一致し(以下、この方向をX方向とい
う)、又、縦方向の打抜線14i、14j、14k、1
4lの延長方向はX方向に直角な方向(以下、Y方向と
いう)を向く。
【0067】このようにX方向の打抜線14a〜14h
が図24に示したように、打抜シリンダ2の母線に対し
鋭角の傾斜角θで交差するように、打抜型11が打抜シ
リンダ2に傾けて取り付けられている。その結果、X方
向の打抜きに要する大きな打抜力(衝撃荷重)を減少す
ることができ、装置の負担軽減、打抜位置精度の向上等
を図ることができる。そして、この効果は図7に示した
印刷凸部(124a〜124d)の場合と基本的には同
様であり、衝撃荷重が生じにくい円滑な打抜きが可能と
なる。打抜きの負荷は印刷の負荷より大きいので、負荷
変動や振動が少ない効果は、打抜きでは印刷より顕著に
表れる。
【0068】ここで、鋭角の傾斜角θの値は、装着する
打抜型11の形態によっても相違するが、望ましくは2
〜30度、更に望ましくは3〜15度、中でも4〜10
度の範囲で設定するのがよい。θが小さすぎると打抜型
11を斜めにする効果が薄く、大きすぎると打抜シリン
ダ2の軸方向寸法幅及び径寸法が大きくなるため、上述
の範囲で定めるのが望ましい。
【0069】そして、上記構成により、図23、図24
に示すように、印刷シリンダ72により打抜前のシート
Wに印刷を施し、その印刷後のシートWPをフィードロ
ーラ74で打抜シリンダ2へ送って打抜くことが可能と
なる。しかも、シート送り方向に対し角度θ傾いて印刷
されたシートに、同じくシート送り方向に対し角度θ傾
いて打抜きが行われることにより、段ボールシートの縦
横と印刷及び打抜きの縦横が一致し、得られるシート製
品は、従来と変わらない形態のものとなし得る。なお、
印刷シリンダ72を打抜シリンダ2の下流側に配置して
も、同様に同一ライン上での打抜きと印刷が可能であ
る。
【0070】なお、図24では、わかりやすくするため
に、シートWの傾きと印刷像81及び打抜型11の傾き
とが平面視で平行となるように描いてあるが(図3も同
様)、実際は印刷像81及び打抜型11は平面視で右下
がりの傾きとなる(下側へ回り込んだとき右上がりとな
る)。
【0071】以上の説明では、すべてカットされたシー
トWを例にとったが、図27、図28に示すように、ロ
ール状に巻かれたシートWbを解き放しつつ帯状に連続
的に供給し、これに対し傾いた状態で回転印刷を行うこ
ともできる。さらに、これらの図27、図28に示すよ
うに、印刷シリンダ72の回転軸(中心軸線)Oがシー
トWbの供給方向Pに対して傾けて配置され、印版シー
ト80は、そのX方向が印刷シリンダ72の母線sに対
し鋭角θをもって傾いた状態で取り付けてもよい。この
場合、シートWbは、印刷シリンダ72の母線sに対
し、相対的に傾いた状態で送り込まれるのであるから、
印刷シリンダ72の出側においては、本来の供給方向P
から角度θ傾いた方向P’へ放出力を受けることにな
る。そこで、印刷シリンダ72の前後には、回転軸がシ
ートWbの供給方向Pと直角となるテンションロール対
94,94及び95,95が配置され、それぞれシート
Wbを挟み付けて回転することにより、上記放出力P’
の影響を低減するようにしている。このような態様は、
シートWbが、段ボールシートのような縦横あるいは繊
維方向がはっきりしたシートでない場合に実用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転式印刷装置の一例を模式的に示す全体正面
図。
【図2】印刷シリンダ及び受けシリンダの駆動手段の一
例を示す概念図。
【図3】図1に示す回転式印刷装置の平面図。
【図4】印刷シリンダへの印版シートの装着方法を示す
説明図。
【図5】印版シートの別の装着方法を示す説明図。
【図6】印版シートのX方向、Y方向の印刷凸部、並び
に印刷シリンダの母線方向を示す図。
【図7】印刷像を傾斜させた場合の作用を、非傾斜の場
合と比較した説明図。
【図8】図6が凹凸反転した印刷像(印刷凸部)を有す
る印版シートの一例を示す図。
【図9】方形の印刷凸部を有する印版シートの一例を示
す図。
【図10】傾いた印刷像を有する印版シートを印刷シリ
ンダに装着する取付例を示す図。
【図11】印版シートを印刷シリンダに傾けて装着する
取付例を示す図。
【図12】印版シートの位置決めのための凹所を有する
印刷シリンダの一例を示す斜視図。
【図13】図12の縦断面図。
【図14】キッカーがシートを送り出す際の作用説明
図。
【図15】シートの移動方向と移動中の姿勢を示す図。
【図16】図15とは異なる送り方式を示す図。
【図17】螺旋状搬送ロールの一例を示す正面図。
【図18】その螺旋状搬送ロールの斜視図。
【図19】螺旋状搬送ロールを用いない場合のロール駆
動軌跡を示す平面図。
【図20】螺旋状搬送ロールを用いた場合のロール駆動
軌跡を示す平面図。
【図21】螺旋状搬送ロールをシートの片面にのみ配置
した例を示す図。
【図22】螺旋状搬送ロールをシートの両面に配置した
例を示す図。
【図23】回転式シート打抜装置を付加した場合の装置
構成を模式的に示す全体正面図。
【図24】その平面図。
【図25】打抜輪郭線のX方向、Y方向、打抜シリンダ
の母線方向を示す図。
【図26】図23に示す回転式シート打抜装置の平面
図。
【図27】ロール状に巻かれたシートWbに対し、傾い
た状態で回転印刷を行うことができるようにした装置構
成の概念的な平面図。
【図28】その正面図。
【図29】従来の回転式印刷装置の一例を模式的に示す
図。
【図30】その印刷シリンダの正面図。
【図31】従来の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1 回転式印刷装置 2 打抜シリンダ 4 受けシリンダ 6 シート供給装置 8、74 フィードロール 11 打抜型 14 打抜輪郭線 34 キッカー 38 ストッパ 50 回転式シート打抜装置 72 印刷シリンダ 80 印版シート(印版部) θ 鋭角の傾斜角 W シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我 千春 愛知県春日井市大手田酉町1丁目17番12 (72)発明者 水野 一幸 愛知県名古屋市守山区小六町11番24号 (72)発明者 水野 和夫 愛知県瀬戸市坂上町300−3 (72)発明者 山口 静男 愛知県名古屋市守山区小幡常燈12−18 (72)発明者 磯輪 英一 愛知県名古屋市北区報徳町18番地 (72)発明者 廣畑 敦久 愛知県春日井市朝宮町字広田7509 クリエ イト朝宮B311号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自身の中心線の周りに回転する印刷シリ
    ンダと、 X方向の印刷凸部及びY方向の印刷凸部を主体とする印
    刷像を有し、 そのX方向又はY方向の印刷凸部が、前記印刷シリンダ
    の母線に対し鋭角の傾斜角で交差するように、前記印刷
    シリンダの外周に設けられた印版部とを備え、 前記印刷シリンダの回転に従い、前記印版部における前
    記X方向又はY方向の印刷凸部がシートに対し、該印刷
    凸部の一方の端部側から他方の端部側へ向けて漸次押し
    付けられて印刷が進行することを特徴とする回転式印刷
    装置。
  2. 【請求項2】 自身の中心軸線の周りに回転する印刷シ
    リンダと、 予め定められた基準線に沿う印刷凸部を含み、その基準
    線が前記印刷シリンダの母線に対し鋭角の傾斜角で交差
    するように、前記印刷シリンダの外周に設けられた印版
    部と、 前記印刷シリンダの上流に設けられ、前記印刷シリンダ
    の母線にほぼ直角なシート送り方向に対し、印刷前のシ
    ートを前記印版部の傾斜にほぼ対応する向きと角度で傾
    けて供給するシート供給装置とを備え、 前記印刷シリンダの回転に伴い、当該印刷シリンダに対
    し傾斜した前記印版部により、前記シート送り方向に対
    し傾斜したシートに印刷が施されることを特徴とする回
    転式印刷装置。
  3. 【請求項3】 自身の中心軸線の周りに回転する印刷シ
    リンダと、 その外周に設けられた印版部と、 前記印刷シリンダの上流に設けられ、その印刷シリンダ
    の母線にほぼ直角なシート送り方向に対し印刷前の段ボ
    ールシートを、該段ボールシートの波状の中芯紙の各稜
    線が前記印刷シリンダの母線と鋭角をもって交差するよ
    うに供給するシート供給装置とを備え、 前記印刷シリンダの回転に従い、前記印刷シリンダの母
    線が前記段ボールシートの前記中芯紙の各稜線に対し傾
    斜した角度でそれら稜線にまたがるように前記印版部が
    前記段ボールシートに押し付けられて印刷が進行するこ
    とを特徴とする回転式印刷装置。
  4. 【請求項4】 シートに印刷を行う回転式印刷装置であ
    って、 印刷すべきシートをシート送り方向に対し傾けて順次供
    給するシート供給装置と、 そのシート送り方向とほぼ直角に設けられた印刷シリン
    ダと、 その印刷シリンダの外周に設けられ、前記シート送り方
    向に対し傾けて供給される前記シートの傾斜角度と同じ
    だけ前記印刷シリンダの母線に対し傾けて形成された印
    版部とを含み、 前記印刷シリンダに対し傾斜した印版部が前記シート送
    り方向に対し傾斜したシートに印刷を行うことを特徴と
    する回転式印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記印版部は、前記印刷シリンダの母線
    に対して鋭角に傾斜して螺旋状に延びるX方向印刷凸
    部、前記印刷シリンダの周方向に対し鋭角に傾斜して螺
    旋状に延びるY方向印刷凸部を含み、それらX方向及び
    Y方向印刷凸部の傾斜の角度は、前記シート送り方向に
    対する前記シートの傾きに対応付けられている請求項2
    ないし4のいずれかに記載の回転式印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記印版部は、前記印刷シリンダの外周
    に巻き付けられて固定される印版シートであり、その印
    版シートには前記シートに転写すべき印刷像が、前記シ
    ート送り方向に対する前記シートの傾斜角度と同じだ
    け、その印版シートに対し傾けて形成され、その印版シ
    ートが印刷シリンダに正対状態で巻き付けられる請求項
    1ないし5のいずれかに記載の回転式印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記印版部は、前記印刷シリンダの外周
    に巻き付けられて固定される印版シートであり、その印
    版シートには前記シートに転写すべき印刷像がその印版
    シートに正対状態で形成されるとともに、その印版シー
    トが、前記シート送り方向に対する前記シートの傾斜角
    度と同じだけ、前記印刷シリンダに対し傾いた状態でそ
    の印刷シリンダに螺旋状に巻き付けられる請求項1ない
    し5のいずれかに記載の回転式印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記シート送り方向において前記印刷シ
    リンダの上流及び下流の少なくともいずれかに位置し、
    その印刷シリンダの中心線と平行な軸線周りに回転可能
    に、かつ前記傾いた状態で送られるシートの側端部に対
    応して設けられた搬送ロールであって、その外周には、
    自身の回転軸線に直角な平面に対し、前記シートの前記
    シート送り方向に対する傾斜角度に対応する角度だけ傾
    斜した螺旋状凸部を備え、この螺旋状凸部が前記シート
    送り方向に対し前記傾斜した姿勢で送られる前記シート
    の側端部に押し付けられて回転することにより、そのシ
    ートを前記傾斜状態に維持しつつ前記印刷シリンダと直
    角なシート送り方向へ送る螺旋状搬送ロールを含む請求
    項1ないし7のいずれかに記載の回転式印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記印刷シリンダによる印刷工程で、シ
    ートの両側端部には前記シート送り方向に対し鋭角に傾
    斜した帯状の余白がシートの側縁に沿って残される一
    方、 前記螺旋状凸部を有する螺旋状搬送ロールは、前記シー
    トの両側端部の余白に対応する位置に設けられ、かつ前
    記螺旋状凸部の起点と終点との螺旋中心線方向の距離
    は、前記余白の幅寸法以下とされ、その搬送ロールの回
    転で前記螺旋状凸部の転動軌跡は前記シートの印刷済み
    領域には入らず前記傾斜した帯状の余白に沿って延びる
    請求項8に記載の回転式印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記印刷シリンダと、前記印版部を受
    ける受けシリンダとを備え、それらのシリンダが前記シ
    ートを挟みつつ互いに逆方向に回転することにより、そ
    のシートが下流に送られつつ前記印刷が行われる請求項
    1ないし9のいずれかに記載の回転式印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷シリンダの上流又は下流にお
    いて前記印刷シリンダとほぼ平行に配置された打抜シリ
    ンダを有し、 その打抜シリンダの外周に、X方向の打抜線及びY方向
    の打抜線を主体とする打抜輪郭を有する打抜型が装着さ
    れるとともに、 前記打抜シリンダの母線に対し前記打抜型のX方向又は
    Y方向の打抜線が鋭角の傾斜角で交差するように、前記
    打抜型が前記打抜シリンダに対し傾けて取り付けられ、 前記打抜シリンダの回転に従い、前記打抜型における前
    記X方向及びY方向の打抜線部分がシートに対し鋭角の
    はさみ角で漸次食い込んで打抜作用が進行する回転式シ
    ート打抜装置を直列的に備える請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の回転式印刷装置。
JP28449597A 1997-06-10 1997-09-30 回転式印刷装置 Pending JPH1158669A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012171202A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Mhi Solution Technologies Co Ltd オフセット印刷装置
JP2014030966A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Toppan Printing Co Ltd オフセット印刷装置

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