JPH1158605A - 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板 - Google Patents

印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板

Info

Publication number
JPH1158605A
JPH1158605A JP24028997A JP24028997A JPH1158605A JP H1158605 A JPH1158605 A JP H1158605A JP 24028997 A JP24028997 A JP 24028997A JP 24028997 A JP24028997 A JP 24028997A JP H1158605 A JPH1158605 A JP H1158605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed
fluororesin film
steel plate
printing
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24028997A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Mori
浩治 森
Taketo Hara
丈人 原
Kenichi Okubo
謙一 大久保
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP24028997A priority Critical patent/JPH1158605A/ja
Publication of JPH1158605A publication Critical patent/JPH1158605A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷フッ素樹脂フィルムラミネートにおいて、
ベース色を色調毎に表面処理層の変更及び調整が必要で
あったが、変更せずに優れた印刷意匠性を発現する。 【解決手段】白色塗装した鋼板表面に接着剤を介して印
刷フッ素樹脂フィルムを積層する。印刷フッ素樹脂フィ
ルムには柄印刷層、ベタ印刷層が順次設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷意匠性に優れ、
非粘着性、耐汚染性等の特性を有する印刷フッ素樹脂フ
ィルムラミネート鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】ガステーブルをはじめとする厨房機器、
厨房壁材には油、調味料等の食品で汚染され易く、従来
からフッ素樹脂を塗装または積層した鋼板が使用されて
いる。フッ素樹脂塗料としてはポリテトラフルオロエチ
レンとポリエーテルサルフォンとの混合樹脂を塗料化し
たものを使用し、フッ素樹脂フィルムとしてはパーフル
オロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン
共重合体フィルムあるいはエチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体フィルムが非粘着性、耐汚染性、耐薬品
性に優れることから使用されている。
【0003】厨房壁材については前述の非粘着性、耐汚
染性、耐薬品性に加えて意匠性が要求され、とくに柄版
を用いて意匠を印刷によって発現する印刷意匠性の良否
が要件となる。着色樹脂層を有する鋼板表面に印刷層を
設け、その上に接着剤層を介して透明フッ素樹脂フィル
ムを積層したものが特開平7−304131号公報で提
案され、柄印刷を施した透明フッ素樹脂フィルムを印刷
層を内側にして表面処理層を設けた鋼板に積層したもの
が特開平8−25558号公報で提案されている。いず
れも印刷意匠性を有しフッ素樹脂のもつ非粘着性、耐汚
染性、耐薬品性に優れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者は鋼板へ
の直接印刷であり、鋼板コイルを対象とする場合、グラ
ビアオフセット印刷やフレキソ印刷に限定される。グラ
ビアオフセット印刷ではグラビアロールの印刷柄がオフ
セットロールに転写(印刷)された後、乾燥することな
く鋼板に転写するので、印刷柄が潰れ、フィルムへのグ
ラビア印刷のような鮮明さが損なわれる。フレキソ印刷
では彫刻したゴム製アプリケーターロールで鋼板へ印刷
するため微細な表現ができない。いずれも単色印刷であ
れば問題ないが、多色印刷では見当と呼ばれる位置合わ
せを行う必要があり操業上困難である。また、印刷表現
力としての微妙な階調表現が難しい。印刷表現力の高い
印刷意匠性の発現として、フッ素樹脂フィルムへのグラ
ビア印刷などが好ましい。
【0005】後者はこの方法での印刷意匠性を発現でき
るが、柄印刷層のみを設けた印刷フッ素樹脂フィルムを
積層するもので、ベース色を表面処理層で発現させる関
係から色調毎に表面処理層の調色及び変更が必要であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題に鑑みてなされたもので、鋼板表面に白色塗装を施
し、接着剤を介して印刷フッ素樹脂フィルムが積層され
ており、かつ、印刷フッ素樹脂フィルムが柄印刷層、ベ
タ印刷インキ層を順次設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、印刷意匠性の発
現は透明フッ素樹脂フィルムへの印刷によって行うこと
から、前述した鋼板へ直接印刷する方法に比べて高い印
刷意匠性を付与することができる。透明フッ素樹脂フィ
ルムへの印刷に際して、その基本となる柄印刷層を設け
た後に所定のベース色を呈するベタ印刷を施し、印刷フ
ッ素樹脂フィルムを単体として所定の印刷意匠性を発現
させる。この印刷フッ素フィルムを白色塗装を施した鋼
板表面に接着剤で積層することにより、鋼板素地を隠蔽
する。
【0008】白色塗装を施さないと色調が変化すること
を避けられない。白色塗装とベタ印刷層との組み合わせ
で原版の色調を忠実に再現できる。すなわち、異なる印
刷柄にはその柄に相応しいベース色調に切り替える、あ
るいは全く異なる印刷柄とベース色調との組み合わせ等
自在に切り替えることにより、印刷意匠性を鋼板表面に
発現することができる。鋼板コイル等に連続的に製造す
る場合でも切り替えは印刷フッ素樹脂フィルムだけなの
で、予備ロールに目的の印刷フッ素樹脂フィルムをセッ
トしておけば設備を停止することなく、目的とする印刷
柄や色調の印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板を製
造することができる。
【0009】本発明では印刷フッ素樹脂フィルムの印刷
面全体が印刷インキ層で被覆されているので印刷層の有
無による接着強度の差異はなく、均一かつ安定な接着強
度が得られる。接着剤は溶融状態あるいは擬似溶融状態
にあるうちに印刷フッ素フィルムと白色塗装鋼板表面を
接着することから、熱硬化型塗膜にフィルムを圧着して
接着するタイプに比べ接着力も増大する。
【0010】透明フッ素樹脂フィルムはエチレン−テト
ラフルオロエチレン共重合体またはパーフルオロアルキ
ルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体の
いずれか1つの樹脂からなるものを用いる。このフィル
ムを通して印刷意匠性を発現するので透明であることが
必要であるが、金属粉末や無機酸化物粉末等を配合し、
メタリック調の付与、マット感の付与を行うことも可能
である。また、外観を配慮し紫外線吸収剤、抗菌剤、防
カビ剤などを配合することもできる。透明フッ素樹脂フ
ィルム厚はラミネート作業性、外観、コストを配慮して
10〜50μmであることが好ましい。透明フッ素樹脂
フィルムの接着面には接着し易くするため、コロナ放電
処理等を行うことが望ましい。
【0011】印刷インキのベース樹脂には塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂等が使用される。柄印刷インキ、
ベタ印刷インキには前記ベース樹脂に顔料や種々の添加
剤を配合したものを用いる。印刷フッ素樹脂フィルムは
透明フッ素樹脂フィルムに柄印刷インキ層、ベタ印刷層
を順次積層して得ることができ、柄印刷層及びベタ印刷
層はそれぞれ印刷と乾燥を繰り返すことにより形成され
る。印刷はグラビア法、スクリーン法など公知の方法で
よい。
【0012】鋼板に白色塗装を施す塗料は、熱硬化型エ
ポキシ樹脂系、熱硬化型ポリエステル樹脂系、熱硬化型
線状高分子ポリエステル樹脂系、熱硬化型ポリウレタン
樹脂系の1種または2種以上に白色顔料を配合したものを
用いる。必要に応じて体質顔料、防錆顔料、添加剤を配
合できるが白色以外のものを配合すると、印刷フッ素樹
脂フィルムに発現したベース色調を損ない所定の印刷意
匠性が得られないため、ベタ印刷層で色調を調整するな
どの配慮が必要となる。白色塗装の塗膜厚は顔料濃度に
も依存するが隠蔽性を得るため、乾燥膜厚で5〜30μ
mにする。
【0013】接着性、耐食性を向上するため、鋼板と白
色塗装の間に熱硬化型プライマー層を設けてもよい。熱
硬化型プライマーとしてはフェノキシ樹脂系、ポリエス
テル樹脂系、高分子ポリエステル樹脂系などが挙げられ
る。熱硬化型プライマー中には必要に応じて着色顔料、
防錆顔料、体質顔料等を添加してもよい。熱硬化型プラ
イマー層は乾燥塗膜厚で2〜10μmにすることが好ま
しい。
【0014】印刷フッ素樹脂フィルムを白色塗装鋼板に
積層するときの接着剤は、1液型または2液型のポリエ
ステル樹脂系あるいはポリウレタン樹脂系接着剤などを
用いる。この接着剤にも白色顔料や体質顔料を添加する
ことができる。接着剤層は乾燥塗膜厚が2〜20μmと
なるように白色塗装鋼板表面に塗布する。下地鋼板はめ
っき鋼板、ステンレス鋼板等を用い、クロメート処理や
りん酸塩処理等の塗装前処理を施しロールコート法、カ
ーテンフローコート法、スプレー法等で白色塗料を塗装
した後、焼付け乾燥しその上に接着剤を白色塗装と同様
の方法で塗布する。接着剤層が溶融状態あるいは擬似溶
融状態にあるうちに印刷フッ素樹脂フィルムを積層す
る。
【0015】
【実施例】
実施例1 片面当たりの亜鉛付着量45g/m2,厚さ0.5mm
の溶融亜鉛めっき鋼板に塗布型クロメート処理しエポキ
シ樹脂系白色塗料(塗装板のハンター表色系、L,a,
b=93,−1,2)を乾燥膜厚が15μmになるよう
に塗布し210℃×40秒間焼付けた後、透明2液型ポ
リエステル樹脂系接着剤を乾燥膜厚が5μmになるよう
に塗布し210℃×60秒間乾燥して直ちに印刷フッ素
樹脂フィルムを印刷面が接着剤層側になるように積層し
た。印刷フッ素樹脂フィルムはコロナ放電処理した厚さ
25μmの透明エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体フィルムに和紙調柄ベージュ色インキで柄印刷し乾
燥し、その上にライトアイボリー色インキをベタ印刷し
乾燥した。印刷インキは2液型ポリウレタン樹脂系イン
キを用いグラビア印刷法により行った。 比較例1 実施例1のエポキシ樹脂系白色塗装の替わりにグレー色
(ハンター表色系、L,a,b=53,0,1)を用い
た。
【0016】実施例2 実施例1の白色塗装を施す前にストロンチウムクロメー
ト系防錆顔料配合の熱硬化型フェノキシ樹脂系プライマ
ーを乾燥膜厚で5μmとなるように塗布し210℃×4
0秒間焼き付けた。 比較例2 実施例1のライトアイボリー色インキでのベタ印刷を省
略した。
【0017】実施例3 実施例1の透明エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体フィルムの代わりに厚さ40μmの透明パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共
重合体フィルムを用いた。 比較例3 実施例1の透明フッ素樹脂の代わりに厚さ60μmの透
明半硬質可塑化ポリ塩化ビニル樹脂フィルムを用いた。 比較例4 実施例1の透明2液型ポリエステル樹脂接着剤を省略し
て、エポキシ樹脂系白色塗装鋼板に直接印刷フッ素樹脂
フィルムを印刷面が白色塗装面側になるように積層し
た。
【0018】得られたラミネート鋼板について耐汚染
性、耐薬品性、接着性、外観を調査した。調査結果を表
1に示す。評価方法は次のとおりである。 1) 耐汚染性 ラミネート鋼板表面に油性マーカーで描画し乾燥後ガー
ゼで拭き取り、完全に拭き取れるかを評価した。 2)耐薬品性 ラミネート鋼板表面に10重量%水酸化ナトリウム水溶
液を滴下し、24時間放置後にガーゼで乾拭きし水溶液
による痕跡の有無を評価した。 3)接着性 JIS K 6744の8.2に基づいてエリクセン試験
片を作成し、頂上部から裾部に向けてフィルムを強制的
にはく離した際のはく離長さで評価した。はく離長さ5
mm未満であれば接着性良好である。 4)外観 色調、表面状態を肉眼で評価した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、ベース色
調毎に表面処理層を変更することなく、優れた印刷意匠
性を発現し優れた非粘着性、耐汚染性、耐薬品性を発揮
することから、とくに食品等による汚れが発生し易い厨
房壁材などに用いても汚れが無く、長期にわたっても印
刷意匠の変化が見られない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 謙一 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
    体またはパーフルオロアルキルビニルエーテル−テトラ
    フルオロエチレン共重合体のいずれか1つの樹脂からな
    る透明フッ素樹脂フィルム表面に柄印刷インキ層、ベタ
    印刷インキ層を順次設けた印刷フッ素樹脂フィルムを、
    白色塗装した鋼板表面に、接着剤を介して積層した印刷
    フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板。
JP24028997A 1997-08-22 1997-08-22 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板 Withdrawn JPH1158605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24028997A JPH1158605A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24028997A JPH1158605A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1158605A true JPH1158605A (ja) 1999-03-02

Family

ID=17057275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24028997A Withdrawn JPH1158605A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1158605A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0312263A (ja) うるし調塗膜の形成方法
NZ511986A (en) Method of producing durable layered coatings
JPH1158605A (ja) 印刷フッ素樹脂フィルムラミネート鋼板
JP2000343649A (ja) 化粧シート
CN206067091U (zh) 彩晶防水复合膜
JP3069028B2 (ja) 耐食性を改善した印刷ラミネート鋼板
GR3030556T3 (en) Substrates provided with several of coatings and process for producing such substrates
JP4280658B2 (ja) 塗膜密着性に優れたクリア塗装ステンレス鋼板
JP2745385B2 (ja) フィルム被覆金属板
JP2000185367A (ja) 高光輝性petフィルムラミネート鋼板
KR900004657B1 (ko) 냉장고 도어용 수지강판 제조방법
JP3069030B2 (ja) 印刷ポリエチレンテレフタレートフィルムラミネート鋼板
JP2780482B2 (ja) 透明感を有する上塗り塗装
JPS6119337A (ja) アルミニウム材に合成樹脂製化粧シ−トをラミネ−トする方法
JP2000233470A (ja) Petフィルムラミネート鋼板
CA2277830A1 (en) Multilayer coating film formation process
JP3213239B2 (ja) 赤系塗色の補修塗装方法
JP2000033683A (ja) 化粧材
JP2000280403A (ja) 高光輝性印刷petフィルムラミネート鋼板
JPH0639146B2 (ja) 印刷されたポリエステル樹脂フイルムを被覆した金属板
JPH1177895A (ja) 耐熱意匠鋼板及びその製造方法
JPH11172015A (ja) フッ素樹脂フィルムラミネート金属板の接合方法
JPH11254590A (ja) Petフィルムラミネート金属板
JP2001032505A (ja) 浴室内装材
JPH10264296A (ja) 耐熱意匠鋼板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102