JPH1156135A - プランターならびにプランターへの灌水パイプの設置方法 - Google Patents

プランターならびにプランターへの灌水パイプの設置方法

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JPH1156135A
JPH1156135A JP9223612A JP22361297A JPH1156135A JP H1156135 A JPH1156135 A JP H1156135A JP 9223612 A JP9223612 A JP 9223612A JP 22361297 A JP22361297 A JP 22361297A JP H1156135 A JPH1156135 A JP H1156135A
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JP
Japan
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planter
irrigation pipe
pipe
irrigation
sheath
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JP9223612A
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English (en)
Inventor
Yasushi Nakayama
靖士 中山
Takayuki Minami
孝幸 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
    • Y02A30/254Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランター同士を隣接させて設置できるよう
にすると共に、土壌を投入した状態でプランターを施工
場所に搬送しても灌水パイプが潰れたり目詰まりしたり
しないようにすること。 【解決手段】 底壁11の外周に立設された周壁12に
一対の灌水パイプ用貫通孔14が設けられているプラン
ター本体1と、そのプランター本体1の底部に設けられ
ている簀の子15と、その簀の子15の上面全体を覆い
隠すようにして設けられている土壌フィルター16と、
で構成され、前記一対の灌水パイプ用貫通孔間14,1
4に、透水性材料で形成された灌水パイプ用鞘管2が、
前記周壁12の外側面よりも外側方に突出しないように
保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、特に、建物の屋
上、公園、街路、ビル周辺等での植栽に適したプランタ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、建物の屋上、公園、街路、ビル
周辺等にプランターを設置し、このプランター内で植物
を育てるといったことが頻繁に行われている。この場
合、定期的な灌水が必要になるため、複数のプランター
を設置した場合でも楽に灌水できるように種々の工夫が
施されている。
【0003】そのひとつとして、特開昭63−2833
3号公報に記載されているような技術が知られている。
この従来技術は、各プランター内に多孔管等の灌水パイ
プを設置しておき、施工場所にプランターを搬送して設
置した後、隣接するプランターの灌水パイプ同士を接続
パイプで接続することにより、一本の灌水パイプへの給
水によって多数のプランターに灌水できるようにしたも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
した従来技術にあっては、施工場所への設置状態におい
て、プランターとプランターとの間に接続パイプが露出
してしまうため、プランター同士を隣接させて設置する
ことができないし、美観的にも良くないという問題があ
った。また、土壌を投入した状態でプランターを施工場
所に搬送すると、搬送時あるいは設置時の震動によって
灌水パイプが潰れたり、灌水パイプが目詰まりしたり
し、均一に灌水できなくなる虞があった。そこで、本発
明は、上記のような問題に着目し、プランター同士を隣
接させて設置できるようにすると共に、土壌を投入した
状態でプランターを施工場所に搬送しても灌水パイプが
潰れたり目詰まりしたりしないようにすることを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、底壁の外周に立設され
た周壁に少なくとも一対の灌水パイプ用貫通孔が設けら
れているプランターにおいて、前記一対の灌水パイプ用
貫通孔間に灌水パイプ用鞘管が保持されている構成と
し、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明にお
いて、前記灌水パイプ用鞘管が、前記周壁の外側面より
も外側方に端部が突出しないように配設されている構成
とし、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載
の発明において、灌水パイプが前記一対の灌水パイプ用
貫通孔と前記灌水パイプ用鞘管とに挿通されて配管され
ている構成とした。
【0006】また、上記目的を達成するために、請求項
4記載の発明では、底壁の外周に立設された周壁に少な
くとも一対の灌水パイプ用貫通孔が設けられているプラ
ンターへの灌水パイプの設置方法であって、前記一対の
灌水パイプ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を保持させ、
前記プランターに土壌を投入した後、灌水パイプを前記
一対の灌水パイプ用貫通孔と前記灌水パイプ用鞘管に挿
通させ、その後、灌水パイプをプランターに残したまま
プランターから灌水パイプ用鞘管を取り除くようにし、
請求項5記載の発明では、底壁の外周に立設された周壁
に少なくとも一対の灌水パイプ用貫通孔が設けられてい
るプランターへの灌水パイプの設置方法であって、前記
一対の灌水パイプ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を保持
させ、灌水パイプを前記一対の灌水パイプ用貫通孔と前
記灌水パイプ用鞘管に挿通させた後、前記プランターに
土壌を投入し、その後、灌水パイプをプランターに残し
たままプランターから灌水パイプ用鞘管を取り除くよう
にした。
【0007】なお、前記灌水パイプとは、多数の孔が管
壁に設けられている有孔パイプや、発泡樹脂の多孔質材
料や金網等の透水性材料で形成されていて、管壁から均
一に灌水することができるパイプである。
【0008】
【作用】 請求項1記載のプランターを複数並べて施工
場所に設置する場合には、まず、プランターを、灌水パ
イプ用貫通孔同士が対向するように配置して並設し、そ
れから灌水パイプを、各プランターに設けられている一
対の灌水パイプ用貫通孔と灌水パイプ用鞘管とに挿通さ
せて配管する。その後、灌水パイプの一端に水を供給す
ると、その水は、灌水パイプの管壁を透過し、更に灌水
パイプ用鞘管の管壁も透過して各プランター内に投入さ
れた土壌に分散してしみ込む。つまり、並設配置した各
プランターの灌水パイプ用貫通孔と灌水パイプ用鞘管と
に灌水パイプを挿通させることで、複数のプランターを
通る灌水流路を形成することができるので、プランター
とプランターとの間に接続パイプを設ける必要がなくな
って、プランター同士を隣接配置させて設置することが
できるようになる。また、灌水パイプ用貫通孔と灌水パ
イプ用鞘管とに灌水パイプを挿通させると共に、プラン
ターに土壌を投入してから施工場所に搬送することもで
きる。すなわち、灌水パイプの外周には灌水パイプ用鞘
管が設けられているので、搬送時や設置作業時等の震動
によって灌水パイプが潰れたり、灌水パイプが目詰まり
したりすることがない。
【0009】請求項2記載の発明では、灌水パイプ用鞘
管が、周壁の外側面よりも外側方に端部が突出しないよ
うに配設されているので、プランター同士を隣接配置さ
せて設置する時に、灌水パイプ用鞘管同士が緩衝してプ
ランター間に隙間ができることがない。
【0010】請求項3記載の発明では、灌水パイプが灌
水パイプ用鞘管に挿通されているので、プランターに土
壌を投入してから施工場所に搬送したとしても、搬送時
や設置作業時等の震動によって灌水パイプが潰れたり、
灌水パイプが目詰まりしたりすることがない。
【0011】請求項4記載の発明では、一対の灌水パイ
プ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を保持させ、前記プラ
ンターに土壌を投入した後、前記一対の灌水パイプ用貫
通孔と前記灌水パイプ用鞘管に灌水パイプを挿通させる
ので、この状態でプランターを施工場所に搬送したとし
ても、搬送時や設置作業時等の震動によって、灌水パイ
プが潰れたり目詰まりしたりしない。
【0012】請求項5記載の発明では、一対の灌水パイ
プ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を保持させ、前記灌水
パイプ用鞘管に灌水パイプを挿通させた後、前記プラン
ターに土壌を投入するので、この状態でプランターを施
工場所に搬送したとしても、搬送時や設置作業時等の震
動によって、灌水パイプが潰れたり目詰まりしたりしな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】 まず、図面に基づき、特許請求
の範囲の請求項1〜3記載の発明に対応する実施の形態
1のプランターP1について詳述する。図1は実施の形
態1のプランターP1を示す斜視図、図2は実施の形態
1のプランターP1の断面図で、図中1はプランター本
体、2は灌水パイプ用鞘管2である。
【0014】前記プランター本体1は、正方形の底壁1
1と、その外周に立設された周壁12とで構成されてお
り、周壁11の下端部には排水孔13が設けられてい
る。なお、前記排水孔13の形状は特に制約されない
が、ひとつのプランターP1に対し、1時間当たり 250
mm以上の降雨水量を排出できるようにするのが望まし
い。また、排水孔13は、プランター本体1の底壁11
に設けてもよい。
【0015】また、前記プランター本体1の周壁12の
略中央位置には、1対の灌水パイプ用貫通孔14,14
が互いに対向するようにして設けられている。なお、前
記灌水パイプ用貫通孔14,14は、灌水パイプの外径
よりもやや大きく、灌水パイプ用鞘管2の端部を嵌合可
能な大きさの円形形状に形成されている。
【0016】更に、プランター本体1の底部には簀の子
15が設けられており、この簀の子15の上には、土壌
フィルター16が簀の子15の上面全体を覆い隠すよう
にして設けられている。つまり、前記簀の子15によっ
て、プランター本体1の底壁とプランター本体1に投入
される土壌との間には排水用隙間17が設けられ、前記
土壌フィルター16によって、プランター本体1に投入
した土壌が前記排水用隙間17に落ちないようになって
いる。なお、前記土壌フィルター16は、例えば、ポリ
エステルやナイロン等の不織布、多孔質セラミック、発
泡樹脂等の透水性材料で形成されている。
【0017】前記灌水パイプ用鞘管2は、前記プランタ
ー本体1の外寸法と略同一長さの直線状に形成されてお
り、灌水パイプを挿通可能な内径を有している。そし
て、前記灌水パイプ用貫通孔14に両端部が嵌合されて
いて、ほぼ水平に保持されている。また、この灌水パイ
プ用鞘管2は、前記周壁12の外側面よりも外側方に端
部が突出しないように配設されている。更に、この灌水
パイプ用鞘管2は、灌水管の管壁から流出した水を外部
に出すために、多孔管あるいは、多孔質、編み目状、金
網状の材料で形成されている。なお、図2では硬質プラ
スチック製の多孔管を使用した例を示している。また、
灌水パイプ用鞘管2の透水量は、使用する灌水パイプの
最大吐出量よりも大きいことが望ましい。
【0018】図3は実施の形態1のプランターP1への
灌水パイプ3の設置状態を示す斜視図である。プランタ
ーP1を複数並べて施工場所に設置する場合には、ま
ず、プランターP1を、灌水パイプ用貫通孔14同士が
対向するように配置して並設する。ちなみに、図3に示
すように、プランターP1を縦2列横3列に配列する場
合は、縦一列に配列する3つのプランターP1は、灌水
パイプ用貫通孔14同士を対向させる。次に、一本の灌
水パイプ3を、各プランターP1に設けられている一対
の灌水パイプ用貫通孔14と灌水パイプ用鞘管2とに挿
通させて配管する。なお、図3の場合、灌水パイプ3
は、縦列のプランターP1の外側一箇所で折り返してU
字状に配管させることになる。その後、各プランターP
1に土壌を投入して植栽をする。それから、灌水パイプ
3の一端に水を供給するようにすると、供給した水は、
灌水パイプ3の管壁を透過し、更に灌水パイプ用鞘管2
の管壁も透過して各プランターP1内に投入された土壌
に分散してしみ込む。
【0019】つまり、本実施の形態1のプランターにあ
っては、並設配置した各プランターP1の灌水パイプ用
貫通孔14と灌水パイプ用鞘管2に灌水パイプ3を挿通
させることで、複数のプランターP1を通る灌水流路を
形成することができるので、プランターP1同士の間に
接続パイプを設ける必要がなくなって、プランターP1
同士を隣接配置させて設置することができるようにな
る。また、灌水パイプ用鞘管2が、プランター本体1の
周壁12の外側面よりも外側方に端部が突出しないよう
に配設されているので、プランターP1同士を隣接配置
させて設置する時に、灌水パイプ用鞘管2同士が緩衝し
てプランターP1間に隙間ができることもない。
【0020】また、灌水パイプ3を灌水パイプ用鞘管2
に挿通させるので、プランターP1に土壌を投入してか
ら施工場所に搬送しても、搬送時や設置作業時等の震動
によって灌水パイプ3が潰れたり、灌水パイプ3が目詰
まりしたりしないようにすることもできる。
【0021】次に、図面に基づき、特許請求の範囲の請
求項1〜3記載の発明に対応する実施の形態2のプラン
ターP2について詳述する。図4は実施の形態2のプラ
ンターP2を示す斜視図、図5は実施の形態2のプラン
ターP2の断面図、図6は実施の形態2のプランターP
2のベース部材4を示す斜視図、図7は前記ベース部材
4の断面図で、図中5は周壁、2は灌水パイプ用鞘管、
3は灌水パイプである。
【0022】前記ベース部材4は、平面形状が正方形の
皿状に形成されており、複数の集合体でプランターP2
の底壁を構成するものである。ちなみに、図4には、縦
2列横3列に配列させた6つのベース部材4でひとつの
プランターP2の底壁を構成した場合を示していが、こ
の数ならびに配置は、必要とするプランターの大きさや
形状に応じて適宜設定することができる。また、前記ベ
ース部材4の底部と側部との間のコーナー部には排水孔
41が設けられ、内側には土壌フィルター42がベース
部材4の内面全体を覆い隠すようにして設けられてい
る。つまり、前記土壌フィルター42によって、ベース
部材4に投入した土壌が前記排水孔41から流出しない
ようになっている。
【0023】前記周壁5は、矩形の枠状に形成されてお
り、前記ベース部材4の集合体の外周に設けられてい
る。また、この周壁5には、ベース部材4の縦列の両側
に2対の灌水パイプ用貫通孔51が対向して設けられて
いる。更に、この周壁5は、合成樹脂や防腐処理済み木
材、無機材料、複合材等の耐水性ならびに耐腐食性に優
れた材料で形成されている。なお、この周壁5の高さは
特に制約がないが、投入する土壌の深さよりも5cm以上
高くすると、土壌の流出を防止できるので望ましい。
【0024】前記灌水パイプ用鞘管2は、前記べース部
材4の外寸法と略同一長さの直線状に形成されており、
一対のブラケット43を介して各ベース部材4の上方に
略水平に保持されている。また、前記灌水パイプ用鞘管
2は、周壁5に形成された灌水パイプ用貫通孔51間に
一直線状に並び、端部がベース部材4の外側面よりも外
側方に突出しないように配設されている。前記ブラケッ
ト43は、各ベース部材4の側部の対向位置2箇所に固
定されており、前記灌水パイプ用鞘管2の端部を保持可
能であると共に、ベース部材4の外側面よりも外側方に
突出しない形状に形成されている。
【0025】前記灌水パイプ3は、周壁5に設けられて
いる一対の灌水パイプ用貫通孔51と各ベース部材4に
設けられている灌水パイプ用鞘管2とに挿通させて配管
されている。なお、前記灌水パイプ3は、周壁5の外側
一箇所で折り返してU字状に配管されている。
【0026】なお、灌水パイプ用鞘管2の形状ならびに
配管位置は特に制限がないが、プランターP2全体に均
一に灌水することができるような形状ならびに配管位置
にすることが望ましい。また、土壌フィルター42、灌
水パイプ用鞘管2、灌水パイプ3の材質については、実
施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0027】つまり、本実施の形態2のプランターP2
にあっては、図4ならびに図5に示すように、灌水パイ
プ3を、複数のベース部材4に取り付けられた各灌水パ
イプ用鞘管2に挿通させるので、プランターP2に土壌
を投入してから施工場所に搬送しても、搬送時や設置作
業時等の震動によって灌水パイプ3が潰れたり、灌水パ
イプ3が目詰まりしたりしない。
【0028】また、図4ならびに図5では、プランター
P2を単独で設置している状態を図示したが、複数のプ
ランターP2を並べて設置してもよい。その場合、ま
ず、プランターP2を、灌水パイプ用貫通孔51同士が
対向するように配置して並設し、次に、各プランターP
2に設けられている灌水パイプ用貫通孔51と前記灌水
パイプ用鞘管2に一本の灌水パイプ3を挿通させて配管
する。その後、各プランターP2に土壌を投入して植栽
をし、それから、灌水パイプ3の一端に水を供給するよ
うにすると、供給した水は、灌水パイプ3の管壁を透過
し、更に灌水パイプ用鞘管2の管壁も透過して各プラン
ターP2内に投入された土壌に分散してしみ込む。つま
り、各プランターP2に設けられている灌水パイプ用貫
通孔51と前記灌水パイプ用鞘管2とに一本の灌水パイ
プ3を挿通させることで、複数のプランターP2を通る
灌水流路を形成することができるので、プランターP2
同士の間に接続パイプを設ける必要がなくなって、プラ
ンターP2同士を隣接配置させて設置することができ
る。
【0029】図8は実施の形態3のプランターP3を示
す斜視図で、このプランターP3では、灌水パイプ用鞘
管2がU字状に配管されている。従って、灌水パイプ3
を周壁の外に露出させずにU字状に折り返し配管するこ
とができる。
【0030】図9は実施の形態4のプランターP4を示
す斜視図で、このプランターP4は、灌水パイプ3に勾
配を持たせることができるように、一対の灌水パイプ用
貫通孔51の高さを異ならせると共に、各ブラケット4
3の灌水パイプ用鞘管2支持高さを少しづつ異ならせた
例である。また、周壁5の上端も灌水パイプ3の勾配に
応じて斜めに形成されており、下流側の高さtを例えば
10cmにし、上流側の高さTを例えば25cmにして
いる。すなわち、このプランターP4を用いることによ
り、丘や山などの傾斜面Gを容易に形成することができ
る。
【0031】図10はベース部材4の変形例を示す斜視
図で、このベース部材4は、ベース部材4の内部に礫や
砂等で形成した排水層44が設けられ、この排水層44
の上面に土壌フィルター42が設けられている。
【0032】次に、図面に基づいて、特許請求の範囲の
請求項4記載の発明に対応する実施の形態5のプランタ
ーP5への灌水パイプ3の配管方法について詳述する。
前記プランターP5は、図11に示すように、正方形の
底壁101と、その外周に立設された周壁102とで構
成されており、周壁101の下端部には排水孔103が
設けられ、周壁102の略中央位置には、1対の灌水パ
イプ用貫通孔104,104が互いに対向するようにし
て設けられている。更に、プランターP5の底部には簀
の子105が設けられており、この簀の子105の上に
は、土壌フィルター106が簀の子105の上面全体を
覆い隠すようにして設けられている。
【0033】図12〜図19は実施の形態5のプランタ
ーP5への灌水パイプ3の設置方法を示す工程説明図で
ある。
【0034】まず、図12に示すように、前記灌水パイ
プ用貫通孔104に灌水パイプ用鞘管6を挿通させて一
対の灌水パイプ用貫通孔104間に灌水パイプ用鞘管6
を保持させる。前記灌水パイプ用鞘管6は、プランター
P5に投入する土壌の重量によって潰れないだけの剛性
を有していると共に、土壌を内部に透過させない材料で
形成されている。材質としては、例えば、硬質プラスチ
ック、セラミック、金属、木材等が考えられる。
【0035】次に、図13に示すように、前記プランタ
ーP5に土壌を投入する。そして、図14に示すよう
に、前記一対の灌水パイプ用貫通孔104と前記灌水パ
イプ用鞘管6に灌水パイプ3を挿通させ、図15に示す
ように、灌水パイプ3をプランターP5に残したままプ
ランターP5の灌水パイプ用貫通孔104から灌水パイ
プ用鞘管6を引き抜く。
【0036】更に、別のプランターP5を隣接配置する
場合には、まず、隣接させるプランターP5に、上述の
ようにして灌水パイプ用鞘管6を設けると共に、土壌を
投入する。次に、図16に示すように、そのプランター
P5を、灌水パイプ3を配管させた前記プランターP5
の横に設置し、前記灌水パイプ3を、後に置いたプラン
ターP5の灌水パイプ用貫通孔104と灌水パイプ用鞘
管6に挿通させる。
【0037】そして、図17に示すように、灌水パイプ
3をプランターP5に残したままプランターP5の灌水
パイプ用貫通孔104から灌水パイプ用鞘管6を引き抜
き、プランターP5同士を隣接配置させる。なお、プラ
ンターP5を3つ以上並べる時には、同様にして3つ目
以降のプランターP5も設置していく(図18ならびに
図19参照)。
【0038】つまり、本実施の形態5の灌水パイプ3の
設置方法にあっては、一対の灌水パイプ用貫通孔104
間に灌水パイプ用鞘管6を保持させ、プランターP5に
土壌を投入した後、前記一対の灌水パイプ用貫通孔10
4と前記灌水パイプ用鞘管6に灌水パイプ3を挿通させ
るので、この状態でプランターP5を施工場所に搬送し
たとしても、灌水パイプ3は、その外周に鞘管が設けら
れていることにより、搬送時や設置作業時等の震動によ
って潰れたり、目詰まりしたりしない。
【0039】なお、プランターP5に土壌を投入する作
業と灌水パイプ用鞘管6に灌水パイプ3を挿通させる作
業は、逆の順序で行っても、実施の形態5と同様の効果
を得ることができる。ちなみに、プランターP5に土壌
を投入する作業と灌水パイプ用鞘管6に灌水パイプ3を
挿通させる作業とを逆の順序で行う方法は、特許請求の
範囲の請求項5記載の発明に対応する。
【0040】図20は実施の形態5の灌水パイプ3の設
置方法に適用できるプランターP6の変形例を示す斜視
図で、このプランターP6は、簀の子を設けずに、プラ
ンターP6の内面に沿って土壌フィルター106が設け
られている。
【0041】図21は実施の形態5の灌水パイプ3の設
置方法に適用できるプランターP7の変形例を示す斜視
図で、このプランターP7は、礫や砂等で形成した排水
層107が底部に設けられ、この排水層107の上面に
土壌フィルター106が設けられている。また、このプ
ランターP7の周壁に設けられている一対の灌水パイプ
用貫通孔51は、灌水パイプ用鞘管6に勾配を持たせる
ことができるように、異なる高さに設けられている。
【0042】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、
実施の形態では、灌水パイプ用鞘管を直線状あるいはU
字形に配管した例を示したが、灌水パイプ用鞘管は、L
字形、円弧形、十字形、米形に配管してもよい。
【0043】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1〜3記
載の発明では、施工場所に搬送し、複数並べて設置する
場合でも、プランターとプランターとの間に接続パイプ
を設けなくても、複数のプランターを通る灌水流路を形
成することができるので、プランター同士を隣接配置さ
せて設置することができ、美観的にもよいという効果が
得られる。また、灌水パイプ用貫通孔と灌水パイプ用鞘
管とに灌水パイプを挿通させ、しかも、プランターに土
壌を投入してから施工場所に搬送したとしても、搬送時
や設置作業時に土壌の重量によって灌水パイプが潰れた
り、灌水パイプが目詰まりすることがなく、均一な灌水
が可能であるという効果が得られる。
【0044】請求項4ならびに5記載の発明にあって
は、プランターに土壌を投入した状態で施工場所に搬送
したとしても、搬送時や設置作業時等の震動によって灌
水パイプが潰れたり、灌水パイプが目詰まりすることが
なく、均一な灌水が可能であるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のプランターの斜視図である。
【図2】 実施の形態1のプランターの断面図である。
【図3】 実施の形態1のプランターへの灌水パイプの
設置状態を示す斜視図である。
【図4】 実施の形態2のプランターの斜視図である。
【図5】 実施の形態2のプランターの断面図である。
【図6】 実施の形態2のプランターのベース部材の斜
視図である。
【図7】 実施の形態2のプランターのベース部材の断
面図である。
【図8】 実施の形態3のプランターの斜視図である。
【図9】 実施の形態4のプランターの断面図である。
【図10】 ベース部材の変形例を示す断面図である。
【図11】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法に適用するプランターの斜視図である。
【図12】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図13】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図14】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図15】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図16】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図17】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図18】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図19】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法を示す工程説明図である。
【図20】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法に適用するプランターの変形例を示す斜視図
である。
【図21】 実施の形態5のプランターへの灌水パイプ
の設置方法に適用するプランターの変形例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
P1〜P7 プランター 1 プランター本体 11 底壁 12 周壁 13 排水孔 14 灌水パイプ用貫通孔 15 簀の子 16 土壌フィルター 2 灌水パイプ用鞘管 3 灌水パイプ 4 ベース本体 41 排水孔 42 土壌フィルター 5 周壁 51 灌水パイプ用貫通孔 6 灌水パイプ用鞘管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁の外周に立設された周壁に少なくと
    も一対の灌水パイプ用貫通孔が設けられているプランタ
    ーにおいて、 前記一対の灌水パイプ用貫通孔間に、透水性材料で形成
    された灌水パイプ用鞘管が保持されていることを特徴と
    するプランター。
  2. 【請求項2】 前記灌水パイプ用鞘管が、前記周壁の外
    側面よりも外側方に端部が突出しないように配設されて
    いる請求項1記載のプランター。
  3. 【請求項3】 灌水パイプが前記一対の灌水パイプ用貫
    通孔と前記灌水パイプ用鞘管とに挿通されて配管されて
    いる請求項1または2記載のプランター。
  4. 【請求項4】 底壁の外周に立設された周壁に少なくと
    も一対の灌水パイプ用貫通孔が設けられているプランタ
    ーへの灌水パイプの設置方法であって、 前記一対の灌水パイプ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を
    保持させ、前記プランターに土壌を投入した後、灌水パ
    イプを前記一対の灌水パイプ用貫通孔と前記灌水パイプ
    用鞘管に挿通させ、その後、灌水パイプをプランターに
    残したままプランターから灌水パイプ用鞘管を取り除く
    ようにしたことを特徴とするプランターへの灌水パイプ
    の設置方法。
  5. 【請求項5】 底壁の外周に立設された周壁に少なくと
    も一対の灌水パイプ用貫通孔が設けられているプランタ
    ーへの灌水パイプの設置方法であって、 前記一対の灌水パイプ用貫通孔間に灌水パイプ用鞘管を
    保持させ、灌水パイプを前記一対の灌水パイプ用貫通孔
    と前記灌水パイプ用鞘管に挿通させた後、前記プランタ
    ーに土壌を投入し、その後、灌水パイプをプランターに
    残したままプランターから灌水パイプ用鞘管を取り除く
    ようにしたことを特徴とするプランターへの灌水パイプ
    の設置方法。
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