JPH1155924A - 回転速度検出手段を有するモータ - Google Patents

回転速度検出手段を有するモータ

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JPH1155924A
JPH1155924A JP9207887A JP20788797A JPH1155924A JP H1155924 A JPH1155924 A JP H1155924A JP 9207887 A JP9207887 A JP 9207887A JP 20788797 A JP20788797 A JP 20788797A JP H1155924 A JPH1155924 A JP H1155924A
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茂 古木
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • H02K29/06Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices
    • H02K29/12Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices using detecting coils using the machine windings as detecting coil

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを駆動するための駆動用コイルから発
生する磁束が回転速度の検出部分に影響を及ぼし、モー
タの回転速度検出出力のレベル変動が発生しやすかっ
た。 【解決手段】 検出ライン13を有する検出パターン1
2を偶数ブロック設け、互いに対と成すブロックの設置
位置を、回転速度検出着磁部10のN極とS極の配置に
対して、検出ライン13の配列ピッチの1ピッチ分だけ
互いに回転方向へずらす。さらに、前記対を成すブロッ
クの検出ライン13に流れる電流を加算する手段16ま
たは減算する手段26を設ける。駆動用コイル7から発
生する磁束により接続ライン13aおよび13bにノイ
ズ電流が発生するが、ブロックAとB間に生じるノイズ
電流IAとIBが互いに相殺される。一方速度検出のた
めの信号IaとIbはその絶対値が加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クドライブなどに使用される駆動用のモータに関し、特
にロータの回転速度の検出手段を有するモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のモータの内部構造の一部
を示したものであり、すなわちモータの回転速度を検出
するために設けられたFGパターン30と、駆動用のス
ロット20との関係を示した平面図である。前記スロッ
ト20は、放射状に形成された棒状の鉄芯ヨーク6に駆
動用コイル7が巻回されたものであり、このスロット2
0は30°の配置角度にて合計12個設けられ、それぞ
れがステータ基板に固定されている。前記FGパターン
30は、半径方向へ延びる検出ライン13がジグザグ形
状に形成され、さらに前記検出ライン13の外側に周方
向に沿ってライン31が配設されている。前記FGパタ
ーン30の一端はアースに接続され、ライン31の端部
が出力部31aとなっている。
【0003】また、前記FGパターン30上には、図1
に示すように、円板状のロータ3が回転可能に配設さ
れ、その外周部にリング状のロータマグネット8が固定
されている。前記ロータマグネット8の前記FGパター
ン30と対向する面に、前記検出ライン13のピッチと
同一のピッチでN極とS極とが交互に着磁された回転速
度検出用着磁部10が形成されている。また、前記ロー
タマグネット8が前記スロット20の先端部と対向する
面に、前記回転速度検出用着磁部10より広いピッチで
N極およびS極が形成された駆動用着磁部9が形成され
ている。このモータは三相モータであり、前記スロット
20の駆動用コイル7に、位相が120°ずれたU相、
V相、W相の交流電流が与えられると、前記駆動用コイ
ル7により磁化される鉄芯ヨーク6と、前記駆動用着磁
部9の磁極との関係で、ロータマグネット8に一方向
(図6での時計方向)への回転力が与えられる。
【0004】ロータマグネット8が回転する際、回転速
度検出用着磁部10がFGパターン30上を回転して通
過することにより、半径方向に形成された前記検出ライ
ン13に対し、磁束の変化による電流が発生し、この電
流の発生によって得られる周波数発電信号が前記出力部
31aから得られる。前記周波数発電信号を基にして、
各駆動用コイル7に与えられる駆動用電流の周波数が制
御され、モータの回転速度が制御される。
【0005】図7は、従来のFGパターン30における
電流の流れを簡単に示したものである。前記FGパター
ン30は、隣合う検出ライン13と、外側と内側とで隣
接する前記検出ライン13を接続するライン13aおよ
びライン13bを有している。このFGパターン30
は、前記のように駆動用着磁部10の磁極の通過により
磁束の変化に基づく電流を発生させ、これにより前記周
波数発電信号を得るものであるが、実際のモータでは、
スロット20とFGパターン30とが接近して配置され
ているため、スロット20からの磁束によりFGパター
ン30にノイズが重畳する問題がある。
【0006】前記駆動用コイル7には駆動用の交流電流
が与えられ、スロット20からは前記交流電流の振幅の
変化に応じた磁界の変化が生じる。この磁界の変化によ
りFGパターンに電流が発生し、これが周波数発電信号
に対してノイズとして重畳する。このノイズのうち、半
径方向へ延びる前記検出ライン13に発生するa01、
a02は、FGパターン30内では互いに逆向きの電流
となるために相殺される。
【0007】しかし、ライン13aおよび13b側に
は、ある瞬間に例えば図中白抜き矢印で示した電流a
1,a2,a3,a4,…が発生しこの電流はFGパタ
ーン30内では同じ向きとなるために、ノイズとして重
畳することになる。しかし、図7に示す従来例では、検
出ライン13の外周側に延びるライン31に対しても、
スロット20からの磁界変化によりある瞬間に黒塗り矢
印で示した電流cが発生する。電流(c)と電流(a1
+a2+a3+a4+…)とは、互いに電流の流れる方
向が逆であるため互いに打ち消し合うようになる。この
ように、従来は、FGパターン30の検出ライン13の
外周側にライン31を設けることにより、スロット20
からの磁界によるノイズの重畳を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す従来例では、検出ライン13、ライン13aおよび
13bによって構成されているジグザグ形状のパターン
のさらにその外側にライン31を形成しなければならな
いため、FGパターン30の径が大きくなり、装置自体
が大きくなってしまう。また、FGパターン30の配線
が複雑になることにより、パターン製造時のコスト高に
つながるという不都合も生じてしまう。これらの不都合
によって、最近の傾向である装置の小型化を達成するこ
とが困難になる。また、図7から見て明らかなように、
FGパターン30のライン13aと13bが形成されて
いる位置よりも、ライン31が形成されている位置が、
スロット20から遠く離れているため、ライン13aお
よびライン13bに発生する電流よりも、ライン31に
発生する電流の方が小さくなり、パターン内でノイズと
なる電流が完全に相殺できない欠点がある。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、FGパターン(検出パターン)を上記のように
複雑に形成することなく、FGパターンに発生するノイ
ズによる影響を防止することができるとともに、装置を
小型化することができる回転速度検出手段を有するモー
タを提供することを目的とする。
【0010】さらに本発明は、FGパターン(検出パタ
ーン)に発生する周波数発電信号の検出レベルを高くし
て、さらに高精度な回転速度検出が可能な回転速度検出
手段を有するモータを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出手
段を有するモータは、ステータと、このステータに対し
て回転自在に設けられたロータと、前記ステータ側に設
けられた駆動用コイルと、ロータ側に設けられて円周方
向へ一定のピッチでN極とS極とが交互に着磁された駆
動用着磁部と、同じくロータ側に設けられて、円周方向
へ一定のピッチでN極とS極とが交互に着磁された回転
速度検出用着磁部と、前記回転速度検出用着磁部に対向
してステータ側に設けられ且つ前記回転速度検出用着磁
部のN極とS極との配置ピッチに合わせて半径方向へ延
びる検出ラインがジグザグ形状に形成された検出パター
ンとを有し、所定数の検出ラインを有する前記検出パタ
ーンが偶数ブロック設けられ、互いに対を成すブロック
の設置位置が、回転速度検出用着磁部のN極とS極の配
置に対して、検出ラインの配列ピッチの1ピッチ分だけ
互いに回転方向へずれて配置され、前記対を成すブロッ
クのそれぞれに流れる電流を、互いに相殺する手段が設
けられていることを特徴とするものである。
【0012】例えば、対を成すブロックの互いに隣接す
る端部が接地電位とされ、各ブロックの前記端部と逆側
の端部に流れる電流を加算する加算手段が設けられてい
るもの、
【0013】または、対を成すブロックの、円周方向へ
の同じ向きとなる端部が接地電位とされ、各ブロックの
前記端部と逆側の端部に流れる電流を打ち消す減算手段
が設けられているものとなる。
【0014】さらに、各ブロックでは、半径方向へ向く
検出ラインが同数ずつ設けられていることが好ましい。
【0015】本発明のモータは、三相モータまたは二相
モータなどであり、駆動用コイルは鉄芯に巻かれたもの
であってもよいし、またはステータにおいて平面状に駆
動用コイルのみが巻かれているもの(コアレスモータ)
であってもよい。
【0016】本発明では、検出パターン(FGパター
ン)が偶数ブロック設けられる。例えば2ブロック、4
ブロックなどである。そしてそのうちの対を成す2ブロ
ックに流れる電流を互いに相殺する相殺手段として、加
算手段や減算手段が設けられている。
【0017】よって駆動用コイルに流れる交流電流に基
づいて、FGパターンのライン13aと13bにノイズ
が重畳しても、各ブロック間でこのノイズが相殺され
る。
【0018】ただし、対を成すブロック間では、ブロッ
クの配置位置が検出ライン13の1ピッチ分、すなわち
回転速度検出用着磁部の隣接するN極とS極との配列ピ
ッチの1ピッチ分(回転速度検出用着磁部のN極とS極
との境界線の1間隔分)だけ回転方向へずれているた
め、両ブロック間では、回転速度検出用着磁部によって
ある瞬間に励起される電流が、互いに加算されることに
なる。すなわち、検出パターンから得られる回転速度信
号(周波数発電信号)は互いに相殺されることなく、逆
に2倍のレベルに加算されることになり、FGパターン
による検出精度(検出感度)が高くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のモータについて、
図1〜図5を用いて説明する。図1は、本発明のモータ
を示す断面図である。前記モータ1は平板状のステータ
基板2上に、軸受4が固定されており、逆トレー型の円
形状のロータ3に固定された回転軸5が、前記軸受4に
回転可能に支持されている。前記ロータ3が対向する位
置において、ステータ基板2上にスロット20が固定さ
れている。前記ロータ3のステータ基板2とは反対の面
に、情報記録媒体としてのディスクを載せるためのター
ンテーブル14が固定されて設置されている。
【0020】前記スロット20は、図2の平面図に示す
ように、半径方向へ延びて配置された12個の鉄芯のヨ
ーク6と、このヨーク6の中心線回りに巻回された駆動
用コイル7とから構成されている。図2に示されている
ものは、例えば三相モータ用であり、U相、V相、W相
のヨーク6およびコイル7が順番に配列されている。そ
してU相、V相、W相の駆動用コイル7には、位相が1
20°ずつ相違する駆動電流が与えられる。
【0021】前記ステータ基板2の前記ロータ3に対向
する表面に、銅箔をエッチングすることによりパターン
形成されたフレキシブル基板11が接着されて固定され
ている。前記パターンには、回転数の検出パターンとし
て機能するFG(周波数ジェネレータ)パターン12が
形成されており、前記FGパターン12はロータ3の外
周部に形成された後述するロータマグネット8に沿って
配設されている。なお、図2はFGパターン12を2ブ
ロック(ブロックAおよびB)用いて対を成すように形
成されたものであるが、このFGパターン12は、半径
方向に延びる検出ライン13が一定のピッチで配列され
ている。隣接する検出ライン13どうしは、外周側の接
続ライン13aと内周側の接続ライン13bとで交互に
接続されており、その結果、FGパターン12はジグザ
グな形状となっている。
【0022】前記ロータ3の内面外周部にはロータマグ
ネット8が固定されている。図4はロータマグネット8
を斜視図で示したものである。前記ロータマグネット8
は、上記スロット20の先端部に対向する面に、駆動用
着磁部9が配置されるように形成され、上記FGパター
ン12に対向する面に前記回転速度検出用着磁部10が
配置されるように形成されている。図4では、駆動用着
磁部9と回転速度検出用着磁部10とが同じロータマグ
ネット8に形成されているが、駆動用着磁部9と回転速
度検出用着磁部10が別々のマグネットに形成されてい
てもよい。前記駆動用着磁部9は、円周方向へ一定ピッ
チでN極とS極とが交互に着磁され、前記回転速度検出
用着磁部10についても、円周方向へ前記駆動用着磁部
9のピッチよりも狭い一定ピッチでN極とS極とが交互
に着磁されている。例えば、駆動用着磁部9の着磁極数
はN極とS極とで合計16で、回転速度検出用着磁部1
0は、N極とS極とで合計120である。
【0023】また、前記回転速度検出用着磁部10に形
成されたN極とS極の着磁ピッチは、前記FGパターン
12の半径方向の検出ライン13のピッチと同ピッチで
形成されている。すなわち、回転速度検出用着磁部10
のN極とS極の境界線の配置間隔が、前記検出ライン1
3の円周方向への配置間隔と同じである。よって、回転
速度検出用着磁部10のN極がいずれかの検出ライン1
3に対向しているときに、これに隣接する検出ライン1
3には回転速度検出用着磁部10のS極が必ず対向す
る。
【0024】また、図2に示すように、前記FGパター
ン12は、前記スロット20の周囲にブロックAとブロ
ックBとが対を成すように並列に接続されており、両ブ
ロックAとBでの隣接する端部が接地電位17とされ、
ブロックAおよびBの他方の端部が加算器16に接続さ
れている。この加算器16では、ブロックAとBの端部
に流れる電流が電圧に変換されて加算されるものとなっ
ている。また、前記FGパターン12は、図2に示すよ
うに、各スロット20の配置位相に対し、ブロックAと
ブロックBとが同じ位相で対向しておらず、ブロックA
に対しブロックBが、検出ライン13の1ピッチ分
(λ)だけ、反時計方向へずれている。例えばスロット
U1(U相の駆動電流が与えられるスロットのうちの1
つ)と、これと180°逆側に位置するスロットU2
(同じくU相の駆動電流が与えられるスロットのうちの
他の1つ)との中心線をX−Xとしたときに、この中心
線X−Xに対し、ブロックAとブロックBとが検出ライ
ン13の1ピッチ分だけずれて配置されている。
【0025】図3(A)は、図2に示すX−X線上のス
ロットU1およびスロットU2と、FGパターン12の
ブロックAおよびブロックBとの関係を平面的に展開し
て示したものである。図3(A)に示すように、同じ位
相の駆動電流が与えられるスロットU1とU2に対し、
ブロックAとブロックBとが検出ライン13の1ピッチ
分だけずれている。一方、X−X上には、ロータが回転
しているある時点で、回転速度検出用着磁部10の同じ
極が位置するようになっている。よって図3(A)に示
すように、ブロックAとブロックBは、回転速度検出用
着磁部10の磁極に対しても、検出ライン13の1ピッ
チ分のずれを生じることになり、ブロックAの時計方向
の最も端の検出ライン13をとし、ブロックBでの同
じく時計方向での最も端の検出ライン13をとしたと
きに、とでは、回転速度検出用着磁部10の異なる
磁極が対向するようになる。なお、FGパターン12の
ブロックAとブロックBとでは、検出ライン13の本数
が互いに同数(共に30本ずつ)であり、また、ブロッ
クAとブロックBとでは、同じ位相の駆動電流が与えら
れるスロット20(駆動用コイル7)が同数ずつ対向し
ている。
【0026】次に、このモータの動作およびFGパター
ン12での検出動作について説明する。スロット20の
駆動用コイル7にU相、V相、W相の駆動電流が与えら
れると、スロット20の鉄芯ヨーク6の磁化と、ロータ
マグネット8の駆動用着磁部9の磁極との関係で、ロー
タ3が平面図において時計方向へ回転する。
【0027】このロータ3が回転しているときに、スロ
ット20がFGパターン12に与えるノイズ成分につい
て説明する。スロット20の駆動用コイル7に交流の駆
動電流が与えられると、鉄芯ヨーク6から発せられる磁
界は、前記交流電流の振幅の変化に応じて変化する。そ
の結果、スロットU1の磁界の変化により、FGパター
ン12のブロックAの接続ライン13aと13bに、あ
る瞬間にa1,a2,a3,…で示すノイズ電流が発生
し、このときスロットU2からの磁界の変化により、ブ
ロックBの接続ライン13aと13bにb1,b2,b
3,…で示すノイズ電流が発生する。
【0028】なお、V相とW相の駆動電流が与えられる
スロットの影響によっても同様にノイズ電流が発生する
が、ここではスロットU1とU2による電流のみについ
て説明する。また、図7に示したように、スロット20
からの磁界の変化により検出ライン13に半径方向へ発
生するノイズ電流a01とa02は、ブロックAとブロ
ックBのFGパターン内で隣接する検出ライン13どう
しで互いに相殺されるため、この電流a01とa02は
無視することができる。
【0029】その結果、図3(A)に示すように、ブロ
ックAでは、ある瞬間に、前記a1,a2,a3,…が
加算されたノイズ電流IAが、ライン15Aからライン
14Aを経て接地電位17に流れ、ブロックBでは、ノ
イズb1,b2,b3,…が加算されたノイズ電流IB
が、ライン14Bからライン15Bに向けて流れる。す
なわちライン15Aと15Bでは、ノイズ電流IAとI
Bの向きが逆(180°相違する位相)である。そのた
め、加算器16で加算されることにより前記ノイズ電流
は相殺される。なお、駆動用コイル7に与えられる交流
電流の位相に応じてこれらノイズ電流の大きさおよび向
きは随時変化するが、ブロックAとブロックBでは、い
ずれの位相に応じても常にノイズ電流が相殺される。
【0030】一方、ロータマグネット8が回転している
ため、FGパターン12には、回転速度検出用着磁部1
0の回転に基づく速度検出信号(周波数発電信号)が発
生する。ここで、ブロックAとブロックBは、回転速度
検出用着磁部10のN極とS極の配置に対し、検出ライ
ン13の1ピッチ分だけ回転方向へずれている。よっ
て、ある時点でブロックAの検出ラインに回転速度検
出用着磁部10のN極が対向するとき、ブロックBの検
出ラインには回転速度検出用着磁部10のS極が対向
する。よって、この瞬間では、FGパターン12のブロ
ックAで検出される周波数発電信号Iaは、ライン15
Aからライン14Aに向けて流れ、このとき、ブロック
Bで検出される周波数発電信号Ibは、ライン15Bか
らライン14Bに向けて流れる。の検出ライン13の
上に回転速度検出用着磁部10のS極が対向すると、
の検出ライン13にN極が対向し、このときIaとIb
は逆向きになる。
【0031】しかし、ライン15Aとライン15Bで
は、回転速度検出信号となる周波数発電信号IaとIb
が常に同じ方向(同じ位相)となるため、IaとIbを
加算器16で加算すると、そのレベルが2倍になる。す
なわち、図5(A)はブロックAから得られる周波数発
電信号で、(B)はブロックBから得られる周波数発電
信号であるが、これら(A)および(B)が加算される
ため、加算後の周波数の発電信号は、図5(C)にある
ように、2倍のレベルの信号が得られるようになる。さ
らに、上記(A)および(B)では、スロット20から
の磁界の影響により周波数発電信号が、駆動用コイル7
に与えられる周波数に応じてレベル変動を生じるが、こ
れがブロックAとブロックBで相殺されることなり、図
5(C)に示すように、周波数発電信号には、スロット
20の磁界の影響によるノイズが重畳しなくなる。
【0032】図3(B)は本発明の他の実施の形態を示
している。この実施の形態では、ブロックAとブロック
BでのFGパターン12と、スロットU1およびU2と
の関係、さらにブロックAおよびブロックBと、回転速
度検出用着磁部10との関係が図3(A)と同じであ
る。ただし、ブロックAとブロックBの、円周方向の同
じ側の端部に接続されたライン15Aと14Bが接地電
位とされ、これらとは逆の端部のライン14Aとライン
15Bとが、減算手段26に接続されている。この減算
手段26はライン14Aと15Bの電流を互いに減算す
るもの、または電圧に変換してその差をとるものであ
る。
【0033】図3(B)では、スロットU1からブロッ
クAに重畳されるノイズ電流IAと、スロットU2から
ブロックBに重畳されるノイズ電流IBが常に同じ向き
(同じ位相)であるため、減算手段26によりノイズ電
流IAとIBが相殺される。逆に、回転速度検出用着磁
部10の回転によりブロックAに生じる周波数発電信号
IaとブロックBに生じる周波数発電信号Ibは、ライ
ン14Aと15Bとで互いに逆向き(180°相違する
位相)である。よって、減算手段26では、周波数発電
信号IaとIbの絶対値が加算される。よって図3
(B)においても、図5(C)と同じ周波数発電信号が
得られる。
【0034】上記したように、FGパターン12のブロ
ックAとブロックBとの相対位置を完全に合わせた位置
から、FGパターン12の1ピッチ分(λ)を回転方向
のどちらかにずらすことにより、必要な周波数発電信号
をキャンセルすることなく、ノイズ成分のみをキャンセ
ルすることができる。すなわち、通常、FGパターン1
2のピッチ角度は、スロット20のピッチ角度より十分
に細かいため、上記のように1ピッチずらしただけでは
ノイズ成分をキャンセルさせる効果にはほとんど影響を
出すことなく、必要な周波数発電信号のみ得ることがで
きる。
【0035】なお、本発明のモータ1において、FGパ
ターン12を2ブロック設けたが、これらに限られるも
のではなく、例えば4ブロックあるいは6ブロック等偶
数ブロック設けたものであればよく、本発明の趣旨を変
更しない範囲で種々変更してよい。また、スロット20
についても、鉄芯ヨーク6を使用せず駆動用コイル7の
みのものであってもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の回転速度の検出手段を有するモ
ータは、検出パターンと回転速度検出用着磁部との関係
から得られる周波数の発電信号をキャンセルすることな
く、駆動用コイルから発生する磁束が検出パターンに与
えられることにより発生するノイズのみをキャンセルす
ることができる。しかも、通常より波形が大きくて安定
した周波数発電信号を得られることにより、品質が良く
かつ感度の優れたロータの回転速度の検出を行うことが
できる。
【0037】また、ジグザグ形状の検出パターンのさら
に外側にパターンを形成することもなく、ジグザグ形状
のみの単純な検出パターンのみで構成することができる
ため、装置自体を小型化することができるという利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの構造を示す断面図、
【図2】本発明のモータの回転速度検出部(ステータ
部)を示す平面図、
【図3】(A)は、図2に示すものにおいてFGパター
ンの電流の流れを説明する展開説明図、(B)は他の実
施の形態を示す展開説明図、
【図4】ロータマグネットの斜視図、
【図5】(A)はブロックAの周波数発電信号の波形
図、(B)はブロックBの周波数発電信号の波形図、
(C)はブロックAおよびブロックBの周波数発電信号
を加算した後の波形図、
【図6】従来のモータに使用されるFGパターンを示す
平面図、
【図7】従来のFGパターンの電流の流れを説明する説
明図、
【符号の説明】
1 モータ 3 ロータ 7 駆動用コイル 8 ロータマグネット 9 駆動用着磁部 10 回転速度検出用着磁部 12 FGパターン(検出パターン) 13 検出ライン 13a 接続ライン(外周側) 13b 検出ライン(内周側) 17 接地電位 16 加算器 20 スロット 26 減算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータと、このステータに対して回転
    自在に設けられたロータと、前記ステータ側に設けられ
    た駆動用コイルと、ロータ側に設けられて円周方向へ一
    定のピッチでN極とS極とが交互に着磁された駆動用着
    磁部と、同じくロータ側に設けられて、円周方向へ一定
    のピッチでN極とS極とが交互に着磁された回転速度検
    出用着磁部と、前記回転速度検出用着磁部に対向してス
    テータ側に設けられ且つ前記回転速度検出用着磁部のN
    極とS極との配置ピッチに合わせて半径方向へ延びる検
    出ラインがジグザグ形状に形成された検出パターンとを
    有し、 所定数の検出ラインを有する前記検出パターンが偶数ブ
    ロック設けられ、互いに対を成すブロックの設置位置
    が、回転速度検出用着磁部のN極とS極の配置に対し
    て、検出ラインの配列ピッチの1ピッチ分だけ互いに回
    転方向へずれて配置され、 前記対を成すブロックのそれぞれに流れる電流を、互い
    に相殺する手段が設けられていることを特徴とする回転
    速度検出手段を有するモータ。
  2. 【請求項2】 対を成すブロックの互いに隣接する端部
    が接地電位とされ、各ブロックの前記端部と逆側の端部
    に流れる電流を加算する加算手段が設けられている請求
    項1記載の回転速度検出手段を有するモータ。
  3. 【請求項3】 対を成すブロックの、円周方向への同じ
    向きとなる端部が接地電位とされ、各ブロックの前記端
    部と逆側の端部に流れる電流を打ち消す減算手段が設け
    られている請求項1記載の回転速度検出手段を有するモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 対を成すブロックには、同じ位相の駆動
    用電流が与えられる駆動用コイルが、同数ずつ対向して
    いる請求項1ないし3のいずれかに記載の回転速度検出
    手段を有するモータ。
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