JPH1155396A - 通話記録装置及び通話再生装置 - Google Patents

通話記録装置及び通話再生装置

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JPH1155396A
JPH1155396A JP9220688A JP22068897A JPH1155396A JP H1155396 A JPH1155396 A JP H1155396A JP 9220688 A JP9220688 A JP 9220688A JP 22068897 A JP22068897 A JP 22068897A JP H1155396 A JPH1155396 A JP H1155396A
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JP
Japan
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data
signal
dtmf
compression
digital
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Withdrawn
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JP9220688A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Harai
利明 原井
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1155396A publication Critical patent/JPH1155396A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話内容を忠実に再現するとともに記録され
るデータを圧縮する通話記録再生装置を提供する。 【解決手段】 通話信号を音声信号とDTMF信号に分
離し、それぞれ異なる圧縮方式により音声信号とDTM
F信号を圧縮することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線を用いて
交わされる通話内容を証拠として保全するために通話信
号を情報記録媒体に記録する通話記録装置及び通話信号
を情報記録媒体から再生する通話再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通話記録再生装置は、人々が交わす多数
の通話を連続して長時間にわたり記録するために、情報
記録媒体を交換することなく複数の通話を長時間にわた
り記録できる各種の技術が採用されている。その技術の
一つとして、通話信号をディジタル音声データとし、こ
のディジタル音声データをデータ圧縮する技術がある。
以下、データ圧縮について説明する。
【0003】通話信号をアナログディジタル変換(以
下、「A/D変換」という。)によりディジタル音声デ
ータに変換する。このディジタル音声データは、サンプ
リング周波数8kHz、量子化数8bit、すなわち、
64kビットのデータ量を有している。ディジタル音声
データを圧縮しない場合、情報記録媒体の容量を仮に
1.2Mバイトとすると、この情報記録媒体に約150
秒間の通話時間に相当するディジタル音声データが記録
される。
【0004】通話中の無音部のデータをディジタル音声
データから削除することにより、ディジタル音声データ
のデータ量を削減できる。電話を用いて会話を交わすと
き、人と人との会話時間は、統計的に、通話時間の約3
0%である。会話が交わされていない無音部のディジタ
ル音声データの記録を行わないものとすれば、ディジタ
ル音声データの量は、無音部を記録したディジタル音声
データ量と比較し約30%のデータ量とすることができ
る。
【0005】また、ディジタル信号圧縮技術を使用する
と、ディジタル音声データを更に圧縮することができ
る。ITU(International Telecomunication Union)
のTシリーズ勧告のG.726に準拠したディジタル信
号圧縮技術であるADPCM(Adaptive Differential
Pulse Code Modulation)方式等を使用すれば、64k
ビットのディジタル音声データを約1/4に圧縮するこ
とができる。無音部を削除するディジタル音声データの
圧縮技術と併せて、約1/12のデータ量である約5.
3kビットに圧縮できる。
【0006】このADPCM方式とは、サンプルとサン
プルの差分データを用いることによりデータを圧縮する
方式であり、音質は高品質であるが、圧縮率が低いた
め、更に圧縮率が高い圧縮方式の採用が必要であった。
近年、携帯電話やインターネットが急速に普及している
が、これらは限られた電波帯域や通信路容量内でデータ
の通信を行うため、各種の新しい圧縮技術を採用してい
る。
【0007】例えば、日本のハーフレート方式ディジタ
ル携帯電話で採用された圧縮方式であるPSI−CEL
P(Pitch Synchronous Innovation - Code Excited Li
nearPrediction Coding)方式を用いると64kビット
のディジタル音声データを約1/24の2.7kビット
に圧縮することができる。通話記録装置及び通話再生装
置においてもこのような新しい圧縮方式の採用が検討さ
れている。
【0008】しかし、新しい圧縮方式を採用する際に問
題となる点がある。通話信号は、必ずしも人間同士の会
話に限定されない。通話中にDTMF(DuaI ToneModul
ation Frequency)信号を用いる場合がある。DTMF
信号は、2つの周波数を有するサイン波がアナログ信号
として記録され、周波数の組み合わせに、数字、文字あ
るいは記号を割り当てている。
【0009】図5は、DTMF信号の発生原理を説明す
る図である。低周波数群は697Hz、770Hz、8
52Hz及び941Hzの4種類の周波数からなり、高
周波数群は1209Hz、1336Hz、1477Hz
及び1633Hzの4種類の周波数からなる。
【0010】そして、低周波数群と高周波数群からそれ
ぞれ1の周波数を組み合わせ、16種類のシンボルを表
す。これら16種類のシンボルのうち、0から9までの
数字、*、#の記号の計12種類のシンボルはー般のプ
ッンュホン電話において使われている。
【0011】DTMF信号は、単に電話の呼び出しにお
いてだけでなく、JR(日本旅客鉄道)各社の特急券ま
たは指定券の電話予約システムやJRA(日本中央競馬
会)の馬券購入システムなど各種のサービスにおいて利
用されている。
【0012】これらサービスの利用者は、0から9まで
の数字、*、#の記号の計12種類のシンボルに相当す
る電話のボタンを押すことにより、数値などの入力を行
うことができる。従来の通話記録装置及び通話再生装置
は、各種サービスにおいてこのDTMF信号の記録再生
を行ない、証拠として保存している。
【0013】DTMF信号は、アナログ電話回線上にお
いて使用できるように、2つの周波数を組み合わせたア
ナログ信号としている。従来の通話記録装置及び通話再
生装置は、音声信号とDTMF信号を1のアナログ信号
として圧縮して記録再生していた。
【0014】しかし、PSI−CELP方式のような新
しい圧縮方式では、圧縮率を高めるために、人間の音声
に特化した圧縮方式を採用している。具体的な圧縮方式
について説明する。PSI−CELP方式は、入力され
た音声信号からデータ量を削減して再生音声信号を作成
し、この再生音声信号と入力された音声信号との誤差が
最も少なくなるように再生音声信号に用いている各種パ
ラメータを最適化する方式である。
【0015】パラメータとしては、人間の聴覚に起因し
た聴覚重み付けフィルターや人間の声帯の振動に起因す
るピッチに基づく長期予測フィルター等の係数などがあ
る。単なるアナログ正弦波である入力DTMF信号を、
PSI−CELP方式により圧縮し、伸張して得た圧縮
DTMF信号は、入力DTMF信号と比較して、著しく
歪んでしまう。
【0016】PSI−CELP方式を用いて圧縮伸張し
たDTMF信号は、最も重要な数値データとして精度良
く保存する必要があるにも関わらず、歪んだ状態で記録
されるため、証拠能力が低くなり、改善の余地があっ
た。
【0017】また、PSI−CELP方式は本来人間の
音声である音声信号を用いて圧縮を行うためのものであ
り、DTMF信号のような人間の音声と異なる信号を含
む音声信号を用いてパラメータを設定した場合、音声信
号の圧縮にも悪影響を及ぼす。可能な限り高品質で記録
する必要がある音声信号も、歪んだ状態で記録されてし
まい証拠能力としては低くなり、改善の余地があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い圧縮率
により通話信号を記録することができるとともに高い品
質で通話信号を再生する通話記録装置及び通話再生装置
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の通話記録装置では、入力さ
れた通話信号から音声信号とDTMF信号とに分離する
入力処理部と、第1の圧縮形式により前記音声信号から
ディジタル圧縮音声データへ圧縮する音声信号圧縮部
と、第2の圧縮形式により前記DTMF信号からディジ
タル圧縮DTMFデータへ圧縮するDTMF信号圧縮部
と、前記ディジタル圧縮音声データ及び前記ディジタル
圧縮DTMFデータの記録位置情報および/または記録
時間情報を示すへツダーデータを付加する書き込み変換
部と、前記ディジタル圧縮音声データ、前記ディジタル
圧縮DTMFデータ及び前記ヘッダーデータを情報記録
媒体に記録する記録部と、を備えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項2に記載の発明の通話記録装
置では、請求項1に記載の通話記録装置において、前記
第1の圧縮形式による圧縮率は前記第2の圧縮形式によ
る圧縮率よりも高い圧縮率であることを特徴とする。
【0021】また、請求項3に記載の発明の通話再生装
置では、第1の圧縮形式で圧縮されたディジタル圧縮音
声データ、第2の圧縮形式で圧縮されたディジタル圧縮
DTMFデータ及びヘッダーデータを情報記録媒体から
読み出す再生部と、前記再生部から読みだされた前記デ
ィジタル圧縮音声データ及び前記ディジタル圧縮DTM
Fデータを前記ヘッダデータの記録位置情報および/ま
たは記録時間情報をもとに分離する読み出し変換部と、
前記ディジタル圧縮音声データから音声信号へ伸張する
音声信号伸張部と、前記ディジタル圧縮DTMFデータ
からDTMF信号へ伸張するDTMF信号伸張部と、前
記音声信号と前記DTMF信号とから元の通話信号を復
元する出力処理部とを備えたことを特徴とする。
【0022】また、請求項4に記載の発明の通話再生装
置では、請求項3に記載の通話再生装置において、前記
第1の圧縮形式による圧縮率は前記第2の圧縮形式によ
る圧縮率よりも高い圧縮率であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。本実施例では通話記録装置と通話再生装置
を1にした通話記録再生装置に関する実施例について説
明する。図1は、本発明による通話記録再生装置の一実
施例のブロック図、図2は、本発明による通話記録再生
装置の一実施例の各構成部から出力される信号の概念
図、図3は、本発明による通話記録再生装置の一実施例
の記録動作を示すフローチャート、図4は、本発明によ
る通話記録再生装置の一実施例の再生動作を示すフロー
チャートである。
【0024】以下、本発明の一実施例である通話記録再
生装置を図1及び図4を用いて説明する。ここで、図1
の信号線の横に伏されているaからfまでの記号は、図
2の(a)から(f)までに示されている信号と一致
し、その信号線の信号およびデータを示しているものと
する。
【0025】インターフェース部1は、電話回線により
送られてくる通話信号を通話記録再生装置内部で用いて
いる通話信号に変換する。インターフェース部1から出
力される通話信号は、図2(a)で示すように音声信号
とDTMF信号とが混在している。
【0026】入力処理部2は、このインターフェース部
1から出力される通話信号から音声信号とDTMF信号
をそれぞれ分離する。この入力処理部2から、図2
(b)に示すような音声信号が音声信号圧縮部3へ、ま
た、図2(c)に示すようなDTMF信号がDTMF信
号圧縮部4へ出力される。
【0027】音声信号圧縮部3は、まず、アナログの音
声信号をA/D変換してディジタル音声データに変換
し、更に、このディジタル音声データを図2(d)に示
すようなディジタル圧縮音声データに変換し、書き込み
変換部5に出力する。この音声信号圧縮部3で用いられ
る圧縮方式は、例えば、PSI−CELP方式のように
圧縮率が高い圧縮方式(以下、第1圧縮方式という)で
ある。
【0028】また、DTMF信号圧縮部4は、アナログ
信号であるDTMF信号をA/D変換してディジタルD
TMFデータに変換し、更に、このディジタルDTMF
データを図2(e)に示すようなディジタル圧縮DTM
Fデータに変換し、書き込み変換部5に出力する。この
DTMF信号圧縮部4で用いられる圧縮方式は、例え
ば、ADPCMのように高品質であるが圧縮率が高くな
い圧縮方式(以下、第2圧縮方式)である。
【0029】書き込み変換部5は、前記ディジタル圧縮
音声データと前記ディジタル圧縮DTMFコードデータ
に加えて記録時間情報と記録位置情報を示すへツダーデ
ータを付加する。このヘッダーデータに関しては後述す
る。そして、これらヘッダデータ、ディジタル音声圧縮
データ及びDTMFコードデータを合わせて図2(f)
に示すような記録データを生成する。
【0030】ここで、説明を簡単にするため、図2
(d)、(e)及び(f)において、ディジタル圧縮音
声データ及びディジタル圧縮DTMFデータは、音声信
号やDTMF信号と時間が一致しているように図示して
いる。しかし、実際には、データの圧縮により記録時間
は短縮されている。
【0031】この記録データを記録再生部6により情報
記録媒体に記録する。記録再生部6は、具体的には、相
変化型光ディスク、光磁気ディスクまたは追記型光ディ
スクなどを用いる記録再生装置であるが、本実施例では
光磁気ディスクであるミニディスクを用いる記録再生装
置とする。
【0032】次に第1圧縮方式と第2圧縮方式を組み合
わせることによるデータの削減について説明する。第1
圧縮方式により1秒間2.7kビットのデータが、ま
た、第2圧縮方式により1秒間15.9kビットのデー
タが生成されたとする。図2(f)に示すように、ディ
ジタル圧縮音声データが2区間、ディジタル圧縮DTM
Fデータが2区間あり、1区間10秒づつあるとするな
らば、40秒間で372kビットのデータ量となる。
【0033】仮に第1圧縮方式のみを用いたデータの削
減では、第1圧縮方式により1秒間2.7kビットのデ
ータが生成されるとき、図2(f)にすようなディジタ
ル圧縮音声データが2区間、ディジタル圧縮DTMFデ
ータが2区間の場合、1区間10秒づつとするならば、
40秒間で108kビットのデータが生成される。この
場合、データ量を大幅に削減できるが、DTMF信号の
品質が低くなる。
【0034】また、仮に第2圧縮方式のみを用いたデー
タの削減では、第2圧縮方式により1秒間15.9kビ
ットのデータが生成されるとき、図2(f)にすような
ディジタル圧縮音声データが2区間、ディジタル圧縮D
TMFデータが2区間の場合、1区間10秒づつとする
ならば、40秒間に636kビットのデータが生成され
る。この場合、音質が高品質ではあるけれども、データ
量を更に削減する必要がある。
【0035】このように、第1圧縮方式と第2圧縮方式
を組み合わせることで、データ量の削減と高品質な記録
を同時に実現することができる。実際の通話信号におい
ては、音声信号が長くDTMF信号は短い場合が多い。
例えば、通話信号において音声信号が3分、DTMF信
号が10秒という時間であるとすると、本実施例の通話
記録再生装置を用いた場合、データ量は645kビット
となる。
【0036】全て第1圧縮方式で記録した場合は、51
3kビットとなり、データ量の差は小さい。これは通話
時間におけるDTMF信号の占める割合が比較的少ない
ためであり、DTMF信号が少なくなればなるほど圧縮
後のデータ量の差が小さくなる。
【0037】再生は、以下のようになる。記録再生部6
の情報記録媒体から読み出された図2(f)に示すよう
な記録データは、読み出し変換部7に入力され、ヘッダ
ーデータ、ディジタル圧縮音声データ及びディジタル圧
縮DTMFデータに分離される。
【0038】ヘッダーデータの記録時間情報及び記録位
置情報に基づき、図2(d)に示すようなディジタル圧
縮音声データを音声信号伸張部8に、また、図2(e)
に示すようなディジタル圧縮DTMFデータをDTMF
信号伸張部9にそれぞれ出力する。
【0039】音声信号伸張部8は、ディジタル圧縮音声
データをディジタル音声データに伸張する。次にディジ
タルアナログ変換(以下、D/A変換という。)により
ディジタル音声データを図2(b)に示すようなアナロ
グの音声信号に変換する。
【0040】DTMF信号伸張部9は、ディジタル圧縮
DTMFデータをディジタルDTMFデータに伸張す
る。次にD/A変換によりディジタルDTMFデータを
図2(c)に示すようなアナログのDTMF信号に変換
する。出力処理部10は、前記音声信号と前記DTMF
信号から図2(a)に示すような元の通話信号を復元す
る。
【0041】この通話信号は、インターフェイス部1あ
るいは図示しない音声増幅装置へ出力される。この通話
信号は、インターフェース部1へ出力された場合は、通
話信号電話回線に用いられる通話信号に変換され、ま
た、図示しない音声増幅装置に出力された場合は、通話
信号が音声増幅装置により増幅されてスピーカを通じて
人間の耳に到達する。
【0042】インターフェイス部1から出力処理部10
までの各構成部は、制御部11にそれぞれ接続されてい
る。記録時には、制御部11は、入力処理部2に入力さ
れた通話信号を音声信号とDTMF信号に分離し、入力
処理部2から音声信号圧縮部3へ出力された音声信号を
ディジタル圧縮音声データに変換し、入力処理部2から
DTMF信号圧縮部4へ出力されたDTMF信号をディ
ジタル圧縮DTMFデータに変換するよう制御する。
【0043】また、制御部11は、書き込み変換部5
が、ディジタル圧縮音声データとディジタル圧縮DTM
Fデータがどこに記録されたかという記録位置情報およ
び/またはディジタル圧縮音声データとディジタル圧縮
DTMFデータがいつ記録されたかという記録時間情報
からなるヘッダーデータを生成し、ディジタル音声圧縮
データ、ディジタル圧縮DTMFデータ及びヘッダーデ
ータを合成して記録データを生成し、この記録データを
記録再生部6に出力するよう制御する。
【0044】再生時には、制御部11は、記録再生部6
から読み出し変換部7へ出力された記録データをヘッダ
ーデータに基づいてディジタル圧縮音声データとディジ
タル圧縮DTMFデータに分解し、読み出し変換部7か
ら音声信号伸張部8へ出力されたディジタル圧縮音声デ
ータを音声信号に変換し、読み出し変換部7からDTM
F伸張部9へ出力されたディジタル圧縮DTMFデータ
をDTMF信号に変換するよう制御する。また、出力処
理部10が前記音声信号と前記DTMF信号から元の通
話信号を復元するよう制御する。
【0045】情報記録媒体に記録されている記録データ
のフォーマットは、図2(f)に示すとおりとなる。図
2(f)のディジタル圧縮音声データとディジタル圧縮
DTMFデータがどのように記録されているかは、へツ
ダデータにより判定される。ヘッダーデータは、ミニデ
ィスクのメインデータを管理する領域であるUTOC領
域に記録される。これにより、ディジタル圧縮音声デー
タ及びディジタル圧縮DTMFデータが記録されている
時間及び位置を判断することができる。
【0046】具体的には、平成×年×月×日×時×分×
秒から平成×年×月×日×時○分○秒までは第1のディ
ジタル圧縮音声データであり、平成×年×月×日×時○
分○秒から平成×年×月×日×時△分△秒までは第1の
ディジタル圧縮DTMFデータであると記録する。
【0047】また、ミニディスク上のメインデータのa
からbまでが、第1のディジタル圧縮音声データが記録
されており、ミニディスク上のメインデータのcからd
まで第1のディジタル圧縮DTMFデータが記録されて
いることを、ヘッダーデータとして記録する。このヘッ
ダーデータにより、ディジタル圧縮音声データであるか
ディジタル圧縮DTMFデータであるかを判断すること
ができる。
【0048】ディジタル圧縮音声データとディジタル圧
縮DTMFデータをトラック単位で記録すれば、トラッ
ク単位で管理が可能となる。また、通話1回分の記録デ
ータを1トラックとして管理し、ディジタル圧縮音声デ
ータとディジタル圧縮DTMFデータの管理をインデク
ス単位で行うことも想定できる。メインデータの管理方
法は各種考えることができる。
【0049】また、情報記録媒体が光ディスク以外であ
る磁気テープの場合を考える。まず情報記録媒体の先頭
部にヘッダデータが記録され、ヘッダーデータに年月日
時分秒、データの種類、データの位置等が記録されてい
る。
【0050】具体的には、平成×年×月×日×時×分×
秒から平成×年×月×日×時○分○秒までは第1のディ
ジタル圧縮音声データであり、平成×年×月×日×時○
分○秒から平成×年×月×日×時△分△秒までは第1の
ディジタル圧縮DTMFデータであると記録する。
【0051】また、磁気テープ上のaからbまでが、第
1のディジタル圧縮音声データが記録されており、磁気
テープ上のcからdまで第1のディジタル圧縮DTMF
データが記録されていることを、ヘッダーデータとして
記録する。
【0052】情報記録媒体にSMPTE(Society of Mo
tion Picture & Television Engineers)あるいはEBU
(European Broadcasting Union)で規格化されたタイム
コードを記録し、このタイムコードとヘッダーデータの
記録時間情報とを整合し、データを判定することも可能
である。
【0053】図3は、本発明による通話記録装置のー実
施例の記録動作のフローチャートである。ステップS1
は、開始を示す。記録再生装置の電源を入れ、電話の呼
び出しベルを待機している状態である。ステップS2で
は、電話の呼び出しを着信する。着信した電話の呼び出
しベルに反応して、自動的に記録を開始する。
【0054】ステップS3では、通話信号が音声信号か
DTMF信号かを判定する。DTMF信号であるか否か
を判定する集積回路は市販され、広く普及している。こ
のような集積回路を用いて、DTMF信号の判定を行
う。通話信号が音声信号ならば、通話信号から抽出した
音声信号を音声信号圧縮部3に出力し、ステップS4に
進む。通話信号がDTMF信号ならば、通話信号から抽
出したDTMF信号をDTMF信号圧縮部4に出力し、
ステップS6に進む。
【0055】ステップS4では、音声信号圧縮部3にお
いてアナログ信号である音声信号をA/D変換してディ
ジタル音声データに変換する。ステップS5では、音声
信号圧縮部3においてA/D変換されたディジタル圧縮
音声データを、更に音声信号圧縮部3においてディジタ
ル音声圧縮データに変換する。ディジタル音声圧縮デー
タは、書き込み変換部5に出力される。
【0056】ステップS6では、DTMF信号圧縮部6
においてDTMF信号をディジタルDTMFデータに変
更する。ステップS7では、DTMF信号圧縮部6にお
いて変換されたディジタルDTMFデータを、更にDT
MF信号圧縮部6においてディジタル音声圧縮データに
変換する。ディジタル音声圧縮データは、書き込み変換
部5に出力される。
【0057】ステップS8では、書き込み変換部5にお
いて、記録位置情報および/または記録時間情報である
へツダデータを生成する。生成したヘッダーデータを一
時的に制御部11に記憶させる。ステップS9では、生
成したディジタル圧縮音声データ、ディジタル圧縮DT
MFデータ及びヘッダーデータを情報記録媒体に記録す
るステップである。音声信号とDTMF信号は順次情報
記録媒体に記録され、音声信号とDTMF信号が切り替
わる毎に、制御部11に記憶されたへツダーデータが更
新される。
【0058】ステップS10では、記録処理が終了した
か否かを判定する。もし、通話が終了したならば、記録
処理が終了したものとしてステップS11へ進み、通話
が終了していないならば、記録処理を継続するものとし
てステップS3の先頭にジャンプして戻り、以下通話記
録処理を継続する。ステップ11は、通話記録処理の終
了を示す。制御部11に記憶されたヘッダーデータが情
報記録媒体に上書きされて更新され、全ての動作を終了
する。
【0059】図4は本発明による通話記録装置のー実施
例の再生動作のフローチャートを示す。ステップS21
は、開始である。記録再生装置から記録データを再生す
るため、通話記録再生装置に設けられた再生ボタンを押
す。ステップS22では、情報記録媒体から記録データ
を読み出す。情報記録媒体から読み出された記録データ
を読み出し変換部7に出力する。
【0060】ステップS23では、読み出し変換部7
が、読み出された記録データからディジタル圧縮音声デ
ータ、ディジタルDTMFデータ及びヘッダーデータを
分離し、ヘッダーデータを制御部11に出力する。ステ
ップS24では、分離された記録データがディジタル圧
縮音声データかディジタルDTMFデータかを判定す
る。制御部11は、ヘッダーデータに基づき、ディジタ
ル圧縮音声データかディジタル圧縮DTMFデータかを
判断し、ディジタル圧縮音声データのときは、音声信号
伸張部8に出力した後ステップS25に進み、ディジタ
ル圧縮DTMFデータのときは、DTMF信号伸張部9
に出力した後ステップS27に進む。
【0061】ステップS25では、音声信号伸張部8に
おいて、ディジタル圧縮音声データを伸張してディジタ
ル音声データに変換する。ステップS26では、音声信
号伸張部8において伸張されたディジタル圧縮音声デー
タをアナログ音声である音声信号に変換する。変換され
た音声信号は、出力処理部10に出力される。
【0062】ステップS27では、DTMF信号伸張部
9において、ディジタル圧縮DTMFデータをディジタ
ルDTMFデータに変換する。ステップS28では、D
TMF信号伸張部9において伸張されたディジタルDT
MFデータをDTMF信号に変換する。DTMF信号
は、出力処理部10に出力される。
【0063】ステップS29では、出力処理部10が音
声信号と通話信号とを合成して、通話信号を生成し、イ
ンターフェイス部1もしくは図示しない音声増幅装置に
出力する。ステップS30では、再生処理が終了したか
否かを判定する。もし、再生が終了したならば、ステッ
プS31へ進み、再生が終了していないならば、再生処
理を継続するものとしてステップS22の先頭にジャン
プして戻り、以下再生処理を継続する。ステップ31
は、通話記録処理終了である。
【0064】以上説明したように請求項1に記載の発明
によると、通話信号中に音声信号が検出されたとき、音
声信号圧縮部において音声信号をディジタル圧縮音声デ
ータに変換し、通話信号中にDTMF信号が検出された
とき、DTMF信号圧縮部においてDTMF信号をディ
ジタル圧縮DTMFデータに変換する。
【0065】そして、ディジタル圧縮音声データ及びデ
ィジタル圧縮DTMFデータをヘッダーデータにより記
録位置の判別を可能に混在させて記録し、音声信号及び
DTMF信号を高品質に記録するととも記録データ量を
削減できる。
【0066】また、請求項3に記載の発明によると、再
生時においては情報記録媒体から読み出されたヘッダー
データに基づいて、ディジタル音声圧縮データは、音声
信号伸張部において音声伸張およびD/A変換されて音
声信号として復元される。
【0067】また、ディジタルDTMFデータは、DT
MF信号伸張部において伸張及びD/A変換されてDT
MF信号として復元される。音声信号およびDTMF信
号は、出力処理部において合成され、記録時の通話信号
として再現される。
【0068】また、請求項2と請求項4に記載の発明に
よると、前記ディジタル圧縮音声データを生成する圧縮
方式の圧縮率を、前記ディジタル圧縮DTMFデータを
生成する圧縮方式の圧縮率よりも高くした。
【0069】ディジタル圧縮音声データは、PSI−C
ELP方式のように高い圧縮率による圧縮方式により圧
縮され、データ量の削減に重点を置き、ディジタル圧縮
DTMFデータは、ADPCM方式のように低い圧縮率
による圧縮方式により圧縮され、高い品質の維持に重点
を置いた。これにより、全体として高い圧縮率と高い品
質を共に満たして通話信号を圧縮記録することが可能と
なる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、高い圧縮率により通話
信号を記録することができるとともに高い品質で通話信
号を再生する通話記録再生装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の通話記録再生装置のブロッ
ク図。
【図2】本実施例の通話記録再生装置の通話記録に関す
るフローチャート。
【図3】本実施例の通話記録再生装置の音声による通話
再生に関するフローチャート。
【図4】本実施例の通話記録再生装置のテキストデータ
出力と音声による通話再生に関するフローチャート。
【図5】本実施例の通話記録再生装置の情報記録媒体に
記録されるデータの構成図。
【符号の説明】
1・・・インターフェイス部 2・・・入力処理部 3・・・音声信号圧縮部 4・・・DTMF信号圧縮部 5・・・書き込み変換部 6・・・記録再生部 7・・・読み出し変換部 8・・・音声信号伸張部 9・・・DTMF信号伸張部 10・・出力処理部 11・・制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された通話信号から音声信号とDTM
    F信号とに分離する入力処理部と、 第1の圧縮形式により前記音声信号からディジタル圧縮
    音声データへ圧縮する音声信号圧縮部と、 第2の圧縮形式により前記DTMF信号からディジタル
    圧縮DTMFデータへ圧縮するDTMF信号圧縮部と、 前記ディジタル圧縮音声データ及び前記ディジタル圧縮
    DTMFデータの記録位置情報および/または記録時間
    情報を示すへツダーデータを付加する書き込み変換部
    と、 前記ディジタル圧縮音声データ、前記ディジタル圧縮D
    TMFデータ及び前記ヘッダーデータを情報記録媒体に
    記録する記録部とを備えたことを特徴とする通話記録装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の通話記録装置において、
    前記第1の圧縮形式による圧縮率は、前記第2の圧縮形
    式による圧縮率よりも高い圧縮率であることを特徴とす
    る通話記録装置。
  3. 【請求項3】第1の圧縮形式で圧縮されたディジタル圧
    縮音声データ、第2の圧縮形式で圧縮されたディジタル
    圧縮DTMFデータ及びヘッダーデータを情報記録媒体
    から読み出す再生部と、 前記再生部から読みだされた前記ディジタル圧縮音声デ
    ータ及び前記ディジタル圧縮DTMFデータを前記ヘッ
    ダデータの記録位置情報および/または記録時間情報を
    もとに分離する読み出し変換部と、 前記ディジタル圧縮音声データから音声信号へ伸張する
    音声信号伸張部と、 前記ディジタル圧縮DTMFデータからDTMF信号へ
    伸張するDTMF信号伸張部と、 前記音声信号と前記DTMF信号とから元の通話信号を
    復元する出力処理部とを備えたことを特徴とする通話再
    生装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の通話再生装置において、
    前記第1の圧縮形式による圧縮率は、前記第2の圧縮形
    式による圧縮率よりも高い圧縮率であることを特徴とす
    る通話再生装置。
JP9220688A 1997-08-01 1997-08-01 通話記録装置及び通話再生装置 Withdrawn JPH1155396A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1033856A1 (en) * 1999-03-01 2000-09-06 Alcatel Digital call-answering and message-recording system
US6456618B2 (en) * 1998-03-24 2002-09-24 Siemens Information And Communication Networks, Inc. Method and apparatus for DTMF signaling on compressed voice networks

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