JP3724910B2 - 音声録再装置並びに音声記録装置及び音声再生装置 - Google Patents

音声録再装置並びに音声記録装置及び音声再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録媒体への音声データの記録及び/又は再生を行う音声録再装置等に関し、詳しくは、記録媒体としてテープやディスクではなく半導体等の固体メモリを用いるとともに、音声データの記録再生に際して適応パルス符号変調に基づいて圧縮伸張処理を行う音声録再装置等について、デジタル音声データの長時間録再のために記憶容量不足を補う改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体に磁気テープを用いたテープレコーダやディスクを用いたミニディスク(MD)等の音響録再装置は、機械的駆動を伴うこと等に起因して、耐久性や、電池および媒体も含めての小形化に限界がある。これに対し、記録媒体に半導体メモリ等を用いれば、機械的駆動が不要なのでそのような限界が無くなるのであるが、最近の半導体メモリ容量の増進をもってしてもテープ等に対抗するに十分なだけの記憶容量を確保するのは困難で、会話や打ち合わせ時等における比較的短時間の音声を記録・再生する音声録再装置が実用化されつつある。
【0003】
従来、記録媒体に固体メモリを用いた音声録再装置は、デジタル音声データを固体メモリに記録するに際してデータ圧縮処理を施すとともにその再生に際しては逆のデータ伸張処理を施すことで、記憶容量不足を補っている。また、一定の記憶容量の下で録音時間を稼ぐためにデータ圧縮率を上げるか音質を重視してデータ圧縮率を下げるかの選択が可能なものもある。
その具体例として図6に示した音声録再機10は、データ圧縮処理方式として一般的な適応パルス符号変調方式を用い、データ圧縮率の選択切換方式として適応パルス符号変調回路その他のデジタル信号処理部のクロック周波数を切り換えることで簡便にサンプリング周波数fsやカットオフ周波数fcを可変にしたものである。
【0004】
すなわち、この音声録再機10は、音声入力用のマイク2と、音声出力用のスピーカ3と、記録や再生の開始・停止等の指示を受けるための操作キー4と、マイクロプロセッサ等で構成され操作キー4の操作等に応じて装置全体の動作を管理するコントローラ5と、電気的に消去可能な不揮発性のフラッシュメモリ等で構成され4Mb〜32Mb(メガビット)の記憶容量を持ったメモリ6と、コントローラ5の制御下でマイク2から入力したアナログ音声信号をデジタル音声データに変換してメモリ6に記録するとともにメモリ6からデジタル音声データを読み出して音声信号を再生しこれをスピーカ3へ出力する音声信号処理・音声データ処理を行う音声録再IC11とが、ブローチやライタ程度の小形な筐体に組み込まれたものである。
【0005】
音声録再IC11は、記録に際してアナログ音声信号をデジタル音声データに変換するために、マイク2の出力を受けるローパスフィルタ(LPF)12、及びこれに後続するA/D変換回路13が設けられ、さらにそのデジタル音声データを圧縮するために適応パルス符号変調回路(ADPCM回路)14が設けられている。また、再生に際して逆の伸張処理を行わせるためにこのADPCM回路14を用いるとともに、そのデジタル音声データをアナログ音声信号に変換するために、ADPCM回路14の出力を受けるD/A変換回路15、及びこれに後続するローパスフィルタ(LPF)16が設けられている。そして、LPF16出力の音声信号は図示しない適宜のアンプ等によって増幅されてからスピーカ3へ送出されるようになっている。
【0006】
また、音声録再IC11は、A/D変換回路13とADPCM回路14とD/A変換回路15とからなるクロック同期式のデジタル信号処理部に対してクロック信号を供給するためにクロック回路17が設けられている。クロック回路17は、基本の発振信号を波形整形した例えば1024KHzのクロック信号(以下クロックy)と、これを分周した512KHzのクロック信号(以下クロックx)とを発生するとともに、両クロック信号を入力するスイッチ回路を有して制御信号Aに応じて選択し、何れか一方のクロック信号をデジタル信号処理部へ供給するようになっている。なお、制御信号Aの生成や,コントローラ5からの制御指令を受けて個々の具体的な制御信号を生成しADPCM回路14等のIC内部回路へ送出する処理を行わせるために制御部18が設けられ、さらにメモリアクセス用信号の生成に加えて処理単位ビット数の変換やバッファリング等の処理を行うメモリインターフェイス(I/F)19も音声録再IC11内に設けられている。
【0007】
図7(a)に主要部のブロック図を示したA/D変換回路13は、ASIC等によく用いられるオーバーサンプリング型のA/D変換回路であり、クロックyでの動作時にサンプリング周波数fsが8KHzとなって、音声帯域を含む0〜4KHzの帯域成分だけを通すフィルタ作用も発揮するものである(図7(b)参照、なお、図中、横軸はKHz単位の周波数を示し、縦軸は該当周波数成分の通過比率を示す。また、本明細書添付図面における他のグラフにあっても同様である)。そして、クロックxを受けて動作する場合には、動作速度が半分になるので、サンプリング周波数fsが4KHzとなって、音声帯域に含まれる0〜2KHzの帯域成分だけを通すフィルタ作用も発揮するものとなっている(図7(c)参照)。
【0008】
D/A変換回路15も、詳細な説明は割愛するがデジタルアナログ変換時に同様のフィルタ作用も発揮する。すなわち、クロックyでの動作時には0〜4KHzの帯域成分を通し(図6(e1)参照)、クロックxでの動作時には0〜2KHzの帯域成分を通すものである(図6(e2)参照)。なお、このようにA/D変換回路13やD/A変換回路15によって急峻なカットオフ特性のフィルタリングがなされるので、それに前置・後置されるLPF12やLPF16は、折り畳みノイズ及びクロックy,xのノイズを簡便に除去すればよいため、音声帯域を超える4KHz以上で緩やかなカットオフ特性を持った簡易なものが採用される(図6(b),(f)参照)。
【0009】
ADPCM回路14は、詳細な説明は割愛するが、図8(a)に概要ブロック図を示した一般的な適応パルス符号変調方式を具体化したものであり、入力信号の波形における単位時間当たりの変化量すなわち差分を符号化する(図8(b)参照)。例えば、符号ビット数が4ビットの場合、差分値“−8”,“−7”,〜,“−1”,“+1”,“+2”,〜,“+8”のそれぞれに符号値“0”〜“15”の何れかが割り当てられる。このADPCM回路14も、D/A変換回路15同様にクロックy,xの何れで動作するかによって周波数特性が異なるが、何れも中間の周波数からサンプリング周波数fsに近づくに連れて量子化ノイズが急増する。具体的には、クロックyでの記録再生時には4KHzあたりから8KHzにかけてノイズが増加するのに対し(図8(c)のハッチング部分参照)、クロックxでの記録再生時には2KHzあたりから4KHzにかけてノイズが増加するものとなっている(図8(d)のハッチング部分参照)。
【0010】
このような構成の音声録再機10を用いて短時間の録音を行うときには、操作キー4を操作して高品質モードを選択する。すると、これに応じたコントローラ5及び制御部18からの制御信号Aに従って、1024KHzのクロックyがクロック回路17からADPCM回路14等のデジタル信号処理部へ供給される。そして、マイク2から入力されたアナログ音声信号はLPF12によって音声帯域超の高周波成分が概ねカットされてから(図6(b)参照)A/D変換回路13によってデジタル音声データに変換されると同時に4KHz超の高周波成分がカットされ(図6(c1)参照)、さらにデジタル音声データはADPCM回路14によって8KHzのサンプリング周波数に一致したタイミングごとに4ビット符号化で圧縮されてからメモリI/F19を介してメモリ6に順次記録される。こうして、このメモリ6の容量が32Mbの場合、約16分に亘って記録が行われる。
【0011】
また、その再生時には、圧縮済みの符号化データが、同じクロックyで動作するADPCM回路14によってメモリI/F19を介してメモリ6から読み出され伸張処理が施されて元の音声データに戻される。このとき、8KHz側の高周波域にはノイズ成分が多く含まれるが(図6(d1)のハッチング部分参照)、後続のD/A変換回路15によってアナログ音声信号に変換される際に4KHz超の帯域成分がカットされ(図6(e1)参照)、最後にD/A変換回路15等に起因するクロックy該当ノイズ成分がLPF16によってカットされて(図(f)参照)、高品質の音声がスピーカ3から再生出力される。
【0012】
これに対し、この音声録再機10を用いて長時間の録音を行うときには、操作キー4を操作して長時間モードを選択する。すると、これに応じた制御部18からの制御信号Aに従って、512KHzのクロックxがADPCM回路14等へ供給される。そして、マイク2から入力されたアナログ音声信号はLPF12によって音声帯域超の高周波成分が概ねカットされてから(図6(b)参照)A/D変換回路13によってデジタル音声データに変換されるときに今度は2KHz超の高周波成分がカットされ(図6(c2)参照)、さらにこのデジタル音声データはADPCM回路14によって4KHzのサンプリング周波数に一致したタイミングごとに4ビット符号化で圧縮されてからメモリ6に順次記録される。メモリ容量が同じ32Mbの場合、約32分に亘って記録が行われる。
【0013】
また、その再生時には、圧縮済みの符号化データが、同じクロックxで動作するADPCM回路14によってメモリ6から読み出されこれに伸張処理が施されて元の音声データに戻される。このとき、今度は4KHz下の高周波域にノイズ成分が多く含まれるが(図6(d2)のハッチング部分参照)、後続のD/A変換回路15によってアナログ音声信号に変換される際に2KHz超の帯域成分がカットされ(図6(e2)参照)、クロックx該当ノイズ成分がLPF16によってカットされて(図(f)参照)、再生音声がスピーカ3から出力される。こうして、音声帯域にかかる2KHz超の周波数成分がカットされて、音質は幾分か低下するが、音声の聞き取りは可能な記録再生が、高品質モード選択時に較べて2倍の時間に亘って行われる。
【0014】
このように音声録再機10では、適応パルス符号変調処理に際してクロック周波数を切り換えることでサンプリング周波数fsを変えさせ、これによって音声データの圧縮率を変更することにより音質とのトレードオフの下で録音時間の長短を選択可能としているのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、限られたメモリ容量の下で記録再生時間を伸ばすための簡便なデータ圧縮手法として、サンプリング周波数fsの変更の他に、符号ビット数の変更も考えられる。
これは、上述の例に具体的に対応させると、図9に示した音声録再機20のようになる。
【0016】
すなわち、デジタル信号処理部へクロックを供給するクロック回路27は、クロック回路17より単純化されて常時1024KHzのクロックyを出力するが、ADPCM回路24は、制御部18に代わる制御部28からの制御信号Bに従って長時間モード選択時に、符号ビット数が2ビットと少なくなって、差分値“−2”,“−1”,“+1”,“+2”のそれぞれに符号値“0”〜“3”の何れかを割り当てるように、ADPCM回路14が改造されることとなる(図9(a)参照)。このように符号ビット数が削減されると、その分だけ差分値の採りうる範囲が狭まり、その結果、ADPCM回路24のスルーレートが低下して、やはり4KHz下の高周波域に多くのノイズ成分が現れる(図9(d2)参照)。このため、高品質モード選択時には従来と全く同様に動作できても(図9(b),(c),(d1),(e1),(f)参照)、長時間モード選択時には、D/A変換回路15によるカットオフが4KHz超と不変なのでそのときの量子化ノイズ成分がそのまま出力されてしまう。
【0017】
このような場合、再生音声における高音域の歪みが大きくなって再生音が聞き取り難いことから、適応パルス符号変調方式を用いた音声録再装置では、データ圧縮率の変更に際して、符号ビット数の切り換えではなく、サンプリング周波数fsの切り換えがなされていた。
データ圧縮に際して符号ビット数の切り換えを行う場合、特開平7−160300号公報における「課題」欄の記載にもあるように、他の符号化方式・圧縮方式が用いられていたのである。
【0018】
しかしながら、符号ビット数切換のために適応パルス符号変調回路その他の複数のデータ圧縮方式を併存させこれらを組み合わせて使い分けるのは、煩雑であり、回路規模の激増も招くので、小形化の要請に反する。コスト面からも好ましくない。
かといって、単純に更なるサンプリング周波数fsの引き下げを行うのでは、音声聞き取りに重要な1〜2KHz帯域が全く失われてしまうことにもなるので、この手法だけでは既に限界である。
【0019】
そこで、回路規模の増大を抑制する観点から適応パルス符号変調によるデータ圧縮伸張方式を維持するという前提の下で、録音時間を一層長くするために、符号ビット数を削減しても上述の如き不都合を回避しうるような構成を案出することが課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、適応パルス符号変調処理における符号ビット数を切換えても再生音の聞き取りが可能な音声録再装置や,音声記録装置,音声再生装置,音声録再ICを実現することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1乃至第2の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0021】
[第1の解決手段]
第1の解決手段の音声録再装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、適応パルス符号変調処理を施してから音声データを固体メモリに記録するとともにその再生も行う音声録再装置において、前記適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小を切り換える手段と、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するフィルタと、前記再生に際して常に又は前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記フィルタを適用する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
このような第1の解決手段の音声録再装置にあっては、音声記録時に、音声データが適応パルス符号変調処理を施されてから固体メモリに記録されるが、その適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小が切り換えらるようになっている。そして、メモリ容量一定の条件下では記録可能な録音時間が符号ビット数の大小に反比例するので、録音可能な時間長が選択可能なこととなる。そこで、限られた容量の固体メモリを利用しながらも、符号ビット数を小さい方に切り換えることにより、一般的な講演や通常の会議等であれば或る程度間に合うほどに録音時間を長くすることができる。
【0023】
また、音声再生時には、音声データに対して逆の適応パルス復号処理が施されて音声が再生されるが、その際、音声データは、フィルタによってその周波数帯域における高音域が適宜抑制される。符号ビット数を小さく削減して録音した場合には既述のように再生音声における聴感域の高音域で歪み原因の量子化ノイズが急増するのであるが、その高音域が抑制されると、その量子化ノイズの多いところが重点的に抑制されることになる。しかも、聴感域における高音域成分は、経験や実験等で得られた聴感特性によると、音色まで含めた再生の場合は別として音声聞き取りの場合、少しでも存在していれば、その残存比率を超えてかなり大きく聞き取りに貢献するという特質がある。
【0024】
そこで、上記のように音声データに対して聴感域における高音域を下げるような補正が施されることにより、耳障りな量子化ノイズは効率よく抑制される一方で、高音域成分が或る程度確保されて音声聞き取り可能な状態は維持されることとなる。
したがって、この発明によれば、適応パルス符号変調処理における符号ビット数を切換えても再生音の聞き取りが可能なようにすることができる。
【0025】
[第2の解決手段]
第2の解決手段の音声録再装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記の第1の解決手段の音声録再装置であって、前記フィルタは、前記再生に際して(前記適応パルス符号変調処理に対応した)復号処理を行う復号回路とこれに後続する(オーバーサンプリング型等の)D/A変換回路との間に介挿されたデジタルフィルタであり、且つ前記復号回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作するものであることを特徴とするものである。なお、望ましくは、前記復号処理処理に際して前記クロックの周波数を切り換える手段も設けられていると一層良い。
【0026】
このような第2の解決手段の音声録再装置にあっては、クロック周波数を変更すると、復号回路およびD/A変換回路に加えてフィルタの動作速度も同様に変更される。デジタルフィルタの場合、動作速度が変わるとそれに対応してカットオフ周波数等の周波数特性も変わる。そこで、音声再生に際して、復号処理およびデジタルアナログ変換処理におけるサンプリング周波数fsが変更されるとともに、フィルタの周波数特性も同時に変更されることとなる。
【0027】
このようにクロック周波数の切換によってフィルタリング特性が変えられるので、符号ビット数の変更による量子化ノイズの変動を、クロック周波数の切換によってカバーし得ることとなる。
これにより、サンプリング周波数と符号ビット数との双方の変更に基づいてデータ圧縮率の更なる向上を図るに際して単一の又は少数のフィルタを双方に兼用するのが可能となってフィルタの数が少なくて済む。
【0028】
したがって、この発明によれば、適応パルス符号変調処理における符号ビット数を切換えても再生音の聞き取りが可能な音声録再装置等を実現するに際して回路規模の増大を一層抑制することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の音声録再装置について、これを音声記録装置,音声再生装置,及び音声録再ICとして実施するための形態を説明する。
【0030】
[第1の実施の形態]
本発明の音声記録装置は上記の解決手段の音声録再装置のうち記録処理を担う部分を分離するとともに固体メモリを着脱可能としたものである。
すなわち(、出願当初の請求項3に記載の如く)、適応パルス符号変調処理を施してから音声データを固体メモリに記録する音声記録装置において、前記適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小を切り換える手段と、前記固体メモリを着脱可能とする手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、音声データを記録したい固体メモリを装着すると、上述した音声録再装置の作用効果のうち記録に関する部分の作用効果を奏する。
【0031】
[第2の実施の形態]
本発明の音声再生装置は上記の解決手段の音声録再装置のうち再生処理を担う部分を分離するとともに固体メモリを着脱可能としたものである。
すなわち(、出願当初の請求項4に記載の如く)、適応パルス符号化された音声データを固体メモリから読み出して音声を再生する音声再生装置において、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するフィルタと、前記再生に際して常に又は前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記フィルタを適用する手段と、前記固体メモリを着脱可能とする手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、音声データを記録した固体メモリを装着すると、上述した音声録再装置の作用効果のうち再生に関する部分の作用効果を奏する。
【0032】
したがって、これらの音声記録装置と音声再生装置とを組み合わせて用いることによっても、上述した音声録再装置の作用効果が得られる。また、音声記録装置または音声再生装置と上記の音声録再装置とを組み合わせて用いることによっても、上述した音声録再装置の作用効果が得られる。
【0033】
[第3の実施の形態]
本発明の音声録再ICは上記の解決手段の音声録再装置のうち記録処理および再生処理を担う回路部分を分離するとともに集積化したものである。
すなわち(、出願当初の請求項5に記載の如く)、固体メモリに対するインターフェイスと、前記インターフェイスを介して記録のために出力される音声データに対して(その出力に先だって)適応パルス符号変調処理を施す手段と、前記インターフェイスを介して記録済みの音声データを読み出して音声再生処理を施す手段とを備えた音声録再ICにおいて、前記適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小を切り換える手段と、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するフィルタと、前記再生に際して常に又は前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記フィルタを適用する手段とを備えたことを特徴とするものである。
この場合、音声録再装置の具現化に際して上記ICを組み込むことにより、上述の作用効果を奏する音声録再装置を小形で安価に実現することができる。
【0034】
【実施例】
このような解決手段や実施形態で達成された本発明の音声録再装置等について、これを実施するための具体例を第1〜第4実施例によって説明する。
第1,第2実施例は、アナログフィルタを用いて課題を解決したものであるのに対し、第3,第4実施例は、デジタルフィルタを用いて課題を解決したものである。そこで、前者は第1の解決手段等を具現化したものとなっているのに対し、後者は第1,第2の解決手段等の双方を具現化したものとなっている。
また、第1実施例は、符号ビット数の変更だけを行ってサンプリング周波数fsの変更を行わないのに対し、第2〜第4実施例は、符号ビット数の変更に加えてサンプリング周波数fsの変更も行うものである。
【0035】
[第1実施例]
本発明の音声録再装置等の第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)は、そのブロック図であり、既述の図6,図9における(a)に対応している。
そこで、既述したのと同一のものには同一の符号を付して示し、その再度の説明は割愛して、以下、相違点を中心に述べる。
【0036】
図1に示すこの音声録再機30は、図9に示した音声録再機20をベースとしてADPCM回路24,制御部28を引き続き具えることにより、適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小を切り換えるものとなっている。
しかし、LPF16と並列に設けられたLPF36と、両LPF16,36の出力を入力とし制御部28からの制御信号Bに応じて何れか一方をスピーカ3へ出力するセレクタ39とが追加されている点で、音声録再機20と相違する。
【0037】
LPF36は、アナログフィルタであり、その周波数特性グラフが音声帯域に掛かる概ね2KHzあたりから下がり始め8K以上で完全に下がりきるような特性を持ったものが採用される(図6(f2)参照)。
これにより、音声録再機30は、LPF36選択時に音声データの周波数帯域における高音域を抑制するものとなっている。
【0038】
この実施例の音声録再装置について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1の(b)以降は、その各回路の周波数特性図であり、それぞれ既述の図6,図9における(b)〜(f)に対応している。
【0039】
このような構成の音声録再機30を用いて短時間の録音を行うときには、操作キー4を操作して高品質モードを選択する。すると、これに応じたコントローラ5及び制御部28からの制御信号Bに従って、クロックyで動作するADPCM回路24による符号ビット数が4ビットとされ、且つセレクタ39によってLPF16経由の音声信号がスピーカ3へ出力されるようになる。そして、マイク2から入力されたアナログ音声信号はLPF12によって音声帯域超の高周波成分が概ねカットされてから(図1(b)参照)A/D変換回路13によってデジタル音声データに変換されると同時に4KHz超の高周波成分がカットされ(図1(c)参照)、さらにデジタル音声データはADPCM回路24によって8KHzのサンプリング周波数に一致したタイミングごとに4ビット符号化で圧縮されてからメモリI/F19を介してメモリ6に順次記録される。このメモリ6の容量が同じく32Mbの場合、約16分に亘って記録が行われる。
【0040】
また、その再生時には、圧縮済みの符号化データが、同じクロックyで動作するADPCM回路24によってメモリI/F19を介してメモリ6から読み出されさらに伸張処理が施されて元の音声データに戻される。このとき、8KHz側の高周波域にはノイズ成分が多く含まれるが(図1(d1)のハッチング部分参照)、後続のD/A変換回路15によってアナログ音声信号に変換される際に4KHz超の帯域成分がカットされ(図1(e1)参照)、最後にD/A変換回路15等に起因するクロックy該当ノイズ成分がLPF16によってカットされて(図1(f1)参照)、高品質の音声がスピーカ3から再生出力される。
【0041】
これに対し、この音声録再機30を用いて長時間の録音を行うときには、操作キー4を操作して長時間モードを選択する。すると、これに応じた制御部28からの制御信号Bに従って、同じクロックyで動作するADPCM回路24による符号ビット数が2ビットとされ、且つセレクタ39によってLPF36経由の音声信号がスピーカ3へ出力されるようになる。そして、マイク2から入力されたアナログ音声信号はLPF12によって音声帯域超の高周波成分が概ねカットされてから(図1(b)参照)A/D変換回路13によってデジタル音声データに変換されると同時に4KHz超の高周波成分がカットされる(図1(c)参照)。ここまでは、高品質モード選択時と同じであるが、その後、デジタル音声データはADPCM回路24によって8KHzのサンプリング周波数に一致したタイミングごとに2ビット符号化で圧縮されてからメモリI/F19を介してメモリ6に順次記録される。そこで、メモリ容量が同じ32Mbの場合、約32分に亘って記録が行われる。
【0042】
また、その再生時には、圧縮済みの符号化データが、同じクロックyで動作するADPCM回路24によってメモリ6から読み出されこれに伸張処理が施されて元の音声データに戻される。このとき、今度は4KHz下の高周波域にノイズ成分が多く含まれ(図1(d2)のハッチング部分参照)、これがアナログ音声信号に変換される際に後続のD/A変換回路15をすり抜けてしまうが(図6(e2)参照)、今度はLPF16に替えてLPF36が選択されているので、クロックy該当ノイズ成分がカットされると同時に2KHz超の帯域成分に対して聴感上の補正が施される(図(f2)参照)。
【0043】
こうして、音声再生に際し音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に音声データへフィルタ36が適用される。その結果、音質は幾分か低下しても音声の聞き取りは可能な記録再生が、高品質モード選択時に較べて2倍の時間に亘って行われるのである。
【0044】
[第2実施例]
図2にブロック図および周波数特性図を示した本発明の音声録再装置等の第2実施例について説明する。図2の(a)〜(f*)は、それぞれ上述した図1の(a)〜(f*)に対応しているので(*は1〜3の何れかを表す)、以下、音声録再機30との相違点を中心に説明する。
図2に示すこの音声録再機40は、図1に示した音声録再機30をベースとしてADPCM回路24等を引き続き具えることにより、適応パルス符号変調処理に際して符号ビット数の大小を切り換えるものとなっている。
【0045】
これに対し、クロック回路27が図6のクロック回路17によって置換されるとともに、制御部28が制御部48によって置換されている点で、音声録再機40は音声録再機30と相違する。制御部48は、制御部18及び制御部28の双方の機能を併せ持つように改められていて、制御信号A,Bの両信号を出力するものである。これにより、音声録再機40は、適応パルス符号変調処理に際してクロック周波数を切り換えることでサンプリング周波数fsの変更を行うものにもなっている。
【0046】
また、LPF16及びLPF36に対して更に新たなLPF46が並列に設けられ、セレクタ39がこれらLPF16,36,46の出力を入力とし制御部48からの制御信号A,Bに応じて何れか一つを選択してスピーカ3へ出力するセレクタ49になっている点も、相違する。
LPF46は、アナログフィルタであり、その周波数特性グラフが音声帯域に掛かる概ね1KHzあたりから下がり始め4K以上で完全に下がりきるような特性を持ったものが採用される(図2(f3)参照)。これにより、音声録再機40は、LPF36選択時に音声データの周波数帯域における高音域を抑制するとともに、LPF46選択時に音声データの周波数帯域における高音域を更に強く抑制するものとなっている。
【0047】
この実施例の音声録再装置についてその使用態様及び動作を説明する。このような構成の音声録再機40を用いて短時間の録音および上述した長時間の録音を行うときにおける動作等は、上述した通りになるので、再度の説明は割愛して、極長時間の録音を行う場合を説明する。
【0048】
音声録再機40を用いて極長時間の録音を行うときには、操作キー4を操作して該当モードを選択する。すると、これに応じた制御部48からの制御信号Aに従って、512KHzのクロックxがADPCM回路24等へ供給される。さらに、制御部48からの制御信号Bに従って、ADPCM回路24による符号ビット数が2ビットとされ、且つセレクタ49によってLPF46経由の音声信号がスピーカ3へ出力されるようになる。
【0049】
そして、マイク2から入力されたアナログ音声信号はLPF12によって音声帯域超の高周波成分が概ねカットされてから(図2(b)参照)A/D変換回路13によってデジタル音声データに変換されるときに今度は2KHz超の高周波成分がカットされる(図2(c3)参照)。さらにその後、デジタル音声データはADPCM回路24によって4KHzのサンプリング周波数に一致したタイミングごとに2ビット符号化で圧縮されてからメモリI/F19を介してメモリ6に順次記録される。こうして、メモリ容量が同じ32Mbの場合、約64分に亘って記録が行われる。
【0050】
また、その再生時には、圧縮済みの符号化データが、同じクロックxで動作するADPCM回路24によってメモリ6から読み出されこれに伸張処理が施されて元の音声データに戻される。このとき、今度は2KHz下の高周波域にノイズ成分が多く含まれ(図2(d3)のハッチング部分参照)、これがアナログ音声信号に変換される際に後続のD/A変換回路15をすり抜けてしまうが(図2(e3)参照)、今度はLPF46が選択されているので、クロックx該当ノイズ成分がカットされると同時に1KHz超の帯域成分に対して聴感上の補正が施される(図(f3)参照)。
【0051】
こうして、音声再生に際して音声データの符号ビット数およびサンプリング周波数fsに応じて選択的に音声データへLPF46が適用され、その結果、音質は低下しても音声の聞き取りは可能な記録再生が、高品質モード選択時に較べて4倍の長時間に亘って行われるのである。
【0052】
[第3実施例]
図3にブロック図および周波数特性図を示した本発明の音声録再装置等の第3実施例について説明する。図3の(a)〜(f*)は、それぞれ上述した図2の(a)〜(f*)に対応しているので(*は1〜3の何れかを表す)、以下、音声録再機40との相違点を中心に説明する。
図3に示すこの音声録再機50は、LPF36,46及びセレクタ49に代えてADPCM回路24とD/A変換回路15との間に介挿されたデジタルフィルタ54及びセレクタ55を具えている点で、音声録再機40と相違する。
【0053】
デジタルフィルタ54は、図4(a)にブロック図を示した一般的なFIR型のデジタルフィルタであり、次のフィルタリング特性を示すように各時間遅れ毎の係数W1〜W4が重みづけされている。しかも、A/D変換回路13や,ADPCM回路24,D/A変換回路15と同様にクロック同期式回路で具現化されていて、それらのクロックと同じクロックを受けて、即ちクロック回路17から供給されるクロックx又はクロックyを受けて、動作する。そして、クロックyでの動作時には、LPF36と同様に、その周波数特性グラフが音声帯域に掛かる概ね2KHzあたりから下がり始め8K以上で完全に下がりきるような特性を示す(図3(dd2)参照)。これに対し、クロックxでの動作時には、LPF46と同様に、その周波数特性グラフが音声帯域に掛かる概ね1KHzあたりから下がり始め4K以上で完全に下がりきるような特性を示すものである(図3(dd3)参照)。
【0054】
これにより、デジタルフィルタ54は、デジタルICへの組み込みが容易で、且つクロック周波数を切り換えることでフィルタリング特性を変更させることの可能なものとなっている。
また、セレクタ55は、ADPCM回路24の出力およびデジタルフィルタ54の出力を入力とし、制御部48からの制御信号Bに応じて何れか一方をD/A変換回路15へ送出するようになっている。
【0055】
この実施例の音声録再装置についてその使用態様及び動作を説明する。このような構成の音声録再機50を用いて短時間の録音を行うときにおける動作等は、上述した通りになるので(図3(b),(c1),(d1),(e1),(f)参照)、その詳細な説明は割愛する。
【0056】
一方、音声録再機50を用いて長時間の録音を行う場合、記録時における動作等は上述した通りになるが(図3(b),(c2))、再生時における動作等は異なる。かかる再生時には、制御信号Bに従ってADPCM回路24による符号ビット数が2ビットにされるとともにセレクタ55によってデジタルフィルタ54が選択されている。そして、クロックyで動作するADPCM回路24によって圧縮済みの符号化データがメモリ6から読み出され、これに伸張処理が施されて元の音声データに戻された後、直ちに2KHz超の高周波域におけるノイズ成分(図3(d2)のハッチング部分参照)がデジタルフィルタ54によって抑制され(図3(dd2)参照)、それからアナログ音声信号に変換される(図3(e2)参照)。こうして、デジタル信号処理によって2KHz超の帯域成分に対して聴感上の補正が施される。
【0057】
他方、音声録再機50を用いて極長時間の録音を行う場合、やはり記録時における動作等は上述した通りになるが(図3(b),(c3))、再生時における動作等が異なる。この場合には、2ビットの符号ビット数およびデジタルフィルタ54の選択に加えて、制御部48からの制御信号Aに従って512KHzのクロックxがADPCM回路24等へ供給される。そして、圧縮済みの符号化データがADPCM回路24によってメモリ6から読み出されこれに伸張処理が施されて元の音声データに戻されるが、今度は2KHz下の高周波域にもノイズ成分が多く含まれる(図3(d3)のハッチング部分参照)。しかし、伸張処理後、直ちに1KHz超の高周波域におけるノイズ成分がデジタルフィルタ54によって抑制され(図3(dd3)参照)、それからアナログ音声信号に変換される(図3(e3)参照)。そこで、デジタル信号処理によって1KHz超の帯域成分に対して聴感上の補正が施される。
【0058】
こうして、音声再生に際して音声データの符号ビット数およびサンプリング周波数fsの切換状態に応じて選択的にデジタルフィルタ54が適用され、且つ単純なクロック周波数の切り換えによってサンプリング周波数fsと同時にデジタルフィルタ54の特性も切り換えられる。その結果、音質は低下しても音声の聞き取りは可能な記録再生が、高品質モード選択時に較べて4倍の長時間に亘って行われるのである。
【0059】
[第4実施例]
図5にブロック図および周波数特性図を示した本発明の音声録再装置等の第4実施例について説明する。図5の(a)〜(f*)は、それぞれ上述した図3の(a)〜(f*)に対応しているので(*は1〜3の何れかを表す)、以下、音声録再機50との相違点を中心に説明する。
図5に示すこの音声録再機60は、セレクタ55が省かれてADPCM回路24の出力が何時もデジタルフィルタ54を介してD/A変換回路15へ送出される点で、声録再機50と相違する。
【0060】
これにより、短時間の録音を行うときにもデジタルフィルタ54が機能するので、この音声録再機60及び音声録再IC61は、音声再生に際して常に音声データへフィルタ54が適用されるものとなっている。
その結果、極長時間の録音や長時間の録音を行うときに限らず短時間の録音を行うときにも高音域に対する聴感上補正が施されるが、これに起因して音声が聞き取り難くなるということは全く又はほとんど無いので、実用上差し支えがなく、セレクタ55の省略分だけ更に音声録再IC61等の規模を抑制することができる。
【0061】
以上、カットオフ周波数や、サンプリング周波数,クロック周波数が2,4,8,512,1024KHzとして説明してきたが、これらの値は、厳密なものではない。切りが良いので一例として選出したものであり、実機にあっては定性的な関係を維持しながら適宜上下に変更される。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の音声録再装置等にあっては、音声データに対して聴感域における高音域を下げる補正を施すようにしたことにより、適応パルス符号変調処理における符号ビット数を切換えても再生音の聞き取りが可能な音声録再装置等を実現することができたという有利な効果が有る。
【0063】
また、本発明の第2の解決手段の音声録再装置等にあっては、クロック周波数の切換によってサンプリング周波数の変更ばかりか符号ビット数の変更による量子化ノイズの変動をもカバーし得るようにしたことにより、フィルタ数の増加を回避して回路規模の増大を一層抑制することができたという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音声録再装置の第1実施例について、そのブロック図および周波数特性図である。
【図2】 本発明の音声録再装置の第2実施例について、そのブロック図および周波数特性図である。
【図3】 本発明の音声録再装置の第3実施例について、そのブロック図および周波数特性図である。
【図4】 そのデジタルフィルタの構成例である。
【図5】 本発明の音声録再装置の第4実施例について、そのブロック図および周波数特性図である。
【図6】 従来の音声録再装置である。
【図7】 オーバーサンプリング型のA/D変換手段である。
【図8】 適応パルス符号変調手段である。
【図9】 単に符号ビット数を切り換えたときの予想構成である。
【符号の説明】
2 マイク(MIC)
3 スピーカ(SP)
4 操作キー
5 コントローラ
6 メモリ(RAM、半導体メモリ、固体メモリ)
10 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
11 音声録再IC
12 LPF(アナログローパスフィルタ)
13 A/D変換回路(アナログデジタル変換手段)
14 ADPCM回路(適応パルス符号変調手段および復号回路)
15 D/A変換回路(デジタルアナログ変換手段)
16 LPF(アナログローパスフィルタ)
17 クロック回路
18 制御部
19 メモリI/F(メモリインターフェイス)
20 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
21 音声録再IC
24 ADPCM回路(適応パルス符号変調手段および復号回路)
27 クロック回路
28 制御部
30 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
31 音声録再IC
36 LPF(アナログローパスフィルタ)
39 セレクタ
40 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
41 音声録再IC
46 LPF(アナログローパスフィルタ)
48 制御部
49 セレクタ
50 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
51 音声録再IC
54 デジタルフィルタ(Dig.F)
55 セレクタ
60 音声録再機(音声録再装置、音声記録装置、音声再生装置)
61 音声録再IC

Claims (5)

  1. 音声入力側のA/D変換回路と、クロック同期式デジタル回路の適応パルス符号変調回路と、音声出力側のD/A変換回路およびこれに続くアナログ回路のローパスフィルタと、固体メモリとを具備していて、適応パルス符号変調処理を施してから音声データを前記固体メモリに記録するとともにその再生も行う音声録再装置において、
    前記適応パルス符号変調処理に際して前記適応パルス符号変調回路で変換処理する符号ビット数の大小を切り換える手段と、
    前記適応パルス符号変調回路と前記D/A変換回路との間に介挿して設けられ、クロック同期式回路からなり、前記適応パルス符号変調回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作し、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するデジタルフィルタと、
    前記適応パルス符号変調処理に際して前記適応パルス符号変調回路および前記デジタルフィルタへのクロック周波数を切り換える手段と、
    前記再生に際し前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記デジタルフィルタを適用する手段とを備えたことを特徴とする音声録再装置。
  2. 音声入力側のA/D変換回路と、クロック同期式デジタル回路の適応パルス符号変調回路と、音声出力側のD/A変換回路およびこれに続くアナログ回路のローパスフィルタと、固体メモリとを具備していて、適応パルス符号変調処理を施してから音声データを前記固体メモリに記録するとともにその再生も行う音声録再装置において、
    前記適応パルス符号変調処理に際して前記適応パルス符号変調回路で変換処理する符号ビット数の大小を切り換える手段と、
    前記適応パルス符号変調回路と前記D/A変換回路との間に介挿して設けられ、クロック同期式回路からなり、前記適応パルス符号変調回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作し、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するデジタルフィルタと、
    前記適応パルス符号変調処理に際して前記適応パルス符号変調回路および前記デジタルフィルタへのクロック周波数を切り換える手段と、を備え、
    前記再生に際して常に前記音声データへ前記デジタルフィルタを適用するようになっていることを特徴とする音声録再装置。
  3. クロック同期式デジタル回路からなり適応パルス符号変調処理のうち復号処理を行う復号回路と、音声出力側のD/A変換回路およびこれに続くアナログ回路のローパスフィルタと、固体メモリとを具備していて、適応パルス符号化された音声データを前記固体メモリから読み出して音声を再生する音声再生装置において、
    前記再生に際して前記復号回路で変換処理するときの符号ビット数の大小を切り換える手段と、
    前記復号回路と前記D/A変換回路との間に介挿して設けられ、クロック同期式回路からなり、前記復号回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作し、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するデジタルフィルタと、
    前記再生に際して前記復号回路および前記デジタルフィルタへのクロック周波数を切り換える手段と、
    前記再生に際し前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記デジタルフィルタを適用する手段とを備えたことを特徴とする音声再生装置。
  4. クロック同期式デジタル回路からなり適応パルス符号変調処理のうち復号処理を行う復号回路と、音声出力側のD/A変換回路およびこれに続くアナログ回路のローパスフィルタと、固体メモリとを具備していて、適応パルス符号化された音声データを前記固体メモリから読み出して音声を再生する音声再生装置において、
    前記再生に際して前記復号回路で変換処理するときの符号ビット数の大小を切り換える手段と、
    前記復号回路と前記D/A変換回路との間に介挿して設けられ、クロック同期式回路からなり、前記復号回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作し、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するデジタルフィルタと、
    前記再生に際して前記復号回路および前記デジタルフィルタへのクロック周波数を切り換える手段と、を備え、
    前記再生に際して常に前記音声データへ前記デジタルフィルタを適用するようになっていることを特徴とする音声再生装置。
  5. 音声入力側のA/D変換回路と、クロック同期式デジタル回路の適応パルス符号変調回路と、音声出力側のD/A変換回路と、固体メモリに対するに対するインターフェイスとを具備していて、前記インターフェイスを介して記録のために出力される音声データに対して適応パルス符号変調処理を施すとともに、前記インターフェイスを介して記録済みの音声データを読み出して音声再生処理を施す音声録再ICにおいて、
    前記適応パルス符号変調処理に際して前記適応パルス符号変調回路で変換処理する符号ビット数の大小を切り換える手段と、
    前記適応パルス符号変調回路と前記D/A変換回路との間に介挿して設けられ、クロック同期式回路からなり、前記適応パルス符号変調回路および前記D/A変換回路と共通のクロックに基づいて動作し、前記音声データの周波数帯域における高音域を抑制するデジタルフィルタと、
    前記再生に際して前記適応パルス符号変調回路および前記デジタルフィルタへのクロック周波数を切り換える手段と、
    前記再生に際して常に又は前記音声データの符号ビット数の大小に応じて選択的に前記音声データへ前記フィルタを適用する手段とを備えたことを特徴とする音声録再IC。
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