JPH115412A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH115412A JPH115412A JP9159572A JP15957297A JPH115412A JP H115412 A JPH115412 A JP H115412A JP 9159572 A JP9159572 A JP 9159572A JP 15957297 A JP15957297 A JP 15957297A JP H115412 A JPH115412 A JP H115412A
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- Japan
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- tread
- central region
- tire
- pneumatic tire
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 偏平率60%以下の空気入りタイヤにおい
て、耐ハイドロプレーニング性能を十分に維持しつつ、
ドライ路面における操縦安定性を向上することを可能に
した空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド面1にタイヤ赤道Cから斜めに
延長してショルダー端に抜ける複数本の傾斜溝2を設け
た偏平率60%以下の空気入りタイヤにおいて、トレッ
ド接地幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%の範囲
に設定すると共に、トレッド展開幅TDWの75〜80
%の中央領域Mより外側の領域における傾斜溝2の溝深
さEを中央領域Mにおける溝深さDより浅くする。
て、耐ハイドロプレーニング性能を十分に維持しつつ、
ドライ路面における操縦安定性を向上することを可能に
した空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 トレッド面1にタイヤ赤道Cから斜めに
延長してショルダー端に抜ける複数本の傾斜溝2を設け
た偏平率60%以下の空気入りタイヤにおいて、トレッ
ド接地幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%の範囲
に設定すると共に、トレッド展開幅TDWの75〜80
%の中央領域Mより外側の領域における傾斜溝2の溝深
さEを中央領域Mにおける溝深さDより浅くする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平率60%以下
の空気入りタイヤにおいて、耐ハイドロプレーニング性
能を十分に維持しつつ、ドライ路面における操縦安定性
を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
の空気入りタイヤにおいて、耐ハイドロプレーニング性
能を十分に維持しつつ、ドライ路面における操縦安定性
を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】偏平タイヤはタイヤ断面高さに対する接
地幅の比率を大きくするため、操縦安定性が優れている
という利点がある。しかし、その反面で接地幅が広いた
めにウエット路面における排水性が劣るという欠点があ
った。このような偏平タイヤが持つ欠点の対策として、
トレッド面にタイヤ赤道からショルダー端に抜ける複数
の傾斜溝をV字状に配置するようにしたタイヤが提案さ
れている。
地幅の比率を大きくするため、操縦安定性が優れている
という利点がある。しかし、その反面で接地幅が広いた
めにウエット路面における排水性が劣るという欠点があ
った。このような偏平タイヤが持つ欠点の対策として、
トレッド面にタイヤ赤道からショルダー端に抜ける複数
の傾斜溝をV字状に配置するようにしたタイヤが提案さ
れている。
【0003】しかしながら、このような傾斜溝を設けた
偏平タイヤであっても、そのトレッド接地幅が大きくな
り過ぎると、傾斜溝によるウエット性能の維持が難しく
なる。すなわち、本発明者の検討したところによれば、
偏平率60%以下のタイヤでは接地幅がトレッド展開幅
の70%を超えるとウエット性能の低下が顕れることを
見出した。この対策として、例えばトレッド面の溝体積
を大きくすることが考えられるが、この方法では排水性
を向上することは可能であるものの、逆にトレッドの剛
性が低下することによりドライ路面における操縦安定性
が低下してしまうという問題があった。
偏平タイヤであっても、そのトレッド接地幅が大きくな
り過ぎると、傾斜溝によるウエット性能の維持が難しく
なる。すなわち、本発明者の検討したところによれば、
偏平率60%以下のタイヤでは接地幅がトレッド展開幅
の70%を超えるとウエット性能の低下が顕れることを
見出した。この対策として、例えばトレッド面の溝体積
を大きくすることが考えられるが、この方法では排水性
を向上することは可能であるものの、逆にトレッドの剛
性が低下することによりドライ路面における操縦安定性
が低下してしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏平
率が60%以下の空気入りタイヤにおいて、耐ハイドロ
プレーニング性能を十分に維持しつつ、ドライ路面にお
ける操縦安定性を向上することを可能にした空気入りタ
イヤを提供することにある。
率が60%以下の空気入りタイヤにおいて、耐ハイドロ
プレーニング性能を十分に維持しつつ、ドライ路面にお
ける操縦安定性を向上することを可能にした空気入りタ
イヤを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ赤道
から斜めに延長してショルダー端に抜ける複数本の傾斜
溝を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにおい
て、トレッド接地幅をトレッド展開幅の70〜75%の
範囲に設定すると共に、トレッド展開幅の75〜80%
の中央領域より外側の領域における前記傾斜溝の溝深さ
を前記中央領域における溝深さよりも浅くしたことを特
徴とするものである。
の本発明の空気入りタイヤは、トレッド面にタイヤ赤道
から斜めに延長してショルダー端に抜ける複数本の傾斜
溝を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにおい
て、トレッド接地幅をトレッド展開幅の70〜75%の
範囲に設定すると共に、トレッド展開幅の75〜80%
の中央領域より外側の領域における前記傾斜溝の溝深さ
を前記中央領域における溝深さよりも浅くしたことを特
徴とするものである。
【0006】このように偏平率が60%以下の空気入り
タイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッド展開幅に対
して70〜75%の範囲に設定することにより、傾斜溝
による耐ハイドロプレーニング性能の低下を最小限に抑
制すると共に、傾斜溝の溝深さについてトレッド展開幅
に対して75〜80%の中央領域では一般の溝深さにす
るが、該中央領域の外側では浅くすることにより、上記
のようにして得た耐ハイドロプレーニング性能を十分に
維持しながら、傾斜溝の底上げによってショルダー剛性
を高めてドライ路面における操縦安定性を向上すること
ができる。
タイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッド展開幅に対
して70〜75%の範囲に設定することにより、傾斜溝
による耐ハイドロプレーニング性能の低下を最小限に抑
制すると共に、傾斜溝の溝深さについてトレッド展開幅
に対して75〜80%の中央領域では一般の溝深さにす
るが、該中央領域の外側では浅くすることにより、上記
のようにして得た耐ハイドロプレーニング性能を十分に
維持しながら、傾斜溝の底上げによってショルダー剛性
を高めてドライ路面における操縦安定性を向上すること
ができる。
【0007】なお、本発明において、トレッド接地幅と
は空気圧180kPaとし、JATMA規格(1997
年度)に規定の最大設計荷重の88%をかけて平坦な路
面に接地したときに生じる最大接地幅を意味する。
は空気圧180kPaとし、JATMA規格(1997
年度)に規定の最大設計荷重の88%をかけて平坦な路
面に接地したときに生じる最大接地幅を意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを例示
するものであり、図2はそのA−A断面を示すものであ
る。なお、この空気入りタイヤは偏平率を60%以下に
設定したものである。
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを例示
するものであり、図2はそのA−A断面を示すものであ
る。なお、この空気入りタイヤは偏平率を60%以下に
設定したものである。
【0009】図において、トレッド面1には、タイヤ赤
道Cを斜めに横切ってショルダー端に抜ける複数本の傾
斜溝2がそれぞれタイヤ赤道Cの左右両側に延長するよ
うに設けられている。これら傾斜溝2からなるトレッド
パターンは矢印Rの方向をタイヤ回転方向として指定さ
れた方向性パターンになっている。すなわち、傾斜溝2
は回転方向Rに対してタイヤ赤道側の端部がショルダー
側の端部よりも先に接地するようにタイヤ赤道Cの両側
で互いに逆方向に傾斜している。この傾斜溝2のタイヤ
周方向に対する傾斜角度は35°〜50°になってい
る。
道Cを斜めに横切ってショルダー端に抜ける複数本の傾
斜溝2がそれぞれタイヤ赤道Cの左右両側に延長するよ
うに設けられている。これら傾斜溝2からなるトレッド
パターンは矢印Rの方向をタイヤ回転方向として指定さ
れた方向性パターンになっている。すなわち、傾斜溝2
は回転方向Rに対してタイヤ赤道側の端部がショルダー
側の端部よりも先に接地するようにタイヤ赤道Cの両側
で互いに逆方向に傾斜している。この傾斜溝2のタイヤ
周方向に対する傾斜角度は35°〜50°になってい
る。
【0010】上記タイヤにおいて、トレッド接地幅はト
レッド展開幅TDWに対して70〜75%の範囲になる
ように設定されている。また、タイヤ赤道Cを中心とす
る中央領域Mは上記トレッド接地幅よりも広く、トレッ
ド展開幅TDWに対して75〜80%の範囲に設定され
ている。この中央領域Mにおいて、傾斜溝2の溝深さD
は5〜8mmになっている。一方、中央領域Mの外側領
域における傾斜溝2の溝深さEは底上げによって中央領
域Mにおける溝深さDよりも浅くなっている。この中央
領域Mの外側領域における傾斜溝2の溝深さEは、中央
領域Mにおける傾斜溝2の溝深さDの5〜30%になっ
ている。
レッド展開幅TDWに対して70〜75%の範囲になる
ように設定されている。また、タイヤ赤道Cを中心とす
る中央領域Mは上記トレッド接地幅よりも広く、トレッ
ド展開幅TDWに対して75〜80%の範囲に設定され
ている。この中央領域Mにおいて、傾斜溝2の溝深さD
は5〜8mmになっている。一方、中央領域Mの外側領
域における傾斜溝2の溝深さEは底上げによって中央領
域Mにおける溝深さDよりも浅くなっている。この中央
領域Mの外側領域における傾斜溝2の溝深さEは、中央
領域Mにおける傾斜溝2の溝深さDの5〜30%になっ
ている。
【0011】本発明によれば、トレッド面1にタイヤ赤
道Cを斜めに横切ってショルダー端に抜ける複数本の傾
斜溝2を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにお
いて、トレッド接地幅をトレッド展開幅TDWに対して
70〜75%の範囲に設定することにより、傾斜溝2に
よって得られる耐ハイドロプレーニング性能の低下を最
小限に抑制することができる。しかし、このように偏平
率60%以下の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地
幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%の範囲に設定
すると、溝体積の変化が排水性に著しく影響するので、
操縦安定性を更に向上するために単に傾斜溝2を底上げ
したのでは耐ハイドロプレーニング性能が低下してしま
う。
道Cを斜めに横切ってショルダー端に抜ける複数本の傾
斜溝2を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにお
いて、トレッド接地幅をトレッド展開幅TDWに対して
70〜75%の範囲に設定することにより、傾斜溝2に
よって得られる耐ハイドロプレーニング性能の低下を最
小限に抑制することができる。しかし、このように偏平
率60%以下の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地
幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%の範囲に設定
すると、溝体積の変化が排水性に著しく影響するので、
操縦安定性を更に向上するために単に傾斜溝2を底上げ
したのでは耐ハイドロプレーニング性能が低下してしま
う。
【0012】そこで、トレッド展開幅TDWに対して特
定の範囲で傾斜溝2の溝深さDを確保することで耐ハイ
ドロプレーニング性能を維持し、特定の範囲で傾斜溝2
を底上げすることでドライ路面での操縦安定性を向上さ
せる。すなわち、トレッド展開幅TDWの75〜80%
の範囲を中央領域Mとし、この中央領域Mより外側の領
域だけで傾斜溝2を底上げすることが必要である。この
中央領域Mがトレッド展開幅TDWの75%未満である
と耐ハイドロプレーニング性能が不十分になり、逆に8
0%を超えると操縦安定性の向上効果が不十分になる。
定の範囲で傾斜溝2の溝深さDを確保することで耐ハイ
ドロプレーニング性能を維持し、特定の範囲で傾斜溝2
を底上げすることでドライ路面での操縦安定性を向上さ
せる。すなわち、トレッド展開幅TDWの75〜80%
の範囲を中央領域Mとし、この中央領域Mより外側の領
域だけで傾斜溝2を底上げすることが必要である。この
中央領域Mがトレッド展開幅TDWの75%未満である
と耐ハイドロプレーニング性能が不十分になり、逆に8
0%を超えると操縦安定性の向上効果が不十分になる。
【0013】また、中央領域Mの外側領域における傾斜
溝2の溝深さEは、中央領域Mにおける傾斜溝2の溝深
さDの5〜30%にすることが好ましい。この中央領域
Mの外側領域における溝深さEが中央領域Mにおける溝
深さDの5%未満であると耐ハイドロプレーニング性能
が不十分になり、逆に30%を超えると操縦安定性の向
上効果が不十分になる。
溝2の溝深さEは、中央領域Mにおける傾斜溝2の溝深
さDの5〜30%にすることが好ましい。この中央領域
Mの外側領域における溝深さEが中央領域Mにおける溝
深さDの5%未満であると耐ハイドロプレーニング性能
が不十分になり、逆に30%を超えると操縦安定性の向
上効果が不十分になる。
【0014】
【実施例】タイヤサイズを195/55R15とし、図
1に示すトレッドパターンを有する偏平率60%の空気
入りタイヤにおいて、傾斜溝2の底上げを行うことなく
トレッド展開幅TDWに対するトレッド接地幅の割合だ
けを種々異ならせた試験タイヤを製作した。
1に示すトレッドパターンを有する偏平率60%の空気
入りタイヤにおいて、傾斜溝2の底上げを行うことなく
トレッド展開幅TDWに対するトレッド接地幅の割合だ
けを種々異ならせた試験タイヤを製作した。
【0015】これら試験タイヤについて、下記試験方法
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表1に示した。 旋回時の耐ハイドロプレーニング性能:各試験タイヤを
空気圧240kPaとして自動車に装着し、半径100
mの旋回路上を一定速度で走行し、この旋回路の一部に
設けた水深10mmのプールに進入したときの最大横G
発生速度をハイドロプレーニング発生速度として測定し
た。評価結果は、トレッド接地幅をトレッド展開幅TD
Wの60%とした場合を100とする指数で示した。こ
の指数値が大きいほど、旋回時の耐ハイドロプレーニン
グ性能が優れている。
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表1に示した。 旋回時の耐ハイドロプレーニング性能:各試験タイヤを
空気圧240kPaとして自動車に装着し、半径100
mの旋回路上を一定速度で走行し、この旋回路の一部に
設けた水深10mmのプールに進入したときの最大横G
発生速度をハイドロプレーニング発生速度として測定し
た。評価結果は、トレッド接地幅をトレッド展開幅TD
Wの60%とした場合を100とする指数で示した。こ
の指数値が大きいほど、旋回時の耐ハイドロプレーニン
グ性能が優れている。
【0016】操縦安定性:各試験タイヤを空気圧240
kPaとして自動車に装着し、半径100mの旋回路上
を一定速度で走行し、最大横G発生速度を測定した。評
価結果は、トレッド接地幅をトレッド展開幅TDWの6
0%とした場合を100とする指数で示した。この指数
値が大きいほど、操縦安定性が優れている。
kPaとして自動車に装着し、半径100mの旋回路上
を一定速度で走行し、最大横G発生速度を測定した。評
価結果は、トレッド接地幅をトレッド展開幅TDWの6
0%とした場合を100とする指数で示した。この指数
値が大きいほど、操縦安定性が優れている。
【0017】
【0018】この表1から明らかなように、トレッド接
地幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%とした場
合、耐ハイドロプレーニング性能の低下を最小限に抑制
しながら、操縦安定性を向上することが可能であること
が判った。
地幅をトレッド展開幅TDWの70〜75%とした場
合、耐ハイドロプレーニング性能の低下を最小限に抑制
しながら、操縦安定性を向上することが可能であること
が判った。
【0019】次に、タイヤサイズを195/55R15
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッ
ド展開幅TDWの75%にすると共に、中央領域Mの外
側領域における傾斜溝2の溝深さEを中央領域Mにおけ
る溝深さDの5%にし、トレッド展開幅TDWに対する
中央領域Mの割合だけを種々異ならせた試験タイヤを製
作した。
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッ
ド展開幅TDWの75%にすると共に、中央領域Mの外
側領域における傾斜溝2の溝深さEを中央領域Mにおけ
る溝深さDの5%にし、トレッド展開幅TDWに対する
中央領域Mの割合だけを種々異ならせた試験タイヤを製
作した。
【0020】これら試験タイヤについて、上記試験方法
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表2に示した。なお、旋回時の
耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定性の評価結果
は、中央領域Mをトレッド展開幅TDWの100%とし
た場合を100とする指数で示した。
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表2に示した。なお、旋回時の
耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定性の評価結果
は、中央領域Mをトレッド展開幅TDWの100%とし
た場合を100とする指数で示した。
【0021】
【0022】この表2から明らかなように、傾斜溝を底
上げしない中央領域Mをトレッド展開幅TDWの75〜
80%とした場合、耐ハイドロプレーニング性能の低下
を最小限に抑制しながら、操縦安定性を向上することが
可能であることが判った。
上げしない中央領域Mをトレッド展開幅TDWの75〜
80%とした場合、耐ハイドロプレーニング性能の低下
を最小限に抑制しながら、操縦安定性を向上することが
可能であることが判った。
【0023】次に、タイヤサイズを195/55R15
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッ
ド展開幅TDWの75%にすると共に、中央領域Mをト
レッド展開幅TDWの77.5%にし、この中央領域M
の外側領域で傾斜溝2を底上げし、中央領域Mにおける
溝深さDに対する外側領域における溝深さEの割合だけ
を種々異ならせた試験タイヤを製作した。
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地幅をトレッ
ド展開幅TDWの75%にすると共に、中央領域Mをト
レッド展開幅TDWの77.5%にし、この中央領域M
の外側領域で傾斜溝2を底上げし、中央領域Mにおける
溝深さDに対する外側領域における溝深さEの割合だけ
を種々異ならせた試験タイヤを製作した。
【0024】これら試験タイヤについて、上記試験方法
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表3に示した。なお、旋回時の
耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定性の評価結果
は、傾斜溝2の溝深さEを溝深さDの40%とした場合
を100とする指数で示した。
により旋回時の耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定
性を評価し、その結果を表3に示した。なお、旋回時の
耐ハイドロプレーニング性能と操縦安定性の評価結果
は、傾斜溝2の溝深さEを溝深さDの40%とした場合
を100とする指数で示した。
【0025】
【0026】この表3から明らかなように、外側領域に
おける傾斜溝2の溝深さEを中央領域Mにおける溝深さ
Dの5〜30%とした場合、耐ハイドロプレーニング性
能の低下を最小限に抑制しながら、操縦安定性を向上す
ることが可能であることが判った。
おける傾斜溝2の溝深さEを中央領域Mにおける溝深さ
Dの5〜30%とした場合、耐ハイドロプレーニング性
能の低下を最小限に抑制しながら、操縦安定性を向上す
ることが可能であることが判った。
【0027】次に、タイヤサイズを195/55R15
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、傾斜溝2の底上げを全く
行っていない従来タイヤと、トレッド接地幅をトレッド
展開幅TDWの75%にし、中央領域Mをトレッド展開
幅TDWの80%にし、この中央領域Mの外側領域で傾
斜溝2を底上げし、その外側領域における溝深さEを中
央領域Mにおける溝深さDの5%にした本発明タイヤと
を製作した。
とし、図1に示すトレッドパターンを有する偏平率60
%の空気入りタイヤにおいて、傾斜溝2の底上げを全く
行っていない従来タイヤと、トレッド接地幅をトレッド
展開幅TDWの75%にし、中央領域Mをトレッド展開
幅TDWの80%にし、この中央領域Mの外側領域で傾
斜溝2を底上げし、その外側領域における溝深さEを中
央領域Mにおける溝深さDの5%にした本発明タイヤと
を製作した。
【0028】これらタイヤについて、下記試験方法によ
り直進時の耐ハイドロプレーニング性能を評価し、その
結果を表4に示した。 直進時の耐ハイドロプレーニング性能:各試験タイヤを
空気圧240kPaとして自動車に装着し、直進路上を
一定速度で走行し、この直進路の一部に設けた水深10
mmのプールに進入したときのスリップ率が規定値にな
ったときの速度をハイドロプレーニング発生速度として
測定した。評価結果は、従来タイヤを100とする指数
で示した。この指数値が大きいほど、直進時の耐ハイド
ロプレーニング性能が優れている。
り直進時の耐ハイドロプレーニング性能を評価し、その
結果を表4に示した。 直進時の耐ハイドロプレーニング性能:各試験タイヤを
空気圧240kPaとして自動車に装着し、直進路上を
一定速度で走行し、この直進路の一部に設けた水深10
mmのプールに進入したときのスリップ率が規定値にな
ったときの速度をハイドロプレーニング発生速度として
測定した。評価結果は、従来タイヤを100とする指数
で示した。この指数値が大きいほど、直進時の耐ハイド
ロプレーニング性能が優れている。
【0029】 この表4から明らかなように、本発明タイヤは直進時の
耐ハイドロプレーニング性能を従来タイヤと略同等に維
持していた。
耐ハイドロプレーニング性能を従来タイヤと略同等に維
持していた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド接地幅をトレッド展開幅の70〜75%の範囲に
設定すると共に、トレッド展開幅の75〜80%の中央
領域より外側の領域における傾斜溝の深さを中央領域に
おける溝深さよりも浅くしたから、トレッド面にタイヤ
赤道から斜めに延長してショルダー端に抜ける複数本の
傾斜溝を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにお
いて、耐ハイドロプレーニング性能を十分に維持しなが
ら、傾斜溝の底上げによってショルダー剛性を高めてド
ライ路面における操縦安定性を向上することができる。
レッド接地幅をトレッド展開幅の70〜75%の範囲に
設定すると共に、トレッド展開幅の75〜80%の中央
領域より外側の領域における傾斜溝の深さを中央領域に
おける溝深さよりも浅くしたから、トレッド面にタイヤ
赤道から斜めに延長してショルダー端に抜ける複数本の
傾斜溝を設けた偏平率60%以下の空気入りタイヤにお
いて、耐ハイドロプレーニング性能を十分に維持しなが
ら、傾斜溝の底上げによってショルダー剛性を高めてド
ライ路面における操縦安定性を向上することができる。
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのト
レッドパターンを例示する平面図である。
レッドパターンを例示する平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】 1 トレッド面 2 傾斜溝 C タイヤ赤道 M 中央領域 TDW トレッド展開幅
Claims (2)
- 【請求項1】 トレッド面にタイヤ赤道から斜めに延長
してショルダー端に抜ける複数本の傾斜溝を設けた偏平
率60%以下の空気入りタイヤにおいて、トレッド接地
幅をトレッド展開幅の70〜75%の範囲に設定すると
共に、トレッド展開幅の75〜80%の中央領域より外
側の領域における前記傾斜溝の溝深さを前記中央領域に
おける溝深さよりも浅くした空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記中央領域より外側の領域における前
記傾斜溝の溝深さを前記中央領域における溝深さの5〜
30%にした請求項1に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15957297A JP3709259B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15957297A JP3709259B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH115412A true JPH115412A (ja) | 1999-01-12 |
JP3709259B2 JP3709259B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=15696653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15957297A Expired - Fee Related JP3709259B2 (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3709259B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013023191A (ja) * | 2011-07-26 | 2013-02-04 | Bridgestone Corp | タイヤ |
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1997
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