JPH1153672A - データ収集システム - Google Patents

データ収集システム

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JPH1153672A
JPH1153672A JP20885297A JP20885297A JPH1153672A JP H1153672 A JPH1153672 A JP H1153672A JP 20885297 A JP20885297 A JP 20885297A JP 20885297 A JP20885297 A JP 20885297A JP H1153672 A JPH1153672 A JP H1153672A
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Keiichiro Kobuchi
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的なデータ収集を可能としたデータ収集
システムを実現する。 【解決手段】 測定対象から測定データを取入れてデー
タメモリに格納する少なくとも一台の下位機器と、この
下位機器のメモリに格納されたデータを収集する上位機
器からなるデータ収集システムにおいて、前記下位機器
と上位機器は自己の機器に発生する事象を監視する事象
監視機能と電話機能を有し、前記上位及び下位機器は自
己に発生した事象を認識したら互いの事象を前記上位若
しくは下位機器に送信すると共にその事象に基づいてデ
ータ授受の要否を判断する様に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の下位機器(計測機
器)が収集したデータを通信回線を介して一台の上位機
器(コンピュータ)に送信し、若しくは上位機器に発生
した事象に基づいて、下位機器の測定データを収集する
様にしたデータ収集システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】測定対象からの測定データを、所定のサ
ンプリング周期で取入れてA/D変換し、そのデジタル
化された信号を演算装置に取入れてスケーリングやフオ
ーマット化を含む所定の演算を行い、その演算結果をメ
モリに格納する下位機器と、この下位機器のメモリに格
納されたデータを人手により又は下位機器が有する外部
送信手段を介して上位機器(コンピュータ)に送出する
ものがある。
【0003】図4(a),(b)は上記従来のデータ収
集システムの一例を示すブロック構成図である。図4
(a)において、1は下位機器(計測機器)であり、こ
の下位機器にはデータ保存手段としてメモリ2が着脱自
在に取付られている。そして、下位機器が駆動されてメ
モリ2に情報が記憶される。このメモリ2に記憶された
情報は人手により上位機器であるコンピュータ3に搬送
されて、各種のデータに加工される。
【0004】図4(b)は他のデータ収集システムの一
例を示すブロック構成図であり、この場合は下位機器で
収集したデータが逐次上位機器に通信回線により伝送さ
れて各種のデータに加工される。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、図4(a)に示す様なデー
タ収集システムでは、データをコンピュータに取り込む
場合に人が介在する必要があり、自動的なデータ収集は
不可能という問題がある。また、図4(b)に示す方法
では、計測機器とコンピータが常に通信出来る状態でな
ければならず、そのため、距離が離れた場所に配置され
た計測機器のデータを収集するために大きなコストを必
要にした。
【0006】また、下位機種からのデータが一対一で繋
がっているため本当に必要なデータ以外も収集すること
になり、データ解析にムダな作業が発生するという問題
があった。本発明はこのような問題点を解決するもので
あり、その目的は、下位若しくは上位機器に発生した事
象に応じてその都度電話回線を接続してデータの授受を
行うことにより、効率的なデータ収集を可能としたデー
タ収集システムを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、測定対象から測定データ
を取入れてデータメモリに格納する少なくとも一台の下
位機器と、この下位機器のメモリに格納されたデータを
収集する上位機器からなるデータ収集システムにおい
て、前記下位機器と上位機器は自己の機器に発生する事
象を監視する事象監視機能と電話機能を有し、前記上位
及び下位機器は自己に発生した事象を認識したら互いの
事象を前記上位若しくは下位機器に送信すると共にその
事象に基づいてデータ授受の要否を判断する様に構成し
たものであり、事象はキー操作、時計、タイマー、測定
値に対するアラーム、故障等を含むことを特徴とするも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示すデータ収集システムのプロック構成図であり、こ
こでは一台の上位機器(コンピュータ)3aに対して1
0台の下位機器(計測器)1aを電話回線5で接続した
例を示している。なお、図では省略するが、上位機器3
aは内部に時計、タイマー、故障等の事象を監視する機
能を有しており、自己の電話番号と各計測器の電話番号
と名称(例えば「計測器1〜10」)を記憶している。
【0009】また、計測器1aは内部に時計、タイマ
ー、測定値に対するアラーム、故障等の事象を監視する
機能を有しており、夫々が自己の電話番号と名称(例え
ば「計測器1」)を記憶している。なお、上位、下位機
器は実際にはモデム機能を有するものであり、NTT
(日本電信電話)等の公衆回線使用時は一般の電話と同
じ契約を行い、構内配線(内線)の場合は一般の内線電
話と同じ扱いとなる。
【0010】図2(a)は図1に示すコンピュータ3a
側のデータ収集に先立つ設定の流れを示すもので、に
おいて、始めに収集のきっかけとなる事象(例えば午後
12時)を設定する。次ににおいて、事象が発生した
ときにデータを収集すべき計測器を指定し、それらの計
測器(ここでは10台)の電話番号を設定する。
【0011】図2(b)は同じく計測器1a側の設定の
流れを示すもので、において、収集したデータを一時
的にメモリに記憶するようにする。次ににおいて、コ
ンピュータの要求でデータを出力するようにし、にお
いて、データ出力を要求する事象を設定する。次にコン
ピュータの電話番号を設定する。
【0012】図3(a),(b)はコンピュータと各計
測器に上述の設定を行った後に起動する本システムの動
作の流れを示すもので、図3(a)はコンピュータ側
の,図3(b)は計測器側の動作を示している。図3
(a)のにおいてコンピュータは自己に事象が発生し
たか否かを判断する。所定の事象(時刻)がきたらYE
Sとなり、において始めに設定した計測器1a側へ電
話をかける。そして、においてデータ出力を要求し、
においてデータを受け取り格納する。これが終了した
後電話回線を切断する。
【0013】図3(b)の計測器側においては、にお
いて自己に事象(例えば温度が設定値を越えた)が発生
したか否かを判断し、越えていたらYESとなってに
おいてコンピュータに電話をかけてデータ回収要求を行
う。においてコンピュータ側でデータ出力の要求があ
った場合はにおいてメモリに格納したデータを出力す
る。次ににおいてデータをメモリから消去する。
【0014】次に図1の構成例を用いて具体的な実施の
態様について説明する。各計測器1aは例えば点在する
ビル内に設置されたボイラー(図示省略)の温度を測定
するためにボイラー近くに設置されているものとし、そ
の温度を24時間体制で収集しているものとする。そし
て計測器1aはボイラーに接続されている熱電対等の測
温手段(図示省略)から得られる温度データを収集し、
一日単位のデータ毎に内蔵するメモリに格納する。
【0015】また、通常の状態では上位機器3aには例
えば午後12になったら、予め定められた手順に従って
各計測器に順次電話をし、その電話回線を介して計測器
が有する温度データを収集する(この場合、どの時間帯
のデータを収集するかはユーザ側で設定する)。次にボ
イラーの温度が例えば300℃以上なったら計測器1a
のアラーム機能が動作する。そして監視機能がアラーム
が動作したことを認識し、コンピュータ3aに電話をか
ける。このとき電話が話し中であれば、予め定めた時間
(例えば3分)待って再び電話して電話が繋がるまでこ
の動作を繰返す。
【0016】コンピュータ3aに電話が繋がったら、異
常状態が発生したことをコンピュータへ通知する。そし
て、コンピュータ3a側の指示に従いデータの送信が必
要であればデータを送信する(ある一定期間のデータを
不要とする場合や特定の下位機器のデータは不要な場合
もある)。一方コンピュータ側は例えば計測器から電話
がかかってきたら通信回線を繋ぎ電話をかけてきた原因
を計測器に聞く。ここでは異常状態の発生を通知してき
ているので、そのことを接続されたCRTの画面に表示
する(上位機器に表示/非表示の切替え機能がある場合
は何れかを設定しておく)。
【0017】なお、例えばコンピュータ3a側の電源が
オフになった場合は、計測器1a側は予め設定した設定
内容に従う。この場合、2通りの対応が考えられる。 (1)コンピュータ3aにデータ送信をしない限りデー
タ消去をしない場合、計測器1aはメモリがある限りデ
ータを収集し、メモリが一杯になった時点でデータ収集
を一時ストップする。 (2)常に最新のデータを保存する場合、計測器1aは
メモリが一杯になった場合に最も古いデータを自動的に
消去してデータ収集を続ける。
【0018】また、オペレータが必要に応じてある計測
器の未収集の温度データを見たい場合はキーボードによ
り要求するこれはコンピュータ3a側に事象が発生した
ことになり、指定された計測器1aは現在メモリに格納
しているデータをコンピュータ3a側に送出する。な
お、上位機器が設置されたビルと、計測器が設置された
ビルが同一電源でない場合、例えば上位機器側の電源が
オフになっても下位機器側は生きている用な場合、デー
タの収集に支障をきたすことがないという効果もある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定対象から測定データを取入れてデータメモリに格納
する少なくとも一台の下位機器と、この下位機器のメモ
リに格納されたデータを収集する上位機器からなるデー
タ収集システムにおいて、前記下位機器と上位機器は自
己の機器に発生する事象を監視する事象監視機能と電話
機能を有し、前記上位及び下位機器は自己に発生した事
象を認識したら互いの事象を前記上位若しくは下位機器
に送信すると共にその事象に基づいてデータ授受の要否
を判断する様に構成したので、効率的なデータ収集が可
能となり、事象に対応した対処を可能としたデータ収集
システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ収集システムの実施の形態の一
例を示すブロック構成図である。
【図2】コンピュータ側のデータ収集に先立つ設定の流
れを示す図(a)及び計測器側の設定の流れを示す図
(b)である。
【図3】コンピュータと各計測器に設定を行った後に起
動する本システムの動作の流れを示す図である。
【図4】従来のデータ収集システムのブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
1 1,1a 下位機器(計測器) 3 上位機器(コンピュータ) 5 電話回線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象から測定データを取入れてデータ
    メモリに格納する少なくとも一台の下位機器と、この下
    位機器のメモリに格納されたデータを収集する上位機器
    からなるデータ収集システムにおいて、前記下位機器と
    上位機器は自己の機器に発生する事象を監視する事象監
    視機能と電話機能を有し、前記上位及び下位機器は自己
    に発生した事象を認識したら互いの事象を前記上位若し
    くは下位機器に送信すると共にその事象に基づいてデー
    タ授受の要否を判断する様に構成したことを特徴とする
    データ収集システム。
  2. 【請求項2】前記事象はキー操作、時計、タイマー、測
    定値に対するアラーム、故障等を含むことを特徴とする
    請求項1記載のデータ収集システム。
  3. 【請求項3】前記下位機器は予め定めた設定範囲以外の
    データを収集する様にしたことを特徴とする請求項1記
    載のデータ収集システム。
  4. 【請求項4】前記下位機器は予め定めた時間のデータを
    収集する様にしたことを特徴とする請求項1記載のデー
    タ収集システム。
  5. 【請求項5】上位機器と下位機器を異なる電源に接続し
    たことを特徴とする請求項1記載のデータ収集システ
    ム。
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