JPH1152237A - ズームレンズ - Google Patents
ズームレンズInfo
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- JPH1152237A JPH1152237A JP22105897A JP22105897A JPH1152237A JP H1152237 A JPH1152237 A JP H1152237A JP 22105897 A JP22105897 A JP 22105897A JP 22105897 A JP22105897 A JP 22105897A JP H1152237 A JPH1152237 A JP H1152237A
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- lens
- lens group
- lens unit
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- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
Abstract
すると共に、良好な性能を維持しながら更なる小型化を
達成する。 【解決手段】 物体側から順にズーミング中に可動の負
の屈折力の第1レンズ群L1、ズーミング中に可動の正
の屈折力の第2レンズ群L2から成る変倍群、全体で正
の屈折力の第3レンズ群L3、光学フィルタ、フェース
プレートFが配列されている。広角端から望遠端への変
倍に際して、第2レンズ群L2を物体側に移動させると
共に、第1レンズ群L1で変倍に伴う像面変動を補正す
る。第1レンズ群L1の物体側レンズの像面側レンズ
面、第2レンズ群L2の最も物体側レンズ面と最も像面
側レンズ面が非球面とされて、回折光学面は第2レンズ
群L2の最も物体側レンズ面に施されている。
Description
オカメラやデジタルカメラ等に使用され、画角が広く、
良好な色収差を確保しながらも、全体としてコンパクト
なネガティブリードのズームレンズに関するものであ
る。
化に伴い、撮像用ズームレンズの小型化、高画質化に目
覚ましい進歩が見られ、特に全長の短縮化や解像力の上
昇、構成の簡略化に力が注がれている。
て、光学系としては物体側の第1レンズ群を負の屈折力
で構成し、この第2レンズ群を移動させてズーミングを
行う所謂レトロフォーカス式のズームレンズが知られて
いる。
は、第1レンズ群を固定してズーミングを行うズームレ
ンズに比べて、第2レンズ群以後の有効径が小さくな
り、レンズ系全体の小型化が容易になる。また、第1レ
ンズ群でフォーカスを行えば、近接撮影時のズーミング
によるフォーカス変動がない撮影が可能となり、更に簡
略なレンズ群構成を採用することができる。また、第3
レンズ群でフォーカスを行えば、レンズ径が小さい軽い
レンズ群なので、駆動力が小さく駆動するストロークも
短く、迅速な焦点合わせができる。
ンズとして、例えば特開平1−191820号公報、特
開平3−203709号公報、特開平3−240011
号公報等では、物体側から順に負の第1レンズ群、正の
第2レンズ群、正の第3レンズ群を有し、第2レンズ群
を移動させて変倍を行い、第1レンズ群で変倍に伴う像
面変動を補正するズームレンズを開示している。このよ
うな構成によれば、前玉径も比較的に小型化でき、コン
パクトなズームレンズが達成できる。
加による高度の色収差補正を達成するズームレンズへの
要求が大きく、良好な性能を維持しながら更なる小型化
を達成することが難しくなってきている。
収差の発生を小さくするのに、各レンズ群を構成するレ
ンズ枚数を多くして、各レンズの収差分担を小さくする
傾向があり、小型化には逆行する。
ためには、従来から非球面を用いることが知られてい
る。この非球面を用いると、レンズ枚数の削減と球面で
は得られない収差補正効果が期待でき有効である。
対応のレンズにおいては諸収差の除去も重要であるが、
色収差の補正が重要である。非球面では色収差の補正は
難しい。特に、可動群の物体側にある第1レンズ群は、
色収差の発生を小さく抑えなければ、主変倍群である第
2レンズ群等の移動によって色収差のズーミングに伴う
変動が大きくなる傾向がある。
するレンズは、高分散の負レンズと低分散の正レンズを
それぞれ1枚又は2枚を使って色消しを行っている。更
に、負レンズと正レンズを貼合わせることもあり、その
ため第1レンズ群を構成するレンズ枚数が多くなり適当
ではない。
方法として、最近では回折光学面を撮像光学系に応用す
る提案が、例えば特開平4−213421号公報、特開
平6−324262号公報等でなされている。これらの
従来例は単レンズに回折光学素子を応用したものであ
り、色収差に対する言及はされているが、ズームレンズ
特有の色収差のズーミングによる変動の除去等の考察、
記載はなく、ズームレンズへの応用は行われていない。
許5268790号公報に記載があり、この従来例は主
変倍群である第2レンズ群又は補正群である第3レンズ
群に回折光学素子を用いることを提案しており、第1レ
ンズ群については従来通りの構成である。この構成で
は、第1レンズ群で発生する色収差はそのままであり、
ズーミングに伴いその色収差は第2レンズ群等の変倍群
の移動により、増倍或いは変動することになり効果的で
はない。また、実施例として約10倍のズームレンズを
記載しているが、この公報で公知としているものよりも
高倍化を同一寸法で達成したとの記載があり、またレン
ズ枚数の減少を実行しているが、未だレンズ枚数が多く
小型化には余裕がある。
善し、高画素CCD対応の高度な色収差補正を達成する
と共に、良好な性能を維持しながら更なる小型化を達成
し得るズームレンズを提供することである。
るレンズの枚数を少なくして、かつ非球面では得られな
い色収差の補正を第1レンズ群、変倍部、第3レンズ群
に施したズームレンズを提供することである。
更に広角・高変倍を確保し、機構を含めた簡略化、小型
軽量化を図りながら、全ズーム域・全物体距離に渡って
良好な性能・色収差を意図したレトロフォーカス式のズ
ームレンズの提供を目的とする。
の本発明に係るズームレンズは、物体側から順にズーミ
ング中に可動の負の屈折力の第1レンズ群、ズーミング
中に可動の正の屈折力を有する第2レンズ群から成る変
倍群と、第3レンズ群以降とを有し、広角端から望遠端
への変倍に際して前記第1レンズ群、第2レンズ群を移
動させるズームレンズにおいて、前記レンズ群の少なく
とも1つのレンズ群には、光軸に対して回転対称な少な
くとも1枚の回折光学面を有することを特徴とする。
に説明する。図1〜図4は実施例1〜4のレンズ断面図
を示し、物体側から順にズーミング中に可動の負の屈折
力の第1レンズ群L1、ズーミング中に可動の正の屈折
力の第2レンズ群L2から成る変倍群、全体で正の屈折
力の第3レンズ群L3、光学フィルタ、フェースプレー
トFが配列されている。広角端から望遠端への変倍に際
して、第2レンズ群L2を物体側に移動させると共に、
第1レンズ群L1で変倍に伴う像面変動を補正するズー
ムレンズであり、第1レンズ群L1又は第2レンズ群L
2又は第3レンズ群L3の少なくとも1つのレンズ群に
は、光軸に対して回転対称な少なくとも1枚の回折光学
面を有している。
固定或いは可動の何れの動きでもよい正又は負のレンズ
群であり、距離合わせをこの第3レンズ群L3により行
うことも可能である。また、第1レンズ群L1と第2レ
ンズ群L2との間に絞りSが設けられており、特に第2
レンズ群L2の近傍に配置することが好ましい。
し、適当に回折光学素子の位相を選択することにより、
第1レンズ群L1で発生する倍率色収差、例えばd線と
g線といった2波長の倍率色収差は小さく抑えられ、全
体としての倍率色収差のズーミングによる変動を小さく
抑えられ、しかも望遠端の軸上色収差(2次スペクト
ル)の幅自体は悪化しない。
配置して、適当に回折光学素子の位相を選択することに
より、第2レンズ群L2で発生する倍率色収差、例えば
d線とg線といった2波長の倍率色収差は小さく抑えら
れ、全体としての倍率色収差のズーミングによる変動を
小さく抑えられ、しかも望遠端の軸上色収差(2次スペ
クトル)の幅自体は悪化することはない。
分散の負レンズと低分散の正レンズをそれぞれ1枚又は
2枚を有し、更に負レンズと正レンズを貼合わせたり複
数のレンズで分担して色消しを行っていたものを、回折
光学素子によって色収差の補正に使うレンズ枚数が減少
し、構成レンズの枚数を削減できる。また、第2レンズ
群L2を構成するレンズも、低分散の負レンズと高分散
の正レンズをそれぞれ2枚或いは1枚を有し、更に負レ
ンズと正レンズを貼合わせたり、複数のレンズで分担し
て色消しを行っていたが、回折光学素子によって色収差
の補正に使うレンズ枚数が減少し、構成レンズの枚数を
削減できることになる。
ズームレンズにおいても、良好な性能を維持しながら、
更なる小型化を達成できるようになる。
方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正
とし、Rを近軸曲率半径、B、C、D、E、Fをそれぞ
れ非球面係数としたとき、
長、Ciを位相を表す係数、hを光軸からの高さとする
と、次式となる。
らの距離hによって位相を調節できることである。レン
ズ径が大きければ大きい程、高次の係数の影響が大きく
なる。本実施例で述べている民生用のズ−ムレンズ、特
にビデオ用のズームレンズにおいては小型化が進められ
ており、余り大きなレンズつまりhが大きいレンズはこ
のましくない。その上で、小さなレンズにおいても効率
的に係数を生かして、有効な収差補正を達成するには、
次の条件式を満足することが好ましい。
おいて有効に収差補正をするためのものである。これら
の条件式を外れると、収差補正が難しくなるだけでな
く、回折光学面を製作し難くなり、適当でない。
は、実施例1〜3のように第1レンズ群L1を正レン
ズ、負レンズで構成し、或いは実施例4のように負レン
ズ、2枚の正レンズで構成し、何れかの面に回折光学面
を有することである。このとき、正レンズと負レンズは
貼合わせでもよい。その際に、色収差はこの貼合わせ面
と共働で補正し、回折光学素子は正の屈折力を強める必
要がある。
は、第1レンズ群L1を負レンズ2枚で構成し、その前
後或いは中間に少なくとも1枚の回折光学面を有するプ
レートを配置することもできる。
は、第2レンズ群L2を2枚の正レンズ、1枚の負レン
ズの計3枚で構成し、その前後或いは中間に少なくとも
1枚の回折光学面を有するプレートを有することもでき
る。
は、第2レンズ群L2を正レンズ、負レンズの2枚又は
負レンズ、正レンズの2枚で構成し、何れかの面に回折
光学面を有することもできる。
正上やむを得ない等の特別な場合を除いて、回折光学面
を配置しない方がよい。回折光学素子はかなり狭い幅、
例えば数μm或いはサブμmのオーダの溝で構成されて
おり、塵埃等からレンズ表面を保護するには、最も物体
側に配置しない方が好ましい。
の物体側レンズの像面側レンズ面、第2レンズ群L2の
最も物体側レンズ面と最も像面側レンズ面が非球面とさ
れている。また、実施例4の第1レンズ群L1の中間レ
ンズの像面側レンズ面、第2レンズ群L2の最も物体側
レンズ面が非球面とされている。
2レンズ群L2の最も物体側レンズ面、実施例2におい
ては第1レンズ群L1の物体側のレンズの像面側レンズ
面、実施例3においては第3レンズ群L3の最も物体側
レンズ面、実施例4においては第2レンズ群L2の最も
物体側レンズ面に施されている。
レンズ群L2内又は第3レンズ群L3に配置された回折
光学面により、それぞれの群で発生する色収差(2次ス
ペクトル)を共働して小さく抑え、第2レンズ群L2の
移動による色収差のズーミングによる変動も小さく抑え
られる。この回折光学面の屈折力を強くすると、中心と
周辺の鋸状のピッチの差が大きくなり製作が難しくな
り、また完成品の回折効率も良くない。従って、第1レ
ンズ群L1又は第2レンズ群L2又は第3レンズ群L3
の貼合わせ等の色消しの代りの色収差補正を回折光学面
で行う場合には、屈折力は余り必要ではない。
ィストーション補正のために屈折力を持たせてもよい。
その場合の第1、第2、第3レンズ群L1、L2、L3
の回折光学面の焦点距離をFbo1、Fbo2、Fbo3、第1、第
2、第3レンズ群L1、L2、L3の焦点距離をF1、F
2、F3とするとき次の条件を満たしていれば、製作につ
いても難しくなく、色収差を含めた収差補正にも良好で
ある。
L1は次の範囲にあることが好ましい。
遠端の全系の焦点距離である。この範囲内にあれば、回
折光学素子の働きを有効に引き出すことができる。この
(6)式の下限値を逸脱すると、第1レンズ群L1の屈折
力が強過ぎて色収差を回折光学系で補正しきれなくな
り、製作についても難しくなる。また、上限値を超える
と回折光学素子を使用しなくとも色収差の除去は容易に
なる。また、所望の焦点距離のレンズを得るために特に
第2レンズ群L2の屈折力が強くなり、第2レンズ群L
2で発生する収差量が大きくなり適当でない。即ち、ペ
ッツバール和が負に大きくなり、像面湾曲が補正過剰に
なる。
生する色収差と反対の色収差が発生する。例えば、従来
の貼合わせ面等により色消しを行っていたレンズを除去
し、レンズ枚数の削減をする場合は、その貼合わせ面で
発生していた色収差分担と反対の色収差分担を有する面
を回折光学面とすることがよい。かくすることにより、
通常の屈折により発生する色収差と反対の色収差が回折
光学面上で発生し、その方向は元々あった貼合わせ面で
の色収差発生方向と同じものとなり、貼合わせ等の色消
しが単レンズにより可能となる。
「レンズ設計法」第89頁)といった視点から見ると、
絞りよりも物体側の面では、軸上色収差係数Lと倍率色
収差係数Tが同一符号の面に回折光学面を配置し、絞り
よりも像面側の面では双方が逆符号の面に回折光学面を
配置することが好ましい。
ズ群L1或いは第2レンズ群L2を回折光学素子を用い
て1枚で達成することも可能である。
示す。これらの数値実施例において、riは物体側から順
に第1番目のレンズ面の曲率半径、diは第1番目のレン
ズ厚又は空気間隔、niとνi はそれぞれ第1番目のレン
ズの屈折率とアッべ数である。
中間状態、望遠状態の収差図を示している。
(HOE)の製作手法であるリソグラフィック手法によ
って、2値的に製作した光学素子であるバイナリオプテ
ィクス(BINARY OPTICS )で製作してもよい。この場合
に更に回折効率を上げるためにキノフォームと呼ばれる
鋸状の形状にしてもよい。また、これらの方法で作成し
た型によって成形によって製造することもできる。
るが、そのベースは球面又は平面又は非球面でも支障は
ない。また、それらの光学面にプラスチック等の膜を回
折光学面として添付する方法、所謂レプリカ非球面で作
成してもよい。
格子形状は、図17に示すキノフォーム形状をしてい
る。この回折格子は基材1の表面に紫外線硬化樹脂を塗
布し、この樹脂部2に波長530nmで1次回折効率が
100%となるような格子厚dの回折格子3を形成して
いる。図18はこの回折光学素子の1次回折効率の波長
依存特性を示し、設計次数での回折効率は最適化した波
長530nmから離れるに従って低下し、一方で設計次
数近傍の次数0次、2次回折光が増大している。この設
計次数以外の回折光の増加はフレアとなり、光学系の解
像度の低下につながる。
数値実施例1の空間周波数に対するMTF(Modulation
transfer function )特性を示し、低周波数領域のMT
Fが所望の値より低下していることが分かる。
より格子形状と形成することが考えられる。基材1上に
紫外線硬化樹脂(nd=1.499、νd=54)から
成る第1の回折格子4を形成し、その上に別の紫外線硬
化樹脂(nd=l.598、νd=28)から成る第2
の回折格子5を形成している。この材質の組み合わせで
は、第1の回折格子4の格子はdlはdl=18.8μ
m、第2の回折格子5の格子はd2はd=10.5μm
としている。
折効率の波長依存特性であり、この図21から分かるよ
うに積層構造の回折格子にすることで、設計次数の回折
効率は、使用波長城全域で95%以上の高い回折効率を
有している。図22はこの場合の空間周波数に対する数
値実施例1のMTF特性を示し、積層構造の回折格子を
用いることで、低周波数のMTFは改善され、所望のM
TF特性が得られている。このように、本発明の実施例
の回折光学素子として積層構造の回折格子を用いること
で、光学性能は更に改善される。
て、材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他
のプラスチック材なども使用できるし、基材によっては
第1の回折格子4を直接基材1に形成してもよい。ま
た、各格子の厚さが異なる必要はなく、材料の組み合わ
せによっては図23に示すように2つの格子の厚みを等
しくできる。この場合には、回折光学素子の表面に格子
形状が形成されないので、防塵性に優れ、回折光学素子
の組み立て作業性が向上し、より安価な光学系が得られ
る。
レンズは、前玉径が小型で、画角が広く、高変倍比を確
保しながら、機構を含めた簡略化、小型軽量化を図った
全ズ−ム域、全物体距離に渡って良好な性能が得られ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側から順にズーミング中に可動の負
の屈折力の第1レンズ群、ズーミング中に可動の正の屈
折力を有する第2レンズ群から成る変倍群と、第3レン
ズ群以降とを有し、広角端から望遠端への変倍に際して
前記第1レンズ群、第2レンズ群を移動させるズームレ
ンズにおいて、前記レンズ群の少なくとも1つのレンズ
群には、光軸に対して回転対称な少なくとも1枚の回折
光学面を有することを特徴とするズ−ムレンズ。 - 【請求項2】 3つのレンズ群で構成した請求項1に記
載のズームレンズ。 - 【請求項3】 前記回折光学面は積層した回折格子から
成る請求項1に記載のズームレンズ。
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