JPH1152219A - レンズ駆動装置 - Google Patents
レンズ駆動装置Info
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- JPH1152219A JPH1152219A JP20353297A JP20353297A JPH1152219A JP H1152219 A JPH1152219 A JP H1152219A JP 20353297 A JP20353297 A JP 20353297A JP 20353297 A JP20353297 A JP 20353297A JP H1152219 A JPH1152219 A JP H1152219A
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- pulse
- step motor
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Landscapes
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
- Control Of Stepping Motors (AREA)
- Focusing (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステップモータを駆動源とし,ラチェット機
構による係止によって位置決めされるレンズ駆動装置の
分解能を向上させる。 【解決手段】 ステップモータ1の回転に伴って駆動部
材4が左旋すると距離部材5も従動して左旋する。位置
部材の回転は増速ギア10を介してラチェットギア11
に伝達されるので,ステップモータ1が1ステップ回転
する間にラチェットギア11は複数のラチェット歯が進
む。目的の合焦ステップの少なくとも直前のステップか
らステップモータをデューティ制御パルスやマイクロス
テップパルスで駆動するとともにこの微速駆動に移行し
てからラチェットレバー12をレリーズするまでのタイ
ミングを制御すれば1ステップ角の範囲を複数分割した
位置決めを行うことが可能となり,位置決め分解能が向
上する。
構による係止によって位置決めされるレンズ駆動装置の
分解能を向上させる。 【解決手段】 ステップモータ1の回転に伴って駆動部
材4が左旋すると距離部材5も従動して左旋する。位置
部材の回転は増速ギア10を介してラチェットギア11
に伝達されるので,ステップモータ1が1ステップ回転
する間にラチェットギア11は複数のラチェット歯が進
む。目的の合焦ステップの少なくとも直前のステップか
らステップモータをデューティ制御パルスやマイクロス
テップパルスで駆動するとともにこの微速駆動に移行し
てからラチェットレバー12をレリーズするまでのタイ
ミングを制御すれば1ステップ角の範囲を複数分割した
位置決めを行うことが可能となり,位置決め分解能が向
上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステップモータを駆
動源として使用したスチルカメラ用のレンズ駆動装置に
関し,焦点調節の分解能を向上させたレンズ駆動装置に
関する。
動源として使用したスチルカメラ用のレンズ駆動装置に
関し,焦点調節の分解能を向上させたレンズ駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチルカメラ用のレンズ駆動装
置としてステップモータを使用したものが知られてお
り,この種のレンズ駆動装置の場合,焦点調節はステッ
プモータの回転ステップ数を制御することよって行って
いる。又,コンパクトカメラと分類される比較的に廉価
なカメラの場合には単一のステップモータをレンズ駆動
機構とシャッタ駆動機構とで兼用することが広く行われ
ている。この種のステップモータを兼用した駆動機構と
しては,ステップモータの正転過程でステップモータに
ギア連結された駆動部材を前進させ,この駆動部材の前
進過程で駆動部材に片押しされるレンズ駆動部材を前進
させ,レンズ駆動部材を目的の合焦位置まで前進させた
時点でレンズ駆動部材をラチェット等の係止機構で係止
した後にステップモータを逆転させ,ステップモータの
逆転に伴う前記駆動部材の後退過程でシャッタ機構を開
閉作動させるもの,或いはステップモータの正転過程で
ステップモータにギア連結された駆動部材を前進させ,
この駆動部材の前進過程でレンズ駆動機構を前記駆動部
材に追従駆動させ,レンズ駆動部材が目的の合焦位置ま
で追従した時点でラチェット等の係止機構でレンズ駆動
部材を係止した後に駆動部材のみを単独で更に前進さ
せ,この駆動部材の単独の前進過程でシャッタ機構を開
閉駆動する様にしたもの等が知られている。
置としてステップモータを使用したものが知られてお
り,この種のレンズ駆動装置の場合,焦点調節はステッ
プモータの回転ステップ数を制御することよって行って
いる。又,コンパクトカメラと分類される比較的に廉価
なカメラの場合には単一のステップモータをレンズ駆動
機構とシャッタ駆動機構とで兼用することが広く行われ
ている。この種のステップモータを兼用した駆動機構と
しては,ステップモータの正転過程でステップモータに
ギア連結された駆動部材を前進させ,この駆動部材の前
進過程で駆動部材に片押しされるレンズ駆動部材を前進
させ,レンズ駆動部材を目的の合焦位置まで前進させた
時点でレンズ駆動部材をラチェット等の係止機構で係止
した後にステップモータを逆転させ,ステップモータの
逆転に伴う前記駆動部材の後退過程でシャッタ機構を開
閉作動させるもの,或いはステップモータの正転過程で
ステップモータにギア連結された駆動部材を前進させ,
この駆動部材の前進過程でレンズ駆動機構を前記駆動部
材に追従駆動させ,レンズ駆動部材が目的の合焦位置ま
で追従した時点でラチェット等の係止機構でレンズ駆動
部材を係止した後に駆動部材のみを単独で更に前進さ
せ,この駆動部材の単独の前進過程でシャッタ機構を開
閉駆動する様にしたもの等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年のスチルカメラは
多焦点レンズの使用や高倍率ズームレンズの使用が当然
のものとなっており,焦点精度を維持するためにはレン
ズ駆動機構が高分解能を有することが要求されている。
周知の様にステップモータは駆動パルスが歩進されるこ
とに伴ってステップ回転するので,ステップモータを使
用してレンズ駆動機構の位置制御を行う場合,位置決め
の分解能を向上させるためにはレンズ系の作動範囲に対
応するステップモータの回転ステップ数を増加する必要
性が生じるが,ステップモータの回転ステップ数を増加
は,レンズ駆動機構の位置決めに要する時間を増大させ
ることにつながり,撮影者がシャッタレリーズ操作を行
ってから実際にシャッタが作動するまでのタイムラグが
長期化するという問題が生じる。
多焦点レンズの使用や高倍率ズームレンズの使用が当然
のものとなっており,焦点精度を維持するためにはレン
ズ駆動機構が高分解能を有することが要求されている。
周知の様にステップモータは駆動パルスが歩進されるこ
とに伴ってステップ回転するので,ステップモータを使
用してレンズ駆動機構の位置制御を行う場合,位置決め
の分解能を向上させるためにはレンズ系の作動範囲に対
応するステップモータの回転ステップ数を増加する必要
性が生じるが,ステップモータの回転ステップ数を増加
は,レンズ駆動機構の位置決めに要する時間を増大させ
ることにつながり,撮影者がシャッタレリーズ操作を行
ってから実際にシャッタが作動するまでのタイムラグが
長期化するという問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこの様な問題点
に鑑みてなされたものであり,ステップモータの基準ス
テップ数を増加させることなくレンズ駆動機構の分解能
を向上させることにより特段の時間遅延を招くことなく
レンズ駆動機構の分解能を向上させることが可能なレン
ズ駆動装置を提供することを目的とする。
に鑑みてなされたものであり,ステップモータの基準ス
テップ数を増加させることなくレンズ駆動機構の分解能
を向上させることにより特段の時間遅延を招くことなく
レンズ駆動機構の分解能を向上させることが可能なレン
ズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】請求項1記載のレンズ駆動装置は:正逆回
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るマイクロステップパルス
を供給する様になすとともに:前記ステップモータがマ
イクロステップパルスによって駆動された後の時間を計
測するタイマ手段(例えばタイマ28)と:該タイマ手
段の計時値が所望値に達したタイミングで前記レリーズ
手段をして前記ラチェットレバーをレリーズせしめる係
止タイミング制御手段(例えばCPU25)を具備して
いる。
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るマイクロステップパルス
を供給する様になすとともに:前記ステップモータがマ
イクロステップパルスによって駆動された後の時間を計
測するタイマ手段(例えばタイマ28)と:該タイマ手
段の計時値が所望値に達したタイミングで前記レリーズ
手段をして前記ラチェットレバーをレリーズせしめる係
止タイミング制御手段(例えばCPU25)を具備して
いる。
【0006】請求項2記載のレンズ駆動装置は:正逆回
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るデューティ制御パルスを
供給する様になすとともに:前記ステップモータがデュ
ーティー制御パルスによって駆動された後の時間を計測
するタイマ手段(例えばタイマ28)と:該タイマ手段
の計時値が所望値に達したタイミングで前記レリーズ手
段をして前記ラチェットレバーをレリーズせしめる係止
タイミング制御手段(例えばCPU25)を具備してい
る。
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るデューティ制御パルスを
供給する様になすとともに:前記ステップモータがデュ
ーティー制御パルスによって駆動された後の時間を計測
するタイマ手段(例えばタイマ28)と:該タイマ手段
の計時値が所望値に達したタイミングで前記レリーズ手
段をして前記ラチェットレバーをレリーズせしめる係止
タイミング制御手段(例えばCPU25)を具備してい
る。
【0007】請求項3記載のレンズ駆動装置は,正逆回
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るマイクロステップパルス
を供給する様になすとともに:前記ステップモータがマ
イクロステップパルスによって駆動された後のマイクロ
ステップパルス数を計数するカウンタ手段(例えば,カ
ウンタ28)と:該カウンタ手段の計数値が所望値に達
したタイミングで前記レリーズ手段をして前記ラチェッ
トレバーをレリーズせしめる係止タイミング制御手段
(例えばCPU25)を具備している。
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るマイクロステップパルス
を供給する様になすとともに:前記ステップモータがマ
イクロステップパルスによって駆動された後のマイクロ
ステップパルス数を計数するカウンタ手段(例えば,カ
ウンタ28)と:該カウンタ手段の計数値が所望値に達
したタイミングで前記レリーズ手段をして前記ラチェッ
トレバーをレリーズせしめる係止タイミング制御手段
(例えばCPU25)を具備している。
【0008】請求項4記載のレンズ駆動装置は:正逆回
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るデューティ制御パルスを
供給する様になすとともに:前記ステップモータがデュ
ーティー制御パルスによって駆動された後のデューティ
制御パルス数を計数するカウンタ手段(例えば,カウン
タ28)と:該カウンタ手段の計数値が所望値に達した
タイミングで前記レリーズ手段をして前記ラチェットレ
バーをレリーズせしめる係止タイミング制御手段(例え
ばCPU25)を具備している。
転可能なステップモータ1と:該ステップモータとギア
連結され,該ステップモータの回転方向に応じて駆動さ
れる駆動部材(例えば駆動リング4)と:該駆動部材が
正方向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に
駆動される距離部材(例えばレンズ駆動リング5)と:
前記距離部材と増速ギア(例えば2段ギアを構成する小
径車10a及び大径車10b)を介してギア連結され,
前記ステップモータが1ステップ回転する間に複数ピッ
チ前進するラチェット歯が形成されたラチェットギア1
1bと:レリーズされることにより前記ラチェットギア
に形成された何れかのラチェット歯を係止するラチェッ
トレバー12と:該ラチェットレバーをレリーズするレ
リーズ手段(例えば,マグネットヨーク15,マグネッ
トコイル15a,鉄片16)と:前記ステップモータに
駆動パルスを供給するパルス分配器27とを具備し:該
パルス分配器は前記ステップモータが目的の合焦位置の
少なくとも1ステップ手前までステップ回転するのに要
するパルスを供給した後に前記ステップモータに対して
1ステップ角を複数分割し得るデューティ制御パルスを
供給する様になすとともに:前記ステップモータがデュ
ーティー制御パルスによって駆動された後のデューティ
制御パルス数を計数するカウンタ手段(例えば,カウン
タ28)と:該カウンタ手段の計数値が所望値に達した
タイミングで前記レリーズ手段をして前記ラチェットレ
バーをレリーズせしめる係止タイミング制御手段(例え
ばCPU25)を具備している。
【0009】請求項5記載のレンズ駆動装置は:請求項
1,請求項2,請求項3又は請求項4記載のレンズ駆動
装置を前提として:前記パルス分配器は,ステップモー
タに供給する駆動パルスをマイクロステップパルス或い
はデューティ制御パルスに切り換えた後の基準パルス周
期をそれ以前の駆動パルスの基準パルス周期の2倍以上
にすることを特徴としている。
1,請求項2,請求項3又は請求項4記載のレンズ駆動
装置を前提として:前記パルス分配器は,ステップモー
タに供給する駆動パルスをマイクロステップパルス或い
はデューティ制御パルスに切り換えた後の基準パルス周
期をそれ以前の駆動パルスの基準パルス周期の2倍以上
にすることを特徴としている。
【0010】本発明によれば,ラチェットギア11bは
増速ギア10a.10bを介して距離部材5と連結さ
れ,このラチェットギアにはステップモータが1ステッ
プ回転する間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成
されているとともに,目的の停止位置の直前のステップ
からは1ステップ角の範囲内を複数分割したデューティ
制御パルス或いはマイクロステップパルスによって駆動
しているので,このデューティ制御パルス或いはマイク
ロステップパルスによって駆動されている領域内でレリ
ーズ手段を作動させるタイミングを制御することによっ
て駆動パルスの1ステップ内の時間を複数分割した係止
位置の制御を行うことが可能となり,距離部材の位置決
めに要する時間の遅延を招来することなく,位置決め分
解能を向上させることが可能となる。
増速ギア10a.10bを介して距離部材5と連結さ
れ,このラチェットギアにはステップモータが1ステッ
プ回転する間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成
されているとともに,目的の停止位置の直前のステップ
からは1ステップ角の範囲内を複数分割したデューティ
制御パルス或いはマイクロステップパルスによって駆動
しているので,このデューティ制御パルス或いはマイク
ロステップパルスによって駆動されている領域内でレリ
ーズ手段を作動させるタイミングを制御することによっ
て駆動パルスの1ステップ内の時間を複数分割した係止
位置の制御を行うことが可能となり,距離部材の位置決
めに要する時間の遅延を招来することなく,位置決め分
解能を向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係
るレンズ駆動装置を被写体側から見た平面図である。
尚,図面ではベースとなる地板は省略している。図中1
はステップモータ,2はステップモータ1の出力ピニオ
ンを示し,出力ピニオン2は減速ギアとして作用する2
段ギア3を介して駆動リング4の外縁に形成されたラッ
ク4aと連結されている。この駆動リング4は駆動部材
の一例となるものであり,ステップモータ1の回転が2
段ギア3を介して伝達されることにより露出開口APの
周囲を正逆両方向に旋回する様になされている。次に,
5は距離部材の一例となるレンズ駆動リングであり,こ
のレンズ駆動リング5は図外の撮影レンズと連結されて
おり,レンズ駆動リング5と図外の撮影レンズとはレン
ズ駆動リング5が図面上で左旋する時に図外の撮影レン
ズが繰り出される様に関連付けられている。レンズ駆動
リング5は駆動リング4の手前側において同じく露出開
口APの周囲を旋回自在に支持されており,スプリング
6(スプリングは図面では矢印により付勢方向のみを示
している。)から左旋習性(実施形態においては左旋が
正転方向に相当する。)を与えられている。しかしなが
ら,図示する初期状態ではレンズ駆動リング5の外縁部
に突出して形成された片状部5aの手前側面に配設され
た当接ピン5bが駆動リング4の手前側に立ち曲げて形
成された曲げ部4bと当接しているので,レンズ駆動リ
ング5は駆動リング4が左旋しない限り左旋することは
出来ない。尚,本実施形態では当接ピン5bは偏芯支持
されており,スリワリによって微少位置調整が可能とな
っている。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係
るレンズ駆動装置を被写体側から見た平面図である。
尚,図面ではベースとなる地板は省略している。図中1
はステップモータ,2はステップモータ1の出力ピニオ
ンを示し,出力ピニオン2は減速ギアとして作用する2
段ギア3を介して駆動リング4の外縁に形成されたラッ
ク4aと連結されている。この駆動リング4は駆動部材
の一例となるものであり,ステップモータ1の回転が2
段ギア3を介して伝達されることにより露出開口APの
周囲を正逆両方向に旋回する様になされている。次に,
5は距離部材の一例となるレンズ駆動リングであり,こ
のレンズ駆動リング5は図外の撮影レンズと連結されて
おり,レンズ駆動リング5と図外の撮影レンズとはレン
ズ駆動リング5が図面上で左旋する時に図外の撮影レン
ズが繰り出される様に関連付けられている。レンズ駆動
リング5は駆動リング4の手前側において同じく露出開
口APの周囲を旋回自在に支持されており,スプリング
6(スプリングは図面では矢印により付勢方向のみを示
している。)から左旋習性(実施形態においては左旋が
正転方向に相当する。)を与えられている。しかしなが
ら,図示する初期状態ではレンズ駆動リング5の外縁部
に突出して形成された片状部5aの手前側面に配設され
た当接ピン5bが駆動リング4の手前側に立ち曲げて形
成された曲げ部4bと当接しているので,レンズ駆動リ
ング5は駆動リング4が左旋しない限り左旋することは
出来ない。尚,本実施形態では当接ピン5bは偏芯支持
されており,スリワリによって微少位置調整が可能とな
っている。
【0012】次に,7は後述のセクタを開閉駆動するた
めの開閉レバーであり,開閉レバー7は図外の地板上の
軸8に揺動可能に枢支されるとともにスプリング9によ
って左旋習性を与えられているが,初期状態では開閉レ
バー7の手前側に形成されたカムフォロア7aが駆動リ
ング4の外縁部に形成されたカム縁4cに当接して左旋
を規制されている。カム縁4cの中間付近にはカムフォ
ロア7aが落下することにより開閉レバー7を左旋させ
るための開口カム縁4d及びカムフォロア7aを押し上
げることにより開閉レバー7を右旋させるための閉鎖カ
ム縁4eが形成されているが,レンズ駆動リング5の外
縁部に突出形成された凸片5cが開閉用の双方のカム縁
4c及び4eを遮蔽しており,従って,駆動リング4と
レンズ駆動リング5とが一体的に旋回している時には開
閉レバー7は作動しない。
めの開閉レバーであり,開閉レバー7は図外の地板上の
軸8に揺動可能に枢支されるとともにスプリング9によ
って左旋習性を与えられているが,初期状態では開閉レ
バー7の手前側に形成されたカムフォロア7aが駆動リ
ング4の外縁部に形成されたカム縁4cに当接して左旋
を規制されている。カム縁4cの中間付近にはカムフォ
ロア7aが落下することにより開閉レバー7を左旋させ
るための開口カム縁4d及びカムフォロア7aを押し上
げることにより開閉レバー7を右旋させるための閉鎖カ
ム縁4eが形成されているが,レンズ駆動リング5の外
縁部に突出形成された凸片5cが開閉用の双方のカム縁
4c及び4eを遮蔽しており,従って,駆動リング4と
レンズ駆動リング5とが一体的に旋回している時には開
閉レバー7は作動しない。
【0013】レンズ駆動リング5の外縁部には後述のラ
チェット機構を駆動するためのラック5dが形成されて
いる。このラック5dは増速ギアとして作用する2段ギ
アの小径車10aと歯合しており,この小径車10aと
同軸回転する大径車10bはラチェットギア11bと同
軸支持されたピニオン11aと歯合している。従って,
レンズ駆動リング5がステップモータ1の回転によって
1ステップ回転すると小径車10aと大径車10bの歯
数比によって定まる増速率でラチェットギア11bは複
数個のラチェット歯が進むことになる。
チェット機構を駆動するためのラック5dが形成されて
いる。このラック5dは増速ギアとして作用する2段ギ
アの小径車10aと歯合しており,この小径車10aと
同軸回転する大径車10bはラチェットギア11bと同
軸支持されたピニオン11aと歯合している。従って,
レンズ駆動リング5がステップモータ1の回転によって
1ステップ回転すると小径車10aと大径車10bの歯
数比によって定まる増速率でラチェットギア11bは複
数個のラチェット歯が進むことになる。
【0014】次に,12はラチェットギア11bの何れ
かのラチェット歯を係止するラチェットレバーであり,
ラチェットレバー12は軸13に揺動自在に支持される
とともにスプリング14によって右旋習性を与えられて
いる。しかしながら,初期状態では駆動リング4の外縁
部に突出形成された凸片4fにラチェットレバー12の
復帰カム12bが当接して右旋を規制され,ラチェット
レバー12の先端の係止爪12aはラチェットギア11
bのラチェット歯の旋回経路外に退避している。又,1
5はマグネットヨークであり,16はマグネットヨーク
15に磁着される鉄片である。尚,図面上では後述のマ
グネットコイルは省略している。鉄片16は図外の機構
によって自身の長手方向にスライド可能に支持されてお
り,鉄片16の裏面に形成された係合溝16aにはラチ
ェットレバー12の他の一端に植設されたピン12cが
挟持されている。従って,マグネットヨーク15が励磁
されている状態では鉄片16がマグネットヨーク15に
磁着されるので,たとえ,復帰カム12bが凸片4fか
ら解放されてもラチェットレバー12は右旋することが
出来ず,マグネットヨーク15が消磁されることに伴っ
てラチェットレバー12は鉄片15を図面上で左にスラ
イドさせながらスプリング14によって右旋する。又,
駆動リング4の外縁部に形成された凸片4gはラチェッ
トレバー12の復帰カム12bを押し上げてラチェット
レバー12によるラチェットギア11bの係止を解除さ
せるためのものである。更に,19はレンズ駆動リング
5の左旋限を規制するストッパである。
かのラチェット歯を係止するラチェットレバーであり,
ラチェットレバー12は軸13に揺動自在に支持される
とともにスプリング14によって右旋習性を与えられて
いる。しかしながら,初期状態では駆動リング4の外縁
部に突出形成された凸片4fにラチェットレバー12の
復帰カム12bが当接して右旋を規制され,ラチェット
レバー12の先端の係止爪12aはラチェットギア11
bのラチェット歯の旋回経路外に退避している。又,1
5はマグネットヨークであり,16はマグネットヨーク
15に磁着される鉄片である。尚,図面上では後述のマ
グネットコイルは省略している。鉄片16は図外の機構
によって自身の長手方向にスライド可能に支持されてお
り,鉄片16の裏面に形成された係合溝16aにはラチ
ェットレバー12の他の一端に植設されたピン12cが
挟持されている。従って,マグネットヨーク15が励磁
されている状態では鉄片16がマグネットヨーク15に
磁着されるので,たとえ,復帰カム12bが凸片4fか
ら解放されてもラチェットレバー12は右旋することが
出来ず,マグネットヨーク15が消磁されることに伴っ
てラチェットレバー12は鉄片15を図面上で左にスラ
イドさせながらスプリング14によって右旋する。又,
駆動リング4の外縁部に形成された凸片4gはラチェッ
トレバー12の復帰カム12bを押し上げてラチェット
レバー12によるラチェットギア11bの係止を解除さ
せるためのものである。更に,19はレンズ駆動リング
5の左旋限を規制するストッパである。
【0015】次に,図2は被写体側から見たセクタ周辺
の平面図であり,2枚羽根のセクタ17,18は図外の
地板の裏側に配設され,セクタ17は地板の裏側の軸1
7aに揺動自在に支持されるとともに,セクタ18は同
じく地板の裏側の軸18aに揺動自在に支持されてい
る。又,7は図1にも示した開閉レバーを示している。
開閉レバー7の裏面に植設された係合ピン7bはセクタ
17に形成された長溝17b及びセクタ18に形成され
た長溝18bと各々係合しており,開閉レバー7が図面
上で左旋するとセクタ17が軸17aを中心に右旋する
とともにセクタ18が軸18aを中心に左旋することに
より露出用開口APを開口する。
の平面図であり,2枚羽根のセクタ17,18は図外の
地板の裏側に配設され,セクタ17は地板の裏側の軸1
7aに揺動自在に支持されるとともに,セクタ18は同
じく地板の裏側の軸18aに揺動自在に支持されてい
る。又,7は図1にも示した開閉レバーを示している。
開閉レバー7の裏面に植設された係合ピン7bはセクタ
17に形成された長溝17b及びセクタ18に形成され
た長溝18bと各々係合しており,開閉レバー7が図面
上で左旋するとセクタ17が軸17aを中心に右旋する
とともにセクタ18が軸18aを中心に左旋することに
より露出用開口APを開口する。
【0016】次に,図3は制御システムのブロック図で
あり,15aは既述のマグネットヨーク15を励磁する
ためのマグネットコイル,1は既述のステップモータを
各々示している。又,20,21,22は各々ドライバ
を示し,20はマグネットコイル15aを励磁するため
のドライバ,21,22はモータコイルを励磁するため
のドライバを各々示す。又,23は公知の測距回路,2
4は公知の測光回路,25はCPU,26はプログラム
や輝度データ,距離データ等の各種データを記憶するメ
モリを各々示す。又,27はドライバ21,22に対し
て駆動パルスを供給するパルス分配器を示し,パルス分
配器27はドライバ21,22に位相差のあるパルスを
供給し,その位相の先後によりステップモータ1の回転
方向を制御する。又,パルス分配器27はソフトウェア
上の処理によりモータドライバ21,22に対してオン
デューティ,オフデューティが段階的に変化するデュー
ティ制御パルス,或いは1ステップ内を段階的に変化さ
せるマイクロステップパルスを供給し得る。更に,28
はパルス分配器27が発生するパルスが通常のパルスか
らデューティ制御パルス或いはマイクロステップパルス
に切り替わってからの時間tを計時するタイマを示し,
このタイマ28はデューティ制御パルスやマイクロステ
ップパルスのパルス数を計測するカウンタで置き換える
ことも可能である。更に,29は公知のシャッタレリー
ズスイッチを示す。
あり,15aは既述のマグネットヨーク15を励磁する
ためのマグネットコイル,1は既述のステップモータを
各々示している。又,20,21,22は各々ドライバ
を示し,20はマグネットコイル15aを励磁するため
のドライバ,21,22はモータコイルを励磁するため
のドライバを各々示す。又,23は公知の測距回路,2
4は公知の測光回路,25はCPU,26はプログラム
や輝度データ,距離データ等の各種データを記憶するメ
モリを各々示す。又,27はドライバ21,22に対し
て駆動パルスを供給するパルス分配器を示し,パルス分
配器27はドライバ21,22に位相差のあるパルスを
供給し,その位相の先後によりステップモータ1の回転
方向を制御する。又,パルス分配器27はソフトウェア
上の処理によりモータドライバ21,22に対してオン
デューティ,オフデューティが段階的に変化するデュー
ティ制御パルス,或いは1ステップ内を段階的に変化さ
せるマイクロステップパルスを供給し得る。更に,28
はパルス分配器27が発生するパルスが通常のパルスか
らデューティ制御パルス或いはマイクロステップパルス
に切り替わってからの時間tを計時するタイマを示し,
このタイマ28はデューティ制御パルスやマイクロステ
ップパルスのパルス数を計測するカウンタで置き換える
ことも可能である。更に,29は公知のシャッタレリー
ズスイッチを示す。
【0017】次に,上記事項,図4から図6のタイムチ
ャート,図7のフローチャート,図8から図10の状態
変化を示す平面図を参照して本実施形態の動作を説明す
る。先ず,初期状態において,機構は図1及び図2示す
状態にあり,この状態からシャッタレリーズスイッチ2
9がメークすることによりプログラムはスタートする
(ステップS1)。プログラムがスタートするとCPU
25は測距回路23から距離情報を読み込むとともに測
光回路24から被写界輝度情報を読み込む(ステップS
2)。
ャート,図7のフローチャート,図8から図10の状態
変化を示す平面図を参照して本実施形態の動作を説明す
る。先ず,初期状態において,機構は図1及び図2示す
状態にあり,この状態からシャッタレリーズスイッチ2
9がメークすることによりプログラムはスタートする
(ステップS1)。プログラムがスタートするとCPU
25は測距回路23から距離情報を読み込むとともに測
光回路24から被写界輝度情報を読み込む(ステップS
2)。
【0018】上述の様に本実施形態ではレンズ駆動リン
グ5が左旋する過程で図外の撮影レンズが繰り出される
様になされているので,距離情報に基づいてレンズ駆動
リング5の左旋量を制御すれば被写体距離に対応した焦
点調整を行うことが可能となる。そこで,CPU25は
入力された距離情報に対応してメモリ26内からレンズ
駆動リング25の左旋ステップ数Nを読み出す(ステッ
プS3)。更に,本実施形態では,その特徴点としてレ
ンズ駆動リング5とレンズ駆動リング5の位置決めを行
う為のラチェットギア11bとは増速ギアとして作用す
る2段ギア10を介して連結されているので,レンズ駆
動リング5が1ステップ回転する間に複数ピッチ分のラ
チェット歯がラチェットレバー12の係止爪12aの箇
所を通過することになる。従って,目的の合焦位置とな
るNステップの直前のステップ(N−1ステップ目)ま
でレンズ駆動リング5を左旋させた時点で次のNステッ
プ目までの間,ステップモータ1をデューティ制御パル
ス(又はマイクロステップパルス)で段階的に回転させ
れば,このデューティ制御パルス(又はマイクロステッ
プパルス)に切り換えられた後の経過時間tを見てラチ
ェットレバー12の作動タイミングを制御すれば1ステ
ップの範囲内を複数分割した位置制御が可能となる。そ
こで,CPU25は入力された距離情報に対応してメモ
り26内からステップモータがデューティ制御パルス
(又はマイクロステップパルス)によって駆動されてか
らラチェットレバー12を作動させるまでの経過時間t
を読み出す(ステップS4)。又,CPU25は入力さ
れた被写体輝度情報に対応して露出秒時データをメモリ
26内から読み出す。(ステップS5)
グ5が左旋する過程で図外の撮影レンズが繰り出される
様になされているので,距離情報に基づいてレンズ駆動
リング5の左旋量を制御すれば被写体距離に対応した焦
点調整を行うことが可能となる。そこで,CPU25は
入力された距離情報に対応してメモリ26内からレンズ
駆動リング25の左旋ステップ数Nを読み出す(ステッ
プS3)。更に,本実施形態では,その特徴点としてレ
ンズ駆動リング5とレンズ駆動リング5の位置決めを行
う為のラチェットギア11bとは増速ギアとして作用す
る2段ギア10を介して連結されているので,レンズ駆
動リング5が1ステップ回転する間に複数ピッチ分のラ
チェット歯がラチェットレバー12の係止爪12aの箇
所を通過することになる。従って,目的の合焦位置とな
るNステップの直前のステップ(N−1ステップ目)ま
でレンズ駆動リング5を左旋させた時点で次のNステッ
プ目までの間,ステップモータ1をデューティ制御パル
ス(又はマイクロステップパルス)で段階的に回転させ
れば,このデューティ制御パルス(又はマイクロステッ
プパルス)に切り換えられた後の経過時間tを見てラチ
ェットレバー12の作動タイミングを制御すれば1ステ
ップの範囲内を複数分割した位置制御が可能となる。そ
こで,CPU25は入力された距離情報に対応してメモ
り26内からステップモータがデューティ制御パルス
(又はマイクロステップパルス)によって駆動されてか
らラチェットレバー12を作動させるまでの経過時間t
を読み出す(ステップS4)。又,CPU25は入力さ
れた被写体輝度情報に対応して露出秒時データをメモリ
26内から読み出す。(ステップS5)
【0019】この様にして各種のデータが設定された後
にCPU25はドライバ20を介してマグネットコイル
15aに通電してマグネットヨーク15を励磁する。従
って,鉄片16はマグネットヨーク15に磁着されるの
で,ラチェットレバー12は係止爪12aがラチェット
ギア11bの各々のギア歯の旋回経路外に退避した状態
で固定される。(ステップS6)
にCPU25はドライバ20を介してマグネットコイル
15aに通電してマグネットヨーク15を励磁する。従
って,鉄片16はマグネットヨーク15に磁着されるの
で,ラチェットレバー12は係止爪12aがラチェット
ギア11bの各々のギア歯の旋回経路外に退避した状態
で固定される。(ステップS6)
【0020】この様にしてラチェットレバー12をマグ
ネットホールドした状態でCPU25はパルス分配器2
7を制御してドライバ21,22からステップモータ1
に対して正転用のパルスを1ステップ宛供給する。(ス
テップS7,S8)尚,本実施形態ではステップモータ
1は2相のパルスφ1,φ2によって駆動され,正転時
にはパルスφ2の位相が90度進んだパルスが供給され
る。さて,この様にしてステップモータ1が正転(反時
計廻り)するとモータピニオン2の回転は2段ギア3及
び駆動リング4に形成されたラック4aを介して駆動リ
ング4に伝達され,駆動リング4を反時計廻りに回転さ
せる。又,レンズ駆動リング5はスプリング6によって
左旋習性を与えられているので,上記の様にして駆動リ
ング4が反時計廻りに回転するとレンズ駆動リング5も
当接ピン5bが曲げ部4bに追従しながら反時計廻りに
ステップ回転する。
ネットホールドした状態でCPU25はパルス分配器2
7を制御してドライバ21,22からステップモータ1
に対して正転用のパルスを1ステップ宛供給する。(ス
テップS7,S8)尚,本実施形態ではステップモータ
1は2相のパルスφ1,φ2によって駆動され,正転時
にはパルスφ2の位相が90度進んだパルスが供給され
る。さて,この様にしてステップモータ1が正転(反時
計廻り)するとモータピニオン2の回転は2段ギア3及
び駆動リング4に形成されたラック4aを介して駆動リ
ング4に伝達され,駆動リング4を反時計廻りに回転さ
せる。又,レンズ駆動リング5はスプリング6によって
左旋習性を与えられているので,上記の様にして駆動リ
ング4が反時計廻りに回転するとレンズ駆動リング5も
当接ピン5bが曲げ部4bに追従しながら反時計廻りに
ステップ回転する。
【0021】このステップモータ1の正転は目標の合焦
位置に対応したNステップの直前のステップ位置(即
ち,N−1ステップ目)まで続行する。そしてステップ
モータ1がN−1ステップ目までステップ回転するとC
PU25はタイマ28を起動するとともに(ステップS
9),パルス分配器27を制御してステップモータ1に
対してデューティ制御パルスを供給する(ステップS1
0)。図5はこのデューティ制御パルスの部分を拡大し
て示しており,図5に示す例ではN−2ステップ目から
N−1ステップ目に移行する時にはパルスφ1がHレベ
ルの状態でパルスφ2がHレベルからLレベルに反転す
る場合を示しているので,N−1ステップ目ではパルス
φ2がLレベルになるデューティが徐々に長くなる様に
オフデューティが制御されている。又,図5からも明ら
かな様にこのN−1ステップ目の基準パルス時間は他の
ステップの少なくとも2倍以上に延長されていることが
望ましい。
位置に対応したNステップの直前のステップ位置(即
ち,N−1ステップ目)まで続行する。そしてステップ
モータ1がN−1ステップ目までステップ回転するとC
PU25はタイマ28を起動するとともに(ステップS
9),パルス分配器27を制御してステップモータ1に
対してデューティ制御パルスを供給する(ステップS1
0)。図5はこのデューティ制御パルスの部分を拡大し
て示しており,図5に示す例ではN−2ステップ目から
N−1ステップ目に移行する時にはパルスφ1がHレベ
ルの状態でパルスφ2がHレベルからLレベルに反転す
る場合を示しているので,N−1ステップ目ではパルス
φ2がLレベルになるデューティが徐々に長くなる様に
オフデューティが制御されている。又,図5からも明ら
かな様にこのN−1ステップ目の基準パルス時間は他の
ステップの少なくとも2倍以上に延長されていることが
望ましい。
【0022】さて,この様にしてデューティ制御パルス
による駆動が開始された後にCPU25はタイマ28か
らタイムアップ信号が入るのを待つ。そして,タイマ2
8がステップS9で起動された後に時間tが経過してタ
イマ28がタイムアップ信号を発生すると(ステップS
11)CPU25はマグネットコイル15aに対する通
電を遮断してマグネットヨーク15を消磁する。従っ
て,鉄片16はマグネットヨーク15から解放されるの
で,ラチェットレバー12はスプリング14によって右
旋して係止爪12aがラチェットギア11bの何れかの
ラチェット歯を係止する。そして,既述の通り,ラチェ
ットギア11bには増速ギアとして作用する2段ギア1
0を介してレンズ駆動リング5が連結されており,レン
ズ駆動リング5が1ステップ回転する間にラチェットギ
ア11に形成されたラチェット歯は複数個分ラチェット
レバー12の係止爪12aの箇所を通過することになる
ので,レンズ駆動リング5はN−1ステップ目からNス
テップ目の間にある複数分割された所望の位置で係止さ
れることになる。尚,図8はこの様にしてラチェットレ
バー12がラチェットギア11bを係止して,レンズ駆
動リング5の回転が停止した状態を示している。
による駆動が開始された後にCPU25はタイマ28か
らタイムアップ信号が入るのを待つ。そして,タイマ2
8がステップS9で起動された後に時間tが経過してタ
イマ28がタイムアップ信号を発生すると(ステップS
11)CPU25はマグネットコイル15aに対する通
電を遮断してマグネットヨーク15を消磁する。従っ
て,鉄片16はマグネットヨーク15から解放されるの
で,ラチェットレバー12はスプリング14によって右
旋して係止爪12aがラチェットギア11bの何れかの
ラチェット歯を係止する。そして,既述の通り,ラチェ
ットギア11bには増速ギアとして作用する2段ギア1
0を介してレンズ駆動リング5が連結されており,レン
ズ駆動リング5が1ステップ回転する間にラチェットギ
ア11に形成されたラチェット歯は複数個分ラチェット
レバー12の係止爪12aの箇所を通過することになる
ので,レンズ駆動リング5はN−1ステップ目からNス
テップ目の間にある複数分割された所望の位置で係止さ
れることになる。尚,図8はこの様にしてラチェットレ
バー12がラチェットギア11bを係止して,レンズ駆
動リング5の回転が停止した状態を示している。
【0023】この様にしてラチェットレバー12がラチ
ェットギア11bを係止した後にCPU25はステップ
モータ1対して通常の正転パルスを供給し(ステップS
13),ステップモータ1を更に正転させる。そしてこ
の時点ではラチェットギア11bがラチェットレバー1
2によって係止されることによってレンズ駆動リング5
の左旋は停止しているので,駆動リング4のみが単独で
左旋することになる。そして,駆動リング4が所定の一
時停止点まで左旋するとCPU25はステップモータに
対する駆動パルスの更新を停止して(所定の通電状態を
維持して)ステップモータ1を所定時間だけ停止させ,
(ステップS14,S15,S16)セクタ17,18
の開閉作動に備える。
ェットギア11bを係止した後にCPU25はステップ
モータ1対して通常の正転パルスを供給し(ステップS
13),ステップモータ1を更に正転させる。そしてこ
の時点ではラチェットギア11bがラチェットレバー1
2によって係止されることによってレンズ駆動リング5
の左旋は停止しているので,駆動リング4のみが単独で
左旋することになる。そして,駆動リング4が所定の一
時停止点まで左旋するとCPU25はステップモータに
対する駆動パルスの更新を停止して(所定の通電状態を
維持して)ステップモータ1を所定時間だけ停止させ,
(ステップS14,S15,S16)セクタ17,18
の開閉作動に備える。
【0024】既述の如く本実施形態の場合,開閉レバー
7が有するカムフォロア7aが駆動リング4に形成され
た開口カム縁4dを落下することによりセクタ17,1
8が開口作動し,同じくカムフォロア7aが閉鎖カム縁
4eを乗り上げることによりセクタ17,18が閉鎖作
動する様になされている。従って,カムフォロア7aが
開口カム縁4dを落下してからカムフォロア7aが閉鎖
カム縁4eを乗り上げるまでの時間を制御すれば露出秒
時を制御することが可能となる。そこで,本実施形態で
はラチェットレバー12がラチェットギア11bを係止
した後にステップモータ1に対して供給される正転パル
スのパルス周期を制御することにより露出秒時を制御す
る様にしている。より具体的には,正転パルスのパルス
周期を短くして駆動リング4の左旋速度を上昇させれば
カムフォロア7aが開口カム縁4dを落下してから閉鎖
カム縁4eを乗り上げるまでの時間が短縮されるので露
出秒時も短縮され,正転パルスのパルス周期を長くして
駆動リング4の左旋速度を低下させればカムフォロア7
aが開口カム縁4dを落下してから閉鎖カム縁4eを乗
り上げるまでの時間も長期化するので露出秒時も長くな
る。尚,露出秒時の制御としては正転パルス周期自体の
制御の他にも,例えばカムフォロア7aが開口カム縁4
dを落下してた時点でモータの回転を停止し,モータが
正転を再開するまでの時間を露出秒時に対応して可変と
することも可能である。
7が有するカムフォロア7aが駆動リング4に形成され
た開口カム縁4dを落下することによりセクタ17,1
8が開口作動し,同じくカムフォロア7aが閉鎖カム縁
4eを乗り上げることによりセクタ17,18が閉鎖作
動する様になされている。従って,カムフォロア7aが
開口カム縁4dを落下してからカムフォロア7aが閉鎖
カム縁4eを乗り上げるまでの時間を制御すれば露出秒
時を制御することが可能となる。そこで,本実施形態で
はラチェットレバー12がラチェットギア11bを係止
した後にステップモータ1に対して供給される正転パル
スのパルス周期を制御することにより露出秒時を制御す
る様にしている。より具体的には,正転パルスのパルス
周期を短くして駆動リング4の左旋速度を上昇させれば
カムフォロア7aが開口カム縁4dを落下してから閉鎖
カム縁4eを乗り上げるまでの時間が短縮されるので露
出秒時も短縮され,正転パルスのパルス周期を長くして
駆動リング4の左旋速度を低下させればカムフォロア7
aが開口カム縁4dを落下してから閉鎖カム縁4eを乗
り上げるまでの時間も長期化するので露出秒時も長くな
る。尚,露出秒時の制御としては正転パルス周期自体の
制御の他にも,例えばカムフォロア7aが開口カム縁4
dを落下してた時点でモータの回転を停止し,モータが
正転を再開するまでの時間を露出秒時に対応して可変と
することも可能である。
【0025】さて,上述の様に所望される露出秒時に対
応したパルス周期でステップモータ1を正転させると
(ステップS17)駆動リング4は更に左旋され,開閉
レバー7に形成されたカムフォロア7aがスプリング9
の付勢力によって開口カム縁4dを落下する。図9はこ
の様にしてカムフォロア7aが開口カム縁4dを落下し
た状態を示している。この様にして開閉レバー7がスプ
リング9の付勢力によって開閉レバー7が左旋すると開
閉レバー7の裏面の係合ピン7bはセクタ17に形成さ
れた長溝17b及びセクタ18に形成された長溝18b
を各々係合しながらセクタ17を軸17aを中心に右旋
させるとともにセクタ18を軸18aを中心に左旋させ
て露出用開口APを開口する。一方,ステップモータ1
には露出秒時に応じて決定されるパルス周期の正転パル
スが供給され続けており,従って,駆動リング4もこの
正転パルスのパルス周期に対応した速度で左旋を続けて
いるので,開閉レバー7のカムフォロア7aはやがて閉
鎖カム縁7eを乗り上げながらスプリング9に抗して右
旋し,この開閉レバー7の右旋によってセクタ17,1
8は露出用開口APを遮蔽する。
応したパルス周期でステップモータ1を正転させると
(ステップS17)駆動リング4は更に左旋され,開閉
レバー7に形成されたカムフォロア7aがスプリング9
の付勢力によって開口カム縁4dを落下する。図9はこ
の様にしてカムフォロア7aが開口カム縁4dを落下し
た状態を示している。この様にして開閉レバー7がスプ
リング9の付勢力によって開閉レバー7が左旋すると開
閉レバー7の裏面の係合ピン7bはセクタ17に形成さ
れた長溝17b及びセクタ18に形成された長溝18b
を各々係合しながらセクタ17を軸17aを中心に右旋
させるとともにセクタ18を軸18aを中心に左旋させ
て露出用開口APを開口する。一方,ステップモータ1
には露出秒時に応じて決定されるパルス周期の正転パル
スが供給され続けており,従って,駆動リング4もこの
正転パルスのパルス周期に対応した速度で左旋を続けて
いるので,開閉レバー7のカムフォロア7aはやがて閉
鎖カム縁7eを乗り上げながらスプリング9に抗して右
旋し,この開閉レバー7の右旋によってセクタ17,1
8は露出用開口APを遮蔽する。
【0026】所望される露出秒時に対応したパルス周期
でのステップモータ1の正転動作は駆動リング4が前進
限まで左旋するまで続行するが(ステップS18),駆
動リング4が前進限に到達する以前のタイミングで駆動
リング4形成された凸片4gがラチェットレバー12の
復帰カム12bを押し上げてラチェットレバー12をス
プリング14に抗して左旋させる。従って,ラチェット
レバー12はラチェットギア11bを解放するので,レ
ンズ駆動リング5も係止解除されて,レンズ駆動リング
5はスプリング6の付勢力によってストッパ19によっ
て規制されるまで左旋する。図10はこの様にしてラチ
ェットレバー12による係止が解除されてレンズ駆動リ
ング5がストッパ19によって停止するまで左旋した状
態を示している。そしてこの状態ではレンズ駆動リング
5に形成された凸片5cが開閉レバー7のカムフォロア
7aを支承している。
でのステップモータ1の正転動作は駆動リング4が前進
限まで左旋するまで続行するが(ステップS18),駆
動リング4が前進限に到達する以前のタイミングで駆動
リング4形成された凸片4gがラチェットレバー12の
復帰カム12bを押し上げてラチェットレバー12をス
プリング14に抗して左旋させる。従って,ラチェット
レバー12はラチェットギア11bを解放するので,レ
ンズ駆動リング5も係止解除されて,レンズ駆動リング
5はスプリング6の付勢力によってストッパ19によっ
て規制されるまで左旋する。図10はこの様にしてラチ
ェットレバー12による係止が解除されてレンズ駆動リ
ング5がストッパ19によって停止するまで左旋した状
態を示している。そしてこの状態ではレンズ駆動リング
5に形成された凸片5cが開閉レバー7のカムフォロア
7aを支承している。
【0027】さて,駆動リング4の前進限でステップモ
ータ1を停止させて所定時間が経過すると(ステップS
19,S20)CPU25はステップモータ1に対して
逆転パルス(パルスφ1の位相が先行するパルス)を供
給してステップモータ1を初期位置まで向けて逆転させ
て一回の露出動作を終了する。(ステップS21,S2
2,S23)そしてステップモータ1が逆転(時計廻
り)することにより駆動リング4も右旋し,駆動リング
4が図10に示す状態から右旋する過程で駆動リングに
形成された閉鎖カム縁4eや開口カム縁4dがカムフォ
ロア7aの箇所を通過するが,駆動リング4に形成され
た曲げ部4bがレンズ駆動リング5に配設された当接ピ
ン5bと当接してレンズ駆動リング5の右旋を開始させ
るまではレンズ駆動リング5に形成された凸片5cがカ
ムフォロア7aを支承しているので開閉レバー7は作動
しない。そして,曲げ部4bが当接ピン5bに当接する
と駆動リング4はレンズ駆動リング5を伴いながら右旋
し初期位置に復帰する。
ータ1を停止させて所定時間が経過すると(ステップS
19,S20)CPU25はステップモータ1に対して
逆転パルス(パルスφ1の位相が先行するパルス)を供
給してステップモータ1を初期位置まで向けて逆転させ
て一回の露出動作を終了する。(ステップS21,S2
2,S23)そしてステップモータ1が逆転(時計廻
り)することにより駆動リング4も右旋し,駆動リング
4が図10に示す状態から右旋する過程で駆動リングに
形成された閉鎖カム縁4eや開口カム縁4dがカムフォ
ロア7aの箇所を通過するが,駆動リング4に形成され
た曲げ部4bがレンズ駆動リング5に配設された当接ピ
ン5bと当接してレンズ駆動リング5の右旋を開始させ
るまではレンズ駆動リング5に形成された凸片5cがカ
ムフォロア7aを支承しているので開閉レバー7は作動
しない。そして,曲げ部4bが当接ピン5bに当接する
と駆動リング4はレンズ駆動リング5を伴いながら右旋
し初期位置に復帰する。
【0028】尚,図6は本発明の変形的な形態を示すも
のであり,ステップモータの正転動作がN−1ステップ
目に到達するとデューティ制御パルスに替えて1ステッ
プ内を複数分割したマイクロステップパルスによって駆
動する場合のタイムチャートを示しており,全く同様の
効果を得ることが出来る。又,上記ではデューティ制御
パルスによる駆動に移行してからラチェットレバー12
をマグネットレリーズするまでの時間tをタイマ28に
よって制御する様にした例を示したが,タイマ28に替
えてプログラマブルカウンタを設け,デューティ制御パ
ルスやマイクロステップパルスのパルス数によってラチ
ェットレバー12をマグネットレリーズするタイミング
を制御する様にしても良い。又,増速ギアの増速率は所
望される位置決め分解能に応じて決定されるものであ
り,又,N−1ステップ目の延長時間も上記増速率等に
応じて適宜決定すればよいことはいうまでもない。又,
上記では駆動部材(駆動リング4)の前進時において,
ラチェット機構が作動するまでは位置部材(レンズ駆動
リング5)が駆動リングに追従し,位置部材の係止後に
駆動部材が単独で前進する過程でシャッタ機構を作動さ
せる様にした例を示したが,駆動部材の前進時に駆動部
材が位置部材を目的位置まで片押ししながら前進させ,
位置部材の係止後に駆動部材のみを単独で後退させる過
程でシャッタ機構を作動させる場合にも本発明の思想は
応用し得るものである。
のであり,ステップモータの正転動作がN−1ステップ
目に到達するとデューティ制御パルスに替えて1ステッ
プ内を複数分割したマイクロステップパルスによって駆
動する場合のタイムチャートを示しており,全く同様の
効果を得ることが出来る。又,上記ではデューティ制御
パルスによる駆動に移行してからラチェットレバー12
をマグネットレリーズするまでの時間tをタイマ28に
よって制御する様にした例を示したが,タイマ28に替
えてプログラマブルカウンタを設け,デューティ制御パ
ルスやマイクロステップパルスのパルス数によってラチ
ェットレバー12をマグネットレリーズするタイミング
を制御する様にしても良い。又,増速ギアの増速率は所
望される位置決め分解能に応じて決定されるものであ
り,又,N−1ステップ目の延長時間も上記増速率等に
応じて適宜決定すればよいことはいうまでもない。又,
上記では駆動部材(駆動リング4)の前進時において,
ラチェット機構が作動するまでは位置部材(レンズ駆動
リング5)が駆動リングに追従し,位置部材の係止後に
駆動部材が単独で前進する過程でシャッタ機構を作動さ
せる様にした例を示したが,駆動部材の前進時に駆動部
材が位置部材を目的位置まで片押ししながら前進させ,
位置部材の係止後に駆動部材のみを単独で後退させる過
程でシャッタ機構を作動させる場合にも本発明の思想は
応用し得るものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明した様に,本発明によればレン
ズ駆動リングの回転が増速ギアを介してラチェットギア
に伝達され,目的の合焦位置の近傍でのみレンズ駆動リ
ングをデューティ制御パルス或いはマイクロステップパ
ルスによって段階的に駆動する様になされているので,
この段階的な制御動作に以降してからラチェットレバー
をマグネットレリーズするまでのタイミングを制御する
ことにより,全体としてシーケンス時間を特段増大させ
ることなく,ステップモータが1ステップ回転する範囲
を複数分割した位置決めを行うことが可能となり,位置
決め分解能を大幅に向上させることが可能となる。
ズ駆動リングの回転が増速ギアを介してラチェットギア
に伝達され,目的の合焦位置の近傍でのみレンズ駆動リ
ングをデューティ制御パルス或いはマイクロステップパ
ルスによって段階的に駆動する様になされているので,
この段階的な制御動作に以降してからラチェットレバー
をマグネットレリーズするまでのタイミングを制御する
ことにより,全体としてシーケンス時間を特段増大させ
ることなく,ステップモータが1ステップ回転する範囲
を複数分割した位置決めを行うことが可能となり,位置
決め分解能を大幅に向上させることが可能となる。
【図1】本発明の実施形態に係るレンズ駆動装置を被写
体側から見た初期状態における平面図。
体側から見た初期状態における平面図。
【図2】セクタを被写体側から見た初期状態における平
面図。
面図。
【図3】本発明の制御システム構成を示すブロック図。
【図4】本発明の制御シーケンスのタイムチャート。
【図5】デューティ制御パルスによって合焦位置制御を
行う場合のタイムチャートの詳細拡大図。
行う場合のタイムチャートの詳細拡大図。
【図6】マイクロステップパルスによって合焦位置制御
を行う場合のタイムチャートの詳細拡大図。
を行う場合のタイムチャートの詳細拡大図。
【図7】本発明の制御シーケンスのフローチャート。
【図8】図1に示すレンズ駆動装置を,レンズ駆動リン
グが係止されるまで作動させた状態を示す平面図。
グが係止されるまで作動させた状態を示す平面図。
【図9】図1に示すレンズ駆動装置を,開閉レバーが開
口作動するまで作動させた状態を示す平面図。
口作動するまで作動させた状態を示す平面図。
【図10】図1示すレンズ駆動装置を,レンズ駆動リン
グの係止が解除されるまで作動させた状態を示す平面
図。
グの係止が解除されるまで作動させた状態を示す平面
図。
1 ステップモータ 4 駆動部材の一例たる駆動リング 5 距離部材の一例たるレンズ駆動リング 10a 増速ギアの一例たる2段ギアを構成する小径車 10b 増速ギアの一例たる2段ギアを構成する大径車 11b ラチェットギア 12 ラチェットレバー 15 レリーズ手段を構成するマグネットヨーク 15a レリーズ手段を構成するマグネットコイル 16 レリーズ手段を構成する鉄片 25 係止タイミング制御手段として作用するCPU 27 パルス分配器 28 タイマ手段を構成するタイマ(カウンタ手段を構
成するカウンタ)
成するカウンタ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 13/34 G02B 7/11 P H02K 37/24 G03B 3/10 H02P 8/22 H02P 8/00 C
Claims (5)
- 【請求項1】 正逆回転可能なステップモータと,該ス
テップモータとギア連結され,該ステップモータの回転
方向に応じて駆動される駆動部材と,該駆動部材が正方
向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に駆動
される距離部材と,前記距離部材と増速ギアを介してギ
ア連結され,前記ステップモータが1ステップ回転する
間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成されたラチ
ェットギアと,レリーズされることにより前記ラチェッ
トギアに形成された何れかのラチェット歯を係止するラ
チェットレバーと,該ラチェットレバーをレリーズする
レリーズ手段と,前記ステップモータに駆動パルスを供
給するパルス分配器とを具備し,該パルス分配器は前記
ステップモータが目的の合焦位置の少なくとも1ステッ
プ手前までステップ回転するのに要するパルスを供給し
た後に前記ステップモータに対して1ステップ角を複数
分割し得るマイクロステップパルスを供給する様になす
とともに,前記ステップモータがマイクロステップパル
スによって駆動された後の時間を計測するタイマ手段
と,該タイマ手段の計時値が所望値に達したタイミング
で前記レリーズ手段をして前記ラチェットレバーをレリ
ーズせしめる係止タイミング制御手段を具備することを
特徴とするレンズ駆動装置。 - 【請求項2】 正逆回転可能なステップモータと,該ス
テップモータとギア連結され,該ステップモータの回転
方向に応じて駆動される駆動部材と,該駆動部材が正方
向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に駆動
される距離部材と,前記距離部材と増速ギアを介してギ
ア連結され,前記ステップモータが1ステップ回転する
間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成されたラチ
ェットギアと,レリーズされることにより前記ラチェッ
トギアに形成された何れかのラチェット歯を係止するラ
チェットレバーと,該ラチェットレバーをレリーズする
レリーズ手段と,前記ステップモータに駆動パルスを供
給するパルス分配器とを具備し,該パルス分配器は前記
ステップモータが目的の合焦位置の少なくとも1ステッ
プ手前までステップ回転するのに要するパルスを供給し
た後に前記ステップモータに対して1ステップ角を複数
分割し得るデューティ制御パルスを供給する様になすと
ともに,前記ステップモータがデューティー制御パルス
によって駆動された後の時間を計測するタイマ手段と,
該タイマ手段の計時値が所望値に達したタイミングで前
記レリーズ手段をして前記ラチェットレバーをレリーズ
せしめる係止タイミング制御手段を具備することを特徴
とするレンズ駆動装置。 - 【請求項3】 正逆回転可能なステップモータと,該ス
テップモータとギア連結され,該ステップモータの回転
方向に応じて駆動される駆動部材と,該駆動部材が正方
向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に駆動
される距離部材と,前記距離部材と増速ギアを介してギ
ア連結され,前記ステップモータが1ステップ回転する
間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成されたラチ
ェットギアと,レリーズされることにより前記ラチェッ
トギアに形成された何れかのラチェット歯を係止するラ
チェットレバーと,該ラチェットレバーをレリーズする
レリーズ手段と,前記ステップモータに駆動パルスを供
給するパルス分配器とを具備し,該パルス分配器は前記
ステップモータが目的の合焦位置の少なくとも1ステッ
プ手前までステップ回転するのに要するパルスを供給し
た後に前記ステップモータに対して1ステップ角を複数
分割し得るマイクロステップパルスを供給する様になす
とともに,前記ステップモータがマイクロステップパル
スによって駆動された後のマイクロステップパルス数を
計数するカウンタ手段と,該カウンタ手段の計数値が所
望値に達したタイミングで前記レリーズ手段をして前記
ラチェットレバーをレリーズせしめる係止タイミング制
御手段を具備することを特徴とするレンズ駆動装置。 - 【請求項4】 正逆回転可能なステップモータと,該ス
テップモータとギア連結され,該ステップモータの回転
方向に応じて駆動される駆動部材と,該駆動部材が正方
向に駆動される時に該駆動部材に従動して正方向に駆動
される距離部材と,前記距離部材と増速ギアを介してギ
ア連結され,前記ステップモータが1ステップ回転する
間に複数ピッチ前進するラチェット歯が形成されたラチ
ェットギアと,レリーズされることにより前記ラチェッ
トギアに形成された何れかのラチェット歯を係止するラ
チェットレバーと,該ラチェットレバーをレリーズする
レリーズ手段と,前記ステップモータに駆動パルスを供
給するパルス分配器とを具備し,該パルス分配器は前記
ステップモータが目的の合焦位置の少なくとも1ステッ
プ手前までステップ回転するのに要するパルスを供給し
た後に前記ステップモータに対して1ステップ角を複数
分割し得るデューティ制御パルスを供給する様になすと
ともに,前記ステップモータがデューティー制御パルス
によって駆動された後のデューティ制御パルス数を計数
するカウンタ手段と,該カウンタ手段の計数値が所望値
に達したタイミングで前記レリーズ手段をして前記ラチ
ェットレバーをレリーズせしめる係止タイミング制御手
段を具備することを特徴とするレンズ駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1,請求項2,請求項3又は請求
項4記載のレンズ駆動装置において,前記パルス分配器
は,ステップモータに供給する駆動パルスをマイクロス
テップパルス或いはデューティ制御パルスに切り換えた
後の基準パルス周期をそれ以前の駆動パルスの基準パル
ス周期の2倍以上にすることを特徴とするレンズ駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20353297A JPH1152219A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20353297A JPH1152219A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1152219A true JPH1152219A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16475720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20353297A Pending JPH1152219A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1152219A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102761230A (zh) * | 2011-04-27 | 2012-10-31 | 姚福来 | 使用两根动力线的单棘爪正反转步进电动机 |
CN107247400A (zh) * | 2012-11-16 | 2017-10-13 | 哈里·温斯顿公司 | 用于显示多条相互不同的时间信息的平台 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP20353297A patent/JPH1152219A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102761230A (zh) * | 2011-04-27 | 2012-10-31 | 姚福来 | 使用两根动力线的单棘爪正反转步进电动机 |
CN107247400A (zh) * | 2012-11-16 | 2017-10-13 | 哈里·温斯顿公司 | 用于显示多条相互不同的时间信息的平台 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |