JPH1151985A - 停電検出装置および演算処理装置 - Google Patents

停電検出装置および演算処理装置

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JPH1151985A
JPH1151985A JP20889397A JP20889397A JPH1151985A JP H1151985 A JPH1151985 A JP H1151985A JP 20889397 A JP20889397 A JP 20889397A JP 20889397 A JP20889397 A JP 20889397A JP H1151985 A JPH1151985 A JP H1151985A
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power failure
power
detection device
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failure detection
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JP20889397A
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Katsuhiko Takahashi
勝彦 高橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロコンピュータの駆動電源を供給する
交流電源の停電・復電の検出を発振させることなく正確
に検出する。 【解決手段】 交流電源1の瞬時電圧をA/D変換器1
1でデジタル値に変換し、マグニチュードコンパレータ
12でディジタル値が所定の閾値以上のとき出力し、エ
ッジ検出部21が出力波形の立ち上がり、立ち下がりを
検出し、タイマー22と瞬停・停電検出処理部24と
は、エッヂ立ち下がりから立ち上がりの期間(電圧低下
期間)が第1の時限値T1 を超えると、瞬停と判断して
メイン業務を中断し、電圧低下期間が第2の時限値T2
(T2 >T1 )を超えると、停電と判断して所定の停電
処理を行う。瞬停・停電中に復電すると停電前の処理を
再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電源の停電
・瞬時停電(以降、瞬停と称す)を検出する停電検出装
置、およびこの停電検出装置を内蔵し、CPUを用いた
計測器などの演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特開昭56−1513
63号公報に示された従来の停電検出装置の構成図であ
る。図において、1は商用交流電源、2は降圧用の変圧
器、3はダイオードブリッジからなる整流器、4は平滑
コンデンサ、5は電圧を調整するための分圧抵抗、6は
コンパレータ、7はコンパレータ6の基準電圧を設定す
る定電圧ダイオード、8は定電圧ダイオード7への直流
電源、9はコンパレータ6の出力側へ正帰還用の抵抗、
10はコンパレータ6の出力電圧により電源の停電・瞬
停を検出して停電・瞬停の対応処理手順が組み込まれた
マイクロコンピュータ(CPU)である。
【0003】次に、従来の停電検出装置の動作について
説明する。 (1)ダイオードブリッジからなる整流器3は全波整流
する目的で、停電・瞬停の対象検出の商用交流電源1に
接続される。 (2)平滑コンデンサ4によってリップルを抑制した直
流電圧を、コンパレータ6で比較できる電圧値に分圧抵
抗5で調整して、コンパレータ6へ入力する。 (3)コンパレータ6では、定電圧ダイオード7で設定
される基準電圧と入力電圧を比較して、「基準電圧>入
力電圧」になったときCPU10へ出力信号を送り出
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の停電検出装置で
は、入力電圧が基準電圧に近い電圧にてリップルが加わ
ると、一旦停電検出域へ入った直後に、入力電圧がわず
かに上昇すると復電と判定し、また、復電の判定時に再
度電圧低下すると発振現象が起きる。
【0005】そこで図11の符号Rに示すように、停電
判定と復電判定の値に差を持たせるヒステリシス抵抗R
を挿入することも行われる。しかし、商用交流電源の電
圧が下がって行くと整流状態が悪くなり、リップルが大
きくなってヒステリシスの幅を超えるほどになった場合
には停電判別と復電判別状態を交互に繰り返して発振状
態となる。
【0006】この様な場合にヒステリシスの幅を大きく
するには、停電検出電圧や復電検出電圧をお互いに離す
ような抵抗値へ変更する必要がある。これでは、停電検
出電圧・復電検出電圧の変更への対応が抵抗値の変更で
のみしか実現できない。そして、メイン業務の処理に影
響しない短い時間の無電圧(瞬停)でも停電と検知する
ことがあり、また、瞬停においては整流した直流電圧に
て停電を検出する様にしている為、平滑コンデンサ4の
残留電荷の影響を受け、交流電源電圧の1/2周期から
1周期の瞬停、もしくは交流電源電圧の漸増、漸減にお
いて発振を起こし易いという課題があった。
【0007】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたものであり、停電・復電の検出を発振させるこ
となく検出し、かつメイン業務の処理に影響しない短い
時間の無電圧(瞬停)は検出しても停電としない停電検
出装置を得ることを目的とし、また、この停電検出装置
を内蔵した演算処理装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)この発明のに係る停電検出装置は、交流電圧の瞬
時値の絶対値が設定値以下になった時間の長さが予め設
定した第1の設定時限値以上であれば瞬時停電と判断
し、上記第1の設定時限値よりも長い第2の設定時限値
以上であれば停電と判断するものである。
【0009】(2)また、上記(1)において、第1お
よび第2の設定時限値を、交流電圧の周波数に応じて決
定するようにしたものである。
【0010】(3)また、上記(1)または(2)の停
電検出装置を備え、CPUを用いて所定の処理を実行す
る演算処理装置において、停電検出装置が瞬時停電と判
断すると主要な処理を中断し、停電と判断すると所定の
停電処理を実行するようにしたものである。
【0011】(4)また、上記(3)において、主要処
理中断中に停電検出装置が復電を検出すると、主要処理
を再開するようにしたものである。
【0012】(5)また、上記(3)または(4)にお
いて、停電状態になると、バックアップ電源で停電検出
装置を作動させ、その停電検出装置が復電を検出する
と、停電前の処理を再開するようにしたものである。
【0013】(6)また、上記(5)において、停電検
出装置は交流電圧の瞬時値をディジタル値に変換するA
/D変換器と、このディジタル値の絶対値が設定値以下
か否かを判定するマグニチュードコンパレータと、上記
ディジタル値の絶対値が設定値以下の期間に応じて停電
か否かを判断する停電検出処理部とを含み、停電状態に
なると、上記マグニチュードコンパレータをスタンバイ
状態とし、バックアップ電源からの供給される電力を減
少するようにしたものである。
【0014】(7)また、上記(5)または(6)にお
いて、停電状態になると、CPUの動作クロック周波数
を通常の周波数より低減した周波数として、所定の停電
処理を実行し、停電検出装置が復電を検出すると、通常
のクロック周波数に戻して停電前の処理を再開するよう
にしたものである。
【0015】(8)また、上記(5)または(6)にお
いて、停電状態になると、CPUの動作クロック周波数
を通常の周波数より低減した周波数として、所定の停電
処理を実行し、停電状態が継続すると、間欠的に通常の
クロック周波数として、上記所定の停電処理とは別の処
理を実行し、停電検出装置が復電を検出すると、通常の
クロック周波数に戻して停電前の処理を再開するように
したものである。
【0016】(9)また、上記(5)または(6)にお
いて、停電状態になると、停電検出装置への電源供給を
停止し、停電状態が継続すると、間欠的に上記停電検出
装置へ電源を供給して、復電したか否かを監視し、上記
停電検出装置が復電を検出すると、停電前の処理を再開
するようにしたものである。
【0017】(10)また、上記(5)または(6)に
おいて、停電状態になると、CPUの動作クロック周波
数を通常の周波数より低減した周波数として、所定の停
電処理を実行すると共に、停電検出装置への電源供給を
停止し、停電状態が継続すると、間欠的に通常のクロッ
ク周波数にすると共に、上記停電検出装置へ電源を供給
して、復電したか否かを監視し、上記停電検出装置が復
電を検出すると、通常のクロック周波数戻して停電前の
処理を再開するようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1の停電
検出部を要部として図示した演算処理装置の回路構成図
である。図において、1〜3、5は上記従来例の説明の
ものと同様である。
【0019】11はA/D変換器、12はマグニチュー
ドコンパレータであり、A/D変換器11からの入力値
が所定値(閾値)以上で「H」信号を出力する。12a
はマグニチュードコンパレータ12のスタンバイ端子で
あり、停電した場合にこの端子に信号を与えて、マグニ
チュードコンパレータ12をスタンバイ状態にして消費
電力を低減するように動作させる。
【0020】20はマイクロコンピュータ(CPU)で
ある。21はCPU20内に組み込まれたエッヂ検出部
であり、入力されるマグニチュードコンパレータ12の
信号出力波形の立ち上がり、及び立ち下がりエッヂを検
知する。22はタイマーであり、エッヂ検出部21の立
ち下がりエッヂ検知を受けて、計時を開始する。
【0021】24は瞬停・停電検出処理部であり、エッ
ヂ検出部21のエッヂ検知、タイマー22の時限から瞬
停・停電の検知判定して対応処理を実行させる。26は
クロックでマイクロコンピュータ(CPU)20内の各
部、およびA/D変換器11、マグニチュードコンパレ
ータ12にクロック信号を供給する。なお、以上の回路
構成で停電検出部が構成される。
【0022】27は演算処理部で、この図1全体の演算
処理装置のメイン業務である主処理の演算処理を実行す
るもので、入力に対応した処理を実行する。例えば、こ
の演算処理装置がCPUを有するディジタル型の電力量
計である場合、入力は交流電源1の電流・電圧となる。
【0023】31は外部入力装置であり、タイマー22
の時限値、マグニチュードコンパレータ12の判別閾値
等を入力設定する。32はバックアップ電源で、通常は
交流電源1から演算処理装置へ供給されているが、停電
時にバックアップ電源32から演算処理装置へ供給され
る。
【0024】図2は停電検出部の各部の波形を示す図で
あり、図2(A)〜(C)は図1の(A)〜(C)の該
当場所の波形を示している。図3は瞬停・停電検出処理
部24での処理のフローチャートである。図1、図2お
よび図3を用いて動作の説明をする。
【0025】(1)変圧器2により所望電圧に降圧され
た交流電源電圧を、整流器3により図2(B)のように
全波整流して、A/D変換器11にてデジタル値に変換
してマグニチュードコンパレータ12へ入力する。 (2)マグニチュードコンパレータ12は交流電圧の閾
値を超える範囲で図2(C)に示す出力を得る。これを
CPU20へ入力する。
【0026】(3)CPU20内ではマグニチュードコ
ンパレータ12からの入力がエッヂ検出部21で監視さ
れており、図2(C)波形の立ち上がり、立ち下がりを
検出する。 この波形立ち上がり、立ち下がりは、交流
電源1の所定以上の電圧低下、停電、瞬時停電時に発生
する。また交流電源のゼロ電位を交叉する際にも発生す
る。
【0027】(4)次に、マイクロコンピュータ(CP
U)の処理を図3のフローチャートにて説明する。ま
ず、タイマー22の時限T1 、T2 およびT3 (T1 <
T2 <T3 )を設定入力する(ステップ31)。 (5)エッヂ検出部21で図2(C)の波形を監視して
おり、その立ち下がりを検知するとタイマー22の計時
を開始する(ステップ32、33)。
【0028】(6)タイマー22の計時開始から時限T
1 以内にエッヂ検出部21が波形の立ち上がりを検知し
た場合は、メイン業務に影響しない電源瞬断として無視
し、停電フラグOFFなので、ステップ32に返る(ス
テップ34、41)。 (7)時限T1 を超えて波形の立ち上がりが検知されな
いときは、メイン業務に影響する瞬時停電として、メイ
ンの処理業務を中断して停電に備える(ステップ3
5)。
【0029】(8)時限T2 以内に波形の立ち上がりが
検知されたときは、メイン業務業務を再開して通常処理
に復帰させ、停電フラグOFFなので、ステップ32に
返る(ステップ36、37、41)。 (9)時限T2 以内に波形の立ち上がりが検知されない
場合は、電源の停電と判定して停電対応処理を行う(ス
テップ36、38)。
【0030】(10)復電処理の判定に備えた停電フラ
グをオンにして(ステップ39)、 (11)T3 時間の経過を待ち(ステップ40)、ステ
ップ33へリターンする。(12)停電が続く場合は、
T3 の間隔で、ステップ33〜40を実行し、エッヂ検
出部21が波形監視を続行する。
【0031】(13)もし、波形監視の繰り返しの中で
時限T2 以内に波形の立ち上がりが検知されると、復電
と判断してステップ41〜43の復電処理が実行され
る。このとき、復電した交流電源のゼロクロスからの立
ち上がりは必ず検出される。
【0032】なお、上記動作において、CPU20には
バックアップ電源32が設けられており、 商用交流電源
1が停電しても基本動作の続行が可能となっている。
【0033】次に、タイマー22の計時による時限値で
あるT1 、T2 およびT3 の設定について説明する。第
1の時限T1 はCPU20で処理しているメイン業務
(演算処理部27での演算処理)に影響しない電源瞬
断、交流電源のゼロクロスでのマグニチュードコンパレ
ータ12の無出力期間を補償できる時限値であり、また
時限T1 以上の無電圧期間ではCPU20で処理してい
るメイン業務に支障が出る時間を選定設定する必要があ
る。
【0034】交流電源の波形をサンプリングしてデジタ
ル処理を行うようなメイン業務では交流電源の半波が欠
如する1/2周期以上の無電圧はメイン業務に支障が出
るので、これを基準として時限T1 は交流電源の1/2
周期程度の時間に設定するのが適当であり、例えば商用
周波数であれば8〜13m秒前後となる。
【0035】第2の時限T2 は、メイン業務に支障は出
るが、記憶装置のバックアップ等停電対策処理を必要と
しなくて済む間の時間であり、許容限界としては交流電
源の1周期程度の18〜26秒前後が適当である。
【0036】第3の時限T3 は、停電中にCPU20の
バックアップ電源により交流電源の復帰を定期的に監視
する間隔を決める。この間隔が短いとバックアップ電源
の電力消費が大きくなる。また、この間隔が長いと復電
の検出が遅れる。これらを勘案すれば0.4〜0.6秒
の範囲が好ましい。第3の時限T3 はバックアップ電源
32で作動しているCPU20のクロック26を分周し
て生成する。
【0037】図2(D)に示すようにマグニチュードコ
ンパレータ12出力の立ち下がりから時限T1 以内には
ゼロクロスの波形立ち上がりがあり、また半波以内の瞬
停でも時限T1 以内に波形立ち上がりが存在するので、
これを無視してCPU20は処理を続行する。しかし、
交流電源の電圧が無くなり停電になると、時限T1 以内
に波形立ち上がりは無く、メイン業務が中断される。
【0038】さらに時限T2 経過しても波形立ち上がり
が無いときは、停電と判定して停電対応処理に入る。も
し、時限T1 と時限T2 の間に波形立ち上がりが検知さ
れれば、一時的にメイン業務は中断されるが停電と判定
しないで瞬停と同様に扱う。
【0039】上記の説明は交流電源電圧の有無を検出し
て瞬停・停電を判定することについて説明したが、次に
交流電源の電圧低下の場合の検出について説明する。図
4は交流電源の電圧による停電・瞬停検出装置の各部の
波形を示す図であり、図4(A)〜(D)は図1の
(A)〜(D)の該当場所の波形を示す。
【0040】(1)交流電源の電圧が低下してくるとマ
グニチュードコンパレータ12に設定された閾値を超え
る部分が少なくなる。 (2)そしてエッヂ検出部21へ「H」信号の間隔が開
いてくるが交流電源の1/2周期以内にわずかでも閾値
を超える部分が有り「H」信号部が存在する間は第1の
時限T1 以内に「H」信号の立ち上がりを検出するの
で、瞬停とはみなされない。 (3)そして1周期以上にわたり閾値を下回ると停電の
場合と同じ処理をする。
【0041】上記のように瞬停時間が交流電源の1周期
以内では瞬停を無視し、1周期以上のときに停電処理す
るような停電・瞬停検出機能としたので、交流電源の電
圧低下によるリップルの影響を受けず、また交流電源の
1/2周期から1周期の瞬停には発振を起こさなくする
ことができる。
【0042】実施の形態2.上記実施の形態1での変形
例として、停電した場合の消費電力の削減策について説
明する。実施の形態1では、マグニチュードコンパレー
タ12が停電時にスタンバイ信号端子12aに入力され
るスタンバイ信号により消費電力を低減するようにした
が、この実施の形態では、図5、図6の示す例を説明す
る。
【0043】図5(a)は停電時の電源供給の要部を示
す回路構成図で、図5(b)はその供給電圧の関係を示
す図ある。通常は主電源から電圧レギュレータ35を介
して一定電圧(図5(b)の場合は5V)が供給されて
いるが、停電になり主電源からの電圧が低下すると図5
(b)のように切換手段33のダイオード34を介し
て、A/D変換器11、マグニチュードコンパレータ1
2への電源供給を供給する。この間、図3のフローのス
テップ33〜36,38〜40の処理が繰り替えされ
る。このようにして停電時は、バックアップ電源により
電源供給が行われる。この場合は停電中はバックアップ
電源から電源供給は継続されるが、この電源供給を少な
くするために下記のような対策が行われる。
【0044】図3のステップ40でT3 時間ウエイトし
ている間は、図5(a)の演算処理部27からの指令で
バックアップ電源32からの電源供給をOFFとし、T
3 時間経過すると、演算処理部27からの指令によりバ
ックアップ電源からの電源供給をONとし、ステップ3
2から39までの動作を行う。このように停電時の電源
供給を間欠的に行うことによって、バックアップ電源の
消費量を低減することができる。なお、ダイオード34
の代わりにゲート付の半導体スイッチを用い、演算処理
部27からの指令をゲートに入力してオンオフ制御する
ようにしてもよい。
【0045】更に、これらの場合、実施の形態1で説明
した停電時にマグニチュードコンパレータ12をスタン
バイ状態にしておくことも実施すると、バックアップ電
源32の消費電力をより少なくすることができる。
【0046】図6は停電時のクロック周波数の変化を示
す図である。図のように、停電になると、クロック周波
数を通常の周波数よりも低い周波数にし、図3のフロー
チャートのステップ40のT3 の間は、低い周波数とし
T3時間経過して、図3のステップ32から39を実行
する間は通常の周波数にして迅速な処理動作が行えるよ
うにする。
【0047】例えば、クロック周波数を1桁低下させる
と、処理速度も約1桁低下し、停電した場合の停電処理
は遅くなるが、消費電力を大幅に少なくすることができ
る。停電処理直前に必要なデータはメモリに緊急避難す
るので、そのメモリから読み出しての停電処理は遅くて
もよい。
【0048】また、一つの変形例として、停電期間中は
常にクロック周波数を低下さて、停電期間中の処理を実
行し、復電すれば通常のクロック周波数にしてもよい。
【0049】また、変形例として、図5と図6とを組み
合わせて、停電状態になると、クロック周波数を低下す
ると共に、図5の切換スイッチ33をOFFにし、図6
の停電中で通常のクロック周波数にするときに、図5の
切換スイッチ33をバックアップ電源に接続して停電検
出機能を働かせるようにしてもよい。
【0050】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3を示す演算処理装置内部の停電検出部の回路構成
図である。図において、1、2、5、11、12、20
〜24は上記実施の形態1での説明のものと同一であ
る。
【0051】13はA/D変換器11の出力にバイアス
電位を付与する中間バイアス電源、14は電流補償抵抗
であり、交流の交番電流のうち分圧抵抗5から接地側へ
流れる電流が中間バイアス電源13へ流入しないのでこ
の電流補償抵抗14に電流を流しA/D変換器11への
入力波形の歪みを防ぐ。
【0052】15は第2のマグニチュードコンパレータ
であり、第1のマグニチュードコンパレータ12と並列
に設けられ、A/D変換器11からの電圧値が第2の所
定値(閾値)以上で「H」信号を出力する。第1のマグ
ニチュードコンパレータ12は交流電圧のプラス側電圧
をそして第2のマグニチュードコンパレータ15はマイ
ナス側電圧ついて「H」信号出力を得る。16は2つの
マグニチュードコンパレータ12、15の信号出力を合
成するオア回路である。
【0053】図8は図7の停電検出部の各部の波形を示
す図であり、図8(A)〜(E)は図7の(A)〜
(E)の該当場所の波形を示している。図8を用いて動
作の説明をする。 (1)変圧器2により所望電圧に降圧された交流電源電
圧を図8(B)のように中間バイアス電源13でA/D
変換を行い易くしてやり、この電圧をA/D変換器11
にてデジタル値に変換してマグニチュードコンパレータ
12、15へ入力する。
【0054】(2)マグニチュードコンパレータ12、
15は交流電圧の絶対値でそれぞれ閾値を超える範囲で
図8(C)、(D)に示す出力を得る。 (3)この出力をオア回路16で合成した図8(E)の
波形出力が、CPU20へ入力される。
【0055】(4)CPU20内ではオア回路16から
の入力がエッヂ検出部21で監視されており、図8
(E)波形の立ち上がり、立ち下がりを検出する。 マイクロコンピュータ(CPU)20内の処理は、実施
の形態1の図3のフローチャートと同じであるので説明
を省略する。
【0056】以上のように、実施の形態3では整流器を
介さないで、2個のマグニチュードコンパレータ12、
15でプラス側、マイナス側の電圧波形を直接検出する
ようにしているので、整流器による波形の伸縮の影響を
なくして正確に電圧検出ができる。
【0057】実施の形態4.上記実施の形態1〜3にお
いて、商用交流電源1が地域によって異なるので、交流
電源1の周期を基本にした時限値T1 、T2 は周波数の
異なる地域で変更する必要があるが外部入力装置31か
らその都度入力していたのでは煩わしく、また入力設定
ミスも発生する。この実施の形態4は交流電源1の周波
数により自動的に時限値T1 、T2 を設定するものであ
る。
【0058】図9は、この発明の実施の形態4に示す演
算処理装置の停電検出部の回路構成図であり、図10は
時限値T1 、T2 の設定手順を説明するフローチャート
である。図9において、1、2、5、11〜16、20
〜22、24、31は上記実施の形態2の図7のものと
同様である。
【0059】19はゼロクロス検出回路であり、交流電
源1の電圧がゼロ電位と交叉するタイミングを検出して
タイマー22へ信号出力する。25は記憶メモリからな
る時限値メモリである。
【0060】(1)まず、時限値T1 、T2 の再設定要
否を外部入力装置31から設定する(ステップ81)。 (2)再設定要のときはゼロクロス検出回路19が検知
したゼロクロス信号により、タイマー22の計時をスタ
ートさせる(ステップ82、83)。 (3)そして次のゼロクロスを検出する(ステップ8
4)。
【0061】(4)次のゼロクロスまでの時間は交流電
源1の1/2周期であるので、これを時限値T1 として
時限値メモリ25へ格納する(ステップ85)。このと
き、時限値T1 は瞬停の判定許容としてタイマー22の
計時値にプラスαした値を時限値T1 としてもよい。 (5)つぎに、T1 *2=T2 を算出して、これを時限
値T2 として、時限値メモリ25へ格納する(ステップ
86)。
【0062】ここではゼロクロスを検出して1/2周期
を測定し、その測定値に基づいて時限値を設定したが、
周期は1周期でもよく、また、周期は周波数に依存する
ので周波数を計測してもよい。即ち、交流電源の周波数
に応じて時限値を設定すればよい。
【0063】
【発明の効果】
(1)以上のようにこの発明の停電検出装置は、交流電
圧の瞬時値の絶対値が設定値以下になった時間の長さに
応じて瞬時停電および停電を検出するようにしたので、
停電検出時に発振を起こすことなく停電を正確に検出で
きる。
【0064】(2)また、上記(1)の停電検出機能を
持つ演算処理装置としたので、停電・復電時に発振を起
こすことなく停電を正確に検出でき、停電時・復電時の
処理が確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による停電検出処理
部を要部とする演算処理装置の回路構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による停電検出処理
部の各部の波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による停電検出処理
部のフローチャート図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による交流電源電圧
による停電・瞬停検出装置の各部の波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による停電時の電源
供給の要部を示す回路構成図および供給電圧の関係を示
す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による停電時のクロ
ック周波数の変化を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による停電検出部の
回路構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による停電検出部の
各部の波形図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による停電検出部の
回路構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による時限設定の
動作を示すフローチャートである。
【図11】 従来の停電検出装置の構成図である。
【符号の説明】
1 交流電源 3 整流器 5 分圧抵抗 11 A/D変換器 12、15 マグニチュードコンパレータ 12a スタンバイ端子 13 中間バイア
ス電源 14 電流補償抵抗 16 オア回路 19 ゼロクロス検出回路 20 マイクロコ
ンピュータ(CPU) 21 エッヂ検出部 22 タイマー 24 瞬停・停電検出処理部 25 時限値メモ
リ 26 クロック 27 演算処理装
置 31 外部入力装置 32 バックアッ
プ電源 33 切換手段 33ダイオード 34 電圧レギュレータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧の瞬時値の絶対値が設定値以下
    になった時間の長さが第1の設定時限値以上であれば瞬
    時停電と判断し、上記第1の設定時限値よりも長い第2
    の設定時限値以上であれば停電と判断する停電検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の停電検出装置において、第1
    および第2の設定時限値を、交流電圧の周波数に応じて
    決定するようにした停電検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の停電検出装置
    を備え、CPUを用いて所定の処理を実行する演算処理
    装置において、停電検出装置が瞬時停電と判断すると主
    要な処理を中断し、停電と判断すると所定の停電処理を
    実行するようにした演算処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の演算処理装置において、主要
    処理中断中に停電検出装置が復電を検出すると、主要処
    理を再開するようにした演算処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4の演算処理装置
    において、停電状態になると、バックアップ電源で停電
    検出装置を作動させ、その停電検出装置が復電を検出す
    ると、停電前の処理を再開するようにした演算処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5の演算処理装置において、停電
    検出装置は交流電圧の瞬時値をディジタル値に変換する
    A/D変換器と、このディジタル値の絶対値が設定値以
    下か否かを判定するマグニチュードコンパレータと、上
    記ディジタル値の絶対値が設定値以下の期間に応じて停
    電か否かを判断する停電検出処理部を含み、停電状態に
    なると、上記マグニチュードコンパレータをスタンバイ
    状態とし、バックアップ電源からの供給される電力を減
    少するようにした演算処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6の演算処理装置
    において、停電状態になると、CPUの動作クロック周
    波数を通常の周波数より低減した周波数として、所定の
    停電処理を実行し、停電検出装置が復電を検出すると、
    通常のクロック周波数に戻して停電前の処理を再開する
    ようにした演算処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6の演算処理装置
    において、停電状態になると、CPUの動作クロック周
    波数を通常の周波数より低減した周波数として、所定の
    停電処理を実行し、停電状態が継続すると、間欠的に通
    常のクロック周波数として、上記所定の停電処理とは別
    の処理を実行し、停電検出装置が復電を検出すると、通
    常のクロック周波数に戻して停電前の処理を再開するよ
    うにした演算処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項5または請求項6の演算処理装置
    において、停電状態になると、停電検出装置への電源供
    給を停止し、停電状態が継続すると、間欠的に上記停電
    検出装置へ電源を供給して、復電したか否かを監視し、
    上記停電検出装置が復電を検出すると、停電前の処理を
    再開するようにした演算処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項5または請求項6の演算処理装
    置において、停電状態になると、CPUの動作クロック
    周波数を通常の周波数より低減した周波数として、所定
    の停電処理を実行すると共に、停電検出装置への電源供
    給を停止し、停電状態が継続すると、間欠的に通常のク
    ロック周波数にすると共に、上記停電検出装置へ電源を
    供給して、復電したか否かを監視し、上記停電検出装置
    が復電を検出すると、通常のクロック周波数戻して停電
    前の処理を再開するようにした演算処理装置。
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