JPH1151961A - 圧電振動子 - Google Patents

圧電振動子

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JPH1151961A
JPH1151961A JP21491897A JP21491897A JPH1151961A JP H1151961 A JPH1151961 A JP H1151961A JP 21491897 A JP21491897 A JP 21491897A JP 21491897 A JP21491897 A JP 21491897A JP H1151961 A JPH1151961 A JP H1151961A
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JP
Japan
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vibrator
piezoelectric
vibrating body
width
thickness
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Pending
Application number
JP21491897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kaneko
貴之 金子
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度検出の感度を向上し、温度ドリフトを
改善した圧電振動子を提供する。 【解決手段】 圧電振動子1の圧電素子21a、21
b、21c、21dの幅を振動体2の幅の略2/3と
し、厚みを振動体2の厚みの略3/4に薄くする。 【効果】 圧電振動子の振動体のたわみの量を大きく
し、加速度検出の感度を向上させ、これによって温度ド
リフトを小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子、特に
自動車用ナビゲーションシステムに使用される圧電型加
速度センサに用いられる圧電振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の片持ち梁構造の圧電振動
子の例を示す。図5において、圧電振動子1は、板状の
振動体2、振動体2の一方主面に貼り付けられた圧電素
子3aおよび3b、同じく他方主面に貼り付けられた圧
電素子3cおよび3d、水平支持部4aおよび4b、重
り取り付け部5、連結部6、7、8、9、重り10、支
持台11で構成されている。ここで、圧電素子3a、3
b、3c、3dは圧電体セラミックスで、振動体2とほ
ぼ同じ幅、およびほぼ同じ厚みの板状に形成されてい
る。連結部6、7、8、9は、それぞれ2つのカプラ6
aと6b、7aと7b、8aと8b、9aと9bで構成
されている。水平支持部4aおよび4bは、振動体2の
面に水平で、その長手方向に対して直交する方向に伸び
た4つのカプラ6aと6b、7aと7bからなる2つの
連結部6と7によって振動体2の長手方向の一端側に接
続されている。また、重り取り付け部5も、振動体2の
面に水平で、その長手方向に対して直交する方向に伸び
た4つのカプラ8aと8b、9aと9bからなる2つの
連結部8と9によって振動体2の長手方向の他端側に接
続されている。また、重り10は重り取り付け部5に取
り付けられている。
【0003】ここで、振動体2、水平支持部4aおよび
4b、重り取り付け部5、連結部6、7、8、9は、エ
リンバなどの恒弾性金属材料を所定の形状に打ち抜くな
どして一体的に形成されている。また、連結部6、7、
8、9を構成するカプラ6a、6b、7a,7b,8
a,8b,9a、9bは、振動体2の長手方向の伸縮振
動を妨げないように細い部材で構成されている。そし
て、水平支持部4aおよび4bは支持台11に固定され
ている。その結果、圧電振動子1は、振動体2を、その
長手方向の一端側で連結部6と7によって保持する片持
ち梁構造となっている。
【0004】このように構成された圧電振動子1におい
て、振動体2の長手方向の他端側に設けられた圧電素子
3aおよび3cと、一端側に設けられた圧電素子3bお
よび3dは、その両面に電極が形成され駆動信号が印加
される。圧電素子は両面の電極に印加される電圧の方向
によって、全体が収縮したり伸長したりする性質を持っ
ている。そこで、圧電振動子1においては、駆動信号に
よって振動体2の一端側の2つの圧電素子3bと3dが
収縮すれば他端側の2つの圧電素子3aと3cが伸長
し、一端側の2つの圧電素子3bと3dが伸長すれば他
端側の2つの圧電素子3aと3cが収縮するように構成
されている。その結果、振動体2は正弦波の駆動信号に
よってその一端側と他端側が交互に収縮と伸長を繰り返
す伸縮振動を行う。そして、このとき、各圧電素子に形
成された電極からは、圧電素子の伸縮振動に応じた信号
が出力される。なお、この場合、振動体2の一端側と他
端側が互いに逆向きの伸縮振動をするため、伸縮振動中
も振動体2の全長は変わらない。
【0005】この状態において、圧電振動子1に対して
振動体2の面に垂直な方向に加速度が加わると、振動体
2に水平支持部4aおよび4bと連結部6と7で保持さ
れた部分を基点としたたわみが生じる。この時、重り1
0は振動体2のたわみを大きくする働きをしている。振
動体2がたわむと、圧電素子3b、3dには振動体2の
たわみに対応して互いに逆位相の電圧が発生する。そこ
で、この2つの圧電素子3bと3dの出力電圧の差を取
ることにより、圧電振動子1に加わる加速度を検出する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧電素子は、
その幅が狭くなるほど、また、その厚みが薄くなるほど
たわみやすくなる。圧電素子がたわみやすくなると、圧
電素子を貼り付けた振動体もたわみやすくなり、その結
果、圧電振動子の加速度検出の感度が向上する。しかし
逆に、圧電素子の幅が狭くなるほど、また厚みが薄くな
るほど、たわみによる起電力は小さくなる。これは、圧
電振動子の加速度検出の感度を劣化させる方向に働く。
そこで、圧電素子の幅と厚みを、互いに相反する条件の
中で最適な条件に合わせることによって、加速度検出の
感度を最も良くすることができる。
【0007】ここで、図6および図7に、圧電振動子1
の平面図および側面図を示す。図6および図7に示すよ
うに、圧電振動子1においては、圧電素子3a、3b、
3c、3dの幅Aは、振動体2の幅Bとほぼ等しく形成
され、また、圧電素子3a、3b、3c、3dの厚みC
は、振動体2の厚みDとほぼ等しく形成されている。し
かも、圧電素子3a、3b、3c、3dは変形しにくい
セラミックスで構成されている。そのため、振動体2の
面に垂直な方向の加速度が加わったとき、圧電素子3
a、3b、3c、3dが妨げとなって振動体2のたわみ
量が小さくなり、加速度検出の感度が小さくなってい
る。
【0008】また、圧電素子や振動体を構成する金属板
には温度の変化により熱膨脹が発生し、圧電素子は振動
体との熱膨張の違いによってわずかにたわむ。このわず
かなたわみによって圧電素子の出力電圧に変化が発生す
る(これを温度ドリフトという)。そして、振動体2の
加速度によるたわみの量が小さい場合、この温度変化に
よるたわみの量が加速度によるたわみの量に対して相対
的に無視できない程度に大きくなり、これが原因で圧電
振動子の温度ドリフトが大きくなってしまうという問題
がある。
【0009】そこで、本発明は、加速度検出の感度を向
上させ、温度ドリフトを改善した圧電振動子を提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の圧電振動子は、両面に板状の圧電素子を
貼り付けた板状の振動体と、前記振動体の長手方向の一
端を固定する支持台と、前記振動体の長手方向の他端に
取り付けられた重りからなる圧電振動子において、前記
圧電素子の幅を、前記振動体の幅の略2/3としたこと
を特徴とする。
【0011】また、本発明の圧電振動子は、両面に板状
の圧電素子を貼り付けた板状の振動体と、前記振動体の
長手方向の一端を固定する支持台と、前記振動体の長手
方向の他端に取り付けられた重りからなる圧電振動子に
おいて、前記圧電素子の厚みを、前記振動体の厚みの略
3/4としたことを特徴とする。
【0012】このように構成することにより、本発明の
圧電振動子は、振動体の面に垂直な方向の加速度に対し
てたわみ量が大きくなり、加速度検出の感度が向上し、
温度ドリフトが改善される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の圧電振動子の一
実施例の平面図を示す。また、図2のその側面図を示
す。図1および図2で、図5ないし図7と同一もしくは
同等の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
【0014】図1および図2において、圧電振動子20
の振動体2に貼り付けられた圧電素子21a、21b、
21c、21dの幅Eは、振動体2の幅Bの略2/3に
なるように形成されている。また、圧電素子21a、2
1b、21c、21dの厚みFは、振動体2の厚みDの
略3/4になるように形成されている。
【0015】ここで、図3に、振動体の幅を固定し、圧
電素子の厚みを振動体の厚みと等しくしたときの、圧電
素子の幅と温度ドリフトとの関係を表すグラフを示す。
図3において、横軸は圧電素子の幅を、縦軸は温度ドリ
フトを表している。図3より分かるように、圧電素子の
幅が振動体の幅と同じところから狭くなるにつれて温度
ドリフトは小さくなり、圧電素子の幅が振動体の幅の2
/3の時に最も小さくなり、さらに圧電素子の幅が狭く
なると、今度は逆に温度ドリフトは大きくなっている。
【0016】次に、図4に、振動体の厚みを固定し、圧
電素子の幅と厚みを変えたときの温度ドリフトとの関係
を表すグラフを示す。図4において、横軸は圧電素子の
幅と厚みの組み合わせを、縦軸は温度ドリフトを表して
いる。図4より分かるように、圧電素子の幅を振動体の
幅の2/3に狭くするだけでも、図3にも示したように
温度ドリフトは小さくなる。そして、圧電素子の厚み
を、振動体の厚みから、振動体の厚みの3/4に薄くす
ることによって、さらに温度ドリフトは小さくなってい
る。
【0017】このように、圧電素子21a、21b、2
1c、21dの幅を振動体2の幅の略2/3とすること
によって、加速度検出の感度が向上し、温度ドリフトを
最も小さくすることができる。また、同じく圧電素子2
1a、21b、21c、21dの厚みを振動体2の厚み
の略3/4とすることによっても、加速度検出の感度が
向上し、温度ドリフトをさらに小さくすることができ
る。
【0018】なお、振動体2の一方主面側および他方主
面側にはそれぞれ2つの圧電素子21aと21b、21
cと21dが貼り付けられているが、2つで構成するこ
とに限られるものではなく、それぞれ一体化して1つの
圧電素子として構成しても構わない。
【0019】
【発明の効果】本発明の圧電振動子によれば、圧電素子
の幅を、振動体の幅の略2/3とし、また、圧電素子の
厚みを、振動体の厚みの略3/4とすることによって、
振動体のたわみの量が大きくなり、加速度検出の感度が
向上し、圧電振動子の温度ドリフトを小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電振動子の一実施例を示す平面図で
ある。
【図2】図1の実施例の側面図である。
【図3】圧電素子の幅と温度ドリフトとの関係を示すグ
ラフである。
【図4】圧電素子の幅と厚みの組み合わせと温度ドリフ
トとの関係を示すグラフである。
【図5】従来の圧電振動子を示す斜視図である。
【図6】図5の圧電振動子の平面図である。
【図7】図5の圧電振動子の側面図である。
【符号の説明】
2…振動体 4a、4b…水平支持部 5…重り取り付け部 6、7、8、9…連結部 6a、6b、7a、7b、8a、8b、9a、9b…カ
プラ 10…重り 11…支持台 20…圧電振動子 21a、21b、21c、21d…圧電素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に板状の圧電素子を貼り付けた板状
    の振動体と、前記振動体の長手方向の一端を固定する支
    持台と、前記振動体の長手方向の他端に取り付けられた
    重りからなる圧電振動子において、 前記圧電素子の幅を、前記振動体の幅の略2/3とした
    ことを特徴とする圧電振動子。
  2. 【請求項2】 両面に板状の圧電素子を貼り付けた板状
    の振動体と、前記振動体の長手方向の一端を固定する支
    持台と、前記振動体の長手方向の他端に取り付けられた
    重りからなる圧電振動子において、 前記圧電素子の厚みを、前記振動体の厚みの略3/4と
    したことを特徴とする圧電振動子。
JP21491897A 1997-08-08 1997-08-08 圧電振動子 Pending JPH1151961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21491897A JPH1151961A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 圧電振動子

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JP21491897A JPH1151961A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 圧電振動子

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JPH1151961A true JPH1151961A (ja) 1999-02-26

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ID=16663742

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JP21491897A Pending JPH1151961A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 圧電振動子

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JP (1) JPH1151961A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009058268A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Kyocera Corp センサ

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