JPH1151728A - 熱式質量流量計 - Google Patents

熱式質量流量計

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JPH1151728A
JPH1151728A JP9205623A JP20562397A JPH1151728A JP H1151728 A JPH1151728 A JP H1151728A JP 9205623 A JP9205623 A JP 9205623A JP 20562397 A JP20562397 A JP 20562397A JP H1151728 A JPH1151728 A JP H1151728A
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sensor pipe
sensor
pipe
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Makoto Tanaka
田中  誠
Taiichi Tokuhisa
泰一 徳久
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単でかつコスト的にも安価にできる熱
式質量流量計のセンサーパイプと取付基台の固定構造を
提供すること。 【解決手段】 被測定流体が流れるニッケルセンサーパ
イプ1と、このニッケルセンサーパイプ1の上流側と下
流側との外周にそれぞれ感熱抵抗線からなる上流側コイ
ル7と下流側コイル8を巻いて設け、この上流側コイル
7と下流側コイル8と他の抵抗とによって構成したセン
サー回路と、前記ニッケルセンサーパイプ1を貫通させ
てこれを固定する取付基台2の貫通孔下端22に突出部
20を形成し、この突出部20と前記ニッケルセンサー
パイプ1の先端部12を電子ビーム溶接Xして固定した
熱式質量流量計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスフローコント
ローラ等に使用される熱式質量流量計に関し、センサー
パイプをその取付基台に固定する構造の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、腐食性が非常に強いハロゲン系ガ
スに対しても耐食性に優れ、かつ計測できる最大流量レ
ンジも大きく取れるようにした熱式質量流量計が特開平
3−295418号に開示されている。このものは、センサー
パイプをステンレス鋼よりも耐食性に富むと共にステン
レス鋼よりも熱伝導率の高い金属材料、例えばニッケル
材から構成するという手段をとったものであった。通常
センサーパイプは略U字状に曲げられ、その両端は取付
基台を貫通して固定する必要があるから、ここでは図4
に示すようにステンレス材(SUS316L)の取付基台2と
ニッケル材のセンサーパイプ1の間にステンレス材(SU
S316L)のパイプ9を嵌装し、これらニッケルセンサー
パイプ1とステンレスパイプ9を電子ビーム溶接Yをし
た上でステンレスパイプ9とステンレス取付基台2をニ
ッケルろう付けZをして固定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにセンサーパ
イプをニッケル材にすると耐食性の向上と使用流量範囲
の拡大は望めるが、取付基台とセンサーパイプの固定が
面倒でコスト的にも高いものとなっていた。すなわち、
両者の固定構造としては耐食性と作業性及びコストの面
から通常ニッケルろう材が使用されている。しかしこの
場合ニッケルセンサーパイプと取付基台を直接ニッケル
ろう材を用いてろう付けしようとすると、ろう材中の不
純物がセンサーパイプに溶け込んでその融点を下げセン
サーパイプが溶けてしまう。よって仲介材としてステン
レスパイプ9を必要とし、さらにこのステンレスパイプ
とセンサーパイプを電子ビーム溶接するようにしてい
た。以上のことから従来は、電子ビーム溶接Yとニッケ
ルろう付けZの両方を必要としていた。
【0004】本発明は上記問題を解決するもので、ニッ
ケルセンサーパイプと取付基台の固定構造に関し、構造
簡単でかつコスト的にも安価にできる熱式質量流量計を
提供することを目的とする。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明は、被測定流体が
流れるセンサーパイプと、このセンサーパイプの上流側
と下流側の外周にそれぞれ感熱抵抗線からなる上流側コ
イルと下流側コイルを巻いて設け、この上流側コイルと
下流側コイルと他の抵抗とによって構成したセンサー回
路と、前記センサーパイプを貫通させてこれを固定する
取付基台とを備えた熱式質量流量計において、前記セン
サーパイプをニッケル材から形成すると共に、前記取付
基台の貫通部下端に突出部を形成し、この突出部と前記
センサーパイプの先端部を電子ビーム溶接して固定した
熱式質量流量計である。
【0006】ここで取付基台はステンレス材から形成
し、突出部の幅(厚さ)は電子ビーム溶接の溶接部の大
きさにもよるがおよそセンサーパイプの肉厚の10倍ま
でが望ましく、高さ(深さ)は溶接時の熱を適度に保留
できる程の熱容量に設定することが好ましく、およそ
0.2〜1.0mm程度が望ましい。
【0007】ここで例えば、従来構造のままでニッケル
センサーパイプと取付基台を直接電子ビーム溶接しよう
とすると、先ず大きな平面の一部にセンサーパイプと取
付基台の接合部があるだけなのでビームの狙いが定まら
ず溶接がしにくい。また、取付基台側はセンサーパイプ
に比べて非常に大きな熱容量を持つことになるので溶接
時の熱バランスが取れずに良好な溶接ができない。とい
う不都合が生じる。この点で突出部を設けたことによっ
て、この突出部とセンサパイプの端面は電子ビーム溶接
のいわば開先部となるが、これらが同一平面内にあるの
で溶接部のビーム位置が容易に定められ溶接が容易に且
つきれいに仕上がる。また、溶接時の熱は熱伝導の良い
センサパイプ側に積極的に逃げるのであるが、突出部自
体の熱容量は小さく伝導しやすいので突出部にもバラン
スよく熱が伝わり効率的に良好な溶接部を得ることがで
きる。以上によってニッケルセンサーパイプと取付基台
を直接固定することが出来るようになった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例を示す熱式質
量流量計のケースを取り除いた正面図である。図2はセ
ンサーパイプと取付基台の固定部拡大断面図である。
【0009】図1においてケース4はアルミ材からなり
対称に形成されたケース4´(図示せず)と一対となっ
ている。図1はケース4´を外した正面図であるが、ケ
ース4,4´の合せ面3に形成した溝5内には、セラミ
ック繊維をペーパ状に成形したセラミックペーパからな
る断熱材6を装填して、センサーパイプ1を抱くように
組立てられている。センサーパイプ1はここでは略U字
状に折曲した細管で、センサーパイプの両端1a,1bが取
付基台2を貫通して固定される。センサーパイプ1は、
例えば外径0.6mm、内径0.52mmの細管をほぼ全量ニッケ
ルによって構成したものを用いている。因みにその熱伝
導率κはκ=94W/m/Kであり(理科年表60年度版によ
る)、ステンレス鋼のκ=24.5W/m/K(同前)と比べて
約3.8倍大きい。例えばマスフローコントローラでは、
このセンサーパイプ1の両端1a,1bは図示しないメイン
流路に連絡されており、このメイン流路にはセンサーパ
イプ1と並列にバイパス流路が形成されている。そして
センサーパイプ1の流量Qsとバイパス流路の流量の比が
一定になるように設定されており、こうしてセンサーパ
イプ1の流量Qsを検出することによりメイン流路の全流
量が求められるようになっている。
【0010】さて、センサーパイプ1の外周には一対の
コイル7,8が巻回されており、ケース4,4´内の溝
5に収納されている。コイル7,8は加熱要素であると
同時に感温要素でもあり、白金、鉄−ニッケルなどを芯
線とする極細のエナメル被覆金属線によって形成されて
いる。センサーパイプ1の外面には、ポリイミド樹脂を
トルエンで希釈した絶縁材が薄く塗布され、その上から
上記ヒータ兼センサーコイル7,8をセンサーパイプ1
の長さ方向に100〜200回程巻回し、更に上記絶縁材を塗
布して絶縁被膜を形成して、コイル間及びコイルとセン
サーパイプとの間の絶縁を図っている。そして、センサ
ー回路については他の抵抗体と共にブリッジ回路を構成
して定電流センサ(特公昭56-23094号)、定温度センサ
(特公平4-49893号)あるいは定温度差センサ(特開平1
-150817号)等の質量流量センサを適宜構成する。
【0011】センサーパイプ1内に流す流体が例えば半
導体製造分野に用いられるClF3の場合、高温になるほど
腐食速度が増し、ステンレス鋼では120°C以下の温度
でしか使用に耐えず、それ以上の温度では短時間で腐食
が発生する。この点本実施例のセンサーパイプ1はステ
ンレス鋼よりも耐食性に富むニッケル材で構成されてい
るため、600°Cの高温状態まで十分使用に耐えること
ができる。このため特に腐食性の強い上記ハロゲンガス
等の流体を高温域状態で多く流すときにも、長期寿命を
確保することが出来るようになった。またニッケルセン
サーパイプとしたことによって熱伝導が良いので検出で
きる比例流量域が拡大されて結果的に大流量まで制御が
できるようになった。
【0012】次に、図2に示す取付基台2はステンレス
材(SUS316L)によって形成しており、上記したセンサ
ーパイプ1はこの取付基台2に少なくとも固定する必要
がある。そこで本実施例では取付基台2の貫通孔21の
下端に突出部20を形成し、貫通孔下端面22にセンサ
ーパイプ1の端面12を面一に合わせるようにした。そ
してこの突出部20とセンサーパイプの端面12を直接
電子ビーム溶接Xして両者を固定している。この例では
取付基台2の下部に環状凹溝23を形成して突出部20
を形成したが、これに限定されることはなく例えば図3
のように取付基台の下面22から直接突出部20を形成
するようにしてもよい。
【0013】さて、図2の例の場合センサーパイプの肉
厚は0.04mm、突出部の厚さWは0.3mm、深さ
hは0.5mmとした。また電子ビーム溶接の溶接部X
はおよそ0.3mm程度の幅に仕上がっている。このよ
うに突出部20を形成することによって電子ビーム溶接
のビームの狙いが集中して行えミスのないきれいな溶接
が出来る。また溶接時の熱はセンサーパイプ側から積極
的に逃げるのであるが、このような突出部を部分的に設
けたことによって適度な熱が突出部20にも伝導して結
果として効率的な溶接が行える。またセンサーパイプの
端面を突出部の端面に合わせる構造であるのでセンサー
パイプの固定や位置合わせが容易となる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ニッケル
センサーパイプと取付基台の固定が構造的に簡単でかつ
直接的に行える。従って、耐食性と適用流量範囲が広く
優れていると共に安価に製造できる熱式質量流量計とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す熱式質量流量計の正
面図である。
【図2】 センサーパイプと取付基台の固定部を示す拡
大断面図である。
【図3】 センサーパイプと取付基台の固定部の他の実
施例の拡大断面図である。
【図4】 従来のセンサーパイプと取付基台の固定部を
示す断面図である。
【符号の説明】
1:センサーパイプ 2:
取付基台 3:合わせ面 4:
ケース 5:溝 6:
断熱材 7:上流側コイル 8:
下流側コイル 9:ステンレスパイプ 12:
センサーパイプの下端面 20:突出部 21:
貫通孔 22:貫通孔下端面 23:
環状凹溝 X、Y:電子ビーム溶接 Z:
ニッケルろう付け

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定流体が流れるセンサーパイプと、
    このセンサーパイプの上流側と下流側の外周にそれぞれ
    感熱抵抗線からなる上流側コイルと下流側コイルを巻い
    て設け、この上流側コイルと下流側コイルと他の抵抗と
    によって構成したセンサー回路と、前記センサーパイプ
    を貫通させてこれを固定する取付基台とを備えた熱式質
    量流量計において、前記センサーパイプをニッケル材か
    ら形成すると共に、前記取付基台の貫通孔下端に突出部
    を形成し、この突出部と前記センサーパイプの先端部を
    電子ビーム溶接して固定したことを特徴とする熱式質量
    流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304934A (ja) * 2000-03-30 2001-10-31 Berkin Bv 質量流量計
JP2010107327A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Hitachi Automotive Systems Ltd 熱式ガス流量計
JP2011129384A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Toshiba Corp 含浸型陰極構体

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