JPH10197301A - 電磁流量計用測定管 - Google Patents
電磁流量計用測定管Info
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- JPH10197301A JPH10197301A JP299697A JP299697A JPH10197301A JP H10197301 A JPH10197301 A JP H10197301A JP 299697 A JP299697 A JP 299697A JP 299697 A JP299697 A JP 299697A JP H10197301 A JPH10197301 A JP H10197301A
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- pipe
- reinforcing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管体とフランジ付きパイプの軸線がずれた場
合でも、フランジ付きパイプと補強管との間にライニン
グ材のための最小隙間を確実に確保することができ、ラ
イニング材の剥離、変形を防止する。 【解決手段】 電磁流量計の測定管1を、流路を形成す
る管体1Aと、この管体1Aの両端にそれぞれ溶接され
る2つのフランジ付きパイプ1B,1Cとで構成する。
測定管1の内壁面に内張りされるライニング材2中に多
孔管からなる補強管3を測定管1と所要の間隔をおいて
埋設する。この補強管3は、中間部が管体1A内壁面に
溶接固定されたスペーサ5にスポット溶接され、両端部
にフランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に当接する当
接部20を備えている。
合でも、フランジ付きパイプと補強管との間にライニン
グ材のための最小隙間を確実に確保することができ、ラ
イニング材の剥離、変形を防止する。 【解決手段】 電磁流量計の測定管1を、流路を形成す
る管体1Aと、この管体1Aの両端にそれぞれ溶接され
る2つのフランジ付きパイプ1B,1Cとで構成する。
測定管1の内壁面に内張りされるライニング材2中に多
孔管からなる補強管3を測定管1と所要の間隔をおいて
埋設する。この補強管3は、中間部が管体1A内壁面に
溶接固定されたスペーサ5にスポット溶接され、両端部
にフランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に当接する当
接部20を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性流体の流量
を測定する電磁流量計用測定管に関する。
を測定する電磁流量計用測定管に関する。
【0002】
【従来の技術】測定管内を流れる導電性流体の流量を電
磁誘導現象を利用して測定する電磁流量計(実公平2−
28411号公報等)においては、被測定流体中に発生
する起電力とステンレス鋼等の非磁性体からなる測定管
との短絡を防止するため、通常測定管の接液面である内
壁面およびフランジ外側面をライニング材によって被覆
している。ライニング材の材質としては耐熱性、耐食
性、絶縁性に優れたものが要求されるため、通常フッ素
樹脂等の絶縁材料が使用され、射出成形により軸線一方
向から測定管の内壁面およびフランジ接合面に形成され
る。しかし、ライニング材は金属との密着性が悪く、そ
のため測定管から剥離し易いことから、通常測定管の内
壁を覆うライニング材中に多孔管からなる補強管を埋設
し、これによってライニング材の剥離を防止するととも
に、測定管内の温度変化や圧力変化によるライニングの
変形を防止している(例:実公平2−26025号公
報、実公平2−5191号公報、実公平1−7918号
公報)。
磁誘導現象を利用して測定する電磁流量計(実公平2−
28411号公報等)においては、被測定流体中に発生
する起電力とステンレス鋼等の非磁性体からなる測定管
との短絡を防止するため、通常測定管の接液面である内
壁面およびフランジ外側面をライニング材によって被覆
している。ライニング材の材質としては耐熱性、耐食
性、絶縁性に優れたものが要求されるため、通常フッ素
樹脂等の絶縁材料が使用され、射出成形により軸線一方
向から測定管の内壁面およびフランジ接合面に形成され
る。しかし、ライニング材は金属との密着性が悪く、そ
のため測定管から剥離し易いことから、通常測定管の内
壁を覆うライニング材中に多孔管からなる補強管を埋設
し、これによってライニング材の剥離を防止するととも
に、測定管内の温度変化や圧力変化によるライニングの
変形を防止している(例:実公平2−26025号公
報、実公平2−5191号公報、実公平1−7918号
公報)。
【0003】図3にこの種の電磁流量計の従来例を示
す。1は測定管、2はライニング材、3はライニング材
2内に埋設された補強管である。測定管1は、両端開放
の直管からなり流路4を形成する管体1Aと、この管体
1Aの両端にそれぞれ溶接12によって接合された2つ
のフランジ付きパイプ1B,1Cとで構成されている。
管体1Aとパイプ1B,1Cは、SUS等の非磁性体に
よって製作されている。補強管3は、同じくSUS等の
非磁性体によって製作されて多数の透孔3aを有し、測
定管1内にリング状のスペーサ5を介して埋設される。
補強管3とスペーサ5の溶接順序は、通常はスペーサ5
を補強管3にスポット溶接し、その後パイプ1B,1C
にスポット溶接するが、スペーサ5をパイプ1B,1C
を溶接した後、補強管3をスペーサ5にスポット溶接し
てもよい。
す。1は測定管、2はライニング材、3はライニング材
2内に埋設された補強管である。測定管1は、両端開放
の直管からなり流路4を形成する管体1Aと、この管体
1Aの両端にそれぞれ溶接12によって接合された2つ
のフランジ付きパイプ1B,1Cとで構成されている。
管体1Aとパイプ1B,1Cは、SUS等の非磁性体に
よって製作されている。補強管3は、同じくSUS等の
非磁性体によって製作されて多数の透孔3aを有し、測
定管1内にリング状のスペーサ5を介して埋設される。
補強管3とスペーサ5の溶接順序は、通常はスペーサ5
を補強管3にスポット溶接し、その後パイプ1B,1C
にスポット溶接するが、スペーサ5をパイプ1B,1C
を溶接した後、補強管3をスペーサ5にスポット溶接し
てもよい。
【0004】6は被測定流体10の流れ方向と直交する
方向の磁界を形成する一対の鞍型励磁コイルで、測定管
1の外壁に上下に対向するように設けられ、その外側が
筒状のコア11によって覆われている。7は測定管1の
管壁中央に励磁コイル6による磁界と軸線が直交するよ
う貫通して取付けられた一対(但し一方のみ示す)の電
極で、この電極7の内端はライニング2を通って流路4
内に臨み被測定流体10との接液面を形成している。1
3は電極7の信号リード線、14は測定管1の外周を覆
うカバー、15は管体1Aとフランジ付きパイプ1B,
1Cとの接合部である。
方向の磁界を形成する一対の鞍型励磁コイルで、測定管
1の外壁に上下に対向するように設けられ、その外側が
筒状のコア11によって覆われている。7は測定管1の
管壁中央に励磁コイル6による磁界と軸線が直交するよ
う貫通して取付けられた一対(但し一方のみ示す)の電
極で、この電極7の内端はライニング2を通って流路4
内に臨み被測定流体10との接液面を形成している。1
3は電極7の信号リード線、14は測定管1の外周を覆
うカバー、15は管体1Aとフランジ付きパイプ1B,
1Cとの接合部である。
【0005】このような構成において、励磁コイル6に
通電し、導電性の被測定流体10を測定管1内に流す
と、磁界方向と流体の流れ方向とにそれぞれ直交する一
対の電極7間には平均流量に比例した起電力が発生し、
これを検出することにより流体の流量を測定することが
できる。
通電し、導電性の被測定流体10を測定管1内に流す
と、磁界方向と流体の流れ方向とにそれぞれ直交する一
対の電極7間には平均流量に比例した起電力が発生し、
これを検出することにより流体の流量を測定することが
できる。
【0006】測定管1を製作するには、先ず管体1Aと
フランジ付きパイプ1B,1Cとの接合部15を突き合
わせ溶接して測定管1とする。これは、例えば円板状の
フランジに管体を嵌合して溶接する方法であると、通常
ティグ(TIG)溶接を行うが、強度を得るためにフラ
ンジの両側で溶接しなければならず、さらに肉を盛って
溶接することも行うので、溶接の歪みが生じ易く、好ま
しくない。一方、突き合わせ溶接であると、溶接が一箇
所だけですみ、溶接の容易性から熱エネルギーの高い電
子ビーム溶接が可能で、歪みも生じ難い。
フランジ付きパイプ1B,1Cとの接合部15を突き合
わせ溶接して測定管1とする。これは、例えば円板状の
フランジに管体を嵌合して溶接する方法であると、通常
ティグ(TIG)溶接を行うが、強度を得るためにフラ
ンジの両側で溶接しなければならず、さらに肉を盛って
溶接することも行うので、溶接の歪みが生じ易く、好ま
しくない。一方、突き合わせ溶接であると、溶接が一箇
所だけですみ、溶接の容易性から熱エネルギーの高い電
子ビーム溶接が可能で、歪みも生じ難い。
【0007】次に、スペーサ5を測定管1の内周面開口
端部に溶接固定し、しかる後このスペーサ5に補強管3
をスポット溶接する。このスポット溶接はライニング材
2の射出成形時にその射出圧力によるずれを防止するた
めである。この後、この測定管1を成形金型内にセット
し、ライニング材2を軸線の一方向から射出成形し、補
強管3をモールドする。なお、補強管3とスペーサ5の
溶接順序としては、スペーサ5をパイプ1B,1Cを溶
接した後、補強管3をスペーサ5にスポット溶接しても
よい。
端部に溶接固定し、しかる後このスペーサ5に補強管3
をスポット溶接する。このスポット溶接はライニング材
2の射出成形時にその射出圧力によるずれを防止するた
めである。この後、この測定管1を成形金型内にセット
し、ライニング材2を軸線の一方向から射出成形し、補
強管3をモールドする。なお、補強管3とスペーサ5の
溶接順序としては、スペーサ5をパイプ1B,1Cを溶
接した後、補強管3をスペーサ5にスポット溶接しても
よい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の測定管
1の製作においては、管体1Aとフランジ付きパイプ1
B,1Cを突き合わせ溶接によって一体に接合してい
た。しかしながら、管体1Aとフランジ付きパイプ1
B,1Cとの突き合わせた時に、管体1Aに対してパイ
プ1B,1Cの軸線を高い精度で一致させることが意外
に難しく、時間を要し、軸線がずれてしまうこともしば
しば起こるという問題があった。さらに、加工コスト低
減により、管体あるいはパイプに市販のパイプ材を使用
し、内面加工をしないと、内面が真円でないことが多
く、溶接後、同一円を形成できないという問題があっ
た。特に、軸線が一致していない、あるいは同一円を形
成できない場合は、ライニング材2が剥離し易いという
問題が生じる。すなわち、図4に示すように管体1Aと
フランジ付きパイプ1B,1Cの軸線がずれている、あ
るいは同一円を形成できないと、補強管3と管体1B,
1Cとの隙間が周方向において不均一になり、最悪の場
合は互いに接触してライニング材2のための最小隙間を
確保することができなくなる。その結果、ライニング材
2を充填しても、隙間が狭い部分Bにおいてはライニン
グ材2が補強管3とパイプ1B,1Cの間に回り込ま
ず、補強管3との密着が悪く、剥離の原因となる。
1の製作においては、管体1Aとフランジ付きパイプ1
B,1Cを突き合わせ溶接によって一体に接合してい
た。しかしながら、管体1Aとフランジ付きパイプ1
B,1Cとの突き合わせた時に、管体1Aに対してパイ
プ1B,1Cの軸線を高い精度で一致させることが意外
に難しく、時間を要し、軸線がずれてしまうこともしば
しば起こるという問題があった。さらに、加工コスト低
減により、管体あるいはパイプに市販のパイプ材を使用
し、内面加工をしないと、内面が真円でないことが多
く、溶接後、同一円を形成できないという問題があっ
た。特に、軸線が一致していない、あるいは同一円を形
成できない場合は、ライニング材2が剥離し易いという
問題が生じる。すなわち、図4に示すように管体1Aと
フランジ付きパイプ1B,1Cの軸線がずれている、あ
るいは同一円を形成できないと、補強管3と管体1B,
1Cとの隙間が周方向において不均一になり、最悪の場
合は互いに接触してライニング材2のための最小隙間を
確保することができなくなる。その結果、ライニング材
2を充填しても、隙間が狭い部分Bにおいてはライニン
グ材2が補強管3とパイプ1B,1Cの間に回り込ま
ず、補強管3との密着が悪く、剥離の原因となる。
【0009】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、管体と
フランジ付きパイプの軸線がずれたり同一円を形成して
いない場合でも、フランジ付きパイプと補強管との間に
ライニング材のための最小隙間を確実に確保することが
でき、ライニング材の剥離、変形等を防止するようにし
た電磁流量計用測定管を提供することにある。
めになされたもので、その目的とするところは、管体と
フランジ付きパイプの軸線がずれたり同一円を形成して
いない場合でも、フランジ付きパイプと補強管との間に
ライニング材のための最小隙間を確実に確保することが
でき、ライニング材の剥離、変形等を防止するようにし
た電磁流量計用測定管を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る電磁流量計用測定管は、流路を形成する
管体と、この管体の両端にそれぞれ溶接される2つのフ
ランジ付きパイプとで測定管を構成し、この測定管の内
壁面に内張りされるライニング材中に多孔管からなる補
強管を前記測定管と所要の間隔をおいて埋設した電磁流
量計用測定管において、前記補強管の中間部を前記管体
の内壁面にスペーサを介して固定するとともに両端部に
フランジ付きパイプの内壁面に当接する当接部を設けた
ことを特徴とする。また、本発明は、上記発明におい
て、補強管の端部を外側に拡径し、この拡径部を当接部
としたことを特徴とする。
に本発明に係る電磁流量計用測定管は、流路を形成する
管体と、この管体の両端にそれぞれ溶接される2つのフ
ランジ付きパイプとで測定管を構成し、この測定管の内
壁面に内張りされるライニング材中に多孔管からなる補
強管を前記測定管と所要の間隔をおいて埋設した電磁流
量計用測定管において、前記補強管の中間部を前記管体
の内壁面にスペーサを介して固定するとともに両端部に
フランジ付きパイプの内壁面に当接する当接部を設けた
ことを特徴とする。また、本発明は、上記発明におい
て、補強管の端部を外側に拡径し、この拡径部を当接部
としたことを特徴とする。
【0011】本発明において、管体に対してフランジ付
きパイプがずれて溶接され、軸線が不一致になったとし
ても、補強管の端部に設けられた当接部のうち補強管の
ずれ方向とは反対側の部分が、フランジ付きパイプの内
壁面に片当たりして補強管を軸線のずれ方向に弾性変形
させるため、この片当たりしている部位におけるフラン
ジ付きパイプと補強管との間にライニング材のための最
小隙間を形成する。したがって、ライニング材は補強管
の内側に回り込んで補強管と良好に密着する。これによ
り、ライニング材の剥離、変形を防止することができ
る。補強管の端部を外側に拡径し当接部を補強管に一体
に形成した測定管においては、当接部のための別部材を
必要せず、部品点数の増加を防止し得る。
きパイプがずれて溶接され、軸線が不一致になったとし
ても、補強管の端部に設けられた当接部のうち補強管の
ずれ方向とは反対側の部分が、フランジ付きパイプの内
壁面に片当たりして補強管を軸線のずれ方向に弾性変形
させるため、この片当たりしている部位におけるフラン
ジ付きパイプと補強管との間にライニング材のための最
小隙間を形成する。したがって、ライニング材は補強管
の内側に回り込んで補強管と良好に密着する。これによ
り、ライニング材の剥離、変形を防止することができ
る。補強管の端部を外側に拡径し当接部を補強管に一体
に形成した測定管においては、当接部のための別部材を
必要せず、部品点数の増加を防止し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電
磁流量計用測定管の一実施の形態を示す断面図である。
なお、図中従来技術の欄で示した構成部材等と同一のも
のについては同一符号をもって示し、その説明を適宜省
略する。本実施の形態においては、ライニング材2中に
埋設される多孔管からなる補強管3の中間部を管体1A
の内壁面に溶接固定した2つのスペーサ5にスポット溶
接し、両端部を拡径するように外側に折り曲げてテーパ
状の当接部20とし、この当接部20をフランジ付きパ
イプ1B,1Cの内壁面に当接させるようにしている。
当接部20の折り曲げ寸法dは、スペーサ5の板厚tと
略等しい。その他の構成は上記した従来の測定管と同一
である。
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電
磁流量計用測定管の一実施の形態を示す断面図である。
なお、図中従来技術の欄で示した構成部材等と同一のも
のについては同一符号をもって示し、その説明を適宜省
略する。本実施の形態においては、ライニング材2中に
埋設される多孔管からなる補強管3の中間部を管体1A
の内壁面に溶接固定した2つのスペーサ5にスポット溶
接し、両端部を拡径するように外側に折り曲げてテーパ
状の当接部20とし、この当接部20をフランジ付きパ
イプ1B,1Cの内壁面に当接させるようにしている。
当接部20の折り曲げ寸法dは、スペーサ5の板厚tと
略等しい。その他の構成は上記した従来の測定管と同一
である。
【0013】ここで、上記実施の形態においては、当接
部20を補強管3に一体に設けた例を示したが、図2に
示すようにリング21を補強管3とは別個に形成し、こ
のリング21を補強管3の端面に溶接等によって固定
し、補強管3の外周より外側に突出するリング21の外
周縁部を当接部としたり(a)、あるいはリング状のス
ペーサ22を補強管3の端部外周に嵌合して溶接し、こ
のスペーサ22を当接部としてもよい。
部20を補強管3に一体に設けた例を示したが、図2に
示すようにリング21を補強管3とは別個に形成し、こ
のリング21を補強管3の端面に溶接等によって固定
し、補強管3の外周より外側に突出するリング21の外
周縁部を当接部としたり(a)、あるいはリング状のス
ペーサ22を補強管3の端部外周に嵌合して溶接し、こ
のスペーサ22を当接部としてもよい。
【0014】このような構成において、管体1Aに対し
てフランジ付きパイプ1B,1Cを軸線を一致させて溶
接した場合は、当接部20の先端がその全周にわたって
フランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に当接する。そ
のため、管体1Aはもとよりフランジ付きパイプ1B,
1Cと補強管3との間にはスペーサ5の板厚t(=d)
と等しい環状隙間が全周にわたって形成される。したが
って、ライニング材2は補強管3の内側に回り込んで補
強管3と良好に密着し、剥離したり変形するおそれがな
い。
てフランジ付きパイプ1B,1Cを軸線を一致させて溶
接した場合は、当接部20の先端がその全周にわたって
フランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に当接する。そ
のため、管体1Aはもとよりフランジ付きパイプ1B,
1Cと補強管3との間にはスペーサ5の板厚t(=d)
と等しい環状隙間が全周にわたって形成される。したが
って、ライニング材2は補強管3の内側に回り込んで補
強管3と良好に密着し、剥離したり変形するおそれがな
い。
【0015】一方、管体1Aに対してフランジ付きパイ
プ1B,1Cがずれて溶接され、軸線が一致しない場合
であってもライニング材2と補強管3が良好に密着し、
ライニング材2の剥離を確実に防止することができる。
すなわち、管体1Aに対してフランジ付きパイプ1B,
1Cがずれて溶接された場合、補強管3の端部に設けら
れた当接部20のうち補強管3のずれ方向とは反対側の
部分が、フランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に片当
たりして補強管3を軸線のずれ方向に変形させるため、
この片当たりしている部分におけるフランジ付きパイプ
1B,1Cと補強管3との間にライニング材2のための
最小隙間(=d)を形成する。したがって、この場合も
補強管3の端部の一部周面がフランジ付きパイプ1B,
1Cの内壁面に当接することがなく、パイプ1B,1C
と補強管3との隙間にライニング材2が侵入し、パイプ
1B,1Cとの密着を確実にし、ライニング材2の剥
離、変形を防止する。
プ1B,1Cがずれて溶接され、軸線が一致しない場合
であってもライニング材2と補強管3が良好に密着し、
ライニング材2の剥離を確実に防止することができる。
すなわち、管体1Aに対してフランジ付きパイプ1B,
1Cがずれて溶接された場合、補強管3の端部に設けら
れた当接部20のうち補強管3のずれ方向とは反対側の
部分が、フランジ付きパイプ1B,1Cの内壁面に片当
たりして補強管3を軸線のずれ方向に変形させるため、
この片当たりしている部分におけるフランジ付きパイプ
1B,1Cと補強管3との間にライニング材2のための
最小隙間(=d)を形成する。したがって、この場合も
補強管3の端部の一部周面がフランジ付きパイプ1B,
1Cの内壁面に当接することがなく、パイプ1B,1C
と補強管3との隙間にライニング材2が侵入し、パイプ
1B,1Cとの密着を確実にし、ライニング材2の剥
離、変形を防止する。
【0016】なお、当接部20をフランジ付きパイプ1
B,1Cの内壁面に溶接することも考えられるが、その
場合は以下の理由により好ましくない。何故なら、管体
1Aとフランジ付きパイプ1B,1Cを突き合わせ溶接
する場合、ずれは測定管毎に一定でないので、パイプ1
B,1Cで当接部20を固定と補強管3に無理な応力を
与えるからである。その結果として、固定のし難さ、応
力による破損(例えば、溶接が外れてライニング材ごと
剥離してしまう等)のおそれがある。また、上記実施の
形態においては、補強管3とスペーサ5を別部材で構成
したが、本発明においてはこれに何等特定されるもので
はなく、例えば補強管3の外周面に突起部を一体に突設
し、この突起部をスペーサとして用いてもよい。
B,1Cの内壁面に溶接することも考えられるが、その
場合は以下の理由により好ましくない。何故なら、管体
1Aとフランジ付きパイプ1B,1Cを突き合わせ溶接
する場合、ずれは測定管毎に一定でないので、パイプ1
B,1Cで当接部20を固定と補強管3に無理な応力を
与えるからである。その結果として、固定のし難さ、応
力による破損(例えば、溶接が外れてライニング材ごと
剥離してしまう等)のおそれがある。また、上記実施の
形態においては、補強管3とスペーサ5を別部材で構成
したが、本発明においてはこれに何等特定されるもので
はなく、例えば補強管3の外周面に突起部を一体に突設
し、この突起部をスペーサとして用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、流路を形
成する管体と、この管体の両端にそれぞれ溶接される2
つのフランジ付きパイプとで測定管を構成し、この測定
管の内壁面に内張りされるライニング材中に多孔管から
なる補強管を前記測定管と所要の間隔をおいて埋設した
電磁流量計用測定管において、前記補強管の中間部を前
記管体の内壁面にスペーサを介して固定するとともに両
端部にフランジ付きパイプの内壁面に当接する当接部を
設けたので、管体に対してフランジ付きパイプがずれて
溶接された場合であっても、当接部がパイプと補強管と
の接触を防止して最小隙間を確保することができる。し
たがって、ライニング材と補強管の密着が良好で、ライ
ニング材の剥離、変形を防止する。
成する管体と、この管体の両端にそれぞれ溶接される2
つのフランジ付きパイプとで測定管を構成し、この測定
管の内壁面に内張りされるライニング材中に多孔管から
なる補強管を前記測定管と所要の間隔をおいて埋設した
電磁流量計用測定管において、前記補強管の中間部を前
記管体の内壁面にスペーサを介して固定するとともに両
端部にフランジ付きパイプの内壁面に当接する当接部を
設けたので、管体に対してフランジ付きパイプがずれて
溶接された場合であっても、当接部がパイプと補強管と
の接触を防止して最小隙間を確保することができる。し
たがって、ライニング材と補強管の密着が良好で、ライ
ニング材の剥離、変形を防止する。
【0018】また、本発明は、上記発明において、補強
管の端部を外側に拡径し、この拡径部を当接部としたの
で、当接部のための別部材を必要せず、部品点数の増加
を防止し得る。
管の端部を外側に拡径し、この拡径部を当接部としたの
で、当接部のための別部材を必要せず、部品点数の増加
を防止し得る。
【図1】 本発明に係る電磁流量計用測定管の一実施の
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図2】 (a)、(b)は当接部の他の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】 電磁流量計の従来例を示す断面図である。
【図4】 管体とフランジ付きパイプが偏心して接合さ
れた状態を示す断面図である。
れた状態を示す断面図である。
1…測定管、1A…管体、1B,1C…フランジ付きパ
イプ、2…ライニング材、3…補強管、5…スペーサ、
6…電極、7…励磁コイル、20…当接部。
イプ、2…ライニング材、3…補強管、5…スペーサ、
6…電極、7…励磁コイル、20…当接部。
Claims (2)
- 【請求項1】 流路を形成する管体と、この管体の両端
にそれぞれ溶接される2つのフランジ付きパイプとで測
定管を構成し、この測定管の内壁面に内張りされるライ
ニング材中に多孔管からなる補強管を前記測定管と所要
の間隔をおいて埋設した電磁流量計用測定管において、 前記補強管の中間部を前記管体の内壁面にスペーサを介
して固定するとともに両端部にフランジ付きパイプの内
壁面に当接する当接部を設けたことを特徴とする電磁流
量計用測定管。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁流量計用測定管にお
いて、 補強管の端部を外側に拡径し、この拡径部を当接部とし
たことを特徴とする電磁流量計用測定管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP299697A JPH10197301A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電磁流量計用測定管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP299697A JPH10197301A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電磁流量計用測定管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10197301A true JPH10197301A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11545001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP299697A Pending JPH10197301A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電磁流量計用測定管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10197301A (ja) |
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-
1997
- 1997-01-10 JP JP299697A patent/JPH10197301A/ja active Pending
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