JPH11513572A - ハムスターの強力な同種プロモーター - Google Patents

ハムスターの強力な同種プロモーター

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ハムスターの強い同種プロモータに関する。より詳細には、ユビキチン-S27a 融合タンパク質をコードする遺伝子のプロモーターに関する。このプロモーターは培養細胞、特にCHO 細胞中で異種遺伝子産物を調製する方法に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ハムスターの強力な同種プロモーター 本発明は、ハムスターの強力な同種プロモーター、ユビキチンS27a遺伝子のプ ロモーター及び/又は調節配列を含む核酸、およびそのような核酸を用いて異種 遺伝子産物を調製する方法に関する。 CHO細胞のような真核宿主細胞中における組換え遺伝子発現による、経済的 に重要なタンパク質生産においては、これまで異種発現系が利用されてきた。す なわち、例えばプロモーター/エンハンサーおよび終結エレメントはウイルス起 源であった。発現系においてウイルス配列の代わりに非ウイルスプロモーターを 用いることは、公衆に遺伝子工学およびバイオテクノロジーを受け入れさせると いう点で有利であり、動物細胞培養における遺伝子発現に用いられるベクター系 の生物学的安全性を保証するのにも役立つであろう。 ユビキチンは76のアミノ酸からなる高度に保存されたポリペプチドであり、 全ての真核細胞の多くで見いだされ、多様な遺伝子ファミリーによってコードさ れている(総説:Jentsch et al.,1991;Schlesinger & Bond,1987)。標的タ ンパク質を修飾することにより、ユビキチンは、ユビキチン−プロテオソーム経 路によるATP依存性のタンパク質分解のような様々な生体内過程において明確 な役割を演じる(Ciechanover,1994)。その構造に基づいて、ユビキチン遺伝 子は2つのグループに分けることができる。第1のグループは、228bp のユビキ チンコーディング単位(=76アミノ酸)が頭- 尾配列で並んでいるポリユビキチ ン遺伝子を含む (Jentsch et al.,1991; Schlesinger & Bond,1987)。大部 分の生体は異なる長さの二つのポリユビキチン遺伝子を含むが(Fornace et al. ,1989; Wiborg et al.,1985)、単位の数は種によって変動する。これらの遺 伝子のプロモーター領域はTATAボックスおよびヒートショック誘導因子に対する プロモーター/エンハンサーエレメントを含む(Schlesinger & Bond,1987)。 ユビキチン融合遺伝子が第2のグループに属する。これらはユビキチン単位と リボソームタンパク質との間で融合したものである(Jentsch et al.,1991; Schlesinger & Bond,1987)。二つの既知のユビキチン融合遺伝子は、長さとと リボソームタンパク質の配列の違いに基づいて同定できる。一方では、このリボ ソームタンパク質は52アミノ酸長のリボソーム大サブユニットのタンパク質で あり(Baker et al.,1991)、他の場合は、このリボソームタンパク質は76か ら81アミノ酸の種依存性の長さのリボソーム小サブユニットのタンパク質(哺 乳動物ではS27aタンパク質と呼ばれる)である(Redman & Rechsteiner,19 89)。これらの融合タンパク質のユビキチン部分はリボソームタンパク質がリボ ソームに効果的に組み込まれるのを明らかに補助するものである(Finley et a l.,1989)。 個々のユビキチン遺伝子は、生体の全種類の組織、および発生の種々の段階で 異なる程度で発現している。このように、ポリユビキチン遺伝子は低レベルで構 成的に発現しており、ストレス下でのみ急激に増加する(Fornace et al.,1989 ; Schlesinger & Bond,1987)。ユビキチン融合遺伝子は主として指数関数増殖 期の間、より強く発現する。一方、最終分化して増殖を停止した細胞で発現は減 少する(Schlesinger & Bond,1987; Shimbara et al.,1993; Wong et al.,19 93)。 本発明が達成しようとする目的は、培養細胞、特にハムスター細胞において異 種遺伝子産物を調製する方法のための強力な非ウイルス性プロモーターを用意す ることである。 驚いたことに、ウイルスSV40プロモーターと同等の活性を持つ遺伝子プロ モーターが特にCHO細胞で見いだされた。この遺伝子はユビキチン融合タンパ ク質Ub/S27a をコードしている。本発明はUb/S27a-プロモーター、特にハムスタ ーのUb/S27a-プロモーターに関する。本発明は更にUb/S27a-遺伝子の5'非翻訳領 域中の調節配列に関する。 本発明はまた、Ub/S27a 遺伝子のプロモーター配列および/または他の調節配 列を含む核酸分子に関する。好ましくは、このプロモーター配列および/または 他の調節配列はハムスターのUb/S27a-遺伝子に由来する。特に、本発明は図5に 示した配列に含まれるプロモーター配列および/または他の調節配列を含む組換 え核酸分子に関する。 本発明は好ましくは、図5中の位置 -161 〜-45 に対応する領域に由来する配 列を含む核酸分子に関する。実施例4に記載した方法を用いて本発明による配列 の部分配列を含む核酸分子を調製すること、特に-151から-45 領域の部分配列、 これも強いプロモーター活性を与えるが、これを調製することは当業者の能力の 範囲である。従って、本発明はこの種の部分配列に関する。 実施例4に記載した方法を用いて測定することができるプロモーター活性を顕 著に低下させずに、1塩基、2塩基、3塩基またはそれ以上の塩基の置換、挿入 、欠失または付加によって図5に示された配列からプロモーター配列を変化させ ることもまた当業者の能力の範囲である。プロモーター活性の顕著な低下とは、 同様な条件下の実施例4のCATアッセイにおいて、表1の272塩基欠失断片 により得られる値の50%を越える低下を意味する。従って、プロモーター配列 のこのような変異体も明らかに本発明に含まれる。 本発明の核酸分子において、プロモーター配列および/または調節配列は遺伝 子に有利であるように機能的に結合され、その遺伝子がこれらの配列の制御下で 発現できるようになる。この種の遺伝子は、例えば、従来技術で公知の、組織プ ラスミノーゲン活性化因子(EP 0093619)、第二世代プラスミノーゲン活性化因 子、例えばtnk-t-PA(WO 93/24635)、インターフェロン、例えばインターフェロ ン−α(EP 0595241)、インターフェロン−β(EP 0041313,EP 0287075)、イ ンターフェロン−γ(EP 0146354)、またはインターフェロン−ω(EP 0170204 )、腫瘍壊死因子(EP 0168214)、エリスロポイエチン(WO 86/03520)、顆粒 球コロニー刺激因子(EP 0220520,EP0237545)またはマンガンスーパーオキシ ドジスムターゼ(EP 0282899)をコードしていてもよい。また、免疫グロブリン 鎖、免疫グロブリン鎖の可変領域、ヒト化抗体(humanised antibody)(EP 023 0400,EP0451216 )、一本鎖抗体などをコードする遺伝子であっても良い。特に 、こうした遺伝子はCD44ヴァリアント特異的なヒト化免疫グロブリン鎖(WO 95 /33771)をコードしていてもよい。この種の核酸分子は発現ベクターであるのが 適切かもしれない (Sambrook et al.,16.3-16.29,1989)。本発明はまた、 特に、真核宿主細胞に導入された後に組換えによってそのゲノムに組み込まれる 発現ベクターに関する。 他の特徴により、本発明は上述した核酸分子の一つが導入されている宿主細胞 に関する。好ましくは、Ub/S27a-遺伝子のプロモーターおよび/または他の調節 配列と結合した、異種遺伝子産物のための遺伝子を含む発現ベクターがそのよう な宿主細胞に挿入される。本発明による宿主細胞は哺乳動物細胞であるのが好ま しい。本発明による宿主細胞は、特にハムスター細胞、例えば、CHO-細胞(CHO =チャイニーズハムスター卵巣;Urlaub and Chasin,1980; Kaufman,1987 お よびこれの引用文献、および、Sambrook et al.,16.28-16.29,1989 )、BHK-細 胞(BHK =ハムスター乳児腎臓)またはハイブリドーマ細胞であってもよく、も っとも好ましくはCHO-細胞である。 本発明はさらに、真核宿主細胞、好ましくはハムスター細胞、最も好ましくは CHO-細胞、において異種遺伝子産物を調製する方法であって、上述したの核酸分 子の一つが真核宿主細胞に導入され、その宿主細胞が培養されて合成された遺伝 子産物が単離されることを特徴とする方法に関する。本発明の方法では、異種遺 伝子産物は、好ましくはハムスター由来の、Ub/S27a 遺伝子のプロモーター配列 および/または調節配列の制御下で発現される。このような方法において、図5 に含まれるようなプロモーター配列および/または調節配列を含む核酸分子を利 用することは有利である。特に好ましい方法は、図5の-161〜-45 位置に対応す る配列にプロモータ配列が含まれているものである。ここでもまた、開示された 配列のプロモーター活性を持つ部分配列または同等なバリアントを調製すること は当業者の能力の範囲である。 他の特徴によると、本発明はハムスターの強い同種プロモーターに関する。ハ ムスター細胞、特にCHO-細胞での異種遺伝子産物の産生に非常に有益なこの種の プロモーターがこのようにして最初に調整された。本発明は、実施例4によるCA T アッセイにおいて、CHO-細胞において単純ヘルペスのチミジンキナーゼプロモ ータよりも更に強い活性を示す、ハムスターの強力な同種プロモーターに関する 。都合のよいことに、こうした種類のプロモータはSV40プロモーターと少な くとも同程度の強さの転写活性を有している。この場合の「同程度の強さ」とは 本発明のプロモーターが、実施例4によるCATアッセイにおいて、SV40プ ロモーターの、少なくとも50%、なお良いことには少なくとも80%およびそ れ以上、好ましくは少なくとも90%の活性を持つことを意味する。好ましく は、この種のプロモーターは以下の性質の少なくとも一つを有することを特徴と する。その特徴とは、GC- リッチな配列領域、Sp1-結合部位、ポリピリミジンエ レメント、TATAボックスの欠如である。Sp1-結合部位を有しTATAボックスを有し ないこうした種類のプロモーターは特に好ましい。また、構成的に活性化され、 特に、血清含有、低血清および無血清の細胞培養条件下で同等に活性であるプロ モーターが好ましい。他の実施態様では、プロモーターは誘導可能なプロモータ ー、特に血清の除去によって活性化するプロモーターである。特に有利な実施態 様のひとつは、図5に含まれるような配列のプロモーターである。図5の-161〜 -45 位置に対応する配列に含まれる配列を有することが好ましい。 本発明はまた、ハムスター細胞、好ましくはCHO-細胞において異種遺伝子産物 を発現させる方法であって、その遺伝子産物がハムスターの強い同種プロモータ ーの制御下で発現されることを特徴とする方法に関する。好ましい実施態様では 、この種のプロモーターは前節に記載した性質によって特徴づけられる。 本発明はまた、ハムスター細胞、好ましくはCHO-細胞またはBHK-細胞で異種遺 伝子産物を調製するために本明細書中で前述したプロモーターの利用に関する。 本発明はさらに、ハムスターのUb/S27a 遺伝子に関する。好ましくは、こうし た遺伝子は図1に示した配列、又は、図1の配列を有する核酸分子とストリンジ ェントな条件でハイブリダイズする配列を有する。他の好ましい実施態様では、 こうした遺伝子は図5の配列に含まれるようなプロモーターおよび/または調節 配列を含む。 記載したプロモーター配列は、発現カセット中で他の調節配列と機能的に結合 させることも可能である。例えば、これらはエンハンサー配列と機能的に結合さ れても良く、そのようにすれば転写活性が増大する。1またはそれ以上のエンハ ンサーおよび/またはエンハンサー配列の多コピーが存在してもよい。たとえば 、CMV-エンハンサーまたはSV40- エンハンサーを用いることができる。ヒトCMV- エンハンサーはこれまでに同定された最も強力なエンハンサーの一つである。誘 導可能なエンハンサーの例としてグルココルチコイドまたは重金属で刺激され得 るメタロチオネインエンハンサーが挙げられる。他の可能な修飾には、Sp1-結合 部位の多数挿入がある。さらに、プロモーター配列は、転写活性を制御または調 節 することができるような調節配列と組み合わされてもよい。このようにして、プ ロモーターは抑制可能又は誘導可能に作成することができる。これは、例えば正 の又は負の調節効果を持つ転写因子の結合部位を構成する配列と結合することに よって達成される。上述の転写因子、例えばSP-1は転写活性に正の影響を与える 。他の例としては、転写に正と負の両方の効果を与えうる活性化因子AP-1の結合 部位が挙げられる。AP-1の活性は、成長因子、サイトカイン及び血清などのあら ゆる種類の因子によって制御されうる(Faisst and Meyer,1992およびその中の 引用文献)。転写効率はプロモーター配列を1塩基、2塩基、3塩基またはそれ 以上の塩基の変異(置換、挿入、欠失)によって変化させることによって増大さ せることができ、そのようにしてプロモータ活性が増大したかどうかを調べるた めに実施例4のCAT-アッセイで測定することができる。この節に記載した方法を 採用することにより、異種遺伝子産物の発現、特にCHO-細胞における発現に、十 分利用できる最適な発現カセットに到達することができる。従ってまた、本発明 はこれらの1以上の方法によって得られる発現カセットに関する。 どの因子が発現に影響を与えるか、および、存在するかもしれない何らかの負 の調節エレメントを欠失させることにより、および他の正の調節エレメントを挿 入することにより更にプロモータ活性を増強させ得るかどうかを調べるために、 DNaseIフットプリントおよび変異解析を利用することができる。他の研究グルー プの研究によって、Ub/S27a-遺伝子は明らかに種々の因子によって調節されてい ることが既に示されている。このように、Shimbaraと共に研究しているグループ はヒト白血病細胞株(HL60,K562,U937,TH01)のin vitroでの最終分化におい てUb/S27a-遺伝子の発現は、TPA(12-0- テトラ- デカノイルホルホル-13-アセ テート)、DMSO、レチノイン酸および1,25- ジヒドロキシビタミンD3のような種 々の物質を培地に加えることにより抑制されることを示した(Shimbara et a l. ,1993)。さらに,Wongと共に研究しているグループは結腸癌細胞においてUb/S 27a-遺伝子が過剰発現していることを立証した(Wong et al.1993)。この遺 伝子発現は臨床的な腫瘍ステージと相関しており、進行した癌では発現が強かっ た。 本出願に開示された事項を知る当業者は、公知でありかつ実施例に詳細に示さ れる方法を用いて本発明を実施することができる。 完全なUb/S27a-遺伝子、Ub/S27a-遺伝子の5'非翻訳領域またはその選択した断 片は、図1,図2および図5の配列の知見をもってすれば、種々の標準的な方法 で得ることができる。例えば図5の配列から、適切な断片を選ぶことができ、こ の断片の配列を有するオリゴヌクレオチドプローブを化学的に合成することがで きる(Sambrook et al.,11.3-11.44,1989)。こうしたプローブを用いて、Ub/ S27a-遺伝子またはその5'- 非翻訳領域は、ハムスターのゲノムライブラリー(S ambrook et al.,9.4-9.62,11.45-11.61,1989)からハイブリダイゼーション によりクローニングすることができる。5'非翻訳領域またはその特別な断片は適 切なプライマーによるPCR- 増幅によってゲノムライブラリーから容易に得る ことができる(Sambrooket al.,14.5-14.35,1989)。この方法は特にプロモー ター領域の特定の断片、例えば-161〜-45 またはこの領域の部分断片を調製する ために特に適している。例えば表1に示したような5'- 非翻訳領域断片は、より 大きなDNA断片からエキソヌクレアーゼIII による限定分解により得ることも できる(Sambrook et al.,15.14-15.1 9; 5.84-5.85,1989)。こうしたDNA 分子は化学的に合成することもでき又は化学合成した断片をライゲーションする ことによっても作られる。他の種のUb/S27a-遺伝子、好ましくは哺乳類のそれ、 又は、その5'- 非翻訳領域は、ハムスターUb/S27a-遺伝子の5'- 非翻訳領域のプ ローブ又は,おそらくはハムスターUb/S27a-遺伝子のS27a-部分のプローブとの クロスハイブリダイゼーションによって単離することができる。 従来技術において、本発明と関連して利用できる多くの入手可能な発現ベクタ ーが存在する。本発明のプロモーターおよび/または調節配列はこれらのベクタ ーに存在するプロモーターエレメントの代わりに組み込んでも良く、そうするこ とによりこのベクターで発現されるべき特定の遺伝子の発現を制御してもよい。 本発明のプロモーターを組み込むのに適した、商業的に入手可能なベクターには 、例えば、pCAT基本ベクター(Promega;編集された配列はEMBLアクセス番号 no .X65322によって入手可能)、または、それに加えてSV40- エンハンサー(Prom ega;編集された配列はEMBLアクセス番号 no.X65319によって入手可能)を含む pCAT- エンハンサーベクターが含まれる。プロモータを持たないベクターの例と して は、pBL-CAT6(Boshart et al.,1992; Luckow and Schutz,1987 も参照せよ) が挙げられる。本発明によるプロモーター配列はこのベクターのHindIII、SphI 、PstI、SalI、XbaI、BamHI 、BgIII 、またはXhoI制限切断部位に接続でき、そ のようにしてこのベクターに含まれるクロラムフェニコール−トランスフェラー ゼ(CAT)- 遺伝子に機能的に接続される。CAT-遺伝子の代わりに、他の遺伝子、 例えば、組織プラスミノーゲン活性化因子の遺伝子もこのベクターに組み込むこ とができる。CAT-遺伝子は、例えばベクターpBL-CAT6から制限酵素XhoIとClaIの 二重消化によって除去することができる。このようにしてイントロン配列とポリ アデニレーションシグナルを含むSV40の3'- 非翻訳領域が除去され、続いて所望 により(すなわち、遺伝子中の本来の3'- 配列によってその機能が乗っ取られな いならば)、例えばこのSV40領域をPCR によって増幅し、後に続くクローン再構 成、例えば、他の望みの遺伝子を挿入するなど、を行いやすくするために適切な 制限酵素切断部位を両端に与えて、再度結合してもよい。CAT-遺伝子を他の遺伝 子を置き換えるために用いる他の方法は、第一にPCR および適切な変異オリゴヌ クレオチドによりpBL-CAT6ベクターのSV40- 領域の5'端に1か所の制限切断部位 を導入して、これにより後でCAT-遺伝子を意識的に除去可能とすることからなる 。他の可能性はベクターpLUCを用いることであって、このベクターはだいたいpB L-CAT6と同様にして作られているが、CAT-遺伝子の代わりにルシフェラーゼリポ ーター遺伝子を含んでいる。これは、SV40- 配列をベクター中に残してXhoI/Ec oNIの二重消化で簡単に除去できる。 異種遺伝子を高発現している安定な細胞株を作るためには、染色体中にベクタ ーが組み込まれ、その組み込まれた異種遺伝子を増幅させている形質転換体を選 抜することを可能とするベクターを利用するのが有利である。このような、DHFR - 欠損細胞株(例えば、CHO-DUKX)におけるDHFR/ メトトレキセート法のような 選抜/増幅方法ためのベクターも従来技術において知られている(Sambrook et al.,16.9-16.15; 16.28-16.29,1989)。 得られたベクターを宿主細胞に導入する方法および形質転換体の選抜と培養方 法は標準的な参考図書に記載されている(例えば、Sambrook et al.,16.3-16.8 1,1989)。 プロモーターの最適化とは別に、産生量を改良する全く異なる方法、すなわち 、遺伝子量効果による方法がある。ゲノムに挿入されたベクター構築物のコピー 数が増えるに従って、転写産物の量もまた増加するはずである。導入された構築 物の自発的増殖は、多数のコピーの安定な組込みをもたらすが、これは、「増幅 促進配列」と言われる、増幅促進的性質をもつ配列によって達成される。こうし た配列は、非常に高いAT含量を有し、例えば、マウスのリボソーム遺伝子の非 転写遺伝子間領域から単離され(Wegner et al.,1989)、すでにアンチセンスR NAによるHIV-1 複製の安定かつ効果的な抑制に用いられ成功している(Meyer et al.,1993)。Ub/S27a 5'- 非翻訳領域の88%という高いAT含量の49bpの長 い配列(位置 -1477から-1429 ;図4)は上述したマウスにある増幅促進配列と かなりのホモロジーを示す。このCHO-配列領域もこうした性質をもつことは、こ のCHO配列を接続したUB/S27a-プロモーター構築物を用いて調べることができる 。 図面の説明 図1:CHO-細胞のユビキチン/S27a 完全長cDNAクローンとヒトcDNA配列とのDNA 配列の比較。CHO UB/S27a cDNA- 配列とヒトのcDNA- 配列との比較である(Adam s et al.,1992)。配列中の一致する部分は“*”で記してある。ユビキチン部 分は配列の上に二重線で示した。3つのイントロンの位置は3つの三角形で示し た。 ------ポリAシグナル :::開始コドン +++停止コドン 図2:ユビキチン融合タンパク質Ub/S27a のアミノ酸配列。CHO cDNA- 配列に由 来するUb/S27a-アミノ酸配列とヒトのアミノ酸配列(Adams et al.,1992)との 比較。配列中の一致する部分は“*”で示した。76アミノ酸のユビキチン単位 は配列の上の二重線で強調してある。 図3:CHO-細胞におけるUb/S27a-転写レベルの解析。血清培養および無血清培養 したCHO-細胞の変性させた細胞質全RNA(10μg)をフォルムアルデヒドを含 むアガロースゲルで電気泳動して分離しナイロン膜上に移行させた。CHO の32P- ラベルしたUb/S27a-cDNA(508 bp)をハイブリダイゼーションプローブとして用 いた。X−線フィルムの露光時間は3時間とした。 1+3 血清培地で培養したCHO-細胞 2+4 無血清培地で培養したCHO-細胞 5 血清培地で培養したCHO-細胞を無血清培地で24時間培養 6 無血清で培養したCHO-細胞を血清入り培地で24時間培養 図4:Ub/S27a 5'非翻訳領域のシーケンシング方法。2.5Kb のサイズの、Ub/S27 a-遺伝子の5'非翻訳領域を図式的に示したものである。サブクローンした制限酵 素断片およびエキソヌクレアーゼIII によって作られた欠失クローンの双方をシ ーケンスし、シーケンシングの範囲と方向は矢印で示した。 図5:Ub/S27a 5'- 非翻訳領域のゲノムDNA-配列。 記号の説明 制限切断部位 |-〉 プロモーター欠失クローンの5'- 端 * プロモーター欠失クローンの3'- 端 ^^^^^^^ 増幅促進配列とのホモロジー """""" ポリピリミジン−リッチ配列領域 ::: 開始コドン +1,+13 S1ヌクレアーゼマッピングによって決定した転写開始部位 +85 プライマーエクステンションによって得られた5'- 端 >>>>>> Sp1-結合部位 塩基は、+1で表示した転写開始部位を基準として番号付けた。GC- リッチ配 列領域に特異的なSacII およびEagIの制限切断部位および、サブクローニングの 目的に用いたEcoRI 、HincIIおよびHindIII の制限切断部位を配列中に下線で強 調した。小文字はイントロン配列を表示するために使用した。アミノ酸配列はDN A配列の下に示した。 図6:プライマーエクステンションによる転写開始点の決定。血清培養したCHO- 細胞の細胞質全RNA 5μgを用いてプライマーエクステンション解析を行った( 第1列)。対照として5μg の酵母tRNAを用いた。使用した32P-末端ラベルした プライマーはUb/27a mRNA のS27a- 部分(cDNA配列中の塩基番号+256から+276) とハイブリダイズした。伸長産物は6%変性ポリアクリルアミドゲルで分離した 。シーケンシング反応をサイズマーカーとして利用した。伸長産物は304塩基 であり、矢印で示した位置にある。 図7:S1ヌクレアーゼマッピングによる転写開始点の決定。 5'- 非翻訳領域(-2289 から+176)の全領域を含み、マイナス鎖に対応する1 本鎖の32P-末端ラベルしたプローブを血清- 培養CHO-細胞の全RNA5μg(第2 列) または細胞質全RNA(第3 列)とハイブリダイズさせた。5μg の酵母tRNAを対照 として用いた(第1 列)。S1ヌクレアーゼ分解から保護された断片を8%変性ポリ アクリルアミドゲルで分離した。用いたサイズマーカーはシーケンシング反応で あり、用いたハイブリダイゼーションプローブに相補的なDNA-鎖をシーケンスし た。シーケンシングに用いたプライマーは+157から+176の核酸配列とハイブリダ イズした。分解から保護されるDNA 断片の位置は強調した配列中の矢印で示した 。塩基位置+1を転写開始末端とした。 図8:Ub/S27a-プロモーター活性の機能的解析。Ub/S27a-遺伝子の5'- 側方領域 を両方向から連続的に欠失させたものをCAT-レポーター遺伝子と融合させたベク ター構築物を、血清- 培養CHO-細胞のトランジェントトランスフェクション(tr ansient transfection)に用いた。対照は、CAT-レポーター遺伝子がウイルスプ ロモーターの制御下にあるプラスミドからなる。合計して、4つの独立なトラン スフェクション実験を行った。 種々のベクター構築物の相対的CAT-活性は、pCMVtkCAT でトランスフェクトさ れたCHO-細胞における活性を100%としたパーセンテージとして与えられる。また 、4つのトランスフェクション実験の平均( 各場合の標準偏差≦5%)を示した ものである。全てのCAT-活性は用いたタンパク質の量、および、コトランスフェ ク トした対照プラスミドpCMVtklacZのβ- ガラクトシダーゼ活性測定によって定め られるトランスフェクション効率に関して補正した。 □ 対照プラスミド:プロモーターまたはウイルスプロモーター(tk、SV40) なし ■ Ub/S27a 5' 非翻訳領域:pBL-CAT6中で5'-3' 方向 図9:トランジェントトランスフェクションされたBHK-細胞(BHK21 )中のUb/S 27a-プロモーター活性の機能解析 □ 対照プラスミド:プロモーターまたはウイルスプロモーター(tk、SV40) なし ■ Ub/S27a 5' 非翻訳領域:pBL-CAT6中で5'-3' 方向 図10:ステーブルトランスフェクションされた(stable transfected)CHO-細 胞中のUb/S27a-プロモーター活性の機能解析(I)。これはベクターpCMVtkCAT(tk - プロモーター/CMV-エンハンサー)またはベクターpBL-CAT5(tk- プロモータ ー)でステーブルトランスフェクションされた細胞のCAT-活性を示すものである (参考.実施例/プラスミド、実施例6)。各場合についていくつかの異なるク ローンを示してある。CAT-活性は、最も高い活性(=100%)をもつクローン であるpCMVtkCAT6の活性に対して標準化した。グラフは図11および図13との 比較に役立つ。 図11:ステーブルトランスフェクションされたCHO-細胞におけるUb/S27a-プロ モーター活性の機能的解析(II)。これは種々のベクター構築物のCAT-活性を、図 10中のpCMVtkCAT でトランスフェクトしたCHO-細胞のクローン6のCAT-活性に 対するパーセンテージで示したものである。表1のプロモーター領域断片はpBL- CAT6中に5'->3'方向に挿入された。X軸はどの断片を用いたかを示す。それぞれ について種々のクローンの活性を示す。 図12:ステーブルトランスフェクションされたCHO-細胞におけるUb/S27a-プロ モーター活性の機能的解析(III)。種々のベクター構築物のCAT-活性を、図10 中のpCMVtkCAT でトランスフェクトされたCHO-細胞のクローン6のCAT-活性に対 するパーセンテージで示したものである。表1によるプロモーター領域断片はpB L-CAT6中に5'->3'方向に挿入された。X軸はどの断片を用いたかを示す。それぞ れについて種々のクローンの活性を示す。 図13:ステーブルトランスフェクションされたCHO-細胞におけるUb/S27a-プロ モーター活性の機能的解析(IV)。この図は図10から図12のデータのまとめ を示したものである。この実験で用いた各ベクター構築物に対して最も高い、お よび最も低いCAT-発現細胞クローンを示してある(Ub/S27a-プロモーターの5'-> 3'方向のプラスミドのみ)。 実施例 プラスミド 全ての遺伝子操作はベクターpBluescript SK(Stratagene Cloning System,S tratagene GmbH,Heidelberg,Germany によって作られた)を用いて行った。レ ポーター遺伝子として利用されるバクテリアのクロラムフェニコール- アセチル トランスフェラーゼ(CAT)- 遺伝子を含む真核発現ベクターを発現解析のために 用いた。CAT-遺伝子をいろいろなウイルスプロモーターに融合させた。そのプロ モーターはpBL-CAT5ではヘルペス単純ウイルスのチミジンキナーゼプロモーター (tk)であり(Boshart et al.,1992; GenBank アクセス番号M80483で編集され た配列が入手できる)、pCMVtkCAT ではヒトサイトメガロウイルス(CMV )のエ ンハンサーと結合したtk- プロモーター(Christoph Winkler,Wurzburg)、お よび、pKSSV2CAT ではSV-40 プロモーターである(Tsonis,et al.,1988)。pB L-CAT6をネガティブコントロールとして用いたが、これはプロモーターのないCA T-遺伝子を含んでいる(Boshart et al.,1992; 編集した配列がGenBank アク セス番号M80484で入手可能)。ベクターpCMVtklacZにおいては、バクテリアの β- ガラクトシダーゼ遺伝子の発現はCMV-エンハンサー/tk- プロモーターの組 み合わせの制御下にある(Christoph Winkler,Wurzburg )。 細胞培養 CHO-DUKX細胞(Urlaub and Chasin,1980 )を、5%仔ウシ血清添加ダルベッ コ修正イーグル(Dulbecco's Modified Eagle's )培地/ハム(Ham's )F12培 地(1:1)、Rouxフラスコ中、CO2で満たせるインキュベーター内で、相対湿 度90%、37℃、5%CO2中で培養した。無血清培養のためには、血清のな い培地中で増殖できるようゆっくりと慣らされ、無血清培地で永久に培養できる ようになったCHO-DUKX細胞を用いた。この細胞は、低分子ペプトン(Aldag,Ham burg)、インシュリンおよびトランスフェリン(Packars,Canada )を添加して イスコフ修正ダルベッコ(Iscove's Modified Dulbecco's)培地/ハム F12培地 (1:1)中、スピナーフラスコ内で懸濁培養物として培養した。 実施例1:CHO cDNA組換え遺伝子バンクのディフェレンシャルハイブリダイゼー ション 血清入り又は血清無しで培養されたCHO-細胞からのポリアデニレートmRNAを用 いて、まず、4.2x106または2.9x105の組換えファージクローンからなる2つのcD NA遺伝子バンクをλZAPII 中に作成した。 細胞質RNA をNP40- 溶解細胞から調製し、フェノール/クロロホルム抽出によ って精製した(Nicolaides and Stoeckert,1990)。血清入り又は血清無しで培 養されたCHO-細胞からのポリアデニレートmRNAはオリゴ(dT)-セルロースカラム のアフィニティークロマトグラフィーによって得た(Sambrook et al.,1989) 。ファルマシアLKB によって作られたcDNA合成キットをcDNAを調製するために用 い、最初の鎖を合成するためにオリゴ(dT)-プライマーを用いた。このcDNAをEco RI消化したλZAPII ベクター(Stratagene Cloning Systems)中にクローニング した。無血清培養したCHO-細胞の非増幅CHO cDNA遺伝子バンクの2枚の重複する フィルターをディファレンシャルハイブリダイゼーションによってスクリーニン グした。血清培養及び無血清培養したCHO-細胞の全DNA をプローブとして用い、 (α-32P )dCTP(6000Ci/mmol; Amersham International plc,Amersham-Buch ler,Brounschweig,Germany)で「ランダムプライミング」によってラベルした (Prime a Geneキット; Promega Cooperation,Promega Biotec,Madison,WI, USA )。ハイブリダイゼーションはノーザンブロット解析(以下の実施例2を参 照のこと)に記載したように行った。両方のcDNAプローブと強いハイブリダイゼ ーションを示すファージプラークを単離し、さらにディファレンシャルハイブリ ダイゼーションにかけた。ヘルパーファージR408を用いたin vivo 切り出しによ って、組換え体λZAPII ファージからファージミドを得た(λZAPII クローニン グキットプロトコル;Stratagene Cloning Systems)。 およそ6000のファージクローンをこのようにしてスクリーニングした。全体で 12の組換え体ファージクローンを単離し、それらはどちらの全cDNAプローブと も特に強いハイブリダイゼーションを示した。DNA 配列はファルマシアLKB によ って作成されたT7シーケンシングキットを用いてジデオキシ法によって決定した 。T3およびT7の両方のプロモータープライマーおよび遺伝子特異的なプライマー も用いた。どの場合も、DNA プローブは[α-35S ]dATPまたは[α-35S ]dCTP (10μCi; Amersham International plc )でラベルした。反応生成物は、6 %ポリアクリルアミドシーケンスゲルの電気泳動によって分離した。配列の解析 にはGenBank およびEMBLのデータバンクを利用した。 単離されたcDNAクローンのひとつは、ユビキチンモノマー単位と小サブユニッ トのリボソームタンパク質S27aからなる融合タンパク質Ub/S27a をコードしてい た(図1)。もっとも高いホモロジーはヒトUb/S27a 配列(Adams et al.,1992 )との間であって、cDNAレベルで92.2% ホモロジー、かつ、アミノ酸レベルで10 0%のホモロジーがあった。単離したCHO Ub/S27a cDNAは大きさが508bp で、コ ーディング領域全部を含み、また3'非翻訳領域中のポリアデニレーションシグナ ルおよび5'非翻訳領域の2つのオーバーラップする翻訳開始エレメントを含んで いる(図1)。cDNA配列から、これは純粋な融合遺伝子であること、すなわち、 両タンパク質部分が1個の遺伝子によってコードされていることも明らかである 。生じた融合タンパク質の配列は高度に保存されており、156 アミノ酸のタンパ ク質の最初の76アミノ酸はユビキチン部分を含む(図2)。 実施例2:Ub/S27a 遺伝子発現の解析 Ub/S27a 遺伝子発現の程度を、血清培養および無血清培養したCHO 細胞の細胞 質全RNA を用いてノーザンブロット実験で調べた。 細胞質RNA はNP−40溶解細胞から調製しフェノール/クロロホルム抽出によ って精製した(Nicolaides and Stoechkert,1990 )。全RNA(10μg )をホ ルムアルデヒドアガロースゲルで電気泳動的に分離し、ナイロン膜(Hybond N, Amersham International plc)に移行させ(Sambrook et al.,1989 )、5分間 のUV照射(254nm )によってナイロン膜と共有結合的に架橋した。このRNA フ ィルターを、4xSSC 、10x デンハルト、0.1 %SDS 、および1x106cpm/ml の32P-ラベルしたcDNAプローブからなる溶液中65℃で一晩ハイブリダイズした 。cDNA断片は 「ランダムプライマー」を用いてラベルし(Prime a Gene label ing kit;Promega Corporation )、DNA プローブの比放射能は4−8x108cpm /μgDNAであった。ハイブリダイゼーションの後、フィルターを0.2 xSSC /0. 1 %SDS で20分間、2回洗浄した。キッチンホイル(Curix; Agfa-GevaertN.V .)で包んだフィルター上にX-線フィルムを置き、オートラジオグラフィーを− 70℃3時間で行った。 血清を含む標準的な条件下で培養されたCHO 細胞および無血清に適応して増殖 するCHO 細胞の双方において、多くの細胞において同等量の、おおよそ600 塩基 の長さのUb/S27a 転写物が検出された(図3)。おおよそ1500および2800塩基の 2つの他の転写物はポリユビキチン転写物で、多数のユビキチンモノマー単位が 一つに融合している。ポリユビキチン転写物は、これらの条件では非常に低いレ ベルで発現しているが、ノーザンブロット解析においてプローブとして使用した Ub/S27a cDNAのユビキチン部分とハイブリダイズする。Ub/S27a 転写物のレベル は、無血清培地で恒久的に増殖しているCHO 細胞が血清含有培地で24時間培養 された場合も変化せず高く維持された(図3)。標準的条件で血清存在下で培養 されたCHO 細胞を無血清培地に24時間移したときは、状況は異なっていた。Ub /S27a-転写物の数はかなり減少した(図3)。これは、無血清培地での培養中に はCHO 細胞はもはや分裂せず、また細胞体積の減少をも示すという事実によるも のとすることができる。このような状態の細胞においては、転写は起こるとして もごく僅かの転写が起こるのみである。 実施例3:Ub/S27a プロモーター領域の単離と解析 Ub/S27a 遺伝子のプロモーター領域を単離するため、まず、血清- 培養CHO 細 胞のゲノムDNA を用いて、100万以上の組換えファージクローンによってCHO ゲノム遺伝子バンクを調製した。 ゲノムDNA はNP40- 溶解細胞からニコライデスとストッカート(Nicolaides& Stoeckert )の方法に従って調製した(Nicolaides & Stoeckert,1990)。しか しながら、記載された塩析法に対して、DNA をプロテイナーゼK1消化後にフェノ ール/クロロホルムで3回抽出した。 平均20Kbの大きさの、Sau3AIで部分消化したゲノムDNA 断片の末端は一方の鎖 をdGTPとdATPで埋め、XhoI- 消化したベクターλGEM-12(DNA 末端は、一方の鎖 をdTTPとdCTPで埋めた;Promega Corporation )にライゲーションした。商業的 に入手可能なエクストラクトをパッケージングに用いた(Gigapack II PLus pac kaging extracts; Stratagene Cloning Systems )。 このゲノム遺伝子バンクは、ポリユビキチン遺伝子とのクロスハイブリダイゼ ーションを避けるためUb/S27a-cDNAのS27a部分とのみハイブリダイズさせた。単 離されたゲノムクローンのひとつは全長14kbであり、とくに完全なコーディング 領域と2.5kb の5'非翻訳領域を含んでいた。コーディング領域は3つのイントロ ンに隔てられており、エクソン/イントロンおよびイントロン/エクソン遷移の 正確な保存配列(Breathnach & Chambon,1981)を有し、これらのイントロンの 2つはユビキチン部分に位置し、3番目のイントロンはS27a部分に位置していた (図1)。 5'非翻訳領域の両方のDNA 鎖を完全にシーケンシングした(方法は実施例1を 参照のこと)。これはサブクローニングした制限断片をシーケンシングし、エキ ソヌクレアーゼIII 消化によって作成したオーバーラップ欠失クローンをシーケ ンシングすることによって行った(図4)。プロモーターの可能性のある領域は TATAボックスを含まないが、CpG-リッチ配列領域(-144から+129、67%GC )を含 み、ここには転写因子Sp1 のただ1つの結合領域があることが見いだされており (Dynan & Tjian,1983 )、また、そのようなGC- リッチ領域に特異的なEagIお よびSacII の制限切断部位を含み、ポリピリミジン- リッチ配列領域も含んでい る(図5)。 転写開始点の位置を決めるため、血清- 培養CHO 細胞の全RNA に対してプライ マーエクステンションおよびS1ヌクレアーゼマッピングの両方を行った。ポリユ ビキチン転写物を伸長するのを避けるため、プライマーエクステンションではUb /S27a mRNAのS27a部分(cDNA配列のヌクレオチド+256-276bpに相補的な部分)と ハイブリダイズするプライマーを用いた。 5'-GTGGTGTAGGACTTCTTCTTC-3' という配列の、Ub/S27a cDNA配列中の塩基+256 から+276に相補的なオリゴヌクレオチドを、血清- 培養CHO 細胞の細胞質全RNA の5μg とハイブリダイズさせ伸長させた(Ausubel et al.,1987)。 S1ヌクレアーゼマッピングに用い、ゲノムUb/S27a 配列の-2289 から+176領域 を含む一本鎖プローブは、以下のようにPCR によって得た。Ub/S27a-ゲノム配列 の5'非翻訳領域(-2289 から+240)をベクターpBluescript SK-(Stratagene Cl oning Systems)中に5'-3' 方向でクローニングした。このハイブリッドプラス ミドをPCR の基質として用いた。ビオチン化T3- プロモータープライマーおよび [γ-32P ]ATP でラベルしたUb/S27a-特異的プライマー(Ub/S27a-ゲノム配列 のヌクレオチド+157から+176に相補的な、5'- CTCGAGCGTGATCGTTTTCC -3')を増 幅のために用いた。RNA 配列に相補的な一本鎖はストレプトアビジン磁気ビーズ (Dynabeads M-280 ストレプトアビジン法;Dymal A.S.,Norway)に結合させた PCR 産物をアルカリ変性させて回収した。2x105cpmの一本鎖プローブを55 ℃で一晩、血清- 培養CHO 細胞の全RNA 5μg とハイブリダイズさせ、ハイブリ ダイズした産物を続けてS1ヌクレアーゼで処理した(Ausubel et al.,1987)。 プライマーエクステンションによって得られた産物は304 ヌクレオチドの長さ であり(図6)、これは転写開始点は開始コドンの44bp上流、ポリピリミジンエ レメント中にあることを示すであろう(図5)。しかしながら、この転写開始点 はS1ヌクレアーゼマッピングでは確認できなかった。S1ヌクレアーゼマッピング を利用すると二つの転写開始点が決定され(図7)、それぞれ開始コドンの128b p および116bp 上流、ポリピリミジン配列中にあり、これらの位置は以後位置+1お よび+13 と記載する(図5、図7)。2つのマッピング法で見られた不一致のも っとも適切な説明はプライマーエクステンション反応の未熟な終結である。S27a 配列中のプライマー位置の関係上、予想される伸長産物の長さは、およそ100 塩 基という最適な長さを超えて300 塩基以上になる。プライマーの位置と求める転 写開始点との距離が大きくなるほど、mRNA中のGC- リッチ配列及び2次構造によ る逆転写の未熟な停止の可能性が大きくなる。一方、S1ヌクレアーゼマッピング のためには、PCR産物から得られた、5'非翻訳領域を完全に含む1本鎖プロー ブ(配列領域-2289 から+176、図5)が用いられ、これによりプライマーエクス テンションの時に起こるGC- リッチ配列の逆転写の問題が回避されている。 2.5Kb の5'非翻訳領域を調べたところ、このプロモーターの可能性のあるもの はTATAボックスもCAATボックスもないことが分かった。しかしながら、開始コド ンの上流にある配列は高いGC含量で特徴づけられた。この配列中に転写因子Sp1 の唯一の結合領域が存在した。S1ヌクレアーゼマッピングによって、ポリピリミ ジン配列中に2つの顕著な転写開始点、それぞれ開始コドンの上流128bp および 116bp 、が同定された。 実施例4:プロモータ活性をもつ配列領域の同定と定義付け エキソヌクレアーゼIII による欠失クローンの調製 エキソヌクレアーゼIII 消化によって5'欠失クローンの組を調製した(表1) 。Ub/S27a 遺伝子の5'非翻訳領域(-2289 から+240)をベクターpBluescript SK -(Stratagene Cloning Systems)のHincII切断部位に両方向にクローニングし た。一方向性の欠失を導入するために、これらのハイブリッドプラスミドをKpnI およびXhoIで消化し、使用した「Erase-a-base」キット(Promega Corporation )の説明書に記載されたようにエキソヌクレアーゼIII で処理した。得られたDN A 断片をベクターpBL-CAT6の唯一のBamHI 切断部位にBamHI 断片として挿入した 。 エキソヌクレアーゼIII 消化を始める前に、ベクターpBluescript SK- を、後 の遺伝子クローニング実験を容易にするために適当な制限切断部位を含むアダプ ターを挿入することによって修飾しても良い。このように、BamHI に加えて他の 制限酵素切断部位もクローニング目的に使用できる。たとえば、以下のように計 画できる。 位置番号は図5に示したゲノムUb/S27a 配列の番号による。 すべての欠失クローンは、転写開始点と開始コドンの間に共通の3'端(位置 + 111 )を有する(図 5)。最も大きな断片は1.7kb を含み最も小さな断片は15 0bpを含む(表1)。後者は唯一のSp1 結合部位をもはや含まないただ一つの断 片である。これらのプロモーターの可能性のある領域を真核発現ベクターpBL-CA T6中の、レポーター遺伝子として働く、プロモーターを持たないCAT 遺伝子の前 にクローニングし、血清- 培養CHO 細胞のトランジェントトランスフェクション に用いた。 DNA による細胞のトランスフェクションおよびCAT アッセイ トランスフェクションの前日に2x105の細胞を20cm2シャーレにまいた。 細胞を、10μg のプラスミドDNA(CAT レポーター構築物)および500ng のプ ラスミドpCMVtklacZによって、修正リン酸カルシウム法(Chen & Okayama,1987 )を用いてトランスフェクションした。対照ベクターであるpCMVtklacZのβ- ガ ラクトシダーゼ活性をトランスフェクション効率の決定に用いた。37℃かつ5 %CO2で4時間のインキュベーション後、過剰なDNA 沈殿物をPBS で洗浄して 除 去した。 48時間のインキュベーション後、細胞を先ずPBS で洗浄した。次に1mlの氷 冷却NTE 緩衝液(0.1M Nacl 、10mM Tris-HCl pH7.8 、1mM EDTA )を各シャー レに加え、スクレーパーを用いて細胞をシャーレから剥し、エッペンドルフ管に 移した。9000rpm 3分間の遠心で細胞をペレット化し70μlの0.25MTris-HCl pH7.8 に再懸濁して−70℃に保存した。各細胞懸濁液の30μlを、スレイ( Sleigh)の方法(Sleigh,1986)に従ってクロラムフェニコールアセチルトラン スフェラーゼ活性を決定するために用いた。各トランスフェクションのCAT 相対 活性を、ノートンとコフィン(Norton & Coffin )の方法(Norton & Coffin,1 985 )を用いてβ−ガラクトシダーゼ活性に基づいて標準化した。細胞懸濁液の 10μlをこのテストのために用いた。どの場合でも、使用したタンパク質量に 関して修正を行った。タンパク質の濃度はブラッドフォード法(Ausubel et al. ,1987)によって決定した。 図8のヒストグラムは4つの独立なトランジェント発現実験の結果を示す。 CAT 遺伝子発現が構成的なウイルスプロモーターによって制御されるプラスミド を対照として用いた。pBL-CAT5では、このプロモーターはヘルペス単純ウイルス のチミジンキナーゼプロモーターである。pCMVtkCAT ではこのプロモーターはヒ トサイトメガロウイルスとの組み合わせであり、pKSSV2CAT ではSV40プロモータ ーである。pBLCAT6 は負の対照として用いられ、プロモーターを持たないCAT 遺 伝子をもつ。 156bp断片を例外として、プロモーターを持たないCAT レポーター遺伝子の 前に5'-3' 方向にクローニングされたUb/S27a 断片はヘルペス単純ウイルスのtk プロモーターの2.5 倍から3倍高い、強いプロモーター活性を示した(図8)。 pKSSSV2CATのSV40プロモーターに匹敵する、最も強いプロモーター活性は、483b pおよび272bp 断片によって示された。pCMVtkCAT 中のCMV-エンハンサー/tk- プロモーターの組み合わせのみが、およそ10%高いCAT 活性を生じさせた。-4 5位置まで欠失が拡大すると(156bp 断片)、この欠失は唯一のSp1 結合部位を 含むが、もはやCAT 活性は検出されなかった(図8)。強いプロモーター活性を 与えるに充分なUb/S27a 5'非翻訳領域は、このようにして272bp 断片の5'端であ る -161bpから156bp 断片の5'端である-45 の領域に限定することができる。唯一の Sp1 結合部位も117bp からなるこの領域中に位置する。 予期しなかった結果のひとつは、より短い断片も3'-5' 方向でプロモーター活 性を示したことである(図8)。実は、負鎖にあるこのプロモーター活性はUb/S 27a プロモーターほど強くなく、42%まで下がっている。ここでもまた、483b p 断片および272bp 断片は最大の活性を示した。この活性はpBL-CAT5中のtkプロ モーターに匹敵した。これまでに、この負鎖のプロモーターによってその発現が 制御されている関連遺伝子を同定することはできていない。従って、上述した11 7bp プロモーター領域は双方向性プロモーター領域かもしれない。 要約すると、本発明の発明者らによって初めて単離されたCHO 細胞のUb/S27a- プロモーターはハムスターの非常に強い構成的同種プロモーターを提供するとい うことができる。ステーブルトランスフェクションされた血清- 培養CHO 細胞を 調べると、Ub/S27a プロモーターは細胞のゲノムに組み込まれた後でも非常に活 性があり、CAT レポーター遺伝子の非常に強い発現を保証することが分かる。 実施例5:BHK 細胞中のUb/S27a プロモーター制御下におけるレポーター遺伝子 のトランジェントな発現。 同様に、Ub/S27a プロモーター領域の種々の断片を含むCAT レポーター構築物 をBHK-21細胞(ATCC CCL 10 )に導入し、トランスフェクタントのCAT 活性を測 定した。図9は、本発明のプロモーター配列によってBHK 細胞においても非常に 高い発現率を達成することができることを示す。 実施例6:CHO 細胞中のUb/S27a プロモーター制御下のレポーター遺伝子のステ ーブルな発現。 ステーブルトランスフェクタントを以下のようにして調製した。トランスフェ クションの前日に200,000 個の細胞を20cm2シャーレにまいた。細胞を修正リ ン酸カルシウム沈殿法(Chen & Okayama,1987)を用いて10μg のプラスミド -DNA(CAT レポーター構築物)と500ng のプラスミドpSV2pac(Vara et al.,19 86)でトランスフェクトした。プラスミドpSV2pac はピューロマイシン-N- アセチルトランスフェラーゼ(pac )をコードする遺伝子をもち、従ってタンパ ク質の生合成を阻害する抗生物質に対する耐性を与える。37℃、5%CO2で 4時間のインキュベーション後PBS で洗浄することによって過剰なDNA 沈殿物を 除去した。さらに24時間後10μg/mlのピューロマイシンを添加することによ りトランスフェクタントの選抜を開始した。2日又は3日ごとに培地をピューロ マイシンを含む培地と交換した。選抜したトランスフェクタントを希釈クローニ ングすることにより単一細胞クローンを得た。図10−12は、pCMVtkCAT cl.6 (クローン6、pCMVtkCAT-トランスフェクションされた最も高いCAT 活性をもつ クローン)に対する、ステーブルトランスフェクタントの種々のクローンのCAT 発現率を示す。 文献 Adams,S.M.,Sharp,M.G.,Walker,R.A.,Brammar,W.J.& Varley,J.M.(1992) Differential expression of translation-associated genes in benign and malignant human breast tumours Br.J.Cancer 65,65 - 71 Ausubel,F.M.,Brent,R.,Kingston,R.E.,Moore,D.D., Smith,J.A.,Seidman,J.G.& Struhl,K.(1987) Current protocols in 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルゲマン クラウス ドイツ連邦共和国 デー88400 ビベラッ ハ ヒューゴ ヘーリング シュトラーセ 49 (72)発明者 ノエ ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 デー88400 ビベラッ ハ ケーレスライン 87−1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ユビキチン-S27a 遺伝子のプロモーター配列および/または他の調節配列を 含む核酸分子。 2.前記のプロモーター配列および/または他の調節配列がハムスターのユビキ チン-S27a 遺伝子に由来する、請求項1に記載の核酸分子。 3.前記のプロモーター配列および/または他の調節配列が図5の配列に含まれ る、請求項1または2のいずれか1項に記載の核酸分子。 4.前記のプロモーター配列が図5の配列の-161〜-45 位置に対応する配列に含 まれる、請求項3に記載の核酸分子。 5.図5の配列の1塩基、2塩基、3塩基またはそれ以上の塩基の置換、挿入ま たは欠失によって生じるプロモーター配列であって、それらの置換、挿入または 欠失によりプロモーター活性の顕著な低下を起こしていないプロモーター配列を 含む核酸分子。 6.前記のプロモーター配列に機能的に結合した1以上のエンハンサーを含む、 請求項1〜5のいずれか1項に記載の核酸分子。 7.前記のプロモーターの転写活性を制御し得る調節配列を含むことを特徴とす る、請求項1〜6のいずれか1項に記載の核酸分子。 8.前記のプロモーター配列および/または調節配列が遺伝子に機能的に接続さ れていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸分子。 9.前記の遺伝子が、組織プラスミノーゲン活性化因子、第二世代組織プラスミ ノーゲン活性化因子、インターフェロン、腫瘍壊死因子、エリスロポイエチン、 顆粒球コロニー刺激因子、マンガンスーパーオキシドジスムターゼ、免疫グロブ リン鎖、免疫グロブリン鎖の可変領域、ヒト化免疫グロブリン鎖、ヒト化免疫グ ロブリン鎖の可変領域、一本鎖抗体および/またはCD44バリアントに対する特異 的抗体をコードする遺伝子であることを特徴とする、請求項8に記載の核酸分子 。 10.発現ベクターであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の 核酸分子。 11.前記のプロモータが組換えによって真核宿主細胞、好ましくはハムスター細 胞、もっとも好ましくはCHO 細胞のゲノム中に組み込まれ得ることを特徴とする 、請求項1〜10のいずれか1項に記載の核酸分子。 12.増幅促進配列を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記 載の核酸配列。 13.請求項1〜12のいずれか1項に記載の核酸分子を導入した宿主細胞。 14.ハムスターUb/S27a 遺伝子の前記プロモーターと結合した異種遺伝子産物の 遺伝子を含む核酸分子を導入された宿主細胞。 15.請求項1〜11のいずれか1項に記載の核酸分子を真核宿主細胞に導入し、 その宿主細胞を培養して合成された遺伝子産物を単離することを特徴とする、真 核宿主細胞、好ましくはハムスター細胞、もっとも好ましくはCHO 細胞において 異種遺伝子産物を調製する方法。 16.前記の異種遺伝子産物がユビキチン-S27a 遺伝子のプロモーター配列および /または調節配列の制御下で発現していることを特徴とする、真核宿主細胞、好 ましくはハムスター細胞、もっとも好ましくはCHO 細胞において異種遺伝子産物 を調製する方法。 17.前記のプロモーター配列および/または調節配列が図5 に含まれていること を特徴とする、請求項16に記載の方法。 18.前記のプロモーター配列が図5 の位置-161〜-45 に対応する配列中に含まれ ることを特徴とする、請求項17に記載の方法。 19.前記の異種遺伝子が、組織プラスミノーゲン活性化因子、第2 世代組織プラ スミノーゲン、インターフェロン、腫瘍壊死因子、エリスロポイエチン、顆粒球 コロニー刺激因子、マンガンスーパーオキシドジスムターゼ、免疫グロブリン鎖 、免疫グロブリンの可変領域、ヒト化免疫グロブリン鎖、ヒト化免疫グロブリン 鎖の可変領域、1本鎖抗体および/またはCD44バリアントに特異的な抗体をコー ドすることを特徴とする、請求項15〜18のいずれか1項に記載の方法。 20.ハムスターの強い同種プロモーター 21.ヘルペス単純ウイルスのチミジンキナーゼプロモーターよりも強い転写活性 を有することを特徴とする、請求項20に記載のプロモーター。 22.少なくともSV40のプロモーターと同程度の強さの転写活性を有することを特 徴とする、請求項20に記載のプロモーター。 23.以下の少なくとも1つの性質を有することを特徴とする、請求項20〜22 のいずれか1項に記載のプロモーター:GC- リッチ配列領域、Sp1 結合領域、ポ リピリミジンエレメント、CAATボックスの欠如、TATAボックスの欠如。 24.Sp1 結合部位を有し、TATAボックスを有さないことを特徴とする、請求項2 0〜23のいずれか1項に記載のプロモーター。 25.図5の配列含まれることを特徴とする、請求項21〜24のいずれか1項に 記載のプロモーター。 26.図5の位置-161〜-45 に対応する配列中に含まれることを特徴とする請求項 25のプロモーター。 27.遺伝子産物が請求項21〜26のいずれか1項に記載したプロモーターの制 御下で発現されていることを特徴とする、ハムスター細胞、好ましくはCHO 細胞 中で異種遺伝子産物を発現させる方法。 28.ハムスター細胞、好ましくはCHO 細胞中で異種遺伝子産物を調製するための 、前記全ての請求項のいずれか1項に記載したプロモーターの使用。 29.ハムスターのUb/S27a 遺伝子。 30.図1の配列、または図1の配列の核酸分子とストリンジェントな条件下でハ イブリダイズする配列を有する請求項29に記載のUb/S27a 遺伝子。
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