JPH11512621A - トロンビン抑制剤の解毒薬としてのトロンビンムテイン - Google Patents

トロンビン抑制剤の解毒薬としてのトロンビンムテイン

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JPH11512621A JP9528173A JP52817397A JPH11512621A JP H11512621 A JPH11512621 A JP H11512621A JP 9528173 A JP9528173 A JP 9528173A JP 52817397 A JP52817397 A JP 52817397A JP H11512621 A JPH11512621 A JP H11512621A
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Abstract

(57)【要約】 天然トロンビンと比べて配列中で次の違い:(a)GlyのAlaでの置換、このGlyは配列環境Tyr−Gly−Phe中に存在し、天然のヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中の位置558を占めている;(b)次の残基の少なくとも1個の置換又は欠失:(b1)配列環境Ala−His−Cys中に存在し、天然のヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中の位置363を占めているHis;(b2)配列環境Arg−Asp−Ile中に存在し、天然ヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中の位置419を占めているAsp;(b3)配列環境Asp−Ser−Gly中に存在し、天然ヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中の位置525を占めているSerを有するトロンビンムテイン。

Description

【発明の詳細な説明】 トロンビン抑制剤の解毒薬としての トロンビンムテイン 本発明は、新規トロンビンムテイン、その製造及びトロンビン抑制剤の解毒薬 としてのその使用に関する。 直接的トロンビン抑制の原理に従って作用する抗凝血薬は、抗血栓治療のため に重要性が増大している。抗凝血薬の広い用途にとって必須の条件は、緊急の出 血性副作用、例えば腹膜、心膜、胸膜の領域での出血を抑制するために、過剰適 用の場合の分解障害又は排泄遅延の作用を中和する可能性である。ヘパリンの場 合には硫酸プロタミン、ポリリジン及び血小板第4因子が高い有効性の解毒薬と して提供されるが、今日、ヒトにおける使用のために好適であるトロンビン抑制 剤の中和のための解毒薬はない。 文献中に種々の解毒原理が記載されている。ファリード(Fareed)は、活性血 漿フラクシヨン、例えばオートプレックス製剤又はヒルジンの中和のための原理 としてのFEIBAを記載しているが、これらはトロンボプラスチン類似の活性 の故に、中和のためには不適当である(Fareed,Fed Proc 1989;3:A 328;Walenga Sem.Thromb.Hemost.1989;15:316-333)。 マークワルト(Markwardt;Thrombosis Reseach,Vol.74,No.1,pp 1-23)は、ト ロンビン及びトロンビン誘導体の使用を記載している。この例は、−トロンビン 、トロンビン−2−マクログロブリン−コンプレックス及びメイゾトロンビン( Meizothrombin)である。ヒルジンを中和するための化学的に失活されたトロン ビン、例えばDFP−トロンビン又はベンゾイル−トロンビンの使用も記載され ている(Markwardt,Pharmazie 1989;44;648 649)。 しかしながら、これらの製剤は、凝固活性の故に及びヒルジンに対する100 0分の1の低い親和性の故に、ヒトでの使用のための解毒薬としては不適当であ る(F.Doyl in Methods Enzymol; Vol.222,pp 299ff,Moriata in Methods Enzym ol; Vol.80,pp 303 ff,Stone et al.Biochemistry; 1987,26,4617-4624,Mar kwadt,Pharmazie; Vol.44,1989,pp648-649). ヒトプロトロンビンは公知であり、フリーツナー(Friezner)等により記載され ている(Biochemistry,Vol.22,1983,pp 2089 2097)。ヒトプロトロンビンの アミノ酸配列は、SEQ ID NO:14にも挙げられている。文献中には、 ヒトトロンビン配列に関する種々の番号の付け方があるので、特に断りのない限 り、以後、SEQ ID NO:14に関する番号の付け方を使用する。 遺伝子操作法で製造された酵素的に不活性のトロン ビンは、レンツ(Lentz)等により記載されている(Lentz et al,JBC;Vol 266,No 15,pp 9598-9604)。ここでは、触媒分解に必要な205の位置(SQE ID NO:14中の位置525)のセリン残基をアラニンで置換して、合成基質及 び天然基質フィブリノーゲンに対して分解活性を有しないが、トロンビン抑制剤 ダンシルアルギニン−N−(3−エチル−1,5−ペンタンジイル)アミドに対 して低い結合親和性を有する酵素的に不活性なトロンビン変性体にしている。 ストーン(Stone)等の研究(Biochemistry;Vol 30,6392-6397)から、天然の トロンビン変性体 Quick IIが公知である。Quick II−トロン ビンは、天然のトロンビンとは238の位置(SEQ ID NO:14中では 558の位置)で異なっているだけである。ここでは、天然のトロンビン中に存 在するグリセリン基238が疎水性基バリンに変異されている。この酵素のP1 −ポケット内での僅かな交換が、フィブリノーゲンの明らかに減少された分解率 (当初の活性の2%)及び同時に低分子量基質及びヒルジンの結合性の著しい低 下をもたらす。ストーンは、このムテインのヒルジンに対する結合定数が100 0分の1以下にも低下することを示しており、このことは結合ポケットの立体的 ブロッキングによっても、活性中心の周りの立体的改造によっても説明できる。 従来公知のトロンビンムテインは、トロンビン抑制 剤への低すぎる親和性を有するか又はフィブリノーゲン上に高すぎる結合性及び 酵素的活性を有するので、トロンビン抑制剤の解毒薬としては好適ではない。 従って、酵素的に充分に不活性で、トロンビン抑制剤への良好な結合性を有し 、同時に天然の基質フィブリノーゲンと非変性トロンビンよりは低い活性で結合 する新規トロンビンムテインを提供する課題が存在した。 本発明の課題は、天然のトロンビンに比べて次の配列中の違いを有するトロン ビンムテインにより達成されることが判明した: (a)GlyをAlaで置換、その際、このGlyは配列環境Tyr−Gly− Phe中に存在し、天然のヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中 で位置558を占めている; (b)次の残基の少なくとも1個の置換又は欠失: (b1)配列環境Ala−His−Cys中に存在し、天然のヒトプロトロン ビン(SEQ ID NO:14)中の位置363を占めているHis; (b2)配列環境Arg−Asp−Ile中に存在し、天然のヒトプロトロン ビン(SEQ ID NO:14)中の位置419を占めているAsp; (b3)配列環境Arg−Ser−Gly中に存在し、天然のヒトプロトロン ビン(SEQ ID NO:14)中の位置525を占めているSer。 この新規トロンビンムテインは、公知の天然トロンビン、例えばヒト及び他の 哺乳動物、霊長類、家畜、豚、犬、猫、ネズミ、ウサギのトロンビンから出発し て製造することができる。天然のトロンビンとは、トロンビン活性を有し、自然 に組織中に存在するポリペプチド配列を意味する。 トロンビンムテインとは、ジスルファイド架橋された2連鎖分子(A−及びB −連鎖)のみならず、単鎖形−分子、例えばプレトロンビン又はB−鎖又はB− 鎖の部分のみ、有利にN−及び/又はC−末端で短縮されたB−鎖から成る蛋白 質を意味する。本発明のトロンビンムテインにとって決定的なことは、トロンビ ン抑制剤−結合に関する活性が存在することである。 本発明よるトロンビンムテインは、トロンビンの公知蛋白質分解生成物、例え ばβ−トロンビン、γ−トロンビン、ω−トロンビン又はトロンビンの前駆物質 、例えばプロトロンビン、プロトロンビン−中間体又はメイゾトロンビンから出 発して製造することができ、これらを、次に場合によっては、例えばXa因子、 エキス・カリナツス(Echis carinatus)又はオキシラヌス・スクテラツス(Oxy ranus scutellatus)からの蛇毒のフラクシヨンを用いる適当な分解法により、 活性のトロンビン分子に変更することができるる。 本発明によるトロンビンムテインは、ヒルジン、ヒルジン誘導体又は他のトロ ンビン抑制剤の中和のため に好適である。 トロンビンムテインの相応する遺伝子を製造し、この遺伝子を適当な宿主組織 中で発現させる遺伝子技術的製造が好適である。 この新規トロンビンムテインは、天然のトロンビンに比べて少なくとも2つの 配列の違いを有し、この際、第1の違いは、1個のグリシン基のアラニン基への 置換である。この置換の位置は、天然の出発トロンビンの起源に依存する。しか しながら、これは、配列環境Tyr−Gly−Phe中に存在し、天然のヒトプ ロトロンビン(SEQ ID NO:14)中で位置558を占めるグリシン位 置である。 第2の配列の違いは、プロテアーゼの触媒性三つ組みがトロンビンを形成する 3つの位置(His、Asp、Ser)の1箇所でのアミノ酸残基の置換又は欠 失である。天然のヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)では、これ らの位置は、Hisの363、Aspの419及びSerの525である。他の 非ヒトトロンビンの場合には、これらの位置は、分子の全長に依存していくらか 移動してうる。しかしながら、配列環境、即ち相応するアミノ酸の前及び後のア ミノ酸残基は、トロンビンの場合には保持され、従って、相応するアミノ酸残基 の正確な位置を配列環境に基づき決定することは容易に可能である。 本発明によるトロンビンムテインは、触媒性三つ組 みのところで複数の変化(欠失又は置換)を有することもあり得る。触媒性三つ 組みの所の唯一の変更を有するトロンビンムテインが有利である。 有利な変更は、触媒性三つ組み中のアミノ酸の置換を行ったものである。ヒス チジン残基の有利な置換は、極性又は疎水性のアミノ酸による、殊にPhe、T yr、Ala又はValによる置換である。アスパラギン酸塩残基は、他の極性 アミノ酸、例えばGln又はAsnによる置換が有利である。 セリン残基が、殊にセリンのヒドロキシ官能性を有しないアミノ酸、殊にセリ ンと同様な空間充填度を有するもので置換されているトロンビンムテインが特に 有利である。SerのAlaへの置換が全く有利である。 このトロンビンムテインの活性は、分子への他の変更の導入により更に改善す ることができる。例えば、生体内での長い作用を可能とするために蛋白質分解の 安定性を更に改善することが考えられる。このためには、例えば、塩基性基Ar g393、Lys465、Arg390又はArg382(SEQ ID NO :14)を、他の非塩基性アミノ酸で置換することができる。 本発明のもう一つの課題は、核酸配列、殊に記載のトロンビンムテインをコー ドするDNA配列である。これは、遺伝的コードに従ってポリペプチド配列を相 応するDNA配列中に逆翻訳することにより容易に確認することができる。所望 の宿主組織中で良好に発現するようなコドンを使用するのが有利である。 核酸配列は、天然のトロンビン遺伝子配列から出発して位置特異的な突然変異 誘発により又は完全合成的にDNA−合成により製造することができる。 本発明によるトロンビンムテインは、トロンビン抑制剤、例えばヒルジン、ヒ ルジン誘導体及び低分子トロンビン抑制剤の解毒薬として特に好適である。 ヒルジンは、起源的に蛭から単離され、トロンビンに対して極めて高い親和性 (Ki=10-12モル/l)及びトロンビンに関して傑出した選択性により優れ ている65のアミノ酸より成る蛋白質である。ヒルジンの作用は、動物実験でも ヒトでも有効であることが明らかである。起源的に単離されたヒルジンと並んで 、多くのヒルジンムテイン及び天然のヒルジンに比べて配列変更を有するイソヒ ルジンも存在する。従って、ヒルジンとは、天然のヒルジンのみならず薬用蛭か らのヒルジンに対して1以上の配列変更を有し、少なくとも同等なトロンビンに 対する親和性を有するようなヒルジンをも意味する。 ヒルジンは、遺伝子技術を用いて容易に入手できる。その半価時間は、ヒトで は約45分である。 化学的変性によりヒルジンの薬物学的速度が変更されたヒルジンの誘導体も公 知である。マークワルト(M arkwardt)は、長い作用時間を有するデキストランとヒルジンとの結合体を記載 している。EP 345616、EP 502962及びEP 557199か らは、長時間作用性のポリマー結合体が公知である。WO 9515183には 、長時間作用性の疎水性ヒルジン誘導体が記載されている。デポ−形及び長時間 作用性のヒルジン−二量体(WO 9504823)も同様に公知である。更な るトロンビン抑制剤は、低分子量のトロンビン抑制剤であり、これは、例えば、 EP 236164、DE 2801478、EP293881又はEP 18 5390から公知である。 更なるトロンビン抑制剤は、組み換えにより製造されたデスルフェート−ヒル ジン、ヒルジン−ムテイン、ポリマー変性ヒルジン、例えばデキストラン−ヒル ジン、PEG−ヒルジン、疎水性ヒルジン誘導体及び延長された作用時間を有す るヒルジン−ムテインである。更に、ヒルジジン類、短縮されたヒルジン及びヒ ルジン及びその部分配列から誘導されたヒルジン−同族体、例えばヒルローゲ又 はC−末端ヒルジンペプチドの拮抗のために使用することができる。他のトロン ビン抑制ペプチド、例えば吸血動物組織から記載され、遺伝子技術的製造の後に 治療のために使用されている、例えばロードニイン(Rhodniin)、インフェスチ ン(Infestin)を中和することもできる。 中和可能なトロンビン抑制剤の例は、有利に低分子量の合成トロンビン抑制剤 でもあり、例えばトリペプチドD−Phe−Pro−Argの誘導体、NAPA P、ホウ酸誘導体、藻類又はベンズアミジン誘導体である。解毒薬としての本発 明による使用は、前記の全てのトロンビン抑制剤に適用可能である。 本発明によるトロンビンムテインは、トロンビン抑制剤を従来記載のトロンビ ン抑制剤の中和のための原理におけるよりも良好に中和する。本発明によるトロ ンビンムテインは、過剰用量の場合でも安全に使用でき、従って緊急時にトロン ビン抑制剤を迅速及び有効に中和することを可能とする。 本発明によるトロンビンムテインは、非経腸適用、即ち皮下、筋肉内又は静脈 適用のために適当な形で存在する。静脈適用が有利である。場合によっては本発 明のトロンビンムテインは長時間注入で適用することもできる。適用すべき不活 性トロンビンの量は、例えば過剰用量の程度、体重及び選択された適用形により 決まる。過剰用量の程度は当業者によりトロンビン使用の前又は使用の間にも適 当なテストにより測定できる。 本発明によるトロンビンムテインは、遺伝子技術を用いて製造可能である。そ れからトロンビンムテインが蛋白質分解的活性化により遊離される、トロンビン ムテインの前駆形(プロトロンビンと類似)の遺伝子 技術的製造が有利である。 特にB−鎖のみより成っているトロンビンムテインのもう一つの有利な製造形 は、微生物、有利にE.コリのような細菌中での本発明により変更されたB−鎖 の遺伝子の発現である。 得られる発現生成物は、場合によっては、有効なトロンビンムテイン分子を得 るために当業者に慣用の方法で再生すべきである。細菌中でのB−鎖の発現時に は、天然のヒトトロンビン中でS−S−架橋に寄与するCys−基を他のアミノ 酸基、例えばSer又はAlaで交換することが有利であることも判明した。 次の実施例につき本発明を詳説するが、本発明はこれらに限定されるものでは ない。 プロトロンビンは、デゲン(Degen)等による文献(Biochemie 1983,2 2,2087−97頁)に従い、ヒト肝臓cDNAバンクからクローン化した。 本発明のムテインを、トロンビン部分中での目標突然変異誘発により製造した 。 例1 Ala 558 プロトロンビンの製造 目標突然変異誘発により、ヒトプロトロンビンの位置558(SEQ ID NO:14)中のアミノ酸グリシンに関するコドンGGCを、アミノ酸Alaに 関するコドンGCCに変異させた。 このために、この遺伝子の方向でオリゴヌクレオチ ドSEQ ID NO:5を、かつこれの相補的オリゴヌクレオチドSEQ I D NO:6を逆方向で相応するヌクレオチド交換により合成した。プロトロン ビン遺伝子の末端に相応して本来の方向で、オリゴヌクレオチドSEQ ID NO:1を合成した。付加的にEcoR1制限切断位置の配列をこの5’末端に 付けた。プロトロンビン遺伝子の3’末端に対して逆方向で、オリゴヌクレオチ ドSEQ ID NO:2を合成し、これの5’末端に同様にEcoR1制限切 断位置の配列を付けた。 テンプレートとしてのヒトプロトロンビンcDNA50ng及びオリゴ SE Q ID NO:5及びSEQ ID NO:2のそれぞれ50ピコモルを用い て、dNTPs2nM、ポリメラーゼ緩衝液及びPfu−ポリメラーゼ(戦略遺 伝子)の添加の後に、94℃で各1分間、55℃で2分間及び72℃で3分間を 35サイクルでPCR反応を、実施した。相応して、第2のPCRを同じテンプ レート及びオリゴ SEQ ID NO:6及びSEQ ID NO:1を用い て実施した。こうして得られた2つのDNA−フラグメントを、標準プロトコル (PCR精製キット、Quiagen,Hirden)に従って、精製した。2つのフラグメン トの各0.1ピコモルを一緒にし、変性のために95℃に5分間加熱し、再生の ために室温で1時間保持した。完全なDNA−2本鎖を得るために、2nM d N TPs、ポリメラーゼ緩衝液及びPfuポリメラーゼの添加の後に、各々94℃ で1分及び72℃で5分の10サイクルを実施した。完全長のフラグメントの増 幅のために、混合物にもう一つのPCRの増幅のために、外部のオリゴ SEQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2 各々50ピコモルを加え、pf u−ポリメラーゼの再度添加の後に、各々94℃で1分、55℃で2分及び72 ℃で3分の35サイクルを実施した。こうして製造された558の位置でのGl yのAlaでの置換を有する突然変異されたプロトロンビンcDNAを標準プロ トコルで精製し、次いで、制限エンドヌクレアーゼEcoR1を用いて後切断し 、T4−リガーゼを用いて標準プロトコルにより、同様にEcoR1切断された ベクターpUC18(Pharmacia Biotech Europe GmbH,Freiburg)中に入れてクロ ーン化した。対照のために、このDNAを配列決定した。 例2 Ala 525、Ala 558プロトロンビンの製造 目標突然変異誘発により、ヒトプロトロンビンの525の位置(SEQ ID NO:14)のアミノ酸SerのコドンAGTをアミノ酸AlaのコドンGC Tに、かつ558の位置(SEQ ID NO:14)のアミノ酸Glyのコド ンGGCをAlaのコドン GGCに変異させた。 このために、例1からのプロトロンビンムテインDNA及びオリゴ SEQ ID NO:3をベースとして、525の位置で本来の方向でのAlaへの適当 なヌクレオチド交換及びオリゴ SEQ ID NO:2(3’末端プロトロン ビン)を用いてPCRを実施した。実験条件は、例1におけるそれに相当した。 第2のPCRは、SEQ ID NO:3に対して相補的なオリゴ SEQ I D NO:4及びオリゴSEQ ID NO:1(5’末端プロトロンビン)を 用いて実施した。こうして得られたDNAフラグメントを変性し、ハイブリッド 化し、充填して2本鎖にし、次いで、例1と同様に、外部のオリゴ SEQ I D NO:1及びSEQ ID NO:2を用いてもう一つのPCRを実施した 。 こうして製造されたプロトロンビン−ムテインcDNAを精製し、EcoR1 を用いて後切断し、ベクターpUC18中に入れてクローン化し、対照のために 配列決定した。 例3 Ala 363、Ala 558プロトロンビンの製造 目標突然変異誘発により、ヒトプロトロンビンの位置363(SEQ ID NO:14)のHisのコドンAGTをAlaのコドンGCAに、かつ位置55 8 (SEQ ID NO:14)のGlyのコドンGGCをAlaのコドンG CCに変異させた。 このために、例1からのプロトロンビンムテインDNA及びオリゴ SEQ ID NO:10をベースとして、位置363でのAlaへの本来の方向での相 応するヌクレオチド交換及びオリゴ SEQ ID NO:2(3’末端プロト ロンビン)を用いてPCRを実施した。実験条件は例1に記載のものと同様であ る。第2のPCRを、SEQ ID NO:10に対して相補的なオリゴ SE Q ID NO:11及びオリゴSEQ ID NO:1(5’末端プロトロン ビン)を用いて実施した。こうして得られたDNAフラグメントを変性し、ハイ ブリッド化し、充填して2本鎖にし、次いで、例1と同様に、外部のオリゴ S EQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2を用いてもう一つのPCRを 実施した。 こうして製造されたプロトロンビン−ムテインcDNAを精製し、EcoR1 で後切断し、ベクターpUC18中に入れてクローン化し、対照のために配列決 定した。 例4 Asn 419、Ala 558プロトロンビンの製造 目標突然変異誘発により、ヒトプロトロンビンの位置419(SEQ ID NO:14)のAspのコ ドンGACをAsnのコドンGCAに、かつ位置558(SEQ ID NO: 14)のGlyのコドンGGCをAlaのコドンGCCに変異させた。 このために、例1からのプロトロンビンムテインDNA及びオリゴ SEQ ID NO:12をベースとし、位置419での本来の方向のAsnへの相応す るヌクレオチド交換及びオリゴ SEQ ID NO:2(3’末端プロトロン ビン)を用いてPCRを実施した。実験条件は例1のそれに相応する。第2のP CRは、SEQ ID NO:12に対して相補的なオリゴ SEQ ID N O:13及びSEQ ID NO:1(5’末端プロトロンビン)を用いて実施 した。こうして得られたDNAフラグメントを変性し、ハイブリッド化し、充填 して2本鎖にし、次いで、例1に相応して、外部のオリゴ SEQ ID NO :1及びSEQ ID NO:2を用いる第2のPCRを実施した。 こうして得られたプロトロンビン−ムテインcDNAを精製し、EcoR1を 用いて後切断し、ベクターpUC 18中に入れてクローン化した。対照のため に配列決定した。 例5 Ala 525プロトロンビンの製造 目標突然変異誘発により、ヒトプロトロンビンの位置525(SEQ ID NO:14)のSerのコ ドンAGTをAlaのコドンGCTに変異させた。 このために、プロトロンビンムテインDNA及びオリゴ SEQ ID NO :3をベースとし、位置525でのAlaの本来の方向の相応するヌクレオチド 交換及びオリゴ SEQ ID NO:2(3’末端プロトロンビン)を用いて PCRを実施した。第2のPCRは、SEQ ID NO:3に対して相補的な オリゴ SEQ ID NO:4及びSEQ ID NO:1(5’末端プロト ロンビン)を用いて実施した。こうして得られたDNAフラグメントを変性し、 ハイブリッド化し、充填して2本鎖にし、次いで、外部のSEQ ID NO: 1及びSEQ ID NO:2を用いる第2のPCRを実施した。 こうして製造されたプロトロンビン−ムテインcDNAを精製し、EcoR1 で後切断し、ベクターpUC 18中に入れてクローン化した。対照のために配 列決定した。 例6 ヒトプロトロンビン−ムテインの発現ベクターの構築 CHO哺乳動物細胞中での分泌組み換え発現のために、変異されたプロトロン ビンcDNA(例1〜5参照)の5’末端に、ヒトtPA遺伝子の分泌リーダー 配列を付けた(Pennica 等のNature 301,214-221,1983)。tPA cDNAから 出発して、合成オリゴヌクレオチドSEQ ID NO:9(tPAリーダーの 5’末端及びEcoRI位置)及びSEQ ID NO:8(tPAリーダーの 3’末端、プロトロンビンの5’末端)を用いてtPA−分泌リーダ−cDNA のPCRに基づく増幅を実施した。SEQ ID NO:8に対して相補的なオ リゴ SEQ ID NO:7及びSEQ ID NO:2を用いて、それぞれ 変異されたプロトロンビンムテインフラグメントを増幅させた。tPA−リーダ ーフラグメントをその都度のプロトロンビンムテインフラグメントに添加した。 この混合物を変性させ、ハイブリッド化し、充填して2本鎖にし、オリゴヌクレ オチド SEQ ID NO:90及びSEQ ID NO:2を用いる更なる PCRによりそれぞれのtPA−リーダープロトロンビンムテイン−DNAを製 造した。これらをEcoR1で切断し、pUC 18中に入れてクローン化した 。対照のために配列決定した。 CHO細胞中での発現のために、これらのDNAをEcoR1を用いてpUC 18ベクターから切り出し、単離し、ベクターpc DNA3 neo(invitr ogen,San Diego,USA)のEcoR1切断位置中に挿入した。プロトロンビンcD NAの転写は、このベクター中での強いサイトメガロウイルス−プロモーターの 制御下にある。形質転換された細胞の選択を、プラスミド中に存在する、G41 8−抵抗コロニーのみを成長させるネオマイシン−抵抗遺伝子を用いて実施す る。 形質転換の前に、CHO−細胞中での発現のための相応するDNAを、制限酵 素PvuIを用いて線状化し、沈殿させ、10mMトリス緩衝液(pH8.5)中 に無菌条件下に入れた。 例7 哺乳動物細胞中でのプロトロンビン−ムテインの発現 発現ベクターのDNAをリポフェクタミン(Fa.Gibco;Life Technologies Gmb H;Dieselstrasse 5,76334 Eggenstein,Deutscheland;Nr.530-8324SA)を用い て哺乳動物細胞中に形質転換させた。使用細胞は、CHO−K1(ATCC C CL 61);293(ATCC CRL 1573)であった。 細胞2×105/mlを6−ウエル−培養プレートの1ウエル当たり成長培地 3ml中に接種した。次の日に形質転換を実施した。このために、細胞を血清不 含の媒体で1回洗浄した。リポフェクトアミンでの形質転換を製造会社Fa.G ibcoの指示に従って実施した(Focus(1993),15 Nr.3,73 78)。各ウエルは、 DNA 1μg及びリポフェクタミン6μlを含有し、これらを一緒に血清不含 の細胞培地1000μl中に入れた。37℃で6時間恒温保持の後にこの形質転 換培地を吸引濾去し、細胞を正常の成長培地(牛胎児血清,FCSを含有)と一 緒に1晩恒温保持した。 例8 293−細胞中でのプロトロンビンムテインの一時的発現 293−細胞をDMEM−培地(Gibco Nr.41965)+FCS10%(Biowhitta ker Nr.14601 B)中に保持する。 形質転換を、前記と同様に実施した。この場合に、発現率を高めるために共形 質転換をプラスミドpAdVantage(Promega Nr.E1711)を用いて実施し た。pAdVantage−DNA0.2μg及び発現ベクターpcDNA3中 のその特定のプロトロンビンムテインのDNA0.8μgを前記と同様に形質転 換させた。形質転換後の第1日に、血清含有培地を吸引濾去し、血清不含の培地 (フェノールレッド不含)で交換した。形質転換後の第3日に、この細胞培養上 澄みを取り出し、検定まで−20℃で貯蔵した。 例9 CHO−K1細胞中でのプロトロンビンムテインの安定な発現 前記と同様に形質転換を実施した。CHO−細胞をDMEM/F12=1:1 (Gibco Nr.21331-020)+FCS10%中で保持し、培養した。形質転換後の第1 日に細胞を散布して、6−ウエルプレートの1ウエルから20〜100個の10 cmペトリシャーレ上に接種した。同時にG418(Fa.Gibco,培地中1200 μg/ml)での処理により組み換え細胞を選択するこ とを開始した。得られた抵抗コロニーを、”クローニングシリンダー”法により 単離し、更なる培養及び充分な細胞数の達成の後に、相応するトロンビンムテイ ンの発現に関して検査した。このために、集めた細胞から媒体を吸引除去し、新 たな血清不含の媒体と交換した。決められた時間、例えば24時間、48時間の 後に、この恒温保持された細胞培養上澄みを取り出し、プロトロンビンの存在を ELISAを用いて検定した。 部分的に、得られた組み換え細胞を発現の増加のためにマイクロ滴定プレート 中で単離してクローン化させた。 血清不含の細胞培養上澄みの充分な量を得るために、良好な発現性のCHO− 細胞を種々の培養容器中のFCS10%を含有する媒体中に集めるまで培養した 。引き続き、細胞をPBSで洗浄し、血清不含のDMEM/F12−培地(DM EM:Giobco Nr.11880-028;F12:Gibco Nr.21765-029:混合物は、同じ容量部よ り成る)と共に恒温保持した。この目的のために使用されたDMEMは、フェノ ールレッド不含であった。2日又は3日後に、プロトロンビンムテイン含有細胞 培養上澄みを収穫するために、それぞれ培地交換(”収穫”)を行った。この方 法で、1つの培養容器から10−回まで収穫できた。この場合に、異なる培養容 器からの異なる収穫物を、精製に認容可能な量に達す るために集めた。 例10 組み換えプロトロンビンムテインの発現の検出 プロトロンビンを発現し細胞培地中に分泌する細胞を、組み換えプロトロンビ ンの存在に関して検定し、ここでは、集められた細胞の細胞培養上澄みを、EL ISAを用いるプロトロンビンの存在に関して、又はプロトロンビンの分解の後 にトロンビン活性又はトロンビン抗体に関して検査した。 このために、血清不含の細胞培養上澄みを種々の長さの培養時間の後に取り出 した。細胞上澄み中に存在するプロトロンビンの分解は、蛇毒を用いて達成した (Fa.Sigma;Kat.Nr.V3129)。各々のバッチは、次のように実施した: 試料(血清不含の細胞培養上澄み又はプロトロンビ ンビン 388μl 蛇毒(H2O中0.2mg/ml) 63μl 緩衝液(1MNaCl;100mMCaCl2; 200mM Tris pH7.4) 50μl H2O 100μl この分解混合物を室温で45分間恒温保持した。 引き続き、生じたトロンビンを種々の検定で特徴付けた。 例11 ELISAによるプロトロンビンムテイン及びトロ ンビンムテインの検出 プロトロンビン及びトロンビンの測定用のELISAを次の概要に従って実施 した: − マイクロ滴定プレートを抗−トロンビン−抗体0.1ml/ウエルで塗布; 0.05M NaHCO3,pH9.25μg/ml;16時間/4℃、 − 1%BSA/PBSで飽和;0.3ml/ウエル;0.5〜1時間/RT − 0.5%Tween20/PBSで3回洗浄 − ヒト−トロンビン(Calbochem 605195;3.159NIH U/mg)の1 1標準二倍希釈、 2工程で0.1%BSA/0.05%Tween 20/PBS 10ng/ml を用いて開始;これに平行して測定すべき試料の希釈;0.1ml/ウエル;2 〜4時間/RT − 前記と同様に洗浄 − ビオチニル化された抗−トロンビン−抗体1:200 0.1ml/ウエル ;0.1%BSA/0.05Tween 20/PBS中で希釈;2〜4時間/R T − 前記と同様に洗浄 − ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ−コンプレックス(B.M.108 9153)0.1ml/ウエル; 0.1%BSA/0.05%Tween 20/PBS 中で1:10000希釈;30分/RT − 前記と同様に洗浄 − ペルオキシダーゼ基質0.1ml/ウエル − 反応を2M H2SO40.1ml/ウエルを用いて停止 − 450nmでの吸収の測定 ペルオキシダーゼ基質:TMB−溶液(DSMO中の42mM TMB)0.1 ml及び基質緩衝液(0.1M 酢酸Na pH4.9)10mlを混合;次いで 3%H22 14.7μlを添加。 例12 ヒトトロンビンに対する抗体の製造 ポリクローナル抗体の誘導のために、ウサギを次のようにして免疫化させた。 1日 PBS/完全フロインドのアジュバント(Si gma F5881)0.5ml中のヒトトロンビン2 00μg 14日 PBS/不完全フロインドのアジュバント(S igma F5506)0.5ml中のヒトトロンビン 200μg 28日 PBS/不完全フロインドのアジュバント 0.5ml中のヒトトロンビン200μg 42日 PBS0.5ml中のヒトトロンビン200 μg 最後の免疫化の後7日目に、ウサギの耳血管から血 液を採取した。 得られた血清からのポリクローナルウサギ−抗体の精製は、プロテインAセフ ァロース(製造者Pharmacia)を介して、IgG 65mg/血清10mlの収率 で行われた。ビオチニル化の前に、この抗体を0.05M NaHCO3pH9. 0(2×2リットル)に対して透析させ、次いで、抗体600μl当たりビオチ ン−x−NHS−エステル(Calbiochem 203189;Img/ml H2O)200μl(2.4 mg/ml)を添加し、かつ2時間/RT 振動させた。引き続きPBSに対し て3回透析させた。 得られた抗体を用いて、サンドイッチ−ELISAを構築させた: − マイクロ滴定プレートを0.05M NaCO3(pH9.2)中の抗トロン ビン−AK5μg/ml 0.1ml/ウエルで塗布した;16時間/4℃ − 1%BSAで飽和;0.3ml/ウエル;0.5時間/RT − 0.05%Tween20/PBSで3回洗浄 − 2工程で0.1%BSA/PBS/0.05%Tween20 10ng/m lで開始してヒトトロンビン(Calbiochem 605195)の11標準希釈;これに平 行して測定すべき試料の希釈;0.1ml/ウエル;2時間/RT − 前記のように洗浄 − ビオチニル化された抗−トロンビン−AK1:20 0.1ml/ウエル、 0.1%BSA/PBS/0.05%Tween 20中で希釈;2時間/RT − 前記のように洗浄 − ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ−コンプレックス(B.M.108 9153)0.1ml/ウエル、0.1%BSA/PBS/0.05%Tween 20中で1:10000希釈;30分/RT − ペルオキシダーゼ基質0.1ml/ウエル − 反応を2M H2SO40.1ml/ウエルを用いて停止 − 450nmでの吸収(OD)の測定。 第1図中には、トロンビン濃度に対する吸収(OD)がプロットされている。 ペルオキシダーゼ−基質:TMB−溶液(DMSO中42mM)0.1ml及 び基質緩衝液(0.1M 酢酸−Na pH4.9)10mlを混合;次いで3% H22 14.7μlを添加。 ELISAによるプロトロンビン及びトロンビンムテインの検出: 次の概要に示すようにしてプロトロンビン及びトロンビンを測定するためのE LISAを実施した: − マイクロ滴定プレートに抗−トロンビン−抗体0.1ml/ウエルで塗布; 0.05M NaHCO3pH9.2 5μg/ml、;16時間/4℃、 − 1%BSA/PBSで飽和;0.3ml/ウエル;0.5〜1時間/RT − 0.05%Tween 20/PBSで3回洗浄 − 2工程で0.1%BSA/0.05%Tween 20/PBS 10ng/ mlを用いて開始したヒト−トロンビン(Calbiochem 605195;3.159 NIH U/mg) の11標準希釈;これに平行して測定すべき試料の希釈;0.1ml/ウエル; 2〜4時間/RT − 前記のように洗浄 − ビオチニル化された抗−トロンビン−抗体1:200 0.1ml/ウエル ;0.1%BSA/0.05%Tween 20/PBS中で希釈;2〜4時間 /RT − 前記のように洗浄 − ストレプトアビジン−ペルオキシダーゼ−コンプレックス(B.M.108 9153)0.1ml/ウエル;0.1%BSA/0.05%Tween 20/ PBS中で1:10000希釈;30分/RT − 前記のように洗浄 − ペルオキシダーゼ基質0.1ml/ウエル − 2MH2SO4 0.1ml/ウエルを用いて反応を停止 − 450nmでの吸収の測定 。 ペルオキシダーゼ基質:TMB溶液(DMS中TMB 42mM)0.1ml 及び基質緩衝液(0.1M酢 酸−Na、pH4.9)10mlを混合し、次いで3%H2214.7μlを添加し た。 例13a 血漿からのヒトトロンビンの精製 ヒトクエン酸塩血漿からのヒトトロンビンの精製は、ヘンリクソン(Henrikson ;Methodes in Enzymology,Vol.222,pp312 3279)が記載しているように行う。 プロトロンビン分解及びこのトロンビンのヘパリンクロマトグラフィによる精製 は、例14及び15に記載のように行う。トロンビン含有フラクシヨンを色原性 トロンビン検定により、S 2238を用いて測定し、限外濾過により1mg/ mlまで濃縮し、PBSに対して透析濾過した。 色原性基質S 2238を用いるトロンビン活性の測定 トロンビンムテインの活性をトリペプチドの分解により測定する。このために 次の滴定法に従って実施する: 試料(トロンビン0.5U;/ml;又は種々の希釈 度の分解されたプロトロンビン) 50μl 水 100μl S−2238(H2O中1mg/ml;Fa.Chromog enix,Moelndal;Sweden) 50μl 。 この混合物を37℃で10〜15分間恒温保持する。引き続き、405nmの 波長での吸収を測定し、検 量曲線を用いてトロンビン量0.01〜1U/mlが測定された。 例13b アニオン交換体クロマトグラフィによるプロトロンビンムテインの精製 CHO−細胞培養からのプロトロンビン−含有細胞培養上澄み35リットルを 、まず、4Cでの限外濾過(SPS400Membran、Fresenius,St.Wendel)によ り400mlまで濃縮させ、次いで10mM Tris pH7.5に対して、 導電率1.1mS/cmになるまで透析濾過する。脱塩された濾液を次いで、Q −セファロースFFカラム(直径5cm、容積530ml)上に6ml/min の流速で装入し、このカラムを出発緩衝液(20mMTris/HCl pH7 .5)で洗浄し、引き続き400mMNaClへの勾配で、15カラム量にわた り展開させる。プロトロンビン−含有フラクシヨンを、ELISAを用いて同定 する。プロトロンビンムテインは、280mM NaClから溶離開始する。こ のカラムから蛋白質約150〜200mgが単離される。 例14 プロトロンビンからのトロンビンムテインの遊離 Q−セファロースクロマトグラフィのアミコン(Amicon)YM 30上で濃縮 されたフラクシヨン(最終量20ml、総蛋白質175mg)を、20mM T ris/HCl(pH7.5)2リットル、100mMNaClに対して透析さ せ、分解のために1MCaCl2、20mM Tris(pH7.5)の添加によ り10mMの最終濃度に調節する。オキシラヌス・スクテラツス(Oxyranus scut ellatus)からの蛇毒30mgの添加により、4℃で撹拌下に分解させ、12時間 後に20mM EGTA−溶液(pH7.5)2mlの添加により反応を停止さ せる。 例15 ヘパリンクロマトグラフィによるトロンビンムテインの精製 例14からのトロンビン−含有分解混合物を、引き続きヘパリンセファロース −カラム(14cm×1cm、Pharmacia)上に38cm/hの流速で装入する。 カラムを20mM燐酸−Na20ml、0.1MNaCl(pH7.5、0.01 %プルリオール(Pluriol)F68 )で洗浄の後に、このカラムを600mM NaClへの直線的勾配で、20mM燐酸−Na、pH7.5、0.01%プルリ オールF68 150mlにわたり展開させる。次いで、このトロンビンムテイ ンをELISAで検定する。このムテインを約400mM NaClで溶離させ る。ムテイン30〜35mgが得られ、BSA(1mg/ml)の添加の後に、 PBS、0.01%プルリオールF68に対して透析させ、−20℃で貯蔵した 。 例16 インビトロ系でのヒルジンの中和 ヒルジン上の不活性組み換えトロンビンの解毒作用を、トロンビン−活性試験 で検査した。このために、ヒルジン;試験すべきトロンビンムテイン;活性トロ ンビン及びS−2238を一緒に恒温保持した。この検定の基礎になっている原 理は、試験すべき不活性トロンビンによるヒルジンの中和(又は競合)及びこれ から生じる活性トロンビンの高い活性である。 このために次のピペット法に従って実施する: ヒルジンHL 20(1.5U/ml)100μl又はTBS(pH7.5) 中の0.1%BSA及びトロンビンムテイン(例2で製造)100μlを室温で 5分間前恒温保持した。活性トロンビン(0.5U/ml)50μlの添加の後 に、この反応をS−2238(H2O中1mg/ml;Fa,Chromegenix,Moeldal; Scweden)50μlの添加により開始させた。この混合物を37℃で15分間恒 温保持した。引き続き410nmの波長での吸収を測定した。不活性トロンビン ムテインでのヒルジンの中和は、吸収の上昇をもたらした(第2図参照)。 例17 犬におけるPEG−ヒルジンの中和 ビーグル犬(9.8〜13.5kg)にPEG−ヒルジンを10mg/kgの量 で皮下適用した。PEG− ヒルジン注射の後180分に例2で製造したトロンビンムテイン(Thrombinmut #3)を20g/kgの用量で50分にわたり静脈注射適用した。この実験の開 始時に、血液試料を犬の気管支静脈(V.bachialis)の穿孔により取り出し、更 なる試料は150の後に6時間までの時間にわたり取り出した。クエン酸塩−血 液から2000gでの20分間の遠心分離により血漿を取得し、分析するまで− 20℃で貯蔵した。 この血漿試料中の抗トロンビン−活性を、スパンナーゲル(Spannagel)等に よるBlood Coagulation Fibrinolysis,1991,2:121-127 に記載のようにして測定 した。抗凝集活性(aPTT)は、パトロムチン−系(Behring)を用いて測定 した。 結果を第3図にまとめる。対照動物では抗トロンビン活性がPEG−ヒルジン の適用の後に急速に上昇しているが、解毒薬で処理された動物中では抗トロンビ ン活性の上昇を阻止することができた(第3B図)。解毒薬注射の終了後に、P EG−ヒルジン血漿中濃度は、対照のそれに匹敵する割合でさらに上昇する。定 性的に同じ様な経過がaPTTでも観察される(第3A図参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 38/46 A61K 37/54 (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 9/74 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL,JP, KR,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TR,UA,US (72)発明者 クラウス ボルシュヴァイラー ドイツ連邦共和国 D―69118 ハイデル ベルク カール―クリスト―シュトラーセ 13 (72)発明者 マーティン シュミット ドイツ連邦共和国 D―64625 ベンスハ イム ミッテルシュトラーセ 49ベー (72)発明者 ハンス ヴォルフガング ヘフケン ドイツ連邦共和国 D―67069 ルートヴ ィッヒスハーフェン ダムシュテュッカー ヴェーク 37 (72)発明者 ユルゲン シュヴェーデン ドイツ連邦共和国 D―67433 ノイシュ タット ハインリヒ―シュトリーフラー― シュトラーセ 19 (72)発明者 クラウス リュープザーメン ドイツ連邦共和国 D―67434 ノイシュ タット カイザーシュトゥール 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.天然トロンビンと比べて配列中で次の違い: (a)GlyのAlaでの置換、このGlyは配列環境Tyr−Gly−Ph e中に存在し、天然のヒトプロトロンビン(SEQ ID NO:14)中の位 置558を占めている; (b)次の残基の少なくとも1個の置換又は欠失; (b1)配列環境Ala−His−Cys中に位置し、天然のヒトプロトロ ンビン(SEQ ID NO:14)中の位置363を占めているHis; (b2)配列環境Arg−Asp−Ile中に位置し、天然ヒトプロトロン ビン(SEQ ID NO:14)中の位置419を占めているAsp; (b3)配列環境Asp−Ser−Gly中に位置し、天然ヒトプロトロン ビン(SEQ ID NO:14)中の位置525を占めているSer を有するトロンビンムテイン。 2.天然ヒトトロンビン(SEQ ID NO:14)と比べて配列中で次の違 い: (a)位置558でのGlyのAlaでの置換; (b)次の残基の少なくとも1個の置換又は欠失: (b1)位置363でのHis; (b2)位置419でのAsp; (b3)位置525でのSer を有する、請求項1に記載のトロンビンムテイン。 3.配列中の違い(b)は、位置525での置換である、請求項2に記載のトロ ンビンムテイン。 4.配列中の違い(b)は、SerのAlaへの置換である、請求項3に記載の トロンビンムテイン。 5.請求項1から4のいずれか1項に記載のトロンビンムテインをコード化して いる核酸配列。 6.請求項1から4のいずれか1項に記載のトロンビンムテインの凝血障害の治 療の際の使用。 7.トロンビン抑制剤の解毒薬としての請求項6に記載の使用。 8.ヒルジン、ヒルジンムテイン又はヒルジン誘導体の解毒薬としての請求項7 に記載の使用。 9.ポリエチレングリコールで変性されたヒルジン誘導体の解毒薬としての請求 項8に記載の使用。 10.請求項1から4のいずれか1項に記載のトロンビンムテインを薬剤学的に 慣用の助剤と一緒に含有する、トロンビン抑制剤の解毒薬。
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