JPH1151249A - 推進工法及び管継手構造 - Google Patents

推進工法及び管継手構造

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JPH1151249A
JPH1151249A JP9213410A JP21341097A JPH1151249A JP H1151249 A JPH1151249 A JP H1151249A JP 9213410 A JP9213410 A JP 9213410A JP 21341097 A JP21341097 A JP 21341097A JP H1151249 A JPH1151249 A JP H1151249A
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pipe
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flange
port
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哲二 下保
Yoshiki Okamoto
芳樹 岡本
Ichiro Shiomi
一郎 塩見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震などによる推進管Aの前後の動きを吸収
する。 【解決手段】 フランジ4を受口11端面に当接すると
ともに、挿し口突起17を受口突起16に当接し、その
両者の当接で推進力を担う。推進管Aが到達坑に至れ
ば、その先頭推進管Aを固定して、最後尾の推進管Aを
引き戻して、各管継手部において、ボルト13の頭にフ
ランジ4が当接するまで、両管A、Aを離す。地震など
によって管Aが前後に動けば、ボルト13が破損して、
後方への動きを可能とし、前方へは突起17が突起16
に当接するまで、両管A、Aは近づく。すなわち、突起
17の移動可能範囲で管Aの伸縮が吸収され、突起17
のリング3への当接により、抜け止めされ、突起16へ
の当接により突き押しが防止される。リング18の嵌合
によって、蛇行はより抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上水道、ガス、
下水道などに用いる流体輸送用配管における、複数の推
進管を順次継ぎ足しながら地中に推進させて敷設する非
開削推進工法、及びその工法に使用する管継手構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダクタイル鋳鉄管等の埋設管路施
工は、地面を開削して敷設するのが一般的であった。こ
れを開削工法という。
【0003】しかし、昨今では幹線道路に止まらず、一
般道路においても交通量が増加したため、開削工法のた
めに交通を遮断することは困難になってきている。この
ため図9(a)に示すように、発進坑Pと到達坑Qだけ
を開削し、発進坑Pから掘削刃Rにより、地中Wを水平
に掘り進み、又は管Aを圧入し、管Aを順次継ぎ足しな
がらジャッキBにて押し込んでいく、いわゆる推進工法
も一般的に多く用いられている。
【0004】この推進工法に用いられている管継手構造
としては、図10に示すように、一方の管Aの受口1
に、その内面に拡径状態のロックリング3を内装した状
態で、他方の管Aの挿し口2を挿し込み、その挿し口2
の外面全周に設けたフランジ4を受口1端面に当接す
る。この挿入後、まず、ロックリング3はその周囲等間
隔位置のセットボルト3aをねじ込むによって、挿し口
2に圧接し、また、ボルト4aをフランジ4の周囲等間
隔位置に挿通して受口1端面にねじ込む。
【0005】つぎに、挿し口2外面と受口1内面間にゴ
ム輪5及び割輪6を挿入し、さらに、押輪7を受口1内
面に当てがうとともに、その押輪7の周囲のボルト7a
の頭に継ぎ棒8を挿し込む。この状態で、ボルト7aを
回して後退させると、継ぎ棒8の後端が受口1の内周凹
壁1aに当接し、その後は、押輪7が前進して割輪6及
びゴム輪5を押圧して受口1内面と挿し口2の外面をシ
ールする。この後、その押輪7の後部に、管A内面のラ
イニング9と同質のライニング材、例えばモルタル9a
を充填する。
【0006】これらの作業によって、管継手が構成さ
れ、この状態で、他方の推進管A側から一方の推進管A
側に推進させて配管(敷設)する(図9(b))。この
とき、上記ボルト4aによる締結部が推進力伝達部とな
り、挿し口2と受口1、すなわち両管A、Aが一体化し
て推進される。図中、Dは外装コンクリート、4bはフ
ランジ補強用リブである。
【0007】この管継手構造においては、地震などによ
って、管Aに管軸方向前後の伸縮力が働くと、図11に
示すように、所要値以上の引張力によって、ボルト4a
が破断し、受口1に対して挿し口2が摺動して、その伸
縮を吸収し、挿し口2外面に溶接した突起2aのロック
リング3への当接により、挿し口2の抜け止めがなされ
る。また、特開平8−135843号公報には、挿し口
2の端面を、受口1の内面凹壁1aに当接して推進する
管継手構造が示され、この構造ではロックリング3が挿
し口2外周面の環状溝内を摺動することにより、管継手
部の伸縮を吸収するとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記フランジ4と受口
1端面との当接、挿し口2端面と受口1の内面凹壁1a
との当接のいずれの推進手段によっても、推進が終了し
た時点では、それらの当接が維持された状態となる。す
なわち、挿し口2のそれ以上の受口1への挿入はなされ
ない。したがって、地震などにおいては、、伸張力のみ
ならず、圧縮力も働くため、伸張力に対しては挿し口2
の後退で対処し得るが、圧縮力に対しては同方向の動き
を許容する量がなく、過大な力を受けたとき、該当接部
で突き押しが生じ、フランジの取付け部や挿し口端など
の管の挿し口部が破壊する恐れがある。
【0009】因みに、開削工法では、伸縮形の耐震継手
を用い、各継手部毎に伸縮量を確保しながら配管するこ
とができ、地震等により地盤変動が生じた場合でも継手
部が伸縮し、地盤変動を吸収する事ができる。
【0010】また、推進時、その推進力は、同じく、フ
ランジ4と受口1端面の当接、又は挿し口2端面と受口
1内面凹壁1aの当接によって担っており、曲線推進部
や大きなレキ等の含まれる箇所では、その推力伝達部に
偏荷重が加わり、すなわち、局部的な応力集中が生じ、
フランジ4、挿し口2端面などが破損する恐れがある。
【0011】さらに、蛇行防止は、フランジ4に挿通し
た周方向複数のボルト4aの締結によって担保している
が、大きなレキ等の含まれる箇所では十分でなく、より
効果的な蛇行防止構造が望まれている。
【0012】この発明は、推進工法において敷設した配
管の継手部においても、各管の管軸方向前後の移動を許
容し得るようにすることを第1の課題、推進力伝達部の
分散を図ることを第2の課題、蛇行防止をより確実にす
る事を第3の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、この発明は、推進管が到達坑に至った後、そ
の先頭の推進管を固定した状態で、最後尾の推進管を引
くことにより、各推進管を引き戻して、各推進管間に、
各推進管が切り離されることなく管軸方向前後に移動可
能となるようにしたのである。
【0014】このようにすれば、地震などによって管軸
方向前後に伸縮力が働いても、各管がその管軸方向前後
に移動することにより、その伸縮力が吸収されて管継手
の破壊などが極力抑えられる。
【0015】上記第2の課題を解決するために、この発
明は、フランジと受口端面の当接によって推進力を担う
管継手構造において、上記受口内面に受口突起、上記挿
し口外面に挿し口突起をそれぞれ設け、上記一方の推進
管に他方の推進管を挿し込んで、前記フランジが前記受
口端面に当接したとき、前記挿し口突起も受口突起に当
接して推進力の一部を担うようにしたのである。
【0016】このように、フランジと受口端面との当接
に加え、受口突起と挿し口突起の当接によっても、推進
力を担えば、すなわち、受口突起と挿し口突起が推進力
伝達部となれば、曲線推進部や大きなレキ等の含まれる
箇所における偏荷重も極力少なくなって、管継手部の破
損等も極力抑えることができる。
【0017】上記第3の課題を達成するために、この発
明は、フランジと受口の当接によって推進力を担う管継
手構造において、上記挿し口外周面に蛇行防止リングを
嵌着し、この蛇行防止リングは、前記フランジが挿し口
端面に当接した際、そのフランジ前面に押圧されて受口
内面と挿し口外周面の間に嵌め込まれるようにしたので
ある。
【0018】このように、蛇行防止リングが受口内周面
と挿し口外周面に嵌めこまれれば、受口と挿し口を一体
にして蛇行を有効に抑制する。
【0019】
【発明の実施の形態】上記第1の課題を達成するための
発明の実施形態としては、フランジを受口端面に当接し
て推進する管継手構造において、所要以上の引張り力で
破断する引き戻しボルトを、前記フランジを貫通させて
前記受口端面にねじ込み、他方の推進管を引き戻した
際、前記フランジは、前記引き戻しボルトを所要長さ移
動してそのボルト頭に当接したのち、一方の推進管に引
き戻し力を伝達する構成を採用し得る。
【0020】この管継手構造であれば、発進坑から到達
坑に向う地中に、前記発進坑内で、複数の推進管を順次
継ぎ足しながら推進させて、推進管が到達坑に至った
後、その先頭の推進管を固定した状態で、最後尾の推進
管を引くことにより、各管継手部において、フランジが
引き戻しボルトを摺動してそのボルト頭に当接したの
ち、一方の推進管に引き戻し力が伝達されて、そのフラ
ンジの摺動長さ分の両管の収縮可能長さが形成される。
【0021】したがって、地震などによって、管に伸縮
力が働くと、所要値以上の伸張力によって引き戻しボル
トが破壊して、受口に対し挿し口が摺動してその伸長を
吸収する。一方、圧縮力に対しては、上記引き戻し長さ
に相当する間隔内における挿し口の摺動によってその吸
収がなされる。
【0022】上記第1及び第2の課題を達成するための
発明の実施形態としては、上記の実施形態において、上
記受口内面に受口突起、上記挿し口外面に挿し口突起を
それぞれ設けるとともに、前記受口内面の受口突起より
外側に拡径状態のロックリングを設け、一方の推進管に
他方の推進管を挿し込んで、前記フランジが前記受口端
面に当接したとき、前記挿し口突起は受口突起に当接し
て推進力の一部を担い、前記ロックリングは、受口外面
からのボルトのねじ込みにより押圧されて縮径して挿し
口外周面に圧接し、他方の推進管が引き戻されて前記フ
ランジが前記引き戻しボルトの頭に当接した際、前記挿
し口突起は、前記ロックリングと受口突起の中程に位置
する構成を採用し得る。
【0023】この構成においては、挿し口突起のロック
リングと受口突起の間隙内の動き量が、管伸縮の吸収幅
となり、挿し口突起のロックリング又は受口突起との当
接によって、受口からの抜け止め、又は挿し口の所要以
上の挿し込みが防止される。
【0024】この構成において、フランジ前面に受口内
面に嵌まるリングを設ければ、上記3の課題も達成し得
る構成となる。
【0025】なお、上記両発明の実施形態の管継手構造
であれば、上述と同様に、発進坑から到達坑に向う地中
に、前記発進坑内で、複数の推進管を順次継ぎ足しなが
ら推進させて推進管が到達坑に至った後、その先頭の推
進管を固定した状態で、最後尾の推進管を引くことによ
り、各管継手部において、フランジが引き戻しボルトを
摺動してそのボルト頭に当接したのち、一方の推進管に
引き戻し力が伝達されて、そのフランジの摺動長さ分の
両管の収縮可能長さが形成され、その形成により、管の
伸縮が吸収される。
【0026】
【実施例1】管継手構造の一実施例を図2乃至図5に示
し、前記と同一符合は同一物を示す。この実施例では、
まず、従来(図10)の挿し口2の挿入後に装着される
ゴム輪5によるシールではなく、受口11の内面溝11
aに嵌着されるゴム輪(パッキング)15によりシール
をするようにした。このゴム輪15は、挿し口12の挿
入前に装着し、その後、挿し口12を受口11に挿し込
む。
【0027】このように、挿し口12を挿し込むだけの
シール構造であると、図10の管継手構造のように、挿
し口2の挿入後に管A内に作業者が入って、ゴム輪5、
押輪7などの装着を行う必要がなくなり、作業性が向上
する。また、作業者が入って作業をし得ない口径φ70
0mm以下の中小口径の管Aにおいても、推進工法が可
能となる。
【0028】受口11の内面中程全周に受口突起16、
挿し口12の外面全周に挿し口突起17がそれぞれ形成
されており、図3に示すように、挿し口12のフランジ
4が受口11の端面に当接したとき、両突起16、17
も当接して、推進力を、フランジ4と受口端面の当接と
ともに、この突起16、17の当接によって担う。突起
16、17は全周に連続して形成されており、管Aと同
時の一体成形でも、溶接によってでもよい。
【0029】フランジ4に挿通される引き戻しボルト1
3は、従来より長いものを使用し、図4に示すように、
後側の推進管Aを引くと、フランジ4がそのボルト13
の頭に当接するまで、管Aは後退し、それ以後はボルト
13を介して両管A、Aが一体に引き戻される。この作
用は各管継手部において行われる。
【0030】この引き戻しにより、挿し口突起17は受
口突起16から離れて、ロックリング3と受口突起16
の中程に位置する。すなわち、図4に示すように、引き
戻し量をL1 とすると、両突起16、17の間隔及びロ
ックリング3と挿し口突起17の間隔L2 並びに挿し口
12先端と受口11内面凹壁11bの間隔L3 の間に
は、L1 =L2 <L3 の関係が生じる。この関係が各管
継手部において生じ、間隙L2 が管Aの間における伸縮
可能長さとなって、管Aの伸縮が吸収されるとともに、
間隔L3 により、挿し口12先端と受口11内面凹壁1
1bの間は挿し口12の受口11奥方への移動があって
もその移動を許容する距離を有する。L2は管Aの有効
長の1%以上とする。
【0031】ロックリング3は、図5(a)に示す形状
をして、常時は拡径力が付与されており、図2に示すよ
うに、受口11の溝に嵌めると、その溝内にその殆どが
没して突起17を有する挿し口12の挿入に支障がない
ようになっている。その挿入後に、図3に示すように、
セットボルト3aをねじ込むことにより、ロックリング
3は縮径して、挿し口12の外周面に圧接し、継手部の
両管A、Aに抜け出し作用が働いたとき、挿し口突起1
7を係合してそれ以上の抜け出しを防止する係止部を形
成する。また、ロックリング3は、両管A、A(挿し口
12と受口11)を一体にするとともに、ある程度の蛇
行を抑制する。
【0032】また、フランジ4の前面には図5(b)で
示す蛇行防止リング18を嵌めるようになっており、こ
のリング18は縮径力が付与されて、挿し口12に嵌め
られると、その縮径力によって、挿し口12に強固に嵌
着する。そのリング18の断面は、受口11の先端部内
側にぴったり嵌まる形状になっており、図3に示すよう
に、フランジ4が受口端面に当接すると、その当接力に
よって、リング18は受口11と挿し口12の間にぴっ
たり嵌まり込んで、ロックリング3とともに受口11と
挿し口12を一体にして、蛇行防止を行なう。
【0033】なお、曲線配管の推進工法の場合には、蛇
行防止リング18は設けない。両リング3、18はFC
D、SS、SUS等の強度が大きく、弾性を有する金属
材料を使用する。因みに、引き戻しボルト13は、曲が
り部を推進する際には、フランジ4の貫通孔内の遊びに
よってその曲がりに対応する。
【0034】この実施例は、以上のように構成されてお
り、推進工法でもって地中に敷設するには、図1に示す
ように、従来と同様に、発進坑Pから到達坑Qに向う地
中Wに、発進坑P内で、推進管Aを順次継ぎ足しながら
ジャッキBにより推進させて埋没する。
【0035】その管Aの継ぎ足し時、図2に示すよう
に、ゴム輪15を設けた受口11に、リング18を嵌め
た挿し口12を挿入し、図3に示すように、挿し口突起
17を受口突起16に当接するとともに、フランジ4を
受口端面に当接し、かつ、リング18を受口11内面に
嵌め、引き戻しボルト13を受口端面にねじ込む。この
状態で推進させる。
【0036】継ぎ出し推進を進めて、図1(a)に示す
ように、推進管Aが到達坑Qに至れば、同図(b)に示
すように、管固定治具Eによって、その先頭の推進管A
を到達坑Q内に固定して、ジャッキBにより、最後尾の
推進管Aを引き戻す。この引き戻し力により、図4に示
すように、各管継手部において、前側の推進管Aに対
し、後側の推進管AがL1 の長さ後退し、図1(b)の
ごとく、各管継手部に隙間Sが生じる。この状態で敷設
は完了する。各管継手部が図4の状態であることによ
り、上述のごとく、地震などによって、管Aにその管軸
方向前後の伸縮が生じても、ボルト13の破壊及び突起
17の移動によってその伸縮が吸収され、また、突起1
7のロックリング3又は突起16への当接により、挿し
口12の抜け出し又は突き押しが防止される。
【0037】ここで、ボルト13の有効断面積をA、ボ
ルト13の破断点応力σ、ボルト本数をNとすると、ボ
ルト13による管継手部の拘束力FB は、FB =A・σ
・Nとなる。また、推進終了後に管AをジャッキBで引
き戻す場合の最大引張力をFJ ,地震時に耐えるべき管
軸方向の引張力をFA (=0.3Dtf、D:呼び径m
m)とすると、これらが次式に示す関係となるようにボ
ルト13の選択を行う。Fj <FB =A・σ・N<FA
【0038】
【実施例2】この実施例は、図6乃至8に示すように、
引き戻しボルト13に代えて、ロックリング3にその全
周に亘って、突出する当接部13aを形成し、引き戻し
時、この当接部13aに挿し口突起17を当接させて、
後側の推進管Aに前側の推進管Aを追従して動くように
したものである。
【0039】この実施例は、ロックリング3をその溝3
b内に退避させた状態で挿し口12を受口11に挿し込
み、図6に示すようにセットボルト3aを締め付けるこ
とにより、挿し口突起17の移動エリアに当接部13a
を突出させる。この状態で、従来と同様にして推進を行
なう。到達坑Qに至れば、最後尾の推進管Aを引き戻し
て、図7に示すように各管継手部において、挿し口突起
17が当接部13aに当接した状態とする。この状態
は、図1(b)に示す状態となる。
【0040】この状態において、地震などによって、管
Aにその管軸方向前後の伸縮が生じると、図8に示すよ
うに、挿し口突起17が当接部13aを折曲したり、折
損してロックリング3まで移動可能となる。すなわち、
挿し口突起17がロックリング3と受口突起16の間を
移動可能となって、上記管Aの伸縮を吸収する。
【0041】この実施例において、引き戻しボルト13
を設けることもできる。このとき、挿し口突起17の当
接部13aへの当接とフランジ4のボルト13の頭への
当接は同時に行なわれるようにしてもよく、どちらか一
方が早く当接するようにすることもできる。
【0042】
【発明の効果】この発明は、以上のようにしたので、地
震などによる配管の管軸方向前後の動きを吸収すること
ができ、管継手部の破損等を有効に防止し得る。すなわ
ち、引き抜く方向および押し込む方向共に継手伸縮量が
確保できるため、地震等により地盤が大きく変動した場
合でも、継手部は地盤変動に追従でき、さらに安心な耐
震管路を構築できる。
【0043】また、推進時の推進力偏位も大きく生じに
くく、円滑な推進を行い得る。すなわち、推進力はフラ
ンジ部および挿し口突起により分散して伝達されるた
め、推進施工中に曲線部やレキ等において、局部的に推
力が増大したとしても、フランジに加わる力を小さく抑
えることができて、円滑な推進を行うことができる。
【0044】さらに、蛇行防止リングの受口内面への嵌
入によって、管径方向の受口、挿し口の一体化が強固と
なり、推進時の直進性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の推進工法の説明図
【図2】この発明の管継手構造の一実施例の作用説明用
要部断面図
【図3】同実施例の作用説明用断面図
【図4】同実施例の作用説明用断面図
【図5】(a)は同実施例のロックリングの正面図、
(b)は同蛇行防止リングの正面図
【図6】他の実施例の作用説明用断面図
【図7】同実施例の作用説明用断面図
【図8】同実施例の作用説明用断面図
【図9】推進工法の従来例の説明図
【図10】同従来例の作用説明用要部断面図
【図11】同作用説明用要部断面図
【符号の説明】
A 推進管 B 元押しジャッキ E 管固定治具 P 発進坑 Q 到達坑 W 地盤(地中) 1、11 受口 2、12 挿し口 3 ロックリング 3a セットボルト 4 挿し口フランジ 13 引き戻しボルト 13a 当接部 15 シール用ゴム輪 16 受口突起 17 挿し口突起 18 蛇行防止リング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発進坑Pから到達坑Qに向かう地中W
    に、前記発進坑P内で、複数の推進管Aを順次継ぎ足し
    ながら推進させて敷設する推進工法に使用される、前記
    推進管Aの管継手構造であって、 上記推進管Aが到達坑Qに至った後、その先頭の推進管
    Aを固定した状態で、最後尾の推進管Aを引くことによ
    り、各推進管Aを引き戻して、各推進管A間に、各推進
    管Aが切り離されることなく管軸方向前後に移動可能と
    なるようにしたことを特徴とする管継手構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管継手構造において、
    一方の推進管Aの受口11に他方の推進管Aの挿し口1
    2を挿し込んで継ぎ足され、前記挿し口12外周に設け
    たフランジ4を前記受口11端面に当接して、他方の推
    進管A側から一方の推進管Aに推進される推進管Aの管
    継手構造であって、 所要以上の引張り力で破断する引き戻しボルト13を、
    上記フランジ4を貫通させて上記受口11端面にねじ込
    み、他方の推進管Aを引き戻した際、前記フランジ4
    は、前記引き戻しボルト13を所要長さ移動してそのボ
    ルト頭に当接したのち、一方の推進管Aに引き戻し力を
    伝達することを特徴とする管継手構造。
  3. 【請求項3】 発進坑Pから到達坑Qに向かう地中W
    に、前記発進坑P内で、複数の推進管Aを、一方の推進
    管Aの受口11に他方の推進管Aの挿し口12を挿し込
    んで順次継ぎ足しながら、挿し口12外周面に設けたフ
    ランジ4を前記受口11の端面に当接して、他方の推進
    管A側から一方の推進管A側に推進させて敷設する推進
    工法に使用される、前記推進管Aの管継手構造であっ
    て、 上記受口11内面に受口突起16、上記挿し口12外面
    に挿し口突起17をそれぞれ設け、上記一方の推進管A
    に他方の推進管Aを挿し込んで、上記フランジ4が上記
    受口11端面に当接したとき、前記挿し口突起17も受
    口突起16に当接して推進力の一部を担うことを特徴と
    する管継手構造。
  4. 【請求項4】 発進坑Pから到達坑Qに向かう地中W
    に、前記発進坑P内で、複数の推進管Aを、一方の推進
    管Aの受口11に他方の推進管Aの挿し口12を挿し込
    んで順次継ぎ足しながら、挿し口12外周面に設けたフ
    ランジ4を前記受口11の端面に当接して、他方の推進
    管A側から一方の推進管A側に推進させて敷設する推進
    工法に使用される、前記推進管Aの管継手構造であっ
    て、 上記挿し口12外周面に蛇行防止リング18を嵌着し、
    この蛇行防止リング18は、上記フランジ4が受口11
    端面に当接した際、そのフランジ4前面に押圧されて受
    口11内面と挿し口12外周面の間に嵌め込まれて、推
    進時の蛇行を防止することを特徴とする管継手構造。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の管継手構造において、上
    記受口11内面に受口突起16、上記挿し口12外面に
    挿し口突起17をそれぞれ設けるとともに、前記受口1
    1内面の受口突起16より外側に拡径状態のロックリン
    グ3を設け、 上記一方の推進管Aに他方の推進管Aを挿し込んで、上
    記フランジ4が上記受口端面に当接したとき、前記挿し
    口突起17は受口突起16に当接して推進力の一部を担
    い、 上記ロックリング3は、受口11外面からのボルト3a
    のねじ込みにより押圧され縮径して挿し口12外周面に
    圧接し、 他方の推進管Aが引き戻されて上記フランジ4が上記引
    き戻しボルト13の頭に当接した際、上記挿し口突起1
    7は、上記ロックリング3と受口突起16の中程に位置
    することを特徴とする管継手構造。
  6. 【請求項6】 発進坑Pから到達坑Qに向かう地中W
    に、前記発進坑P内で、複数の推進管Aを順次継ぎ足し
    ながら推進させて敷設する推進工法であって、 上記推進管Aが到達坑Qに至ったあと、その先頭の推進
    管Aを固定した状態で、最後尾の推進管Aを引くことに
    より、各推進管Aを引き戻して、各推進管A間に、各推
    進管Aが切り離されることなく管軸方向前後に移動可能
    となるようにしたことを特徴とする推進工法。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は5に記載の管継手構造
    でもって請求項6記載の推進工法を行うことを特徴とす
    る推進工法。
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CN102454847A (zh) * 2010-10-15 2012-05-16 李到妍 伸缩及耐震用管接头

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