JPH11512469A - 加工性の改良されたポリマー - Google Patents

加工性の改良されたポリマー

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JPH11512469A JP9511742A JP51174297A JPH11512469A JP H11512469 A JPH11512469 A JP H11512469A JP 9511742 A JP9511742 A JP 9511742A JP 51174297 A JP51174297 A JP 51174297A JP H11512469 A JPH11512469 A JP H11512469A
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Abstract

(57)【要約】 ポリラクトンを提供する。このポリラクトンは、少くとも一つの3官能価以上の開始剤から成る開始剤系によりラクトンを重合させることによって得られる。このポリラクトンは、その融点よりも35〜45℃高い範囲のある温度において、0.1S-1のせん断速度のとき、少くとも6kPasのずり粘性率を有し、100s-1のせん断速度のとき、3.5kPas以下のずり粘性率を有する。また、40kJ/molよりも大きなずり粘性の活性化エネルギーを有する。好ましくは、このポリラクトンはポリカプロラクトンである。

Description

【発明の詳細な説明】
加工性の改良されたポリマー 本発明は、ポリラクトン特にポリカプロラクトンに関するものであり、より詳 しくは、改良された加工性特にこのポリラクトンのインフレーションを可能にす る加工仕を有するポリラクトンに関する。 ポリラクトン特にポリカプロラクトンは、いくつかの好ましい性質、たとえば 、良好な生物分解性、引張強さと靱性、および割合に低い融点、を有する。これ らの性質により、ポリマー産業におけるポリラクトンの使用が特に好ましいもの となる。ポリラクトンの多くの可能な用途においては、ポリラクトンがフィルム の形であることが必要である。しかし通常、ポリラクトンは非薄膜の形、たとえ ば特に、塊、粉末または粒状で製造される。したがって、ポリラクトンを加工し て所望のフィルムを製造することが必要である。ポリマーをフィルムに加工する のに普通に使用される一つの方法は、インフレーションである。この方法では、 ポリマー溶融液がサーキュラーダイを通して押出され、形成される管状押出物が 膨張させられ、ガス(普通は空気)によって冷却されて、気球(bubble)が作られ る。次に、この気球は平らにつぶされて二層(double thickness)または管状フ ィルムが作られる。このフィルムはそのままで使用できるが、あるいは切り開い て一層(single thickness)のフィルムとすることができる。 ポリラクトンから成るフィルムを製造する方法がいくつか当業者によって提案 されている。欧州特許第0003846号明細書には、インフレーションに適し たポリラクトンから成る組成物を、ラクトンを多官能価のアクリレートと重合さ せてから、放射線に暴露することによりポリマーを橋かけ結合させることによっ て製造できる、ということが開示されている。Goldbergらは、“Degradation of Polycaprolactone Films in Soil and Compost Mediums(土壌および堆肥材料 中でのポリカプロラクトンフィルムの分解)という論文において、ある特定の条 件下で、分子量80,000のポリカプロラクトンのインフレーションが可能で あることを教示している。特願平6−143412号公報においても、気球上に 適当に配置された水冷リングの使用を含む特別設計のインフレーション法によっ て、分子量80,000の線状ポリカプロラクトンがインフレーションできると いう 、ことが教示されている。この方法は複雑なものであり、いくつかの工程変数の 厳重な制御が必要である。また、この方法は水冷リングを備えた装置に限定され 、かつ膨張比も1:1.5〜2に限られている。本発明に到るまでの実際的研究 の過程においてわかったことは、分子量80,000の線状ポリカプロラクトン のインフレーションは簡単なことではなく、インフレーション工程を厳重に管理 した場合でも、良好な結果を得るのは難しい、ということである。このような線 状ポリカプロラクトンのインフレーションの試みにおいては、不安定な気球、ダ イにおける管状溶融液の過剰な縦方向伸張またはつぶれ、および挟みロールにお けるフィルムの融着が生じた。 本発明の一つの側面の目的は、改良された加工性を有し、かつ(または)先行 技術のポリラクトンのインフレーションによるフィルム製造に伴なう問題を回避 もしくは改善するポリラクトンを提供することである。 本発明の別の側面を示す第二の目的は、ポリラクトンのインフレーションを提 供することである。 本発明の一つの側面によれば、ポリラクトンであって、 a)少くとも一つの多官能価開始剤から成る開始剤系によって開始され、 b)融点よりも35〜45℃高い範囲内のある温度でずり粘性率を測定したと き、せん断速度0.1S-1におて少くとも6kPasのずり粘性率、せん断速度 100S-1におて3.5kPas以下のずり粘性率を有し、 c)40kJ/molよりも大きなずり粘性活性化エネルギーを有する、 ことを特徴とするポリラクトンが提供される。 本発明の第二の側面によれば、ポリラクトンをインフレートする方法であって 、 a)インフレートされる前記ポリラクトンが、少くとも一つの多官能価開始剤 から成る開始剤系によって開始され、 b)前記ポリラクトンの融点よりも35〜45℃高い範囲内のある温度でずり 粘性率を測定したとき、インフレーションされる前記ポリラクトンが、せん断速 度0.1S-1におて少くとも6kPasのずり粘性率、せん断速度100S-1にお て3.5kPas以下のずり粘性率を有し、 c)インフレートされる前記ポリラクトンが40kJ/molよりも大きなず り粘性活性化エネルギーを有する、 ことを特徴とする方法が提供される。 本発明の第三の側面によれば、ラクトンと開始剤系との間の反応によってポリ ラクトンを製造する重合方法であって、 a)前記開始剤系が少くとも一つの多官能価開始剤から成り、 b)前記反応によって製造されるポリラクトンが、該ポリラクトンの融点より も35〜45℃高い範囲内のある温度で測定したとき、せん断速度0.1S-1に おて少くとも6kPasのずり粘性率、せん断速度100S-1におて3.5kP as以下のずり粘性率を有し、かつ40kJ/molよりも大きなずり粘性活性 化エネルギーを有するようになるまで、前記反応を継続させる、 ことを特徴とする方法が提供される。 不明確さを避けるために、本明細書においては、特に明記しないかぎり、すべ ての分子量をg/mol単位で示す。 本発明で使用できるポリラクトンは、一般化学式
【−O−(C=O)−(CR′R″)n
の反応単位を有する主鎖から成り、通常、一般化学式 を有するラクトンの開環重合によって誘導される。ここで、R′とR″は、独立 のもので、水素原子であるかまたは12個以下の炭素原子を有するアルキル基で あり、nは3〜7好ましくは5である。多くの実施態様において、R′とR″の 炭素原子の総数は0または1〜4であり、好ましくはR′とR″のうち少くとも 一つは水素原子である。特に好ましくは、このポリラクトンはポリ(ε−カプロ ラクトン)である。 本発明のポリラクトンは著しいせん断減粘性を示す。すなわち、本発明のポリ ラクトンは、低せん断速度において、高せん断速度における粘性よりもずっと大 きな粘性を有する。このポリラクトンは、インフレートしたときに粘性が十分大 きくて寸法の安定した管状溶融液および/または気球が生じるような低せん断速 度での粘性を有するように選択する。しかし、この粘性は大きすぎないようにす るのが好ましい。というのは、そのようなポリラクトンが必要とする高い加工温 度により、気球を形成しているポリラクトンの凝固が過度に遅れて気球が不安定 になることがあり、また挟みロールに達したポリラクトンの凝固が不安定なため に気球内部の融着が起こりうるからである。さらに、大きな粘性により、ポリラ クトンが溶融破壊を起こして許容しえない外観を有するフィルムが生じる傾向も 大きくなりうる。 ポリラクトンの融点よりも35〜45℃高い範囲内のある温度においてせん断 速度0.1S-1で測定したポリラクトンのずり粘性率(以後、低せん断粘性率と 呼ぶ)は、少くとも6kPasしばしば少くとも8kPas好ましくは少くとも 10kPasである。この低せん断粘性率は通常120kPasよりも小さく、 しばしば90kPasよりも小さく、さらにしばしば30kPasよりも小さく 、好ましくは20kPasよりも小さい。特に好ましくは、低せん断粘性率は1 1〜18kPas特に12〜15kPas範囲内にある。このポリラクトンはし ばしば前記温度範囲の少くとも半分好ましくは全体において明確な低せん断粘性 率を示す。 高せん断速度における粘性率は大きすぎないのが好ましい。そうしないと、押 出機のエネルギー消費が大きくなりすぎ、また押出し工程中に許容しえない温度 上昇が起ることがある。ただし、これらの欠点は押出機の改良たとえばスクリュ ー配置の変更によって、ある程度改善することができるが。ポリラクトンの融点 よりも35〜45℃高い範囲内のある温度においてせん断速度100S-1で測定 したポリラクトンのずり粘性率(以後、高せん断粘性率と呼ぶ)は、3.5kP as以下好ましくは3kPas以下である。0.5〜2.5kPas特に1〜2 kPasの範囲の高せん断粘性率が特に好ましい。このポリラクトンは、しばし ばこの温度範囲の少くとも半分好ましくは全体で明確な高せん断粘性率を示す。 このポリラクトン組成物の融点は示差走査熱量測定における吸熱ピークの最大 値から決定される。本発明の多くの実施態様において、特にポリラクトン組成物 がポリカプロラクトンから成る場合、融点はしばしば45℃よりも高く、好まし くは約60℃たとえば58〜63℃である。 ポリラクトンのずり粘性活性化エネルギーは40kJ/molよりも大きくな ければならず、好ましくは42〜55kJ/molの範囲内にある。この活性化 エネルギーは時間−温度重ね合せ法(time-temperature superposition methad )によって首尾良く測定することができる。この方法においては、あるせん断速 度範囲にわたっていくつかの異なる温度T好ましくは少くとも三つの温度でずり 粘性率曲線を測定し、それから、このずり粘性率曲線を準備温度Toにおけるず り粘性率曲線に重ね合わせるのに必要な移動因子aTを計算する。通常、基準温 度としては、ずり粘性率曲線が測定される温度の一つを選択する。移動因子の計 算は、Bird,Armstrong,および Hassager著“ Dynamics of Polymeric Fluids ,Vol.1,Fluid Mechanics”(J wiley & sons,1987)の139頁に述べて ある方法によって行うことができる。アレニウスの式 aT=exp〔ΔH/R(1/T−1/To)〕 (ここで、ΔHは活性化エネルギー、Rは気体定数8.3143J/mol・K )から、1/Tに対する1n(aT)のプロットの線形回帰分析(Iinear regres sion)により、粘性の活性化エネルギーが与えられる。 このポリラクトンは、融点よりも35〜45℃高い範囲内のある温度において せん断速度1S-1で測定した場合、7よりも小さく、通常6よりも小さく、好ま しくは1〜3の逆溶融弾性率(reciprocal melt elasticity)G″/G′を有す る。このポリラクトンはしばしばこの温度範囲の少くとも半分好ましくは全体に おいて所望の逆溶融弾性率を示す。7よりも小さい溶融弾性率はインフレーショ ン気球の安定性の助長に好ましいことが見出された。伸長流動においてひずみ硬 化の存在を示す(特に円筒試料の等温−軸伸長時の過渡応力応答によって測定し た場合)ポリラクトンは、本発明の特に有利な実施態様であることが見出された 。 本発明によるポリラクトンはしばしば環状ラクトンを開環重合させてポリエス テルとすることによって製造される。環状ラクトンの開環重合は、活性水素基た とえば−OH,−NH2,=NH,−SH,および−CO2Hを含む開始剤によ って開始される。開始剤の官能価は、開始剤中のこのような活性水素基の数を計 算することによって決定される。本発明の場合、多官能価の開始剤すなわち少く と も3官能価の開始剤から成る開始剤系の使用によって、重合が開始される。好ま しくは、3または4官能価の開始剤が使用され、官能価3の開始剤が特に好まし い。適当な3官能価の開始剤の例としては、芳香族およびアルキルトリオール特 に1,1,1−トリメチロールプロパンがある。その他の3官能価の開始剤とし ては、アルコールアミンたとえば1−および2−アミノプロパノール,2−およ び4−アミノブタノールその他、特にトリエタノールアミンがある。多くの実施 態様において、本発明によるポリラクトンを得るのに好ましい3官能価の開始剤 は、それ自体が3官能価の開始剤好ましくはトリメチロールプロパンによって開 始された低分子量のポリカプロラクトン、特に500〜2000好ましくは70 0〜1200の分子量を有するポリカプロラクトンから成る。4官能価の開始剤 の例としては、ジアミンたとえばエチレンジアミン、ならびに類似のブロパンお よびブタン誘導ジアミンがある。その他の4官能価の開始剤としては、芳香族お よびアルキルテトラオール、特にペンタエリトリトールおよびジ(トリメチロー ルプロパン)がある。本発明によるポリラクトンを得るのに好ましい4官能価の 開始剤は、それ自体が4官能価の開始剤好ましくはペンタエリトリトールによっ て開始された低分子量のポリカプロラクトン、特に500〜2000好ましくは 700〜1200の分子量を有するポリカプロラクトンから成る。 本発明のある種の実施態様においては、少くとも一つの多官能価開始剤と少く とも一つの1および/または2官能価の開始剤との混合物の使用が特に有効であ ることが見出された。そのような混合開始剤系の使用は、小さな低せん断粘性率 特に30kPasよりも小さな低せん断粘性率を有し、しばしば加工が容易な、 本発明によるポリラクトンの製造に特に適当である。多官能価開始剤と1または 2官能価の開始剤とのモル比は、しばしば約5:1以下、しばしば1:5以上と なるように選択され、好ましくは2:1〜1:2である。本発明のこれらの実施 態様において使用できる1または2官能価の開始剤の例としては、特にC6〜C 22アルキルモノアルコールたとえばセチルアルコール、2−エチルヘキサノー ル,およびラウリルアルコール,ならびにジオールたとえばブタン−1,4−ジ オール,ネオペンチルグリコール,ジエチレングリコール,1,6−ヘキサンジ オール,およびジメチルジグリコールがある。使用できるその他の1または2官 能価の開始剤としては、それ自体が1または2官能価の開始剤によって開始され た低分子量のポリカプロラクトン、特に300〜1,500好ましくは600〜 1000の分子量を有するポリカプロラクトンがある。 多官能価の開始剤と1および/または2官能価の開始剤との混合物を、本発明 によるポリラクトンの製造のために、いくつかの異なる仕方で使用することがで きる。いくつかの実施態様においては、開始剤の混合物を、ラクトンの付加重合 の開始時に所定のモル比だけ存在させることができる。その他の実施態様におい ては、開始剤の一つ好ましくは多官能価の開始剤が重合の開始時に存在し、他の 開始剤は重合進行中のある時点においてまたはある時間にわたって添加する。 本発明によるポリラクトンは、少くとも一つの多官能価開始剤で開始されたポ リラクトンを、好ましくは1および/または2官能価開始剤で開始された一つ以 上の他のポリラクトンとブレンドして、ポリラクトン組成物を生成させることに よっても製造することができる。 本発明によるポリラクトンを製造する場合、開始剤系とラクトンとの間の反応 は、所望の性質を有するポリラクトンが生成されるまで継続させる。 単一の3または4官能価の開始剤のみから成る開始剤系を使用する場合、ラク トンモノマーと開始剤中の活性水素成員(number of active hydrogens)とのモ ル比は、通常、理論重合度すなわちポリマー中のモノマー単位の数が少くとも6 50好ましくは少くとも750で、普通は1500以下好ましくは1100以下 となるように選択するが、800〜950の範囲の重合度がしばしば好ましい。 通常、ポリマーの理論分子量は、すべてのモノマーが開始剤と反応すると仮定し て、少くとも75,000好ましくは少くとも85,000で、普通は170,0 00以下好ましくは130,000以下であるが、90,000〜110,000 の範囲の分子量が特に好ましい。 3または4官能価の開始剤と1または2官能価の開始剤との混合物から成る開 始剤系を使用する場合、通常、ラクトンモノマーと開始剤系中のすべての活性水 素成員とのモル比は、すべてのモノマーが開始剤と反応し、かつ各々の活性水素 が同等の反応性を有すると仮定して、理論重合度すなわち活性水素1個あたりの モノマー単位数が少くとも220好ましくは少くとも260、しばしば520以 下、普通は440以下となるように選択する。通常、活性水素1個あたりのポリ マーの理論分子量は、少くとも25,000好ましくは少くとも30,000で、 しばしば60,000以下、普通は50,000以下である。実際には、多官能価 開始剤中の活性水素の反応性が1または2官能価開始剤中の活性水素の反応性に 同等であるということはめったにない。しかし、それ自体が多官能価開始剤によ って開始された低分子量ポリラクトンから成る多官能価開始剤を1または2官能 価開始剤と一緒に使用する場合、活性水素の反応性は「同等」に非常に近いと考 えられる。どんな理論にも束縛されることなく言えば、この理由により、このよ うな低分子量ポリラクトンを1または2官能価開始剤とともに使用することによ り非常に有利な結果が得られるのであると考えられる。 本発明の一つの好ましい側面によれば、インフレーションに適したポリカプロ ラクトンであって、 a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された分子量500〜200を有するポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタン−1,4−ジオールのみから成るグループ から選択される1または2官能価の開始剤、 から成る開始剤系によって開始され、 100℃におけるずり粘性率がせん断速度0.1S-1のとき10〜20kPa s、せん断速度100S-1のとき1〜2kPasであり、活性化エネルギーが4 0kJ/molよりも大きい、ことを特徴とするポリカプロラクトンが提供され る。 本発明による重合方法は、通常、100℃よりも高い反応温度しばしば130 ℃よりも高い反応温度で実施される。反応温度は通常200℃よりも低く、16 0〜180℃の範囲の温度が好ましい。通常、この反応は反応が実質的に完了す るまで継続される。通常、反応の終了は、凝縮モノマーヒュームがなくなること 、および/または反応混合物の攪拌に必要なトルクの相当の増大によって検出さ れる。反応時間は一般に数時間の程度たとえば約4〜約12時間であるが、必要 であれば、もっと長い反応時間またはもっと短い反応時間が使用できる。この重 合反応は大気雰囲気中で起させることができるが、多くの実施態様においては、 不活性雰囲気通常窒素雰囲気が使用される。この反応は有機溶剤の存在下で起こ させることができるが、溶剤の存在は必須ではなく、したがってそのような溶剤 は使用しないのが好ましい。 ラクトンの開環重合は触媒の存在下で首尾良く実施される。適当な触媒は当業 者に周知であり、たあとえば、FrischおよびReegen編“Kinetics and Mechanism s of Polymerisation”,Vol.2(Marcel Dekker 刊)の266〜268頁に、 この目的のために記載されているものが含まれる。同書を参照されたい。特に好 ましい触媒はオクタン酸第一スズから成り、通常10〜150 ppmの濃度で 使用する。 本発明の第二の好ましい側面によれば、カプロラクトンと開始剤系との間の反 応によってポリカプロラクトンを製造する方法であって、前記開始剤系が a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された分子量500〜2000を有するポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタンー1,4ージオールのみから成るグループ から選択される1または2官能価開始剤、 から成り、前記の製造されるポリカプロラクトンが、100℃において、せん断 速度0.1S-1のときずり粘性率10〜20kPasを有し、せん断速度100S-1 のときずり粘性率1〜2kPasを有し、かつ40kJ/molよりも大きい 活性化エネルギーを有するようになるまで前記反応が継続される、ことを特徴と する方法が提供される。 本発明によるポリラクトンは、さらに、添加剤たとえば安定剤、核剤、滑剤、 粘着防止剤、帯電防止剤、および/または着色剤を含むことができる。そのよう な添加剤は一般に10wt%以下の濃度だけ存在する。使用できる付加添加剤とし ては、有機または無機充填剤、たとえばセルロース系繊維、再循環ポリマーの超 微粉砕スクラップ、ならびにマグネシウム、アルミニウム、シリコン、およびチ タンの酸化物、ならびに炭酸カルシウム、白亜、タルク(talk)、その他がある 。それ以外の添加剤としては、他のポリマー特にデンプンがある。 本発明によるポリラクトンは、改良されたインフレーション特性を有すること に加えて、ひずみ硬化性が望ましい他の用途、たとえば押出し吹込み成形、貼合 せ(たとえば、紙または厚紙との)、および熱成形、に適していると考えられる 。本発明のポリラクトンは、また、ひずみ硬化がそれほど重要でない領域、たと えば押出しキャストフィルムおよび射出成形にも用途を見出しうるであろう。 本発明によるインフレート法は前述のようにポリラクトンをインフレートする ことによって実施される。このポリラクトンは、押出し可能となるまで押出機内 で加熱することができ、あるいはすぐに押出しうる形で押出機に供給することが でき、それから環状ダイを通して押出して溶融ポリマーの管を生成させる。それ から、この管を膨張させて気球にする。この気球を冷却し、あるいは放置して冷 却させ、それから凝固気球を集める。この方法は、ポリマー材料のインフレーシ ョンのために普通に使用される装置を用いて実施する。フィルムをインフレート して気球を作る装置は、押出機の上方または下方で使用することができる。一般 に、粒状ポリラクトンを押出し可能となるまで押出機内で加熱する。押出機内の ポリラクトンの温度はしばしばポリラクトンの融点よりも15〜90℃高い範囲 にあり、好ましくはポリラクトンの融点よりも25〜70℃高い範囲にある。ポ リラクトンは環状ダイから押出されて管に成形される。一般に、ダイにおけるポ リラクトンの温度は、ポリラクトンの融点よりも10〜70℃高い範囲にあり、 好ましくはポリラクトンの融点よりも25〜50℃高い範囲にある。インフレー ションにおいては、供給ガス通常は空気がダイの中心に供給され、これを、押出 されたポリラクトンに吹込んで膨張気球とするのに使用する。冷却ガス(この場 合も通常は空気)もしばしば気球の外側に向けて送られる。このガスの冷却効果 によりポリラクトン気球が凝固する。凝固が開始する気球上の場所はフロストラ インと呼ばれている。環状ダイとフロストラインとの間の領域は溶融部と呼ばれ 、フロストラインと挟みロールの間の領域は固体部と呼ばれる。フロストライン よりも遠い所で、気球がしばしば一対の挟みロールの使用によって集められる。 気球は一連の案内ロールによってこれらの挟みロール内に導くことができる。フ ロストラインのダイからの距離したがって溶融部の大きさしたがってまた固体部 の大きさは、たとえば、使用するインフレーション装置、押出し速度、インフレ ートされるポリラクトン、およびダイにおける温度に強く依存して変化しうる。 一般に、フロストラインのダイからの距離は、ダイの直径の約1〜約15倍、好 ましくは約5〜約7倍とする。約2〜4.2のブローアップ比(すなわち、生成 されるフィルムの折り径をダイの円周長で割ったもの)が使用できる。延伸比( draw ratio)(すなわち、挟みロールにおけるフィルムの線速度をダイにおける 押出物の軸方向粘性率で割ったもの)は、2〜7の範囲にあるが、低ブローアッ プ比の場合、もっと大きな延伸比が使用できる。 本発明の第三の好ましい側面によれば、ポリカプロラクトンをインフレートす る方法であって、インフレートされるポリカプロラクトンが、 a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された、分子量500〜2000を有するポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタンー1,4ージオールから成るグループから 選択される1または2官能価の開始剤、 から成る開始剤系によって開始され、前記のインフレートされるポリカプロラク トンが、100℃において、せん断速度0.1S-1のとき10〜20kPasの ずり粘性率を有し、せん断速度100S-1のとき1〜2kPasのずり粘性率を 有し、かつ40kJ/molよりも大きな活性化エネルギーを有する、ことを特 徴とする方法が提供される。 以上、本発明を一般的な言葉で説明した。以下では、本発明の特定実施態様に ついてより詳細に説明する。ただし、これらは単なる例である。 ポリカプロラクトンのパイロットプラント規模での製造のための一般的方法 この方法は下記の例1〜3で使用した。機械的攪拌機、窒素入口、および熱電 対温度計を備え、真空ポンプに接続された50lのオートクレーブ反応器に、所 望量のカプロラクトンモノマーと開始剤系を装入した。反応器の内容物を、攪拌 しながら80℃に加熱した。窒素を反応混合物上方の空間にスパージし(sparge )、減圧した。反応混合物をこの条件下に1〜1.5時間保って揮発性不純物と 水を除去し、そのあと、窒素流量の調節により圧力を大気圧に戻した。反応混合 物を110〜120℃に加熱した。必要量のオクタン酸第一スズ触媒をカプロラ クトンモノマー溶液の形で反応混合物に添加し、反応混合物を反応温度に加熱し た。それから、反応混合物をこの条件下に、必要な反応時間すなわち一般に所望 の粘性率と活性化エネルギーが得られるまで、保持した。必要な反応時間の経過 後、反応混合物を清浄な捕集容器内に押出して放置し、周囲温度まで冷却させた 。 ポリカプロラクトンの実験室規模での製造のための一般的方法 この方法は、特に明記する場合のほか、下記の例4〜11で使用した。らせん 攪拌機、窒素入口、および熱電対温度計を備え、真空ポンプに接続された、適当 な寸法のフランジ反応器に、必要量のカプロラクトンモノマーと開始剤系を装入 した。反応器の内容物を攪拌しながら、80℃に加熱した。反応混合物の上方の 空間に窒素をスパージし、減圧した。反応混合物をこの条件下に1〜2時間保っ て揮発性不純物と水を除去し、そのあと、窒素流量の調節により圧力を大気圧に 戻した。真空ポンプへの接続を空冷コンデンサーへの接続に変え、反応混合物を 120℃に加熱した。80ppmのオクタン酸第一スズ触媒を4wt%のトルエン 溶液の形で反応混合物に添加し、反応混合物を170℃に加熱した。それから、 反応混合物をこの条件下に、必要な反応時間すなわち一般に所望の粘性率と活性 化エネルギーが得られるまで、保持した。必要な反応時間の経過後、攪拌機を停 止し、反応混合物を放置して冷却させた。反応混合物がまだ注入可能である間に 、清浄な型に注入し、放置して周囲温度まで冷却させた。ずり粘性率の測定 ポリカプロラクトン試料のずり粘性率を、Rheometrics Dynamical Spectromet erによって、100℃で、平板−平板配置の振動せん断により測定した。トルク 応答の同相分(in‐phase component)と位相はずれ分(out-of-phase componen t)を、0.1S-1および100S-1を含むいろいろなせん断速度で測定した。粘 性率と逆溶融弾性率G″/G′を、Rheometricsからスペクトロメータに付して 提供されたコンピュータソフトウエアを用いて計算した。直径50mmの平板を 使用し、ひずみは線形粘弾性領域にあるように選択した。 粘性率の測定に先立って、次のようにして製造した厚さ2mmのスラブから、 直径50mmの円形試料をプレスした。ポリカプロラクトン試料のグラニュール またはチャンクを90℃の型内に2分間置いてから、プレスにより、7.6MP aの圧力を3分間加えた。それから、型を20℃の第二のプレスに移送し、放置 して室温まで冷却させた。活性化エネルギーの測定 ずり粘性の活性化エネルギーは、三つの温度T=70,100,150℃にお いて、0.1S-1〜100S-1のせん断速度値範囲にわたって、ずり粘性率を測定 することによって計算した。この測定により、各温度に対して一つのずり粘性率 曲線が得られ、合計三つの曲線が得られる。各曲線を基準温度To=70℃で測 定した粘性率曲線に重ね合わせるのに必要な移動因子aTを、Rheometricsから提 供されたRhecalcTMソフトウエアを用いて計算した。アレニウスの式 aT=exp〔ΔH/R(1/T−1/To)〕 から、1/Tに対する1n(GT)のプロットを線形回帰分析することにより、 粘性の活性化エネルギーが得られる。上の式で、ΔHは活性化エネルギー、Rは 気体定数8.3143J/mol.Kである。インフレーション工程 インフレーション工程では、商標“Dolci 20”で市販されている押出機を使 用した。この押出機は、スクリュー外径20mm、長さ482mm、初期ねじ山 の高さ3.5mm、および圧縮比1.75を有する。圧縮は漸進的である。三層 から成り、中央スクリーンが80メッシュであるスクリーンパックを使用した。 外径30mmの星形供給(star-fed)環状ダイと28.5mmのコア(すなわち 、間隔幅0.75mm)を使用した。材料の流れを均一化するために、スパイラ ルマンドレルを使用した。外部冷却のための周囲温度(16〜28℃)の空気を 、ダイの上方約40mmのところに配置した冷却リングによって均一に分布させ た。ゴムの挟みロールを、ダイの上方80mmのところに配置し、またフィルム を挟みロールに案内する案内板をとりつけた。押出機内のポリカプルロラクトン を90〜130℃の温度に加熱し、40〜80rpmの範囲のスクリュー速度を 使用して、2〜3m/分のフィルム流速で押出した。 例1 この例では、前述の一般的方法を使用して、パイロットプラント規模のバッチ のポリカプロラクトンを製造した。19.8kgのカプロラクトンモノマーをオ ートクレーブ反応器に装入し、100℃に加熱した。次に、11.2gのブタン −1,2−ジオールと英国において登録商標“CAPA”316で Solvay Inte rox Limitedから市販されている、ペンタエリトリトールで開始された分子量100 0のポリカプロラクトン124.4gとから成る開始剤系を、反応器に装入し、 反応器を80℃に冷却してから、窒素雰囲気下で減圧スパージした。次に、反応 混合物を120℃に加熱し、10mlのカプロラクトンモノマーに溶解させた1. 6gのオクタン酸第一スズ触媒を添加し、触媒濃度が80ppmとなるようにし た。次に、反応混合物を170℃で2時間加熱した。この時間中、206℃まで の温度上昇をもたらす発熱が起こった。反応器に冷却空気を吹きつけることによ り、発熱に対応した。前記2時間が経過した時点で、反応混合物を押出した。 得られた生成物は、低せん断粘性率26.5kPasおよび高せん断粘性率2 .4kPasを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、42kJ/mol と計算された。 例2 この例では、前述の一般的方法を使用して、パイロットプラント規模のバッチ のポリカプロラクトンを製造した。32.64gのセチルアルコール(温カプロ ラクトンモノマーに溶解させた)と、英国において登録商標“CAPA”316 でSolvay laterox Limitedから市販されている、ペンタエリトリトールで開始さ れた分子量1000のポリカプロラクトン134.6gとから成る開始剤系と、 21.37kgのカプロラクトンモノマーとを、オートクレーブ反応器に装入し 、80℃に加熱した。次に、反応器を窒素雰囲気下で減圧スパージした。次に、 反応混合物を110℃に加熱し、10mlのカプロラクトンモノマーに溶解させた 1.3のオクタン酸第一スズ触媒を添加して、触媒濃度が60ppmとなるよう にした。次に、反応混合物を140℃で2時間加熱してから、昇温させて160 ℃で20分間加熱し、最後に170℃で4.75時間加熱した。さらに、反応混 合物の温度が170℃に達したときとそのあと170℃で1.5時間経過したと きに、10ppmの追加触媒を添加した。前記4.75時間が経過した時点で、 反応混合物を押出した。 得られた生成物は、低せん断粘性率38kPasと高せん断粘性率2.35k Pasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは42kJ/molと計算 された。 例3 この例では、前述の一般的方法を使用して、パイロットプラント規模のバッチ のポリカプロラクトンを製造した。34.7gのセチルアルコール(温カプロラ クトンモノマーに溶解させた)と、英国において登録商標“CAPA”310で Solvay interox Limitedから市販されている、トリメチロールプロパンで開始 された分子量900のポリカプロラクトン128.8gとから成る開始剤系と、 22.9kgのカプロラクトンモノマーを、オートクレーブ反応器に装入して、 80℃に加熱した。次に、反応器を窒素雰囲気下でスパージした。次に、反応混 合物を110℃に加熱し、10mlのカプロラクトンモノマーに溶解させた1.8 5gのオクタン酸第一スズ触媒を添加して、触媒濃度が80ppmとなるように した。次に、反応混合物を140℃で45分間、さらに、160〜170℃で2 .5時間加熱した。この2.5時間が経過した時点で、反応混合物を押出した。 得られた生成物は、低せん断粘性率63kPasと高せん断粘性率2.9kP asを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは42kJ/molと計算され た。押出し試験 例1〜3で製造したポリカプロラクトンの試料を、Dolci20押出機を使用し 、前述の一般的方法に従って、インフレートした。比較のために、英国でそれぞ れ登録商標“CAPA”650および“CAPA”680で市販されている、1 ,4−ブタンジオールで開始された分子量50000および80000のポリカ プロラクトンの試料のインフレーションをも試みた。“CAPA650”は低せ ん断粘性率1.5kPas、高せん断粘性率0.9kPas、およびずり粘性の 活性化エネルギーは36kJ/molを有していた。CAPA680は低せん断 粘性率8.6kPas、高せん断粘性率2.1kPas、およびずり粘性の活性 化エネルギーは34kJ/molを有していた。 この試験において、例1〜3のポリカプロラクトンは容易にインフレートでき て、寸法の安定した気球が生じるのが観察された。しかし、CAPA650とC APA680は、どちらも不安定な気球を生じるため、簡単にはインフレートで きなかった。 例4 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。499.2gのカプロラクトンモノマーと0.75gのトリメチロールプ ロパン開始剤とを使用した。反応時間は約7時間とした。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率12kPasと高せん断粘性 率2kPasを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、44kJ/mol と計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は4.0であった。 例5 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。499.3gのカプロラクトンモノマーと0.67gのトリメチロールプ ロパン開始剤とを使用した。反応時間は約14時間とした。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率13kPasと高せん断粘性 率1.8kPasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、43kJ/ molと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は3.5であった 。 例6 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。499.4gのカプロラクトンモノマーと0.56gのトリメチロールプ ロパン開始剤とを使用した。反応時間は約7時間とした。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率85kPasと高せん断粘性 率3kPasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、50kJ/mo lと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は1.3であった。 例7 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。ただし、120ppmの触媒を使用した。599gのカプロラクトンモノ マーと1.02gのペンタエリトリトール開始剤を使用した。反応時間は約7時 間とした。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は6.7であった。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率7kPasと高せん断粘性率 1.5kPasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは48kJ/mo lと計算された。 例8 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。499.4gのカプロラクトンモノマーと0.57gのペンタエリトリト ール開始剤とを使用した。反応時間は約7時間とした。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率100kPasと高せん断粘 性率3kPasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは46kJ/mo lと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は1.3であった。 例9 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。0.28gの1,4−ブタンジオールと、英国でSolvay Interox Limited から登録商標“CAPA310”で市販されている、トリメチロールプロパンで 開始させた分子量900のポリカプロラクトン2.81gとから成る開始剤系と 、496.9kgのカプロラクトンモノマーを使用した。反応時間は約8時間と した。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率15kPasと高せん断粘性 率2.2kPasを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、41kJ/m olと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は3.7であった。 例10 前述の一般的方法に従って、実験室規模のバッチのポリカプロラクトンを製造 した。498.8gのカプロラクトンモノマーと、0.76gのセチルアルコー ルおよび0.43gのペンタエリトリトールから成る開始剤系とを使用した。反 応時間は約9時間とした。 得られたポリカプロラクトンは、低せん断粘性率22kPasと高せん断粘性 率1.8kPasを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは、41kJ/m olと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は2.3であった。 例11 実験室規模のバッチのポリカプロラクトンCを、38wt%のポリカプロラクト ンAと62wt%のポリカプロラクトンBとをブレンドすることによって製造した 。ポリカプロラクトンAは、前述の一般的方法に従って、596.4gのカプロ ラクトンモノマーと3.64gのセチルアルコール開始剤とを使用し、反応時間 を4日として製造した。ポリカプロラクトンBは、前述の一般的方法に従って、 599.3gのカプロラクトンモノマーと0.67gのトリメチロールプロパン 開始剤とを使用し、反応時間を7時間として製造した。これらのポリラクトンを 、実験室規模のローラーミキサー(商品名 BrabenderW50で市販されている) で、6分間ブレンドした。このとき、ポリカプロラクトンAとBの装入前に混合 室を70℃に加熱した。ラムを用いて0.1MPaの圧力を加えた。低速ローラ は50rpmで回転させ、高速ローラーは75rpmで回転させた。ブレンド作 業が終了した時点で、ポリカプロラクトンCをミキサーからとり出し、放置して 室温まで冷却させた。 得られたポリカプロラクトンCは、低せん断粘性率8.5kPasと高せん断 粘性率1.6kPasとを有していた。ずり粘性の活性化エネルギーは41kJ /molと計算された。1S-1のときの逆溶融弾性率G″/G′は3.8であっ た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワッソン,ロバート,クレイグ イギリス国 ビラル エル660 2ティー ビー バーンストン スピードウエル ク ロース 3 (72)発明者 クレイズ,イバン,ロード,アンドレ,マ リア ベルギー国 ゼムスト ビー1981 ターバ ース スティーンウエグ 335ビー

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリラクトンであって、 a)少くとも一つの多官能価開始剤から成る開始剤系によって開始され、 b)融点よりも35〜45℃高い範囲のある温度でずり粘性率を測定したとき 、せん断速度0.1S-1のとき少くとも6kPasのずり粘性率を有し、せん断 速度100S-1のとき3.5kPas以下のずり粘性率を有し、 c)40kJ/molよりも大きなずり粘性の活性化エネルギーを有する、 ことを特徴とするポリラクトン。
  2. 【請求項2】 ポリラクトンをインフレートする方法であって、 a)インフレートされるポリラクトンが少くとも一つの多官能価開始剤から成 る開始剤系によって開始され、 b)前記ポリラクトンの融点よりも35〜45℃高い範囲のある温度でずり粘 性率を測定したとき、前記ポリラクトンが、せん断速度0.1S-1のとき少くと も6kPasのずり粘性率を有し、せん断速度100S-1のとき3.5kPas 以下のずり粘性率を有し、 c)インフレートされる前記ポリラクトンが40kJ/molよりも大きなず り粘性の活性化エネルギーを有する、 ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 ラクトンと開始剤系との反応によってポリラクトンを製造する重 合方法であって、 a)前記開始剤系が少くとも一つの多官能価開始剤から成り、 b)前記反応によって生成されるポリラクトンが、該ポリラクトンの融点より も35〜45℃高い範囲のある温度で測定したとき、せん断速度0.1S-1のと き少くとも6kPasのずり粘性率、せん断速度100S-1のとき3.5kPa s以下のずり粘性率を有し、かつ40kJ/molよりも大きなずり粘性の活性 化エネルギーを有するようになるまで、前記反応を継続させる、 ことを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリラクトンがポリ(ε−カプロラクトン)である請求項1 〜3のいずれか1項のポリラクトン、インフレートする方法、または重合方法。
  5. 【請求項5】 低せん断粘性率が11〜18kPasの範囲にある請求項1〜4 のいずれか1項のポリラクトン、インフレートする方法、または重合方法。
  6. 【請求項6】 高せん断粘性率が1〜2kPasの範囲にある請求項1〜5のい ずれか1項のポリラクトン、インフレートする方法、または重合方法。
  7. 【請求項7】 ずり粘性の活性化エネルギーが42〜55kJ/molの範囲に ある請求項1〜6のいずれか1項のポリラクトン、インフレートする方法、また は重合方法。
  8. 【請求項8】 前記ポリラクトンが、該ポリラクトンの融点よりも35〜45℃ 高い範囲のある温度において1S-1のとき、7よりも小さな逆溶融弾性率G″/ G′を有する、請求項1〜7のいずれか1項のポリラクトン、インフレートする 方法、または重合方法。
  9. 【請求項9】 前記開始剤系が3または4官能価の開始剤好ましくは3官能価の 開始剤から成る、請求項1〜8のいずれか1項のポリラクトン、インフレートす る方法、または重合方法。
  10. 【請求項10】 ラクトンモノマーと開始剤中の活性水素成員とのモル比が、す べてのモノマーが開始剤と反応すると仮定して、ポリマーの理論分子量が少くと も75000になるように選択される、請求項9のポリラクトン、インフレート する方法、または重合方法。
  11. 【請求項11】 ラクトンモノマーと開始剤中の活性水素成員とのモル比が、す べてのモノマーが開始剤と反応すると仮定して、ポリマーの理論分子量が900 00〜110000の範囲内にあるように選択される、請求項10のポリラクト ン、インフレートする方法、または重合方法。
  12. 【請求項12】 前記開始剤系が少くとも一つの多官能価開始剤と少くとも一つ の1または2官能価開始剤との混合物から成る、請求項1〜11のいずれか1項 のポリラクトン、インフレートする方法、または重合方法。
  13. 【請求項13】 多官能価開始剤と1または2官能価開始剤とモル比が5:1〜 1:5である、請求項12のポリラクトン、インフレートする方法、または重合 方法。
  14. 【請求項14】 1または2官能価開始剤がセチルアルコールおよびブタンー1 ,2ージオールから選択される、請求項12または13のポリラクトン、インフ レートする方法、または重合方法。
  15. 【請求項15】 多官能価開始剤が、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリ トール、それ自体がトリメチロールプロパンで開始された分子量500〜200 0のポリカプロラクトン、およびそれ自体がペンタエリトリトールで開始された 分子量500〜2000のポリカプロラクトンから選択される、請求項1〜14 のいずれか1項のポリラクトン、インフレートする方法、または重合方法。
  16. 【請求項16】 ラクトンモノマーと開始剤系中のすべての活性水素成員とのモ ル比が、すべてのモノマーが開始剤と反応し、かつ各々の活性水素が同等の活性 を有すると仮定して、活性水素1個あたりのポリマーの理論分子量が少くとも2 5000となるようなものである、請求項12〜15のいずれか1項のポリラク トン、インフレートする方法、または重合方法。
  17. 【請求項17】 ラクトンモノマーと開始剤系中のすべての活性水素成員とのモ ル比が、すべてのモノマーが開始剤と反応し、かつ各々の活性水素が同等の反応 性を有すると仮定して、活性水素1個あたりのポリマーの理論分子量が3000 0〜50000となるようなものである、請求項16のポリラクトン、インフレ ートする方法、または重合方法。
  18. 【請求項18】 インフレーションに適したポリカプロラクトンであって、 a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された、分子量500〜2000のポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタンー1,4ージオールから成るグループから 選択される1または2官能価開始剤、 から成る開始剤系によって開始され、 100℃におけるずり粘性率がせん断速度0.1S-1のとき10〜20kPa s、せん断速度100S-1のとき1〜2kPasであり、40kJ/molより も大きな活性化エネルギーを有することを特徴とするポリカプロラクトン。
  19. 【請求項19】 ポリカプロラクトンをインフレートする方法であって、インフ レートされるポリカプロラクトンが、 a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された、分子量500〜2000のポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタンー1,4ージオールから成るグループから 選択される1または2官能価開始剤、 から成る開始剤系によって開始され、 前記のインフレートされるポリカプロラクトンが、100℃において、せん断 速度0.1S-1のとき10〜20kPasのずり粘性率を有し、せん断速度10 0S-1のとき1〜2kPasのずり粘性率を有し、かつ40kJ/molよりも 大きな活性化エネルギーを有する、ことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 カプロラクトンと開始剤系との間の反応によってポリカプロラ クトンを製造する方法であって、前記開始剤系が、 a)それ自体がトリメチロールプロパンまたはペンタエリトリトールによって 開始された、分子量500〜2000のポリカプロラクトン、 b)セチルアルコールおよびブタンー1,4ージオールから成るグループから 選択される1または2官能価開始剤、 から成り、 前記の製造されるポリカプロラクトンが、100℃において、せん断速度0. 1S-1のとき10〜20kPasのずり粘性率を有し、せん断速度100S-1のと き1〜2kPasのずり粘性率を有し、かつ40kJ/molよりも大きな活性 化エネルギーを有するようになるまで、前記反応が継続される、ことを特徴とす る方法。
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