JPH11512360A - 半剛性フィンを利用した輸送システム - Google Patents

半剛性フィンを利用した輸送システム

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JPH11512360A
JPH11512360A JP9511256A JP51125697A JPH11512360A JP H11512360 A JPH11512360 A JP H11512360A JP 9511256 A JP9511256 A JP 9511256A JP 51125697 A JP51125697 A JP 51125697A JP H11512360 A JPH11512360 A JP H11512360A
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ジャン ケイ クンジンスキー
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ヤントラック リミテッド ライアビリティ カンパニー
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    • B61RAILWAYS
    • B61BRAILWAY SYSTEMS; EQUIPMENT THEREFOR NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B61B13/00Other railway systems
    • B61B13/12Systems with propulsion devices between or alongside the rails, e.g. pneumatic systems
    • B61B13/127Systems with propulsion devices between or alongside the rails, e.g. pneumatic systems the propulsion device consisting of stationary driving wheels

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Abstract

(57)【要約】 車両支持構造体(21)と、該支持構造体上に支持された車両(22)と、車両(22)に取り付けられた細長い半剛性フィン(44)と、フィン(44)に摩擦係合してこれを駆動するよう支持構造体(21)に沿って配置された複数の駆動組立体(45)とを有する輸送システム。フィン(44)は、横座屈を生じることなく、制動、加速及び舵取りを可能にするほど剛性がある。フィン(44)は、好ましくは、連続又は無端の部材ではなく、車両(22)の前後において車両数台分の長さ部分にわたって延びている。可撓性牽引ベルト(86)をフィン(44)と縦列関係をなして結合して無端ループ推進システムを構成してもよいが、これは任意である。好ましい形態では、車両(22)は、一対の整列した荷重支持輪(36,36a)で懸架されている。荷重支持輪(36,36a)周りの車両(22)の横揺れを制御するのに、側方へ延びるアウトリガー横揺れ制御組立体(40)が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】 半剛性フィンを利用した輸送システム 技術分野 本発明は、一般に、受動的なビークル又は車両及び能動的な案内構造又は軌道 を用いた交通システム又は輸送システムに関し、特に、牽引要素、例えば牽引ロ ープ又は牽引ベルトを用いて車両を軌道に沿って推進する形式の自動化乗客輸送 システムに関する。背景技術 長年にわたり、牽引ロープを利用した輸送システムが広く使用されている。か くして、スキー用リフト、チェアーリフト、及び空中ケーブルは、ビークルの牽 引要素として役立つ金属製の牽引ロープ又はケーブルを長い間使用しており、ビ ークルの形態としては、チェアー、ゴンドラ、又は索道キャビンが挙げられる。 最近になって、例えば米国特許第5,406,891号に記載されているように 、牽引ロープに関する技術が自動化乗客輸送システムに適用された。かかるシス テムは、案内軌道上のタイヤ又は溝車で支持され、牽引ロープによってループ状 又はシャットル状のいずれかの輸送経路で軌道又は軌条に沿って推進される受動 的な、即ち動力が供給されず、或いは動力を必要としない車両を用いている。牽 引ロープは、輸送経路の端とロープ係合駆動輪相互の中間の双方又はいずれか一 方のところに設けられたブルホイール(bull wheel)によって駆動される。 牽引ロープを利用した乗客輸送システムは、多くの利点を備えているが、問題 もあり、これは特に軌道がループ状の又は湾曲している用途についていえる。比 較的大きな引張力を受ける牽引ロープの案内には、コスト面での不利益が伴い、 輸送経路の両端の間で牽引ロープを駆動するのは比較的困難である。 ごく最近、本発明者は、牽引ロープに代えて可撓性の牽引ベルトを用いた自動 化乗客輸送システムを開発した。牽引ベルトを用いると、車両をループ状に又は 湾曲軌道に沿って駆動することに関連した問題が大幅に単純化される。牽引ロー プとは異なり、牽引ベルトは、その両端の間に位置する位置から容易に駆動でき る。かくして、輸送経路の両端のところにだけ配置される駆動組立体ではなく、 分散形駆動システムを、牽引ベルトを利用したシステムと併用できる。本発明者 の米国特許第5,445,081号に記載されているように、複数のベルト係合 駆動輪を事実上任意形態の輸送経路に沿って分散配置し、これらがベルトに摩擦 係合してこれを推進させ、かくして車両を推進させるようにすることができる。 可撓性のコンベヤ形式のベルトを輸送システムにおいて引張り又は牽引要素と して用いることは、ハーケス(Harkess )に付与された米国特許第3,537, 402号にも記載されている。かかるハーケス氏の米国特許では、輸送システム は、可撓性ベルト牽引部材を用いているが、これは連続又は無端のベルトではな い。しかも、ハーケスの牽引ベルトは、車両の前にのみ延び、機関車が牽引ベル トに結合されていてこれをぴんと張った状態に維持し、したがって、輸送経路の 周りに分散状態で配置された摩擦駆動装置が車両、換言すると荷重を加えた状態 のベルト列を引っ張ることができるようになっている。機関車は、引張力を車両 の前で牽引ベルトに常時及ぼし、車両の前に位置した駆動輪も又、引張力をベル トに及ぼして車両を推進させる。ハーケスの車両の舵取り(ステアリング)は、 車両を軌道又は支持構造体上に支持する案内輪によって達成される。 また、従来技術において、比較的剛性のシュー又は実質的に車両の長さ全体に わたって延びる駆動フィンを用いて輸送用車両を駆動することも知られている。 例えばシュワルツコップ(Schwarzkopf )に付与された米国特許第4,361, 094号は、かかるシステムを開示している。シュワルツコップの車両は、レー ル又は軌条によって案内又は舵取りされ、長手方向には圧縮できない駆動部材又 はフィンが駆動ローラ又は駆動輪相互間で駆動される。同様に、グラント(Gran t )に付与された米国特許第3,880,088号は、摩擦駆動輪が軌道に沿っ て分散配置されていて、車両の比較的剛性の面に係合して車両を推進させる輸送 システムの代表例を開示している。 車両の長さ全体にわたりフィン又はシューに係合する輸送システムは、圧縮荷 重を軌道に沿って及ぼして車両の制動と推進の両方を行うことができるが、これ らのシステムは、牽引力(引張力)と圧縮力の両方を及ぼすことができる長さに 関して制約がある。さらに、推進組立体を利用するかかる従来型システムにおい て車両を舵取りしたり、その舵取りをしやすくすることは試みられていない。 一般に、別形式の自動化乗客輸送システムとしては、磁気浮上式システム、ホ ーバークラフトシステム、リニアモータ利用システムがある。これらシステムの 大きな欠点は、コスト面の欠点である。車両のコスト及び車両の輸送に用いられ る軌道のコストは、相当に高いものである。特に、軌道の構成は、車両の適正な 運転にとって重要である。1〜2ミリメートルの軌道公差が普通である。これに より、製造費が著しく増大し、しかも地震多発領域又は地盤沈下の防止が困難な 地域では深刻な問題が生じる場合がある。 長距離輸送システムでは、曲線部又はカーブは通常は比較的ゆるやかであり、 カーブ走行の結果としての不快な横方向加速度を最小限に抑えることは容易であ る。乗客輸送用途では、輸送経路は一般に短く、しかもターン部は代表的には、 長距離輸送システムの場合よりも半径が小さく、例えば40フィート(約12. 2m)以下である。したがって、事実上全ての自動化乗客輸送システムに共通の 一課題は、不快な横方向加速度を生じさせることなく、車両を横方向に案内し、 又は舵取りするというものである。より典型的には、乗客輸送システムにおける 舵取りは、支持構造体の案内面に係合するフランジ付き荷重支持輪又は横方向案 内輪によって達成される。一組の車輪又はホイール、或いはボギーは本来的傾向 として、車両を直線経路内に維持しようとする。したがって、ターン部(曲がり 部)では、車両の車輪は、わずかな曲線経路で不規則な動きをしたりその周りに 揺れるとターン部とぶつかり合う傾向がある。それに伴って生じる横方向の加速 は、乗っている人にとって不快な場合がある。 ターン動作中に起こるもう一つの問題は、軌道を傾斜させなければならない( 片勾配にする必要がある)ことであり、その目的は、車両をターン部中へ傾けて ターン部周りの遠心力を相殺することにあり、これは、もし、遠心加速度が0. 10G(ジー)以上であれば大抵の法規によって必要とされている。車両を傾け ることにより、乗客はターン部でも快適な乗り心地を得る。斜面上に位置するこ とによって傾斜ターン部(これらは、同一勾配であるように結合される場合があ る)を有する軌道の建造費は非常に高くつき、寸法公差が全て数ミリメートル 内に保つ必要がある場合には特にそうである。 牽引形式の自動化乗客輸送システムに関して生じていた、更にもう一つの課題 は、制動である。例えば本発明者の米国特許第5,445,081号及びハーケ スの米国特許第3,537,408号に開示されているような形式の可撓性ベル トは、相当大きな引張力に耐えるので、摩擦駆動手段を用いて推進するのにうっ てつけである。しかしながら、ベルトはその本来的な可撓性により座屈を生じな いで圧縮荷重に耐えることはできないので、制動はもう一つの課題である。した がって、ベルトを車両の後ろから制動しなければならないか(これは、ハーケス の構成では車両の後ろにはベルトが存在しないので不可能である)、或いは、例 えば車両のシュー又は表面に対して摩擦の作用で制動作用を及ぼすか、又は車両 の車輪を制動する補助制動手段を設けなければならないかのいずれかである。 したがって、本発明の目的は、大幅に改良した推進システム及び舵取り(ステ アリング)制御性を有し、しかも軌道又は支持構造体の建造費を大幅に減少させ た近距離輸送乗客輸送手段としての使用に適した輸送システムを提供することに ある。 本発明の別の目的は、軌道が能動的であり、車両が受動的であり、車両の舵取 り(ステアリング)を、幾分かは車両推進システムを用いて達成できる自動化乗 客輸送手段としての使用に適した輸送システムを提供することにある。 本発明のさらにもう一つの目的は、多数の車両を互いに別個独立に支持軌道上 で走行させると共に、各車両の独立制動及び加速を可能にする自動化乗客輸送手 段の車両推進システムを提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、耐久性があり、製造費が比較的安く、維持するの が安価であり、広範な用途に適用でき、地盤沈下の影響を受けず、しかも乗客に とってより快適な輸送システムを提供することにある。 本発明の輸送システムは、添付の図面及び発明の最適実施形態の以下の説明に 記載されていて、これらから明らかになるであろう他の目的、特徴及び利点を有 する。発明の開示 本発明の輸送システムは、概略的に述べると、輸送経路に沿って延びる車両支 持構造体と、該支持構造体に沿って移動自在に支持構造体上に支持された車両と 、車両に取り付けられていて、推進力を輸送経路に沿って車両に伝える細長い半 剛性のフィンとを有する。半剛性フィンは、支持構造体に沿って、車両長さ寸法 より大きいが、輸送経路の長さ寸法よりは小さいフィン長さ寸法を有し、複数の 駆動組立体が、支持構造体に沿って配置されていて、フィンに摩擦係合してこれ を駆動し、引張力と圧縮力の両方をフィンに及ぼす。車両の前で牽引要素として 役立つのに加えて、フィンは、車両の前における制動と車両の後ろからの駆動の 両方を可能にするために、横座屈を起こすことなくかなりの圧縮荷重に耐えるの に十分に剛性がある。 本発明の別の実施形態では、フィンは又、これを用いて支持構造体上の車両を 少なくとも幾分か、舵取りできるのに十分な横方向の剛性を有している。複数の フィン案内組立体が支持構造体に沿って配置されていて、半剛性フィンに摩擦係 合してフィンを支持構造体に対して横方向に位置決めする。半剛性フィンは、推 進及び舵取り組立体を介して車両に結合されていて、支持構造体上の車両の舵取 りを幾分か行う。摩擦駆動組立体を部分的に或いは全体として利用してフィンの 案内を行うことができるが、駆動組立体が相当な距離だけ互いに離れている軌道 部分では、中間案内組立体が用いられる。 半剛性の駆動及び舵取りフィンは、車両の前に相当な距離、例えば車両2台〜 4台分の距離にわたって延びているので、フィンは半剛性であることによりター ン部上で比較的滑らかな弧を描いて横方向に撓曲する。このゆるやかで滑らかな 撓曲を軌道に係合する案内輪と組み合わせれば、不快な車両の横方向加速度を減 少させることができる。 本発明のさらに別の実施形態では、輸送用車両は一対の荷重支持輪を備え、こ れら荷重支持輪は、長手方向に間隔を置くと共に実質的に軸方向に整列した関係 で車両本体に回転自在に取り付けられ、少なくとも一つのアウトリガー又は横揺 れ制御組立体が、車両本体に取り付けられた状態で荷重支持輪から横方向に延び 、案内面に係合して車両を安定な横揺れ向きに維持する。 本発明の方法は、概要を述べると、車両の長さ寸法よりも実質的に大きな長さ 寸法を有する細長い半剛性フィンを、車両から、最適には全体として垂直の向き で支持する段階を有する。フィンは、少なくとも車両1台分の長さ寸法だけ車両 の前方に、好ましくは後方に延び、フィンは、駆動力と横方向舵取り力の両方を フィンから車両に伝達するために車両に固定された半剛性部材として形成されて いる。 この方法の1つの観点として、引張力と圧縮力の両方を、フィンに摩擦係合す る駆動組立体を介してフィンに及ぼす段階を実施して、フィンの座屈を生じさせ ないで車両を推進したり制動する。 本発明の方法のもう一つの観点として、フィン位置決め組立体でフィンの側部 に係合する段階を実施し、位置決め組立体は、車両及びフィンが軌道に沿って推 進されているときに軌道に対するフィンの横方向位置を案内して軌道に沿う車両 の舵取りをしやすくする。 本発明の方法の最後の観点として、車両の重量の大部分を、長手方向に間隔を 置いて設けられると共に、実質的に互いに整列した一対の荷重支持輪で支持する 段階と、横揺れ制御組立体によって荷重支持輪周りにおける車両の横揺れの向き を制御する段階とを含む輸送用車両の支持方法を提供する。図面の説明 図1は、本発明により構成された輸送システムの軌道の中間部分、及び、これ らの中間に設置された駅の概略平面図である。 図2は、本発明により構成された軌道の端部分、及び、端に設置された駅の概 略平面図である。 図3は、図2の線3−3の平面に沿って見た拡大端面図であり、軌道を示すと 共に輸送用車両が想像線で示されている図である。 図4は、図1の線4−4における拡大端面図であり、中間に設置された駅及び 軌道を示すと共に輸送用車両が想像線で示されている図である。 図5は、本発明により構成され、図3及び図4の軌道上に支持された輸送用車 両の側面図である。 図6は、理解しやすくするために、車両推進組立体あ図示しない状態の図3の 車両の端面図である。 図6Aは、軌道の構成及びターン部上での車両の向きを示す図6と同様な端面 図である。 図7は、軌道取付け型車両駆動組立体と、半剛性駆動及び舵取り組立体と、車 両舵取りと、懸架組立体の細部を示す、更に拡大した端面図である。 図7Aは、本発明に用いるのに適した舵取り制御組立体を示す、図7と同様な 概略端面図である。 図7Bは、図7Aの線7B−7Bの平面に沿って見た概略平面図である。 図7Cは、図7Bの線7C−7Cの平面に沿って見た側面図である。 図8は、駆動組立体及び半剛性駆動及び舵取りフィンの概略部分平面図である 。 図8Aは、変形例の半剛性駆動及び舵取りフィンの図8と同様な概略部分平面 図である。 図8Bは、本発明により構成された半剛性フィンのさらに別の変形例の端面横 断面図である。 図9は、本発明により構成された横揺れフィン支持トロリーを示す軌道の部分 切欠き部分平面図である。 図10は、図11の線10−10の平面に沿って見た、牽引ベルトに接合され た状態の本発明の駆動及び舵取りフィンの部分拡大平面横断面図である。 図11は、図10に示す駆動及び舵取りフィン、及び牽引ベルトの側面図であ る。発明を実施する最適な形態 本発明の輸送システムは、受動的な、即ち動力が供給されず、或いは動力を必 要としない車両及び車両のための、能動的な、即ち動力が供給され、或いは動力 を必要とする軌道を採用している。しかしながら、無端ループ牽引ベルトを採用 しないで、本発明の輸送システムは、車両に取り付けられると共に車両支持構造 体又は軌道に沿って分散配置された摩擦駆動組立体によって駆動される半剛性フ ィンを利用している。本発明の一実施形態では、半剛性フィンは、座屈を生じる ことなくその長さに沿って圧縮荷重を用いて車両の駆動と制動の両方を行なうこ とができる構造体を構成する。本発明の別の実施形態では、半剛性フィンは、不 快な横方向加速力を減少させる仕方で、車両の舵取り(ステアリング)を行ない やすいようにするのに用いられる。最も好ましい形態では、半剛性フィンは、車 両の駆動と舵取りを両方行なうことができるように採用されている。 本発明の輸送システムの半剛性フィンは、車両よりも長いが、輸送経路全体よ りも実質的に短い長さを有している。フィンのこの長さとその剛性を組み合わせ ることにより、車両の推進と舵取りの両方が促進される。しかしながら、半剛性 フィンは、連続部材又は無端部材として形成する必要はない。むしろ、半剛性フ ィンは、長さが限られており、その長さは、好ましくは、車両の長さの数倍であ る。フィンの長さが限られていることにより、複数の車両を軌道上で別個独立に 移動させることができる。しかしながら、変形例として、可撓性牽引ベルトを半 剛性フィンと縦列関係をなして結合して無端ループ駆動組立体を構成してもよい 。 本発明の別の実施形態では、車両は、二輪式荷重支持懸架装置又はサスペンシ ョンを備え、このサスペンションは、車両を横揺れ軸線の周りに安定させ、しか も車両が自転車の操作上の利点の幾つかを有するようにするアウトリガー又は横 揺れ制御組立体を有している。また、このサスペンションを用いることにより、 車両支持軌道の製造にあたってコストを減少させることができる。 次に図面を参照し、特に図1〜図3を参照すると、車両支持構造体が全体的に 符号21で示されている輸送システムが示されており、この車両支持構造体は好 ましい形態では一対の従来型レール又は軌条ではなく、本明細書ではかかる支持 構造体を「軌道」ともいう。支持構造体21は輸送経路に沿って延び、自動化乗 客輸送システムでは、この輸送経路は代表的には比較的短く、例えば1000フ ィート〜3マイル(約305m〜約4.8km)であろう。しかしながら、車両支 持構造体21の長さを、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、何マイル にもすることができることは理解されよう。 支持構造体21には、全体を符号22で示した少なくとも一台の車両が取り付 けられており、たいていのシステムでは、複数の輸送用車両22、例えば図2の 車両22a,22b,22cが、輸送経路に沿って推進自在に軌道21上に可動 的に支持されるであろう。図1及び図2に示すように、車両22は、軌道21に 沿って矢印23の方向に進行しており、この軌道21は、車両が軌道の長さの大 部分にわたって互いに密接した並置関係をなして反対方向に走行しながら、互い にすれ違うことができるよう構成されがちである。車両22は、乗客又はペイロ ードを運ぶことができるが、大抵の用途では、図5で最も良く分かるように、車 両22は、乗客を収容する客室122及び客室の窓130を備えた可動ドア組立 体125を有するであろう。可動ドア125は、軌道21に沿う駅又はステーシ ョンの設置場所に応じて、車両22の片側又は両側に設けるのがよい。したがっ て、図1に示すように、乗客乗降駅24が、支持構造体の両端の中間位置におい て互いに逆方向に延びている軌道相互間に配置されている。かくして、ドア12 5は、車両22の内側に設けられることになる。図2では、端に設置された駅2 6が、車両支持構造体21の端ループ27の内側に配置された状態で示されてお り、ドア125はこの場合もまた、車両の内側に設けられることになる。駅をル ープ27の外側に配置すれば、ドア125は、車両の外側に設けられることにな る。 図1及び図2を図3と比較すると分かるように、軌道組立体21は、図1及び 図2では概略的に示されているに過ぎない。しかしながら、本発明の輸送システ ムの重要な特徴のうちの一つは、軌道21の幅寸法を極めてコンパクトにして地 面上に映る「フットプリント(foot print)」が最小であり、しかも頭上に見え る「スカイプリント(sky print)」が最小であるような仕方で車両22が運動で きるよう構成されると共に支持されていることにある。このコンパクトさは図3 で最もよく分かり、図3は、軌道が代表的には輸送経路の大部分にわたって見え る状態で軌道を示している。 図3では、車両支持構造体21は、互いに間隔を置いて配置されると共に垂直 方向に延びる塔(タワー)又は支柱部材31で支持されているように見え、支柱 部材31の上端部により、横断方向に取り付けられたクロスアーム32が支持さ れている。クロスアーム32の両端には、長手方向に延びるIビーム33が取り 付けられており、これらIビームは、車両22b,22cのための長手方向支持 表面を備えた上向きで長手方向に延びるフランジ34を有している。図3で分か るように、車両22b,22cはそれぞれ、車両支持構造体21のフランジ34 に係合してこの上に支持された荷重支持輪36を有し、更に、図2で分かるよう に第2の荷重支持輪又は後輪36aもフランジ34上に支持されている。車輪3 6,36aは好ましくは、実質的に長手方向に整列していて、軌道21の幅に関 する要件を極力軽減するが、これらは同一平面内に位置する必要はない。 輸送システムの案内線路又は軌道21の重要な利点の一つは、これがコンパク トであること及び単一の塔又は支柱部材31によって互いに逆方向に車両を運動 させることができるよう高い位置に支持できることにあるが、他方、支柱31を 省略することができ、また軌道21を傾斜状態で又はトンネル内で支持できるこ とも理解されよう。 また、図3で分かるように、クロスアーム32の中央に近接して、2本の垂直 方向に延びるアーム37がクロスアームに剛結されている。同様に、垂直方向延 長部材38が、アーム37に固定されており、長手方向に延びるL字形案内フラ ンジ39がこの延長部材に取り付けられている。図示のように、全体を符号40 で示す横揺れ制御組立体が、案内フランジ39の上向き表面及び下向き表面上に 位置した第1の案内輪41及び第2の案内輪42を有している。横揺れ制御組立 体40は、アウトリガー組立体又は横揺れ制御装置として役立ち、これにより、 車両22b,22cを、以下に詳細に説明するように一対の長手方向に整列した 車輪36,36aだけで支持できる。 次に図7を参照すれば、軌道21及び車両駆動・舵取り・懸架組立体の構成の 一層の細部を説明することができる。全体を符号43で示した車台組立体には、 全体を符号44で示す細長い半剛性フィンが取り付けられている。フィン44は 、水平方向に延びるアーム146に取り付けられたボールジョイント143によ ってキャリッジ43に結合されている。アーム46は、キングピン116に結合 された横断方向アウトリガーアーム47、したがって車両のフレーム構造又はシ ャーシに固定されている。駆動組立体45によって、軌道21に沿う方向への摩 擦駆動力がフィン44に及ぼされ、駆動力は半剛性フィン44から、フレーム構 造133に取り付けられたキングピン116を介してアーム146及び横断方向 アウトリガーアーム47に伝えられ、車両22を支持構造体21に沿って駆動さ せ る。これについては以下に詳細に説明する。 しかしながら、本発明の輸送システムでは、フィン44は、引張力だけを支持 できる単なる可撓性牽引ベルトというわけではない。それどころか、フィン44 は、その長手方向の圧潰又は座屈を生ずることなく、その長さ寸法に沿う圧縮荷 重を用いて、車両22の制動と推進の両方を行なうことができるほど十分な剛性 を有する半剛性フィンである。かくして、従来型牽引ベルトは代表的には、可撓 性が極めて高いので、車両の制動又は推進のいずれかを行なうことができるよう には圧縮荷重を及ぼすことができない。圧縮力をかかる牽引ベルトの長さに沿っ て及ぼすと、ベルトは即座に軌道に沿って長手方向に座屈することになるが、こ れは当然のことながら許容できない。 次に図7及び図8を参照すると、半剛性フィン44の好ましい形態は、細長い 比較的剛性の板49を有するものであることが分かる。板49は、ばね鋼、アル ミニウム、引抜き繊維強化プラスチック、或いは座屈を生ずることなく長さに沿 って相当に大きな圧縮荷重に耐えることができる類似の板材料によって構成する のがよい。板49の両側は好ましくは、弾性天然ゴム又は合成ゴム51の層によ って被覆されている。以下に説明するように、ゴム層51は有利には符号52の ところに溝又はスロットが設けられるのがよく、それによりゴム層を駆動組立体 45の対向した駆動輪48の間で弾性的に圧縮させることができ、また、層51 を板49に接着剤を用いて、或いは加硫操作によって結合するのがよい。 しかしながら、図8Aに示すように、半剛性フィン44の変形例は、鋼板49a に結合されたゴム層51aを採用しており、これらの層にはスロットは設けられ ていない。図8のスロット52の目的は、フィン44に可撓性を与えるのではな く、厚さ寸法に弾性圧縮性を提供することにある。その目的は、両側の駆動輪4 8を、中心を固定して取り付けることができるようにすることにある。フィン4 4の摩擦駆動は、溝付き層51の干渉係合及び弾性圧縮を行なうことができるよ う輪48を取り付けることによって保証される。図8Aでは、駆動輪48aの少 なくとも1つは、例えば付勢ばね53によってフィン44aの方へ弾性的に付勢 され、それにより対向した駆動輪48aによってフィン44aの十分な摩擦係合 を行うようになっている。 本発明の半剛性フィンのさらにもう1つの変形例では、図8Bに示すように軽 量化が達成されている。半剛性フィン44bは、比較的剛性の板49bから構成 されており、この比較的剛性の板49bはその上縁及び下縁に沿って固定された 管状補強部材152を有している。板49bの両側には、ゴム層51bが結合さ れており、ここでは、これらのゴム層にはスロットが設けられていないように図 示されている。図8Bのフィン構造により、所望の剛性が得られると同時に板4 9bを薄くし、かくして重量を軽くすることができる。 半剛性フィン44の好ましい形態では、板部材49は、使用する材料に応じて 約1/4インチ〜約1インチ(約0.64cm〜約2.54cm)の範囲の厚さ寸法を 有するであろう。図8Bに示すように構成されたフィンに関しては、一層薄い板 49bであっても、使用可能であると考えられる。板の高さ寸法は、約6インチ 〜約12インチ(約15.24cm〜約30.48cm)の範囲にあり、板49の上縁 54を、ボールジョイント143によってアーム146に取り付けるのがよい。 各ゴム層51は代表的には、約1/4インチ〜約1/2インチ(約0.64cm〜 約1.27cm)の範囲の厚さ寸法を有し、フィン板49の両側の大部分を覆うこ とになる。 理解されるように、半剛性フィン44はまた、ある程度の横方向可撓性を有し 、即ち、これは、輸送経路に沿って位置する最も小さな丸み又はアール部の周り に横方向に撓曲できなければならない。図2に示すように、最も小さなアール部 はしばしば、支持構造体の端ループ部分27にある。ただし、軌道の最小アール 部が他の位置に存在する場合のあることは理解されよう。厚さが1/4インチ〜 1インチ(0.64〜2.54 cm)の鋼板又はこれと類似した剛性フィン組立体は、短 い長さについて曲げることは非常に困難であるが、板の長さが長くなっているの で、横方向の撓曲が容易になる。本発明では、細長い半剛性フィン44は、輸送 経路又は軌道21に沿って、車両の長さよりも実質的に長いが、軌道全長よりは 短い長さを有している。したがって、このフィン長さにより、半剛性フィンは軌 道に沿って走行しているときに横方向に変位し又は曲がることができる。 本明細書で用いる「車両の長さ」及び「車両長さ」という表現は、軌道21に 沿って推進されている組立体全体から成る舵取り可能なユニットの、軌道21に 沿う長さを意味するものとする。図1及び図2に示すように、車両21は、単一 の舵取り可能なユニットとして示されているが、2又は3以上のかかるユニット を縦列関係をなして互いに結合して列車を形成してもよいことは理解されよう。 最も典型的には、フィン44の長さは、車両の長さの4倍〜6倍であり、大抵 の場合、車両の長さの10倍未満である。もし、舵取り可能な輸送用車両ユニッ ト22が代表的には20〜40フィート(約6.1m〜約12.2m)の範囲の長 さを有していれば、半剛性フィン44の長さは、約80〜約400フィート(約 24.4m〜約121.9m)になろう。図示の輸送システムの形態では、車両2 2の好ましい長さは、前輪36から後輪26aまで約70フィート(約21.3 m)であり、これに対し、半剛性フィン44の長さは、約122フィート(約3 7.2m)、即ち車両の長さの6倍より僅かに長い。 両側にゴム層が設けられていて、長さが122フィート(約37.2m)の鋼 板が、図2の端ループ部分27に示すように例えば約40フィート(約12.2 m)のアール部の周りに容易に横方向に撓むことができる。半剛性フィンは、車 両22の前に車両の長さの約2.5倍の長さ及び車両の後に車両長さの2.5倍 の長さだけ延び、それにより、40フィート(12.2m)の半径を有するター ン部の周りにおける曲げ又は撓みが比較的容易になる。 しかしながら、短い距離では、駆動フィン44は、駆動組立体45からの引張 駆動力及び圧縮駆動力の両方に対する支持能力が極めて高い。かくして、半剛性 フィン44が対をなす駆動輪48の間を通過しているときに、駆動輪は、車両の 前に引張力又は牽引力を及ぼして車両22を従来方法で軌道21に沿って引っ張 ることができる。しかしながら、さらに、駆動組立体45はまた、車両の後でフ ィン44に沿って圧縮力を及ぼして車両を軌道に沿って駆動させることができる 。同様に、制動にあたって、圧縮力を半剛性フィン44の横座屈を生じさせるこ となく、車両の前に及ぼすことができる。駆動フィン44が半剛性であることと にその長さに鑑みて、駆動組立体はフィンの相当な長さにわたって推進と制動の 両方のための圧縮荷重を及ぼすことができる。かくして、たいていの駆動組立体 を牽引及び圧縮の際に用いて車両22を加速したり減速することができ、しかも 車両は、単一無端ベルト又は牽引ロープに取り付ける必要はない。したがって、 半 剛性フィン44を用いると、車輪36,36aを制動する必要がなく、或いは軌 道取付け型の補助制動組立体を用いる必要がなく、フィンに沿って引張り荷重と 圧縮荷重の両方によって推進を行なうことができる。 フィン44の座屈は、フィンが半剛性であること及びフィンが駆動組立体45 及びフィン案内組立体によって支持されることによって防止され、しかもフィン の上記長さによりフィンを半径がかなり小さな曲線部周りに駆動できる。さらに 、フィン44の剛性と車両長さを実質的に越えるその長さの組合せにより、本発 明の輸送システムの駆動能力及び制動能力が大幅に改善され、それにより従来型 システムと比べてより広範な荷重及び速度プロフィールに適合することになろう 。 上述のように、駆動組立体45は、フィン44の横方向支持体を構成し、この 支持体はフィン44の長さに沿ってフィン剛性と相俟って座屈を防止する。以下 に一層詳細に説明するように、半剛性フィンが座屈しないよう横方向に支持する のを一段と確実にする補助フィン案内組立体を更に、駆動組立体45の中間に設 けるのがよい。かかるフィン案内組立体は又、フィンの案内と舵取りの二重機能 を発揮し、それによりフィン及び車両が支持構造体21の周りに推進されるとき にフィンの正確な横方向位置を確保する。以下に説明するように、この案内機能 も又、本発明の重要な特徴であり、車両の横方向舵取りを行なうのにある程度用 いられる。 本発明の舵取り(ステアリング)機能を説明する前に、支持軌道及び駆動組立 体45について一層詳細に説明する。再び図7を参照すると、クロスアーム32 の各端に設けられた長手方向に延びるIビーム33には、ブラケット62によっ て駆動モータ61が取り付けられている。好ましい形態では、モータの出力シャ フト63には、ピニオンギヤ64が取り付けられており、このピニオンギヤは、 摩擦駆動輪48の内側に取り付けられたリングギヤ66を駆動する。駆動輪48 は軸受67によって支持シャフト68に取り付けられている。図7から分かるよ うに、フィン44はIビームの中央フランジ71の一方の側に取り付けられてい て、一方の駆動輪がフィン44に係合するためにIビーム33の中央フランジ7 1に設けられた開口部69を貫通しなければならないようになっている。中央フ ランジ71に沿って一定間隔で開口部を設けたことにより、Iビームの強度全 体に対して著しい悪影響は及ばないようになる。モータ61は代表的には、1〜 4馬力程度の歯車モータであり、最も好ましい形態では、2馬力のモータが採用 される。また、理解されるように、駆動組立体45を、2つの被動輪又はローラ ではなく、駆動輪及びこれと対向する遊び車で構成してもよい。 保護シェル又はハウジング72の下には、モータ制御装置、通信装置及び電源 のための導管73が設けられている。本発明の輸送システムの好ましい形態では 、モータ61は、実質的に車両のフィン44が駆動組立体45の間を通り、或い はこれに密に接近している時にのみ動作される。かくして、図2で分かるように 、車両支持構造体又は軌道21は好ましくは、軌道21に沿うフィン又は車両の 位置を検知できるフィン又は車両検知装置、例えば光学センサ又は磁気センサ7 5を有する。センサ75及び駆動組立体45を、導管73内の導線85によって 中央制御装置80に結合するのがよく、そして中央制御コンピュータ80からフ ィンより前に動作させることのがよい。フィンが特定の組をなす駆動輪を通過す ると、駆動組立体45の作動を制御装置によって停止させるのがよい。また、駆 動輪相互間のフィンの通過中、コンピュータ80を用いて駆動輪が軌道21に沿 う所望の速度プロフィールに従ってフィン及び車両を加速させ又は減速させるよ うにする。照明、HVAC及び音声通信のための車両への電力供給は、クロスア ーム32で支持されると共に、車両の一部、例えばアーム47からの垂下したア ーム78から取り付けられたブラシ組立体77を摺動自在に受け入れる電力レー ル組立体76によって行なうことができる。 軌道21の保守を行ない、さらに乗客の非常用通路を提供するために、長手方 向に延びる格子台組立体79をクロスアーム32の縁に沿って設けるのがよい。 格子台組立体は、軌道に沿って延びて、乗客が塔31相互間の長さにわたって格 子台組立上を歩いて塔によって支持された非常用出口はしご(図示せず)まで歩 くことができるようになる。 次に、図4を参照すると、図3と比較して軌道の構成における唯一の相違点は 、車両22を支持するIビーム33が互いに引き離されていることである。図1 に示すように、この引離しにより、プラットホーム24を、単一のプラットホー ム24の両側での車両への乗り降りのために車両22相互間に配置できることに な る。単一のクロスアーム32を一対の垂直な塔又は支柱31,31aから支持す るのがよく、エレベータ81を階段80だけでなくプラットホーム24を点検整 備するよう配置できる。降雪が見込まれる場所では、プラットホーム24を開放 格子タイプのプラットホームとして形成するのが有利であるが、屋根及び包囲体 もまたプラットホーム24,26のところに設けるのがよいことは理解されよう 。 本発明の輸送システムの駆動機能を引き続き説明すると、圧縮荷重により車両 の制動又は駆動のいずれかを行ないやすくするために半剛性フィンが必要である が、本質的には車両の速度を実質的に一定に維持することだけが必要な輸送経路 部分があることは理解されよう。したがって、図2で分かるように、いったん一 定の速度に達すると、駆動組立体45相互間の距離は大きくなり、軌道21の単 位長さ当たりの駆動組立体の数は減少する。 本発明の一実施形態では、独立の車両を使用し、一方の車両は、他方の車両の 停止中に走行していることができるようにすることが望ましい。推進に適した構 成の駆動フィンを用いることにより、例えば車両22aを駅26のところで停止 させることができ、これに対し、車両22bはある速度で動いており、車両22 cはこれとは別の速度で走行している。かかる独立操作は、コンピュータ80及 び軌道又は支持構造体21に沿って設けられた車両/フィンセンサ75によって 制御される。 しかしながら、本発明の別の実施形態では、連続駆動組立体が軌道21に沿っ て設けられ、車両22は全て実質的に同一の速度で移動し、同時に停止する。か かるシステムでは、半剛性フィン44は、図10及び図11で最もよく分かるよ うに、更に図2では点線86で概略的に示されているように、可撓性牽引ベルト 86に結合されている。かくして、半剛性駆動フィン44の前方端部及び後方端 部87には可撓性牽引ベルト86が結合されている。かかる結合は、牽引ベルト の本体89及び駆動フィン44の鋼板49の端部を貫通する締結具88によって 達成できる。 図2は、可撓性牽引ベルト86の各部分が、順次並んだ車両駆動フィン44の 間に延びる連続ループ形態を示している。縦列関係をなす駆動フィン44と牽引 ベルト86の最も有利な用途は、シャットル用途にある。これにより、可撓性ベ ルト86を、非常に小さな直径、例えば10〜50インチ(約25.4〜約12 7cm)のブルホイールのところで転回させることができ、駆動フィン44は、こ の小さなアール部の周りに撓曲するほど十分な可撓性を有する必要はない。 縦列関係をなすフィン/ベルト構成により、コンピュータ制御装置80は、駆 動フィン44だけに圧縮荷重を及ぼすことができる。車両22の前に位置した区 域内には、車両が駅24,26に進入してきたときに、車両を減速させてこれを 駅のところで停止させる一領域がある。車両22が実質的に一定の速度で走行し ている輸送経路の長さ部分があるが、加速領域内では、制御装置80により、駆 動組立体45はフィン44と可撓性牽引ベルト86の両方に牽引又は引張力を及 ぼすことができる。したがって、半剛性フィン44への牽引ベルトの縦列関係に よる相互結合により、小さなアール部での転回を可能にするだけでなく、ベルト 86に及ぼされる引張力によりベルト/フィン縦列組立体に沿って加えられる駆 動力の増強を可能にする。 理解されるように、半剛性フィンは、長さが車両の長さの数倍であれば、車両 22から遠く離れた位置で支持する必要がある。好ましい形態では、細長い半剛 性フィン44の移動支持は、全体を符号91で示し、図9に最もよく示されてい る1又は2以上のトロリー組立体を用いることによって達成される。トロリー組 立体91は、Iビーム33の上フランジ34に乗っている主荷重支持輪92及び フランジ34の両縁部上に乗っている両側の横案内輪93,94(破線で示す) を有するのがよい。車輪94から下方へU字形アーム96が垂下しており、この アーム96は案内輪94の周りに延びて剛性フィン44の中に戻っている。フィ ン44を、例えばアーム96に溶接又はボルト留めすることによって固定するの がよい。かくして、フィン44は、Iビーム33の上フランジ34の下でトロリ ー91から支持され、したがって半剛性フィンの重量は、車両から片持ちする必 要はなく、また車両に対して下方に撓むこともないようになる。トロリー組立体 91を、図2で最もよく分かるように、半剛性フィンの長さに沿って一定間隔で 配置するのがよい。他の多くの形態のフィン支持トロリーが、本発明の輸送シス テムに用いるのに適している。 理解されるように、トロリー91の案内輪93,94はトロリーを案内するだ けでなく、フィン44をIビームのフランジ34に対して横方向に位置決めする 。トロリー組立体91を用いるだけで駆動フィン44の横方向位置を案内するこ とは可能であるが、幾分かはトロリー91、駆動組立体45及び全体を符号98 で示した軌道取付け型フィン案内組立体を互いに組み合わせて用いることにより フィン44の横方向位置を案内することが好ましい。 図9に示すように、トロリー91に加えて、3つのタイプのフィン案内組立体 が用いられている。第1に、駆動組立体45は、フィン案内組立体としての機能 も発揮する。さらに、トロリー組立体91の右側には、一対の動力が供給されな いローラ案内輪99が設けられ、トロリー組立体91の左側には、一対の摺動案 内面101が設けられている。したがって、フランジ表面34に対するフィン4 4の正確な横方向位置は、駆動組立体、ローラ案内又は摺動案内によって制御で きる。かくして、駆動輪48の取付けブラケット案内ローラ99の取付けブラケ ット及び案内面101の取付けブラケットは全て、半剛性フィン44をフランジ 34に対して正確に位置決めするように調整可能である。フィン44のテーパ付 きノーズ部分97は、案内ローラ99及び案内面101だけでなく、駆動組立体 の車輪48相互間への駆動フィン44の導入を容易にする。明らかなこととして 、案内面101及びフィンノーズ部分97は低摩擦表面、例えばテフロン等であ るのが好ましく、また、隣合う駆動組立体45の間で全長にわたって延びる長手 方向に延びる案内バー(図示せず)を用いることが可能である。 駆動組立体45と案内部材98の組合せは、半剛性フィンの座屈を回避するほ ど多く用いられるはずなので、フィン44は、Iビーム33のフランジ34に対 しその全長にわたって横方向にも位置決めされる。かくして、半剛性フィン44 を長い距離にわたって徐々に曲げ又は横方向に撓めることができるが、隣合う案 内部材98相互間又は案内部材98と駆動組立体45との間の撓み度は最小であ る。したがって、フィンの剛性を車両22の駆動及び制動に利用することができ るだけでなく、車両22を支持フランジ34及び支持構造体21に沿って舵取り するための組立体の一部をなすものとして使用することもできる。しかしながら 、半剛性フィン44を車両の非舵取り部分に取り付けるだけでも、これを専ら車 両の推進のために使用できることは理解されよう。したがって、舵取りは、フィ ン 44とは別個の他の従来型手段によって達成するのがよい。逆に、フィン44を 舵取り組立体の一部としてのみ使用することができ、この場合、車両は他の従来 型手段によって推進される。したがって、半剛性フィン44を、駆動用のフィン 、舵取り用のフィン又は最も好ましくは駆動と舵取りの兼用フィンとして考える ことができる。さらに、以下に説明するように、フィン44は安全組立体の一部 でもある。 次に図5、図7及び図7Aを参照すれば、本発明の車台組立体43の懸架機能 を一層詳細に説明することができる。荷重支持輪36は、全体を符号111で示 す車軸組立体によって支持され、この車軸組立体は、下方に傾斜すると共に横方 向に延びるアウトリガーアーム47に符号113のところでボルト留めしたU字 形又はウィッシュボーン部材112を含む。実質的に垂直方向に差し向けられた キングピン又は舵取り車軸116が、車両のシャーシ又は荷重支持フレーム構造 133から延びる別の横方向アーム118の端部117に取り付けられている。 ウィッシュボーン部材112及びキングピン又は舵取り車軸116は、実質的に 垂直方向に差し向けられた車軸161の周りに相対的に回動自在に取り付けられ ている。 シャーシの横方向アーム118は、内端部123に達するまで荷重支持輪36 から内方且つ後方に延びている。アーム内端部123の上面124は、空気バネ 126を支持し、アーム内端部123の下面127は、長手方向に延びるビーム 部材129に取り付けられた下方に延びる支柱128を支持している。図5及び 図7Cで最もよく分かるように、ビーム部材129は、車両客室122の床の下 で長手方向に後輪36aまで延びている。 また、フレーム構造133の前端には、上方に延びる支柱134が取り付けら れており、この支柱は空気バネ126の後に位置し、またこれには横方向水平ビ ーム136が取り付けられている。第2の支柱(図示せず)がフレーム構造13 3の他方の側に設けられており、この第2の支柱は、横方向ビーム136の他端 まで延びてこれに固定されている。ビーム136は、第2のビーム・ピボット組 立体及び横方向ビーム136の他方の側で荷重支持輪36の外側に設けられた第 2の空気バネを介して車量を支持する。 垂直支柱134が空気バネ126の後に位置しているので、水平方向に延びる 片持ち部材137(図5)が空気バネ126上で外へ延びている。水平方向延長 部137の下面又は下向きの面138が、空気バネ126の上面に係合し、上向 きの表面124と協働してこれらの間にバネ126を圧縮する。 上記のように構成されているので、車両の両側の2つのビーム129は、両側 の部材137の表面138,124とアーム118の端部123との間で2つの 空気バネ126を圧縮することになる。このようにビーム129が空気バネ12 6に抗して上下に垂直方向に変位するので、車両重量は荷重支持タイヤ36に対 して弾性的に懸架される。同一の車台組立体43を用いると、フレーム構造13 3の後端部を後輪36aに対して支持することができる。 図7Cでは、フレーム構造133と長手方向ビーム129との間のリンク装置 を安定化させる一形態が示されている。T字形部材171をビーム129に固定 するのがよく、このT字形部材の両側のアームにはボールブッシュ又は可撓性ブ ッシュ174が取り付けられている。リンク176が、T字形部材171から長 手方向に互いに逆方向に延び、カップリング組立体172,173によってフレ ーム構造133に結合されている。図示のように、自動車業界で広範に用いられ ている形式の三点ピボットカップリング組立体173が図示されているが、ゴム ブッシュ又はブロックもまた、バネ126の変位を実質的に垂直の軸線に沿って 維持するのを保証しながら、必要な変位量に対応することができると考えられる 。 他形態の車両サスペンションも本発明の用途に適しており、サスペンション組 立体は、本発明の新規な特徴とは考えていない。 本発明の車両用に適した舵取り組立体の一形態を、図7、図7A、図7B及び 図7Cを参照して説明することができる。図7及び図7Aで分かるように、車軸 組立体111及びアウトリガーアーム47は、キングピン116及びピボット軸 線161の周りに回動自在に取り付けられ、それにより車輪36をIビーム33 の上フランジ34上で回転させることができる。図7Bを参照すると、アウトリ ガーアーム47を回動させると、その結果、アーム47の角度αがフィン44及 びIビーム33の側部又は縁部の上フランジ34に対して変化することになるこ とが分かる。図7Bでは、上フランジ34は、フィン44及び舵取りバー141 を図示するために省いているが、下ビームフランジの縁部156及び上フランジ 34の縁部154(図7A及び図7C)は代表的には垂直方向に重なり合うこと は理解されよう。したがって、アーム47とシャーシ部材129との間の角度α を調節することにより、車輪36の舵取りを行なうことができる。 図7、図7A及び図7Bに示すように、角度αの制御/調節及び車両22の舵 取りは、Iビームの上フランジ34の縁部154上で転動する案内ローラ147 を用いて達成される。細長い舵取りバー141が、Iビーム33に近接した側部 に沿って長手方向に延びるよう設けられている。バー141は、垂直軸線周りの 横方向の曲げに抵抗するよう図7に示すような横断面を有するのがよく、好まし くは、長さが数フィート、例えば5フィート(約1.5m)である。舵取りバー 141の端部157は、横方向に延びるアーム144を有し、これらアームは、 フランジ34の頂部を横切って跨がって状態でこれに取り付けられている。延長 アーム149が、案内ローラ147の取り付けられたアーム144の一端に固定 されると共に舵取りバー141に固定されており、案内ローラ147は上述のよ うに、フランジ34の両側の縁部154に乗っていてこれによって案内される。 舵取りバー141は、ブッシュ組立体142によってアウトリガーアーム47 に結合されており、ブッシュ組立体142はアウトリガーアーム47から延びる アーム146に摺動自在に取り付けられている。ブッシュは、バー141の両端 の間のところに位置し、アーム47をフィン44に結合させるボールジョイント 143に近付いたり、これから遠ざかるアーム47,146の軸方向変位を可能 にするよう形成されている。バー141は、案内ローラ147によってIビーム に対し既知の位置に維持される。もし、舵取りバー141を例えば、軌道又はI ビーム33の水平方向カーブの結果として垂直方向軸線の周りに回動させると、 かかる回動は、ブッシュ142によって舵取りバー141からアウトリガーアー ム47に伝えられることになる。ボールジョイント143周りのアーム47の回 動により、車輪36が、車両のシャーシ129及びフレーム構造133に対して キングピン116の周りに回動する。かくして案内ローラ147がビームの縁部 154を辿ると、舵取りバー141は、回動又は傾斜し、それによりアーム47 がキングピン116の周りに回動すると共に車輪36がフランジ34に沿って舵 取りされる。 車両22が図7Bにおいて矢印157の方向に走行しているものとすれば、ア ウトリガー組立体40は、アーム47の端部のところで矢印F0の方向に抗力を 生じることになり、これは又、角度αを減少させると共に車輪36をフランジ3 4上で回転させようとするであろう。しかしながら、案内ローラは同様に矢印F1 で示すように正味の反力を生じ、この反力はF0を相殺すると共にこれと大きさ が等しくなる傾向がある。また、舵取りバー141を車輪36の回転面162か らアウトリガー組立体40に向かって図7Aに示す量dだけずらして抗力の効果 と釣り合わせるのが有利である。したがって、特に風荷重等を考慮すると、正確 な動釣合せを得ることはできないので、したがって案内輪147は、アウトリガ ー、案内ローラ、風荷重等の動的抗力と釣り合うのに必要な動的な偶力を生じさ せる。 本発明の車両は、上述のように舵取り可能な前輪だけを用いて舵取りできるが 、好ましい形態では、車両22は、舵取り可能な前輪36及び舵取り可能な後輪 36aを有している。図7Cで分かるように、後輪36aがキングピン116a に取り付けられ、舵取りバー141aが長手方向に延びると共に前輪36につい て説明した方法でカップリングブッシュ142aによりアウトリガーアーム47 aに結合されている。 車両の長手方向ビーム129はカーブで曲がらないが、フィン44は曲がるの で、アーム146aとフィン44との間のカップリング151は、フィン44に 対して摺動又は移動できなければならない。この場合も又、カーブでの長手方向 の変位量は僅か、例えば0.030インチ(約0.76mm)であり、カップリン グ151は、摺動自在な連結手段ではなくて、ゴム製カップリングであるのがよ い。 前輪36の舵取り組立体では、車両の舵取りは、ビーム縁部154のステアリ ングオフ(steering off)によって行なわれる。後輪36aの組立体では、半剛 性フィン44を用いて車両22の舵取りを行う。舵取りバー141aは、フラン ジの縁部154ではなくフィン44の側部に乗っている案内ローラ147aに結 合されている。かくして、案内ローラ又はスライダーは、舵取りバー141の各 端部でフィン44の両側部に係合することができる。ローラ147aは、フィン 及び舵取りバーが車両22と一緒に走行するのでフィン44に沿って転動するこ とはない。ローラ147a(又はスライダー)は、カーブにおいて一定長さの舵 取りバー141に対するフィンの伸びに順応する必要があるだけである。 前輪36について上述したように、支持軌道21中の水平方向カーブに遭遇す ると、フィン44は駆動組立体45とフィン案内組立体98の組み合わせによっ て撓むことになる。フィン44に生じた曲率は、案内ローラ147aによって「 見える」ことになり、舵取りバー141aが回動されることになる。これにより 、ブッシュ142a及びアーム146aを介してアーム47aが回動し、その結 果、後輪36aは半剛性フィン44によって舵取りされる。 したがって、本発明の輸送システムでは、案内される半剛性フィン44を、舵 取り機構として単独で又は支持構造体のステアリングオフと組み合わせて使用す ることができる。半剛性フィンを用いて車両の舵取りを少なくとも幾分か行うこ とにより、フィンが剛性なのでカーブを滑らかにし、或いは不快な客室の横方向 へ加速が小さくすることができよう。フィンの長さとその剛性及び案内作用を組 み合わせることにより、カーブを予測してこれを滑らかにすることができる。 しかしながら、更に理解されるように、後輪36aについての舵取り組立体は 、カーブで生じる相対的な長手方向変位に順応するカップリング151が設けら れるべきことを除けば、前輪36のものと同一であるのがよい。 本発明の駆動用フィン及び舵取り用フィン構成は、従来通り一対の前輪及び一 対の荷重支持後輪から支持される車両22に適用できるが、本発明の輸送システ ムは、好ましくは、車両の重量の大部分が荷重支持前輪36及び荷重支持後輪3 6aによって支持される車両を更に有する。かくして、車両22は好ましくは、 車両の重量の大部分、好ましくは約90%以上が荷重支持前輪36及び荷重支持 後輪36aで支持される自転車型の荷重支持組立体で構成される。図3及び図4 で分かるように、互いに整列した荷重支持輪36,36aは好ましくは客室12 2の幅寸法の中央に近接して互いに整列して配置され(必ずしもそうする必要は ない)、この場合も車重の大部分を車輪36,36aで支持することができるよ うになっている。 荷重支持車輪36,36a周りの二輪車両22の横揺れを制御するために、横 方向アウトリガーアーム47には全体を符号40で示す案内輪又は横揺れ制御組 立体が取り付けられている。案内輪組立体は、上述のように一対の案内輪41, 42を有し、これら案内輪は、アーム47の内端部153に設けられている取付 け板152に取り付けられた車軸151に回転自在に取り付けられている。した がって、荷重支持輪36,36a周りにおける車両22の横揺れは、荷重支持フ ランジ34から横方向に間隔を置いて設けられたL字形案内部材39に係合する 案内輪41,42によって防止される。ある程度の重量は、案内輪41,42に よって支持できるが、この重量は代表的には、車両全重量の10%以下であろう 。 本発明の輸送用車両の自転車型荷重支持輪組立体の重要な利点の一つは、図6 と図6Aを比較することによって理解できる。車両22の車台組立体43は、図 面が複雑になるのを避けるために省いてある。図6では、車両22は非曲線部分 では一般的である水平軌道上を走行している。荷重支持輪36,36aはフラン ジ34に乗っており、アウトリガーアーム組立体40の横揺れ制御輪41,42 は、案内フランジ39に沿って転動している。好ましくは、両荷重支持輪は、客 室122を車両の前部及び後部のところで安定させるためのアウトリガー組立体 40を有している。また、単一のアウトリガーを用いてもよい。 これとは対照的に図6Aは、車両22を水平方向に湾曲した軌道部分内に位置 した状態で示している。カーブで車両22に加わる遠心力を相殺するため、換言 するとこれと釣り合うようにするため、Iビーム33の中央を通る垂直平面18 1から車輪36の平面161を内側に傾斜させることにより、車両を図示のよう に内方へ傾斜させることが好ましい。遠心力に対処する内方への傾斜は、フラン ジ34と案内又は横揺れ制御面39の相対位置を上下させるだけで、本発明の車 両の自転車型荷重支持手段を用いて達成できる。車輪の内側の圧縮及びタイヤの 底と支持面34との間の摩擦力により自転車がカーブで内方傾斜を行うのとほぼ 同様に、支持フランジ34と案内フランジ39のいずれも傾斜させる必要はない 。したがって、両フランジ34,39は、図6Aでは実質的に水平な平面内に差 し向けられ、傾斜は、これら表面の相対的な高さ位置を変えるだけで達成される 。支持輪36及び案内輪41,42は、水平カーブで乗客に快適感を与えるのに 必要な比較的僅かな角度変化に容易に対応する。図6Aに示すように、フランジ 34は案内部材39に対して高い位置にあるが、案内部材又は案内フランジ39 はフランジ34に対して傾斜を行なうよう下降させることもできることは理解さ れよう。 同様に、逆方向のカーブは、フランジ34と案内フランジ39の両方又はいず れか一方を上下させることによって対応できる。フランジ34上における車両2 2の横方向位置は、半剛性フィン44及びビーム縁部154のうち一方からバー 141をステアリングオフすることによって制御されるので、車両はフランジ3 4又は案内部材39のいずれかの上で横方向に自由に移動することができない。 しかしながら、車両の相対的傾斜を行うには、駆動組立体45と案内組立体98 の両方又はいずれか一方を傾斜角と一致する角度でIビーム33に取り付けるの がよい。ところで、これは比較的に容易且つ安価に達成できるが、水平カーブ上 でフランジ34,39を正確に傾斜させることは、非常に大きな出費を伴うこと になる。さらに、軌道に坂又は垂直カーブも存在する場合には費用が増大する。 かくして、車両22について自転車型又は二輪の荷重支持組立体を用いると、 軌道又は支持構造体21を、カーブに関して軌道全体を傾斜させなければならな い車両について必要な費用よりも非常に安い費用で、水平方向に湾曲すると共に 、或いは垂直方向に湾曲した第2の部分を備えて製造できる。この傾斜は、例え ば、磁気浮上式軌道及びホーバークラフト軌道について必要であり、これが極め て正確な軌道の片勾配に関する要件と組み合わされると、本発明の輸送システム を用いて達成できる費用と比べて、支持構造体の費用が大幅に増える。 本発明の装置の最後の実施形態では、フィン44は、車両22の安全構造体の 一部をなしている。図7で分かるように、横方向アーム146及びボールジョイ ント143はIビームの上フランジ34の下の位置で半剛性フィン板49に結合 されている。フランジ34上で外方に延びるフック部材182が設けられており 、このフック部材は、フィン44と反対側のフランジ34の側部の下でぐるりと 湾曲している。かくして、フック182及びフィン/アーム44/146は、舵 取り失敗又は他の誤動作が生じても、車両がIビーム33から落下したり、或い は完全に舵取り不能になるのを防止するのに足るだけのフランジ34の部分を包 囲している。 本発明の装置を説明したが、以下において本発明の方法の3つの実施形態を説 明する。 第1の実施形態として、支持構造体21に沿う輸送用車両22を駆動する方法 が提供され、この方法は、細長い半剛性フィンを車両21に取り付ける段階を含 み、フィンは車両22の長さ寸法より大きいが、軌道21の長さ寸法よりは小さ い長さ寸法を有している。 車両22を駆動する方法の次の段階は、半剛性フィン44を支持構造体21に 沿う長手方向位置で支持してフィンの剛性と組み合わせて圧縮荷重を受けた状態 のフィン44の座屈を防止することにある。これは、駆動組立体45、フィン支 持組立体98及び/又はトロリー91を組合せることにより、フィン44を横方 向に支持することによって達成される。 最後に、車両を駆動する方法は、圧縮力を駆動組立体45を介して半剛性フィ ン44に及ぼす段階を含み、駆動組立体はフィンに摩擦係合して車両の制動又は 推進のいずれか一方を達成する。駆動組立体はさらに、引張力又は牽引力をフィ ン44に及ぼすことができる。 長い半剛性フィン44に圧縮力及び引張力の両方を及ぼすことができるので、 本発明の輸送システムの車両を、互いに別個独立に駆動することができ、さらに 駆動組立体は自動化輸送用途について典型的な短い輸送経路において所望の速度 ピロフィールを達成するのに十分な制動力及び推進力を及ぼすことができる。 用途により、最も有利にはシャットルに関し、駆動方法は、可撓性牽引ベルト 86を半剛性フィン44相互間に結合して無端ループを構成する段階を更に有す る。 軌道21上における輸送用車両22の横方向案内又は舵取り方法が提供される 。舵取り方法も又、細長い半剛性フィン44を車両22から支持する段階を含む 。最も好ましくは、フィンは車両よりも大きな長さ寸法を有し、少なくとも車両 の前方に延びる。次に、舵取り力を車両に伝達するための車両の舵取り組立体に フィン44を結合する段階を実施する。かくして、舵取りバー141a及びアー ム146は、舵取り可能なアウトリガーアーム47aに結合され、舵取りバー1 41aは、フィン44のいずれか一方の側及び舵取りバー141aの両端部の ところに設けられたローラ147aによってフィン44の横方向変位に追従する よう結合される。 最後に、半剛性フィン44を用いる舵取り方法は、車両22が支持構造体に沿 って推進されているときに半剛性フィン44の横方向位置を支持構造体21に対 して案内する段階を含む。 本発明の最後の実施形態では、車両22を支持構造体21上に支持する方法が 提供され、この方法は、車両22の重量の大部分を、一対の長手方向に間隔を置 いて配置されると共に実質的に互いに整列した荷重支持輪36,36a上に支持 する段階を含む。荷重支持方法はさらに、アウトトリガーアーム47によって車 両22の横揺れの向きを制御する段階を含み、このアウトリガーアーム47は車 輪36,36aから横方向に遠ざかって延びて案内表面、例えばフランジ39を 車輪組立体40に転動状態で係合させる。好ましくは、車両22の80〜90% 以上が車輪36,36aで支持され、重量の約20〜10%以下がアウトリガー 車輪組立体40で支持される。 本発明の方法の荷重支持構成により、Iビームフランジ34又は案内フランジ 39のいずれをも傾斜させないで片勾配を達成でき、それにより支持構造体21 の建造費を大幅に減少させる。 理解されるように、本発明の方法は、駆動段階、舵取り段階及び支持段階の種 々の組合せを意図しており、本発明の方法の最も好ましい形態では、これら3つ の特徴が全て組み合わされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.輸送経路に沿って延びる車両支持構造体と、 該支持構造体に沿って移動自在に前記支持構造体上に支持されていて、前記 支持構造体に沿って取られた車両長さ寸法を有する車両と、 前記車両に取り付けられていて、駆動力を前記支持構造体に沿って前記車両 に伝える細長い半剛性のフィンとを有し、前記フィンは、前記支持構造体に沿っ て、前記車両長さ寸法より大きく、前記支持構造体の長さ寸法より小さいフィン 長さ寸法を有し、前記フィンは、前記車両の前端と後端のうち少なくとも一方か ら延びており、 前記フィンの両側に係合するように前記支持構造体に沿って配置された複数 の駆動組立体を有し、該駆動組立体は、前記車両の推進と制動のうち少なくとも 一方を行わせるように、圧縮力を前記支持構造体に沿う方向で前記フィンに及ぼ し、 前記フィンは、圧縮荷重下にあっても横座屈を起こすことなく、前記駆動組 立体によって及ぼされた圧縮力により前記車両を制動したり推進するのに十分に 剛性がある、 ことを特徴とする輸送システム。 2.前記フィン及び前記車両が前記支持構造体に沿って移動しているときに、前 記フィンの両側に係合してこれらを支持し、それにより前記フィンの剛性と協働 して圧縮荷重下にある前記フィンの横座屈を防止するように、前記支持構造体に 沿って配置された複数のフィン案内部材を有することを特徴とする請求項1に記 載の輸送システム。 3.前記フィンは、車両長さ寸法の約10倍以下の長さ寸法を有し、前記フィン は、前記車両の前端から少なくとも車両1台分の長さだけ延び、前記駆動組立体 は、引張力と圧縮力の両方を前記フィンに及ぼすよう構成されていることを特徴 とする請求項1に記載の輸送システム。 4.前記フィンの前方端部及び後方端部に取り付けられていて、前記フィンから 前記支持構造体の全長にわたって延びる横方向に可撓性の牽引ベルトを有する ことを特徴とする請求項3に記載の輸送システム。 5.前記牽引ベルトは、前記フィンの前記前方端部から前記後方端部までループ 状に延びていることを特徴とする請求項4に記載の輸送システム。 6.前記支持構造体は、少なくとも一つの車両を支持構造体の両端に近い位置に ある駅相互間で前後にシャットリングさせるシャットルの形をしていることを特 徴とする請求項5に記載の輸送システム。 7.前記フィンは、前記支持構造体上の前記車両の横方向の舵取りに対し、前記 フィンの係合及び横方向位置決めによって影響を及ぼすのに十分な剛性を有し、 前記車両は舵取り組立体を有し、 前記フィンは前記舵取り組立体に結合されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の輸送システム。 8.前記フィンの横方向位置決めは、ある程度は、前記駆動組立体によって行わ れることを特徴とする請求項7に記載の輸送システム。 9.前記フィンの両側に係合してこれらを支持し、それにより、前記フィンの横 方向位置決めを行って、前記支持構造体上における前記車両の舵取りを助けるよ うに前記支持構造体に沿って配置された複数のフィン案内部材を有することを特 徴とする請求項7に記載の輸送システム。 10.前記フィンは、車両長さ寸法の約10倍以下の長さ寸法を有し、フィンは、 前記車両の前端から少なくとも車両1台分の長さだけ延びていることを特徴とす る請求項7に記載の輸送システム。 11.前記フィンは、半径が約40フィート(約12.2m)のターン部の周りに 横方向に曲がるのに十分な横方向可撓性を有することを特徴とする請求項7に記 載の輸送システム。 12.前記フィンに結合されていて、前記フィンが前記支持構造体に沿って移動し ているときに、前記フィンの横方向位置を前記支持構造体に対して案内するよう に構成された横方向案内組立体を有することを特徴とする請求項7に記載の輸送 システム。 13.前記横方向案内組立体は、前記支持構造体に転動状態で係合するローラ組立 体によって構成されていることを特徴とする請求項12に記載の輸送システム。 14.前記フィンは、厚さ寸法が少なくとも約0.25インチ(約0.635cm)で あり、かつ、高さ寸法が少なくとも約6インチ(約15.24cm)である鋼板か ら作られていることを特徴とする請求項1に記載の輸送システム。 15.前記鋼板の両面は、前記駆動組立体による摩擦係合のためのゴム層で覆われ ていることを特徴とする請求項14に記載の輸送システム。 16.前記駆動組立体は、弾性的に付勢されてゴム層に駆動係合する駆動輪を有す ることを特徴とする請求項15に記載の輸送システム。 17.前記ゴム層は、一対の駆動輪を有する駆動組立体によって駆動されるのに十 分に弾性圧縮可能であり、一対の駆動輪は、鋼板の各面上のゴム層を含む前記フ ィンの厚さ寸法よりも短い距離のところで定位置に間隔を置いて配置されている ことを特徴とする請求項15に記載の輸送システム。 18.前記フィンは、少なくとも車両約1台分の長さだけ前記車両の前後両方に延 びていることを特徴とする請求項1に記載の輸送システム。 19.前記フィンは、少なくとも車両2台分の長さに等しい距離だけ前記車両の前 後両方に延びており、 フィン支持トロリー組立体が、前記車両の前方と後方の両方において前記フ ィンに取り付けられており、前記フィン支持トロリー組立体は、前記フィン及び 前記車両が前記支持構造体に沿って移動しているときに、前記支持構造体上の前 記フィンの重量を可動的に支持できるように構成されていることを特徴とする請 求項18に記載の輸送システム。 20.前記フィン支持トロリー組立体は、更に、前記フィン及び前記車両が前記支 持構造体に沿って移動しているときに、前記フィンの横方向位置を案内するよう 構成されていることを特徴とする請求項19に記載の輸送システム。 21.経路に沿って延びる支持構造体と、 前記支持構造体に沿って移動できるように前記支持構造体上に支持された車 両とを備え、該車両は、この車両が前記支持構造体を辿るように、前記車両を横 方向に舵取りできるよう構成された舵取り組立体を有し、前記車両は、前記支持 構造体に沿って取られた長さ寸法を有しており、 前記車両の舵取りを行うための、舵取り組立体に取り付けられた細長い半剛 性フィンを備え、該半剛性フィンは、前記車両の長さ寸法よりも実質的に大きな 長さ寸法を有すると共に、前記車両の前端から前記支持構造体に平行に延びてお り、前記半剛性フィンは、前記支持構造体上における前記車両の横方向舵取りに 影響を及ぼすのに十分な横方向剛性を有すると共に、前記支持構造体上の最小半 径の水平方向カーブに少なくとも等しい半径で曲がるのに十分な横方向可撓性を 有しており、 支持構造体に沿って配置された複数のフィン案内組立体を備え、該フィン案 内組立体は、前記半剛性フィンを前記支持構造体に対して横方向に位置決めする ために、前記半剛性フィンの両側に係合している、 ことを特徴とする輸送システム。 22.前記半剛性フィンは、車両約10台分の長さ以下の長さ寸法を有し、前記車 両の前に少なくとも車両1台分の長さにわたって延び、前記車両の後ろに少なく とも車両1台分の長さにわたって延びることを特徴とする請求項21に記載の輸 送システム。 23.前記半剛性フィンは、前記車両の舵取りに影響を及ぼすと共に、前記半剛性 フィンの長さに沿う方向の圧縮荷重を利用して、座屈を生じることなく前記車両 を駆動したり制動するのに十分な剛性を有しており、 前記半剛性フィンは、駆動力を前記車両に伝達するように前記車両に取り付 けられており、 前記支持構造体に沿って配置され、前記半剛性フィンに摩擦係合してこれを 駆動するための複数の駆動組立体を備えている、 ことを特徴とする請求項22に記載の輸送システム。 24.前記車両には、その前端の近くに前輪組立体が回転自在に取り付けられてお り、前記前輪組立体は、実質的に垂直な軸線の周りに前記前輪組立体を舵取りす るための舵取り組立体に取り付けられ、更に、車両にはその後端の近くに、第2 の舵取り組立体によって後輪組立体が回転自在に取り付けられており、第2の舵 取り組立体は、実質的に垂直な軸線の周りに後輪組立体を舵取りできるよう構成 されており、 前記半剛性フィンは、該半剛性フィンが横方向に曲がった際に、前記前輪組 立体と前記後輪組立体の両方の舵取りに対して同時に影響を及ぼすように前記前 輪組立体の前記舵取り組立体と前記後輪組立体の前記第2の舵取り組立体の両方 に取り付けられている、 ことを特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 25.前記前輪組立体は、単一の荷重支持輪、荷重支持輪の横方向に延びるアウト リガー、及び支持構造体に設けられた案内面に回転自在に係合して、移動中の前 記車両を前記荷重支持輪と前記支持構造体との係合箇所に近接して位置した長手 方向に延びる横揺れ軸線周りに向けるようにアウトリガーに取り付けられた少な くとも一つの横揺れ制御輪を有することを特徴とする請求項24に記載の輸送シ ステム。 26.前記車両は、荷重支持前輪を備えた前輪組立体及び荷重支持後輪を備えた後 輪組立体を有し、前記前輪及び前記後輪は、実質的に同一軌道に沿って前記支持 構造体上を走行するように、実質的に軸方向に整列した状態で前記車両に取り付 けられており、 前記舵取り組立体は、前記前輪を実質的に垂直方向に向けられた軸線の周り に舵取りできるように取り付けた前輪舵取り組立体として設けられていることを 特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 27.前記車両に取り付けられていて、前記後輪を実質的に垂直方向に向けられた 軸線の周りに舵取りできるように取り付けた後輪舵取り組立体を更に有し、 前記半剛性フィンは、前記前輪舵取り組立体と前記後輪舵取り組立体の両方 に結合されていることを特徴とする請求項24に記載の輸送システム。 28.前記支持構造体は、長手方向に延びる案内面を有し、 前記前輪組立体は、前記荷重支持前輪の横方向に延びる前アウトリガーアー ム及び前アウトリガーアームに取り付けられていて、前記支持構造体の前記案内 面に係合することにより、前記前輪と前記支持構造体との中央接触平面に近接し て位置した横揺れ軸線周りにおける前記車両の横揺れの向きを制御するよう構成 された前横揺れ制御輪組立体を有することを特徴とする請求項27に記載の輸送 システム。 29.前記後輪組立体は、前記荷重支持後輪の横方向に延びる後アウトリガーアー ム及び後アウトリガーアームに取り付けられていて、前記支持構造体の案内面に 係合することにより、前記後輪と前記支持構造体との中央接触平面に近接して位 置した横揺れ軸線周りにおける車両の横揺れの向きを制御するよう構成された後 横揺れ制御輪組立体を有することを特徴とする請求項28に記載の輸送システム 。 30.前記前輪及び前記後輪は、前記支持構造体上の前記車両の荷重の少なくとも 80%を支持することを特徴とする請求項29に記載の輸送システム。 31.前記車両は、前記支持構造体に設けられた荷重支持フランジ上に自転車型車 輪組立体によって横揺れ状態で支持され、前記自転車型車輪組立体は、2つだけ の荷重支持輪及び前記支持構造体に設けられた前記案内面に係合して荷重支持フ ランジ周りにおける車両の横揺れの向きを制御する少なくとも一つのアウトリガ ー組立体を有することを特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 32.前記2つの荷重支持輪は、直径が十分に大きく、前記車両は、前記荷重支持 輪上の前記車両の荷重の少なくとも90%を支持するように構成されていること を特徴とする請求項31に記載の輸送システム。 33.前記支持構造体は、複数のIビームから成る長手方向組立体の上フランジに よって構成された軌道を有し、 前記荷重支持輪は、上フランジの上で転動する、 ことを特徴とする請求項31に記載の輸送システム。 34.前記アウトリガー組立体は、前記支持構造体に設けられた水平方向に延びる 案内フランジの上方案内面及び下方案内面に係合するように位置決めされた一対 の対向した横揺れ制御輪を有することを特徴とする請求項31に記載の輸送シス テム。 35.前記駆動組立体は、前記支持構造体に沿って間隔を置いて設けられていて、 前記半剛性フィンを横方向に位置決めした状態で支持するように配置されたフィ ン案内組立体としても機能することを特徴とする請求項23に記載の輸送システ ム。 36.前記フィン駆動組立体の中間に位置したフィン案内組立体を有することを特 徴とする請求項35に記載の輸送システム。 37.前記フィン案内組立体は、前記半剛性フィンと滑り接触するように構成され ていることを特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 38.前記フィン案内組立体は、前記半剛性フィンと転がり接触するように構成さ れていることを特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 39.前記半剛性フィンに結合されていて、前記支持構造体に係合して、前記半剛 性フィンを横方向に案内しやすくするように構成された横方向案内組立体を有す ることを特徴とする請求項21に記載の輸送システム。 40.前記横方向案内組立体は、前記支持構造体に転動状態で係合するよう構成さ れていることを特徴とする請求項39に記載の輸送システム。 41.前記横方向案内組立体は、前記支持構造体に沿って案内状態で運動できるよ う設けられたフィン支持トロリーによって構成されていることを特徴とする請求 項39に記載の輸送システム。 42.前記案内面は、水平方向カーブの領域内でフランジに対し垂直方向に片寄っ ており、前記荷重支持フランジと前記案内面は両方とも実質的に水平方向に差し 向けられていることを特徴とする請求項31に記載の輸送システム。 43.前記半剛性フィンの互いに反対側に位置した端部の各々に結合された可撓性 牽引ベルトを有し、該牽引ベルトは、これに引張力を及ぼすことにより、前記車 両を幾分か推進するように前記半剛性フィンの前後に延びることを特徴とする請 求項21に記載の輸送システム。 44.前記牽引ベルトは、前記支持構造体の長さにわたって前記半剛性フィンの前 方端部から後方端部までループ状に延び、前記支持構造体は、シャットルシステ ムとして構成されていることを特徴とする請求項43に記載の輸送システム。 45.輸送システム用の車両であって、 車体と、 長手方向に間隔を置いた関係で前記車体に回転自在に取り付けられた一対の 荷重支持輪と、 前記車体に取り付けられていて、前記荷重支持輪の横方向に位置した案内面 に係合するように、前記荷重支持輪の横方向に延びる少なくとも一つのアウトリ ガー横揺れ制御組立体と、 前記車両を前記支持構造体に沿って推進させるように、推進要素を前記車両 に結合する取付け組立体と、 を有することを特徴とする車両。 46.前記荷重支持輪のうち少なくとも一方は、前記荷重支持輪を垂直軸線の周り に回転させる舵取り組立体に取り付けられており、 細長い半剛性フィンが、実質的に垂直方向に差し向けられ、前記半剛性フィ ンは、前記車両よりも大きな長さを有し、前記車両の前方に延びていることを特 徴とする請求項45に記載の車両。 47.前記荷重支持輪は、実質的に互いに長手方向に整列しており、 前記荷重支持輪は両方とも、垂直軸線の周りに回転自在に舵取り組立体に取 り付けられており、 前記半剛性フィンは、両方の舵取り組立体に結合されている、 ことを特徴とする請求項46に記載の車両。 48.前記取付け組立体は、これに半剛性フィンが垂直の向きで結合されて舵取り 力と推進力の両方を前記車両に伝達するよう構成されていることを特徴とする請 求項45に記載の車両。 49.長さ寸法を有する輸送用車両を、支持軌道に沿う輸送用車両の移動中、支持 軌道上において横方向に案内する方法であって、 細長い半剛性フィンを車両から支持する段階と、 舵取り力を前記車両に伝達するように、前記半剛性フィンを前記車両の舵取 り組立体に結合する段階と、 前記車両を支持軌道に沿って推進しているときに、前記半剛性フィンの横方 向位置を支持軌道に対して案内し、前記車両を支持軌道に沿って推進していると きに、前記車両が前記半剛性フィンを辿るようにする段階と、 を含むことを特徴とする方法。 50.前記結合段階では、前記半剛性フィンを、前記舵取り組立体を垂直軸線の周 りに回動させるように連結された長手方向に延びる舵取りバーに結合することを 特徴とする請求項49に記載の方法。 51.前記半剛性フィンを、前記支持軌道に沿って配置された複数の駆動組立体に 摩擦係合させて駆動することにより、前記車両を前記支持軌道に沿って推進する 段階を含むことを特徴とする請求項49に記載の方法。 52.輸送用車両を支持構造体に沿って移動自在に支持構造体上に支持する方法で あって、 車両の重量の実質的に大部分を一対の長手方向に間隔を置いて設けられると 共に、実質的に互いに整列した荷重支持輪で支持する段階と、 前記荷重支持輪から遠ざかって延びるアームを有するアウトリガー組立体、 及び、アームに取り付けられていて、荷重支持輪から間隔を置いて位置した案内 面に係合する横揺れ制御組立体によって、荷重支持輪周りにおける前記車両の横 揺れの向きを制御する段階と、 を含むことを特徴とする方法。 53.前記車両の横揺れの向きを制御する前記段階では、前記荷重支持輪の横方向 に延びるアウトリガー組立体を用い、前記アウトリガー組立体には、案内面と転 動状態で係合する横揺れ制御組立体が設けられていることを特徴とする請求項5 2に記載の方法。 54.前記車両の舵取り組立体に結合された細長い半剛性フィンのうち少なくとも 一部を用いて、前記車両を前記支持構造体に沿って舵取りする段階を含むことを 特徴とする請求項52に記載の方法。 55.前記車両に結合された細長い半剛性フィンに摩擦係合して推進力を前記車両 に伝達することにより、前記車両を前記支持構造体に沿って推進させる段階を含 むことを特徴とする請求項53に記載の方法。 56.前記推進段階の実施中、前記半剛性フィンを用いて前記車両を少なくとも幾 分か、舵取りする段階を含むことを特徴とする請求項55に記載の方法。 57.長さ寸法を有する輸送用車両を輸送経路にわたって支持構造体に沿って駆動 する方法であって、 車両の長さ寸法より大きく、前記支持構造体より短い長さ寸法を有する細長 い半剛性フィンを車両に取り付ける段階と、 支持構造体に沿う長手方向位置のところで半剛性フィンを、その剛性と相ま って圧縮荷重下にある半剛性フィンの座屈を防止するよう互いに十分に密接し て支持する段階と、 前記半剛性フィンに摩擦係合する駆動組立体を介して圧縮力を前記半剛性フ ィンに及ぼし、それにより、前記車両の推進と制動のうち少なくとも一方を行わ せる段階と、 を含むことを特徴とする方法。 58.前記支持構造体に沿う前記車両の移動中、前記半剛性フィンの横方向位置を 制御することによって、前記車両の舵取りに影響を及ぼす段階を含むことを特徴 とする請求項57に記載の方法。 59.可撓性牽引ベルトを前記半剛性フィンに結合し、引張力を前記牽引ベルトに 及ぼすことにより、前記車両を少なくとも幾分か推進させるようにする段階を含 むことを特徴とする請求項57に記載の方法。 60.前記結合段階では、ループ状の牽引ベルトを前記半剛性フィンに結合し、前 記牽引ベルトの一端は、前記半剛性フィンの一方の端部に結合され、前記牽引ベ ルトの他端は、前記半剛性フィンの他方の端部に結合されることを特徴とする請 求項59に記載の方法。 61.前記車両の重量の大部分を、一対の長手方向に間隔を置いて設けられると共 に、実質的に互いに整列した荷重支持輪で支持する段階と、前記荷重支持輪から 横方向に間隔を置いて配置された案内面と転動状態で係合する転動輪組立体が設 けられたアウトリガーアームを用いて、前記荷重支持輪周りにおける前記車両の 横揺れの向きを制御する段階とを含むことを特徴とする請求項57に記載の方法 。
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