JPS6315084Y2 - - Google Patents

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JPS6315084Y2
JPS6315084Y2 JP9220382U JP9220382U JPS6315084Y2 JP S6315084 Y2 JPS6315084 Y2 JP S6315084Y2 JP 9220382 U JP9220382 U JP 9220382U JP 9220382 U JP9220382 U JP 9220382U JP S6315084 Y2 JPS6315084 Y2 JP S6315084Y2
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JP
Japan
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vehicle
vehicle body
track
slope
guide
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JP9220382U
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JPS58192767U (ja
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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両の勾配緩和装置に関する。
従来、登り降りの勾配部を有する地形の場所に
於ては、一般の電車やデイーゼルカーでは登坂不
能であり、他方、ケーブルカーやロープウエーで
は勾配部の登り降りが可能な反面、比較的長い距
離の人員輸送手段としては不適であつた。また従
来のモノレールや新都市交通システムも途中に勾
配部のある地形には設置不可能であつた。
そこで、一部に丘や谷のある地形を含んだ場所
にも敷設するために、平坦部を車体搭載駆動源に
て自力走行し、勾配部では、地上に設置した外部
駆動源付の車両引揚機構等にて車両の登坂を補助
する考えが提案されている。
しかし、そのような場所で平坦部と勾配部とを
交互に走行する車両に乗客が実際に乗つた場合、
平坦部では何ら問題がないが、勾配部では、車体
が軌道勾配と同じ傾斜角度(勾配)にまで傾き、
乗客の乗り心地は極めて悪く、か転倒する等の危
険もある。特に上述のように比較的長い距離用の
車両に於ては、乗客が前又は後方に傾いた不自然
な姿勢を、長い時間強いることとなつて、乗り心
地の悪さは重大な問題であると考えられる。
本考案はこのような問題を解決し、登り又は降
りの勾配部にて車体が傾斜するのを緩和して、水
平状に近づけ、乗客の乗り心地を改良し、かつ乗
客が車内で前又は後方に転倒する危険も同時に防
止し、安全性の向上を図ることを目的とする。
以下、図示の実施例に基き本考案を詳説する。
第1図と第2図に於て、1は軌道であり、車両
2はこれに沿つて走行する。3はこの軌道1の平
坦部、4は勾配部であり、軌道1は、丘や山や谷
等を有する凹凸地形を含む場所に敷設され、車両
2は(図示省略したが)平坦部3を自力走行する
に十分な駆動装置を搭載しており、また通常のブ
レーキ装置も備えている。駆動装置としては電気
モータやデイーゼルエンジン等が用いられる。
しかして、軌道1のうちで勾配部4に対応する
部分に、引揚装置5及び制動装置6を設ける。例
えば引揚装置5は、引揚チエーン7と減速機構8
と鎖車9、及び定置式動力源10等からなる。第
6図と第7図は、夫々、平坦部3と勾配部4を示
した具体例であり、引揚装置5のチエーン7,7
が示されており、かつチエーン7,7に係止する
係止部材11,11が車両2の車体12の前後略
中央部から垂設され、平坦部3から勾配部4に車
両2が進めば、自動的に該係止部材11,11が
チエーン7,7に係止して、引揚げられるのであ
る。
また、制動装置6は例えば引降しチエーン7と
変速機構と鎖車9、及び定置式制動機13等から
なり、車体12の前後略中央部から垂設した別の
係止部材(図示省略)を引降しチエーン7に係止
させ、チエーン7の移動と共に所定速度で降下さ
せられる。なお、引揚装置5としては、リニアモ
ータ駆動機構を勾配部4にのみ設けて構成するも
好ましく、また、ロープ引揚式やギヤ・ラツク噛
合式等の利用も好ましい。また制動装置6とし
て、発電ブレーキや電磁ブレーキとするも自由で
ある。
しかして、第6図は平坦部3における車両2を
前方から見た正面図であり、第7図は車両2の前
端半分を右方Rに示し、後端半分を左方Lに示し
た正面図であるが、この第6図と第7図、及び第
2図乃至第5図に於て、14は車輪装置であり、
車体12の前後略中央部位に配設され、水平状の
一軸心A廻りに車体12を上下揺動可能として支
持する。つまり、第3図の場合は、車体12を1
本の車軸をもつて支持し、この車軸自体の軸心が
上記軸心Aに相当する。また、第4図の場合はボ
ギー軸の軸心が上記軸心Aに相当する。そして車
体12は矢印B,Cのように軸心A廻りに上下揺
動可能である。
さらに、車体12の前端15及び後端16にお
いて左右に突出状として姿勢制御案内輪17,1
7,18,18を取付ける。かつ、車両2の走行
する軌道1に沿つて、凹溝状の誘導条部19,1
9が設けられ、該誘導条部19,19内を案内輪
17,18が誘導案内される。しかも、第2図と
第6図と第7図で明らかなように、車輪装置14
の転動する軌条1の踏面20に対する誘導条部1
9の高さHを、軌道1の勾配βに応じて変化さ
せ、車体12を上記一軸心A廻りに上下揺動B,
Cさせて、車体12の勾配θを水平に近づけるよ
うに(緩和するように)構成される。
第2図に於て仮に車両2が矢印のように走行す
るとして、平坦部3にあつては、前後の案内輪1
7,18の夫々の誘導条部19,19は同一高さ
Hとし、他方、第2図と第7図で明らかな如く、
勾配4のうち登りにあつては、前端案内輪17用
の誘導条部19の高さHを減少させ、かつ後端案
内輪18の高さHを増大させることにより、車体
12の勾配θを緩和している。また、降りの勾配
部4では、逆に、前端案内輪17の誘導条部19
の高さHを増大させ、後端案内輪18の誘導条部
19の高さHを減少させればよい。
第6図と第7図では、車輪装置14の転動する
主軌条21を、支脚22……にて地上所定高さに
保持し、また内側方に開口する凹溝状の誘導条部
19,19は、チヤンネル型材23,23をもつ
て形成し、L字型の支持腕24……を主軌条21
から左右に突設して該型材23,23を支持して
いる。
なお、車体12の前端15及び後端16の両端
に前後端案内輪17,18を取付けた場合であつ
て、第6図と第7図のように構成した場合には、
誘導条部19,19の分岐部25……において前
端案内輪17と後端案内輪18とを区別しなけれ
ばならなくなるが、その具体的対策としては、図
示省略するが種々の方式が可能である。例えば、
前端案内輪17,17の車体12からの左右突出
寸法と、後端案内輪18,18の同突出寸法と
を、相違させて、誘導条部19の転動範囲を相違
させればよい。あるいは、前端案内輪17用の誘
導条部19と、後端案内輪18用の誘導条部19
とを、上下別々に設けるも望ましい。
また、案内輪17,18を、車体12の前端1
5にのみ設け、又は後端16にのみ設けるも自由
であり、そのときには第2図中の分岐部25が無
くなる利点がある。
そして第5図に示すように車両2と車両2とを
連結するには、車輪装置14と14とを連結杆2
6で結ぶのが好ましいといえる。即ち、各車両2
が上下に揺動しても確実に連結される。
なお図示の実施例以外に、例えば、横転防止用
の案内輪を別に付設するも好ましく、また、軌道
1を支脚2を用いずに直接に地面に設けることも
自由で、単線・複線・環状・往復型のいずれとす
るも自由である。また誘導条部19を、案内輪1
7,18の上面又は下面、あるいは上下両面が接
する1本又は複数本の型材や管状体のレールとす
るも自由である。そして、本考案の用途は広く、
例えば新都市交通として、山や丘を切り開いた凹
凸地形にある住宅地と、国鉄・私鉄のメイン駅ま
でを、快適に通勤客等を輸送するのに利用した
り、あるいは遊園地や観光牧場やサフアリパーク
内の周遊乗り物として利用でき、さらに炭坑内用
の車両にも応用可能である。
本考案は、以上詳述したように、水平状の一軸
心A廻りに上下揺動可能として車体12の前後略
中央部位を、車輪装置14にて支持し、かつ、該
車体12の前端15及び/又は後端16に姿勢制
御案内輪17,18を取付け、さらに車両2の走
行する軌道1に沿つて、該姿勢制御案内輪17,
18が誘導案内される誘導条部19,19を設
け、上記車輪装置14の転動する該軌道1の踏面
20に対する該誘導条部19,19の高さを、該
軌道1の勾配βに応じて変化させ、上記車体12
を上記一軸心A廻りに上下揺動して該車体12の
勾配θを緩和するように構成したから、乗客が勾
配βの急な範囲で前のめりとなつたり後方へ倒れ
るなどの不自然な姿勢を長い時間耐えねばならな
いといつた問題も全く無くなり、乗り心地が大き
く改善出来た。しかも、車両自体の構造は簡易と
なり軽量化も図り得て、全体の実用的効果は大き
いといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体側面図、
第2図は拡大側面図、第3図と第4図と第5図は
夫々別の車両の具体例を示す側面図、第6図は一
部破断で示す平坦部3における正面図、第7図は
勾配部4における正面図である。 1……軌道、2……車両、12……車体、14
……車輪装置、15……前端、16……後端、1
7,18……姿勢制御案内輪、19……誘導条
部、20……踏面、A……軸心、β……勾配、θ
……勾配。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水平状の一軸心A廻りに上下揺動可能として車
    体12の前後略中央部位を、車輪装置14にて支
    持し、かつ、該車体12の前端15及び/又は後
    端16に姿勢制御案内輪17,18を取付け、さ
    らに車両2の走行する軌道1に沿つて、該姿勢制
    御案内輪17,18が誘導案内される誘導条部1
    9,19を設け、上記車輪装置14の転動する該
    軌道1の踏面20に対する該誘導条部19,19
    の高さを、該軌道1の勾配βに応じて変化させ、
    上記車体12を上記一軸心A廻りに上下揺動して
    該車体12の勾配θを緩和するように構成したこ
    とを特徴とする車両の勾配緩和装置。
JP9220382U 1982-06-18 1982-06-18 車両の勾配緩和装置 Granted JPS58192767U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9220382U JPS58192767U (ja) 1982-06-18 1982-06-18 車両の勾配緩和装置

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JP9220382U JPS58192767U (ja) 1982-06-18 1982-06-18 車両の勾配緩和装置

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JPS58192767U JPS58192767U (ja) 1983-12-21
JPS6315084Y2 true JPS6315084Y2 (ja) 1988-04-27

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ID=30100384

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JP9220382U Granted JPS58192767U (ja) 1982-06-18 1982-06-18 車両の勾配緩和装置

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JP5189774B2 (ja) * 2007-02-20 2013-04-24 泉陽興業株式会社 軌道車両の制動エネルギ回収装置および輸送システム
JP5685023B2 (ja) * 2010-08-19 2015-03-18 泉陽興業株式会社 輸送システム

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JPS58192767U (ja) 1983-12-21

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