JPH11511604A - 多重化/多重化解除方法 - Google Patents

多重化/多重化解除方法

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JPH11511604A
JPH11511604A JP9509941A JP50994197A JPH11511604A JP H11511604 A JPH11511604 A JP H11511604A JP 9509941 A JP9509941 A JP 9509941A JP 50994197 A JP50994197 A JP 50994197A JP H11511604 A JPH11511604 A JP H11511604A
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ベリ,アレン,デイヴィッド
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ジーピーティ リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 多重化/多重化解除方法は、多重化の際に、複数の情報データ信号それぞれのタイムスロットから1個のビットを取り出して情報データシーケンスを形成することを含む。情報データシーケンスを固定2進コードと合わせ、多重化解除の際に、合成データ信号を固定ビット長のブロック単位で解析して情報データを導出する。コードは、合成データ信号が、各可能な情報データシーケンスごとに、ブロック内の合成信号の出発点にかかわらず、一意の値のセットの1個を有するように選択される。このようにして、多重化解除の際にアライメント処理を含める必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】 時間多重化/多重化解除方法 本発明は、特に一つのより高レートの2進デジタル信号の中で複数の2進デジ タル信号を運ぶための、合成した信号をその構成部分に分解し、それらを正しい 着信地に運ぶために、受信側でのアライメント処理を要しない時間多重化/多重 化解除方法に関する。 公知の多重化/多重化解除方法は、合成信号の構成部分を明瞭に識別するため に、しばしば「アライメント」と呼ばれる処理を使用する。たとえば、いくつか の多重化方法は、より低レートの信号のビットまたはバイトのインタリーブ処理 を利用し、伝送信号の中に、いくつかの余分なビット、たとえばフレームアライ メント語、パリティ符号化またはカータ符号化のビットを含める。他の方法は、 並列入力および直列入力によってブロック符号化を使用する。 多重化解除が起こる受信側では、受信した信号をインタリーブ解除または復号 しなければならず、各フレームまたはコードブロックの始まりおよび終わりが既 知でなければならない。これはしばしば「アライメント」と呼ばれる。これは、 サーチ処理を停止または開始する補助として正誤で連続するアライメント位置の 数をカウントするか、そうでなければ、各フレームまたはブロックの始まりおよ び終わりを、多重化法によってそれらに付加された何らかのプロパティから演繹 することにより、直列または並列の形態で正しいアライメントをサーチすること を含む処理である。公知の例は、ITU勧告G.741およびG.751に定義 されたフレーム構造である。 伝送レートが、多重化される信号の個々のレートの和よりも大きいことを必ず しも要しないもう一つの公知の方法は、ビットまたはバイトのイン タリーブ処理を使用するが、個々の信号のうち、他のものとは異なるそのビット シーケンスの公知のプロパティを有する少なくとも1個、たとえばフレーム語に 依存して、それを識別することができるようにする。これは、多重化の前に余分 なビットが個々の信号の1個に組み込まれる、先に説明した方法の特別なケース とみなすことができる。これでもなお、多重化解除の際のアライメントの処理を 要する。 本発明は、一つの態様で、多重化の際に、複数の情報データ信号それぞれのタ イムスロットから少なくとも1個のビットを取り出して情報データシーケンスを 形成することと、情報データシーケンスを固定2進コードと合わせて合成データ セットを生成することと、合成データセットを信号として逐次に伝送することと 、多重化解除の際に、合成データ信号を、合成データセットの長さに等しい長さ のブロック単位で解析して情報データを導出することとを含み、ブロックが、可 能な情報データシーケンスごとに、合成データ信号内のブロックの出発点にかか わらず、一意の値のセットの1個を有するようにコードを選択する多重化/多重 化解除方法を提供する。 この方法を使用することにより、多重化解除の際にアライメント処理を組み込 む必要がない。 この方法は、2個以上の通常は同期の2進デジタル信号を、個々の信号のいず れかの呼称レートの整数倍であるレートを有する一つのより高レートの2進デジ タル信号に載せて運ぶことを可能にする。この方法はまた、異なるレートの個々 の信号、たとえば何らかのより低いレートの整数倍信号および多重化信号レート が、すべての個々の信号レートのGCD(最大公約数)としても知られるHCF (最高共通因子)の整数倍である場合に用いることができる。このような場合、 いずれかのタイムスロット中、異 なる数のビットを各個々の信号から取り出すことができる。同様に、より高レー トの信号が、同じまたは異なる多重化方法を使用してさらに高レートの信号の一 部として運ばれる補助的な信号のみであってもよい。本明細書に使用する「タイ ムスロット」とは、整数個のビット、好ましくは最低数のビットを、合成する各 信号から取り出すことができる期間をいう。 次に、本発明を十分に理解することができるよう、添付の図面を参照しながら その実施態様を説明する。 図1は、本発明の方法を実行するのに使用することができる多重化トランスミ ッタおよび多重化解除レシーバを示す。 図1を参照しながら、64Kbit/sの2個の信号XおよびYを1024Kbit/sの より高レートの信号に載せて運ぶ例を説明する。マルチプレクサまたはトランス ミッタTxは、トラヒックまたは実データのストリームX、Yをそれぞれ受信す るための入力1、2を含む。各入力1、2は、それぞれのフリップフロップ3に 接続され、このフリップフロップから、64Kbit/sのレートで信号が並列入力直 列出力シフトレジスタ4に入力される。残りのデジタル信号は、それぞれの値が 以下に説明する規則にしたがって選択される固定コードA、Bからなる。そして 、多重化された直列データが1024Kbit/sのレートでシフトレジスタ4から読 み出される。 個々の信号レートの1個のタイムスロットには、運ぶべき2ビットの情報、す なわち、入力XおよびYそれぞれからの1ビットずつの情報がある。この期間中 に、より高レートで伝送すべき16個のビットがある。より高レートの信号は、 ABXYの4個のブロック5として伝送される。 レシーバRxで、クロック抽出回路10が1024KHZのクロック信号を抽出し て、入ってきた直列データを直列シフトレジスタ11にロードする。そして、並 列ロード12がクロックアウトされてバッファ13に入力 されたのち、64KHzのレートでクロックアウトされてブロックデコーダ14に 入力される。4個の連続ビットのデータを含むブロック5がデコーダ14の中で 復号され、実信号または情報担持信号X、Yがフリップフロップ16を介してそ れぞれの出力ライン15からクロックアウトされる。後で説明するように、復号 処理は、XおよびYの正しい値を抽出するのにアライメントを要しない。すなわ ち、固定ビットコードABにより、隣接する4ビットのデータのどれが最初に復 号されるのかは問わない。この場合、AとBとの満足な二つの組み合わせ、すな わち01または10がある。デコーダ14で選択される4個の隣接ビットは、4 種の可能な組み合わせABXY、BXYA、XYABまたはYABXのいずれか になる。最後の場合、16ビットのセットの境界を越えて選択されるのならば、 XおよびYビットは、元の信号の異なるタイムスロットからであってもよいが、 これは、一方の信号を他方の信号に比べて1ビット分遅延させるだけである。復 号が明瞭であることを示すため、すべての可能な組み合わせを以下にリストし、 各ブロックの10進値を補記する。 A=0かつB=1であるならば、伝送パターンは以下の4ブロックであり、 受け側で選択される4ビットのブロックは以下のようになる。 したがって、可能な情報シーケンスごとに、データのブロックが、ブロック中 のデータの出発点にかかわりなく、一意の値のセットを有することがわかる。 受信信号におけるエラーによって生じるかもしれない2個の未使用ブロック、 すなわち値0および15のブロックがあり、これらは、それぞれX、Y=0、0 および1、1として復号されることが好ましい。復号表は次のようになる。 同様に、A=1かつB=0ならば、伝送パターンは以下の4ブロックであり、 受信側で選択される4ビットのブロックは以下のようになる。 これは上記と非常に類似している。復号表は次のようになる。 所望のより高レートの信号を達成するのでなければコードのブロックを他の方 法で反復する必要はない。第二の例として、これらの同じブロック および同じ復号則を使用して、2個の64kbit/sの信号を256kbit/sのより高 レートの信号に載せて運ぶ。 一般に、2個以上のデジタル2進信号の各タイムスロットからの1個のビット を適当な数の固定ビットと合わせ、N個のビットのセットをより高いレートで逐 次に送出する。望むならば、より高いレートに適合するよう、セットを整数回反 復することもできる。固定ビットの2進値は、より高レートで受信されるN個の ビットの連続セットを明瞭に復号して、構成成分のより低レートの信号のビット の値を見いだすことができるように選択される。復号されなければならないN個 のビットのセットの始まりおよび終わりが、元のセットの始まりおよび終わりと 一致する必要はない。N個のビットのセットを反復させて元のセットを含め全部 でK個のセットを作ったならば、受信された各K個のセットからN個のビットの 1セットを復号するだけで十分である。より低レートの信号が互いに同相にない ならば、また、セットが少なくとも1回反復されるならば、N個のビットの各セ ットは、より低レートのチャネルそれぞれの最新ビットを含むことができるが、 この場合、Kにおける1セットだけが復号されるならば、出力されるより低レー トの信号は互いに同じ位相を有する。すなわち、それらの伝送経路に導入される 異なる相対的遅延を有する。あるいはまた、各セットが復号されるならば、より 低レートの信号の出力位相は、タイムスロットあたりK個のセットによって導入 される量子化ステップの中で保存される。 より低レートの信号がより高レートの信号の約数と正確に同期しないならば、 この方法は、上述したタイムスロットあたりKセットによって量子化されるビッ トスリップまたはジッタステップを導入する。 以下、特定の状況に適合するよう、固定ビットコード長と同様にチャネ ル数を増すことができることを示す、さらなる例を記載する。 実施例3 64kbit/sの2個の信号を320kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、2ビットの情報XおよびY が運ばれるが、5個のビットがより高いレートで伝送される。高レート信号は、 アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするような方法で選択され るABCXY(A、BおよびCは固定ビットである)の連続ブロックとして伝送 される。この場合、A、BおよびCの満足な4種の組み合わせ、すなわち001 、011、100および110が可能である。 以下に示すように、受信側で5個の連続ビットを選択し、それらを復号するだ けで十分である。選択される5個のビットは、5種の可能な組み合わせABCX Y、BCXYA、CXYAB、XYABC、YABCXのいずれかである。最後 の場合、XビットおよびYビットは、元の信号の異なるタイムスロットからのも のでもよいが、これは、1個の信号を他方の信号に比べて1ビット遅延させるだ けである。すべての可能な組み合わせをここに提示する[各ブロックの10進値 を補記する]。 A=0、B=0かつC=1であるならば、伝送パターンは以下のブロックであり 、 受信側で選択される5個のビットのブロックは以下のようになる。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号を実施できることがわかる。受信信 号におけるエラーによって生じるかもしれない12個の未使用ブロック、すなわ ち値0、11、13、15、21、22、23、26、27、29、30および 31のブロックがあり、これらは、以下に示すように、最小エラー乗算を得るよ うに復号することが好ましい。復号表は次のようになる。 [ABC=011、100または110に関して同様な復号表を生成することが できる。 実施例4 64kbit/sの3個の信号を384kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、3ビットの情報X、Yおよ びZが運ばれ、より高いレートで伝送される6個のビットがある。高レート信号 は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするような方法で選択 されるABCXYZ(A、BおよびCは固定ビットである)の連続ブロックとし て伝送される。この場合、A、BおよびCの満足な4種の組み合わせ、すなわち 001、011、100および110が可能である。 以下に示すように、受信側で6個の連続ビットを選択し、それらを復号 するだけで十分である。選択される6個のビットは、6種の可能な組み合わせA BCXYZ、BCXYZA、CXYZAB、XYZABC、YZABCX、ZA BCXYのいずれかである。最後二つの場合、XビットまたはZビットは、元の 信号の異なるタイムスロットからのものでもよいが、これは、1個または2個の 信号を他の信号に比べて1ビット遅延させるだけである。すべての可能な組み合 わせをここに提示する[各ブロックの10進値を補記する]。 A=0、B=0かつC=1であるならば、伝送パターンは以下のブロックであり 、 受信側で選択される6ビットのブロックは以下のようになる。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号が実施されることがわかる。反復 が生じるのは、値9、18および36のブロックだけであり、それらのすべてが XYZ=001として正しく復号される。受信信号における エラーによって生じるかもしれない19個の未使用ブロック、すなわち値0、2 1、23、27、29、31、42、43、45、46、47、53、54、5 5、58、59、61、62および63のブロックがあり、これらは、以下に示 すように、最小エラー乗算を得るように復号することが好ましい。復号表は次の ようになる。 注1:最小エラー乗算の場合、これら3個のブロック値のいずれも、XYZ=0 11ではなくXYZ=101として復号することができる。 注2:最小エラー乗算の場合、これら6個のブロック値のいずれも、XYZ=1 01ではなくXYZ=011または110として復号することができる。 [ABC=011 100または110に関して同様な復号表を生成することが できる]。 実施例5 64kbit/sの4個の信号を512kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、運ばれる4ビットの情報W 、X、YおよびZがあり、8個のビットがより高いレートで伝送される。高レー ト信号は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするような方法 で選択されるABCDWXYZ(A、B、CおよびDは固定ビットである)の連 続ブロックとして伝送される。この場合、A、B、CおよびDの満足な6種の組 み合わせ、すなわち0001、0 011、0111、1000、1100および1110が可能である。 受信側で選択される8個のビットは、8種の可能な組み合わせABCDWXY Z、BCDWXYZA、CDWXYZAB、DWXYZABC、WXYZABC D、XYZABCDW、YZABCDWX、ZABCDWXYのいずれかである 。最後三つの場合、W、X、YまたはZビットのいくつかは、元の信号の異なる タイムスロットからのものでもよいが、これは、いくつかの信号を他の信号に比 べて1ビット遅延させるだけである。復号が明瞭であることを示すため、ABC Dが0001である場合について、すべての可能な組み合わせを以下の実施例6 の後に提示する[2進表現の冗長さを避けるため、各ブロックの同等な10進値 だけを記載する]。 実施例6 64kbit/sの4個の信号を1024kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ 。個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、運ばれる4ビットの情報 W、X、YおよびZがある。より高いレートで伝送される16個のビットがある 。高レート信号は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするよ うな方法で選択されるABCDWXYZ(A、B、CおよびDは固定ビットであ る)の2個の連続ブロックとして伝送される。この場合もまた、A、B、Cおよ びDの満足な6種の組み合わせ、すなわち0001、0011、0111、10 00、1100および1110が可能である。 以下に示すように、受信側では、16個のうちからいずれか8個の連続ビット を選択し、それらを復号するだけで十分である。選択される8個のビットは、可 能な8種の組み合わせABCDWXYZ、BCDWXYZA、CDWXYZAB 、DWXYZABC、WXYZABCD、XYZAB CDW、YZABCDWX、ZABCDWXYのいずれかである。最後三つの場 合、16個のビットの元のセットの1個の境界を越えて選択を行うならば、W、 X、YまたはZビットのいくつかは、元の信号の異なるタイムスロットからのも のでもよいが、これは、いくつかの信号を他の信号に比べて1ビット遅延させる だけである。復号が明瞭であることを示すため、ABCDが0001である場合 について、すべての可能な組み合わせをここに提示する[各ブロックの10進値 だけを記載する]。 [これらは実施例5および6の両方に当てはまる] であり、A、B、C、D=0、0、0、1であるならば、伝送パターンは、以下 の10進値を有するブロックであり、 受信側で選択される8ビットのブロックは以下の値を有する。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号を実施できることがわかる。反復 は、値17、34、68および136のブロックで生じるだけであり、これらす べてがWXYZ=0001として正しく復号される。受信信号におけるエラーに よって生じるかもしれない132個の未使用ブロック があり、この場合もまた、これらは、最小エラー乗算を得るように復合すべきで あると示唆される。エラーのないブロックの復号表は次のようになる。 [ABCD=0011、0111、1000、1100または1110の場合に も同様な復号表を生成することができる] 後のほうの各例のさらなる複雑さにもかかわらず、可能な実データシーケンス ごとに、復号されるデータのブロックの出発点にかかわらず、合成信号が一意の 値のセットを有することを許す固定ビットコードを選択できることがわかる。
【手続補正書】 【提出日】1998年2月24日 【補正内容】 明細書 多重化/多重化解除方法 本発明は、特に一つのより高レートの2進デジタル信号の中で複数の2進デジ タル信号を運ぶための、合成した信号をその構成部分に分解し、それらを正しい 着信地に運ぶために、受信側でのアライメント処理を要しない時間多重化/多重 化解除方法に関する。 米国特許第3,622,983号明細書には、より高いビットレートを有する データラインで伝送される第一のビットレートのデータを、データリンク上で使 用可能なすべてのビットを満たすのに必要な回数だけ反復される(3、1)ブロ ックコードでコード化する方法および装置が記載されている。このデータは、デ ータリンクの受信側で、低域フィルタの使用によって検出することができ、その データを非常に簡単な機器で再構成することができる。 公知の多重化/多重化解除方法は、合成信号の構成部分を明瞭に識別するため に、しばしば「アライメント」と呼ばれる処理を使用する。たとえば、いくつか の多重化方法は、より低レートの信号のビットまたはバイトのインタリーブ処理 を利用し、伝送信号の中に、いくつかの余分なビット、たとえばフレームアライ メント語、パリティ符号化またはカータのビットを含める。他の方法は、並列入 力および直列入力によってブロック符号化を使用する。 多重化解除が起こる受信側では、受信した信号をインタリーブ解除または復号 しなければならず、各フレームまたはコードブロックの始まりおよび終わりが既 知でなければならない。これはしばしば「アライメント」と呼ばれる。これは、 サーチ処理を停止または開始する補助として正誤および連続するアライメント位 置の数をカウントするか、そうでなければ、各 フレームまたはブロックの始まりおよび終わりを、多重化法によってそれらに付 加された何らかのプロパティから演繹することにより、直列または並列の形態で 正しいアライメントをサーチすることを含む処理である。公知の例は、ITU勧 告G.741およびG.751に定義されたフレーム構造である。 伝送レートが、多重化される信号の個々のレートの和よりも大きいことを必ず しも要しないもう一つの公知の方法は、ビットまたはバイトのインタリーブ処理 を使用するが、個々の信号のうち、他のものとは異なるそのビットシーケンスの 公知のプロパティを有する少なくとも1個、たとえばフレーム語に依存して、そ れを識別することができるようにする。これは、多重化の前に余分なビットが個 々の信号の1個に組み込まれる、先に説明した方法の特別なケースとみなすこと ができる。これでもなお、多重化解除の際のアライメントの処理を要する。 本発明は、一つの態様で、多重化の際に、複数の情報データ信号それぞれのタ イムスロットから少なくとも1個のビットを取り出して情報データシーケンスを 形成することと、情報データシーケンスを固定2進コードに逐次に付加して合成 データセットを生成することと、合成データセットを合成データ信号として逐次 に伝送することと、多重化解除の際に、合成データ信号を、合成データセットの 長さに等しい長さのブロック単位で解析して情報データを導出することとを含み 、ブロックが、可能な情報データシーケンスごとに、合成データ信号内のブロッ クの出発点にかかわらず、一意の値のセットの1個を有するようにコードを選択 する多重化/多重化解除方法を提供する。 この方法を使用することにより、多重化解除の際にアライメント処理を組み込 む必要がない。 この方法は、2個以上の通常は同期の2進デジタル信号を、個々の信号のいず れかの呼称レートの整数倍であるレートを有する一つのより高レートの2進デジ タル信号に載せて運ぶことを可能にする。この方法はまた、異なるレートの個々 の信号、たとえば何らかのより低いレートの整数倍信号および多重化信号レート が、すべての個々の信号レートのGCD(最大公約数)としても知られるHCF (最高共通因子)の整数倍である場合に用いることができる。このような場合、 いずれかのタイムスロット中、異なる数のビットを各個々の信号から取り出すこ とができる。同様に、より高レートの信号が、同じまたは異なる多重化方法を使 用してさらに高レートの信号の一部として運ばれる補助的な信号のみであっても よい。本明細書に使用する「タイムスロット」とは、整数個のビット、好ましく は最低数のビットを、合成する各信号から取り出すことができる期間をいう。 次に、本発明を十分に理解することができるよう、添付の図面を参照しながら その実施態様を説明する。 図1は、本発明の方法を実行するのに使用することができる多重化トランスミ ッタおよび多重化解除レシーバを示す。 図1を参照しながら、64Kbit/sの2個の信号XおよびYを1024Kbit/sの より高レートの信号に載せて運ぶ例を説明する。マルチプレクサまたはトランス ミッタTxは、トラヒックまたは実データのストリームX、Yをそれぞれ受信す るための入力1、2を含む。各入力1、2は、それぞれのフリップフロップ3に 接続され、このフリップフロップから、64Kbit/sのレートで信号が並列入力直 列出力シフトレジスタ4に入力される。残りのデジタル信号は、それぞれの値が 以下に説明する規則にしたがって選択される固定コードA、Bからなる。そして 、多重化された直列データが1024Kbit/sのレートでシフトレジスタ4から読 み出される。 個々の信号レートの1個のタイムスロットには、運ぶべき2ビットの情報、す なわち、入力XおよびYそれぞれからの1ビットずつの情報がある。この期間中 に、より高レートで伝送すべき16個のビットがある。より高レートの信号は、 ABXYの4個のブロック5として伝送される。 レシーバRxで、クロック抽出回路10が1024KHZのクロック信号を抽出し て、入ってきた直列データを直列シフトレジスタ11にロードする。そして、並 列ロード12がクロックアウトされてバッファ13に入力されたのち、64KHz のレートでクロックアウトされてブロックデコーダ14に入力される。4個の連 続ビットのデータを含むブロック5がデコーダ14の中で復号され、実信号また は情報担持信号X、Yがフリップフロップ16を介してそれぞれの出力ライン1 5からクロックアウトされる。後で説明するように、復号処理は、XおよびYの 正しい値を抽出するのにアライメントを要しない。すなわち、固定ビットコード ABにより、隣接する4ビットのデータのどれが最初に復号されるのかは問わな い。この場合、AとBとの満足な二つの組み合わせ、すなわち01または10が ある。デコーダ14で選択される4個の隣接ビットは、4種の可能な組み合わせ ABXY、BXYA、XYABまたはYABXのいずれかになる。最後の場合、 16ビットのセットの境界を越えて選択されるのならば、XおよびYビットは、 元の信号の異なるタイムスロットからであってもよいが、これは、一方の信号を 他方の信号に比べて1ビット分遅延させるだけである。復号が明瞭であることを 示すため、すべての可能な組み合わせを以下にリストし、各ブロックの10進値 を補記する。 A=0かつB=1であるならば、伝送パターンは以下の4ブロックであり 、 受け側で選択される4ビットのブロックは以下のようになる。 したがって、可能な情報シーケンスごとに、データのブロックが、ブロック中 のデータの出発点にかかわりなく、一意の値のセットを有することがわかる。 受信信号におけるエラーによって生じるかもしれない2個の未使用ブロック、 すなわち値0および15のブロックがあり、これらは、それぞれX、Y=0、0 および1、1として復号されることが好ましい。復号表は次のようになる。 同様に、A=1かつB=0ならば、伝送パターンは以下の4ブロックであり、 受信側で選択される4ビットのブロックは以下のようになる。 これは上記と非常に類似している。復号表は次のようになる。 所望のより高レートの信号を達成するのでなければコードのブロックを他の方 法で反復する必要はない。第二の例として、これらの同じブロックおよび同じ復 号則を使用して、2個の64kbit/sの信号を256kbit/sのより高レートの信号 に載せて運ぶ。 一般に、2個以上のデジタル2進信号の各タイムスロットからの1個のビット を適当な数の固定ビットと合わせ、N個のビットのセットをより高いレートで逐 次に送出する。望むならば、より高いレートに適合するよう、セットを整数回反 復することもできる。固定ビットの2進値は、より高レートで受信されるN個の ビットの連続セットを明瞭に復号して、構成成分のより低レートの信号のビット の値を見いだすことができるように選択される。復号されなければならないN個 のビットのセットの始まりおよび終わりが、元のセットの始まりおよび終わりと 一致する必要はない。N個のビットのセットを反復させて元のセットを含め全部 でK個のセットを作ったならば、受信された各K個のセットからN個のビットの 1セットを復号するだけで十分である。より低レートの信号が互いに同相にない ならば、また、セットが少なくとも1回反復されるならば、N個のビットの各セ ットは、より低レートのチャネルそれぞれの最新ビットを含むことができるが、 この場合、Kにおける1セットだけが復号されるならば、出力されるより低レー トの信号は互いに同じ位相を有し、すなわち、それらの伝送経路に導入される異 なる相対的遅延を有する。あるいはまた、各セットが復号されるならば、より低 レートの信号の出力位相は、タイムスロットあ たりK個のセットによって導入される量子化ステップの中で保存される。 より低レートの信号がより高レートの信号の約数と正確に同期しないならば、 この方法は、上述したタイムスロットあたりK個のセットによって量子化される ビットスリップまたはジッタステップを導入する。 以下、特定の状況に適合するよう、固定ビットコード長と同様にチャネル数を 増すことができることを示す、さらなる例を記載する。 実施例3 64kbit/sの2個の信号を320kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、2ビットの情報XおよびY が運ばれるが、5個のビットがより高いレートで伝送される。高レート信号は、 アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするような方法で選択され るABCXY(A、BおよびCは固定ビットである)の連続ブロックとして伝送 される。この場合、A、BおよびCの満足な4種の組み合わせ、すなわち001 、011、100および110が可能である。 以下に示すように、受信側で5個の連続ビットを選択し、それらを復号するだ けで十分である。選択される5個のビットは、5種の可能な組み合わせABCX Y、BCXYA、CXYAB、XYABC、YABCXのいずれかである。最後 の場合、XビットおよびYビットは、元の信号の異なるタイムスロットからのも のでもよいが、これは、1個の信号を他方の信号に比べて1ビット遅延させるだ けである。すべての可能な組み合わせをここに提示する[各ブロックの10進値 を補記する]。 A=0、B=0かつC=1であるならば、伝送パターンは以下のブロックであり 、 受信側で選択される5個のビットのブロックは以下のようになる。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号を実施できることがわかる。受信信 号におけるエラーによって生じるかもしれない12個の未使用ブロック、すなわ ち値0、11、13、15、21、22、23、26、27、29、30および 31のブロックがあり、これらは、以下に示すように、最小エラー乗算を得るよ うに復号することが好ましい。復号表は次のようになる。 [ABC=011、100または110に関して同様な復号表を生成することが できる。 実施例4 64kbit/sの3個の信号を384kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、3ビットの情報X、Yおよ びZが運ばれ、より高いレートで伝送される6個のビットが ある。高レート信号は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にす るような方法で選択されるABCXYZ(A、BおよびCは固定ビットである) の連続ブロックとして伝送される。この場合、A、BおよびCの満足な4種の組 み合わせ、すなわち001、011、100および110が可能である。 以下に示すように、受信側で6個の連続ビットを選択し、それらを復号するだ けで十分である。選択される6個のビットは、6種の可能な組み合わせABCX YZ、BCXYZA、CXYZAB、XYZABC、YZABCX、ZABCX Yのいずれかである。最後二つの場合、XビットまたはZビットは、元の信号の 異なるタイムスロットからのものでもよいが、これは、1個または2個の信号を 他の信号に比べて1ビット遅延させるだけである。すべての可能な組み合わせを ここに提示する[各ブロックの10進値を補記する]。 A=0、B=0かつC=1であるならば、伝送パターンは以下のブロックであり 、 受信側で選択される6ビットのブロックは以下のようになる。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号が実施されることがわかる。反復 が生じるのは、値9、18および36のブロックだけであり、それらのすべてが XYZ=001として正しく復号される。受信信号におけるエラーによって生じ るかもしれない19個の未使用ブロック、すなわち値0、21、23、27、2 9、31、42、43、45、46、47、53、54、55、58、59、6 1、62および63のブロックがあり、これらは、以下に示すように、最小エラ ー乗算を得るように復号することが好ましい。復号表は次のようになる。 注1:最小エラー乗算の場合、これら3個のブロック値のいずれも、XYZ=0 11ではなくXYZ=101として復号することができる。 注2:最小エラー乗算の場合、これら6個のブロック値のいずれも、XYZ=1 01ではなくXYZ=011または110として復号することができる。 [ABC=011、100または110に関して同様な復号表を生成することが できる]。 実施例5 64kbit/sの4個の信号を512kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ。 個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、運ばれる4ビットの情報W 、X、YおよびZがあり、8個のビットがより高いレートで伝送される。高レー ト信号は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするような方法 で選択されるABCDWXYZ(A、B、CおよびDは固定ビットである)の連 続ブロックとして伝送される。この場合、A、B、CおよびDの満足な6種の組 み合わせ、すなわち0001、0011、0111、1000、1100および 1110が可能である。 受信側で選択される8個のビットは、8種の可能な組み合わせABCDWXY Z、BCDWXYZA、CDWXYZAB、DWXYZABC、WXYZABC D、XYZABCDW、YZABCDWX、ZABCDWXYのいずれかである 。最後三つの場合、W、X、YまたはZビットのいくつかは、元の信号の異なる タイムスロットからのものでもよいが、これは、いくつかの信号を他の信号に比 べて1ビット遅延させるだけである。復号が明瞭であることを示すため、ABC Dが0001である場合について、すべての可能な組み合わせを以下の実施例6 の後に提示する[2進表現の冗長さを避けるため、各ブロックの同等な10進値 だけを記載する]。 実施例6 64kbit/sの4個の信号を1024kbit/sのより高レートの信号に載せて運ぶ 。個々の信号レートの1個のタイムスロットにおいて、運ばれる4ビットの情報 W、X、YおよびZがある。より高いレートで伝送される16個のビットがある 。高レート信号は、アライメントを実行することなく多重化解除を可能にするよ うな方法で選択されるABCDWXYZ(A、B、CおよびDは固定ビットであ る)の2個の連続ブロックとして伝送さ れる。この場合もまた、A、B、CおよびDの満足な6種の組み合わせ、すなわ ち0001、0011、0111、1000、1100および1110が可能で ある。 以下に示すように、受信側では、16個のうちからいずれか8個の連続ビット を選択し、それらを復号するだけで十分である。選択される8個のビットは、可 能な8種の組み合わせABCDWXYZ、BCDWXYZA、CDWXYZAB 、DWXYZABC、WXYZABCD、XYZABCDW、YZABCDWX 、ZABCDWXYのいずれかである。最後三つの場合、16個のビットの元の セットの1個の境界を越えて選択を行うならば、W、X、YまたはZビットのい くつかは、元の信号の異なるタイムスロットからのものでもよいが、これは、い くつかの信号を他の信号に比べて1ビット遅延させるだけである。復号が明瞭で あることを示すため、ABCDが0001である場合について、すべての可能な 組み合わせをここに提示する[各ブロックの10進値だけを記載する]。 [これらは実施例5および6の両方に当てはまる] であり、A、B、C、D=0、0、0、1であるならば、伝送パターンは、以下 の10進値を有するブロックであり、 受信側で選択される8ビットのブロックは以下の値を有する。 したがって、不明瞭さなしにブロックの復号を実施できることがわかる。反復 は、値17、34、68および136のブロックで生じるだけであり、これらす べてがWXYZ=0001として正しく復号される。受信信号におけるエラーに よって生じるかもしれない132個の未使用ブロックがあり、この場合もまた、 これらは、最小エラー乗算を得るように復合すべきであると示唆される。エラー のないブロックの復号表は次のようになる。 [ABCD=0011、0111、1000、1100または1110の場合に も同様な復号表を生成することができる] 後のほうの各例のさらなる複雑さにもかかわらず、可能な実データシーケンス ごとに、復号されるデータのブロックの出発点にかかわらず、合成信号が一意の 値のセットを有することを許す固定ビットコードを選択できることがわかる。 請求の範囲 1. 多重化の際に、複数の情報データ信号それぞれのタイムスロットから少 なくとも1個のビットを取り出して情報データシーケンスを形成することと、情 報データシーケンスを固定2進コードに逐次に付加して合成データセットを生成 することと、合成データセットを合成データ信号として逐次に伝送することと、 多重化解除の際に、合成データ信号を、合成データセットの長さに等しい長さの ブロック単位で解析して情報データを導出することとを含み、ブロックが、可能 な情報データシーケンスごとに、合成データ信号内のブロックの出発点にかかわ らず、一意の値のセットの1個を有するようにコードを選択する多重化/多重化 解除方法。 2. 複数の情報データ信号ぞれぞれのタイムスロットからビットを1個だけ 取り出す請求項1記載の多重化/多重化解除方法。 3. 情報データ信号の2個が異なるレートであり、タイムスロット中に、異 なる数のビットをその2個の信号から取り出して情報データシーケンスを形成す る請求項1記載の多重化/多重化解除方法。 4. 所望の伝送多重化レートを得るのに必要な回数だけ合成データセットを 反復する請求項1〜3のいずれか1項記載の多重化/多重化解除方法。 【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 多重化の際に、複数の情報データ信号それぞれのタイムスロットから少 なくとも1個のビットを取り出して情報データシーケンスを形成することと、情 報データシーケンスを固定2進コードと合わせて合成データセットを生成するこ とと、合成データセットを信号として逐次に伝送することと、多重化解除の際に 、合成データ信号を、合成データセットの長さに等しい長さのブロック単位で解 析して情報データを導出することとを含み、ブロックが、可能な情報データシー ケンスごとに、合成データ信号内のブロックの出発点にかかわらず、一意の値の セットの1個を有するようにコードを選択する多重化/多重化解除方法。 2. 複数の情報データ信号ぞれぞれのタイムスロットからビットを1個だけ 取り出す請求項1記載の多重化/多重化解除方法。 3. 情報データ信号の2個が異なるレートであり、タイムスロット中に、異 なる数のビットをその2個の信号から取り出して情報データシーケンスを形成す る請求項1記載の多重化/多重化解除方法。 4. 所望の伝送多重化レートを得るのに必要な回数だけ合成データセットを 反復する請求項1〜3のいずれか1項記載の多重化/多重化解除方法。 5. 実質的に図面および実施例を参照して記載したとおりの多重化/多重化 解除方法。
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