JPH1151118A - 防振装置の製造方法 - Google Patents
防振装置の製造方法Info
- Publication number
- JPH1151118A JPH1151118A JP22011497A JP22011497A JPH1151118A JP H1151118 A JPH1151118 A JP H1151118A JP 22011497 A JP22011497 A JP 22011497A JP 22011497 A JP22011497 A JP 22011497A JP H1151118 A JPH1151118 A JP H1151118A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic body
- cylindrical member
- cylinder member
- molding
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工程数を減らし、容易かつ低コストで製造す
る。 【解決手段】 内筒部材4と外筒部材1との間に弾性体
2を設けた防振装置の製造方法において、内周面に複数
の凹部1A又は凸部が形成された金属製の外筒部材1を
加硫成形金型20内にセットし、加硫成形金型20内に
弾性体2の成形材料を注入して内周面に複数の凸部2B
又は凹部が形成されるとともに外周面に外筒部材1の凹
部1A又は凸部に嵌合する凸部2A又は凹部が形成され
た弾性体2を加硫成形し、弾性体2付きの外筒部材1を
射出成形金型10内にセットし、射出成形金型10内に
内筒部材4の成形材料を注入して外周面に弾性体2の凸
部2B又は凹部に嵌合する凹部4A又は凸部が形成され
た内筒部材4を射出成形する。
る。 【解決手段】 内筒部材4と外筒部材1との間に弾性体
2を設けた防振装置の製造方法において、内周面に複数
の凹部1A又は凸部が形成された金属製の外筒部材1を
加硫成形金型20内にセットし、加硫成形金型20内に
弾性体2の成形材料を注入して内周面に複数の凸部2B
又は凹部が形成されるとともに外周面に外筒部材1の凹
部1A又は凸部に嵌合する凸部2A又は凹部が形成され
た弾性体2を加硫成形し、弾性体2付きの外筒部材1を
射出成形金型10内にセットし、射出成形金型10内に
内筒部材4の成形材料を注入して外周面に弾性体2の凸
部2B又は凹部に嵌合する凹部4A又は凸部が形成され
た内筒部材4を射出成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として自動車
用の各種ブッシュ,エンジンマウント,ダンパプーリ等
として使用される内筒部材と外筒部材との間に弾性体を
設けた防振装置の製造方法に関する。
用の各種ブッシュ,エンジンマウント,ダンパプーリ等
として使用される内筒部材と外筒部材との間に弾性体を
設けた防振装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の防振装置、例えばクラン
ク軸に固着して捩り振動や曲げ振動を制振するダンパプ
ーリは、図10に示すように内筒部材としてのプーリハ
ブ100の外周筒部101と外筒部材としてのマス金具
103との間に弾性体102を設けてあり、プーリハブ
100の取付孔100Aにはクランク軸が固着されてダ
ンパプーリ全体が高速回転するようになっている。ダン
パプーリを構成する各部材間の滑りトルクの信頼性を確
保するため、マス金具103とプーリハブ100とを接
着処理してリング状の弾性体102を両部材間に圧入し
た後に加熱処理を施し、弾性体102とマス金具103
及び弾性体102とプーリハブ100の夫々の接着力を
高めるようにしていた。
ク軸に固着して捩り振動や曲げ振動を制振するダンパプ
ーリは、図10に示すように内筒部材としてのプーリハ
ブ100の外周筒部101と外筒部材としてのマス金具
103との間に弾性体102を設けてあり、プーリハブ
100の取付孔100Aにはクランク軸が固着されてダ
ンパプーリ全体が高速回転するようになっている。ダン
パプーリを構成する各部材間の滑りトルクの信頼性を確
保するため、マス金具103とプーリハブ100とを接
着処理してリング状の弾性体102を両部材間に圧入し
た後に加熱処理を施し、弾性体102とマス金具103
及び弾性体102とプーリハブ100の夫々の接着力を
高めるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法では、
マス金具及びプーリハブに接着処理を行ない、接着反応
を発生させるために加熱処理も行なわなければならず、
工程数が多く、作業も煩雑でありコスト高となってい
た。
マス金具及びプーリハブに接着処理を行ない、接着反応
を発生させるために加熱処理も行なわなければならず、
工程数が多く、作業も煩雑でありコスト高となってい
た。
【0004】そこで、この発明は、工程数を減らし、容
易かつ低コストで製造できる防振装置の製造方法を提供
することを目的とする。
易かつ低コストで製造できる防振装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、内筒部材と外筒部材との間に弾性体を
設けた防振装置の製造方法において、内周面に複数の凹
部又は凸部が形成された金属製の外筒部材を加硫成形金
型内にセットし、加硫成形金型内に弾性体の成形材料を
注入して内周面に複数の凸部又は凹部が形成されるとと
もに外周面に外筒部材の凹部又は凸部に嵌合する凸部又
は凹部が形成された弾性体を加硫成形し、弾性体付きの
外筒部材を射出成形金型内にセットし、射出成形金型内
に内筒部材の成形材料を注入して外周面に弾性体の凸部
又は凹部に嵌合する凹部又は凸部が形成された内筒部材
を射出成形するものである。
め、この発明は、内筒部材と外筒部材との間に弾性体を
設けた防振装置の製造方法において、内周面に複数の凹
部又は凸部が形成された金属製の外筒部材を加硫成形金
型内にセットし、加硫成形金型内に弾性体の成形材料を
注入して内周面に複数の凸部又は凹部が形成されるとと
もに外周面に外筒部材の凹部又は凸部に嵌合する凸部又
は凹部が形成された弾性体を加硫成形し、弾性体付きの
外筒部材を射出成形金型内にセットし、射出成形金型内
に内筒部材の成形材料を注入して外周面に弾性体の凸部
又は凹部に嵌合する凹部又は凸部が形成された内筒部材
を射出成形するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
を図面を参照にして説明する。
【0007】図1では、射出成形金型10内に外筒部材
1と弾性体2とをセットするとともに、ハブ3をセット
した状態を示し、この状態において射出成形金型10の
注入孔10Aからキャビティ11内に樹脂材料を注入
し、このキャビティ11内に内筒部材4を形成する。
1と弾性体2とをセットするとともに、ハブ3をセット
した状態を示し、この状態において射出成形金型10の
注入孔10Aからキャビティ11内に樹脂材料を注入
し、このキャビティ11内に内筒部材4を形成する。
【0008】図2は、射出成形金型10で内筒部材4を
成形したものを示し、弾性体2の外周には複数の凸部2
Aが形成してあり、内周にも複数の凸部2Bが形成して
ある。これら凸部2A,2Bはそれぞれ外筒部材1,内
筒部材4に形成される凹部に嵌合してある。したがっ
て、図2において矢印方向の回転が作用したとき、各部
材間における回転方向の滑りは防止される。なお、イン
サートされるハブ3と樹脂材料で成形される内筒部材4
との間も回転方向に滑りトルクが発生しても互いに位置
ずれしないように凹凸嵌合等の手段により滑りトルクに
対抗できるようにしてある。弾性体2と外筒部材1及び
弾性体2と内筒部材4との間には接着処理は施されてい
ない。
成形したものを示し、弾性体2の外周には複数の凸部2
Aが形成してあり、内周にも複数の凸部2Bが形成して
ある。これら凸部2A,2Bはそれぞれ外筒部材1,内
筒部材4に形成される凹部に嵌合してある。したがっ
て、図2において矢印方向の回転が作用したとき、各部
材間における回転方向の滑りは防止される。なお、イン
サートされるハブ3と樹脂材料で成形される内筒部材4
との間も回転方向に滑りトルクが発生しても互いに位置
ずれしないように凹凸嵌合等の手段により滑りトルクに
対抗できるようにしてある。弾性体2と外筒部材1及び
弾性体2と内筒部材4との間には接着処理は施されてい
ない。
【0009】図3は射出成形金型10に外筒部材1をセ
ットし、弾性体2を加硫成形するための加硫成形金型2
0を示す。この加硫成形金型20に外筒部材1をセット
し、キャビティ21内に注入孔20Aから弾性体2の材
料、例えばゴム材料を注入して外筒部材1と弾性体2と
を一体化する。外筒部材1の内周面には複数の凹部1A
が形成してあり、加硫成形される弾性体2にはこの凹部
1Aに対応する凸部2Aが形成されることとなる。ま
た、加硫成形金型20には成形される弾性体2の内周面
に複数の凸部2Bを形成するための凹所20Bが設けて
ある。
ットし、弾性体2を加硫成形するための加硫成形金型2
0を示す。この加硫成形金型20に外筒部材1をセット
し、キャビティ21内に注入孔20Aから弾性体2の材
料、例えばゴム材料を注入して外筒部材1と弾性体2と
を一体化する。外筒部材1の内周面には複数の凹部1A
が形成してあり、加硫成形される弾性体2にはこの凹部
1Aに対応する凸部2Aが形成されることとなる。ま
た、加硫成形金型20には成形される弾性体2の内周面
に複数の凸部2Bを形成するための凹所20Bが設けて
ある。
【0010】図4は外筒部材1の正面図を示し、図5は
図4のA−A線断面を示す。内周面に形成される凹部1
Aは等間隔で4個所形成してある。
図4のA−A線断面を示す。内周面に形成される凹部1
Aは等間隔で4個所形成してある。
【0011】図6は弾性体2の正面図を示し、外周面に
等間隔で4つの凸部2Aを形成してあるとともに、内周
面にも等間隔で4つの凸部2Bを形成してある。凸部2
Aと凸部2Bとは互いに位置をずらしてある。図7は図
6のB−B線断面を示す。
等間隔で4つの凸部2Aを形成してあるとともに、内周
面にも等間隔で4つの凸部2Bを形成してある。凸部2
Aと凸部2Bとは互いに位置をずらしてある。図7は図
6のB−B線断面を示す。
【0012】図8は内筒部材4とハブ3を示す正面図で
あり、この樹脂材料で成形された内筒部材4の外周面に
は弾性体2の外周面に形成された凸部2Aに対応する位
置に凹部4Aを形成してある。ハブ3と内筒部材4の関
係においても、ハブ3の外周面に複数の凸部(図示せ
ず)を形成しておけば、回転方向における両部材の滑り
は防止できる。図9は図8のC−C線断面を示す。
あり、この樹脂材料で成形された内筒部材4の外周面に
は弾性体2の外周面に形成された凸部2Aに対応する位
置に凹部4Aを形成してある。ハブ3と内筒部材4の関
係においても、ハブ3の外周面に複数の凸部(図示せ
ず)を形成しておけば、回転方向における両部材の滑り
は防止できる。図9は図8のC−C線断面を示す。
【0013】以上説明した実施例における凹部と凸部の
関係は反対であってもよいし、その数も実施例に限定さ
れるものではない。
関係は反対であってもよいし、その数も実施例に限定さ
れるものではない。
【0014】この発明では、最初の工程は内周面に複数
の凹部1Aが形成された金属製の外筒部材1を加硫成形
金型20内にセットし、次の工程においてこの加硫成形
金型20内に弾性体2の成形材料を注入して内周面に複
数の凸部2Bが形成されるとともに外周面に外筒部材1
の凹部1Aに嵌合する凸部2Aが形成された弾性体2を
加硫成形する(図3参照)。次いでこの弾性体2付きの
外筒部材1を射出成形金型10内にセットし、射出成形
金型10内に内筒部材4の成形材料を注入して外周面に
弾性体2の凸部2Bが嵌合する凹部4Aが形成された内
筒部材4を射出成形する(図1参照)。防振装置をプー
リハブとして用いない場合にはハブ3を射出成形金型1
0内にインサートしておく必要はない。
の凹部1Aが形成された金属製の外筒部材1を加硫成形
金型20内にセットし、次の工程においてこの加硫成形
金型20内に弾性体2の成形材料を注入して内周面に複
数の凸部2Bが形成されるとともに外周面に外筒部材1
の凹部1Aに嵌合する凸部2Aが形成された弾性体2を
加硫成形する(図3参照)。次いでこの弾性体2付きの
外筒部材1を射出成形金型10内にセットし、射出成形
金型10内に内筒部材4の成形材料を注入して外周面に
弾性体2の凸部2Bが嵌合する凹部4Aが形成された内
筒部材4を射出成形する(図1参照)。防振装置をプー
リハブとして用いない場合にはハブ3を射出成形金型1
0内にインサートしておく必要はない。
【0015】図示した実施例では、外筒部材1が通常の
円筒であるが、これを図10に示すようなマス金具とす
ることは勿論可能である。また、内筒部材11の形状
も、図10に示すようなプーリハブと同様の形状とする
こともできる。
円筒であるが、これを図10に示すようなマス金具とす
ることは勿論可能である。また、内筒部材11の形状
も、図10に示すようなプーリハブと同様の形状とする
こともできる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、従来のように接着処理も加熱処理も不要とし、しか
も内筒部材を樹脂材料で成形するので、工程数も減少
し、容易かつ低コストで防振装置を製造することができ
る。また、接着処理も加熱処理も施さなくても、凹凸嵌
合により各部材間の滑りトルクによるずれは生じない。
ば、従来のように接着処理も加熱処理も不要とし、しか
も内筒部材を樹脂材料で成形するので、工程数も減少
し、容易かつ低コストで防振装置を製造することができ
る。また、接着処理も加熱処理も施さなくても、凹凸嵌
合により各部材間の滑りトルクによるずれは生じない。
【図1】内筒部材を射出成形する状態の断面図。
【図2】成形された防振装置の断面図。
【図3】外筒部材の内側に弾性体を加硫成形する状態の
断面図。
断面図。
【図4】外筒部材の正面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】弾性体の正面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】内筒部材の正面図。
【図9】図8のC−C線断面図。
【図10】従来例を示す断面図。
1 外筒部材 1A 凹部 2 弾性体 2A,2B 凸部 4 内筒部材 4A 凹部 10 射出成形金型 20 加硫成形金型
Claims (2)
- 【請求項1】 内筒部材と外筒部材との間に弾性体を設
けた防振装置の製造方法において、 内周面に複数の凹部又は凸部が形成された金属製の外筒
部材を加硫成形金型内にセットし、 加硫成形金型内に弾性体の成形材料を注入して内周面に
複数の凸部又は凹部が形成されるとともに外周面に外筒
部材の凹部又は凸部に嵌合する凸部又は凹部が形成され
た弾性体を加硫成形し、 弾性体付きの外筒部材を射出成形金型内にセットし、 射出成形金型内に内筒部材の成形材料を注入して外周面
に弾性体の凸部又は凹部に嵌合する凹部又は凸部が形成
された内筒部材を射出成形することを特徴とする防振装
置の製造方法。 - 【請求項2】 外筒部材がマス金具であり、内筒部材成
形時に内周面側にクランクシャフト等の回転軸に取付く
ためのハブをインサートしたことを特徴とする請求項1
に記載の防振装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22011497A JPH1151118A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 防振装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22011497A JPH1151118A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 防振装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151118A true JPH1151118A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16746141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22011497A Pending JPH1151118A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 防振装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1151118A (ja) |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP22011497A patent/JPH1151118A/ja active Pending
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