JPH11510574A - 地中にグランドアンカーを入れる方法およびそれに用いられるアンカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アンカー本体（１）の基端に接続される延長ロッド（５）によって地中へ長いアンカー本体（１）をねじ込む工程を有する、地中にグランドアンカーを入れる方法。十分な引張強さを持つ線状体（９）の末端は、前記アンカー本体（１）の基端から所定の距離をもってアンカー本体（１）に接続されている。パイプスリーブ（６）の末端近くのパイプスリーブ（６）上のはとめを経由してパイプスリーブ（６）に沿ってアンカー本体（１）から前記線状体（９）を案内する間、パイプスリーブ（６）は延長ロッド（５）上を摺動される。その後、アンカー本体（１）は延長ロッド（５）とパイプスリーブ（６）を共に回転させることによって所望の深さまでねじ込まれる。最後にはパイプスリーブ（６）が、それに沿って延在する線状体（９）と共に、固定されたアンカー本体（１）と延長ロッド（５）との組立体を中心として回転される。

Description

【発明の詳細な説明】 地中にグランドアンカーを入れる方法およびそれに用いられるアンカー 本発明は、アンカー本体の基端に接続される延長ロッドによって地中に細長い アンカー本体をねじ込むステップを有する、地中にグランドアンカーを入れる方 法に関する。 このような方法は、周知であり、例えばアンカー本体から離れて地中に導入さ れる永久的なまたは一時的な矢板壁（シートパイルウォール）を安定させるため などに適用されている。 周知の方法で頻繁にかつ効果的に用いられる例では、中空のコアとスクリュー ブレードとを有するアンカー本体が用いられ、このアンカー本体が地中にねじ込 まれた後、凝固可能なモルタルが注ぎ込まれる。モルタルは、延長チューブとア ンカー本体の中空状の空間とを通ってスクリューブレード間の土の中へ押し込ま れ、その土と共に固形物を形成する。この固形物でアンカー本体がしっかりと固 定される。 延長チューブは、アンカーの永久的部分を構成し、矢板壁の穴を通って延在す る基端と固定支持体の中間体とで矢板壁に取り付けられる。 通常、グランドアンカーの地中への導入は、矢板壁が完成した後にのみ開始さ れる。個々の矢板を導入するために、土を介して伝達される強力な振動が用いら れる。引き続き地中へ矢板を導入しまたは振動させている間にグランドアンカー の導入を開始しようとするならば、これらの振動が凝固可能なモルタルの効果的 な凝固過程を妨げてしまい、引き抜きに対する必要な抵抗が得られない。 本発明の目的は、安定されるべき構造（すなわち、矢板壁）が完成する前に、 また必要であれば、一枚または複数の次の矢板を導入する直前に、支障なくグラ ンドアンカーの導入が開始でき、よって矢板壁などの構造を地中に導入し、固定 するのに必要とされる全時間を実質的に減少できるように、周知の方法を改善す ることである。 十分な引張強さを持つ線状体（綱）の末端は、アンカー本体の基端から所定の 距離をもってアンカー本体に接続され、前記パイプスリーブの末端近くのパイプ スリーブ上のはとめを経由してパイプスリーブに沿ってアンカー本体から前記線 状体を案内する間、パイプスリーブは延長ロッド上を摺動され、その後、アンカ ー本体は延長ロッドとパイプスリーブを共に回転させることによって所望の深さ までねじ込まれ、最後にはパイプスリーブが、それに沿って延在する線状体と共 に、定されたアンカー本体と延長ロッドとの組立体を中心として回転されること とする本発明によって、前述の目的は達成される。 この方法の効果は、パイプスリーブを固定された延長ロッドを中心として回転 すると、線状体がパイプスリーブの内側を通って内側にかつ下方に徐々に引かれ 、案内はとめを通り抜けると、そこにつながった延長ロッドの基端部分および／ または末端部分にコイル状に巻き付くことである。これによって、アンカー本体 はその質量も径も増加し、その結果引き抜きに対する抵抗が対応して改善される 。なお、コイルの周りの土はコイルが巻かれる間そのコイルによって追い出され 、圧縮される。 上記で参照された周知の方法のような凝固可能なモルタルの使用は省略され、 これにより矢板の導入の直後ごとにアンカーを設置できる条件が満たされる。 各矢板の位置で地中へグランドアンカーを設置することによって、比較的低い 引張強さを有するグランドアンカーが使用でき、また、矢板の幅よりも何倍も大 きい間隔でグランドアンカーを使用する際に必要とされるような矢板壁の外側に 沿った支持ビームを設置する必要がなくなる。 本発明はまた、上記方法に用いられるグランドアンカーにも関連する。前記グ ランドアンカーは、細長いアンカー本体と、該アンカー本体の基端に接続される 延長ロッドとを備える。そのようなアンカーそれ自体は既知のものである。 本発明に係るグランドアンカーは、十分な引張強さを有する線状体の末端が前 記本体の基端から一定の距離をもってアンカー本体に接続され、延長ロッドは、 末端近くに案内はとめを有するパイプスリーブにより囲まれ、線状体は前記パイ プスリーブに沿ってアンカー本体における固定位置から前記案内はとめを通って 案内され、このようにして、パイプスリーブは、延長ロッドと共に、また前記延 長ロッドに対して回転されることを特徴とする。 好ましい実施例では、アンカー本体は前記線状体の固定ポイントで支持フラン ジを有し、前記線状体は、前記はとめを通りパイプスリーブと延長ロッドとの間 の間隙を通って案内される。 本発明は、略図を参照して例を用いてさらに説明される。 図面に示されたアンカーは、例えば２５度から４０度の仰角αで地中に打ち込 まれる。このアンカーは、周知の方法でスクリューブレード３が設けられ、末端 が斜めフロッグ４となったコアロッド２の形態となっているアンカー本体１を有 する。 延長ロッド５は、アンカー本体１の基端に接続される。図示された例では、延 長ロッドは、コアロッド２と一体に形成されたように示される。 延長ロッド５は、その末端に案内はとめ７を有するパイプスリーブ６で囲まれ ている。 フランジ８は、コアロッド２と延長ロッド５とのつなぎ部のコアロッド２に設 けられている。鋼線ケーブル９の末端は、該フランジのうちフロッグ４から離れ る方向に向けられた側に固定されている。アンカーが地中に打ち込まれる準備が されているとき、ケーブル９は、案内はとめ７と、延長ロッド５とパイプスリー ブ６との間隙とを通って、固定ポイント１０からフロッグ４とは反対側のアンカ ー端部にむかってまっすぐに延在する。この状態で、アンカーは、延長ロッド５ とパイプスリーブ６を共に矢印Ａの方向に回転させることによって所望の仰角α をもって、周知の方法で地中にねじ込まれる。 グランドアンカーが所望の深さに到達した時に、延長ロッド５は、地表レベル よりも上に配置された駆動装置（図示せず）から外される。その後、パイプスリ ーブが固定延長ロッド５を中心としてさらに回転される。これにより、線状体９ が、案内はとめ７によって案内されながら、改造チューブ６を介して徐々に下方 に引き抜かれて、フランジ１０を受けるコイル１１となるように巻き付く。線状 体の巻き付けが完了すると、アンカーの質量が増加し、引き抜き抵抗も本質的に 増加し、チューブ６はさらなる回転が止められかつロックされ、その後、アンカ ーは、その上部突出端で、安定されるべき構造に接続されてもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．アンカー本体の基端に接続される延長ロッドによって地中へ長いアンカー 本体をねじ込む工程を有する、地中にグランドアンカーを入れる方法であって、 十分な引張強さを持つ線状体の末端は、前記アンカー本体の基端から所定の距 離をもってアンカー本体に接続され、前記パイプスリーブの末端近くのパイプス リーブ上のはとめを経由してパイプスリーブに沿ってアンカー本体から前記線状 体を案内する間、パイプスリーブは延長ロッド上を摺動され、その後、アンカー 本体は延長ロッドとパイプスリーブを共に回転させることによって所望の深さま でねじ込まれ、最後にはパイプスリーブが、それに沿って延在する線状体と共に 、固定されたアンカー本体と延長ロッドとの組立体を中心として回転されること を特徴とする地中にグランドアンカーを入れる方法。 ２．請求の範囲第１項による方法に用いられるグランドアンカーであって、該 グランドアンカーは、長いアンカー本体と、該アンカー本体の基端に接続された 延長ロッドとを備え、 十分な引張強さを有する線状体の末端が前記本体の基端から一定の距離をもっ て該アンカー本体に接続され、該延長ロッドは、末端近くに案内はとめを有する パイプスリーブにより囲まれ、該線状体は該パイプスリーブに沿ってアンカー本 体における固定位置から前記案内はとめを通って案内され、該パイプスリーブは 、該延長ロッドと共に、そして前記延長ロッドに対して、回転されることを特徴 とするグランドアンカー。 ３．請求の範囲第２項のグランドアンカーであって、アンカー本体は前記線状 体の固定ポイントに支持フランジを有することを特徴とするグランドアンカー。 ４．請求の範囲第２項又は第３項のグランドアンカーであって、十分な引張強 さを有する該線状体は前記はとめを通って、パイプスリーブと延長ロッドとの間 隙を通って案内されることを特徴とするグランドアンカー。