JPH11510081A - 搾乳に役立つダイアフラムポンプ及びキャリングケースに取付けられたポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 堅い部材の中に適合して配置されたフレキシブルなダイアフラムと、ダイアフラム（70）に取付けられた引き手部材（48）を堅い部材から離れる方向に引き寄せてダイアフラムと堅い部材との間に空間を形成してこの空間に負圧領域を作るモータ駆動機構と、負圧領域と連通する吐出口とを含むモータ駆動ポンプを開示する。一つの実施の形態では、このポンプは、ダイアフラムポンプとモータとを収容する柔らかい帰依によって簡単に持ち運ぶことができる搾乳ポンプの負圧源を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】搾乳に役立つダイアフラムポンプ及びキャリングケースに取付けられたポンプ 発明の背景 この発明は、モータ付きポンプに関し、より詳しくは、搾乳ポンプに関する。 搾乳ポンプは、搾乳ポンプによって母乳を搾乳して後で自分が不在のときでも 子供に母乳を与えることができることから、育児中の母親にとって様々な物のな かで都合のよいものである。母親にとって、特に、子供が授乳困難或いは過剰に 母乳ができる又は不充分な母乳しかできないという問題を有するとき、或いは完 全に空にすることができないときに、搾乳ポンプが必要となる。また、母親は乳 首の炎症又は損傷或いは陥没乳首のときに搾乳ポンプを必要とする。 手動式の搾乳ポンプが一般的に使用されているが、これは主に、手動式搾乳ポ ンプは安価であり、比較的製造が容易であり、また、簡単に持ち運ぶことができ ることによる。しかしながら、手動式搾乳ポンプは、典型的には、一つの乳房を 搾乳するのに両手を必要とする。すなわち、片手で乳房シールド／ポンプを所定 位置に保持し、他方の手でポンプを操作することが必要である。この手動式搾乳 ポンプは、また、操作に労力を必要とする。 例えばバッテリ電源又は家庭電源式の搾乳ポンプ用のモータ駆動式ポンプがこ れまで販売されてきた。ポンプを手で操作しなければならない必要性を省きなが ら両方の乳房シールド組立体を同時に操作することができるように作られたモー タ駆動式ポンプつまりダブル搾乳は、典型的には、非常に大きく、また、非常に 重い。乳房シールド組立体の一部をなす小さなバッテリ駆動式ポンプは、それ自 体、歴史的にこのポンプを外に出してダブル搾乳をするようになっていた。更に 、搾乳ポンプ用のポータブルなモータ駆動源のためのキャリングケースが開発さ れているが、このようなケースは、典型的には、特にモータ駆動源の持ち運びに 適したものであり、一般的には、使用に際してモータ駆動源から取り外す堅いケ ースで構成されていた。発明の概要 本発明は、上述した点を鑑みてなされたものである。比較的安価であるがコン パクトで軽量であるがゆえに簡単に持ち運ぶことのできる効率的なポンプを提供 することを主なる目的とする。この持ち運び性は、本発明の好ましい態様におい ては、柔らかい持ち運びケースの中に取付けられたポンプから明らかであり、こ のポンプはケースの側部に設けられた開口を通じて一つ又は２つの乳房シールド 組立体に取り付けるのに簡単にアクセスできる。 ポンプの駆動機構は丈夫な駆動系を有し、また、真空発生ポンプの主要な構成 要素つまりフレキシブルなダイアフラムと堅いキャップは、その各々がバッグの 中に収容されたフレームに共に着脱自在に取り付けられている。修理又は掃除の ための組立性及び分解性は効率的に且つ簡単に行うことができる。堅いキャップ に形成された圧力調整バルブ機構は、更に、ポンプが作る負圧を変えるのに簡単 な手動の制御を提供する。 このような特徴は、本発明のポンプを搾乳ポンプに適した理想的なものにする 。このポンプは、柔らかいキャリングバッグに収めると、育児中の母親が例えば 職場のような他の場所で使用するために搾乳ポンプを持ち運ぶのに都合がよい。 特に、本発明の一つの形態は、柔らかいキャリングケースに収容した支持フレ ームに取り付けられた電動ダイアフラムポンプである。キャリングケースにジッ パ付きのフラップを設けることによって、ポンプユニットの前面にアクセスする ことができ、このポンプユニットの前面には、乳房シールド組立体と接続するチ ューブを取り付ける差し込み口が設けられている。好ましい実施例では、柔らか いキャリングケースは、例えば乳房シールド組立体及びチューブのような品物を 収容するための数多くの内部区画室を備えている。 本発明の一つの形態でのダイアフラムポンプは、偏心カムを固定した駆動シャ フトを有し、この偏心カムにフォロアが取り付けられている。フォロアは、フレ ームなダイアフラムに取り付けられた引き手に回動可能に連結されている。この ダイアフラムは、定置して設けられた堅いキャップの内面の近く又は近接して配 置されている。作動にあっては、駆動シャフトの回転によってカムが回転し、こ れによりフォロアが、カムのシャフトの回りの軌道を移動して前後に移動する。 引き手はフォロアと一緒に移動して、ダイアフラムをキャップから離れる方向に 引き寄せて、一つ又は二つの差し込み口を介して乳房シールド組立体に取り付け られるチューブに通じる負圧を生成する。 ポンプは、更に、堅いキャップの上で回転動するように設けられたロータリバ ルブ部材を有する真空レギュレータを含んでいてもよい。バルブ部材には、これ を貫通する孔が形成されている。キャップ部材には、これを貫通する少なくとも 一つのホールが形成されており、このホールは、キャップの内部とダイアフラム との間に生じる圧力領域と連通している。 バルブ部材は、バルブの孔とキャップのホールとが整列して圧力領域を大気と 連津させる第１の位置と、バルブの孔とキャップのホールとが不一致となってバ ルブ部材がキャップのホールを閉じる覆い位置とを取る。バルブによって制御す ると、キャップの中に空気が吸い込まれるか否かによって最大及び最小の真空レ ベルを作ることができる。 キャップの第１のホールとは異なるサイズの第２のホールを付加的に設けるこ とによって、バルブの孔と第２のホールとが整列して別の真空レベルを形成する 第２の位置を作ることができる。よって、最大、中間、最小の真空レベルは、キ ャップのホールのサイズを調節することによって作ることができる。 本発明の他の特徴及び利点は、図面に関連して説明する詳細な説明から明らか になろう。図面の簡単な説明 図１は、本発明に従って作られた柔らかいキャリングケースの中のダイアフラ ムポンプ駆動式搾乳ポンプの斜視図である。 図２は、図１の搾乳ポンプの断面図であり、閉じた柔らかいキャリングケース の中に収容されたダイアフラムポンプを示す。 図３は、ダイアフラムポンプの殆どの要素の拡大斜視図である。 図４は、フォロアの平面図である。 図５は、図４の５−５線に沿った断面図である。 図６は、ダイアフラムポンプのための他の実施例のガイドの斜視図である。 図７は、ダイアフラムポンプの正面図である。 図８は、図２に示すダイアフラムポンプの取付構造の部分拡大図である。 図９は、ダイアフラムの他の形態の部分拡大図である。 図１０は、ポンプの差し込み口と一緒に使用するキャップの斜視図である。好ましい実施例の詳細な説明 搾乳ポンプ用の真空（すなわち、負圧）源として本発明のダイアフラムポンプ の実施例を示す。しかしながら、ダイアフラムポンプには、他の環境及び適用で の利用法がある。 図１を参照すると、ダイアフラムポンプ１０は堅い支持フレーム１２の中に取 付けられている。幾分箱状の支持フレーム１２は、柔らかいキャリングケースす なわちバッグ１４内に収容されかつ取付けられている。支持フレーム１２は、チ ューブ１８によって２つの乳房シールド組立体１６に連結されている。チューブ １８は、その一端が差し込み口２０（図２）に滑り嵌めによってそれぞれの差し 込み口２０に取付けられる。チューブ１８を差し込み口２０から取り外した状態 で、ジッパー付きフラップ２２によって、ダイアフラムポンプ１０をケース１４ 内に閉じ込めることができる。閉じたときに、ジッパー付きフラップ２２がケー ス前壁１４ａと同一平面となるように、ダイアフラムポンプ１０の前プレート２ ４を、ケース１４の側壁から後ろに動かすのが好ましい。差し込み口が不用意に 外れるのを防ぐために、壁２１が差し込み口２０を取り囲んで形成されている。 ケース１４は多数の内部区画室２６ａ、２６ｂ、２６ｃを有し、これらの内部 区画室２６ａ、２６ｂ、２６ｃは、例えば、乳房シールド組立体１６、チューブ １８、おむつ等のための保管領域を構成する。また、ケース１４は、一般的に入 手可能な１２ボルトＤＣギヤモータ２８（図２）を電気的に接続した例えば電池 （図示せず）のような電源を有してもよい。これに代わる電源としては、ジャッ ク２７（図１）でのように、ＤＣコンバータを通したＡＣ電源（たとえば、普通 の１２０ボルトＡＣ給電）であってもよい。モータ、電源及びそれらの種々の電 気接続は全て在来のものであり、当業者に良く知られている。 ケース１４は、フラップ形の開閉部３０を有し、また、肩帯３２を有する。ポ ンプ支持フレーム１２は、ケース１４内に形成された布地の区画室に固定される 。これは、在来の方法、例えばリベット留め、縫い合わせ、接着又は他の一般的 な取付方法によって、周囲の布地１４ｂに前プレート２４を取付けるものであっ てもよい。この場合に、前プレート２４は布地１４ｂのフレームを構成し、前プ レート２４の裏面と支持フレーム１２の前面１２ａとの間に布地１４ｂが捕えら れる。これは、前プレート２４、介在する布地１４ｂのホールを貫通し、また、 支持フレーム１２のフロント１２ａに設けられたホールを貫通する歯付きプラス チックリベット３４又はキーホールタイプの締結具を用いて行われる。 乳房シールド組立体１６は、例えば、メデラ社(Medela，Inc.)によってMANUAL ECTRICの名称で販売されており、また、米国特許第４,８５７,０５１号及び同第 ４,９２９,２２９号に記載されている型式のものである。組立体１６は、母乳瓶 ３８と関連する乳房シールド３６を有する。ポンプ１０によって生じるシールド １６内の周期的な真空によって母乳を搾乳して瓶３８で収集する。 ポンプ１０は、内側フレーム壁１２ｂに、機械的なねじ等（ガイド４０の端部 に設けられた孔４１を参照）によって固定されたガイド４０（図３）を有する。 ガイド４０には、モータ２８の駆動シャフト４４が貫通する開口４２が形成され ている。開口４２の直径は、駆動シャフト４４が回転自在となるように、駆動シ ャフト４４より大きい。ガイド４０には、細長いスロット４５が形成されており 、このスロット４５は、後述するような態様でフォロア５０に連結された引き手 ４８から延びるガイドピン４６の移動を制限し、かつ、方向づける。 図６は、ガイドのための変形例を示す。ガイド４０’は、ガイド４０と同様に 機能する。ガイド４０’は、機械ねじを孔４１’に通して内側フレーム壁１２ｂ に設けられており、また、ガイドピン４６のための細長いスロット４５’を有す る。駆動シャフト４４は開口４２’を貫通している。 カム５２は駆動シャフト４４に設けられている。カラーのような部分５３がカ ム５２に偏心して形成されている。駆動シャフト４４の外端は、カラー部分５３ 内のＤ字形開口５４内に、同じ形状にした駆動シャフト４４を滑り嵌めさせて、 受入れられている。 また、孔５６はカム５２に偏心して形成されている。カム５２がモータ２８に よって駆動されると、孔５６は駆動シャフト４４の回りを旋回する。 フォロア５０（図３）はその後端に隣接して形成された中空ポスト５８を介し て、カム５２に連係されて作動する。ポスト５８は、カム５２の孔５６よりも僅 かに小さい直径を有し、ポスト５８は孔５６の中に回転自在に受け入れられてい る。寸法対比のために、ここに示すフォロア５０は約６.４cm（約２.５インチ） の縦方向の長さと、約１.９cm（約０.７５インチ）の横幅とを有する。機械ねじ 、ワッシャ、及びロックナットの組み合わせ体５７を更に、移動可能に固定（図 ２）するために使用する。フォロア５０の変形例を図４及び図５に示す。 フォロア５０の前端には、引き手４８が設けられている。引き手４８は、端デ ィスク６０と、この端ディスク６０から僅かに内方に間隔を隔てたディスク状フ ランジ６１とで形成された引き手キャップ５９から延びる２つの平行な脚部４９ を有している。引き手４８は、ばねピボットピン６２を介して、脚部４９のホー ル６３（ホール６３のうちの１つだけ、図３に示す）を貫通し、かつ、その中に 固定されたフォロア５０に連結され、また、フォロア５０のホール６４を貫通し ている。かくして、フォロア５０は２つの脚部４９の間に保持されているが、ピ ボットピン６２を中心として枢動可能である。脚部４９のホール６５ａ、６５ｂ 内に固定されたガイドピン４６は、フォロア５０に形成された三日月状孔６６を 貫通している。フォロア５０がカム５２に取り付けられると、ガイドピン４６は ガイド４０（図２）のスロット４５の中に延びている。 フレキシブルなダイアフラム７０は引き手４８の端に取付けられている。ダイ アフラム７０は、食品に使用することのできるシリコンから作られているのが好 ましく、また、半円形状を有する。引き手４８の端ディスク６０は、ダイアフラ ム７０の内側に設けられたオリフィスの中に受入れられ、このオリフィスはダイ アフラム７０の厚い中心部分及び上を覆う円形のフランジ部分７２（図９）によ って形成されている。端ディスク６０は、このオリフィスの中にボタンのような 係合状態で嵌まる。引き手４８のフランジディスク６１はダイアフラムのフラン ジ部分７２を押圧して、更にその係合を高める。勿論、ダイアフラム７０には、 その中央領域の回りに７０ａで示すように周辺の薄肉の壁部分が形成されており 、これによりダイアフラム７０の可撓性を高めることができる。ダイアフラム７ ０ の中央部分とダイアフラムの湾曲した部分のほぼ境界との間の部分の壁厚は約０ .０８インチである。 ダイアフラムの壁に関する他の形態を図９に示す。この図面に示すように、同 心のチャンネル７１によって形成された波形の内面によってダイアフラム７０の 可撓性を高める。 図２及び図８に示すように、ダイアフラム７０は、ダイアフラム取付リング７ ４を使用して前プレート２４に取付けられている。ダイアフラム７０は周辺ショ ルダ７６を有し、この周辺ショルダ７６から内側及び外側の同心の円形フランジ ７８、８０が夫々延出している。ショルダ７６と一緒になってフランジ７８、８ ０は円形チャンネルを形成している。このチャンネルの中に取付リング７４の外 側がダイアフラムの滑り嵌めで受入れられている。 このようにしてダイアフラム７０を取付けたら、取付リング７４は、前プレー ト２４及びフレームフロント１２ａに形成された孔の中に受入れられる。２つの ロック用タブ８２ａ、８２ｂが取付リング７４の両側で外方に延びてフレームフ ロント１２ａの孔に形成された切欠きと係合して取付リング７４を位置決めする 。 取付リング７４の外周には幅狭のリング８４が形成されている。このリング８ ４は、ダイアフラム７０に設けられた外方に延びるリップ７９の下に横たわって おり、前プレート２４とリング８４との間でリップ７９を押圧している。 ポリプロピレンから作られた剛性のハウジングキャップ８６がダイアフラム７ ０の下に横たわっている。キャップ８６は、ダイアフラム７０の湾曲にほぼ一致 する内面を有し、ダイアフラム７０はキャップ８６の内面に対して又は抗して密 接している。キャップ８６は、このキャップ８６の半円のドーム部分の端から外 方に延びるリング状の部分８９を有する。同心の内側及び外側のキャップフラン ジ８８、９０は、夫々、リング状部分８９から延出している（特に、図７及び図 ８参照）。内側キャップフランジ８８は、外側ダイアフラムフランジ８０の外側 を押圧し、リング状部分８９の一部がダイアフラムショルダ７６の上に横たわっ ている。取付リング７４に関して、これにより、キャップ８６とその下に横たわ るダイアフラム７０との間のエアシールを形成している。ダイアフラムショルダ ７６の上には、ダイアフラム７０と同じ材料で作られた付加的な同心のリブ ８７ａ、８７ｂが形成され、これらリブ８７ａ、８７ｂはキャップショルダ８９ を押圧することによりこのシールを容易にするように機能する。キャップ８６の 外側フランジ９０は、キャップ８６を所定位置に取り付けるために、前プレート ２４の面に形成されたキャップ取付リング９２とスナップ係合で受入れられる。 ポンプ１０の作動において、モータ２８は、前プレート２４に取付けられた標 準的なオンオフ回路を利用したスイッチ９４によって作動する。駆動シャフト４ ４がカム５２を回転させ、このカム５２は、フォロア５０を前プレート２４に関 して後方に移動させ、次いで、前方に移動させる。引き手４８は、フォロア５０ と共に後方に移動して、ダイヤフラム７０をキャップ８６の内面から遠ざかるよ うに移動させる。このことは、かくしてダイヤフラム７０とキャップ８６との間 に形成された空間（図２の駆動系の要素及びダイヤフラムの破線位置参照）に負 圧（真空）を生じさせる。 回動フォロア５０の移動を伴うカム５２の回転は、概略的には、メデラ社の米 国特許第５,００７,８９９号に図示され、説明されたタイプの真空曲線及びサイ クル／分を生じさせ、これらに従う。ガイド４０は、引き手４８とフォロア５０ との間での回動を抑えるのに役立つ。 キャップ８６内に発生した負圧は、差し込み口２０によって構成される吐出口 を介して、（１つの乳房シールド組立体１６が使用されることになるか、または 、２つの乳房シールド組立体１６が使用されることになるかに従って、）チュー ブ１８の一方又は両方に連通される。１つの乳房シールド組立体１６しか使用さ れないことになるときには、キャップ１０２を使用して使わない差し込み口２０ を閉じるように意図されている。それにもかかわらず、キャップ１０２は小さな ピンホール通気孔１０３を更に有し、このピンホール通気孔１０３は、いくらか の空気を差し込み口に入れ、これにより、いくらかの空気をキャップ内部に入れ 、単一ポンプ使用と複数ポンプ使用との間の真空（度）を標準化する、すなわち 、シー内で引かれた真空が、１つの乳房シールドしか使わないときに、両方の乳 房シールド組立体を取付けたときとほぼ同じになるように設計されている。キャ ップ１０２は、このキャップ１０２を差し込み口２０の一方につないでおくルー プ端１０４を有する。 更に、ポンプからの真空のレベルを調節するための真空レギュレータが設けら れる。このレギュレータは、キャップ８６の中央に形成された円形凹部に取付け られたフラップタイプのバルブディスク９５である（図７）。バルブディスク９ ５はノブ９６を有し（図２）、このノブ９６は、上記凹部に形成されたリップ付 き孔９７に嵌入した状態で受入れられる。バルブを回転させるため把持されるロ ーレットステム９８がバルブディスク９５から延出している。 バルブディスク９５を回転させると、ディスク９５のホール１００を、凹部を 通ってキャップドームの内部に延びるホール９９ａ、９９ｂの一方又は他方と整 合させることができ、また、いずれのホール９９ａ、９９ｂとも整合しないよう に位置させ、ホール９９ａ、９９ｂの両方をバルブディスク９５によって覆って 閉じることもできる。ホール９９ａ、９９ｂは、異なる直径のものであり、ディ スクのホール１００と整合したときに、他方のホールよりも一方のホールの中を より多くの空気が通ることになる。従って、「中」（小さな直径のホール）、「 小」（大きな直径のホール）、「大」（両方のホールを覆った）の真空レベル範 囲が提供される。ディスクバルブ９５の下にあるキャップ８６に形成された三日 月形状孔１０１は、ダイアフラム７０の前方ストローク、すなわち、圧縮ストロ ーク（ダイアフラム７０がキャップ内部に向かって移動）したときに、キャップ 内部(真空ストロークによって作りだされたダイアフラム／キャップの空間内)に 入れられた空気を通気させるのに役立つ。 かくして、比較的小さな寸法のものであるダイアフラムポンプは丈夫な駆動系 を備える。搾乳ポンプの開示された環境では、ダイアフラムポンプは、柔かなキ ャリングケースに収容される一以上の乳房シールド組立体を迅速且つ容易に取付 けることができるように手際よく収められており、また、乳房シールド組立体も ケースに収めて運ぶことができる。 カバーのような使い捨ての薄膜（図示せず）をダイアフラム７０に追加的に設 けるのが良いと思われる。この使い捨てカバーは、ダイアフラム７０と、キャッ プ８６との間に置かれることになり、真空ストロークでキャップ８６内に吸引さ れる母乳や空気などからダイアフラム７０を更に衛生的に隔離するのに役立つ。 この使い捨てカバーは、ポンプ１０の複数のユーザーがいる場合には特に有用で ある。キャップ８６は簡単に取り去り、殺菌することができ、ユーザー間におい て使い捨てカバーを簡単に取り替えることができる。変形実施形態として、使い 捨てカバーを持った各ユーザーに関しては、それ自体使い捨てである別個のキャ ップ８６を設けることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．フレキシブルなダイアフラムと、 該フレキシブルなダイアフラムが解放可能に取り付けられる第１の取付リン グと、 堅い部材と、 該堅い部材が解放可能に取り付けられる第２の取付リングと、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムに取り付けられた引き手と、 該引き手に連結され、前記堅い部材から離れる方向に前記ダイアフラムと一 緒に前記引き手を引き寄せて、前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に空間を 形成して該空間の中に圧力領域を形成する駆動部材と、 前記引き手を先ず前記堅い部材から離れる方向に引き寄せ、次に、前記引き 手を前記堅い部材に向けて戻すために前記引き手部材を往復動させるための前記 駆動部材を含むモータ駆動機構と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間に連通した吐出口とを有 することからなるポンプ。 ２．前記ベースを更に有し、 前記第１の取付リングが前記ベースに解放可能に取付けられている、請求の 範囲第１項のポンプ。 ３．前記ベースが孔を有し、該孔の中に前記第１の取付リングが解放可能に受け 入れられて所定位置に保持されている、請求の範囲第２項のポンプ。 ４．前記ベースがこれに形成された前記第２の取付リングを有する、請求の範囲 第３項のポンプ。 ５．前記堅い部材が円周フランジを有し、該円周フランジは前記ダイアフラムと 係合して該ダイアフラムを前記第１取付リングに押圧して前記エアシールを形成 する、請求の範囲第１項のポンプ。 ６．前記ダイアフラムがこれに形成された円周チャンネルを有し、このチャンネ ルが前記第１の取付リングに滑り嵌めで受け入れられ、また、前記堅い部材が 円周フランジを有し、この円周フランジは前記ダイアフラムと係合して該ダイア フラムを前記第１の取付リングに押圧して前記エアシールを形成する、請求の範 囲第１項のポンプ。 ７．前記堅い部材が半球形状の凹所を有し、また、前記ダイアフラムが前記堅い 部材の半球形状に関して相補的な半球形状を有し、前記ダイアフラムは第１の位 置で前記堅い部材の凹所の中に入り込む、請求の範囲第１項のポンプ。 ８．フレキシブルなダイアフラムと、 堅い部材と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムに取り付けられた引き手部材と、 該引き手部材に連結され、前記堅い部材から離れる方向に前記ダイアフラム と一緒に前記引き手を引き寄せて、前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に空 間を形成して該空間の中に圧力領域を形成する駆動部材と、 前記引き手を先ず前記堅い部材から離れる方向に引き寄せ、次に、前記引き 手を前記堅い部材に向けて戻すために前記引き手部材を往復動させるための前記 駆動部材を含むモータ駆動機構と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間と連通した吐出口と、 前記堅い部材に設けられ、前記ダイアフラムが前記堅い部材から離れる方向 に移動したときの前記圧力領域の負圧のレベルを調節するための真空レギュレー タ装置とを有することからなるポンプ。 ９．前記真空レギュレータ装置が、前記堅い部材に回転動可能に取り付けられた ロータリバルブ部材と、該バルブ部材を貫通して形成された孔と、前記堅い部材 を貫通して形成されて前記圧力領域と連通する少なくとも一つのホールとを有し 、 前記バルブ部材は、前記バルブの孔と前記堅い部材のホールとが整列して前 記圧力領域を大気と連通させる第１の位置と、前記バルブの孔と前記堅い部材の ホールとが一致しないで前記バルブ部材が前記堅い部材のホールを閉じる覆い位 置とをとる、請求の範囲第８項のポンプ。 10．前記堅い部材を貫通して形成された第２のホールを含み、前記バルブ部材は 、 前記バルブの孔と前記堅い部材の第２のホールとが整列して前記圧力領域を前記 第２のホールを通じて大気と連通させる第２の位置をとり、 また、前記ポンプは、前記第１のホール及び第２のホールが前記バルブの孔 と整列しないときに前記圧力領域に最大の負圧を有し、前記第２のホールが前記 バルブの孔と整列したときに前記圧力領域に最小の負圧を発生し、前記第１のホ ールが前記バルブの孔と整列したときに前記最大の負圧と前記最小の負圧との中 間の負圧を発生する、請求の範囲第９項のポンプ。 11．前記ロータリバルブ部材がフラップバルブであり、 また、前記堅い部材に形成されて前記圧力領域と連通する通気孔を含み、 前記フラップバルブが前記通気孔の上に横たわって、前記ダイアフラムが前 記堅い部材に向けて移動すると、前記圧力領域の中の空気を前記通気孔を通じて 排出させる、請求の範囲第９項のポンプ。 12．同時に使用する２つの乳房シールド組立体に周期的な圧力を発生させるよう になった、母乳を絞り出すのに使用されるポンプであって、 フレキシブルなダイアフラムと、 堅い部材と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムに取り付けられた引き手部材と、 前記引き手部材に連結され、該引き手部材を前記ダイアフラムと一緒に前記 堅い部材から離れる方向に引き寄せて、前記ダイアフラムと前記堅い部材との間 に空間を作り且つ該空間に単一の圧力領域を形成する駆動部材と、 該駆動部材を含み、前記引き手部材を前記堅い部材から離れる方向に引き寄 せ、次に前記引き手部材を前記堅い部材に向けて戻すために前記引き手部材を往 復動させるモータ駆動機構と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間と連通する一対の吐出口 とを有し、各々の吐出口が夫々の乳房シールド組立体と接続可能とされているこ とからなるポンプ。 13．前記ポンプを単一の乳房シールド組立体に使用するときに、前記吐出口の一 つを閉じるための閉じ部材を更に含み、 該閉じ部材は、前記圧力領域に負圧が発生したときに、該圧力領域の中に所 定量の空気を流入させるためのリリーフポートを含む、請求の範囲第１２項のポ ンプ。 14．母乳を絞り出す際に乳房シールド組立体と一緒に使用するためのポンプであ って、 前面と背面とを有するフレキシブルなダイアフラムと、 前記フレキシブルなダイアフラムの前面を取り囲む定置したキャップ部材と 、 前記ダイアフラムと前記キャップ部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムの背面に取り付けられた引き手部材と、 前記引き手部材に連結され、該引き手部材を前記ダイアフラムと一緒に前記 キャップ部材から離れる方向に引き寄せて、前記ダイアフラムと前記堅い部材と の間に空間を作り且つ該空間に圧力領域を形成するフォロアと、 駆動シャフトと一緒に回転するように設けられたカム部材を含むモータ駆動 機構と、 前記フォロアは前記カム部材に偏心して且つ前記駆動シャフトと軸心 を離して設けられ、前記駆動シャフトによって回転させられたときに前カム部材 によって、先ず、前記引き手部材を前記キャップ部材から離れる方向に引き寄せ 、次に、前記引き手を前記キャップ部材に向けて戻すように前記フォロアが前記 引き手部材を往復動させ、 前記ダイアフラムと前記キャップ部材との間の前記空間と連通し、前記負圧 のような前記空間に発生した圧力を母乳を絞るのに使用する乳房シールド組立体 に伝える吐出口とを有することからなるポンプ。 15．前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間と連通した、各々が対応 する乳房シールド組立体に連結可能な一対の吐出口と、前記ポンプを単一の乳房 シールド組立体と一緒に使用するときに前記吐出口の一つを閉じるための閉じ部 材とを更に含み、 前記閉じ部材が、前記圧力領域に負圧が発生したときに所定量の空気を前記 圧力領域に流入させるためのリリーフポートを含む、請求の範囲第１４項のポン プ。 16．前面と背面とを有するフレキシブルなダイアフラムと、 前記フレキシブルなダイアフラムの前面を取り囲む定置したキャップ部材と 、 前記ダイアフラムと前記キャップ部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムの背面に取り付けられた引き手部材と、 前記引き手部材に回動可能に連結され、該引き手部材を前記ダイアフラムと 一緒に前記キャップ部材から離れる方向に引き寄せて、前記ダイアフラムと前記 堅い部材との間に空間を作り且つ該空間に負圧領域を形成するフォロアと、 駆動シャフトと一緒に回転するように設けられたカム部材を含むモータ駆動 機構と、 前記フォロアは前記カム部材に偏心して且つ前記駆動シャフトと軸心 を離して設けられ、前記駆動シャフトによって回転させられたときに前記カム部 材によって、先ず、前記引き手部材を前記キャップ部材から離れる方向に引き寄 せ、次に、前記引き手を前記キャップ部材に向けて戻すように前記フォロアが前 記引き手部材を往復動させ、 チャンネルが形成された定置したガイドであって、前記引き手部材に取り付 けられて、前記引き手部材が往復動するときに前記チャンネルの中に動きを拘束 するために前記ガイドの中に延びているガイド部材を有するガイドと、 前記ダイアフラムと前記キャップ部材との間の前記空間に連通し、該空間に 発生した圧力をワークに伝えるのに使用される吐出口とを有することからなるポ ンプ。 17．フォロアが前記引き手部材に回動可能に連結され、該フォロアは、前記ダイ アフラムと一緒に前記引き手部材を前記キャップ部材から離れる方向に引き寄せ 、 前記モータ駆動機構は、駆動シャフトと一緒に回転するように設けられたカ ム部材を有し、前記フォロアは前記カム部材に偏心して且つ前記駆動シャフトと 軸心を離して設けられ、前記駆動シャフトによって回転させられたときに前記カ ム部材によって、先ず、前記引き手部材を前記キャップ部材から離れる方向に引 き寄せ、次に、前記引き手を前記キャップ部材に向けて戻すように前記フォロア が前記引き手部材を往復動させ、 また、定置したガイドがこれに形成されたチャンネルを有し、また、前記引 き手部材に取り付けられたガイド部材が前記引き手部材が往復動するときに前記 チャンネルの中に動きを拘束するために前記ガイドの中に延びている、請求の範 囲第１項のポンプ。 18．モータと、 周期的な圧力を発生するポンプであって、この圧力がポンプの吐出口を通じ て母乳を絞るのに使用される乳房シールド組立体に伝えられるポンプと、 前記モータと前記ポンプとがその中に設けられる柔らかいキャリングケース であって、前記ポンプの吐出口にアクセスする開口を備えたキャリングケースと を有することからなる、母乳を絞るのに使用される搾乳ポンプ。 19．前記柔らかいキャリングケースが、更に、該ケースの内部に形成された少な くとも一つの保管区画室をを有する、請求の範囲第１８項の搾乳ポンプ。 20．母乳を絞り出すのに使用される搾乳ポンプであって、 モータ駆動機構と、 周期的に圧力を発生するためのポンプとを有し、 該ポンプの吐出口を通じて、前記圧力が母乳の絞り出し用いられる乳 房シールド組立体に伝えられ、 前記ポンプは、 フレキシブルなダイアフラムと、 堅い部材と、 前記ダイアフラムと前記堅い部材との間に形成されたエアシールと、 前記フレキシブルなダイアフラムに取り付けられた引き手部材と、 前記引き手部材に連結され、該引き手部材を前記ダイアフラムと一緒に前記 堅い部材から離れる方向に引き寄せ、これにより前記ダイアフラムと前記堅い部 材との間に空間を形成して該空間の中に圧力領域を形成する駆動部材とを含み、 前記モータ駆動機構は、先ず、前記引き手部材を前記堅い部材から離れる方 向に引き寄せ、次に、前記引き手を前記堅い部材に向けて戻すように前記引き手 部材を往復動させるために前記駆動部材を含み、 前記吐出口は、前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間と連通し ており、 更に、柔らかいキャリングケースを有し、該キャリングケースの中に前記モ ータとポンプとが取り付けられ、該キャリングケースは、前記ポンプの吐出口に アクセスするための開口を有する、ことからなる搾乳ポンプ。 21．前記キャリングケース内に定置して設けられ、前記モータ及びポンプが固定 される支持フレームと、 前記フレキシブルに解放可能に固定される第１の取付リングとを更に含み、 該第１取付リングで前記フレキシブルなダイアフラムが解放可能に取り付け られている、請求の範囲第２０項の搾乳ポンプ。 22．前記支持フレームが、前記第１の取付リングを解放可能に受け入れて所定位 置に保持する孔を有し、該支持フレームは、更に、第２の取付リングを有し、該 第２の取付リングに前記堅い部材が解放可能に取り付けられている、請求の範囲 第２１項の搾乳ポンプ。 23．前記堅い部材が円周フランジを備え、該円周フランジは前記ダイアフラムと 係合して該ダイアフラムを前記第１の取付リングに押圧して前記エアシールを形 成する、請求の範囲第２１項の搾乳ポンプ。 24．前記ダイアフラムに円周チャンネルが形成され、該円周チャンネルに前記第 １の取付リングが滑り嵌めで受け入れられ、前記堅い部材が前記ダイアフラムと 係合して該ダイアフラムを前記第１の取付リングに押圧して前記エアシールを形 成する円周フランジを備えている、請求の範囲第２１項の搾乳ポンプ。 25．前記ダイアフラムと前記堅い部材との間の前記空間と連通する真空レギュレ ータを更に有する、請求の範囲第２１項の搾乳ポンプ。 26．前記真空レギュレータ装置が、前記堅い部材に回転可能に取り付けられたフ ラップ形のバルブディスクからなる、請求の範囲第２５項の搾乳ポンプ。 27．前記真空レギュレータ装置が、前記堅い部材に回転動可能に取り付けられた ロータリバルブ部材と、 該バルブ部材に貫通して形成された孔と、 前記堅い部材を貫通して形成され、前記圧力領域と連通する少なくとも一つ のホールとを有し、 前記バルブ部材が、前記バルブの孔と前記堅い部材のホールとが整列して前 記圧力領域を大気と連通した状態にする第１の位置と、前記バルブの孔と前記堅 い部材のホールとが不一致となって前記バルブ部材が前記堅い部材のホールを閉 じる覆い位置とをとる、請求の範囲第２６項の搾乳ポンプ。 28．前記堅い部材に貫通して形成された第２のホールを含み、 前記バルブ部材が、前記バルブの孔が前記堅い部材の第２のホールと整合し て該第２のホールを通じて前記圧力領域を大気と連通した状態にする第２の位置 を取り、 前記ポンプは、前記第１のホール及び第２のホールが前記バルブの孔と不一 致のときに前記圧力領域に最大の負圧を発生し、前記第２のホールが前記バルブ の孔と整合したときに前記圧力領域に最小の負圧を発生し、前記第１のホールが 前記バルブの孔と整列したときに前記最大の負圧と前記最小の負圧との中間の負 圧を前記圧力領域に発生させる、請求の範囲第２７項の搾乳ポンプ。