JPH11510023A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JPH11510023A
JPH11510023A JP9540558A JP54055897A JPH11510023A JP H11510023 A JPH11510023 A JP H11510023A JP 9540558 A JP9540558 A JP 9540558A JP 54055897 A JP54055897 A JP 54055897A JP H11510023 A JPH11510023 A JP H11510023A
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トチャモフ,ニコライ
ヤルスケ,ペトリ
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ミクロナス・オサケ・ユキテュア
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    • HELECTRICITY
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 この発明は、発振回路に関する。簡単な周波数制御、速い速度、そして、低い動作電圧および消費電力を有する発振回路を提供する。この発振回路は、二つの主トランジスタ(Q1,Q2)と、その間に設けた正帰還回路である。正帰還回路は、各トランジスタのベースを、バッファトランジスタ(Q3,Q4)を介し、他方のトランジスタのエミッタに接続されて構成される。主トランジスタのエミッタ間には、コンデンサCが接続されている。発振器の発振周波数は、コンデンサCを流れる電流(I1,I2)を制御する二つの電流源(11、12)により制御される。さらに、補償電流(Icom)は、主トランジスタのコレクタ抵抗(Rc1,Rc2)を流れ、各抵抗に流れる電流は、基本的に一定であり、制御電流(I1,I2)から独立したものである。したがって、発振器の信号振幅は、周波数制御期間においても変化することはない。

Description

【発明の詳細な説明】 発振回路 技術分野 本発明は、一般には、発振回路すなわち発振器に関し、より詳細には、マルチ バイブレータに基づいた可変発振器に関する。 背景技術 電流制御発振器および電圧制御発振器(ICOおよびVCO)は、送信機およ び受信機の構成における重要な部品である。携帯型の無線通信システムに用いら れる場合、VCO/ICOに関する主たる要件には、1〜20GHzの動作周波 数範囲、非常に低い位相ノイズ、最大限に低い動作電圧と消費電力がある。通信 装置は、その構成に応じて、例えば、周波数変換、同期、変調、などの様々な目 的に必要とされる個々のVCO/ICOを備えてもよい。これらの性能は、通信 ユニット全体の性能に大いに影響する。また一方では、シリコン技術を用いてこ れらの発振器を実現しようという要求は、いくつかの問題に直面している。 ここ数年の様々な開発計画は、最善の解決法を探し出そうとするものであった 。VCO/ICOの主要部分としては主に2つの形態の発振器が用いられ、それ らは正弦波発振器および弛張発振器である。高い周波数および低い位相ノイズに 関する限りでは、正弦波発振器は、通常、最善のパラメータを提供するが、主と してGaAS技術によってのみ容易に実現することができる。バイポーラ型のC MOSすなわちBiCMOS技術への移行は、主に高い導電性を有する基板に起 因したいくつかの問題を生じさせる。また一方では、現在、速度が10〜40G Hzの過渡周波数(transient frequency)が達成されるような有益な技術は研究 者の意欲をかきたてるものであり、それは、以前には、GaASに基づく材料に よってのみ達成することが可能な過渡範囲(transient range)であると考えられ ていた。このシリコンに基づいた技術による速度は、 ほとんどの移動局および無線LANによって使用される1〜20GHzの周波数 範囲における移動体通信には十分なものである。携帯装置の開発においてさらに 影響力のある要素は、つねに、動作電圧をできるだけ低いものにし、かつ、消費 電力を非常に低いものにするという厳しい要求であった。 LC型の発振器においては、能動回路部品は非線形動作領域にあることはない が、弛張発振器においては、非常に高い周波数においてパルス回路が十分に速く スイッチングすることができない結果として正弦波信号が得られる。 発振回路すなわち発振器は、様々な多くの回路構成によって実現することがで きる。その1つが非安定(自走)マルチバイブレータである。図1は、電圧制御 発振器(VCO)を実現するために使用されてきた従来のエミッタ結合マルチバ イブレータ回路を示す。この回路は2つのトランジスタQ1およびQ2からなり 、それらの間には、他方のトランジスタのベースを制御する緩衝トランジスタQ 3およびQ4を介してそれぞれのトランジスタのコレクタを接続することによる 正帰還が提供される。Q1およびQ2のコレクタは、それぞれ抵抗Rc1およびRc2 を介して一方の電位の動作電圧源1に接続され、Q1およびQ2のエミッタは 、それぞれ電流源3および4を介してより低い電位の動作電圧源に接続される。 同様に、緩衝トランジスタQ3およびQ4のエミッタは、電流源5および6を介 してそのより低い電位に接続される。さらに、基準コンデンサCが、Q1および Q2の間に接続される。抵抗Rc1およびRc2とコンデンサCとによって構成され る正帰還および直列の共振回路Rc1−CおよびRc2−Cが、いったん発振がトリ ガーされさえすれば、マルチバイブレータの出力を2つの状態の間で継続的に振 動させる。この発振周波数は、RC直列共振回路の成分の値によって決定される 。発振周波数は、これらの成分値のいくつかを、典型的には容量Cを変化させる ことによって制御することができる。 以下において、マルチバイブレータの動作をより詳細に考察する。まず、Q1 およびQ3がオフ(非導通状態)であると仮定する。Q1がオフのとき、Q1の コレクタおよびQ2のベースは一般的に動作電圧電位にある。Q2がオン(導通 状態)になると、そのエミッタ電流はI1+I2となる。同様に、緩衝 トランジスタQ4はオンでありベース電流をQ2に供給する。Q2が導通状態で あれば、電流I1は、コンデンサCを介してQ2のエミッタからQ1のエミッタ に流れる。そして、電流I1が、コンデンサCの電荷を充電/放電させ、それに よって、Q1のエミッタ電位は、Q1のベース−エミッタ電圧が約0.6Vを越 えてQ1が導通状態になるまで所定の速度で降下する。Q1が導通状態になると 、そのコレクタ電圧が降下しはじめ、それが、緩衝トランジスタQ3を閉じはじ めさせる。Q4を介しての正帰還のために、Q2のベース電圧も同様に降下して Q2が閉じる。Q2が閉じることによって、Q2のコレクタ電圧が上昇し、それ が、Q3が開くことを加速する。Q3が開くことによって、正帰還を介してのQ 1のベース電流が増加する。より大きなベース電流は、Q1のベース回路の寄生 キャパシタンスをより速く放電させてQ1が開くことを加速する。Q2がオフに なり、かつ、Q1がオンになると、コンデンサCを介して電流I2がQ1のエミ ッタからQ2のエミッタに流れ、それがQ3を介してQ2を再度開かせ、かつ、 Q1を閉じさせるまではエミッタ電圧が降下しはじめる。 このようなマルチバイブレータ回路の速度(最大共振周波数)は、主にトラン ジスタQ1およびQ2の特性に依存する。緩衝トランジスタQ3およびQ4は、 マルチバイブレータ回路の速度を増加させる。なぜなら、それらがより大きなベ ース電流を可能にし、それが、再度、トランジスタQ1およびQ2のベース回路 の寄生キャパシタンスをより速く放電させ、トランジスタが一方の状態から他方 の状態にスイッチングすることを加速するからである。 電流源3および4が、理想的なもの、すなわち、それらに電圧損失がないもの と仮定すると、最大限に低い動作電圧Vccを達成することができる。この理想的 な電流源を電流ミラー(current mirror)のようなある実際の回路構造に置き換え るとVccは増加する。この回路の動作原理に戻ると、電流経路はQ1−C−電流 ミラー4かまたはQ2−C−電流ミラー3のいずれかであり、かつ、これらの電 流ミラーは基準コンデンサCを流れる安定した電流を提供し、それが典型的な低 い位相ノイズをもたらす原因であると言える。速度を増加させる 新規の方法を得るために、基準コンデンサの容量は大きくは減少させることはで きない。なぜなら、それは、寄生キャパシタンスの程度のものであり、回路の総 合的なプランニングが実行できないことは明らかであるからである。 しかしながら、近頃では、特に電池式電源を使用する電子機器においては、と どまることのない速度の増加が要望され、そして、可能な限り低い動作電圧が望 まれている。 マルチバイブレータ回路を用いた電圧制御発振器あるいは電流制御発振器を実 現するためには、回路は適切な補助的制御を必要とする。そのような制御は可能 な限り簡単なものであるべきである。 図1に示される回路において、パルス振幅は、対応するサイクルのコレクタ抵 抗Rc1あるいはRc2の値を掛けた電流の和I1+I2によって決定される。パル ス幅は、基準コンデンサCの再充電サイクルにおいて、その基準コンデンサCを 介してI1またはI2で供給される電流の値によって決定される。したがって、 周波数を制御するためには、基準コンデンサのキャパシタンスかまたはそれを流 れる電流のどちらかを変化させる必要がある。 バラクタが基準コンデンサCとして使用される場合、キャパシタンスは変える ことができる。しかしながら、問題は、バラクタ技術は一般的にBiCMOS技 術と適合性がないことである。例えば、BiCMOS技術においては、代わりに PN接合が使用されてもよい。しかし同時に、キャパシタが、図1に示す回路に 入り込んで電圧の極性を継続的に変化させる。この場合、お互いが向かい合った 直列接続の2つのバラクタはある程度の解決策となるかもしれないが、一方のダ イオードの順方向電圧領域の動作は一定の非線形性を示し、マルチバイブレータ の位相ノイズは許容することができないほど大きいものとなる。 もう1つの方法は電流を変化させる、すなわち、コンデンサの再充電速度を変 化させることである。これは発振周波数を制御するのに非常に効果的な方法であ るが、主たる欠点はパルス振幅にそれが直接に影響することである。 発明の開示 本発明の目的は、従来技術による発振回路よりも簡単な周波数制御、速い速度 、そして、低い動作電圧および消費電力を有する新規性のある電圧制御発振回路 あるいは電流制御発振回路を提供することである。 本発明は発振回路に関し、この発振回路は、 動作電圧源と、 第1および第2の主電極と制御電極とを備えた第1の非線形増幅器構成要素と 、 第1および第2の主電極と制御電極とを備えた第2の非線形増幅器構成要素と 、 主電極が、第1の増幅器構成要素の制御電極と第1の電位を有する動作電圧源 とに接続され、制御電極が、第2の増幅器構成要素の第1の主電極に、正帰還が 提供されるような態様で機能するように接続された第3の増幅器構成要素と、 主電極が、第2の増幅器構成要素の制御電極と第1の電位を有する動作電圧源 とに接続され、制御電極が、第1の増幅器構成要素の第1の主電極に、正帰還が 提供されるような態様で機能するように接続された第4の増幅器構成要素と、 第1の増幅器構成要素の第2の主電極と第2の増幅器構成要素の第2の主電極 との間に接続された容量性構成要素と、 第1の増幅器構成要素の第1の主電極と第2の増幅器構成要素の第1の主電極 とがそれぞれ第1の電位を有する動作電圧源にそれを介して接続される第1およ び第2の抵抗と、を備える。本発明による発振器は、 第1の増幅器構成要素の第2の主電極と第2の電位を有する動作電圧源との間 に直列に接続された第1の可変電流源と、 第2の増幅器構成要素の第2の主電極と第2の電位を有する動作電圧源との間 に直列に接続された第2の可変電流源であって、その第1および第2の電流源の 電流I1およびI2が発振器の周波数を決定する、該第2の可変電流源と、 それぞれの抵抗を流れる電流は本質的に一定であり、かつ、電流I1および I2に影響されることがないような態様でもって、第1の抵抗および第2の抵抗 それぞれを介して補償電流を流すための手段と、を備えたことを特徴とする。 本発明による弛張発振器は、正帰還を提供するための第3および第4の緩衝増 幅器構成要素を介して交差接続された第1および第2の増幅器構成要素を備えた マルチバイブレータ構造に基づくものである。周波数は、基準コンデンサを流れ る電流を調整することによって制御される。発振器の出力信号振幅が制御電流に 影響されないようにするために、付加的な補償電流が、第1および第2の増幅器 構成要素と第1の電位を有する動作電圧源との間に接続された抵抗を介して流さ れる。補償電流は、好ましくは、制御電流と同様の方法で制御されるが、抵抗を 介しての電流が一定となるように制御電流の方向と異なる方向に流れるように制 御される。つまり、補償電流は制御電流の変動を補償する。この補償電流は、第 1および第2の増幅器構成要素のそれぞれの第1の主電極から補償電流源を介し てグラウンドに接続された第5および第6の増幅器構成要素によって生成される 。第5および第6の増幅器構成要素は、強制的な制御によって第1および第2の 増幅器構成要素の状態それぞれに追従するように接続される。 第3および第4の緩衝増幅器構成要素は、好ましくは、それぞれに対応するプ ルダウン増幅器構成要素を有してもよく、それは、第2および第1の増幅器構成 要素の状態それぞれに追従するように交差接続される。これは、第3および第4 の増幅器構成要素によって構成されるエミッタフォロワ回路の速度および効果を 相当に増大させ、従来技術による回路構成と比較して同じ低電圧電源からより大 きな振幅とより低い出力抵抗とを提供する。 図面の簡単な説明 図1は、従来技術によるマルチバイブレータの回路構成図である。 図2は、本発明による発振器の回路構成図である。 図3は、可変電流源の回路構成図である。 発明を実施するための最良の形態 本発明は、いわゆるエミッタ結合マルチバイブレータ回路に基づいた発振器に おいて、動作電圧を低下させ、速度を増加させ、そして、周波数制御を実行する のに利用することができる。図2の発振器は増幅器手段としてバイポーラトラン ジスタを用いたものであるが、本発明による回路構成(circuit solution)は、原 則的に、MOS、CMOS、SOI、HEMT、そして、HBTトランジスタ、 および、マイクロ波管および真空管のようないかなる形態の非線形増幅器構成要 素を使用してもよい。電極という呼称はこれらの構成要素によって変化してもよ い。バイポーラトランジスタの主電極はコレクタおよびエミッタであり、制御電 極はベースである。FETにおいて、それらに対応する電極はドレイン、ソース 、および、ゲートである。真空管において、これらの電極は、通常、アノード、 カソード、および、ゲートと呼ばれる。したがって、ここでは、エミッタ結合マ ルチバイブレータという用語は、より一般的な概念として、例えばカソード結合 マルチバイブレータまたはソース結合マルチバイブレータなども同時に包含する ものと理解されるべきである。 図3は、エミッタ結合マルチバイブレータ回路に基づいた本発明の好ましい実 施例による発振器を示す。 発振器は、6つのNPNバイポーラトランジスタ、Q1、Q2、Q3、Q4、 Q5、および、Q6からなる。トランジスタQ1のコレクタ電極は抵抗Rc1を介 して動作電圧Vccに接続され、エミッタ電極は電流源11を介して0Vの動作電 圧電位に接続される。トランジスタQ2のコレクタは抵抗Rc2を介して動作電圧 Vccに接続され、エミッタは電流源12を介して0Vの動作電圧電位に接続され る。コンデンサCは、トランジスタQ1およびQ2のエミッタ間に接続される。 緩衝トランジスタQ3を介してQ2のコレクタをQ1のベースに接続し、かつ、 緩衝トランジスタQ4を介してQ1のコレクタをQ2のベースに接続することに よって、正帰還がトランジスタQ1とトランジスタQ2との間に提供される。 より詳細には、Q3のベースはQ2のコレクタに接続され、Q3のコレクタ は動作電圧Vccに接続される。Q3のエミッタは、トランジスタQ1のベースに 接続される。 同様に、Q4のベースはQ1のコレクタに接続され、Q4のコレクタは動作電 圧Vccに接続される。Q4のエミッタは、トランジスタQ2のベースに接続され る。 緩衝トランジスタQ3およびQ4によって、トランジスタQ1およびQ2のベ ース電流をより大きなものにすることができ、それがベース電極の寄生キャパシ タンスの放電を加速し、それによって、トランジスタのスイッチング速度を向上 させる。 さらに、MOSトランジスタであるプルダウントランジスタM1が、Q3のエ ミッタと0Vの動作電圧との間に直列に接続される。同様に、MOSトランジス タであるプルダウントランジスタM2が、Q4のエミッタと0Vの動作電圧との 間に直列に接続される。M1およびM2は、自動的な制御(mechanical control) によってトランジスタQ2およびQ1の状態のそれぞれに追従するように交差接 続される。より詳細には、M1のベースはQ2のベースに接続され、M2のベー スはQ1のベースに接続される。これは、回路の速度を増加させ、また、対称的 な出力端子Vout1およびVout2における出力信号の波形を改善する。 正帰還回路と、抵抗Rc1、Rc2、コンデンサCによって構成される直列共振回 路Rc1−CおよびRc2−Cとによって、いったん発振がトリガーされさえすれば 、マルチバイブレータの出力端子Vout1およびVout2を2つの状態の間で振動さ せることができる。この回路の共振周波数は、Rc1、Rc2、および、Cの値によ って設定される。 図1に関連して上述したように、パルス振幅は、対応するサイクルのコレクタ 抵抗Rc1あるいはRc2の値を掛けた電流の和I1+I2によって決定される。パ ルス幅は、基準コンデンサCの再充電サイクルにおいて、その基準コンデンサC を介してのI1またはI2で供給される電流の値によって決定される。したがっ て、周波数は、基準コンデンサを流れる電流を調整することによって制御するこ とができる。図2に示される本発明の好ましい実施例においては、周 波数は、可変電流源の電流I1およびI2を調整することによって制御される。 これは周波数を制御するための効果的な方法であるが、その主たる欠点はそれ がパルス振幅へ直接に影響を及ぼすことである。発振器の出力信号の振幅を制御 電流に影響されないものにするために、Rc1およびRc2を介しての付加的な補償 電流Icomが本発明によって流される。この補償電流Icomは、好ましくは、制御 電流I1およびI2と同じような方法で制御されるが、抵抗Rc1およびRc2を介 しての電流は一定となりコンデンサCを介しての電流は変化するように、制御電 流I1およびI2の方向と異なる方向に流れるように制御される。つまり、補償 電流Icomは、制御電流I1およびI2の変動を補償する。 図2に示される実施例において、この補償電流Icomは、Q1およびQ2のコ レクタからグラウンドに補償電流源22を介して接続されるトランジスタQ5お よびQ6によって生成される。Q5およびQ6は、自動的な制御によってQ1お よびQ2の状態のそれぞれに追従するように接続される。 パルス幅とパルス休止期間(pause)との間に差分が必要とされる場合には電流 I1と電流I2との値は異なってもよい。一般的には、電流がなだれ過程(avala nche process)の最大過渡速度の領域に存在するようにI1=I2が選択される 。これは、例えば、使用されるトランジスタの過渡周波数fTが得られるような 電流でもよい。 より詳細には、トランジスタQ5のコレクタはQ1のコレクタに接続され、Q 5のベースはQ1のベースに接続される。トランジスタQ6のコレクタはQ2の コレクタに接続され、Q6のベースはQ2のベースに接続される。トランジスタ Q5およびトランジスタQ6のエミッタが相互接続されて、電流源22を介して 0Vの動作電圧電位に接続される。 理想的な電流源11、12、または22においては電圧損失がない。しかしな がら、実際の電流源11、12、または22は、例えば、電圧によって制御され る電流ミラーで構成される。ゆえに、電流ミラー間には電圧損失が存在し、よっ て、やや高い動作電圧が必要である。 したがって、電流I1およびI2を生成するのにMOSトランジスタが使用 される場合、電流源11、12、または22間の電圧は約0.4Vであると仮定 すれば、図2に示される回路が動作するためには少なくとも2.2V(=1.8 V+0.4V)の動作電圧が必要である。 電流源11、12、または22が電圧によって制御される電流ミラーで構成さ れるならば、電圧制御発振器VCOが提供される。図3は、図2の回路からVC Oを実現する1つの方法を示し、以下のように構成される。すなわち、電流I1 、I2、および、Icomは電流ミラーM6〜M7およびM8によって供給され、 それらは差動増幅器M2−M3−M4−M5によって制御される。この差動増幅 器は、制御電圧VCOcontrolによって制御される。電流源11、12、または 22が電流によって制御される回路構成で実現されるならば、電流制御発振器が 提供される。これらの異なった電流源の実施形態は、この分野に通常の知識を有 する者には容易に理解できるものである。 バイポーラNPNトランジスタが過渡周波数FT=14GHzを有する0.8 μmのBiCMOS技術を用いて図2に示される回路が分析された。このトラン ジスタを流れる電流はそれがこの過渡周波数FTMAXを提供するように選択され、 この技術においては電流は約800μAである。MOSトランジスタM1および M2は、W=1.2μmおよびW/L=100である。最小値が0.5pFのコ ンデンサCによって約1.1GHzの最大発振周波数が達成される。振幅は約0 .4Vであり、消費電力は2.2Vの動作電圧においてわずかに5.6mWであ る。回路の可制御性(controllability)は750MHz/mAである。基準コン デンサCの間の信号波形は、典型的なエミッタ結合マルチバイブレータの波形そ のものであり、それは非常に低い位相ノイズを証明するものである。この発振器 は、大容量の外部コンデンサCをより容易に用いることができる低い周波数にお いても動作することができる。 本発明は、バイポーラ技術だけによって実現することもできる。 本発明による発振回路は、特に、通信およびマイクロプロセッサ応用機器にお ける最新の位相同期ループ(PLL)に適するものである。 図面およびその関連する説明は本発明を説明しようとするだけのものである。 本発明の細かな点は、添付の請求の範囲内で変更することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.動作電圧源(1)と、 第1および第2の主電極と制御電極とを備えた第1の非線形増幅器構成要素( Q1)と、 第1および第2の主電極と制御電極とを備えた第2の非線形増幅器構成要素( Q2)と、 主電極が、第1の増幅器構成要素(Q1)の制御電極と第1の電位を有する動 作電圧源(1)とに接続され、制御電極が、第2の増幅器構成要素(Q2)の第 1の主電極に、正帰還が提供されるような態様で動作可能(operationally)に接 続された第3の増幅器構成要素(Q3)と、 主電極が、第2の増幅器構成要素(Q2)の制御電極と第1の電位を有する動 作電圧源(1)とに接続され、制御電極が、第1の増幅器構成要素(Q1)の第 1の主電極に、正帰還が提供されるような態様で動作可能に接続された第4の増 幅器構成要素(Q4)と、 第1の増幅器構成要素(Q1)の第2の主電極と第2の増幅器構成要素(Q2 )の第2の主電極との間に接続された容量性構成要素(C)と、 第1の増幅器構成要素(Q1)の第1の主電極と第2の増幅器構成要素(Q2 )の第1の主電極とがそれぞれ第1の電位を有する動作電圧源(1)にそれを介 して接続される第1および第2の抵抗(Rc1、Rc2)と、を備えた発振回路にお いて、該回路が、 第1の増幅器構成要素(Q1)の第2の主電極と第2の電位を有する動作電圧 源との間に直列に接続された第1の可変電流源(11)と、 第2の増幅器構成要素の第2の主電極と第2の電位を有する動作電圧源との間 に直列に接続された第2の可変電流源(12)であって、前記第1および第2の 電流源の電流I1およびI2がこの発振器の周波数を決定する、該第2の可変電 流源(12)と、 それぞれの抵抗を流れる電流は本質的に一定であり、かつ、電流I1およびI 2に影響されることがないような態様でもって、第1の抵抗(Rc1)および第2 の抵抗(Rc2)それぞれを介して補償電流を流すための手段(Q3、Q4、22 )と、を備えたことを特徴とする発振回路。 2.第1の主電極が、第1の増幅器構成要素(Q1)の第2の主電極に接続され 、制御電極が、第3の増幅器構成要素(Q3)の第2の主電極に動作可能に接続 された第5の増幅器構成要素(Q5)と、 第1の主電極が、第2の増幅器構成要素(Q2)の第2の主電極に接続され、 制御電極が、第4の増幅器構成要素(Q4)の第2の主電極に動作可能に接続さ れた第6の増幅器構成要素(Q6)と、 第1の端子が、第5および第6の増幅器構成要素(Q5、Q6)の第2の主電 極に接続され、第2の端子が、第2の電位を有する電圧源(1)に接続された第 3の可変電流源と、を前記手段が備えたことを特徴とする請求項1に記載の発振 回路。 3.第3の電流源(22)が補償電流と電流I1およびI2との和が本質的に一 定であるように制御される請求項2に記載の発振回路。 4.第3の増幅器構成要素(Q3)の第2の主電極と第2の電位を有する電圧源 (1)との間に接続され、その制御電極が第5の増幅器構成要素(Q5)の制御 電極に接続された第7の増幅器構成要素(M7)と、 第4の増幅器構成要素(Q4)の第2の主電極と第2の電位を有する電圧源( 1)との間に接続され、その制御電極が第6の増幅器構成要素(Q6)の制御電 極に接続された第8の増幅器構成要素(M2)と、 を備えたことを特徴とする請求項1ないし3に記載の発振回路。 5.第1、第2、第3、第4、第5、および、第6の増幅器構成要素がバイポ ーラトランジスタであり、第7および第8の増幅器構成要素がMOSトランジス タである請求項4に記載の発振回路。 6.すべての増幅器構成要素がバイポーラトランジスタである請求項1ないし5 のいずれかに記載の発振回路。
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