JPH11509518A - 歯の過敏性を除去する分散性微粒子システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 感覚過敏症の歯をヘクトライトクレイ、特に、ラポナイトクレイを備える口腔用組成物で処置することによって感覚過敏症の歯を治療する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 名称 歯の過敏性を除去する分散性微粒子システム １．発明の分野 本発明は、感覚過敏性の歯の新規な過敏性減除剤及び該過敏性減除剤 の製造方法と使用方法に関するものである。 ２．関連技術の記述 歯の感覚過敏症は、蝕まれた歯の神経が温度による刺激及び触覚によ る刺激を含む外部的な刺激にさらされると、患者の口内に痛みを感じさせるもの である。歯の感覚過敏症が生ずる一つの原因は、蝕まれた歯の象牙質が、損傷、 虫歯または他の理由により過度に刺激にさらされることである。歯の象牙質は、 一般に、細管と言われている複数のチャンネルを含み、これらによって象牙質の 外面と神経が存在する歯の内部との間のマテリアルとエネルギーの伝達が行われ る。これらの細管が外部刺激に触れると、歯の神経が刺激され、不快な状態に落 ち入る。歯の感覚過敏症の精確なメカニズムは、現在も探究中であるが、最近の 研究では、空気の流れによって触発される痛みは、象牙質のユニット領域ごとの 露出した細管の数に関係があることが示されている（クオピオ大学パブリケーシ ョンズＢ．デンタルサイエンスズ５の歯の感覚過敏性−疼痛徴候の発生に関する 要因、Kontturi-Narhi著）。歯の感覚過敏症の流体力学理論によれば、スミアー 層がない露出した象牙質の面の機械的および熱的刺激は、細管内の流体の微小な 流れを誘発する。これらの流体の動きは、象牙質／歯髄の境界近くに位置する歯 内の神経における神経反応を示す痛みを誘発する。最近の研究によって、このよ うな関係を支持する実験証拠が補強されている（B.Matthews及びN.Vongsavan Ar chs，オーラルバイオロジー，33（サプルメンタル）：1994年875-955）。 歯の感覚過敏症は、歯の神経を刺激に対して感じないように治療する か、細管を閉止または閉塞して、神経が外部的刺激にさらされないようにし、歯 の細管における刺激で触発される流体の動きを抑制することによって、概ね治療 されるものである。 神経に直に行う治療は、神経近くの電解質バランスに干渉し、神経の アウター膜組織に作用し、この結果、神経は、未処置の神経と同様に滅多にまた は強く”ファイアー(fire)”しない。この態様での歯の感覚過敏症治療のための 有用な剤は、１９７５年１月２８日に発行されたHodoshへの米国特許第３，８６ ３，００６号に記載の硝酸カリウム、１９８８年６月１４日に発行されたKimへ の米国特許第４，７５１，０７２号に記載の塩化カリウム、１９８６年１２月２ ３日に発行されたKimへの米国特許第４，６３１，１８５号に記載の二炭酸カリ ウム及び１９６４年２月２５日に発行されたRosenthalへの米国特許第３，１２ ２，４８３号に記載の塩化ストロンチウムを含む。 細管の閉塞は、治療の代替方法を提供する。有用と報告されている剤 は、１９９３年１２月１４日に発行されたLim他への米国特許第５，２７０，０ ３１号に記載のCarbopol（カルボポール）及び１９９３年５月１８日に発行され たTuresky他への米国特許第５，２１１，９３９号に記載のある種のポリスチレ ンビーズを含む。 アパタイトも抗過敏性剤になる。１９８７年１月６日に発行されたSc hellerへの米国特許第４，６３４，５８９号及びこれもSchellerへの米国特許第 ４，７１０，３７２号は、平均粒径が１０ミクロン以下のアパタイトと、オプシ ョンに局部麻酔剤を含む感覚過敏性歯用の歯磨きを開示している。他の溶解性ミ ネラル塩類は、これらの特許に干渉する作用を課することは許されていない。ア パタイトは、歯の象牙質の管路（チャンネル）の直径を狭める。 １９９１年２月１２日に発行されたMasonへの米国特許第４，９９２ ，２５８号には、モンモリロナイト・クレイもまた過敏性除減剤として報告され ている。残念なことに、モンモリロナイト・クレイは、最もよく知られているフ ッ素添加剤に匹敵せず、用途が限られてしまっている。さらに、モンモ リロナイト・クレイは、歯磨きを濃化する能力に欠けており、カリウム塩類のよ うな無機塩類が存在していると、細管を閉止する能力が減衰してしまい、過敏性 除減剤としての用途が限定されてしまう。 過敏性除減キャパシティの範囲外ではあるが、他のタイプのクレイ類 が歯の用途に使用されている。透明なゲル状歯磨きの出現に伴い、ヘクトライト クレイ類、特に、ラポナイトクレイ類が歯磨きの濃化剤として使用されており、 例えば、Harrisonへの米国特許第４，０６９，３１０号およびB.Mayesの著作” 合成ヘクトライト−新しい歯磨きペーストのバインダー”、インターナショナル ジャーナル・オブ・コスメチック・サイエンス，１，329-340(1979)にリポート されているとおりである。濃化剤およびバインダーは、歯磨きには通常約１重量 ％含まれているが、Harrison特許は、濃化剤が５重量％までの量でふくまれてい てもよいと示している。実際に、上記したMason特許は、モンモリロナイト・ク レイを過敏性除減剤として教示しているにも拘らず、ラポナイトが歯磨き類に使 用される濃化剤の一つになることを示している。 １９８４年１０月２日に発行されたGraffar他への米国特許第４，４ ７４，７５０号は、濃化剤が約１０重量％までの量であるラポナイトCPまたはSP でよい歯磨きペースト、歯磨きクリームまたは歯磨きゲルを記載している。この 特許には、敏感性の歯を治療する目的で、口内への組成物に組み入れた記載は全 くない。１９７８年３月２８日に発行されたAsakawa他への米国特許第４，０８ １，５２６号は、歯から歯垢を除くためにラポナイトのようなヘクトライトクレ イを0.5〜13％含む歯磨き組成物を記載している。 敏感性除減剤の分野において行われている研究に拘らず、フッ化物及 び他のコンベンショナルな歯磨き成分に匹敵する効果的な細管閉塞剤が当業界に おいて強く、そして、久しく待望されているものである。この剤は、効果的では あるが、不快な使用感を与えてはいけない。これは、歯磨き製品の代表的な貯蔵 寿命にわたり安定していなければならず、手ごろな値段のものでなければならな い。 発明の概要 それが故に本発明の主たる目的は、フッ化物及び他のコンベンショナ ルな歯磨き成分に匹敵し、器官感覚受容的に受け入れられる細管閉塞剤を提供す ることである。 発明の付加的目的ならびに利点は、以下の記述において全部ではない が記載され、一部は、この記述から自明となり、または、発明の実施から学び取 れる。発明の目的と利点は、添付の請求の範囲に特に指摘された手段及び組み合 わせにより実現され、達成される。 ここに実施され、広く記載されたように、発明の目的にそって前記目 的を達成するために、発明は、ラポナイトクレイのようなヘクトライトクレイを 含む、感覚過敏性の歯の感覚過敏性除減剤を提供するものである。 好ましい実施例の記述 発明の現に好ましい実施例に対し、詳細にわたり言及するものである 。 本発明は、歯磨き（ペーストまたはゲルいずれかのもの）または他の 適切な口内へのビヒクルのような感覚過敏症の歯を治療する組成物からなるもの である。該組成物は、歯の感覚過敏性を除くのに十分な量と組成のヘクトライト クレイを含む。好ましいヘクトライトクレイには、ラポナイトクレイ類（Laponi te clays）、特に好ましいものとしては、Southern Clay Products,Inc.から市 販されているLAPONITE D（登録商標）およびLAPONITE DF（登録商標）のような 処理された所謂”合成”ヘクトライトが含まれる。これらのクレイ類は、歯の用 途に適するように（クリアのゲル歯磨きの濃化剤として）処理されており、LAPO NITE DF（登録商標）は、該クレイにフッ素を添加して、歯磨き組成物からのフ ッ化物の吸収を防ぐように処理されている。これらに加えての好ましいラポナイ トクレイ類は、商品名LAPONITE（登録商標）として市販されているLaporte Indu stries Inc．の製品である。ラポナイト（Laponite）は、マグネシウム、リチウ ム、シリカ、酸素、水素及びナトリウムからなる合 成ヘクトライトクレイ類である。他のクレイ類と同じように、ラポナイトは、積 み重ねられる乾燥状態の小板のものである。各小板は、酸索原子に結合された四 面体のシリカが二層になっている。該シリカの二層の間には、5.3〜0.7の比率の マグネシウムとリチウムとからなるカチオンのシートが介在する。リチウム（＋ １）でマグネシウム（＋２）を部分的に置換することにより、前記シリカ表面全 体に負の電荷を与える。センター(Mg,Li)シートの一部に不完全に錯体化された カチオンが存在することにより、前記小板のエッジに正の電荷が与えられる。 個々の積み重ねられた小板の間においては、ナトリウムのような交換 可能なカチオンが存在する。ラポナイトクレイを水に適切に分散させると、これ らの交換可能なカチオンが浸透力により前記複数の小板の間のスペース内に水を 吸引する。この水の大量の流入により前記小板同士は、強制的に離間される。低 レベルの電解質が存在している水にラポナイトクレイを適切に分散させると、ア ニオンのシリカ面とカチオンのエッジとが静電気作用で互いに引き合う。これに よって、カードハウス(card house)構造として知られているものを組成すること になる。剪断ストレスにより、このカードハウス構造を簡単に粉砕することがで きる。この構造のフォーメーションと剪断ストレスによる粉砕は、ラポナイトク レイの分散がチクソトロピー特性を表し、特にクリアのゲル歯磨きのための濃化 剤として魅力的なものにする。 しかしながら、重要なことで、かつ、予期されないことであるが、ラ ポナイトクレイの分散に構造化されたゲルフォーメーションを与える濃度および 化学的環境条件は、必ずしも感覚過敏性を除く効果があるものではない。ゲル構 造を組成するのを防ぐ、または、妨げるための、ラポナイトクレイが分散されて いる組成物は、細管閉塞実験により測定されるように、感覚過敏性を除く能力に 抜群の力を発揮することを示している。このような組成物は、理想的なゲル構造 を示す組成物におけるよりも多量のクレイを用いることが一般的である。さらに 、無機の分散剤と有機のポリマー分散剤は、ラポナイトクレイの感覚過敏性除去 能力を増進させる。このような分散剤添加のラポナイトクレ イ含有組成物は、すぐれた効果を有し、快い器官感覚受容性を示し、フッ化物お よびその他の大半の歯磨き成分に匹敵できるものである。 フッ化物処理ラポナイトクレイは、歯磨きにおいてフッ化物と共存で きる能力をもつ点で好ましい。フッ化物ソースとヘクトライトクレイまたはフッ 化物処理ラポナイトクレイを含有する歯磨き類および混合物のフッ化物バイオア ベイラビリティについて調べられ、未処理のヘクトライトクレイを含有する歯磨 き類は、フッ化ナトリウムの減少をみたが、フッ化物処理のラポナイトクレイ歯 磨き類は、フッ化物バイオアベイラビリティを些かも減じていなかった。 歯磨きの組成は、クレイを約0.1重量％〜約25重量％を含むペースト またはゲルのものであることが好ましい。さらに好ましくは、該クレイは、約１ 重量％〜約20重量％、最も好ましくは、約２重量％〜約15重量％のものである。 該クレイは、また、歯磨き組成物と同様にマウスリンスのような他の口腔内を手 入れする組成物にも組み入れることができる。 前記クレイのフローを減少させる効果は、塩類、濃化剤のような分散 剤または他の添加剤を添加することで驚異的に改善することができる。好ましい 塩類には以下のものが含まれる：カリウム塩類、ストロンチウム塩類（特に好ま しい塩類は、硝酸カリウム、塩化カリウム、重炭酸カリウムおよび塩化ストロン チウムのような感覚過敏性を除く塩類を含む）、及びピロ燐酸塩類、特にテトラ ピロ燐酸カリウム及びテトラピロ燐酸ナトリウムおよびピロ燐酸カリウム及びピ ロ燐酸ナトリウム類。好ましい濃化剤には、ポリマー濃化剤が含まれ、特に好ま しい濃化剤は、Aqualonの製品であるナトリウム・カルボキシメチル・セルロー スのようなイオン的にモディファイされたセルロース・ポリマー類およびナショ ナル・スターチ・アンド・ケミカル・カンパニーの製品であるCELQUAT（登録商 標）として知られているカチオン変性（モディファイされた）セルロース・ポリ マーを含むセルロース濃化剤である。それ自体のテストによると、前記CELQUAT （登録商標）ポリマーは、実施例に記載の技術を使用して測定されるように、バ ラつきがある象牙質流体フロー減少を誘発した。 これに反し、ヘクトライトクレイを含有するプロトタイプの歯磨きの一部として テストした結果、常にフローを大幅に減らす現象が観察された。 発明者は、セオリーに拘束されることを望むものではないが、ヘクト ライトクレイ、特に、ラポナイトクレイ類は、個々が正にチャージされたエッジ と負にチャージされたフラットな面をもつ多数のミネラル小板を含むものと思わ れる。カチオンチャージのモディファイされたセルロース及び他の正にチャージ された存在物は、前記クレイのアニオン性面と相互に作用し合うことができ、そ の結果、前記クレイを一層良好に分散させ、象牙質細管へ浸透するに適した粒径 にするものであり、さらに、前記粒子の電気化学的特性をモディフィケーション することで前記クレイの前記細管壁への静電気付着性を増進させる結果になるの と思われる。クレイ・ケミストリーのアスペクツは、上記したMayesの著作及び1 986年11月4日にPinnavaia他に交付された米国特許第４，６２１，０７０号にお いて詳細に論及されている。 前記クレイを用いるオーラルリンスは、オーラル溶液または分散液の 形態にすることができる。オーラルリンスは、コンベンショナルなフレーバー、 着色剤及び器官感覚受容性又は治療効果をもつ他の添加剤を含有することができ る。 ヘクトライトクレイを使用して作られた歯磨き製品は、水ベースのも のが通常であるが、グリセリン、ソルビトールまたは他の糖アルコール、プロピ レン・グリコールまたはポリエチレン・グリコールのような湿潤剤を含む。この 歯磨きは、ペーストまたはゲル状である。ゲル化剤は、アルカリ金属カルボキシ ルメチル・セルロース、ヒドロキシ・エチル・セルロース又はヒドロキシ・メチ ルセルロース、キサンタンガム、ビスカリン、イオータ・カラゲーニン、ゼラチ ン、スターチ、グルコース、スクロース、ポリビニル・ピロリドン、ポリビニル アルコール、トラガカントゴム、ダラヤゴム、ヒドロキシ・プロピルセルロース 、メチルセルロース及びアルギン酸ナトリウム、およびマグネシウム・アルミニ ウム・シリケートゲルでよい。これらの剤で好ましいものは、フッ化物に匹敵す るものである。 歯磨き製品において有用な添加剤は、析出されたシリカ、水和シリカ のような研磨剤及び他の知られた研磨剤、フッ化物、デタージェント類、二酸化 チタンのような着色または白色化剤、フラグランス類およびフレーバー剤である 。歯石コントロール剤のような補助的な治療剤、Triclosan又はクロルヘキサジ ンのようなアンチバクテリア剤も添加できる。 本発明による歯磨きは、成分をコンベンショナルな方法、例えば、水 とゲル化剤でゲルを作り、ついで水溶性成分を添加して作ることができる。最後 に、界面活性剤を添加し、ついで親水性成分を添加する。該混合物は、チューブ のような通常の歯磨き容器内にに納められ、通常のブラッシング、コーティング 、ペインティングまたは他の直接または間接的投与手段で歯の表面に施される。 発明の利点を以下の実施例に示す。 実施例 種々の成分と共にヘクトライトクレイ類を水に分散させたものと、ヘ クトライトクレイ類を含むプロトタイプの歯磨きをPashleyにより最初に記述さ れた(J.Periodontology，Vol.55，No.9，p.522，1984年9月)象牙質過敏症のイン ヴィトロモデルを使用してテストした。1993年12月14日にLim他へ交付された米 国特許第５，２７０，０３１号もこの方法論を記載している。 この方法においては、虫歯がなく損なわれていない人間の臼歯または 治癒回復したものを歯の長さ方向軸に対し垂直に区分するもので、これは、冶金 鋸を約0.4mm〜0.6mmの薄いセクション部分に入れて区分される。象牙質を含み、 エナメル質がないセクションをテストのために保有しておく。これらのセクショ ンをついでEDTA（エチレンジアミン・テトラ酢酸）溶液によりエッチングして、 スミア層を除く。該ディスクをJ.Dent.Research，57:187(1978)において報告さ れているようなスプリットチャンバデヴァイスにマウントする。この特別なリー クプルーフのチャンバは、組織培養流体が納めてある加圧流 体リザーバーに接続されている。加圧されたN₂とCO₂ガスの混合体を使用するこ とにより、前記流体を生理的なｐＨに保津ことができる。精確さをさらに保証す るために、前記複数のディスクを人間の唾液で濡らし、口腔内条件に近似させる 。前記装置は、定規または他の計測器具にマウントされたガラスの毛細管を含む 。エアーバブルを該ガラスの毛細管内へ吹き込む。時間をファクションとして、 このバブルの移動を計測することにより、前記象牙質ディスクを通過する流体の 流れを測定できる。（流体が実際にノーマルな人間の歯の内部から象牙質細管を 通って流れることが報告されている。） 前記象牙質ディスクにおけるベースラインの流体のフローを測定した 後、実験上の混合物または歯磨き剤をナイロンブラシでディスク外面に塗布処置 する。所定の時間のブラッシングを終えた後、該実験上のマテリアルを洗い流し 、塗布処置後におけるハイドロリックコンダクタンスを測定する。このようにし て、種々の実験上のマテリアルズそれら自体の能力及び歯磨き剤システムのコン ポーネンツとしての能力が象牙質細管における流体フローを妨げる能力について テストされることができる。ついで実験上のマテリアルズをブラッシングするこ とによって生じたフロー減少のパーセンテージを計算することができる。実施例１〜５ ラポナイト(Laponite)クレイと水及び他の特定の成分とを組み合わせ たものを準備し、上記した方法を用いてフローリダクション（流れの減少）につ いてテストした。組み合わせたもの各々は、表１に記載の組成を有し、表１に示 すフローリダクションを有するものであった。該実施例は、ヘクトライトクレイ の、特に、該クレイがポリマー分散剤または塩類のような分散剤と組み合わされ たときのヘクトライトクレイの良好な流体フローの減少能を示す。 実施例６〜１３ 以下の歯磨き剤フォーミュレーションを以下のような態様で準備した 。実験室スケールのホイップミキサーまたは大形（パイロットプラント）バッチ 用のKorumaミキサーのようなヴァキュウムシステムが装備された適当なミキサー 内へ精製水を所要量添加する。フッ化ナトリウム（又はナトリウムＭＦＰ）、テ トラカリウム・ポリ燐酸塩、トリナトリウム燐酸塩、カリウムまたはストロンチ ウム塩類のようなキイとなる成分を適当に前記ミキサーへ添加し、ナトリウム・ サッカリン、二酸化シリコン及びラポナイト(LAPONITE)DFを後から添加する。上 記バルクを約１０〜３０分間（ヴァキュウム下で）混合し、研磨剤、ガムプレミ ックス（湿潤剤とゴム類）、フレーバー及びデタージェンツを後から添加する。 ２０〜３０分間の最終ミキシングをヴァキュウム下で行い、製品を脱気した。 実施例６ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ５．０ フッ化ナトリウム ０．２４ ソルビトール溶液 ２０．０ グリセリン ２０．０ 二酸化シリコン １．０ アモルファスシリカ １０．０ カルボキシメチルセルロース １．５ カルボマー(Carbomer) ０．１ サッカリンナトリウム ０．３ 二酸化チタン ０．５ ココアミドプロピルベタイン ５．０ 無水トリナトリウム燐酸塩 １．０ フレーバー １．５ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例７ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ８．０ フッ化ナトリウム ０．３２ 塩化カリウム ４．０ 水和シリカ １０．０ ヒドロキシエチルセルロース １．５ サッカリンナトリウム ０．３ ラウリル硫酸ナトリウム １．５ トリクロサン ０．３ ソルビトール溶液 ４０．０ フレーバー １．３ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例８ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ６．０ ナトリウム ＭＦＰ ０．８ 二酸化シリコン ２．０ ジカルシウム燐酸塩二水和物 ３０．０ カルボキシメチルセルロース １．０ サッカリンナトリウム ０．２５ 二酸化チタン ０．５ ココアミドプロピルベタイン ７．０ ココメチル酸タウリン酸ナトリウム・ ０．７５ 無水燐酸トリナトリウム １．０ ソルビトール溶液 １０．０ グリセリン ２５．０ フレーバー １．２ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例９ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ７．５ ナトリウムＭＦＰ ０．８ 二酸化シリコン １．０４ カルボン酸カルシウム １５．０ カルボキシメチルセルロース １．０ カルボマー ０．１ サッカリンナトリウム ０．３ 二酸化チタン ０．５ ラウリル硫酸ナトリウム １．５ ピロ燐酸ジナトリウム ０．３ ソルビトール溶液 ３０．０ グリセリン １０．０ フレーバー １．３ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例１０ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ５．０ 塩化カリウム ３．７５ フッ化ナトリウム ０．２４ 二酸化シリコン １．５ アモルファスシリカ １０．０ カルボキシメチルセルロース ２．０ カルボマー ０．１ サッカリンナトリウム ０．３５ 二酸化チタン ０．５ ココアミドプロピルベタイン ６．０ ココメチル酸タウリン酸ナトリウム ０．５ ピロ燐酸テトラカリウム ３．０ トリクロサン ０．３ フレーバー １．３ ソルビトール溶液 ４０．０ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例１１ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ５．０ フッ化ナトリウム ０．２４３ ピロ燐酸テトラカリウム ３．０ くえん酸カリウム ５．０ 水和シリカ １２．０ ヒドロキシメチルセルロース １．４ サッカリンナトリウム ０．３ ココメチル酸タウリン酸ナトリウム １．５ 無水燐酸トリナトリウム ０．５ ソルビトール溶液 １２．０ グリセリン １２．０ フレーバー １．２ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例１２ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ５．０ フッ化ナトリウム ０．２４３ ピロ燐酸テトラカリウム ３．０ 重炭酸カリウム ３．０ 水和シリカ １２．０ ヒドロキシエチルセルロース １．４ サッカリンナトリウム ０．３ ココメチル酸タウリン酸ナトリウム １．５ 無水燐酸トリナトリウム ０．５ ソルビトール溶液 １２．０ グリセリン １２．０ フレーバー １．２ 精製水 Q.S.〜１００．０ 実施例１３ 成分 重量％ ラポナイトＤＦ ６．０ 塩化ストロンチウム六水和物 １０．０ 二酸化シリコン １．０ 水和シリカ １２．０ サッカリンナトリウム ０．３ 二酸化チタン １．０ カルボキシメチルセルロース １．５ ココメチル酸タウリン酸ナトリウム １．２ ソルビトール溶液 １２．０ グリセリン １２．０ フレーバー １．２ 精製水 Q.S.〜１００．０ 上記した歯磨き剤フォーミュレーションのいくつかの象牙質流体フロ ーを減少させる能力についてテストした。このテストの結果を表２に記載する。 上記記述の目的は、限定を意味するものではない本発明のいくつかの 実施例を示すことである。当業者にとり、本発明の範囲またはスピリットを逸脱 することなく本発明の装置または手順におけるモディフィケーションおよびバリ エーションが種々なされるものであることは明らかである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年５月５日 【補正内容】 請求の範囲 １． 感覚過敏性を除減するのに効果的な量の感覚過敏性除減剤及び該剤の キャリアを含むる感覚過敏性の歯を治療する組成物において、前記感覚過敏性除 減剤がヘクトライトクレイからなる改良。 ２． 前記クレイがラポナイトクレイである請求項１の組成物。 ３． 前記クレイがフッ化物を含む請求項２の組成物。 ４． さらに分散剤を含む請求項１の組成物。 ５． 前記分散剤は、塩である請求項４の組成物。 ６． 前記塩は、アルカリ塩である請求項５の組成物。 ７． 前記の塩がピロ燐酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、くえん酸塩、炭酸塩 、重炭酸塩及びストロンチウム塩のアルカリ塩類及びこれらの混合物からなるグ ループから選ばれるものである請求項４の組成物。 ８． 前記分散剤がセルロース系コンパウンドである請求項４の組成物。 ９． 前記セルロース系コンパウンドがカチオン変性されている請求項８の 組成物。 １０． 前記セルロース系コンパウンドがカチオン変性されたセルロースであ る請求項９の組成物。 １１． さらに塩を含む請求項１０の組成物。 １２． 前記塩がアルカリ塩である請求項１１の組成物。 １３． 前記がピロ燐酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、くえん酸塩、炭酸塩、重 炭酸塩及びストロンチウム塩のアルカリ塩類及びこれらの混合物からなるグルー プから選ばれるものである請求項１２の組成物。 １４． 感覚過敏症の歯へ請求項１の組成物を治療上有効な量を付与する感覚 過敏症の歯の治療方法。 １５． 感覚過敏症の歯へ請求項４の組成物を治療上有効な量を付与する感覚 過敏症の歯の治療方法。 １６． 感覚過敏性の歯の象牙質細管を閉止、閉塞または封止する方法におい て、必須の感覚過敏性歯の象牙質細管閉塞剤として、フッ化物処理されたラポナ イトクレイまたはヘクトライトクレイを包含するフッ化物オーラルリンスまたは フッ化物歯磨きペーストまたはゲルにより、前記感覚過敏性の歯の前記細管を閉 塞するステップから必須的になる改良。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ヘクトライトクレイを含む感覚過敏症の歯を治療する組成物。 ２． 前記クレイがラポナイトクレイである請求項１の組成物。 ３． 前記クレイがフッ化物を含む請求項２の組成物。 ４． さらに分散剤を含む請求項１の組成物。 ５． 前記分散剤は、塩である請求項４の組成物。 ６． 前記イオン性塩は、アルカリ塩である請求項５の組成物。 ７． 前記の塩がピロ燐酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、くえん酸塩、炭酸塩 、重炭酸塩及びストロンチウム塩のアルカリ塩類及びこれらの混合物からなるグ ループから選ばれるものである請求項５の組成物。 ８． 前記分散剤がセルロース系コンパウンドである請求項４の組成物。 ９． 前記セルロース系コンパウンドがカチオン変性されている請求項８の 組成物。 １０． 前記セルロース系コンパウンドがカチオン変性されたセルロースであ る請求項９の組成物。 １１． さらに塩を含む請求項１０の組成物。 １２． 前記塩がアルカリ塩である請求項１１の組成物。 １３． 前記がピロ燐酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物、くえん酸塩、炭酸塩、重 炭酸塩及びストロンチウム塩のアルカリ塩類及びこれらの混合物からなるグルー プから選ばれるものである請求項１２の組成物。 １４． 感覚過敏症の歯へ請求項１の組成物を治療上有効な量を付与する感覚 過敏症の歯の治療方法。 １５． 感覚過敏症の歯へ請求項４の組成物を治療上有効な量を付与する感覚 過敏症の歯の治療方法。 １６． 感覚過敏性除減剤としてのヘクトライトクレイの使用。 １７． 感覚過敏性除減剤としてのラポナイトクレイの使用。 １８． 感覚過敏性除減剤として分散剤と組み合わせてのラポナイトクレイの 使用。 １９． 感覚過敏性除減剤として歯に用いるようにモディファイされたラポナ イトクレイの使用。