JPH1150821A - ディーゼル機関用弁棒 - Google Patents

ディーゼル機関用弁棒

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JPH1150821A
JPH1150821A JP20497797A JP20497797A JPH1150821A JP H1150821 A JPH1150821 A JP H1150821A JP 20497797 A JP20497797 A JP 20497797A JP 20497797 A JP20497797 A JP 20497797A JP H1150821 A JPH1150821 A JP H1150821A
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忠夫 田中
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作市 大島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナイモニック80Aの一体鍛造材から成る弁
棒と耐用性は略同等であり、しかも超かに安価に製造す
ることができるディーゼル機関用弁棒を提供する。 【解決手段】 この弁棒は、オーステナイト系耐熱鋼の
鍛造材から成る弁棒の蝕火面4に、Cr,Al,Ti,
Co,Mo,W,Nb,Fe,Niを必須成分とし、C
r:10〜30重量%,Al+Ti:2.5〜6.0重量
%,Co+Mo+W+Nb+Fe:30重量%以下、お
よびNiをバランス成分とする時効硬化型Ni基合金が
盛金され、その盛金層5の硬さはHRCで30〜48に
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶,発電などの分
野で使用されている大型ディーゼル機関用の排気弁棒に
関し、更に詳しくは、少なくとも触火面の耐用性は従来
から賞用されているナイモニック80A製の弁棒の耐用
性と略同等であり、しかも安価に製造することができる
ディーゼル機関用弁棒に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関用の排気弁棒は、通常、
図3で示したように、ステム1の先端に傘部2が形成さ
れている。傘部2の上部周縁はシート面3と指称され、
実働時には当該シート面3は図示しない排気弁の弁座と
の間で衝突を反復する。また、傘部2の下面は触火面4
と指称され、当該触火面4は、機関の実働時には、図示
しないシリンダの燃焼室において高温の燃焼ガスと対峙
する。
【0003】この弁棒は、燃焼室で重油を爆発燃焼させ
ることにより上下駆動する。重油の爆発燃焼時には、触
火面4は高温の燃焼ガスに曝され、同時にシート面3は
弁座と気密に接触した状態になっている。そして、排気
行程では弁棒が降下し、シート面3と弁座との間隙から
排気ガスが排出されていく。上記した弁棒の駆動過程に
おいて、シート面は、その温度が最高温度で350〜4
00度程度になり、また、触火面の場合は、その中央部
が最も高温になり、最高温度で650〜700℃の温度
にまで達する。
【0004】したがって、弁棒の耐用性を考えた場合、
弁棒を構成する材料としては、少なくとも触火面の構成
材料は700℃以上の耐熱性を有する材料であることが
必要になる。一方、シート面の場合は、触火面の場合ほ
どの耐熱性は要求されない。しかし、シート面はその温
度が350〜400℃にある状態で弁座との間で衝撃的
な接触を反復するので、高温耐力に優れ、硬さが硬く、
耐接触摩耗性に優れた材料であることが必要条件とな
る。
【0005】また、重油にはVやSなどが含有されてい
るので、弁棒の駆動過程で、当該弁棒、とりわけ触火面
はVやSを含む高温腐食環境に曝されて腐食摩耗が進行
する。したがって、弁棒の耐用性を高めることを考えた
場合、弁棒、とりわけ触火面の構成材料としては、耐V
アタック性や耐Sアタック性など高温耐食性に優れた材
料であることが重要になる。
【0006】更に、重油の爆発燃焼時には、燃焼灰分を
主体とする硬質の粉塵が多量に発生し、それが触火面に
激しく衝突して当該触火面の粉塵摩耗を促進する。した
がって、弁棒の耐用性を高めることを考えた場合、触火
面の構成材料としては、その硬さが高く、耐粉塵摩耗性
に優れた材料であることが重要になる。このように、デ
ィーゼル機関用弁棒の耐用性に影響を与える因子として
は、その構成材料の耐熱性,高温耐食性,硬さで規制さ
れる耐接触摩耗性や耐粉塵摩耗性などが重要な因子とし
てある。
【0007】従来、ディーゼル機関用の弁棒としては、
例えば、C:0.25〜0.45重量%,Si:0.75
〜2.50重量%,Mn:0.50〜1.50重量%,
P:0.040重量%以下,S:0.030重量%以下,
Ni:8.00〜15.00重量%,Cr:14.00〜
21.00重量%,W:1.50〜3.00重量%,残
部:Feの組成を代表例とするオーステナイト系耐熱鋼
(SNCRWなど)の一体鍛造材が主に用いられてい
た。
【0008】しかしながら、近時、ディーゼル機関の大
型化または大出力化が進み、それに伴って運転時の実用
温度も高温化しており、弁棒の使用環境は著しく過酷に
なってきている。そして、上記したオーステナイト系耐
熱鋼ではこの過酷な使用環境に対応できず、その耐用性
が大幅に低下してしまう。そのため、従来からは次のよ
うな対策を施して耐用性を向上させるための努力がなさ
れている。例えば排気弁全体の機構面では、弁座を水冷
式にすることにより弁棒のシート面を冷却する対策や、
弁棒ステムの途中に回転羽根を一体的に取り付け、排気
ガスで当該回転羽根を旋回させることによりシート面と
弁座との接触を均等化する対策が代表例としてある。
【0009】また、弁棒それ自体への対策としては、例
えばシート面にステライト合金を盛金して耐接触摩耗性
を高める対策や、触火面には例えばインコネル625な
どの耐蝕合金を盛金する対策などが代表例としてある。
上記した各種の対策のうち、前3者は弁棒の耐用性向上
に寄与している。しかし、触火面へのインコネル合金な
どの盛金に関しては必ずしも充分な効果を発揮していな
い。
【0010】このようなことから、最近の大型・大出力
ディーゼル機関の弁棒の材料としては、ナイモニック8
0A(nimonic 80A、以後、N80Aという)の一体
鍛造材が主流となりつつある。このN80Aは、C:
0.10重量%以下,Si:1.0重量%以下,Mn:
1.0重量%以下,S:0.015重量%以下,Cr:1
8〜21重量%,Ti:1.8〜2.7重量%,Al:
1.0〜1.8重量%,Cu:0.2重量%以下,Fe:
3.0重量%以下,Co:2.0重量%以下,B:0.0
08重量%以下,Zr:0.15重量%以下,Ni:バ
ランス成分の組成を代表例とする時効硬化型のNi基合
金である。
【0011】このNi基合金は、時効硬化処理により、
母相中にAl,TiとNiとの金属間化合物(Ni3
l,Ni3Ti)が生成してその硬さが硬くなる。例え
ば、温度700℃で8時間の時効硬化処理により、その
硬さはHRCで37〜38程度になる。また、この合金
は、700℃程度の耐熱性を備え、更には、蝕剤として
90%Na2SO4と10%NaClとの合剤を用い、温
度800℃で20時間の高温耐食試験を行ったときのS
アタック値は120mg/cm2程度の値を示し、蝕剤とし
て85%V25と15%Na2SO4との合剤を用い、同
じく温度800℃で20時間の高温耐食試験を行ったと
きのVアタック値が20mg/cm2程度の値を示すという
優れた高温耐食性も兼ね備えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、大型で高
出力のディーゼル機関用の弁棒材料としては、N80A
は非常に優れた材料である。しかしながら、このN80
AはNiベースの合金であるため高価格である。したが
って、この合金の一体鍛造材として製造される弁棒は非
常に高価格となってしまうということが以前から問題と
して指摘されている。
【0013】本発明は、N80Aの一体鍛造材である弁
棒の上記した問題、即ち、優れた耐用性は備えるものの
非常に高価格であるという問題を解決し、その耐用性は
N80Aの一体鍛造材と同等であるが、製造コストの大
幅な低減が可能であるディーゼル機関用弁棒の提供を目
的とする。また、使用途上のN80A弁棒における触火
面の減耗個所に後述するNi基合金を盛金することによ
り、N80A一体鍛造材である使用前の弁棒と同等の耐
用性を備えた状態に再生した再生弁棒の提供を目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために鋭意研究を重ねる過程で、本発明者らは次のよう
な考察を加えた。まず、最も過酷な環境に曝されるのは
触火面である。温度に対してその次に過酷な環境に曝さ
れるのはシート面である。そして、弁棒における傘部の
上部およびステムは、前記した触火面よりも低い耐熱性
を備えていれば充分である。
【0015】したがって、N80Aの一体鍛造材である
弁棒の場合、傘部の上部およびステムは弁棒の耐用性に
とっては過剰品質になっていると考えてよい。このよう
なことから、本発明者らは、傘部の上部およびステムの
部分は、従来から弁棒の材料として使用されてきたオー
ステナイト系耐熱鋼の鍛造材で製造し、少なくとも触火
面は、N80Aそのもの、またはN80Aと類似特性を
有する時効硬化型のNi基合金で構成すれば、その弁棒
の実質的な耐用性はN80Aの一体鍛造材と略同等にな
り、しかも、製造コストは大幅に低減するとの着想を抱
いた。
【0016】そして、この着想に基づき更に研究を進め
た結果、後述する組成の時効硬化型Ni基合金をオース
テナイト系耐熱鋼の鍛造材である弁棒に形成されている
触火面に盛金することに成功し、本発明の弁棒を開発す
るに至った。なお、オーステナイト系耐熱鋼の鍛造材か
ら成る弁棒の触火面に例えばインコネル625などを盛
金して耐用性を高めることが試みられていることは前記
したとおりである。しかしながら、このインコネル62
5はその高温耐食性がN80Aより相対的に優れてはい
るものの、その硬さはHRCで20前後であり、N80
AのHRC40前後に比べると著しく軟質であるため、
耐粉塵摩耗性は劣り、N80Aに比べて短時間で減耗す
るため触火面の構成材料として採用することは不適当で
ある。
【0017】本発明のディーゼル機関用弁棒は、オース
テナイト系耐熱鋼の鍛造材から成る弁棒の触火面に、C
r,Al,Ti,Niを必須成分とし、Cr:10〜3
0重量%,Al+Ti:2.5〜6.0重量%,Co+M
o+W+Nb+Fe:30重量%以下、およびNiをバ
ランス成分とする時効硬化型Ni基合金が盛金され、そ
の盛金層の硬さはHRCで30〜48であることを特徴
とする(以下、この弁棒を第1弁棒という)。
【0018】また、本発明の別のディーゼル機関用弁棒
は、N80Aの鍛造材から成る使用途上の弁棒の触火面
における減耗個所に、Cr:10〜30重量%,Al+
Ti:1.5重量%以下であることを必須とするNi基
合金から成り、かつ硬さがHRCで25以下である下盛
り層が盛金され、更に前記下盛り層の上に、Cr,A
l,Ti,Niを必須成分とし、Cr:10〜30重量
%,Al+Ti:2.5〜6.0重量%,Co+Mo+W
+Nb+Fe:30重量%以下、およびNiをバランス
成分とする時効硬化型のNi基合金が盛金され、その盛
金層の硬さはHRCで30〜48であることを特徴とす
る(以下、この弁棒を第2弁棒という)。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1弁棒Aの傘部近辺を
図1に示す。この第1弁棒Aは、ステム1および傘部2
の上部から成る基体1aが前記したSNCRWのような
オーステナイト系耐熱鋼の鍛造材で構成されている。そ
して、シート面3には、従来の場合のようにステライト
合金3aが盛金されることにより耐接触摩耗性が確保さ
れている。なお、シート面の盛金は、例えばN80Aで
行ってもよいが、シート面の温度は最高でも350〜4
00℃程度であるためステライト合金で充分である。む
しろ、ステライト合金の場合は、盛金後の加熱硬化は不
要となり、また施工も容易であるという点で好適であ
る。
【0020】そして、前記した基体1aの触火面に相当
する面4には後述する時効硬化型のNi基合金が盛金さ
れて盛金層5が形成されている。そして、この盛金層5
の硬さはHRCで30〜48になっている。用いるNi
基合金は、Cr,Al,Ti,およびNiを必須成分と
する。ここで、Crの含有量は10〜30重量%に規制
される。Cr含有量が10重量%より少なくなると、基
本的には耐酸化性や耐食性が劣化し、弁棒としての必要
機能が損なわれるためである。しかし、30重量%より
多くすると、盛金層5は過剰に硬くなって割れなどが発
生するようになる。
【0021】Al,Tiはいずれも時効硬化処理時にN
iとの間で金属間化合物を生成して盛金層を硬くして耐
粉塵摩耗性を向上させるための成分であり、その含有量
は合量(Al+Ti)で2.5〜6.0重量%に設定され
る。この含有量が2.5重量%より少ない場合は、例え
ば盛金層に温度720℃で6時間の時効硬化処理を行っ
たときの当該盛金層の硬さはHRCで30以下となって
N80Aの場合の硬さに到達せず、触火面としての充分
な耐粉塵摩耗性が得られず、また、含有量が6.0重量
%より多くしても、盛金層の硬さはHRCで45程度の
値で飽和に達するだけではなく、盛金層それ自体の脆化
を引き起こすようになる。
【0022】また、このNi基合金には、Co,Mo,
W,Nb,Feを添加して、高温強度と高温耐食性の向
上が行われる。その場合、上記成分の合量(Co+Mo
+W+Nb+Fe)は30重量%以下に規制される。こ
の合量を30重量%より多くすると、バランス成分であ
るNiの相対的な量が減少し、そのため、前記したA
l,Tiとの金属間化合物の生成量も減少することにな
り、その結果として、盛金層の硬さの低下が引き起こさ
れるからである。
【0023】なお、このNi基合金には、更に、B,
N,Ca,Mn,Cu,Zr,V,C,希土類元素の1
種または2種以上が、それぞれ、0.0001〜5重量
%含有されていても、同様の効果が発揮される。このよ
うなNi基合金としては、例えば前記したN80Aをあ
げることができる。また、次のようなNi基合金は、時
効硬化処理後の硬さがN80Aと略同等であり、しかも
耐熱性,高温耐食性のうちSアタック値はN80Aより
も優れているので好適である。
【0024】すなわち、そのNi基合金はUdimet520
(以後、U520という)と指称され、その組成が、
C:0.02〜0.06重量%,Si:0.5重量%以
下,Mn:2.0重量%以下,S:0.010重量%以
下,Cr:18〜20重量%,Co:11〜13重量
%,Mo:5.5〜6.5重量%,W:0.9〜1.2重量
%,Ti:2.9〜3.27重量%,Al:1.9〜2.0
重量%,Cu:0.1重量%以下,Fe:2.0重量%以
下,B:0.04〜0.010重量%,バランス成分:N
i、のものである。
【0025】このU520の耐熱性は850℃でN80
Aの700℃より高く、また前記と同様の高温耐食試験
におけるSアタック値,Vアタック値は、それぞれ、
4.1mg/cm2,35.1mg/cm2である。そして、盛金し
たのちの時効硬化処理(700℃で8時間の条件)によ
り、その硬さはHRCで35〜42程度にすることがで
きる。
【0026】本発明の第1弁棒Aは次のようにして製造
することができる。まず、オーステナイト系耐熱鋼を鍛
造して所望形状の弁棒が成形される。ついで、弁棒の触
火面に前記したNi基合金が盛金される。この盛金に際
しては、粉末を用いた肉盛溶接法が適用される。具体的
には、前記Ni基合金の粉末を用いた公知のプラズマア
ーク法である。盛金する厚みは格別限定されないが、あ
まり薄いと弁棒の耐用性を規制する盛金層としては不充
分であり、逆にあまり厚くすると割れなどが発生するよ
うになるので、通常、3〜10mmの範囲に設定すること
が好ましい。
【0027】所望厚みの盛金層を形成したのち、当該盛
金層に時効硬化処理を行って、その硬さをHRCで30
〜48にしてN80Aの場合と大差のない硬さにする。
具体的には、盛金終了後、その盛金層を所定時間加熱す
る。そのとき、弁棒の大きさ,盛金の層数,盛金後の歪
取りなどにより盛金層の熱履歴は変化するが、時効硬化
後の硬さをHRCで30〜48にするためには、温度7
00±100℃にし、また加熱時間は、盛金層における
成分組成によっても異なってくるが1〜20時間程度で
よい。ただし、一般的には6〜8時間程度の加熱で硬さ
は飽和値に達する。
【0028】この熱処理に際しては、弁棒全体を熱処理
炉に投入して行うことができる。しかし、この熱処理
は、弁棒表面に酸化層が生成するので、後ほどその酸化
層を切削除去することが必要になる。したがって、後述
する第2弁棒(取り代のない再生弁棒)に対しては、こ
の熱処理を適用することはできない。より簡便な熱処理
としては、溶接台に弁棒をセットし、それを回転させな
がら当該弁棒の触火面に前記した粉末プラズマアーク法
で盛金層を形成し、ついで傘部のみを例えばバーナー加
熱し、実体連続測温を行って熱処理温度を制御する方法
をあげることができる。この方法は、安定して盛金層の
硬さを目標値にすることができるので好適である。
【0029】なお、盛金する前記Ni基合金と盛金され
るSNCRWなどのオーステナイト系耐熱鋼とは互いの
組成が大幅に相違しているので、盛金時に当該盛金層に
割れなどの組織欠陥が発生しやすい。このような問題が
発生することを防止するためには、オーステナイト系耐
熱鋼弁棒の触火面に一旦下盛り層を形成したのち、その
上に前記した盛金層を形成することが好ましい。
【0030】この下盛り層の形成に用いる材料として
は、時効硬化成分であるAlやTiをあまり含有しない
Ni基合金であって、高温耐食性を有することは勿論の
こと、靭性が高く、肉盛り後にあっても軟質である材料
が好適である。具体的には、Cr:10〜30重量%,
Al+Ti:1.5重量%以下であることを組成面では
必須とし、肉盛り後の硬さがHRCで25以下になるN
i基合金が好適である。
【0031】次に、本発明の第2弁棒について説明す
る。この第2弁棒は、N80Aの一体鍛造材として製造
されて実機に組み込まれて使用されることによりその触
火面が減耗して補修が必要となった弁棒の当該減耗個所
に盛金して再生したものである。その第2弁棒Bを一部
切欠断面図として図2に示す。
【0032】この第2弁棒Bは、図2で示したように、
ステム1’および傘部2’はいずれもN80Aで構成さ
れており、その触火面4’は長期間の実使用により中央
部ほど激しく減耗した減耗個所になっている。そして、
この減耗個所(触火面)4’には下盛り層6が盛金さ
れ、更にその上には盛金層5が形成されて全体として平
滑な新しい触火面を形成している。
【0033】ここで、盛金層5の材料は、第1弁棒Aの
盛金層に用いた同じNi基合金である。具体的には、N
80Aを好適例としてあげることができる。そして、こ
の第2弁棒Bの場合は、減耗個所4’と上記盛金層5の
間に下盛り層6を介在させることを必須とする。この下
盛り層6を盛金することなく、減耗個所4’に直接前記
したN80AのようなNi基合金を盛金すると、N80
Aから成る減耗個所4’では、当該N80Aの粒界溶融
が起こり、そのことによって盛金層5に割れなどが頻発
するようになるからである。
【0034】この下盛り層6の形成に用いる材料として
は、時効硬化成分であるAlやTiをあまり含有しない
Ni基合金であって、高温耐食性を有することは勿論の
こと、靭性が高く、肉盛り後にあっても軟質であり、そ
して減耗個所4’を構成するN80Aよりも溶融点の低
い材料であることが好適である。具体的には、第1弁棒
Aの下盛り層として用いた好適な材料が、この第2弁棒
Bの場合も、好適な下盛り層の材料として使用される。
【0035】
【実施例】
実施例1〜5,比較例1〜7 1.盛金の成分と盛金層との関係 C:0.25重量%,Si:1.0重量%,Ni:10重
量%,Cr:20.0重量%,W:2.0重量%,残部F
eから成り、直径200mmのオーステナイト系耐熱鋼の
鍛造基盤材(これを基盤材1とする)と、SUS304
から成り直径200mmの基盤材(これを基盤材2とい
う)を用意した。
【0036】各基盤材の型面に、粉末プラズマアーク法
により、下盛り層を介して表1,2で示した組成の各種
合金を盛金して厚み10mmの盛金層を形成した。なお、
比較例1,比較例5,比較例6の場合は下盛り層を介在
させることなく盛金層を直接基盤材の上に形成した。ま
た、比較例7は、試作バルブである。なお、下盛り層の
材料としてはインコネル625(Cr:20重量%,M
o:10重量%,Al+Ti:0.5重量%以下)を用
い、その厚みは全て5mmとした。
【0037】得られた材料のうち、実施例1〜5,比較
例1〜4については温度720℃で6時間の熱処理(時
効硬化処理)を行って硬さ(HRC)を測定し、また、
比較例5〜7については熱処理を行うことなくそのまま
硬さ(HRC)を測定した。以上の結果を一括して表
1,2に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1,2から以下のことが判明する。 (1) まず、実施例5で明らかなように、本発明によれ
ば、欠陥発生を防止した状態で、オーステナイト系耐熱
鋼の鍛造材にN80Aを盛金することができる。そし
て、そのときの盛金層の硬さは1例としてHRCで3
8.5であった。 (2) 一方、比較例1〜4は、いずれも、盛金層に欠陥は
発生していないが、その盛金層の硬さはHRCで14〜
29程度であり、N80Aの場合に比べて非常に軟質で
ある。これは、実施例1〜5,比較例1〜4におけるC
r含有量は略同じであるにもかかわらず、比較例1〜4
におけるAl+Ti量が2.5重量%より少ないため、
充分に析出硬化が起こらないからである。
【0041】したがって、比較例1〜4の材料は弁棒の
触火面の構成材料としては、耐粉塵摩耗性の点で不適切
であり、N80Aに代替する材料にはなり得ない。 (3) 盛金層の硬さの点でいえば、比較例5〜7は、いず
れも、その基盤材の種類とは無関係にHRCで40以上
とN80Aの場合よりも硬い。これはCr含有量が30
重量%を大幅に超えているからである。しかしながら、
その盛金層はいずれも割れが発生したり、熱衝撃試験時
に破壊したりしており、弁棒の構成材料として採用する
ことはできない。
【0042】(4) 以上のことから、弁棒の本体にオース
テナイト系耐熱鋼の鍛造材を用い、かつその触火面がN
80Aと同等の特性を有する弁棒を製造しようとする場
合には、実施例4のU520に代表されるNi基合金、
すなわち、Cr含有量が10〜30重量%に規制され、
Al+Ti含有量が2.5以上であり、Cr+Mo+W
+Co+Nbが30重量%以下に規制されているNi基
合金で盛金すればよいことになる。
【0043】2.実際の大型弁棒の製造 前記した基盤材1と同種のオーステナイト系耐熱鋼を鍛
造して傘径440mm(重量160kg)の弁棒(1)と、傘
径340mm(重量72kg)の弁棒(2)を成形した。これ
ら各弁棒の触火面に、まず、インコネル625を盛金し
て厚み5mmの下盛り層を形成した。
【0044】ついで、弁棒(1)については、その下盛り
層の上に、U520を用いて粉末プラズマアーク法で厚
み5mmの盛金層を形成し、盛金終了時点におけるその盛
金層の硬さ(HRC)を測定した。その後、シート面に
ステライト合金を盛金し、温度700℃で15分の歪取
り加熱を行い、その終了時点における盛金層の硬さ(H
RC)を測定した。
【0045】ついで、盛金層に温度700℃で8時間の
バーナー加熱を行い、その終了時点における盛金層の硬
さ(HRC)を測定した。一方、弁棒(2)については、
その下盛り層の上に、N80Aを用いて粉末プラズマア
ーク法で厚み5mmの盛金層を形成し、盛金終了時点にお
けるその盛金層の硬さ(HRC)を測定した。
【0046】その後、シート面にステライト合金を盛金
し、温度700℃で30分の歪取り加熱を行い、その終
了時点における盛金層の硬さ(HRC)を測定した。つ
いで、盛金層に温度700℃で6時間のバーナー加熱を
行い、その終了時点における盛金層の硬さ(HRC)を
測定した。なお、硬さの測定は、いずれの場合も、触火
面における直交する2本の直径(R)上において、1/
3R,2/3R,外周近辺の計12点で行い、その平均
値を求めた。
【0047】また、前記した歪取り加熱処理および時効
硬化処理後の弁棒(1),(2)につき、染色探傷を行って欠
陥発生の有無を調べ、ついで、盛金層の全面に5MHz
の超音波をスキャンニングして反射エコーを測定し、
F’<20%の場合をもって欠陥なしと判定する超音波
探傷を行い、更に弁棒を温度250℃,350℃,45
0℃に加熱したのち、各段階ごとに温度100℃の沸騰
水に投入して、割れの発生の有無を染色探傷する熱衝撃
試験を行った。
【0048】以上の結果を一括して表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】表3から明らかなように、本発明によれ
ば、全く欠陥を発生させることなくその触火面がN80
Aと同等の硬さを有する大型弁棒を製造することができ
る。なお、表3で示した盛金層の盛金終了時点における
硬さは表1,2の場合の値30.7より高くなっている
が、これは弁棒(1),(2)が直径200mmの基盤材1に比
べて大型であり、そのため盛金時の熱で盛金層が自熱硬
化しているからである。
【0051】実施例6 傘部400mmのN80Aの一体鍛造材から成り、実機に
組み込まれて補修を必要とする段階にまで損耗した弁棒
を用意した。この弁棒は、その実使用前における触火面
の硬さはHRCで40程度のものである。この弁棒の触
火面は、その中央部が深さ最大20mm程度すり鉢状に減
耗している。
【0052】この減耗個所にまずインコネル625を盛
金して表面平滑な下盛り層を形成し、ついで、その下盛
り層の上にN80Aを用いた粉末プラズマアーク法で厚
み5mmの盛金層を形成した。そして、この盛金層を前記
した弁棒(2)の場合と同じように温度700℃で6時間
加熱して再生弁棒とした。盛金層の硬さはHRCで3
8.2となり、充分に再使用可能な状態に補修された。
【0053】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
ディーゼル機関用弁棒は、N80Aに比べれば安価なオ
ーステナイト系耐熱鋼の鍛造材で弁棒本体を構成し、最
も過酷な環境下に曝される触火面にはN80A相当の時
効硬化型Ni基合金から成る盛金層を形成することによ
り、従来から賞用されているN80Aの一体鍛造材の弁
棒と同等の耐用性を発揮する。したがって、本発明の弁
棒は、N80Aの一体鍛造材の弁棒に比べて超かに安価
であるにもかかわらず、その耐用性は同等であるという
ことからして、その工業的価値は極めて大である。
【0054】また、請求項3の弁棒は、使用途上の高価
なN80Aの弁棒を再生したものであり、その有用性は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弁棒Aを示す一部切欠断面図である。
【図2】本発明の弁棒Bを示す一部切欠断面図である。
【図3】従来の弁棒を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1’ ステム 2,2’ 傘部 3 シート面 3a ステライト合金 4、4’ 触火面 5 盛金層 6 下盛り層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーステナイト系耐熱鋼の鍛造材から成
    る弁棒の触火面に、Cr,Al,Ti,Niを必須成分
    とし、Cr:10〜30重量%,Al+Ti:2.5〜
    6.0重量%,Co+Mo+W+Nb+Fe:30重量
    %以下、およびNiをバランス成分とする時効硬化型の
    Ni基合金が盛金され、その盛金層の硬さはHRCで3
    0〜48であることを特徴とするディーゼル機関用弁
    棒。
  2. 【請求項2】 前記触火面と前記盛金層との間には、C
    r:10〜30重量%,Al+Ti:1.5重量%以下
    であることを必須とするNi基合金から成り、かつ硬さ
    がHRCで25以下である下盛り層が介在している請求
    項1のディーゼル機関用弁棒。
  3. 【請求項3】 Ni基合金の鍛造材から成る使用途上の
    弁棒の触火面の減耗個所に、Cr:10〜30重量%,
    Al+Ti:1.5重量%以下であることを必須とする
    Ni基合金から成り、かつ硬さがHRCで25以下であ
    る下盛り層が盛金され、更に前記下盛り層の上に、C
    r,Al,Ti,Niを必須成分とし、Cr:10〜3
    0重量%,Al+Ti:2.5〜6.0重量%,Co+M
    o+W+Nb+Fe:30重量%以下、およびNiをバ
    ランス成分とする時効硬化型のNi基合金が盛金され、
    その盛金層の硬さはHRCで30〜48であることを特
    徴とするディーゼル機関用弁棒。
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