JPH1150752A - 転落防止構造 - Google Patents

転落防止構造

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JPH1150752A
JPH1150752A JP9220789A JP22078997A JPH1150752A JP H1150752 A JPH1150752 A JP H1150752A JP 9220789 A JP9220789 A JP 9220789A JP 22078997 A JP22078997 A JP 22078997A JP H1150752 A JPH1150752 A JP H1150752A
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JP
Japan
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wall
sliding door
vertical frame
door fitting
fall prevention
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JP9220789A
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Inventor
Ryoichi Miyamoto
良一 宮本
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Sumitomo Forestry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乳児や幼児の階段降り口での転落を防止する。 【解決手段】本発明の転落防止構造は、腰壁1の内部空
間3に引戸建具4を収納するととともに該引戸建具を腰
壁1の縁部に設けた引出し口5から面内側方(図2の矢
印方向)に引き出し自在に構成してなり、引戸建具4
は、腰壁1内から引き出された状態にて該腰壁の面内側
方に拡がる開口6を塞ぐようになっている。腰壁1の引
出し口5には、内部空間3を塞ぐ縦枠7をその上端にて
腰壁1の笠木8の端部と蝶番9を介して連結してあり、
図1の矢印に示すように水平位置まで回動できるように
なっている。また、縦枠7の裏面には、該縦枠を水平に
回動させた状態にて引戸建具4の水平移動をその上縁に
て案内する案内溝10を形成してある。また、腰壁1が
立設された床面11には、引戸建具4が走行するVレー
ルで構成された案内レール12を配設してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として階段の降
り口に設置される転落防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅内においては、幼児や高齢者が安心
して住まうことができるよう、例えば階段に手摺を設け
たり、床面から凹凸をなくしたりといったさまざまな工
夫が施されている。
【0003】ここで、階段の降り口については、手摺を
付ける以外、特段の配慮が建物設計時でなされることは
少なく、居住者は、必要に応じて市販の簡易扉を購入
し、階段の降り口に取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、最近では、親、
子、孫と3世代が一つの住宅内に居住する、いわゆる二
世帯住宅が増えてきており、かかる場合には、その一階
に親世帯が住み、二階に子世帯が住むといった住み分け
が一般的である。
【0005】しかしながら、このような住み分けにおい
ては、子世帯側の乳児や幼児が二階の廊下や階段ホール
で遊ぶ機会が多くなり、その分、階段の降り口での乳児
の転落が危惧される。そのため、階段降り口での転落防
止に配慮された住宅が望まれるようになってきた。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、乳児や幼児の階段降り口での転落を防止可能
な転落防止構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の転落防止構造は請求項1に記載したよう
に、壁の内部空間に所定の引戸建具を収納するとととも
に該引戸建具を前記壁の縁部に設けた引出し口から面内
側方に引き出し自在に構成してなり、該引戸建具は、前
記壁内から引き出された状態にて該壁の面内側方に拡が
る開口を塞ぐようになっているものである。
【0008】また、本発明の転落防止構造は、前記壁の
引出し口に前記内部空間を塞ぐ縦枠を上端にて回動自在
に取り付けるとともに該縦枠の裏面に前記縦枠を水平に
回動させた状態にて前記引戸建具の水平移動をその上縁
にて案内する案内溝を形成したものである。
【0009】また、本発明の転落防止構造は、前記壁が
立設された床面に前記引戸建具が走行する案内レールを
配設したものである。
【0010】また、本発明の転落防止構造は、前記縦枠
の先端を前記開口を挟んで前記壁に対向する壁体に係止
する縦枠係止機構を設けたものである。
【0011】また、本発明の転落防止構造は、前記案内
溝の下面及び前記引戸建具の上面のうち、一方に所定の
凹部を設けるとともに他方に該凹部に嵌まり込む凸部を
設けたものである。
【0012】また、本発明の転落防止構造は、前記縦枠
を前記壁の縁部から直交方向に延びる壁と面一としたも
のである。
【0013】また、本発明の転落防止構造は、前記引戸
建具の側方縁部を前記開口を挟んで前記壁に対向する壁
体に係止する建具係止機構を設けたものである。
【0014】本発明に係る転落防止構造においては、普
段は、引戸建具を壁の内部空間に収納しておき、該壁の
面内側方に拡がる開口を通って例えば階段を昇降する。
【0015】一方、例えば乳児や幼児が大人の目の届か
ない状況で階段を昇降してしまう可能性がある場合に
は、壁内に収納された引戸建具を引き出し口を介して面
内側方に引き出す。
【0016】このようにすると、引き出された引戸建具
によって階段への降り口あるいは昇り口に通じる開口が
塞がれることとなり、乳児や幼児の転落あるいはいった
ん昇ってからの転落を未然に防止することができる。
【0017】壁としては、主として階段の降り口に設け
られた腰壁が対象となるが、階段でなくても例えばキッ
チンとリビングとの境にレベル差を付けて変化を持たせ
たようなデザインにおいては、その境に立設された腰壁
も含まれる。また、腰壁でなくても、階段の上がり口に
設けられた壁も含まれる。
【0018】壁の縁部に設けられた引出し口を塞いでお
くかどうか、また塞ぐとしてもその構造や形状をどうす
るかは任意であり、例えば着脱自在の縦枠を該引き出し
口に取り付けておくことも考えられるが、前記壁の引出
し口に前記内部空間を塞ぐ縦枠を上端にて回動自在に取
り付けるとともに該縦枠の裏面に前記縦枠を水平に回動
させた状態にて前記引戸建具の水平移動をその上縁にて
案内する案内溝を形成したならば、通常時においては壁
の内部空間を隠したりほこりが入らないようにするとと
もに、転落防止時には、引戸建具の引き出しをスムーズ
に行う役目も果たす。
【0019】ここで、前記壁が立設された床面に前記引
戸建具が走行する案内レールを配設したならば、引戸建
具の走行をさらにスムーズ行うことができる。
【0020】縦枠を水平に回動させるにあたり、該縦枠
を水平位置にて手で支えながら、もう一方の手で引戸建
具を引き出し、その後は、縦枠から手を離して引戸建具
に支持させるようにしてもよいが、前記縦枠の先端を前
記開口を挟んで前記壁に対向する壁体に係止する縦枠係
止機構を設けたならば、まずは縦枠を水平に回動させた
後、縦枠係止機構を用いてその先端を壁体に係止し、し
かる後に、引戸建具を引き出せばよいので、両方の手を
同時に使う必要がなくなり、使い勝手が向上する。
【0021】閉じられた状態の引戸建具を係止するかど
うかは任意であるが、前記案内溝の下面及び前記引戸建
具の上面のうち、一方に所定の凹部を設けるとともに他
方に該凹部に嵌まり込む凸部を設けるようにしたなら
ば、縦枠の案内溝に形成された凹部若しくは凸部が該縦
枠の重量で引戸建具の上面に設けた凹部若しくは凸部と
嵌合して係止されるので、引戸建具を開くことはできな
くなる。なお、引戸建具を開いて元通りにしたい場合に
は、縦枠を若干持ち上げて係止状態を解除すれば、引戸
建具を簡単に開いて壁内に収容することができる。
【0022】また、前記壁がその縁部で終わっているの
ではなく、その縁部から直交方向に延びる壁がある場
合、前記縦枠を該壁と面一としたならば、壁面からの突
出がなくなり、見た目もすっきりする。
【0023】また、前記引戸建具の側方縁部を前記開口
を挟んで前記壁に対向する壁体に係止する建具係止機構
を設けたならば、該機構の操作によって閉じられた状態
の引戸建具の係止並びに解除を自由に行うことができ
る。建具係止機構としては、例えば、通常の引戸に使用
される鎌錠を用いればよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転落防止構造
の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0025】図1は、本実施形態に係る転落防止構造を
示した全体斜視図、図2は同じく水平断面図である。同
図でわかるように、本実施形態の転落防止構造は、階段
2の降り口近傍の壁としての腰壁1に本発明を適用した
ものであり、該腰壁の内部空間3に引戸建具4を収納す
るととともに該引戸建具を腰壁1の縁部に設けた引出し
口5から面内側方(図2の矢印方向)に引き出し自在に
構成してなり、引戸建具4は、腰壁1内から引き出され
た状態にて該腰壁の面内側方に拡がる開口6を塞ぐよう
になっている。
【0026】腰壁1の引出し口5には内部空間3を塞ぐ
縦枠7を配置してある。縦枠7は、その上端にて腰壁1
の笠木8の端部と蝶番9を介して連結してあり、図1の
矢印に示すように水平位置まで回動できるようになって
いる。また、縦枠7の裏面には、該縦枠を水平に回動さ
せた状態にて引戸建具4の水平移動をその上縁にて案内
する案内溝10を形成してある。
【0027】また、腰壁1が立設された床面11には、
引戸建具4が走行するVレールで構成された案内レール
12を配設してある。
【0028】本実施形態に係る転落防止構造において
は、普段は、引戸建具4を図1のように腰壁1の内部空
間3に収納するとともに縦枠7も下方に回動させて引き
出し口5を塞いでおく。ここで、縦枠7の先端裏面にマ
グネットキャッチ(図示せず)を取り付けておき、該キ
ャッチを腰壁1の引き出し口5の下方に埋設した受け台
座に磁着させるようにするのがよい。
【0029】そして、階段2を降りる際は、腰壁1の面
内側方に拡がる開口6を通常通り、通ればよい。
【0030】一方、例えば乳児や幼児が二階廊下や二階
ホールあるいはそれに通じる居室で遊んでいて遊びの途
中で床11から階段2に転落するおそれがある場合に
は、まず、図3に示すように、縦枠7を同図矢印に示す
ように上方に回動させて水平姿勢とするとともにこれを
一方の手で支えつつ、腰壁1内に収納された引戸建具4
を引き出し口5を介して同図矢印方向に引き出す。
【0031】ここで、案内レール12については図2で
よくわかるように腰壁1内にも延伸させてあるととも
に、笠木8の裏面にも図3でよくわかるように案内溝1
3を設けてあるので、引戸建具4を引き出すにあたって
は、引戸建具4の下面に設置された戸車21が案内レー
ル12上を走行するとともに、該建具の上縁が同図
(b)、(c)でよくわかるように笠木8の案内溝13、及び
水平に維持された縦枠7の案内溝10にそれぞれ案内さ
れるので、スムーズな引き出しが可能となる。
【0032】引戸建具4をある程度引き出せば、縦枠7
を離して該建具の上面に載せ、かかる状態で引戸建具4
を引き出せばよい。また、縦枠7は、蝶番9の作用で水
平軸線廻りに回動できるようにはなっているが、鉛直軸
線廻りに旋回することはできないので、縦枠7の先端
を、開口6を挟んで腰壁1に対向する壁体22に特に固
定せずとも、引戸建具4は、案内レール12の作用と相
まってまっすぐに引き出すことができる。
【0033】図4は、引戸建具4を腰壁1から引き出し
た様子を示した全体斜視図である。このようにすると、
引き出された引戸建具4によって階段2への降り口に通
じる開口6が塞がれることとなる。
【0034】以上説明したように、本実施形態に係る転
落防止構造によれば、引戸建具4を腰壁1の内部空間3
に収容し、必要に応じてこれを腰壁1内から引き出し
て、階段2の降り口を塞ぐようにしたので、乳児や幼児
の転落を未然に防止することができる。
【0035】また、収納時においては、図1に示すよう
に、引戸建具4が腰壁1内に完全に隠れてしまうので、
市販されている後付式の開閉扉のように、見栄えの悪さ
を懸念する必要が全くなくなるし、通行の支障となるお
それもない。
【0036】また、本実施形態によれば、腰壁1の引出
し口5に内部空間3を塞ぐ縦枠7を上端にて回動自在に
取り付けるとともに該縦枠の裏面に縦枠7を水平に回動
させた状態にて引戸建具4の水平移動をその上縁にて案
内する案内溝10を形成したので、通常時においては腰
壁1の内部空間3を隠したり、ほこりが入らないように
することができるとともに、転落防止時には、引戸建具
4の引き出しをスムーズに行うことも可能となる。
【0037】また、本実施形態によれば、腰壁1が立設
された床面11に引戸建具4が走行する案内レール12
を配設したので、上述した縦枠7の案内溝10と相まっ
て、引戸建具4の走行をさらにスムーズに行うことがで
きる。
【0038】本実施形態では、裏面に案内溝10が形成
された縦枠7を回動自在に取り付けることによって、通
常時においては腰壁1の内部空間3の目隠し、転落防止
時には、引戸建具4のスムーズな走行を可能としたが、
これに代えて縦枠を着脱自在とし、通常時においてはこ
れを腰壁に取り付けておき、転落防止時にはこれを取り
外し、しかる後に、図5に示すように、腰壁1から引戸
建具4を引き出すようにしてもよい。かかる構成によっ
ても、乳児や幼児の転落を未然に防止するという点では
上述したとほぼ同じ効果を奏することができる。ただ
し、かかる構成においては、引戸建具4を完全に引き出
して壁体22に当接させた後、引戸建具4の縁部に内蔵
された鎌錠31の回転つまみ34を回して係止爪32を
壁体22に埋設した受け33に係止させるようにするの
がよい。
【0039】かかる構成によれば、引戸建具4の上方が
上述の実施形態のように縦枠7の案内溝10によって拘
束されないことによる揺動のおそれを未然に防止するこ
とができるとともに、幼児のいたずらであるいは自然に
引戸建具4が開いてしまうおそれもなくなる。
【0040】なお、かかる鎌錠31を上述の実施形態に
採用すれば、幼児のいたずらであるいは自然に引戸建具
4が開いてしまうのを未然に防止することが可能とな
る。
【0041】また、本実施形態では、縦枠7を水平に回
動させるにあたり、該縦枠を水平位置にて手で支えなが
ら、もう一方の手で引戸建具4を引き出し、その後は、
縦枠7から手を離して引戸建具4に支持させるようにし
たが、図6に示すように、縦枠7の先端を壁体22に係
止する縦枠係止機構41を設けるようにしてもよい。
【0042】縦枠係止機構41は、中空本体42の中に
往復動自在に嵌挿された係止ロッド43の先端を壁体2
2に埋設された受け座44の貫通孔に嵌め込むことによ
って縦枠7を固定するようになっている。
【0043】かかる構成においては、まず、縦枠7を水
平に回動させた後、縦枠係止機構41を用いてその先端
を壁体22に係止し、しかる後に、引戸建具4を引き出
せばよいので、両方の手を同時に使う必要がなくなり、
使い勝手が向上する。また、縦枠7が一端においては蝶
番9を介して腰壁1に固定され、他端においては縦枠係
止機構41を介して壁体22に固定されるので、引戸建
具4を完全に引き出したときにもガタツキはほとんど生
じないし、縦枠7が万一上方に外れたときの引戸建具4
の倒れを未然に防止することも可能となる。
【0044】また、本実施形態によれば、閉じられた状
態の引戸建具4を係止するかどうかについて言及しなか
ったが、図5に示したような鎌錠31を用いて引戸建具
4を壁体22に係止するようにしてもよいし、図7に示
す構成としてもよい。
【0045】図7に示す転落防止構造では、縦枠7の案
内溝10の下面に凹部として丸穴51を穿孔してあると
ともに、引戸建具4の上面に該丸穴51に嵌め込まれる
凸部としてのダボ52を突設してある。
【0046】かかる構成においては、縦枠7を水平姿勢
よりもやや上方に持ち上げて引戸建具4をある程度引き
出し、その後は、縦枠7を引戸建具4の上に載せ、該建
具のダボ52が縦枠7の案内溝10の上面に摺動される
ようにして引戸建具4を引き出せばよい。すると、丸穴
51が設けられた位置にてちょうど該丸穴にダボ52が
嵌め込まれ、縦枠7が水平となるとともに、引戸建具4
もそのダボ52が縦枠7の丸穴51に嵌め込まれている
ために水平移動が係止される。そのため、幼児のいたず
らによって引戸建具4が開いてしまうのを未然に防止す
ることができる。
【0047】なお、引戸建具4を開きたいときには、縦
枠7を若干持ち上げてダボ52を丸穴51から抜けば係
止状態が解除されるので、かかる状態で引戸建具4を元
通り、腰壁1内に押し込めばよい。
【0048】また、本実施形態では、床面11に案内レ
ール12を配設して引戸建具4の走行をスムーズに行う
ようにしたが、引戸建具4の上縁が案内溝10に嵌め込
まれることによって該引戸建具が揺動せずに安定して水
平移動できるのであれば、かかる床面の案内レールを省
略してもよい。なお、かかる場合においても、引戸建具
4の下面に上述したと同様の戸車21あるいはそれに代
わるベアリング等の転動体を取り付けておくのがよい。
【0049】また、本実施形態では、階段2の降り口に
設けられた腰壁1を対象としたが、例えばダイニングと
居間との境にレベル差、あるいは数段の踏み面を設けて
空間にメリハリをつけたデザインが存在するが、このよ
うな場合においても、ダイニングと居間の境に立設され
た腰壁に本発明を適用することができる。
【0050】かかる構成においては、たとえ数段の踏み
面といえども乳児が誤って例えばダイニング側から居間
側に転落するといった事態を未然に防止することができ
るとともに、居間からダイニング若しくはその向こう側
のキッチンへの視線を遮ることができるという副次的な
効果も奏する。
【0051】また、本実施形態では、階段2の降り口に
設けられた腰壁1を対象としたが、これに代えて、階段
の上がり口に存在する天井まである壁を対象としてもよ
い。
【0052】図8は、階段の上がり口にある壁61内に
引戸建具4を引き出し自在に収納した様子を示したもの
であり、該壁の引き出し口5を縦枠62で塞いである。
そして、縦枠62は、図9(a)に示すように、その上端
を蝶番63を介して壁61に回動自在に連結してあり、
同図(b)の矢印に示すように水平位置まで回動できるよ
うになっている。また、縦枠62の裏面には、該縦枠を
水平に回動させた状態にて引戸建具4の水平移動をその
上縁にて案内する案内溝64を形成してある。
【0053】かかる変形例においても、上述の実施形態
とほぼ同様の作用効果を奏するので、詳細な説明はここ
では省略するが、図9(b)でよくわかるように、縦枠6
2を壁61の縁部から直交方向に延びる壁65と面一に
してあるので、壁65からの突出がなくなり、見た目も
すっきりするという別の作用効果も奏する。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の転落防止構造によれば、引戸建具を腰壁の内部空間
に収容し、必要に応じてこれを腰壁内から引き出して階
段の降り口等を塞ぐようにしたので、乳児や幼児の転落
を未然に防止することが可能となる。
【0055】また、請求項2に係る本発明の転落防止構
造によれば、通常時においては腰壁の内部空間を隠した
り、ほこりが入らないようにすることができるととも
に、転落防止時には、引戸建具の引き出しをスムーズに
行うことも可能となるという効果も奏する。
【0056】また、請求項3に係る本発明の転落防止構
造によれば、縦枠の案内溝と相まって、引戸建具の走行
をさらにスムーズに行うことができるという効果も奏す
る。
【0057】また、請求項4に係る本発明の転落防止構
造によれば、両方の手を同時に使わなくても引戸建具を
引き出すことが可能となるとともに、縦枠が一端におい
ては腰壁に固定され、他端においては縦枠係止機構を介
して固定されるので、引戸建具を完全に引き出したとき
にもガタツキはほとんど生じないし、縦枠が万一上方に
外れたときの引戸建具の倒れを未然に防止することも可
能となるという効果も奏する。
【0058】また、請求項5に係る本発明の転落防止構
造によれば、幼児のいたずらによって引戸建具が開いて
しまうのを未然に防止することができるという効果も奏
する。
【0059】また、請求項6に係る本発明の転落防止構
造によれば、コーナー壁に適用する場合においては、壁
からの縦枠の突出がなくなり、見た目がすっきりすると
いう効果も奏する。
【0060】また、請求項7に係る本発明の転落防止構
造によれば、幼児のいたずらであるいは自然に引戸建具
が開いてしまうのを未然に防止することができるという
効果も奏する。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る転落防止構造の全体斜視図。
【図2】本実施形態に係る転落防止構造の水平断面図。
【図3】本実施形態に係る転落防止構造の作用を示した
図であり、(a)は全体側面図、(b)はA―A線に沿う断面
図、(c)はB―B線に沿う断面図。
【図4】引戸建具を引き出した様子を示した全体斜視
図。
【図5】建具係止機構を示した側面図。
【図6】縦枠係止機構を示した側面図。
【図7】縦枠の変形例を示した側面図。
【図8】転落防止構造の変形例を示した平面図。
【図9】同じく変形例に係る図であり、(a)は図8のC
―C線から見た詳細側面図、(b)はD―D線に沿う断面
図。
【符号の説明】
1 腰壁(壁) 2 階段 3 腰壁内の中空空間 4 引戸建具 5 引出し口 6 開口 7 縦枠 10 案内溝 11 床 12 案内レール 22 壁体 31 建具係止機構 41 縦枠係止機構 51 丸穴(凹部) 52 ダボ(凸部) 61 壁 62 縦枠 64 案内溝 65 直交する壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の内部空間に所定の引戸建具を収納す
    るととともに該引戸建具を前記壁の縁部に設けた引出し
    口から面内側方に引き出し自在に構成してなり、該引戸
    建具は、前記壁内から引き出された状態にて該壁の面内
    側方に拡がる開口を塞ぐようになっていることを特徴と
    する転落防止構造。
  2. 【請求項2】 前記壁の引出し口に前記内部空間を塞ぐ
    縦枠を上端にて回動自在に取り付けるとともに該縦枠の
    裏面に前記縦枠を水平に回動させた状態にて前記引戸建
    具の水平移動をその上縁にて案内する案内溝を形成した
    請求項1記載の転落防止構造。
  3. 【請求項3】 前記壁が立設された床面に前記引戸建具
    が走行する案内レールを配設した請求項2記載の転落防
    止構造。
  4. 【請求項4】 前記縦枠の先端を前記開口を挟んで前記
    壁に対向する壁体に係止する縦枠係止機構を設けた請求
    項2記載の転落防止構造。
  5. 【請求項5】 前記案内溝の下面及び前記引戸建具の上
    面のうち、一方に所定の凹部を設けるとともに他方に該
    凹部に嵌まり込む凸部を設けた請求項2記載の転落防止
    構造。
  6. 【請求項6】 前記縦枠を前記壁の縁部から直交方向に
    延びる壁と面一とした請求項2記載の転落防止構造。
  7. 【請求項7】 前記引戸建具の側方縁部を前記開口を挟
    んで前記壁に対向する壁体に係止する建具係止機構を設
    けた請求項1記載の転落防止構造。
JP9220789A 1997-07-31 1997-07-31 転落防止構造 Pending JPH1150752A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270561A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Sumitomo Forestry Co Ltd 階段フェンス
JP2010116710A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Nippon Flash Kk 引戸装置
JP2011236587A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Asahi Kasei Homes Co 建物

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