JPH11506941A - 変異体αアミラーゼ - Google Patents

変異体αアミラーゼ

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JPH11506941A JP9501492A JP50149297A JPH11506941A JP H11506941 A JPH11506941 A JP H11506941A JP 9501492 A JP9501492 A JP 9501492A JP 50149297 A JP50149297 A JP 50149297A JP H11506941 A JPH11506941 A JP H11506941A
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Abstract

(57)【要約】 1またはそれより多くのアスパラギン残基が異なったアミノ酸で置換されているかまたは欠失されている新規αアミラーゼ酵素が開示されている。開示されているαアミラーゼは酵素は変更されたかまたは改善された低pH加水分解性能、安定性および活性特性を示した。

Description

【発明の詳細な説明】 変異体αアミラーゼ 発明の分野 本発明は変更された性能特性を有するαアミラーゼに向けられたものである。 本発明はまた、異なったアミノ酸で置換されるかまたは欠失された少なくとも1 つのアスパラギン残基を有する新規変異体αアミラーゼ酵素であって、そこにお いてその結果得られるαアミラーゼが、改変された低pHデンプン加水分解性能 、改変された安定性および改変された活性特性を示すものに向けられている。発明の背景 αアミラーゼ(α−1,4−グルカン−4−グルカノヒドロラーゼ、EC3. 2.1.1)は、デンプン中の内部1,4グルコシド結合を、大まかにランダム に加水分解し、低分子量マルトデキストリンを生成する。αアミラーゼは、かな りの商業的価値があるものであり、デンプンの処理の最初の段階(液化);アル コール生産;洗剤マトリックス中での洗浄剤;およびデンプンのり抜きのために 織物産業において用いられている。αアミラーゼは、バシルスおよびアスペルギ ルスを含む幅広く多様な微生物によって生産され、最も商業的なアミラーゼはバ シルス リケニフォルミス、バシルス アミロリケファシエンス、バシルス ス ブチリス、またはバシルス ステアロサーモフィラスなどの細菌給源から生産さ れる。近年、商業的用途において好ましい酵素はバシルス リケニフォルミスと なっているが、それはその熱安定性と、少なくとも中性および弱アルカリでの性 能のためである。 一般に、デンプンからフルクトースへの処理は、4つの段階を含む:微粒子デ ンプンの液化、液化デンプンのデキストロースへの糖化、精製、フルクトースへ の異性化である。デンプンの液化工程の目的は、デンプンポリマー微粒子の濃縮 懸濁液を低粘度の可溶性短鎖長デキストリンに変換することである。この段階は 、標準的な装置の簡便な取り扱いのため、およびグルコースまたは他の糖への十 分な変換のために必要不可欠である。微粒子デンプンを液化するために、微粒子 デ ンプンの温度を約72℃より上に上げることにより微粒子をゼラチン化すること が必要である。加熱工程は、不溶性デンプン微粒子を瞬時に破壊し水溶性デンプ ン溶液を生成する。可溶化デンプン溶液は続いてαアミラーゼ(EC.3.2. 1.1)により液化される。 通常の酵素的液化工程は、微粒子デンプンスラリーのpHを、バシルス リケ ニフォルミスから派生されたαアミラーゼの至適pHである6.0から6.5の 間に、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムの添加により調整 することに関している。水酸化カルシウムの添加はαアミラーゼを不活性化に対 して安定化することが知られているカルシウムイオンを提供する利点を有してい る。αアミラーゼの添加の際に、懸濁液は、瞬時に温度を80℃から115℃へ 上げるためにスチームジェット(steam jet)を通して吹き込まれる。 デンプンは即座にゼラチン化され、αアミラーゼの存在により、α(1、4)グ リコシド結合のαアミラーゼによるランダムな加水分解を通して、容易に吹き込 まれる液体マスへと脱ポリマー化される。 第2の液化工程のバリエーションにおいては、αアミラーゼは、デンプン懸濁 液に添加され、懸濁液を80−100℃の温度に保持しデンプン微粒子を部分的 に分解し、部分的に分解されたデンプン懸濁液は約105℃を超える温度でジェ ットに吹き込まれ、何れの残存微粒子構造をも完全にゼラチン化する。ゼラチン 化されたデンプンを冷却した後、さらにデンプンを加水分解するために第2のα アミラーゼ添加が行われても良い。 第3のこの工程のバリエーションはドライミリング工程と呼ばれるものである 。ドライミリングにおいては、全体の穀物が粉砕され水と組み合わされる。ジャ ームは付加的に浮遊分離またはそれに相当する技術によって除去される。その結 果得られる混合物であって、デンプン、繊維、タンパク質およびその他の穀物の 成分を含むものが、αアミラーゼを用いて液化される。この技術での一般的な実 務は、ドライミリング工程を用いた場合に、より低い温度での酵素的液化を保証 することである。一般に、低温液化はデンプンの可溶性デキストリンへの変換に おいて高温液化と比較して効率的ではないと信じられている。 典型的には、ゼラチン化の後、デンプン溶液はαアミラーゼの存在下で10− 20のDEが達成されるまで上昇された温度で保持されるが、通常1−3時間で ある。デキストロース相当(dextrose equivalent:DE) は還元糖全体の濃度を測定するための産業上の規準であり、乾燥重量ベースでD −グルコースとして計算される。加水分解されていない微粒子デンプンは事実上 ゼロのDEを有するが、一方でD−グルコースのDEは100と定義されている 。 αアミラーゼを含むデンプン溶液が保持され得る最大温度は、酵素が得られた 微生物給源およびαアミラーゼ分子の分子構造に依存する。B.スブチリスまた はB.アミロリケファシエンスの野生型株によって生産されたαアミラーゼは、 典型的には、それ以上の温度での過度に急速な熱不活性化のため約90℃より高 くない温度で用いられるが、一方でB.リケニフォルミスの野生型株によって生 産されたαアミラーゼは、約110℃までの温度で用いられても良い。デンプン およびカルシウムの存在は、αアミラーゼを不活性化に対して安定化されること が知られている。にもかかわらず、αアミラーゼは急速な失活を防ぐために約6 より上のpH値で用いられる。低温では、バシルス リケニフォルミス由来のα アミラーゼはデンプン基質に対して5という低いpH値で加水分解活性を示すこ とが知られている。しかしながら、この酵素が通常のジェット温度、例えば10 2℃から105℃でデンプン液化に用いられた場合は、急速すぎる失活を防止す るためにpHは少なくともpH5.7以上に維持されていなくてはならない。こ のpH制限は、不幸なことに、処理の機会の狭い窓を提供しているが、それは6 .0より上のpH値は、マルチュロース等の好ましくない副産物という結果とな るからである。故に、現実に、加水分解されたデンプンの良好な収量を成すため に、液化pHは5.9から6.0に維持されていなければならない。 液化pHに関する別の問題点は、デンプン懸濁液のpHを、ウエットミリング 工程から得られたコーンスターチ懸濁液のpHである約4から5.9−6.0に 引き上げる必要があることである。このpH調整は高価な酸中和物質の添加を要 求し、さらに物質を除去するために最終デンプン変換生産物の付加的なイオン交 換再生を要求する。さらに、液化の後の次の段階で、典型的には液化デンプンの グルコースへの糖化は4−4.5のpHを要求し、それ故、pHは5.9−6. 0から4−4.5へと下方に調整されねばならず、付加的な物質添加と再生段階 が要求される。 液化に続いて、処理されたデンプンはグルコアミラーゼによってグルコースに 糖化される。現在の工程の問題点は、不完全なデンプンの液化、例えばアミラー ゼによるアミロースの不完全な加水分解等により、残存デンプンが糖化混合物中 に存在する場合に生じる。残存デンプンはグルコアミラーゼ加水分解に対して非 常に抵抗性である。それは収量ロスを示し、シロップの下流での濾過を妨害する 。 付加的には、多くのαアミラーゼが、安定性のためにカルシウムの添加を要求 することが知られている。このことはさらに液化のコストを増加させている。 米国特許第5322778号においては、pH4.0から6.0の間での液化 を、硫酸水素またはその塩、アスコルビン酸またはその塩、エリトルビン酸(e rythorbic acid)等の抗酸化剤、またはブチル化ヒドロキシアニ ソール、ブチル化ヒドロキシトルエンまたはαトコフェロール等のフェノール系 抗酸化剤を液化スラリーに添加することにより達成している。この特許に従って は、抗酸化剤は5mMより高い濃度で添加されなければならない。 米国特許第5180669号においては、pH5.0から6.0の間での液化 を、溶液を緩衝するために必要な量を超えて炭酸イオンを破砕されたデンプンス ラリーに添加することにより達成している。炭酸イオンの添加により生じるpH 効果の増加により、スラリーは一般に、水素イオン給源、例えば塩酸または硫酸 等の無機酸の添加によって中和される。 PCT公報第WO94/02597号においては、改善された酸化安定性を有 する変異体αアミラーゼが記載されており、そこにおいては1以上のメチオニン が、システインまたはメチオニンを除くアミノ酸によって置換されている。 PCT公報第WO94/18314号においては、改善された酸化安定性を有 する変異体αアミラーゼが記載されており、そこにおいては1以上のメチオニン 、トリプトファン、システイン、ヒスチジンまたはチロシン残基が、酸化可能で はないアミノ酸によって置換されている。 PCT公報第WO91/00353号においてはバシルス リケニフォルミス αアミラーゼについての、性能特性および液化に関連した問題は、αアミラーゼ を特異的変異Ala−111−Thr、His−133−Tyrおよび/または Thr−149−Ileを有するように遺伝子操作することによってアプローチ されている。 組換えDNA技術を用いた、どの残基がアミラーゼの触媒活性にとって重要な のかを探求するための、および/または、多様なアミラーゼまたはグリコシラー ゼの活性中心内部の特定の残基を改変した場合の効果の探求のための研究は、数 多くの研究者によって実行されてきた(Vihinen et al.,J.B iochem.,vol.107,pp.267−272(1990);Hol m et al.,Protein Engineering,vol.3,p p.181−191(1990);Takase et al.,Bioche mika et Biophysica Acta,1120,pp.281− 288(1992);Matsui et al.,Febs Letters ,vol.310,pp.216−218(1992);Matusi et al.,Biochemistry,vol.33,pp.451−458(1 992);Sogaard et al.,J.Biol.Chem.vol. 268,pp.22480−22484(1993);Sogaard et al.,Carbohydrate Polymers、vol.21、pp. 137−146(1993);Svensson,Plant Mol.Bio l.vol.25,pp.141−157(1994);Svensson e tal.,J.Biotech.vol.29,pp.1−37(1993)) 。研究者はまたどの残基が熱安定性のために重要であるかを研究してきており( Suzuki et al.,J.Biol.Chem.vol.264,pp .18933−18938(1989);Watanabe et al.,E ur.J.Biochem.vol.226,pp.277−283(1994 ));そして1つのグループは、このような方法をバシルス リケニフォルミス のアミラーゼにおいて様々なヒスチジン残基に変異を導入するために利用し、そ の根拠は、他の同様のバシルスアミラーゼと比較して熱安定性であることが知ら れているバシルス リケニフォルミスアミラーゼは過剰のヒスチジンを有してお り、そして、それ故、ヒスチジンの置換は酵素の熱安定性に影響しうることが提 唱されているからである。この研究は、+133位置でのヒスチジン残基および 位置 +209のアラニン残基での安定化変異の同定という結果となった(Decle rck et al.,J.Biol.Chem.,vol.265,pp.1 5481−15488(1990);FR2 665 178−A1;Joye t et al.,Bio/Technology,vol.10,pp.15 79−1583(1992))。 従来技術において成された進歩にもかかわらず、現在の実状より低いpHでの 商業的液化を可能とする低pH値において十分効果的であるαアミラーゼに対す る需要が存在する。同様に、この分野では、ドライミルされた穀物の高温での液 化を可能とする方法に対する需要が存在する。さらに、この分野では、高価なカ ルシウムの添加に対する依存度が減少された、効果的なデンプン液化を可能とす る方法に対する需要が存在する。付加的には、効果的な糖化を確実とするため、 液化段階でのより完全なデンプンの加水分解を達成するためのより効果的な酵素 に対する需要が存在する。市販の酵素は多くの状況下で安定性の問題、例えば、 高アルカリ性および洗剤に関連した酸化剤(漂白剤)レベル等により受け入れ難 いので、そのような条件下での改変された、好ましくは増加された性能特性を有 するアミラーゼに対する需要がある。このように、増加された活性、熱安定性、 pH安定性、酸化安定性またはカルシウム安定性等の、野生型またはプレカーサ ー酵素と比較した酵素活性の改変、維持、または増加とともに成されうる改変さ れた性能特性が、好ましい。発明の概要 本発明の目的は、改変された性能特性、例えばpH安定性、アルカリ安定性、 酸化安定性または酵素活性等を有するαアミラーゼを提供することである。 本発明のさらなる目的は、デンプン液化の間に、添加されたカルシウムイオン の不在下で増加された安定性を有するαアミラーゼを提供することである。 本発明のさらなる目的は、効率的な低pH液化において用いるための改変され たpH安定性を有するαアミラーゼを提供することである。 本発明のまたさらなる目的は、ドライミルされた穀物の高温での効果的な液化 を可能とするαアミラーゼを提供することである。 本発明のなおもさらなる目的は、高pH環境または酸化剤または漂白剤の存在 下で有用であるαアミラーゼを提供することである。 本発明のなおもさらなる目的は、糖化の効率を増加させるための、デンプン分 子のより完全な加水分解を達成するαアミラーゼを提供することである。 本発明に従って、αアミラーゼをコードしている変異DNA配列の発現産物で あるαアミラーゼが提供され、そこにおいてその変異DNA配列は、1またはそ れより多くの、αアミラーゼ残基の性能を改善する効果を有する残基の欠失また は置換によってプレカーサーαアミラーゼから派生されている。 好ましくは、欠失または置換された残基はアスパラギン残基であり、最も好ま しくは、バシルス リケニフォルミスにおけるN188に相当する位置のもので ある。αアミラーゼの熱安定性の改変が望まれている場合は、アスパラギンの置 換は、20の天然に生じるアミノ酸の何れをも含む、他の何れのアミノ酸であっ てもよい。好ましくは、置換はバシルス リケニフォルミスにおけるN188S およびN188Tに相当する。また好ましくは、αアミラーゼはさらにメチオニ ンまたはトリプトファン残基の欠失または置換、特に、バシルス リケニフォル ミスにおけるM15、W138、および/またはM197に相当する位置または V128、H133、S187および/またはA209に相当する残基での欠失 または置換を含んでいる。最も好ましい実施態様においては、αアミラーゼはバ シルス リケニフォルミスにおけるM15L/N188SまたはM15T/N1 88Sに相当する残基での置換を含んで提供される。図面の簡単な説明 図1は、バシルス リケニフォルミスαアミラーゼ由来の、Asn188の特 異的変異の際に有用な変異オリゴヌクレオチドをしめす。この、および続いての オリゴヌクレオチド構築物を示す図においては、太字はオリゴヌクレオチドによ って導入される塩基の変化を示し、下線はオリゴヌクレオチドによって導入され た制限エンドヌクレアーゼサイトを示す。 図2は、変異オリゴヌクレオチドテンプレートのPCR処理に用いられたPC Rプライマーを示す。 図3は、バシルス リケニフォルミス(NCIB8061)由来のαアミラー ゼ遺伝子のDNA配列(配列番号33)および推定される翻訳産物のアミノ酸配 列(配列番号41)をGray et al.,J.Bacteriology ,vol.166,pp.635−643(1986)に記載されたように示し ている。 図4は、バシルス リケニフォルミス由来の成熟αアミラーゼ酵素のアミノ酸 配列(配列番号34)を示す。 図5は、3つのバシルスαアミラーゼの1次構造のアライメントを示す。バシ ルス リケニフォルミスαアミラーゼ(Am−Lich)(配列番号35)はG ray et al.,J.Bacteriology,vol.166,pp .635−643(1986)によって記載されている;バシルス アミロリケ ファシエンスのαアミラーゼ(Am−Amylo)(配列番号36)は、Tak kinen et al.,J.Biol.Chem.,vol.258,pp .1007−1013(1983)によって記載されている;そしてバシルス ステアロサーモフィラスαアミラーゼ(Am−Stearo)(配列番号37) はIhara et al.,J.Biochem.vol.98,pp.95 −103(1985)によって記載されている。 図6はプラスミドpHP13を示しているが、そこにおいてCmRとはクロラ ムフェニコール耐性を意味し、EmRとはエリスロマイシン耐性を意味し、Re p pTA1060とはプラスミドpTA1060からの複製開始点を意味する 。 図7はpBLaprプラスミドを示すが、そこにおいてBLAAとはバシルス リケニフォルミスαアミラーゼ遺伝子を意味し、aprEとはaprE遺伝子 のプロモーターおよびシグナルペプチドをコードしている領域を意味し、Amp RとはpBR322由来のアンピシリン耐性遺伝子を意味し、CATとはpC1 94由来のクロラムフェニコール耐性遺伝子を意味する。 図8はバシルス リケニフォルミスαアミラーゼの遺伝子を担持するpHP .BLプラスミドを示す。 図9はバシルス リケニフォルミスから派生されたαアミラーゼに対応する変 異オリゴヌクレオチドを生産するために用いられたPCR法の図を示す。 図10は、本発明に従った変異体酵素M15T/N188Sを、107℃、6 0ppmカルシウム、pHを変化させたデンプン液化において野生型バシルス リケニフォルミスαアミラーゼと比較した静力学的研究から派生されたグラフを 示す。 図11は、本発明に従った変異体酵素M15T/N188Sを、107℃、p H6.0、カルシウム濃度を変化させたデンプン液化において野生型バシルス リケニフォルミスαアミラーゼと比較した静力学的研究から派生されたグラフを 示す。 図12は、本発明に従った変異体酵素M15T/N188Sを、pH6.0、 60ppmカルシウム、温度を変化させたデンプン液化において野生型バシルス リケニフォルミスαアミラーゼと比較した静力学的研究から派生されたグラフ を示す。 図13は、バシルス リケニフォルミス(配列番号38)、バシルス スブチ リスaprE(配列番号39)およびpBLapr中のバシルス リケニフォル ミス(配列番号40)から派生されたαアミラーゼ中のシグナル配列−成熟タン パク質結合点を示す。詳細な説明 「αアミラーゼ」とは、α(1、4)グリコシド結合で、例えばデンプン、ア ミロペクチンまたはアミロースポリマー中のものを分解すなわち加水分解する酵 素的活性を意味する。ここで用いられるαアミラーゼには、天然に生産されるα アミラーゼ並びに組換体または変異体アミラーゼが含まれる。本発明において好 ましいアミラーゼは、バシルス、特にバシルス リケニフォルミス、バシルス アミロリケファシエンス、またはバシルス ステアロサーモフィラスから派生さ れたもの、およびアスペルギルス(すなわちA.oryzaeおよびA.nig er)等から派生された菌類αアミラーゼである。 「組換えαアミラーゼ」とは、αアミラーゼであって、そこにおいて天然αア ミラーゼをコードしているDNA配列が、αアミラーゼ配列中に天然αアミラー ゼと比較しての1またはそれより多くの置換、挿入、欠失をコードしている変異 体DNA配列を生産するために改変されているものを意味する。 「発現ベクター」とは、DNA構築物であって、適当な宿主中での前記DNA の発現を実行することができる適当な制御配列に連結されたDNA配列を有する ものである。このような制御配列には、転写を行うためのプロモーター、そのよ うな転写を制御するための付加的なオペレーター配列、適当なmRNAリボソー ム結合サイトをコードしている配列および転写および翻訳の終結を制御する配列 が含まれてもよい。好ましいプロモーターはバシルス スブチリスaprEプロ モーターである。ベクターはプラスミド、ファージ粒子、または単に潜在的ゲノ ムインサートである。一旦適当な宿主に形質転換されると、ベクターは複製され 宿主のゲノムと独立に機能しても良く、また、いくつかの場合には、ゲノムそれ 自体の中に組み込まれても良い。本明細書では、プラスミドおよびベクターはし ばしば相互交換可能に用いられるが、それはプラスミドは現在最も良く用いられ ているベクターの型であるからである。しかしながら、本発明は、相当の機能を 果たし当業者に知られているような他の発現ベクターの型を含むように意図され ている。 「宿主菌株」または「宿主細胞」とは、本発明に従ったαアミラーゼをコード しているDNAを含む発現ベクターの好適な宿主を意味する。本発明において有 用な宿主細胞は、一般に原核または真核宿主であり、本発明に従ったαアミラー ゼの発現がそこにおいて成されうる何れの形質転換可能な細胞をも含む。特に、 αアミラーゼが派生された種または属と同じ宿主菌株、例えばバシルス株が適切 である。好ましくは、αアミラーゼ陰性バシルス株(遺伝子欠失)および/また はαアミラーゼおよびプロテアーゼ欠失バシルス株(ΔamyE、Δapr、Δ npr)が用いられる。宿主細胞は、組換え遺伝子技術を用いて構築されたベク ターで形質転換または移入される。そのような形質転換された宿主細胞は、αア ミラーゼまたはその派生体(変異体)をコードしているベクターを複製すること 、または所望のαアミラーゼの発現させることができる。 「液化」または「液化する」とは、それによりデンプンが短鎖長でより低粘度 のデキストリンに変換される工程を意味する。一般にこの工程はαアミラーゼの 添加と同時かまたはそれに続いてαアミラーゼの添加を行う、デンプンのゼラチ ン化に関する。 本発明に従っては、αアミラーゼが提供されているが、それはαアミラーゼを コードしている変異DNA配列の発現産物であり、変異DNA配列はプレカーサ ーαアミラーゼから1またはそれより多くのアスパラギン残基の欠失または置換 によって派生されたものである。また提供されているのは、本発明により提供さ れたαアミラーゼの少なくとも1部を含むアミノ酸配列をコードしている核酸分 子(DNA)、ファージやベクターを含むそのようなDNAを取り込んだ発現シ ステム、そのようなDNAで形質転換された宿主細胞、およびアミノ酸配列をコ ードしているDNA分子に対応しているDNAのアンチセンス鎖である。同様に 、本発明には、宿主細胞中に形質転換された発現システム中に取り込まれている DNAを発現させることによるαアミラーゼの生産のための方法が含まれる。本 発明のαアミラーゼはデンプンの液化において、洗剤の成分として、食品加工に おいて、織物処理において、またはαアミラーゼ活性が有用である何れの他の用 途において用いられても良い。 本発明に従ったαアミラーゼはプレカーサーαアミラーゼのアミノ酸配列から 派生されたアミノ酸配列を含む。プレカーサーαアミラーゼには、天然αアミラ ーゼおよび組換えαアミラーゼが含まれる。αアミラーゼ変異体のアミノ酸配列 は、プレカーサーαアミラーゼアミノ酸配列から、プレカーサーアミノ酸配列の 1またはそれより多くのアミノ酸を置換、欠失または挿入することにより派生さ れている。このような改変は一般に、プレカーサーαアミラーゼ酵素それ自身の 操作というよりはむしろ、プレカーサーαアミラーゼのアミノ酸配列をコードし ているプレカーサーDNA配列のものである。そのようなプレカーサーDNA配 列の操作のために好適な方法には、ここにおいて、またここに参考文献として取 り込まれている共通して所有されている米国特許第4760025号、第518 5258号に開示されている方法が含まれる。 本発明に従ったαアミラーゼは、プレカーサーアミラーゼから派生される。プ レカーサーαアミラーゼは、αアミラーゼを生産可能な何れの給源によって生産 されても良い。好適なαアミラーゼの給源は、原核または真核生物であり、菌類 、細菌、植物または動物を含む。好ましくは、プレカーサーαアミラーゼはバシ ルスによって;より好ましくはバシルス リケニフォルミス、バシルス アミロ リケファシエンスまたはバシルス ステアロサーモフィラスによって生産されて おり;最も好ましくは、プレカーサーαアミラーゼはバシルス リケニフォルミ ス から派生されている。 これまでに配列決定されたほとんど全ての、植物、哺乳類および細菌の範囲に あるエンドアミラーゼの間においてホモロジーが発見されている(Nakaji ma et al.,Appl.Microbiol.Biotechnol. ,vol.23,pp.355−360(1986);Rogers,Bioc hem.Biophys.Res.Commun.vol.128,pp.47 0−476(1985);Janecek.Eur.J.Biochem.vo l.224,pp.519−524(1994))。あるバシルスアミラーゼに は、図5に示されるように、特に高いホモロジーを有する4つの領域が存在する が、そこにおいて下線が引かれた部分が高ホモロジー領域を示している。配列ア ライメントもまた、バシルス エンドアミラーゼの間の関係をマップするために 用いられた(Feng et al.,J.Molec.Evol.,vol. 35,pp.351−360(1987))。バシルス ステアロサーモフィラ スとバシルス リケニフォルミスのアミラーゼの間の相対的配列ホモロジーは約 66%であり、バシルス リケニフォルミスとバシルス アミロリケファシエン スのアミラーゼの間では約81%であると、Holm et al.,Prot ein Engineering,vol.3,No.3,pp.181−19 1(1990)によって決定された。配列ホモロジーも重要である一方、アミラ ーゼまたは他の酵素を比較することにおいて、構造的ホモロジーが重要であるこ とが一般に認識されている。例えば、菌類アミラーゼと細菌アミラーゼとの間の 構造的ホモロジーが示唆され、そしてそれ故に、菌類アミラーゼが本発明の範囲 に含められている。 中でも、αアミラーゼ中のアスパラギン残基に相当する残基がここにおいて欠 失または置換のために同定されている。このように、N188等の特定の残基が アミノ酸位置の番号(すなわち+188)を意味しているが、それは図4に示さ れている成熟バシルス リケニフォルミスαアミラーゼ配列に割り当てられた番 号を参照している。しかしながら、本発明は、バシルス リケニフォルミスの特 定の成熟αアミラーゼの変異に限定されるものではなく、バシルス リケニフォ ルミス αアミラーゼにおいて特に同定された残基に相当する位置のアミノ酸残 基を含むプレカーサーαアミラーゼにも拡張している。プレカーサーαアミラー ゼの残基は、もしそれがバシルス リケニフォルミスαアミラーゼの特定の残基 またはその残基の部分に相同(すなわち1次または3次構造の何れかで相当する 位置にある)または類似(すなわち化学的または構造的に結合、反応または相互 作用するための同じまたは同様の能力を有している)である場合には、バシルス リケニフォルミス αアミラーゼの残基に相当するものである。 1次構造においてホモロジーを達成するために、プレカーサーαアミラーゼの アミノ酸配列は直接、バシルス リケニフォルミスαアミラーゼの1次構造、お よび配列の知られている全てのαアミラーゼにおいて不変であることが知られて いる特定の残基のセットと比較される(例えば図7を参照されたい)。ブタ膵臓 αアミラーゼについて報告されている結晶構造の3次分析により相当する残基を 決定することもまた可能である(Buisson et al.,EMBO J ournal,vol.6,pp.3909−3916(1987);Qian et al.,Biochemistry,vol.33,pp.6284− 6294(1994);Larson et al.,J.Mol.Biol. vol.235,pp.1560−1584(1994);アスペルギルス オ リゼ由来のタカアミラーゼA(Matsuura et al.,J.Bioc hem.(Tokyo)vol.95,pp.697−702(1984))お よびA.ニガー由来の酸性αアミラーゼ(Boel et al.,Bioch emistry,vol.29,pp.6244−6249(1990))は、 前の2つの構造が類似であり、大麦αアミラーゼに関連している(Vallee et al.,J.Mol.Biol.vol.236,pp.368−37 1(1994);Kadziola,J.Mol.Biol.vol.239, pp.104−121(1994))。刊行された予備的な研究があるが(Su zuki et al.,J.Biochem.,vol.108,pp.37 9−381(1990);Lee et al.,Arch.Biochem. Biophys.vol.291,pp.255−257(1991);Cha ng et al.,J.Mol.Biol.,vol.229,pp.235 −238(1993);Mizuno et al.,J.Mol.Biol. , vol.234,pp.1282−1283(1993))、バシルス リケニ フォルミスαアミラーゼについては1つの刊行された構造があるのみである(M achius et al.,J.Mol.Biol.,vol.246,pp .545−549(1995))。しかしながら、数人の研究者が、グルカナー ゼの間(MacGregor et al.,Biochem.J.,vol. 259,pp,145−152(1989))およびαアミラーゼおよび他のデ ンプン代謝酵素の内で(Jaspersen.J.Prot.Chem.vol .12,pp.791−805(1993);MacGregor,Stark e,vol.45,pp.232−237(1993))共通の超2次構造、お よび酵素の間のαアミラーゼに類似の超2次構造とともに配列の類似性を予言し ている(Janeck,FEBS Letters,vol.316,pp.2 3ー26(1993);Janeck et al.,J.Prot.Chem .,vol.12,pp.509ー514(1993))。バシルス ステアロ サーモフィラスの酵素の構造は、タカアミラーゼAのそれをモデルとしている( Holm et al.,Protein Engineering,vol. 3,pp.181−191(1990))。図7に示された4つの高度に保存さ れた領域は活性中心の部分と考えられている多くの残基を含んでおり(Mats uura et al.,J.Biochem.(Tokyo),vol.95 ,pp.697−702(1984);Buisson et al.,EMB O Journal,vol.6,pp.3909−3916(1987);V ihinen et al.,J.Biochem.vol.107,pp.2 67−272(1990))、それにはバシルス リケニフォルミスシステムの 下でのHis+105、Arg+229、Asp+231、His+235、G lu+261およびAsp+328が含まれている。 好ましくは、欠失または置換されるアスパラギン残基はバシルス リケニフォ ルミスにおけるN188に相当する位置にある。αアミラーゼの熱安定性の改変 が望まれている場合は、アスパラギン置換は、20の天然アミノ酸の何れをも含 む他の何れのアミノ酸でも良い。好ましくは、欠失または置換は、バシルス リ ケニフォルミスにおけるN188TまたはN188Sに相当する。また好ましく は、αアミラーゼはさらにメチオニンまたはトリプトファン残基の欠失または置 換を含んでいる。 本発明に従ったαアミラーゼは、αアミラーゼが通常用いられている用途での 使用において有用である改変された性能特性を提供する望ましく予想外の結果を 示した。例えば、本発明に従った、低pHで改変された性能特性を示し、改善さ れた熱安定性、改善されたpH安定性、および/または改善された酸化剤安定性 を含むαアミラーゼは、低pHデンプン液化において有用である。促進された熱 安定性は、それらを取り込んだ製品の貯蔵寿命の延長に有用である。促進された 酸化安定性または改善された性能は洗浄製品において、特に、漂白剤、過ホウ酸 、過炭酸、またはそのような洗浄製品において用いられている過酸の存在下での αアミラーゼの貯蔵寿命を延長するために望ましい。これに対して、減少された 熱安定性または酸化剤安定性は、アミロース分解活性の迅速で完全な消失が要求 される産業工程において有用であろう。 本発明のαアミラーゼは、特にデンプン処理、および特にデンプン液化におい て有用である。商業的に好ましい液化工程の間に存在する条件は、特徴的に、α アミラーゼに改善された低pH性能、改善された熱安定性、および改善された酸 化剤安定性を示すことを要求する、低pHおよび高温および潜在的酸化条件を含 んでいる。従って、本発明に従った、液化において特に有用であるαアミラーゼ は、約6未満、好ましくは約5.5未満、最も好ましくは約5.0と5.5との 間でのpHで改善された性能を示す。付加的には、本発明に従ったαアミラーゼ は、約80−120℃、好ましくは約100−110℃の間の温度での増加され た熱安定性、および酸化剤の存在下での増加された安定性を示すもので特に有用 である。好ましくは、液化において用いられる本発明に従ったαアミラーゼは、 アスパラギンの欠失または置換に加えて、さらに、バシルス リケニフォルミス においてのM15、V128、H133、W138、S187、M197および /またはA209に相当する1またはそれより多くの残基の欠失または置換を含 む。より好ましい実施態様においては、デンプン液化において用いられる本発明 のαアミラーゼは、位置N188に相当する欠失または置換を有する。最も好ま しくは、アミラーゼはバシルス リケニフォルミスにおいてのM15T/N18 8S、M15L/N188S、M15T/H133Y/N188S、M15T/ H133Y/N188S/A209V、M15T/N188S/A209V、M 15T/V128E/H133Y/N188S、M15T/S187D/N18 8S、M15T/H133YまたはM15T/H133Y/A209Vに相当す る置換を有している。 液化において有用であることが当業者に知られている、例えば、抗酸化剤、カ ルシウム、イオン、塩、またはエンドグリコシダーゼ、セルラーゼ、プロテアー ゼ、リパーゼまたは他のアミラーゼ酵素等その他の酵素を含む付加的な成分が、 意図されている反応条件に応じて加えられても良い。例えば、本発明に従ったα アミラーゼと別の給源からのαアミラーゼを組み合わせることにより、特定の液 化条件下での特定の利用を見いだした独特の作用特性を提供しうる。特に、本発 明のαアミラーゼとバシルス ステアロサーモフィラス由来のαアミラーゼの組 合せは、5.5より下のpH値で、相補的な作用パターンによる促進された液化 を提供するであろうことが熟慮された。工程がドライミルされたデンプンのエタ ノール製品への液化に関与しているところの好ましい実施態様においては、バシ ルス ステアロサーモフィラス由来のαアミラーゼと、バシルス リケニフォル ミスにおいてのM15T/N188SまたはM15L/N188Sに相当する置 換を有する本発明に従ったαアミラーゼを含む。 液化の間、デンプン、特にウェットミルまたはドライミルの何れかの工程由来 の微粒子デンプンスラリーは本発明のαアミラーゼによって公知の液化技術に従 って処理される。一般に、デンプン分解工程の第1の段階において、デンプンス ラリーは比較的高い温度(約80℃から約110℃の間)で加熱されることによ りゼラチン化される。デンプンスラリーがゼラチン化された後、αアミラーゼを 用いて液化される。 本発明の別の態様においては、液体、ゲル、または粒状の型で本発明に従った αアミラーゼを含む洗剤組成物が提供されている。そのような洗剤組成物は、貯 蔵寿命を改善するための増加された熱安定性、または、αアミラーゼが洗剤中に 通常存在する漂白剤または過酸化合物に対する改善された耐性を有するような増 加された酸化剤安定を有するところの本発明に従ったαアミラーゼの添加により 、 特に利益があるであろう。このように、本発明に従ったαアミラーゼは、公知の 粉末化、液体またはゲル洗剤で約6.5から約12.0の間のpHを有するもの に有効に配合されうる。本発明の好ましい実施態様はさらに、例えばM15、M 197またはW138等の、それらの開示が参考文献として取り込まれている、 共通して割り当てられている米国特許出願番号第08/289351号および第 08/409771号に記載されているメチオニン残基またはトリプトファン残 基の欠失または置換;PCT公報WO91/00353に記載されているような M133Yでの置換;またはDeClerck,et al.,J.Biol. Chem.vol.265,pp.15481−15488(1990)に記載 されているA209での置換を含む。また好ましくは、洗剤組成物中で用いられ る本発明に従ったαアミラーゼは、位置N188での欠失または置換を有してい る。本発明に従ったαアミラーゼを含む洗剤組成物はさらに、例えばエンドグリ コシダーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、またはその他の酵素、特に バシルス ステアロサーモフィラスから派生されたαアミラーゼ等の他の酵素を 、分野で一般に知られている付加的な成分と同様に含んでいても良い。 本発明のαアミラーゼとプロテアーゼ酵素との組合せを含む本発明の実施態様 は、好ましくは、ここに参考文献として取り込まれている米国Re.34606 に記載されている酸化安定性プロテアーゼを、DURAZYM(Novo No rdisk)、MAXAPEM(Gist−brocades)およびPURA FECT(登録商標)OxP(Genencor International ,Inc.)と同様に含んでいる。そのようなプロテアーゼ変異体(酸化安定性 プロテアーゼ)、および、特にバシルス アミロリケニフォルミス中のM222 に相当する位置のメチオニンの置換を有するような変異体の生産方法は、米国R e.34606に記載されている。 本発明の付加的な実施態様は、本発明に従ったαアミラーゼをコードしている DNAおよびそのようなDNAを含む発現ベクターを含む。DNA配列は、それ らを、操作可能であるように発現ベクター中の発現制御配列に連結し、その発現 ベクターを公知の技術に従って適当な宿主を形質転換するために用いることによ り発現されてもよい。幅広く多様な宿主/発現ベクターの組合せが、本発明のD NA配列の発現において用いられる。有用な発現ベクターには、例えば、染色体 、非染色体、および合成DNA配列の部分、例えばこの目的のために有用なたく さんの公知のプラスミドおよびファージ等が含まれる。さらに、多様な発現制御 配列の何れもが、一般にこれらのベクター中で用いられる。例えば、出願人はバ シルス形質転換体のために好適な発現制御配列は、バシルス スブチリスから派 生されたaprEシグナルペプチドであることを見いだした。 多様な宿主細胞がまた、本発明のDNA配列の発現において有用である。これ らの宿主には、良く知られた真核および原核宿主、例えばE.コリの株、シュー ドモナス、バシルス、ストレプトコッカス、多様な菌類、酵母および動物細胞等 が含まれ得る。好ましくは宿主は、本発明のαアミラーゼを細胞外に発現し、精 製および下流工程を達成する。本発明のαアミラーゼの発現および精製は、その ような工程を実行するための分野で認識された手段を通して実施される。 本発明に従った改善されたαアミラーゼは、野生型バシルスαアミラーゼと比 較された場合にいくつかの重要な利点を提供する。例えば、1つの利点は、通常 のデンプン液化方法に典型的である低pHおよび高温度で見られた増加された活 性である。別の利点は増加されたpHおよび酸化安定性でそれらを洗剤中で使用 可能とするものである。別の利点はより完全なデンプン分子の加水分解がなされ 、それにより工程の流れにおいて残存デンプンを減少させることである。さらに 別の利点は、カルシウムイオンの不在下でのそれらの改善された安定性である。 さらに別の利点は、本発明のαアミラーゼの同じタンパク質量の添加が、野生型 バシルス リケニフォルミスαアミラーゼと比較して、比活性および過酷な条件 下での安定性の両方の改善により、よりすぐれた性能を提供することである。換 言すると、本発明に従ったアミラーゼの一般に改善された安定性のため、本発明 の酵素の増加されたデンプンに対する比活性は、この変異体のより多くの潜在的 性能の利益とさえ解釈される。野生型酵素が不活性化される条件下において、本 発明の酵素のより多くはその増加された安定性により生き残るだけでなく、生き 残ったものはその増加された比活性により、比例してより多くの活性を示す。 以下は、例として示されており、クレームの範囲の限定として解釈されるもの ではない。ここで用いられている略語、特に3文字または1文字のアミノ酸表記 はDale,J.W.Molecular Genetics of Bact eria,John Willey & Sons,(1989),Appen dix Bに記載されている。実施例 実施例1 プラスミドpHP.BLの構築 図3に示されているαアミラーゼ遺伝子はバシルス リケニフォルミスNCI B8061lからクローン化された(Gray et al.,J.Bacte riology,vol.166,pp.635−643(1986))。1. 72kbの、シグナル配列の最後の3つの残基、成熟タンパク質の全体およびタ ーミネーター領域をコードしているPstI−SstI断片を、M13mp18 中にサブクローン化した。以下の型で、バシルス アミロリケファシエンス ス ブチリシン転写ターミネーターを含むように設計された合成オリゴヌクレオチド カセットを用いてBclIおよびSstIサイトの間に合成ターミネーターを付 加した(Wells et al.,Nucleic Acid Resear ch,vol.11,pp.7911−7925(1983))。 pBLaprプラスミドは、バシルス リケニフォルミスαアミラーゼを担持 して構築された。図7に示されている通り、pBLaprは、約6.1kbのプ ラスミドで、pBR322からのアンピシリン耐性遺伝子およびpC194から のクロラムフェニコール耐性遺伝子、aprEプロモーターおよびバシルス リ ケニフォルミスαアミラーゼ(「BLAA」)をコードしている遺伝子を含んで いる。aprEプロモーターは、バシルス スブチリスのアルカリプロテアーゼ のプロモーターおよびシグナル配列をコードしている660bpのHindII I−PstI断片から構築された。PstIサイトは除去され、SfiIサイト をapr/BL接合部付近に付加した。BLAA遺伝子は、上記のように、17 20bpのPStI−SstI断片から成る。ここに記載された仕事において、 pBLaprは、成熟アミラーゼ遺伝子のコード配列の開始部分の5’末端に隣 接したSfiIサイトとともに構築された。特に、pBLapr構築物の5’末 端は、pBLaprからM13BM20(Boehiringer Mannh eim)中に、EcoRI−SstII断片上にサブクローン化され、以下の変 異性オリゴヌクレオチドのためのコード鎖テンプレートが得られた。 このプライマーは、この唯一の制限サイトの存在によって正しい型が検索され ることを可能とする1つのSfiIサイト(下線によって表示)を導入した。E coRI−SstII断片をpBLaprベクターに逆にサブクローン化するこ とにより、SfiIサイトを有するプラスミドのバーションが得られた。 プラスミドpHP13(Haima et al.,Mol.Gen.Gen et.,vol.209,pp.335−342(1987))(図6)を制限 酵素EcoRIおよびHindIIIで消化しその結果得られたベクターをポリ アクリルアミドゲル上で精製し、続いて溶出した。プラスミドpBLaprはH indIII、Asp718で消化され、別のAsp718、EcoRIとの保 温において、ゲル精製された。2つのバンド、HindIII−Asp718( 1203bp)およびAsp718−EcoRI(1253bp)がゲル精製さ れ、ゲルから溶出させ、3通りのライゲーションによりベクター中に連結され、 プラスミドpHP.BLを得たが、このプラスミドはαアミラーゼの発現におい て用いられた(図8)。実施例2 アスパラギン188の置換を有しているαアミラーゼをコードしているプラスミ ドの構築 一連のAsn188(「N188」)の天然アミノ酸のそれぞれでの置換をコ ードしている変異性プライマーが合成され、図1に示されている(配列番号4− 22)。これらの変化を有するαアミラーゼ遺伝子はPCRにより、図9にまと められた手順に従って図2に示されたPCRプライマー(配列番号23−32) を用いて生成された。 段階(1): 変異性プライマーはPCRプライマー、PCR A+およびP CR B−のテンプレートとして用いられ、延長された(61pb)二本鎖DN Aが得られた。各々は異なった位置188でのアミノ酸置換を有しており、N1 88M以外の全ては異なった制限サイトを含んでいた。最初にPCRプライマー は35℃で5分間アニーリングされ、続いて1分間のtacポリメラーゼによる 75℃でのDNA伸長を行った。二本鎖DNAは続いて95℃で1分間融解され 、アニーリングと伸長段階を続いて行った。融解、アニーリングおよび伸長は全 体で30サイクル続けられた。 段階(2): 位置188の上流および下流のDNAが別のPCR反応で作成 された。テンプレートはpBLaprであり、PCRプライマーは、LAAfs 5(配列番号27)およびPCR A−(配列番号24)が上流用;およびPC R B+(配列番号25)およびPCR Cla−SalI(配列番号28)が 下流DNA用であった。DNAは95℃で1分間融解され、45℃で3分間アニ ーリングされ、68℃で3分間伸長された。上流部分は290bpで、下流部分 は498bpであった。この手順はpfuポリメラーゼを用いて18サイクル繰 り返された。同じPCR手順が段階(3)および(4)において用いられた。 段階(3): 段階(2)で記載されている上流部分のDNAを段階(1)で 記載された二本鎖変異性プライマーに取り付けた。プライマーLAAfs5(配 列番号27)およびPCR B−(配列番号26)が用いられた。プライマー設 計の結果として、DNAの2つの断片の取り付けを可能とする、これらの配列の 間の24bpのオーバーラップがある。 段階(4): 段階(2)で記載された下流部分のDNAおよび段階(3)の 生成物が取り付けられ、最終生成物を得た。2つのPCR生産物の間の24bp のオーバーラップが取り付けを可能としている。用いられたプライマーはLAA fs5(配列番号27)およびPCR ClaI−SalI(配列番号28)。 段階(5): 188サイトの上流および下流に固有の制限サイトAsp71 8およびBssHIIがそれぞれ位置している。最終PCR産物はAsp718 およびBssHIIで消化され、333bp断片をポリアクリルアミドゲル電気 泳動により単離し、pHP.BLベクター中にサブクローン化し、pHP.N1 88Xを得た。 変異はジデオキシ配列決定により確認した(Sanger et al.,P roc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,vol.74,pp.5 463−5467(1977))。 図3で用いられたDNA配列およびナンバリングシステムを参照すると、+1 88のアミノ酸位置をコードしているコドンは塩基対812−814である。P CRプライマーA+およびA−は塩基対784−807に相当する。PCRプラ イマーB+およびB−は、塩基対821−844に相当する。PCRプライマー LAAfs5の5’末端は塩基対518に相当する。PCRプライマーPCRC laI−SalIの5’末端は塩基対1317に相当する。Asp718サイト は塩基対724に相当する。BssHIIサイトは塩基対1053に相当する。実施例3 M15およびN188での変異をコードしているプラスミドの構築 アミノ酸15のメチオニンを置換したスレオニンを有するpBLaprプラス ミドを、米国特許出願第08/194664号(PCT公報第94/18314 号)に従って構築した。このプラスミド(pBLaprM15T)をSfiIお よびAsp718で消化し、477塩基対の断片をpHP.BL中にサブクロー ン化し、pHP.M15Tを作成した。上記の実施例1と類似した方法により、 pHP.M15TをAsp718およびBssHIIにより消化しゲル精製し、 ゲルから溶出させた。Asp718からBssHIINおよびpHP.N188 S由来の断片を含む333塩基対の断片をpHP.M15T中にサブクローン化 し、プラスミドpHP.M15T/N188Sを得た。同様の方法により、プラ スミドpBLaprM15LおよびpHP.N188Yから始め、プラスミドp HP.M15L/N188Yが構築された。実施例4 バシルス スブチリスの形質転換、変異体αアミラーゼの発現および精製 αアミラーゼは、バシルス スブチリス中で、実施例1−3に記載されたプラ スミドにより形質転換された後に発現された。pHP13は、E.コリ中および バシルス スブチリス中で複製されうるプラスミドである。異なった変異体を含 むプラスミドがE.コリMM184株を用いて構築され、プラスミドを単離し、 Anagnostopoulos et al.,J.Bacter.,voi .81,pp.741−746(1961)に記載されているようにバシルス スブチリス中に形質転換した。バシルス株は2つのプロテアーゼ(Δapr、Δ npr)(例えばFerrari et al.,米国特許第5264366号 を参照)および1つのアミラーゼ(ΔamyE)(例えばStahl et a l.,J.Bacter.,vol.158,pp.411−418(1984 )を参照)が欠失されている。M15L/N188Yを発現するバシルス株は、 1%不溶性デンプンを含む寒天プレート上で、M15Lを発現する株よりも大き なクリアーゾーン形成を示し、増加されたデンプン加水分解活性を示唆していた 。形質転換後、sacU(Hy)変異(Henner et al.,J.Ba cter.,vol.170,pp.296−300(1988))がPBS− 1を介した移入(Hoch,J.Bact.,vol.154,pp.1513 −1515(1983))により導入された。 分泌されたアミラーゼは所定の手順でバシルス スブチリスの培養から以下の ように回収された:培養上清は、硫酸アンモニウムで20%飽和に調整し、4℃ で1時間撹拌した。遠心分離の後、その結果得られた上清を硫酸アンモニウムで 70%飽和に調整し、4℃で1時間撹拌した。上清の遠心分離の後、その結果得 られた沈殿を50mM酢酸ナトリウム、pH6.0、5mM塩化カルシウムに再 懸濁し、滅菌濾過した。実施例5 αアミラーゼ活性の決定のためのアッセイ 可溶性基質アッセイ:比率アッセイは、Megazyme(Aust.)Pt y.Ltd.によって供給されている終点アッセイキットを基にして発展させた 。基質のバイアル(p−ニトロフェニルマルトヘプタオシド、BPNPG7)を 10mlの滅菌水に溶解させ、続いてアッセイバッファー(50mMリンゴ酸バ ッファー、pH6.7、5mM塩化カルシウム、0.002%Tween20) 中で1:4に希釈した。アッセイは、10μlのアミラーゼを790μlのキュ ベット中の基質に25℃で添加することにより行った。加水分解の比率は75秒 後の410nmの吸光度の変化の比率として測定された。アッセイは0.2吸光 単 位/分まで直線的であった。 αアミラーゼタンパク質濃度は、Bradford,Anal.Bioche m.,vol.72,p.248(1976)に基づきウシ血清アルブミン標準 を用いる標準的なBio−Radアッセイ(Bio−Rad Laborato ries)により測定した。 デンプン加水分解アッセイ:デンプンに対するαアミラーゼ活性は、デンプン か沃素と青色の複合体を形成する能力、およびデンプンが短鎖長デキストリン分 子に加水分解された場合にこの色が消失することに基づいたアッセイを通して決 定した。αアミラーゼの活性は、デンプンの完全なデキストリン化を表す色変化 を生じさせるために要した消化時間の観点から定義された。 使用された試薬は以下の通りである: リン酸バッファー−リン酸二水素カリウム(340g)および水酸化ナトリウ ム(25.3g)を水に溶解させ2lまで希釈した。バッファーを続いて室温ま で冷却しpHを6.2±0.1に調整した。バッファーは2lまで定量フラスコ 中で希釈した。 デンプン基質−10グラム(乾燥基質)の可溶性リントナー(lintner )デンプンを50mlの水に懸濁し、〜300mlの沸騰水中で洗浄した。懸濁 液を再び沸点にし、恒常的に撹拌しながら5分間沸騰させた。デンプン溶液を恒 常的に撹拌しながら室温まで冷却し、125mlのリン酸バッファーを添加した 。溶液は500mlまで水で希釈された。デンプン基質は毎日新鮮なものを調製 した。 ストック沃素溶液−沃素結晶(5.5g)および沃化カリウム(11.0g) を水中に溶解させ、定量的に250mlまで希釈した。溶液は光をさけて保存さ れた。 希釈沃素溶液−沃化カリウム(20g)および2mlのストック沃素溶液を水 中に溶解させ、定量的に500mlまで希釈した。この溶液は毎日新鮮に調製さ れた。 酵素希釈溶液−塩化カルシウム(11.1g)を4lの水に溶解させた。全て の試薬に用いられた水は蒸留または脱塩されていた。 活性が決定されるべきαアミラーゼ試料は、酵素希釈溶液により10−15L U/ml(後に定義)の間に希釈された。多くの商業用αアミラーゼ調製物につ いて、好ましい希釈は2000倍と見いだされた。5mlの希釈沃素溶液のアリ コートを、13x100mm試験管に調合し、10mlのデンプン基質を23x 200mm試験管に置いた。全ての試験管は30℃のウォーターバス中に置いた 。特別のαアミラーゼ色ディスク(カタログ番号620−s5)を装備したHe llige比較器が、リーディングを行うために用いられた。5mlの希釈酵素 (同様に30℃)がデンプン基質と混合され、計時が開始された。適当な時間間 隔、例えば反応の初期には1分間隔で、反応の後期には15秒間隔で、1mlの 酵素−基質混合物のアリコートを、温度調節された希釈沃素溶液を含む試験管に 移した。デンプン−沃素溶液は混合され、13mmの精密正方形チューブに移さ れ、Hellige比較器において標準αアミラーゼ色ディスクと色を比較され た。終了点が近づいた時には、試料は0.25分の間隔で採取された。 試料の色とディスクの色が一致するまでに要した時間は記録され、活性(gま たはmlあたりのリケフォン(liquefon))が以下の式によって計算さ れた: ここにおいて、LU=リケフォンユニット、 V=酵素の容量(5ml) t=デキストリン化時間(分) D=希釈ファクター:希釈酵素のmlまたはgで割った希釈容 積 実施例1−4のように調製された本発明に従った変異体αアミラーゼを、それ らのデンプンおよび可溶性基質に対する比活性について試験した。その結果は、 表1に示されている通り、本発明に従った変異体αアミラーゼは、両方の基質に 対してAA20野生型αアミラーゼと比較してより優れた活性特性を提供するこ とを示している。 実施例6 デンプン液化条件−−液化されたデンプンのDE(デキストロース相当)の決定 デンプン液化は、50フィート、直径0.24インチ(0.21インチi.d .)で、おおよそ直径10インチのコイル−高さ5.5インチに屈曲されたステ ンレススチール管からなる反応器を用いて行った。コイルには、11.5インチ の、前面端部から4フィートに位置されたインライン静的ミキサー(Cole− Parmer #G−04669−60)が装備されていた。コイルの後面端部 には、約20psiの破壊圧力に設定されたSwagelokインライン調整可 能圧力解放バリュー(value)(#SS−4CA−3)が装備されている。 デンプンスラリーはコイルに〜70ml/分の比率でピストン計量ポンプで供給 される。コイルは105.5℃に加熱されたグリセロールウォーターバス中に浸 されて加熱される。バスの温度は循環ヒーター/温度制御器(Fisher S cientific model 7305)を用いて維持される。 パイロットスケールのデンプン液化は、典型的には、混合チャンバーの後ろの 2.51遅延コイルおよびターミナルバック圧力バルブを備えたハイドロヒータ −M103−Mスチームジェット(Hydro−Thermal Corp., Milwaukee,,WI)を用いて行われた。デンプンはMyonoポンプ によってジェットに供給され、スチームは、90−100psiに減少された1 50psiスチームラインによって供給された。温度プローブは、ハイドロヒー タージェットの約10cm後でバック圧力バルブの約5cm前に設置されている 。デンプンはジェットに約350ml/minで導入された。ジェット温度は1 05℃−107℃に保持された。デンプン試料は続いて、ジェットクッカーから 95℃の第2の段階の液化に移され、90分間維持された。 微粒子デンプンはコーンウエットミラーにより得られ、2日間以内に使用され た。デンプンは約30−35%乾燥固体の所望の固体レベルに脱塩水で希釈され 、pHは2.5%NaOHまたは6%HClで必要に応じて調整された。CaC l2・2H2Oの形のカルシウムを添加した。典型的な液化条件は: デンプン 32%−35%固体 カルシウム 40−60ppm(30ppm添加) pH 5.0−6.0 αアミラーゼ 12−14LU/gの炭水化物(乾燥ベース) デンプンの試料は反応器から95℃の第2段階液化バスに移され90分間保持 された。デンプン液化の程度は、第2段階の液化の直後に、試料のデキストロー ス相当(DE)をStandard Analytical Method o f the Member Companies of the Corn R efiners Association,Inc.,第6版、Analyti cal Procedure Committee(1980)に記載された方 法に従って測定された。実施例7 M15T/N188Sと野生型αアミラーゼの105.5℃での液化での比較 実施例1−4に示された通りに作成されたM15T/N188Sの置換を有し ているαアミラーゼをバシルス リケニフォルミスから派生された野生型αアミ ラーゼ(Spezyme(登録商標)AA20、Genencor Inter national,Inc.から市販されている)と105.5℃での液化にお いて比較した。表2に示されている通り、変異体酵素はデンプンのジェット液化 において、特に低いpHにおいて、顕著に増加された性能を提供した。パイロッ トスケールでの、105.5℃での第1の段階の液化、および95℃での第2の 段階の液化を行った。アミラーゼは12LU/炭水化物g(乾燥ベース)で添加 した。 実施例8 M15T/N188Sと野生型αアミラーゼの107℃での液化での比較 実施例1−4に示された通りに作成されたM15T/N188Sの置換を有し ているαアミラーゼをバシルス リケニフォルミスから派生された野生型αアミ ラーゼ(Spezyme(登録商標)AA20、Genencor Inter national,Inc.から市販されている)と107℃での液化において 比較した。表3に示されている通り、変異体酵素はデンプンのジェット液化にお いて、特に低いpHにおいて、DE値で示されているように、液化工程の間に顕 著に増加された性能を提供した。パイロットスケールでの、107℃での第1の 段階の液化、および95℃での第2の段階の液化を行った。アミラーゼは12L U/炭水化物g(乾燥ベース)で添加した。 実施例9 変異体および野生型αアミラーゼについての液化の結果の静力学的分析 Spezyme(登録商標)AA20とM15T/N188S変異体の相対的 な液化性能を、静力学的設計の実験において幅広く探索した。”X−STAT” プログラム、バージョン2.0(Copyright,Wiley Scien tific and Technical Software,John Wi ley & Sons,New York,(1992))を用いて、Box− Behnken階乗実験が設計された:第1の液化温度を106℃から110℃ 、液化pHをpH5.3からpH6.0およびデンプン基質中の全体のカルシウ ムのレベルを30ppmから90ppmで変化させた。この実験に基づいて作成 された表4および表5中のデータは、15のパイロットスケール液化において、 12LU/g乾燥固体基質のSpezyme(登録商標)AA20またはM15 T/N188S変異体をそれぞれ用いて作成されたものである。データは続いて 2次関数モデルに適合された。M15T/N188S変異体に関しては、データ は、等式DE=842.41+28.374xpH−17.557x温度+1. 5005xカルシウム濃度+1.6243(pHx温度)−0.081506( pHxカルシウム濃度)−0.0092099(温度xカルシウム濃度)−16 .841(pH)2+0.038379(温度)2−0.000124(カルシウ ム濃度)2に適合され、回帰についての標準誤差約1.313および平均(R)2 についての説明された変化(explained variation)は93 .99%であった。Spezyme(登録商標)AA20に関しては、データは 、等式DE=−652.0+(132.35xpH)+(4.716x温度)+ (1.3989xカルシウム濃度)−0.050515(pHx温度)−0.0 19603(pHxカルシウム濃度)−0.011118(温度xカルシウム濃 度)−10.206(pH)2+0.02104(温度)2−0.000522( カルシウム濃度)2に適合された。回帰についての標準誤差0.5772および 平均(R)2についての説明された変化(explained variati on)は98.69%であり、これらの等式は計算されたDE対pH、対カルシ ウム濃度、対温度をプロットする曲線を作るために用いられた。107℃およ び60ppmCa+でのこのデータの2次元での表示は図10−12にそれぞれ 示されている。図10−12に示されている通り、変異体アミラーゼは低pH、 低カルシウムレベルおよびより高い温度でのより効率的なデンプン液化を可能と することにより野生型アミラーゼを凌いでいる。 本発明は多様な好ましい実施態様の見地から記述されているが、当業者は、多 様な変更、代用、省略および変化がその精神および範囲から離れることなく成さ れうるであろうことを理解するであろう。従って、本発明の範囲は以下のクレー ムの範囲のみによって、その相当するものを含めて限定されることが意図されて いる。実施例10 熱安定性についての付加的な変異体αアミラーゼの調製および試験 1またはそれより多くの位置V128E、H133Y、S187Dおよび/ま たはA209Vでの置換を有する変異体αアミラーゼを、所望の変異を成すため に適当なPCRプライマーが提供されたことを除いて、およそ実施例1−4で提 供されているように手順に従って調製された。アミラーゼは、野生型バシルス リケニフォルミスαアミラーゼが1087LU/mgタンパク質の比活性を示し た点まで精製された。タンパク質濃度は、野生型酵素のモル吸光係数143.2 55M-1cm-1を用いて、278nmでの吸収により決定された。 多様な変異体の熱失活率は以下の手順に従って測定された。アミラーゼストッ ク溶液は20mM酢酸アンモニウム、4mM CaCl2、pH6.5中に幅広 く透析された。安定性の測定のために、このストックは>50倍で、50mM酢 酸アンモニウム、5mM CaCl2、0.02%Tween20、pH5.0 中に、最終濃度は30から50μg/mlとして希釈した。6つの100μlの アリコートをエッペンドルフチューブに入れ、83℃のウォーターバス中に位置 させた。エッペンドルフチューブは規則的で測定された30秒から5分の間の間 隔で除去され、不活性化を止めるために氷上に置かれた。水溶性基質を用いて、 実施例5のように残存活性をアッセイした。活性の自然対数を保温時間に対して プロットし、直線の傾きから不活性化比率定数が得られた。多様な変異体の結果 は表6に提供されている。 実施例11 変異体アミラーゼの低pH液化性能 M15T/N188SまたはM15T/H133Y/N188Sの置換を含む αアミラーゼを、実施例1−4および10に従って作成し、実施例6に従って液 化の研究において比較した。液化は105.5℃で95℃で90分の第2の保温 とともに、94ppmのSO2を16LU/g炭水化物(乾燥ベース)のアミラ ーゼとともに含んだ条件下で行った。結果は以下の表7において提供されている 。 実施例12 変化しているカルシウムレベルでのM15T/V128E/H133Y/N18 8S、M15T/H133Y/N188SおよびM15T/N188Sの低pH 液化性能 多様な置換を含むαアミラーゼを、実施例1−4および10に従って作成し、 実施例6に従って液化の研究において比較した。液化は105.5℃で、pH5 .50、95ppmのSO2を16LU/g炭水化物(乾燥ベース)のアミラー ゼとともに含んだ条件下で行った。結果は以下の表8において提供されている。 実施例13 変化しているpHレベルでのM15T/H133Y、M15T/H133Y/A 209Vの低pH液化性能 多様な置換を含むαアミラーゼを、実施例1−4および10に従って作成し、 実施例6に従って液化の研究において比較した。液化は105.5℃で、98p pmのSO2を16LU/g炭水化物(乾燥ベース)のアミラーゼとともに含ん だ条件下で行った。乾燥コーンスターチ(Clinton Brand 106 −B Pearl cornstarch、ADM Corn Process ing,Clinton,Iowa)は脱塩水でスラリー化させ(〜23kg、 〜501)、16時間の水和が可能となった。結果は以下の表9において提供さ れている。 実施例14 野生型と比較して改善された変異体αアミラーゼの液化性能 M15T/S187D/N188Sでの置換を含むαアミラーゼを、実施例1 −4および10に従って作成し、実施例6に従って液化の研究において野生型と 比較した。乾燥コーンスターチ(Clinton Brand 106−B P earl cornstarch、ADM Corn Processing, Clinton,Iowa)は脱塩水でスラリー化させ(〜23kg、〜501 )、16時間の水和が可能となった。液化は105.6℃で、等しいアミラーゼ のタンパク質レベル、9.0μgアミラーゼ/g炭水化物(乾燥ベース)(3. 1mgのアミラーゼ/1lの35%乾燥固体デンプンスラリー)で行った。変異 体αアミラーゼから得られる比活性の利益により、アミラーゼの活性は、野生型 は11LU/g炭水化物(乾燥ベース)で、変異体は24LU/g炭水化物であ った。測定された活性は、変異体アミラーゼがヘプタマルトースに対しては野生 型の410%の、デンプンに対しては野生型の210%の活性の増加有している ことを示していた。液化の結果は以下の表10において提供されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 リクアド,キャロル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内 (72)発明者 ロップ,トレイシ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内 (72)発明者 ソルヘイム,リーフ ピー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内 (72)発明者 リンガー,クリストファー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内 (72)発明者 デイ,アンソニー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94304−1013 パロアルト ペイジ ミル ロード 925 ジェネンコア インター ナショナル インコーポレーテッド内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.αアミラーセをコードしている変異DNA配列の発現産物であるαアミラー ゼであって、前記変異DNA配列が少なくとも1またはそれ以上のアスパラギン 残基の欠失または置換によりプレカーサーαアミラーゼから派生されていること を特徴とするαアミラーゼ。 2.前記αアミラーゼがバシルス リケニフォルミスにおいてのN188に相当 する位置の置換または欠失を有していることを特徴とする請求の範囲第1項記載 のαアミラーゼ。 3.前記αアミラーゼがバシルス リケニフォルミスにおいてのN188Sまた はN188Tに相当する置換を有していることを特徴とする請求の範囲第2項記 載のαアミラーゼ。 4.前記欠失または置換がさらにメチオニンまたはトリプトファン残基の欠失ま たは置換を含んでいることを特徴とする請求の範囲第1項記載のαアミラーゼ。 5.前記メチオニンまたはトリプトファン残基の前記欠失または置換が、バシル ス リケニフォルミスにおいてのM15、W138またはM197に相当する置 換または欠失を含むことを特徴とする請求の範囲第4項記載のαアミラーゼ。 6.前記欠失または置換が、バシルス リケニフォルミスにおいてのV129、 H133、S187またはA209に相当する残基の欠失または置換をさらに含 んでいることを特徴とする請求の範囲第1項記載のαアミラーゼ。 7.αアミラーゼをコードしている変異DNAの発現産物であるαアミラーゼで あって、前記変異DNA配列がバシルス リケニフォルミスにおいてのM15T /N188S、M15L/N188S、M15T/H133Y/N188S、M 15T/H133Y/N188S/A209V、M15T/N188S/A20 9V、M15T/V128E/H133Y/N188S、M15T/S187D /N188SまたはM15T/H133Yに相当する置換によってプレカーサー αアミラーゼから派生されたものであることを特徴とするαアミラーゼ。 8.前記メチオニン残基の前記置換が、バシルス リケニフォルミスにおいての M15T、W138YまたはM197Tに相当する置換を含むことを特徴とする 請求の範囲第5項記載のαアミラーゼ。 9.前記プレカーサーαアミラーゼがバシルスから派生されたことを特徴とする 請求の範囲第1項記載のαアミラーゼ。 10.前記プレカーサーαアミラーゼがバシルス リケニフォルミスから派生され たことを特徴とする請求の範囲第9項記載のαアミラーゼ。 11.前記αアミラーゼが位置N188での欠失または置換を有していることを特 徴とする請求の範囲第10項記載のαアミラーゼ。 12.前記αアミラーゼがN188Sの置換を有していることを特徴とする請求の 範囲第11項記載のαアミラーゼ。 13.請求の範囲第1項記載のαアミラーゼをコードしているDNA。 14.請求の範囲第2項記載のαアミラーゼをコードしているDNA。 15.請求の範囲第5項記載のαアミラーゼをコードしているDNA。 16.請求の範囲第6項記載のαアミラーゼをコードしているDNA。 17.請求の範囲第7項記載のαアミラーゼをコードしているDNA。 18.請求の範囲第13項記載のDNAを含む発現ベクター。 19.請求の範囲第14項記載のDNAを含む発現ベクター。 20.請求の範囲第15項記載のDNAを含む発現ベクター。 21.請求の範囲第16項記載のDNAを含む発現ベクター。 22.請求の範囲第17項記載のDNAを含む発現ベクター。 23.請求の範囲第18項記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。 24.請求の範囲第19項記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。 25.請求の範囲第20項記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。 26.請求の範囲第21項記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。 27.請求の範囲第22項記載の発現ベクターで形質転換された宿主細胞。 28.促進された低pH性能を有することを特徴とする請求の範囲第1、6または 7項記載のαアミラーゼ。 29.請求の範囲第1、6または7項記載のαアミラーゼを含むことを特徴とする 洗剤組成物。 30.前記洗剤が汚された織物の洗濯において有用であることを特徴とする請求の 範囲第29項記載の洗剤組成物。 31.前記洗剤が汚された皿の洗浄において有用であることを特徴とする請求の範 囲第29項記載の洗剤組成物。
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