JPH1150687A - 駐車管理機 - Google Patents

駐車管理機

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JPH1150687A
JPH1150687A JP22018197A JP22018197A JPH1150687A JP H1150687 A JPH1150687 A JP H1150687A JP 22018197 A JP22018197 A JP 22018197A JP 22018197 A JP22018197 A JP 22018197A JP H1150687 A JPH1150687 A JP H1150687A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起立して出庫を規制したロック板を踏み倒し
て無理に出庫しようとしても、それが車体より先に車輪
が当たる様な大型の四輪駆動車であっても、出庫できな
いようにした技術の提供。 【解決手段】 駐車スペースの一側方境界部分から内方
に向けロック板が設けられた駐車管理機において、ロッ
ク板とその支持軸とがその長さ方向の略中央部で二分割
されて支持軸14,14はそれぞれが軸支され、ロック
板4,5の起伏装置2,3がエアシリンダ11とラック
12を備えて各支持軸14,14毎に設けられ、支持軸
14はラック12に噛合するピニオン16を備え、両起
伏装置2,3は同時作動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間貸し駐車場に
設置され、起伏作動するロック板により自動車の出入り
を1台ごと管理する駐車管理機に関し、特に無断出庫の
防止に優れた駐車管理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロック板を備えた駐車管理機は、
車一台分の駐車スペースが定められ、その駐車スペース
の一側方境界部分から内方に向けロック板が設けられ、
このロック板は基端に備えた支持軸を回転可能に水平に
軸支されており、そしてこの支持軸を起伏装置によって
回転駆動させることにより、前記ロック板を起伏させる
ように設けられていた。そして、駐車に際し、自動車が
倒伏状態のロック板を乗り越えて駐車スペースに乗り入
れると、起伏装置が作動してロック板が起立状態とな
り、そのロック板が自動車の車輪の外側から車体内部ま
でに亘って対向した状態となり、自動車の出車を規制す
ることになる。また、出庫に際しては所定の手続き(金
銭投入など)を行なうことによりロック板が倒伏し規制
を解除するから、それを乗り越えて出庫することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロック板の起伏だけで自動車の駐車管理を行なうよ
うにしたものでは、起伏装置の地面からの突出をできる
だけ抑えるようにシリンダなどを極力小さなものとして
いるため、ロック板の起立時に自動車が無理に出庫しよ
うとする場合、最低地上高の高い四輪駆動車などでは、
ロック板がデフや車体に当たる前にそのロック板を車輪
で踏み倒して出庫してしまうという問題があった。また
ロック板を無理に倒伏させその起伏装置を破損しても、
自動車がいないため加害者を追求できないという問題が
あった。
【0004】本発明は、上述のような従来の問題点を解
決するために成されたもので、起立して出庫を規制した
ロック板を踏み倒して無理に出庫しようとしても、それ
が車体より先に車輪が当たる様な大型の四輪駆動車であ
っても、出庫できないようにした駐車管理機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明請求項1記載の駐車管理機にあっては、車
一台分の駐車スペースが定められ、該駐車スペースの一
側方境界部分から内方に向けロック板が設けられ、その
ロック板は基端に備えた支持軸を回転可能に水平に軸支
され、前記支持軸を起伏装置によって回転駆動させるこ
とによって前記ロック板を起伏させるようにした駐車管
理機において、前記支持軸とロック板とがその長さ方向
の略中央部で二分割されて支持軸はそれぞれが軸支さ
れ、かつ前記起伏装置が各支持軸毎に設けられると共に
両起伏装置は同時作動可能に設けられていることを特徴
とする。
【0006】また、請求項2記載の駐車管理機にあって
は、請求項1記載の駐車管理機において、前記起伏装置
はエアシリンダと、該エアシリンダで進退駆動されるラ
ックを備え、前記支持軸は該ラックに噛合するピニオン
を端部に備え、前記両エアシリンダはそれぞれ進出用エ
ア回路同士および後退用エア回路同士が一体に連通状態
に連結されていることを特徴とする。
【0007】また請求項3記載の駐車管理機にあって
は、請求項2記載の駐車管理機において、前記両エアシ
リンダはそれぞれ前記ロック板の起立を解除するまで常
に空気が供給されるエアシリンダであることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明の駐車管理機では、自動車が駐車スペー
スに駐車した場合、ロック板は同時に起立してそれぞれ
一対づつ車輪と車体(またはデフ)に対向し、その自動
車の出庫を規制した状態となる。この状態において、そ
の自動車が所定の手続きを取らないで、つまりロック板
が起立したまま出庫しようとした場合、それが大型の四
輪駆動車であれば、まず車輪がそれに対向するロック板
に乗りかかるから、そのロック板は踏み倒されてしま
う。しかしながら車体の下に起立しているロック板は、
車輪に対向したロック板とは支持軸同士が連続していな
いから起立したままの状態で対向する。自動車はその車
体でこのロック板を車輪のようには踏み倒せないから出
庫が不可能となる。
【0009】前記ロック板は、自動車の入・出庫に伴い
それぞれのエアシリンダへのエア供給を同時に行ない、
その支持軸のピニオンをラックの進退で回動させること
により同時に起伏させることができる。
【0010】また、前記起立時のロック板の固定はエア
シリンダへエアを供給し続けることで行なうことにな
る。従って起伏装置の構造が極めて簡単になるし、突出
量も少ない上、取り付けスペースも少なくて済む。この
場合、エアシリンダはロック板を起立させるだけの力し
か発生しないものを設定することができるから、起立時
背の高いロック板を使用して地上高の高い自動車を確実
に駐車管理させ、位置決めセンサ等がなくても地上高の
低い軽自動車でもロック板をソフトタッチさせ、駐車後
は車高が変わってもそれに順応して高さを増し、傷付け
ることなく適正に駐車管理させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。図1は本実施の形態の駐車管理機を示
す平面図、図2は図1のAーA線による断面図、図3は
図1のBーB線による断面図、図4は駐車管理機の設置
状態を示す全体平面図である。
【0012】図において、1は土間コン上に固定される
基台であって、両長辺側に傾斜10を有するように細長
い台形状に形成されている。この基台1の中央部に第1
起伏装置2と第2起伏装置3が並列して配置され、その
両側に第1ロック板4,第2ロック板5が配置されてい
る。前記第1起伏装置2と第2起伏装置3は、それぞれ
複動型のエアシリンダ11と、そのロッド先端に固定さ
れたラック12とで構成されている。このラック12は
基台1上でその短辺と平行方向に進退するように設置さ
れ、側面には基台1上面を転動するローラ13が片側2
カ所づつ設けられている。12aはラック先端側のスト
ッパである。
【0013】前記第1ロック板4と第2ロック板5は、
それぞれ基端側に支持軸14が固定され、その軸心が基
台1の長辺と平行するように配置されている。この支持
軸14は、前記基台1に固定された軸受け15によって
両側が回動自在に支持され、その一端側にはピニオン1
6が装着されている。前記ピニオン16は、穴付きであ
って支持軸14に勘合され、そのボス部16aに止めね
じ16bが螺合されその先端が支持軸14外周面の凹部
に押圧接触するようにして固定されている。また、この
場合、前記ピニオン16は、エアシリンダ11のロッド
が最大前進した状態で前記第1ロック板4、あるいは第
2ロック板5を起立させた状態に配置させるように前記
ラック12と噛合されている。
【0014】図中17はラック12の前進用配管、18
はラック12の後退用配管であり、空圧源側からの配管
をそれぞれティーズで二方向に分け、両エアシリンダ1
1,11を同時に、かつ同一方向に作動させる。尚、前
記エアシリンダ11,11は、それぞれフリーの状態で
前記第1ロック板4,第2ロック板5を支障なく起伏さ
せるが、車体に当たったらその車体を傷付けないで停止
する程度の能力を有するものである。また、19はスロ
ープ板であって前記第1ロック板4と第2ロック板5の
支持軸14側を下方へなだらかに導くものである。
【0015】次に作用を説明する。図4は駐車管理機を
設置した駐車スペースに自動車がバックで進入し駐車し
た状態を示す。図中20は四輪駆動車の後輪、21はデ
フ、22は車止めである。まず、空車状態の駐車スペー
スでは、第1ロック板4,第2ロック板5ともエアシリ
ンダ11,11で倒伏状態となっている。そして、駐車
に際しては、この倒伏状態の第2ロック板5を乗り越え
て自動車を駐車スペースに乗り入れる。この乗り入れに
より制御装置が作動し、駐車時間の計測が開始される。
同時にエアシリンダ11,11がラック12,12を往
動させピニオン16,16を介して第1ロック板4,第
2ロック板5を同時に起立させる。これにより、第1ロ
ック板4が車体下のデフ21に対向し、また第2ロック
板5が車輪20に対向することになって自動車の出庫を
規制することができる。そして、この状態で両エアシリ
ンダ11,11にはロック解除指令までエアが供給し続
けられる。
【0016】そして、駐車する自動車の車高が低い場
合、起立した第1ロック板4,第2ロック板5が自動車
の底に当たることがあるが、この実施の形態では、エア
シリンダがロック板を起立させるだけの力しかないた
め、第1ロック板4,第2ロック板5が自動車の底にソ
フトタッチして急激な衝突が回避され、自動車やロック
板の損傷を防止することができる。また、駐車してロッ
ク板が起立後、乗員が下車することにより車高が高くな
った場合、エアシリンダ11,11が常時作動状態にあ
るから車高の変動に順応してロック板を可動設定範囲内
においてその分起立させることになる。
【0017】そして、所定の料金が精算されると、エア
シリンダ11,11に逆向きに空気圧が供給されラック
12,12が復動することにより、ピニオン16,16
を介して第1ロック板4と第2ロック板5とが倒伏する
ため、この倒伏状態の第2ロック板5を車輪20で乗り
越えて自動車を駐車スペースから出庫させることができ
る。
【0018】また、万一料金の不払い等を意図して、自
動車が前記した駐車状態から第1ロック板4,第2ロッ
ク板5を無理に乗り越えようとした場合、まず車輪20
が第2ロック板5に当接し、この車輪20の回転方向が
第2ロック板5を押し倒す方向であるため、四輪駆動車
のように車輪と馬力が大きいと、この第2ロック板5を
倒伏させてしまう。しかしながら、第1ロック板4は前
記第2ロック板5とは無関係に起立状態を続けるから、
自動車の進行により車体下のデフが第1ロック板4に当
接する。このデフは第1ロック板4をその先端から支持
軸14方向であって土間コン側に押し込む方向に作用す
るからこの第1ロック板4が強固に対向しそれ以上の移
動を阻止することになる。
【0019】以上説明してきたように、本実施の形態の
駐車管理機では、自動車の駐車時に車輪20と対向する
第1ロック板4,および車体下のデフと対向する第2ロ
ック板5を有し、それぞれ専用のエアシリンダ11,1
1で駆動するようにしたので、万一第2ロック板5を倒
伏させても第1ロック板4が阻止続けるので、いかなる
自動車でも不正な出庫を阻止することができる。構造は
大変簡単であり、また、車輪側に配置される第2ロック
板5は、無理に対向しないから破損することもない。第
1ロック板4,第2ロック板5は駐車した自動車の車体
下にソフトに当接するだけの力で起立しているから、自
動車が無理に動かない限りその自動車に損傷を与える事
がない。
【0020】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
などがあっても本発明に含まれる。例えば、第1,第2
起伏装置2,3は同時駆動させずいずれか一方を数分送
れで駆動させるなどとすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の駐車管理機にあっては、前記構成としたため、駐
車した自動車が所定の手続きを取らないで、つまりロッ
ク板が起立したまま出庫しようとした場合、車輪に対向
するロック板が踏み倒されてしまっても、車体の下に起
立しているロック板は起立したままの状態で対向し、自
動車の不正な出庫を防止することができるという効果が
得られる。
【0022】ロック板起伏装置の駆動源にエアシリンダ
を使用し起立を解除するまで常に空気を供給してロック
状態を維持するようにしたので、ロックのメカ装置や位
置調整用のリミットスイッチ等がなくてもロック板は駐
車する様々な自動車の地上からの高さに対応してロック
し、高さが変動しても可動設定範囲内で追随できる。ま
た、このため、構造が大変簡単となってコンパクト化が
図れるし、メインテナンスも簡単に行なえ、しかも製造
コスト、ランニングコストとも安価にすることが可能と
なる。前記エアシリンダは二式に分けたからそれぞれは
力の弱いものを使用でき、自動車に傷付けないようにす
ることができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の駐車管理機を示す平面図で
ある。
【図2】図1のAーA線による断面図である。
【図3】図1のBーB線による断面図である。
【図4】実施の形態の駐車管理機の設置状態を示す全体
平面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 第1起伏装置 3 第2起伏装置 4 第1ロック板 5 第2ロック板 11 エアシリンダ 12 ラック 14 支持軸 16 ピニオン 17 ピストンロッド前進用配管 18 ピストンロッド後退用配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車一台分の駐車スペースが定められ、該
    駐車スペースの一側方境界部分から内方に向けロック板
    が設けられ、そのロック板は基端に備えた支持軸を回転
    可能に水平に軸支され、前記支持軸を起伏装置によって
    回転駆動させることによって前記ロック板を起伏させる
    ようにした駐車管理機において、 前記支持軸とロック板とがその長さ方向の略中央部で二
    分割されて支持軸はそれぞれが軸支され、かつ前記起伏
    装置が各支持軸毎に設けられると共に両起伏装置は同時
    作動可能に設けられていることを特徴とする駐車管理
    機。
  2. 【請求項2】 前記起伏装置はエアシリンダと、該エア
    シリンダで進退駆動されるラックを備え、前記支持軸は
    該ラックに噛合するピニオンを端部に備え、前記両エア
    シリンダはそれぞれ進出用エア回路同士および後退用エ
    ア回路同士が一体に連通状態に連結されていることを特
    徴とする請求項1記載の駐車管理機。
  3. 【請求項3】 前記両エアシリンダはそれぞれ前記ロッ
    ク板の起立を解除するまで常に空気が供給されるエアシ
    リンダであることを特徴とする請求項2記載の駐車管理
    機。
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