JPH11506025A - pcl遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法 - Google Patents

pcl遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法

Info

Publication number
JPH11506025A
JPH11506025A JP9533168A JP53316897A JPH11506025A JP H11506025 A JPH11506025 A JP H11506025A JP 9533168 A JP9533168 A JP 9533168A JP 53316897 A JP53316897 A JP 53316897A JP H11506025 A JPH11506025 A JP H11506025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformed
pcl
penicillin
organism
gene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9533168A
Other languages
English (en)
Inventor
ロドリゲス,バルタサー ミニャンブレス
ブランコ,ホノリナ マルティネス
オリベラ,エリアス ロドリゲス
アロンソ,ベレン ガルシア
カニョン,ホセ マニュエル フェルナンデス
フエンテ,ホセ ルイス バーレド
ガルシア,ブルーノ デエス
サンチェス,カルメン スレイスナー
バリェ,ミゲル アンゲル モレノ
マルドナド,フランシスコ サルト
ロドリゲス,ホセ マリア ルエンゴ
Original Assignee
アンティビオティコス,ソシエダ アノニマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アンティビオティコス,ソシエダ アノニマ filed Critical アンティビオティコス,ソシエダ アノニマ
Publication of JPH11506025A publication Critical patent/JPH11506025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/93Ligases (6)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P37/00Preparation of compounds having a 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring system, e.g. penicillin
    • C12P37/02Preparation of compounds having a 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring system, e.g. penicillin in presence of phenylacetic acid or phenylacetamide or their derivatives not to be used
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/10Type of nucleic acid
    • C12N2310/11Antisense
    • C12N2310/111Antisense spanning the whole gene, or a large part of it

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 pcl 遺伝子は酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼをコードする。シュードモナス・プチダUに由来し、且つ配列SEQ ID NO:1を特徴とするpcl 遺伝子を組換DNA 技術により導入して形質転換CECT 20192突然変異体を得る。これは非形質転換コントロール株と比べ、ペニシリンGの生産性において10%以上の増大を示す。

Description

【発明の詳細な説明】pcl 遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベ ンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法 発明の分野 本発明は、酵素フェニルアセチルCoA リガーゼをコードし、且つ細菌シュード モナス・プチダPseudomonas putida)を起源とする外性遺伝子のコントロール 株における導入及び発現による、優れたペニシリンG生産能力を有するペニシリ ウム・クリソゲヌム(Penicillium chrysogenum)株を獲得するための新規の方 法に関する。 従来技術 ペニシリウム・クリソゲヌムにおけるベンジルペニシリン(ペニシリンG)の 生合成のための経路は、一方ではアミノ酸L−リジンに至る、そして他方では前 記抗生物質に至る線形及び枝分れした代謝経路である(図1参照)。 ペニシリンの特異的な枝分れは、抗菌活性を欠くACV とも呼ばれている線形ト リペプチド(L−α−アミノアジピル−L−システイニル−D−バリン)を供す る3個のアミノ酸(L−α−アミノアジピン酸、L−システイン及びL−バリン )の非リボソーム縮合により開始する(Ref.1)。この変換を触媒する酵素はL −α−アミノアジピル−L−システイニル−D−バリンシンセターゼあり、その 略称はACVSである(Ref.2)。後の段階において、トリペプチドACV はL−シス テイン及びD−バリン残基の環化によりイソペニシリンN(IPN)へと変換される (Ref.3)。この反応はβ−ラクタム及びチアゾールの2個の環を有し、そして L−α−アミノアジピン酸 の残部が側鎖として残っている分子の合成に至る(図1、Ref.3)。IPN はこの 経路における第一分子であり、抗菌活性を有するが、G−生物に対するその効能 は低い。この化合物の合成を担う酵素はイソペニシリンNシンセターゼ(IPNS) である(Ref.3)。その後の段階において(図1参照)、ペニシリウム・クリソ ゲヌム はIPN の中に存在しているL−α−アミノアジピン酸の残部をフェニル酢 酸に置き換え、β−ラクタム及びチアゾール環は保持しているが、側鎖としてフ ェニル酢酸をもつようになった分子を供する。このペニシリン、いわゆるペニシ リンG又はベンジルペニシリンはIPN よりも優れた効能を有し、そしてはるかに 広い抗菌スペクトルを有する。 ペニシリンG生合成の最終段階は少なくとも3通りの酵素反応を必要とする。 第一に、フェニル酢酸が培養培地から細胞に組込まれなければならない。この段 階はPTS と略称される特異的な輸送系により触媒される(図1)(Ref.4)。次 に、フェニル酢酸は、よくは理解されていないが、フェニルアセチル−CoA−リ ガーゼ(PCL)の関与を必要とするメカニズムによりフェニルアセチル−CoA(PA−C oA)へと活性化される。最後に、PA−CoA は酵素アシル−CoA : 6−アミノペニ シラン酸(イソペニシリンN)アシルトランスフェラーゼ(AT)(Ref.5)によ り、このタンパク質は6−アミノペニシラン酸(6−APA)の6−アミノ基のアシ ル化を触媒する又はそうでなければIPN 分子の中に、存在しているL−α−アミ ノアジピン酸の残部とフェニルアセチル−CoA との間での相互変換を触媒するよ うに利用され、第一ケースにおける生成物ペニシリンG及びCoA(基質が6−APA 及びフェニルアセチル−CoA のとき)並びに第二ケースにおけるペニシリンG 、CoA 及びL−α−アミノアジピン酸(基質がIPN 及びPA-CoA のとき)が遊離 される(Ref.6)。 今日までに実施された生化学的及び遺伝子的研究はペニシリンG特異的生合成 経路の酵素の全てを同定し、そしてその遺伝子を特性決定したが、但し精製する ことができず、且つその遺伝子が今まで未知であった酵素フェニルアセチル−Co A リガーゼは除く。更に、ペニシリウム・クリソゲヌムの様々な株(ペニシリン Gの生産性が低いもの及び工業的に利用されているその他の株の双方)において 検出される様々な生合成酵素(ACVS,IPNS及びAT)の量は、そのいづれかがペニ シリンGの生合成における律連段階であると考えられる可能性を否定するには高 すぎる(Ref.7−8)。この理由のため、配列が完全にわかっていないこの経路 における唯一の酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼ(PCL)の研究を開始した。 研究されたペニシリウム・クリソゲヌムの全ての株における検出可能な量の酵素 の欠如は、様々な微生物を、唯一の炭素源としてフェニル酢酸(PA)を含む規定 の組成の培地(最少培地、MM)の中で増殖するその能力について選別しなければ ならないこと、そして更にはフェニルアセチル−CoA リガーゼ活性の存在をこの 選定した株全てにおいて評価しなければならないことを意味する。単離した微生 物の全てのうち、シュードモナス・プチダUの株が選定され、それは新規の酵素 フェニルアセチル−CoA リガーゼ(EC 6,2,1,30)の関与する未知の分解 経路を介してフェニル酢酸を好気的に分解する。この酵素は均質となるまで精製 され、そして生化学的に特性決定されている(Ref.9)。以降我々がPCL と呼ぶ このシュードモナス・プチダU酵素はペニシリウム・クリソゲヌムのIPNS及びAT に非常に似た至適生理化学状態を示し、従ってこの3種の酵素はin vitroで一緒 に作用するものと考えられた。シュードモナス・プチダUのPCL 並びにペニシリ ウム・クリソゲヌム のIPNS及びATはin vitroで結合し得、そして実験室において ペニシリンG及びその他のペニシリンの 生産のためにこの形態で利用される(Ref.10)。スペイン国特許第P8902421及び 2016476 A6に記載のこれらの結果は、シュードモナス・プチダUのPCL がペニシ リウム・クリソゲヌム において発現し得、そしてもしこの酵素が生合成経路にお ける律連段階を担うなら、一層優れたペニシリンGの生産性が達成し得ることが 示唆される可能性をもたらす。 発明の詳細 1.シュードモナス・プチダUにおける酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼ についてコードする遺伝子の単離 Ref.9に記載のMMにおいて増殖させたときにフェニルアセチル−CoA リガーゼ を有するシュードモナス・プチダUの株を、図2に示すプロトコールに詳細の通 りにして、トランスポゾンTn5(Ref.11)の挿入により突然変異させた。フェニ ル酢酸を分解できない株を選定した。それはこの芳香化合物の代謝経路に対応す るいづれかの遺伝子又は遺伝子間領域において挿入が施されたことを示唆する。 全ての突然変異体において、PCL 活性はスペイン国特許第P8902421及び関連公開 物(Ref.9)に記載の通りにしてアッセイした。この目的のため、様々な突然変 異体を同じMMであるか、炭素源としてPCL を誘導しない4−ヒドロキシフェニル 酢酸(4−OHPA)及び分解されないがPCL を誘導できるフェニル酢酸を含むもの の中で増殖させた(Ref.12)。このMMにおいて、4−OHPAは細胞増殖を維持する ために細菌により利用され、一方PAは酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼのイ ンデューサーとして働く。 この簡単な手順により、2通りの群が樹立されるように様々な突然変異体を特 定決定した: a)機能性PCL を有し(いわゆる PCL+)、且つPCL をコードす る遺伝子の後方にこの経路上の遺伝子自体の中に(又は遺伝子間領域の中に)ト ランスポゾンTn5が挿入されている群;及び b)当該活性が検出できないその他の群(いわゆる PCL−)。 この第2群の突然変異体におけるPCL の欠如は2つの理由に基づきうる: 1)それは、トランスポゾンがリガーゼをコードする遺伝子(pcl)の前方に挿 入されたことに基づきうるか(もし、予測通り、PAの分解を司る異化経路の全て が1つのプロモーターのコントロール下にあるなら)、又は 2)Tn5がpcl 遺伝子自体に組込まれた、もしくは調節遺伝子もしくは配列の 中に組込まれたことに基づきうる。 PCL 活性の検出できない突然変異体の一つ、いわゆるE1から、Tn5の末端と 全く同じであり(5' D 3' : ACT TGT GTA TAA GAG TCA G)、且つ放射能ラベル されたオリゴヌクレオチド配列の利用により、Tn5の挿入を同定した。トランス ポゾンに結合したE1突然変異ゲノムのゾーンをプラスミドpUC18 の中にクロー ニングし、そしてエッシェリヒア・コリ(Escherichia coli)株D5α’を慣用 のプロトコール(Ref.13)に従って形質転換させた。次いでこのインサートを配 列決定し、そして突然変異体E1から単離した遺伝子配列とハイブリダイズし、 且つトランスポゾンの隣接ゾーンに対応する遺伝子を、ファージλEMBL4におい て作製したシュードモナス・プチダU DNAライブラリーにおいて探した。陽性ハ イブリダイゼーションを示すファージの全てのうち、シュードモナス・プチダの ゲノムDNA の13,15及び18kbのフラグメントを含むものを選別した。そのうちの 一つ、即ち13kbのインサートを含むものからDNA を抽出し(Ref.13)、それを制 限酵素EcoRIで切断し、そして10kbのフラグメントを選択した。エッシェリヒア ・コリ DH5α’のこのフラ グメントを形質転換ベクターとしてプラスミドpUC18を用いて導入すると、イン サートの存在はこの細菌に唯一の炭素源としてPAを含むMMの中で増殖する能力を 授ける。しかしながら、増殖はシュードモナス・プチダUにおいて観察されるも のよりも遅く、このことはそれがこの化合物の異化を可能にする遺伝子を含むに もかかわらず、それがエッシェリヒア・コリの中で分解する速度ははるかに遅い ことを示唆する。このことは(i)PAの全分解のために必要な1又は複数の遺伝 子が欠失しているか又はそのフラグメントの中で不完全であるという事実(この ことは、細菌がその遺伝子をそれ自体のゲノムの中に存在する別のものに置き換 え、たとえ遅いとしても、それが蓄積した異化物を使用することを強制する)と いう事実、又は(ii)このフラグメントの中に全ての必須遺伝子が存在している にもかかわらず、PA(又はその分解生成物の一つ)を原因とする毒性がエッシェ リヒア・コリ におけるこの化合物の一層効率的な利用を妨げるという事実のいづ れかに基づきうる。更に、プラスミド pUC18+インサートを含まない細菌(エッ シェリヒア・コリ DH5α’)又は10kbのインサートのないプラスミドpUC18 しか 有さないその他はMM+唯一の炭素源としてのPAの中では増殖できないことが示さ れた。このことは、(i)フェニル酢酸の異化が本質的に10kbのフラグメントの 中に含まれている遺伝子の発現に基づくということ、及び(ii)使用したエッシ ェリヒア・コリ 株(DH5’α)が唯一の炭素源としてPAを含むMMの中で増殖でき るようにする任意の機能性酵素を有さないことを明瞭に実証する。その後、有意 な量のフェニルアセチル−CoA リガーゼ活性がエッシェリヒア・コリDH5’αの 無細胞抽出物の中で検出されたため、このフラグメントがpcl 遺伝子を含むこと が確認され、一方、基底レベルでさえその前記活性は pUC18+インサートのない 同じ細菌又はpUC18 しかもたないその他 では検出されなかった。 その後の研究はより独特なフラグメント(2090塩基対)の獲得を可能にし、そ れはpUC18 の中にクローニングされ、PCL 活性を有するタンパク質をコードし、 そしてその制限分析を図3に詳細する。pcl 遺伝子のヌクレオチド配列をSEQ ID NO : 1とする。 この遺伝子によりコードされるタンパク質のアミノ酸配列をSEQ ID NO : 2と する。リガーゼ活性の決定はRef.9に記載の通りにして実施されているが、今回 は100μg/mlの抗生物質アンピシリンの添加された(プラスミドpUC18 の中に 存在するβ−ラクタマーゼをコードする遺伝子を含む細胞を分析する場合)又は 細胞がプラスミドを含まないなら抗生物質の入っていないLB培地(Luria−Bertan i,Ref.13)の中で増殖させたエッシェリヒア・コリの無細胞抽出物で出発した。 全ケースにおいて、細菌は1/10に希釈した培養物の吸収(Abs540nm)が 0.2の ときに回収した。このような条件下で、pcl 遺伝子を担持するインサートを含ま ない細胞のない抽出物の中に存在するPCL の比率は全タンパク質に対して23%で あった。シュードモナス・プチダUから予め精製したタンパク質のアミノ末端の 分析により得られたオリゴペプチドの全てがこの配列の中、及び同じ酵素のトリ プシン酒化物により得られるその他の中に見い出された。このタンパク質はAMP 結合部位に対応する共通配列(SSGTTGKP)を示した(Ref.14−15)。更に、この 酵素を pUC18+図3に表示のインサートで形質転換したエッシェリヒア・コリDH 5α’株から精製し、(i)発現されたそのタンパク質はシュードモナス・プチ Uから得られるものと同じ分子量を有する;及び(ii)この酵素はペニシリウ ム・クリソゲヌム のIPNS及びATにも連結し得、ペニシリンGのin vitro合成を供 する;ことが示される。 しかしながら、ベクターとしてプラスミドpUC19 を用いてエッシ ェリヒア・コリ DH5α’において発現させると、PCL 活性は検出できなかった。 このことは、シュードモナス・プチダUプロモーターがエッシェリヒア・コリの 中で発現されないか、又はDNA フラグメントにおいて有用なプロモーター配列が ないことを示唆する。 その後の研究は、図3に示すフラグメントを酵素エキソヌクレアーゼIII/ヌ クレアーゼS1によりそれを消化することにより短くするように実施され(PROME GA社より供給された Erase−a−ベースシステムを用い)(Ref.16)、クローンB al116(SEQ ID NO : 8)が得られ、これは(PCLをコードするものの前方におい て)配列フラグメントを失っているが、シュードモナス・プチダUから精製したP CL と同じアミノ末端配列(MNMYH)を保持していた。2090塩基対のフラグメントを 様々な時間にわたってエキソヌクレアーゼIII/ヌクレアーゼS1(Erase−a− ベースシステム)(Ref.16)により消化して得られる様々な遺伝子配列の分析は エッシェリヒア・コリの中のこのようなDNA フラグメントの発現がアミノ末端配 列のみの変化した種々のPCL をもたらすことを示唆した。エッシェリヒア・コリ において発現したPCL 活性の分析(表1)は、シュードモナス・プチダUから精 製したもの及びクローンBal116によりコードされるものの双方に対応する天然タ ンパク質のアミノ末端(MNMYH)が酵素活性の任意の有意な変化抜きで変えられう ることを示した。即ち、長めのアミノ末端(MTMITNSSNSSEAMNM)を有するPCL を コードするクローンBal112(SEQ ID NO : 7)はクローンBal116から発現された ものと同じ活性を保持していた。同じことがクローンBal142(SEQ ID NO : 10) 及びBal101(SEQ ID NO : 3)により発現されたタンパク質の活性についての研 究で起こり、それらのアミノ末端はかなり短くなった(MTMITNSRYH及びMTMITNSS DAのそれぞれ)。クローンBal110(SEQ ID NO : 6)から、アミノ末端(MTMITNS SWRAAYKNNSSEAM NMYH)が内部WRAAYKN 配列の存在に基づきBal112に対応する構築体によりコード されるものよりも長いタンパク質が得られた。このタンパク質は任意のPCL 活性 を示さなかった。それは活性を変えることなくタンパク質のアミノ末端に一定の 修飾を導入することが可能ではあるが、その他、例えば上記のものは、天然タン パク質の完全配列を保つにもかかわらず非機能的な酵素をもたらすことを示す。 この結果は極めて興味深く、なぜならpUC18 ポリリンカーに属するMTM 配列が存 在していることを条件に、エッシェリヒア・コリにおいてクローニングされたPC L はそれ自体のATG から発現されないことを示すからである。ポリリンカー(MTM )の中に存在している2個のメチオニンの重要性を確立する狙いで、プラスミド の2組のATG の間に位置する2個のシトシンの一方の欠失が生じており、その結 果停止シグナルができているpUC18 の変異体を利用した。この突然変異プラスミ ドにおける配列をSEQ ID NO : 11とする。このCの欠失はリーディングフレーム シフトを及ぼし、従ってタンパク質は第2メチオンでしか出発できなくなってし まう。このベクターを用い、天然PCL のアミノ末端の中に存在する2個のメチオ ニンをコードするヌクレオチド配列も有さない構築体の発現についての研究を行 った(この場合、構築体Bal142)。発現されたPCL の分析は機能性タンパク質が できたことを示し、ポリリンカーの第二ATG がクローニングされたPCL の出発点 を占めることを示す。 オリジナルのプラスミドpUC18 において作り上げたその他の構築体において( それにおいては3つのリーディングフレームの中に停止シグナルがある)、天然 タンパク質のアミノ末端から種々のPCL が合成し始めた(これはクローンBal106 ではSEQ ID NO : 4−,Bal107ではSEQ ID NO : 5−,Bal116及びBal117ではSE Q ID NO : 9−)。 これらのデーターは全て下記の所見がまとめられるようにする: a)クローニングした遺伝子がシュードモナス・プチダUの中の酵素PCL をコ ードするものに対応する; b)エッシェリヒア・コリDH5α’におけるこのタンパク質の発現はプラスミ ドpUC18 の中に存在するβ−ガラクトシダーゼのプロモーターにより支配されて いる;及び c)アミノ末端配列への個々の修飾は機能性PCL を供し、一方アミノ酸配列WR AAYKN(Bal112)の導入はフェニルアセチル−CoA リガーゼ活性の完全消失を供す る。 2.糸状菌ペニシリウム・クリソゲヌムにおけるシュードモナス・プチダU遺 伝子の発現 シュードモナス・プチダUのpcl 遺伝子が特性決定できたら、次の課題はこの 糸状菌におけるその発現が一層大量のペニシリンGの生産性を直接もたらすかを 狙いとして、それをペニシリウム・クリソゲヌムの中に導入することである。 ペニシリウム・クリソゲヌムWis 54−1255をコントロール株として選定した。 Sanchez ら(Ref.17−18)記載の手順を利用し、最少培地の中で増殖させた菌糸 体からプロトプラストを得た。このプロトプラストをpBC 由来のプラスミド(St ratagene)で形質転換させた。このプラスミドは抗生物質フレオマイシンに対し て耐性な遺伝子(Ref.19)、遺伝子pcbAB のプロモーター、ペニシリウム・クリ ソゲヌム のACVS(Ref.19)、シュードモナス・プチダUのpcl 遺伝子(Bal101と 表示の構築体から出発)及びペニシリウム・クリソゲヌムのtrpC遺伝子のターミ ネーターを含む。構築体pALPs9(図4)は以下の通りにして作った:末端をフ レノウ(Ref.13)で補完した 1.2kbのフラグメント NcoIを、二方向プロモータ ーpcbAB−pcbC(P pcbAB,Ref.19参照)を含む2316bpのフラグメントBamHIを担 持するプラスミドpALP498 から単離した。このフラグメントを、EcoRIで予め消 化し、フレノウで補完し、そして脱リン酸したBal101に結合させ、両方向におい て挿入を施した pALPs1及び pALPs2を得た。クローン pALPs1はpcl 遺伝子を プロモーターpcbAB のコントロール下に含む。XbaIによるこのプラスミドの消 化、クレノウによる末端の補完及びHindIIIによるその後の消化により、romo−H indIII末端を有する 2.8KBのフラグメントが得られ、これはpcbAB プロモーター −pcl 遺伝子複合体を含んだ。このフラグメントを、XhoIで消化し、クレノウ で補完し、そして最後にHindIIIで消化した菌類形質転換ベクターpAL fleoの中 にサブクローンした。フレオマイシン耐性カセット(bler)と同一方向においてpc bAB プロモーター−pcl 複合体の挿入された得られるプラスミドを pALPs8と称 する。最後に、pcl 遺伝子とフレオマイシン耐性カセットとの間に位置する pAL Ps8のEcoRV部位の中にペニシリウム・クリソゲヌムのtrpC遺伝子(TtrpC)のタ ーミネーターを含む725bp のフラグメントを導入した。適正な方向においてtrpC ターミネーターを抱える構築体を pALPs9と称し、そしてペニシリウム・クリソ ゲヌム の種々の株の中でのpcl 遺伝子の発現のために用いた。この構築体を図4 に示す。 フレオマイシン耐性遺伝子(bler)を発現するペニシリウム・クリソゲヌムの形 質転換株を選別し(Ref.19)、そして分析した。選定した全ての形質転換体は、 種々の形質転換体のDNA 及びpcl 遺伝子に対応する2本の内部オリゴヌクレオチ ド(その対応の配列は:5' D 3' : ATC TGG GEC GGG AAC AC 及びGGC GCA AGG GEG ACA A である)を利用するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)による増幅を実施し たときに全てのケースにおいて予測のものと同等のサイズ(651塩基対)の対応の 配列が得られたことの事実により示される通り、pc l 遺伝子を担持していた(図8)。しかしながら、非形質転換コントロール株又 はpcl 遺伝子を失った構築体(図5)のいづれにおいても増幅は観察されず、こ のことは(i)この遺伝子がペニシリウム・クリソゲヌムのゲノムの中には存在 しないこと及び(ii)増幅できる任意の類似配列がないことを示す。分析したフ レオマイシン−耐性形質転換体の98%がpcl インサートを含んでいた。 この研究を完了するため、4種の形質転換体及び非形質転換コントロールを選 別し、そして遺伝子の発現(無細胞抽出物中のフェニルアセチル−CoA リガーゼ 活性の出現)及びそのベンジルペニシリン生産に対する作用の双方を分析した。 このタイプの研究のため、コントロール及び選別した形質転換体を完全生産培地 のプレートに接種した。そのg/lでの組成は下記の通りである:コーンスティ ープ固形物30、ラクトース30、フェニル酢酸1、寒天20g及び蒸留水1lに至る まで。pHをNaOH(30%w/v)で 6.5に調整し、そして10gのCaCO3を加えた。 調製後、その培地を 121℃で30分滅菌し、そして直径9cmのペトリ皿当り30mlの 割合で分注した。その皿に種々のコロニーから集めた胞子を接種し、そして25℃ で9日間インキュベーションした。この時点で皿当り10mlの滅菌H2O を加え、そ して各形質転換体の胞子を集めた。これらの株をg/l表示でコーンスティープ 20、スクロース20及び可溶性トウモロコシ蒸留物(DDS)20を含む接種培地に接種 した。この培地のpHを 5.7に調整し、そして5gのCaCO3を加えた。この培地を5 0mlの上記の培地を含む 250mlのエーレンマイヤーフラスコに分注した。このフ ラスコをオートクレーブの中で 121℃で30分滅菌し、そして冷却後、それらに109 個の胞子/mlを含む胞子培地1mlを接種した。このフラスコをGallenkampオー ビタルシェーカーの中で25℃にて230rpmで24hインキュベーションした。この培 養物のアリコート 2.5mlを先に記載の通 りに調製した30mlの完全生産培地(寒天抜き)を含む 250mlのエーレンマイヤー フラスコそれぞれを接種するのに用いた。発酵は56hにわたり実施し、研究した 種々の株における生産されたペニシリンの量、乾燥重量(mg/ml)及びPCL の有 無を決定するために種々の時間においてアリコートを取った。菌糸体を濾過によ り集め、2000容量の滅菌蒸留H2Oで洗い、そして濾紙で乾かし、そして 1.5gの アリコートのウェスト菌糸体(600mg乾燥重量に相当)を1mMのフェニルメチルス ルホニルフルオリド(PMSF)を含む 0.5Mのリン酸バッファー溶液pH 8.0の中に 再懸濁し、そしてそれを直ちに音波処理により破砕した。その抽出物を破壊され ていない細胞及び細胞壁を排除するために遠心分離し、そしてその上清液をフェ ニルアセチル−CoA リガーゼ活性を評価するために使用した。この手順は、先に 述べた通り、シュードモナス・プチダの分析のために採用したものに従った(Re f.9及びスペイン国特許第P8902421号)参照)。フェニルアセチル−CoA(PA−Co A)の形成はWaters 600ポンプ、Waters 481検出器、10μmのNucleosil C18 カラ ム(250×4.6mm)、Wisp 717自動インジェクター及びWatersコンピューターシステ ム(Millenium 2010)より成る高圧液体クロマトグラフィーを利用するHPLCによ りモニターした。注入容量は50μlとした。移動相として 0.2Mのリン酸カリウ ムpH 4.5/イソプロパノール(90:10 vol/vol)を利用した。流速は1ml/min とし、そして選定した波長は 254nmとした。これらの条件下で、PA−CoA は 19. 30分の保持時間を有し、そしてフェニル酢酸(PA)は10.8分の保持時間を有した 。様々な形質転換体の分析はフェニルアセチル−CoA リガーゼ活性がその全てに おいて検出されることを示し、一方これはコントロールにおいては出現せず(表 II参照)、このことはシュードモナス・プチダUのpcl 遺伝子がペニシリウム・ クリソゲヌム において発現されることを 示す。このようにして得られた形質転換体はスペイン国Standard Cultures Coll ectionに寄託され、登録番号CECT20192 が付与されている。 培養培地の中に蓄積したペニシリンGの量はWaters510 ポンプ、Varian2050検 出器、5μmのHyperil ODS カラム(100×4.6mm)及びWisp 717自動インジェクタ ーより成る設備を用いるHPLCにより評価した。注射容量は20μlとした。移動相 として0.05Mの酢酸アンモニウムpH 6.8/メタノール(60:40 vol/vol)を使用 した。流速は 0.8ml/分とし、そして選定した波長は235nm とした。これらの条 件下で、ペニシリンGの保持時間は 4.5分であった。表IIからわかる通り、全て の形質転換体がコントロール株よりも84%〜121%多くペニシリンGを生産し、 このことはペニシリウム・クリソゲヌムにおけるシュードモナス・プチダIのpc l の発現がこの糸状菌でのペニシリンGの合成を著しく高めるのに役立つことを 間違いなく実証する。 図面の詳細な説明 図1 ペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンGCベンジ ルペニシリンの生合成のための経路。 ACVS:ACVシンテターゼ P.クリソゲヌム:424kDa A.クリソゲヌム:415kDa PM A.ニドゥランス:422kDa S.クラブリゲルス:283kDa リソバクター・ランタムゲヌス:411kDa ノカルディア・ラクタムドゥランス:404kDa pH : 7.5−8.2 T :24−26℃ IPNS:イソペニシリンNシンターゼ 図2 トランスポゾンTn5による突然変異誘発のプロトコールの図式。 Rif :リファンピシン20μg/ml;Km:カナマイシン25μg/ml; PA :フェニル酢酸;Fru :フルクトース;Ma:Ref.13記載 の組成を有する最少培地。 1 混合段階 2 12000rpmで3分の遠心 3 エッシェリヒア・コリシュードモナス・プチダの沈殿 物。その40μlを集め、そしてLB培地(Ref.13)を有す る皿上のフィルターに載せる。 4 希釈 5 選別 A 突然変異体 図3 インタクトシュードモナスpcl 遺伝子 図4 ペニシリウム・クリソゲヌムpcbAB 遺伝子のプロモーター のコントロール下で発現するシュードモナスpcl 遺伝子 図5 開始剤として表示のオリゴヌクレオチドを用いる、pcl 遺伝 子の配列の一部の増幅。 (1)シュードモナス・プチダU;(2)エッシェリヒア・ コリ+pUC18+2090pbインサート; (3)エッシェリヒア・コリ+pUC18(インサートなし); (4)ペニシリウム・クリソゲヌムWis 54−1255コントロール; (5)〜(8)構築体 pALPs9の中にpcl 遺伝子を含むペニ シリウム・クリソゲヌムの種々のCECT20192 形質転換体; (9)pcl遺伝子のないpALPs9に類似の構築体を含むペニ シリウム・クリソゲヌムの形質転換体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C12N 15/09 ZNA C12R 1:40) (C12N 1/15 C12R 1:82) (C12N 1/15 C12R 1:66) (C12N 1/15 C12R 1:865) (C12N 9/00 C12R 1:40) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN,YU (72)発明者 ロドリゲス オリベラ,エリアス スペイン国,エー−24006 レオン,カリ ェ レイェス カトリコス,21 (72)発明者 ガルシア アロンソ,ベレン スペイン国,エー−24007 レオン,カリ ェ ヤルディン ドゥ サン フランシス コ,13 (72)発明者 フェルナンデス カニョン,ホセ マニュ エル スペイン国,エー−28002 マドリッド, カリェ ベラスケス,146 (72)発明者 バーレド フエンテ,ホセ ルイス スペイン国,エー−24003 レオン,カリ ェ モイセス ドゥ レオン,ボルケ 15 (72)発明者 デエス ガルシア,ブルーノ スペイン国,エー−24003 レオン,カリ ェ ヘネラリシモ,7 (72)発明者 スレイスナー サンチェス,カルメン スペイン国,エー−24010 レオン,カリ ェ エスラ,10 (72)発明者 モレノ バリェ,ミゲル アンゲル スペイン国,エー−24009 レオン,カリ ェ ユアン ドゥ ラ コサ,3 (72)発明者 サルト マルドナド,フランシスコ スぺイン国,エー−28023 マドリッド, プラド ドゥ ソモサグアス,カリェ デ ル アグレゴ,33 (72)発明者 ルエンゴ ロドリゲス,ホセ マリア スペイン国,エー−24003 レオン,カリ ェ ヘネラリシモ,3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン )の生産性を高めるための方法であって、酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼ をコードするpcl 遺伝子のこの糸状菌における発現を特徴とする方法。 2.前記pcl 遺伝子が細菌シュードモナス・プチダUより獲得したものである ことを特徴とする、請求項1記載の方法。 3.ペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性が、非形質転換コントロー ル生物と比べ、形質転換された生物において10%以上高まっていることを特徴と する、請求項1又は2記載の方法。 4.SEQ ID NO : 1に記載のヌクレオチド配列を特徴とする、シュードモナス ・プチダ Uのpcl 遺伝子。 5.図3の制限地図により規定される、請求項4記載の組換DNA。 6.シュードモナス・プチダUの酵素フェニルアセチル−CoA リガーゼに対応 する、SEQ ID NO : 2として特定されるアミノ酸配列。 7.請求項4もしくは5記載のDNA 化合物又はそのフラグメントを担持するベ クター。 8.pcl 遺伝子自体のそれとは異なる発現シグナルのコントロール下にある、 請求項7記載のベクター。 9.前記発現シグナルがペニシリウム・クリソゲヌムから得られるものである ことを特徴とする、請求項8記載のベクター。 10.プラスミドより成ることを特徴とする、請求項7〜9のいづれか1項記載 のベクター。 11. pALPs9より成ることを特徴とする、請求項10記載のプラス ミド。 12.制限条件下で請求項4又は5記載のDNA 化合物とハイブリダイズできるこ とを特徴とするヌクレオチド配列。 13.請求項7〜11のベクター内に全体的に又は部分的に組込まれている請求項 4又は5記載のDNA 配列が導入されていることを特徴とする、形質転換宿主生物 。 14.原核細胞、好ましくはエッシェリヒア・コリ又は放線菌より成ることを特 徴とする、請求項13記載の形質転換宿主生物。 15.原核細胞、好ましくはペニシリウムアスペルギルスアクレモニウム又 はサッカロマイセス属の原核細胞より成ることを特徴とする、請求項13記載の形 質転換宿主生物。 16.ペニシリウム・クリソゲヌムアスペルギルス・ニドゥランスAspergil lus nidulans )、アクレモニウム・クリソゲヌムAcremonium chrysogenum)又 はサッカロマイセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisae)より好適に成るこ とを特徴とする、請求項15記載の形質転換宿主生物。 17.CECT 20192又はその突然変異体もしくは形質転換誘導体の純株より成るこ とを特徴とする、請求項16記載の形質転換宿主生物。 18.ペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性の高まった形質転換生物を 獲得するための方法であって、下記の操作 a)SEQ ID NO : 1又はそれに由来する組換DNA の化合物を全体的に又は部分 的に担持するベクターを構築する、 b)前記ベクターを宿主生物に導入し、SEQ ID NO : 2を発現する形質転換生 物を得る、 c)非形質転換コントロール生物と比べ、ペニシリンG(ベンジルペニシリン )の生産性が80%以上高まった形質転換生物を選別する; を含んで成ることを特徴とする方法。 19.構築したベクターが請求項7〜11に記載のものであることを特徴とする、 請求項18記載の形質転換生物を獲得するための方法。 20.前記形質転換宿主生物が請求項13〜17に記載のものである、請求項18記載 の方法。
JP9533168A 1996-03-18 1997-03-18 pcl遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法 Pending JPH11506025A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ES9600664 1996-03-18
ES09600664A ES2108651B1 (es) 1996-03-18 1996-03-18 Procedimiento para incrementar la produccion de penicilina g (bencilpenicilina) en penicillium chrysogenum mediante la expresion del gen pcl.
PCT/ES1997/000069 WO1997035013A1 (es) 1996-03-18 1997-03-18 PROCEDIMIENTO PARA INCREMENTAR LA PRODUCCION DE PENICILINA G (BENCILPENICILINA) EN PENICILLIUM CHRYSOGENUM MEDIANTE LA EXPRESION DEL GEN pcl

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11506025A true JPH11506025A (ja) 1999-06-02

Family

ID=8294236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9533168A Pending JPH11506025A (ja) 1996-03-18 1997-03-18 pcl遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6251655B1 (ja)
EP (1) EP0831150A1 (ja)
JP (1) JPH11506025A (ja)
AU (1) AU2029797A (ja)
ES (1) ES2108651B1 (ja)
WO (1) WO1997035013A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014073674A1 (ja) 2012-11-09 2014-05-15 国立大学法人東北大学 糸状菌の高密度培養株を用いた有用物質生産方法
WO2018203566A1 (ja) 2017-05-02 2018-11-08 国立大学法人東北大学 変異型糸状菌及び当該変異型糸状菌を用いた物質生産方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1978652B (zh) * 2005-11-30 2010-11-17 华北制药集团新药研究开发有限责任公司 编码产黄青霉谷胱苷肽转移酶的基因及其应用
CN107299060B (zh) * 2017-06-12 2020-08-11 华北制药股份有限公司 一种青霉素高产菌株及其筛选方法和应用

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05502592A (ja) * 1990-10-15 1993-05-13 ギスト ブロカデス ナムローゼ フェンノートシャップ 形質転換株の選択マーカー系
ES2033590A6 (es) * 1991-04-19 1993-03-16 Antibioticos Sa Procedimientos para sintetizar fenilacetil-coa y para producir bencilpenicilina
GB9513403D0 (en) * 1995-06-30 1995-09-06 Smithkline Beecham Plc Novel product

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014073674A1 (ja) 2012-11-09 2014-05-15 国立大学法人東北大学 糸状菌の高密度培養株を用いた有用物質生産方法
US11015175B2 (en) 2012-11-09 2021-05-25 Tohoku University Method for manufacturing useful substance in which high-density cultured strain of filamentous fungi is used
WO2018203566A1 (ja) 2017-05-02 2018-11-08 国立大学法人東北大学 変異型糸状菌及び当該変異型糸状菌を用いた物質生産方法
US11021725B2 (en) 2017-05-02 2021-06-01 Tohoku University Mutant filamentous fungus and substance production method in which said mutant filamentous fungus is used
EP4431608A2 (en) 2017-05-02 2024-09-18 Tohoku University Mutant filamentous fungus and substance production method in which said mutant filamentous fungus is used

Also Published As

Publication number Publication date
AU2029797A (en) 1997-10-10
ES2108651A1 (es) 1997-12-16
EP0831150A1 (en) 1998-03-25
ES2108651B1 (es) 1998-07-16
US6251655B1 (en) 2001-06-26
WO1997035013A1 (es) 1997-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100227711B1 (ko) 7-아미노세팔로스포란산 및 7-아미노데아세틸세팔로스포란산 제조를 위한 신규한 생물학적 공정
EP0532341B1 (en) Novel bioprocess for preparing 7-ADCA
CN1124347C (zh) 2-氨基-4-甲膦酰丁酸抗性基因
CN101490263A (zh) 普伐他汀的生产
JP3095391B2 (ja) クラスター状生合成遺伝子を用いた二次代謝産物生産増加法
CN102171328A (zh) 经改进的斯达汀生产
AU619596B2 (en) Recombinant dna expression vectors and dna compounds which encode isopenicillin n synthetase
KR960015264B1 (ko) 데아세톡시세팔로스포린 c합성효소 및 데아세틸 세팔로스포린 c합성효소를 암호화하는 재조합 dna 발현 벡터 및 dna 화합물
CN1357051A (zh) 7-氨基去乙酰氧基头孢菌素酸(7-adca)的制备方法
JPH11506025A (ja) pcl遺伝子の発現によりペニシリウム・クリソゲヌムにおけるペニシリンG(ベンジルペニシリン)の生産性を高めるための方法
JPH02167078A (ja) 二次代謝産物生産増加のための生合成遺伝子又は制御遺伝子の単離法及び使用法
EP0783581B1 (en) Process for the production of secondary metabolites
RU2236463C2 (ru) Полинуклеотид, обладающий способностью ускорять биосинтез предшественника правастатина ml- 236b (варианты), плазмидный вектор экспрессии (варианты), штамм peniccillium citrinum (варианты), штамм е.coli(варианты), полипептид, ускоряющий биосинтез ml-236b (варианты), предшественник правастатина ml-236b, способ изготовления правастатина
WO1989009821A1 (en) GENE AND GENE PRODUCT FOR PREPARING beta-LACTAM COMPOUNDS
KR20000070723A (ko) 클라불란산 생산이 증가된 미생물
EP0846768A2 (en) Esterase gene and its use
CN113493745B (zh) 生产头孢菌素c的基因工程菌及其构建方法
US5968801A (en) Polyhydroxyalkanoate depolymerase and process for producing the same
JP2008526246A (ja) ジソラゾールの産生のための合成経路をコードする遺伝子
KR100321631B1 (ko) 알칼리게네스레이터스유래의폴리하이드록시알칸산생합성관련유전자
CN117965325A (zh) 一种产黄青霉菌株及其应用
JPH08103269A (ja) カルボニルレダクターゼ遺伝子の塩基配列及びその利用法
WO1992002230A1 (fr) Composition pharmaceutique comprenant une ou des bleomycines, et une ou des proteines inactivant les bleomycines
US6960460B2 (en) Esterase gene and its use
Turner An investigation into the switch between primary and secondary metabolism in Cephalosporium acremonium