【発明の詳細な説明】
(チオ-)炭酸/カルバミン酸2-ピロリドニル-3-エステル、チオエステル、お
よびアミドの調製方法
本発明は、ピロリドン化合物の調製のための方法に関する。詳細には、本発明
は、除草剤などの農業化学製品の合成における中間体として有用な化合物の調製
に関する。
WO-A-9413652および英国特許出願第9501158号の両方は、除草剤を記載し、そ
して、それらの範囲内に、一般式Iの化合物を包含する:
ここで、
Zは、O、S、またはNR4であり;
R4およびR5は、それぞれ独立して、水素またはC1-C4アルキルであり;
nは、0または1であり;
Yは、O、S、またはNR6であり;
R6は、H、OH、CHO、NR16R17またはC1-C10ヒドロカルビル、O-(C1-C10ヒドロ
カルビル)であり、これらいずれも、OR16、COR16、COOR16、OCOR16、CN、ハロゲ
ン、S(O)pR16、NR16R17、NO2、NR16COR17、NR16CONR17R18、CONR16R17、または
ヘテロ環から選択される2つまでの置換基で置換され得;
R16、R17、およびR18は、それぞれ独立して、水素、C1-C6ヒドロカルビル、ま
たはC1-C6ハロヒドロカルビルであり;
pは、0、1、または2であり;
あるいは:
YがNR6であり、そしてZがNR4であるかまたはnが0であるかのいずれかの場
合、R6およびZまたはR1の置換基は、一緒になって、式-Q1-Q2-または-Q1-Q2-Q3
-(ここで、Q1、Q2、およびQ3は、それぞれ独立して、CR12R13、=CR12、CO、NR1 4
、=N、O、またはSを表す)で表される架橋を形成し得;
R12およびR13は、それぞれ独立して、水素、C1-C4アルキル、OH、またはハロ
ゲンを表し;
R14は、水素またはC1-C4アルキルを表し;
R1は、水素またはC1-C10ヒドロカルビル、または3〜8個の環原子を有するヘテ
ロ環であり、これらのいずれも、ハロゲン(すなわち、塩素、臭素、フッ素、ま
たはヨウ素)、ヒドロキシ、SO2NRaRb(ここで、RaおよびRbは、独立して、Hま
たはC1-C6アルキルである)、SiRc 3(ここで、各Rcは、独立して、C1-C4アルキ
ルまたはフェニルである)、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル基が1個〜6個
またはそれ以上の炭素原子を有するモノ-およびジ-アルキルアミノ、アシルアミ
ノ、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-C6アルキ
ルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボキシアミド(
ここで、N原子に結合する基は、水素であっても、必要に応じて低級ヒドロカル
ビルで置換されていてもよい);アルコキシ基が1個〜6個またはそれ以上の炭
素原子を有し得るアルコキシカルボニル、あるいはフェニルのようなアリールで
必要に応じて置換され得;
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素またはC1-C4アルキルであり;
Aは、芳香族環系またはヘテロ芳香族環系であり以下から選択される1個以上の
置換基で必要に応じて選択される:ハロゲン、C1-C10ヒドロカルビル、-O(C1-C1 0
ヒドロカルビル)、-S(C1-C10ヒドロカルビル)、-SO(C1-C10ヒドロカルビル)、-
SO2(C1-C10ヒドロカルビル)、シアノ、ニトロ、SCN、SiRc 3(ここで、各Rcは、
独立して、C1-C4アルキルまたはフェニルである)、COR7、CR7NOR8、NHOH、ONR7
R8、SF5、COOR7、SO2NR7R8、OR9、またはNR10R11(ここで任意の窒素原子は、4
級化または酸化されていてもよい);
あるいは、基Aの中の任意の2個の置換基が結合して、5員または6員の飽和ま
たは部分的飽和した、炭素環式またはヘテロ環式の縮合環(ここで、任意の炭素
または4級化された窒素原子は、Aに関して上で記載された任意の基で置換され
てもよく、または、環炭素原子は酸化されていてもよい)を形成し得、;
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素またはC1-C10ヒドロカルビルであり;
R9は、水素、C1-C10ヒドロカルビル、-SO2(C1-C10ヒドロカルビル)、CHO、CO(
C1-C10ヒドロカルビル)、COO(C1-C10ヒドロカルビル)、またはCONR7R8であり;
R10およびR11は、それぞれ独立して、水素、C1-C10ヒドロカルビル、-O(C1-C1 0
ヒドロカルビル)、-SO2(C1-C10ヒドロカルビル)、CHO、CO(C1-C10ヒドロカルビ
ル)、COO(C1-C10ヒドロカルビル)、またはCONR7R8であり;
基A内の任意のヒドロカルビル基は、ハロゲン(すなわち、塩素、臭素、フッ素
、またはヨウ素)、ヒドロキシ、SO2NRaRb(ここで、RaおよびRbは、独立して、
水素またはC1-C6アルキルである)、シアノ、ニトロ、アミノ、アルキル基が1
個〜6個またはそれ以上の炭素原子を有するモノ-およびジ-アルキルアミノ、ア
シルアミノ、C1-C6アルコキシ、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチオ、C1-
C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホニル、カルボキシ、カルボキシ
アミド(ここで、N原子に結合する基は、水素であっても、必要に応じてハロゲ
ンで置換された低級ヒドロカルビルであってもよい);アルコキシ基が1〜6個
またはそれ以上の炭素原子を有し得るアルコキシカルボニル、あるいはフェニル
などのアリールで必要に応じて置換され得る。
前述の定義における「C1-C10ヒドロカルビル」という語句は、この語句がそれ
自身またはより大きい基(例えば、C1-C10ヒドロカルビルオキシ)の一部として
用いられる場合、10個までの炭素原子のヒドロカルビル基を包含することを意図
する。このようなヒドロカルビル基のサブクラスには、4個までまたは6個まで
の炭素原子を有する基が挙げられる。「ヒドロカルビル」という語句は、その範
囲内に、脂肪族基、脂環式基、および芳香族基およびそれらの組み合わせを包含
することを意図する。従って、これは、例えばアルキル基、アルケニル基、およ
びアルキニル基、シクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基
、シクロペンチル基、およびシクロヘキシル基、アダマンチル基、ならびにフェ
ニル基を包含する。
前述の定義における「ヘテロ環」という語句は、芳香族基および非芳香族基の両
方を包含することを意図する。ヘテロ芳香族基の例には、ピリジル、ピリミジル
、
トリアジニル、チエニル、フリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、およびチア
ゾリルが挙げられ、そして非芳香族基の例には、部分的および完全に飽和した上
記の改変体が挙げられる。
語句「C1-C6アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する、完全に飽和した直
鎖または分岐の炭化水素鎖を意味する。例には、メチル、エチル、n-プロピル、
イソプロピル、t-ブチル、およびn-ヘキシルが挙げられる。「アルコキシ」、「
シクロアルキル」、「アルキルチオ」、「アルキルスルホニル」、「アルキルス
ルフィニル」、および「ハロアルキル」のような語句は、これに従って解釈され
るべきである。
語句「C2-C6アルケニル」は、2〜6個の炭素原子および少なくとも1つの炭
素-炭素二重結合を有する、直鎖または分岐の炭化水素鎖を意味する。例には、
エテニル、2-プロペニル、および2-ヘキセニルが挙げられる。シクロアルケニル
、アルケニルオキシ、およびハロアルケニルのような語句は、これに従って解釈
されるべきである。
語句「C2-C6アルキニル」は、2〜6個の炭素原子および少なくとも1つの炭
素-炭素三重結合を有する、直鎖または分岐の炭化水素鎖を意味する。例には、
エチニル、2-プロピニル、および2-ヘキシニルが挙げられる。シクロアルキニル
、アルキニルオキシ、およびハロアルキニルのような語句は、これに従って解釈
されるべきである。
上記のサブクラスには、4個までまたは2個までの炭素原子を有するアルキル
基、アルケニル基、またはアルキニル基が挙げられる。
本明細書の文脈において、用語「アリール」および「芳香族環系」は、モノ-
、ビ-、またはトリ-環式であり得る環系を意味する。このような環系の例には、
フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、またはフェナントレニルが挙げられ
る。環内の窒素原子は、4級化されていても酸化されていてもよい。
本明細書の文脈において、用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個のヘテ
ロ原子を含み、そして単環あるいは2個またはそれ以上の縮合環のいずれかから
なる芳香環系を意味する。好ましくは、単環は4個までのヘテロ原子を含み、そ
して二環系は5個までのヘテロ原子を含み、ヘテロ原子は、好ましくは窒素、酸
素、およびイオウから選択される。このような基の例には、フリル、チエニル、
ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリ
ル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリ
ル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリ
ル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、
1,3,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、1,2,3,4-オキサトリアゾリル、
1,2,3,5-オキサトリアゾリル、1,2,3,4-チアトリアゾリル、1,2,3,5-チアトリア
ゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3-トリアジ
ニル、1,2,4-トリアジニル、1,3,5-トリアジニル、1,2,4,5-テトラジニル、ベン
ゾフリル、ベンズイソフリル、ベンゾチエニル、ベンズイソチエニル、インドリ
ル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル
、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリニ
ル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリ
ニル、ナフチリジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、プテリジニル(pterid
inyl)、およびインドリジニルが挙げられる。
本明細書の文脈において、用語「飽和または部分的に飽和した、炭素環式また
はヘテロ環式の縮合環」は、5員または6員の炭素環式環またはヘテロ環式環系
がベンゼン環に縮合している縮合環系を意味する。このような系の例には、ベン
ズイミダゾリニル、ベンズオキサゾリニル、およびベンゾジオキソリルが挙げら
れる。
WO-A-9413652は、このような化合物の調製のための合成方法を教示する。例え
ば、一般式Iの化合物は、以下の一般式IIの化合物:
から調製され得る。ここで、A、R2、R3、R4およびR5は、一般式Iに関して定義
された通りであり、そしてR21は、水素、ハロゲン、OHまたはOCONHR1(ここで、
R1
は、一般式Iに関して定義された通りである)である。
一般式Iの化合物の調製にはこの方法が適切であるが、時として、中間体をそ
の方法が経済的であるのに十分に高い収率で調製することは困難である。本発明
者らは、除草剤的に活性なピロリドン化合物およびこれらの中間体を調製するた
めの、改善された方法を提供することによって、この問題に取り組むことを試み
た。
本発明の第1の局面では、以下の一般式IIの化合物:
(ここで、A、R2、R3、R4およびR5は、一般式Iに関して定義さわた通りであり
、そしてR21は、水素、ハロゲン、OHまたはOCONHR1(ここで、R1は、一般式Iに
関して定義された通りである)である。)を調製する方法を提供する。
上記方法は、以下の一般式IIIの化合物:
(ここで、A、R2、R3、R4およびR5は、一般式IおよびIIに関して定義された通
りであり、そしてR25は、ハロゲン原子のような脱離基である)を、塩基性条件
下で環化する工程を包含する。
R21が、-OCONHR1である場合、この反応で製造された一般式IIの化合物は、Y
がOでありかつZがNである一般式Iの化合物である。しかし、R21が、H、OH
またはハロゲンである場合には、一般式Iの化合物を製造するためには、さらな
る工程を必要とする。
既に記載されたように、この環化は塩基性条件下で行われねばならず、これら
の条件は強塩基(例えば、アルカリ金属の水素化物、アルコキシドまたは水酸化
物)によって提供され得る。水素化ナトリウムおよびナトリウムメトキシドまた
はエトキシドが、本目的に特に適切であることが見出されている。
この反応は、任意の適切な溶媒中で行われ得る。しかし、選択される溶媒は、
用いられる塩基に大きく依存する。従って、塩基がアルカリ金属の水素化物であ
る場合、対応するアルコールがより適切である。
基R25は任意の脱離基であってもよいが、クロロ、ブロモおよびヨードが特に
適切である。
R21がハロゲンである場合、一般式IIIの化合物は、以下の一般式IVの化合物:
(ここで、R2、R3、R4、R5およびR25は、上で定義される通りであり、そしてR21
およびR22の両方がハロゲンである(同一のハロゲンである必要はない))から
出発し、以下の一般式Vの化合物:
(ここで、Aは、一般式Iに関して上で定義される通りである)と反応させるこ
とにより製造され得る。この反応は、トリエチルアミンのような塩基の存在下で
、有機溶媒(例えば、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン(THF)のよう
なエーテル)中で行われ得る。反応温度は、一般に約0℃〜100℃、より一般的
には室温付近であり得る。一般式IVの化合物は周知であるか、またはJ.Med.Ch
em.中でのIkutaらにより記載される方法のような方法で調製され得る。一般式V
の化合物もまた周知であるか、またはそして公知の方法に従い、熟練した化学者
によって調製され得る。
R21がOHである一般式IIIの化合物は、以下の一般式VIの化合物:
(ここで、R2、R3、R4およびR5は、上で定義される通りである)から出発し、上
で定義された一般式Vの化合物と反応させることにより調製され得る。この反応
は、三臭化ホウ素、三塩化アルミニウム、四塩化スズまたは四塩化チタンのよう
な試薬の存在下で行われ、そしてこの反応は、ジクロロメタンまたはジクロロエ
タンのような有機溶媒中で行われてもよい。一般式VIの化合物は、容易に入手さ
れ得るかまたは当業者に公知の方法により調製され得る。
R21がOCONHR1である一般式IIIの化合物は、R21がOHである一般式IIIの化合物
から出発し、以下の一般式VIIの化合物:
(ここで、R1は一般式Iに関して定義された通りである)と反応させることによ
り調製され得る。この反応は、本発明のさらなる局面の一部を形成し、そして以
下でより詳細に議論される。
あるいは、R21がOCONHR1である一般式IIIの化合物は、以下の一般式VIIIの化
合物:
(ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は上で定義された通りである)から調製され
得る。まず、ジクロロメタンのような溶媒中の一般式VIIIの化合物の溶液を、ワ
ン
ポット反応において、トリメチルシリルヨーダイドおよびオキサリルクロライド
で順に処理する。次いで、塩基(例えば、ピリジン)の存在下、そして必要に応
じて4-N,N-ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下で、一般式Vの化合物を、
溶媒(例えば、ジクロロメタン)中の反応混合物に添加し、R21がOCONHR1であり
かつR25がIである一般式IIIの生成物を得る。
一般式VIIIの化合物は、一般式VIの化合物から出発し、上で定義された一般式
VIIの化合物と反応させることより調製され得る。さらに、この反応は、本発明
のさらなる局面の一部を形成し、そして以下でより詳細に定義される。
本発明者らは、いくつかの状況下では、R21がOHである一般式IIの化合物の調
製のために別の方法を使用し得ることを見出した。これは、一般式VIの化合物と
一般式Vの化合物との間の反応(上記)と類似しているが、異なる反応条件によ
っては一般式IIの化合物を直接得ることも可能である。
従って、本発明の第2の局面では、上で定義されたような一般式IIの化合物(
R21がOHである)を調製する方法を提供する。上記方法は、一般式Vの化合物と
、上で定義されたような一般式VIの化合物(ここで、好ましくは、R2およびR3が
水素であり、そしてR4およびR5が水素である)とを反応させる工程を包含する。
この反応は、溶媒の非存在下で、約100℃〜300℃(好ましくは、約150℃)の温
度で行われてもよい。この反応は、新規であり、そして本発明のさらなる局面を
形成する。
この反応は、特に、Aがフェニルまたは置換フェニルである化合物において、
うまくいく。
既に記載されたように、R21がOCONHR1である一般式IIの化合物は、実際には、
式Iの化合物である。しかし、R21がOHまたはハロゲンである一般式IIの化合物
は、任意の適切な方法によって、一般式Iの化合物に変換され得る。
従って、本発明の第3の局面では、上で定義された一般式Iの化合物を調製す
る方法を提供する。この方法は、本発明の第1の局面に従う式IIの化合物を調製
する工程と、必要であれば、一般式IIの化合物を一般式Iの化合物に変換する工
程を包含する。
一般式IIの化合物を一般式Iの化合物に変換する方法の例は、WO-A-9413652お
よび英国特許出願第9501158号に記載されるが、任意の方法が使用され得る。
例えば、R21がOHである一般式IIの化合物は、以下の一般式VII.IX、Xまたは
XIの化合物:
(ここで、R1は、一般式Iに関して上で定義された通りである)と反応させるこ
とにより一般式Iの化合物に変換され得;結果として、YがOである一般式Iの
化合物であって、ここで、それぞれ、nが0、ZがO、ZがNHおよびZがNR6の
化合物が得られる。
同様に、一般式IIの化合物は、以下の一般式XIIの化合物:
(ここで、R1は、一般式Iに関して上で定義された通りである)と反応させ得る
。この反応により、YおよびZの両方がOである一般式Iの化合物を得る。
これらの反応は、ジクロロメタンのような有機溶媒中で行われ得る。一般式VI
Iのイソシアネートとの反応は、本発明のさらなる局面の一部を形成し、そして
以下でより詳細に議論される。
R21がOHである一般式IIの化合物は、以下の一般式XIIIの化合物:
(ここで、R2およびR3は、一般式Iに関して定義された通りであり、そしてR20
は、ブロモ、クロロ、メタンスルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシ
であ
る)に変換され得る。R20がメタンスルホニルオキシまたはトルエンスルホニル
オキシである化合物は、メタンスルホニルクロライドまたはトルエンスルホニル
クロライドと適切に反応させることによって得られ得るが、いくつかの場合では
、特にメタンスルホニルクロライドとの反応において、R20がクロロである化合
物が得られ得る。この反応は、0℃〜30℃、一般には約5℃の温度で、トリエチ
ルアミンのような塩基の存在下、ジクロロメタンのような有機溶媒中で行われ得
る。
R20がクロロである式XIIIの化合物はまた、R21がOHである一般式IIの化合物を
塩化チオニルで処理することによっても調製され得る。この反応は、溶媒(例え
ば、炭化水素(必要に応じて塩素化されたもの))中、穏やかな高温(例えば、
50〜120℃)にて行われ得る。R20が臭素である式XIIIの化合物は、R21がOHであ
る一般式IIの化合物を、1,2-ジブロモテトラクロロエタンおよびトリフェニルホ
スフィンで処理することにより調製され得る。この反応は、溶媒(例えば、エー
テル)中で、好ましくは室温(例えば、15〜30℃)にて行われ得る。
一般式XIIIの化合物は、式NH2R6のアンモニアまたはアミンと反応させること
によって、以下の一般式XIVの化合物:
(ここで、R2、R3およびR6は一般式Iに関して定義された通りである)に変換さ
れ得る。この反応は、0℃〜80℃、好ましくは0℃〜50℃の温度で行われ得る。
この反応を0℃で開始し、続いて、大部分の反応物が生成物に変換された後、室
温まで加温する場合がしばしばある。一般的には、この反応は、有機溶媒(特に
、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフラン(THF)のようなエーテル)中で
行われ得る。
一般式XIVの化合物は、一般式IIの化合物から一般式Iの化合物に変換するた
めの反応条件(上記)を用い、一般式IX、X、VIIまたはXIの化合物と反応させ
ることによって、YがNR6である一般式の化合物に変換され得る。
R21がハロゲンである一般式IIの化合物はまた、上記のような一般式XIVの化合
物(R6がHである)に変換され得る:アルカリ金属のアジ化物(例えば、アジ化
ナトリウム)と反応させて当量のアジ化化合物を得、次いで、公知である任意の
方法(例えば、塩基性溶媒中での1,3-プロパンジチオールを用いる方法)により
、アジ化物を還元して、一般式XIVの化合物を得る。一般式XIVの化合物は、上記
の経路によって一般式Iの化合物に変換され得る。
R21がハロゲン(特に、臭素)である一般式IIの化合物は、まず、以下の一般
式XVIの化合物:
(ここで、R1は、一般式Iに関して定義された通りである)と反応させ、YがS
でありかつnが0である一般式Iの化合物を得;次いで、メタノールのようなプ
ロトン性溶媒中でアンモニア中で反応させることによって、以下の一般式XVの化
合物:
に変換され得る。この第2の工程は、-10℃〜10℃、通常約0℃で行われ得る。
一般式XVの化合物は、R21がOHである一般式IIの化合物および一般式XVIの化合物
に関して上で記載されたように、一般式IX、X、VIIまたはXIの化合物と反応さ
せることによって、一般式Iの化合物に変換され得る。
R21が水素である一般式IIの化合物は、適切な塩素化または臭素化により、R21
が塩素または臭素である一般式IIの化合物に変換され得る。使用されるハロゲン
化に関する特定の方法は基Aの性質に依存するが、例えば、臭素化は、三臭化リ
ンの存在下で臭素と反応させるか、またはハロゲン化溶媒中でN-ブロモスクシン
イミドと反応させることによって行われ得る。この反応は、しばしば、約70℃〜
150℃の温度で行われ、そしてこれらの状況では、クロロベンゼンのような高沸
点溶媒を用いる必要がしばしばある。窒素のような不活性雰囲気もまた用いられ
得る。次いで、一般式IIのハロ誘導体は、上記の経路によって、一般式Iの化合
物に変換され得る。
R21がハロゲンである一般式IIの化合物はまた、強塩基(例えば、LiN(Si(CH3)3
)2またはLiN(CH(CH3)2)2)との反応、次いで、活性酸素を有する化合物との反
応によって、R21がOHである一般式IIの化合物に変換し得る。活性酸素を有する
化合物は、例えば、以下の一般式XVIIの化合物:
(ここで、例えば、Arはp-トリル基であり、そしてAr'基はフェニル基である)
である。この反応は、THFのような溶媒中で、100℃〜30℃、好ましくは-80℃〜
0℃の温度にて適切に達成される。さらに、得られたヒドロキシ化合物(一般式
II)は、上記の方法の1つにより一般式Iの化合物に変換され得る。一般式XVII
の化合物は、J.Org.Chem.,53,2087(1988)に記載される方法によって調製さ
れ得る。
一般式Iの化合物はまた、一般式Iの他の化合物に変換され得る。例えば、一
般式Iの架橋された化合物(ここで、YがNR6でありかつZがNR4でありかつR4と
R6とが架橋を形成する)は、種々の方法で合成され得る。
架橋が式-Q1-C(=O)で表される化合物は、ZがNHでありかつYがN-Q1-C(=O)-L
(ここで、Lは、メトキシ、エトキシ、クロロのような脱離基であり、そしてQ1
は上で定義された通りである)である一般式Iの化合物から合成され得る。この
反応は、好ましくは、強塩基(例えば、水素化ナトリウム)の存在下、THFのよ
うな溶媒中で適切に行われ得る。反応温度は、一般に、0℃〜80℃の範囲(好ま
しくは、室温)である。あるいは、これらは、R21が脱離基(例えば、IまたはB
r)である一般式(II)の化合物から出発し、以下の一般式XXのイミダゾリンジオ
ン:
(ここで、R12およびR13は各々、独立して水素またはC1-C4アルキルを表す)と
反応させることにより合成され得る。この反応は、有機溶媒(例えば、N,N-ジメ
チルホルムアミドまたはテトラヒドロフラン)中、水素化ナトリウムのような強
塩基の存在下で行われる。
架橋が、式-C(=O)-C(=O)-または-C(=O)-Q2-C(=O)-で表される化合物は、Yお
よびZの両方がNHである一般式Iの化合物から出発し、式LC(=O)-C(=O)LまたはL
C(=O)-Q2-C(=O)L(ここで、Q2およびLは上で定義された通りである)の化合物
から合成され得る。この反応は、トルエンのような有機溶媒中で30℃〜120℃の
温度で行われ得る。しばしば、この反応は約80℃の温度で行われる。
架橋が式-HC=CH-で表される化合物は、ZがNHでありそしてYがNCH2CHL2(こ
こで、Lは上で定義されたような脱離基である)である一般式Iの化合物から合
成され得る。この反応は、酸性条件(これは、水性酸(例えば、塩酸)の存在に
より提供され得る)下にて、THFのような溶媒中で行われ得る。この反応温度は
、5℃〜50℃であり得るが、多くの場合、室温で行われる。
架橋が式-CH=CH-で表される一般式Iの化合物は、還元(例えば、パラジウム
触媒または白金触媒上での水素化)により、架橋がCH2-CH2で表される一般式I
の化合物に変換され得る。触媒的水素化は、酢酸エチルのような溶媒中で行われ
得る。この反応は、一般的には、室温および1〜5barの圧力にて、受容可能な
速度で進行する。
架橋が式-C(=O)CH2で表される化合物は、YおよびZの両方がNHである一般式
Iの化合物から出発し、CHO-CHOと反応させることにより合成され得る。この反
応は、酸性条件(これは、触媒量の、例えばp-トルエンスルホン酸の存在により
提供され得る)下にて行われ得る。適切な反応溶媒の例としてはトルエンが挙げ
られ、そしてこの反応は、好ましくは、DeanおよびStark条件下にて、約80℃〜1
20℃(代表的には110℃)の温度で行われる。類似の反応条件もまた、架橋が式-
CH2-OCH2-で表される一般式Iの化合物の合成に関して用いられ得る。しかし、
この場合には、CHO-CHOの代わりにパラホルムアルデヒドが用いられる。このよ
うな特定の反応は、当業者により他の架橋化合物の合成のために適合させられ得
る。
上記の多くの合成経路は、イソシアネートを有する一般式VIIの化合物の反応
を包含することに注目する。WO-A-9413652は、有機溶媒中、アミンの存在下にお
いて行われる、類似の反応を記載する。しかし、本発明者らは、イソシアネート
を有する物質を反応させるための改善された方法を開発した。
従って、本発明の第4の局面では、以下の一般式のうちの1つの化合物を調製
するための方法を提供する:
ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR25は上で定義された通りであり;上記
工程は、以下の一般式の化合物:
(ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR25は上で定義された通りである)の
1つをそれぞれ、以下の一般式VIIのイソシアネート:
(ここで、R1は一般式Iに関して定義された通りである)と、酸(特にルイス酸
(例えば、三フッ化ホウ素エーテレート(etherate)))の存在下で反応させる
工程を包含する。
触媒量のルイス酸は、この反応を満足に進行させることを確実にするに十分で
あり得る。従来の方法で使用された塩基に代わる、三フッ化ホウ素エーテレート
のような酸の使用は、この方法の収率を著しく増加させ得る。
この反応は、クロロホルム、ジクロロメタンまたはトルエンのような溶媒中で
、約0℃〜50℃の温度(最も好ましくは室温)で行われることが好ましい。
本発明は、以下の実施例に関してかなり詳細に記述される。化合物1〜32(以
下の実施例によって言及される式(I)を参照のこと)を表Iに示す。
実施例1 化合物1:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(4-トリフルオロメチル
ピリジン-2-イル)ピロリジン-2-オンで例示される、3-ヒドロカルビル-カルバモ
イルオキシピロリジノンの一般的な経路工程1
3-t-ブチルカルバモイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-オンの調製
温度を10℃以下に維持しながら、乾燥ジクロロメタン(300ml)中の3-ヒドロ
キシテトラヒドロフラン-2-オン(10.0g)およびt-ブチルイソシアネート(9.7g
)の撹拌溶液に、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(1.38g)を15分かけて
滴下した。混合物を室温においてさらに4時間撹拌し、ブラインおよび十分な重
炭酸ナトリウム水溶液で処理して水相を塩基性にし、次いでジクロロメタンで数
回抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減
圧下でエバポレートして標題の化合物(18.5g、融点104〜106℃)を得た。
付加はまた、三フッ化ホウ素の代わりに、トリエチルアミンまたは気体状態の塩
化水素を用いて触媒され得る。しかしながら、転位(rearrangenment)生成物が
、種々の量で生成し得、これは、所望の物質の精製(例えば、ヘキサン-酢酸エ
チル(3:1)を溶出液として用いるシリカ上のクロマトグラフィー)を必要とし
得る。この化合物および実施例2〜9および実施例12に記載する、対応する化
合物の調製の後に、クロロトリメチルシランを添加する工程が必要でないことが
分かった。
これらの調製は、クロロトリメチルシランの添加工程を省略する以外は記載し
たその通りに行われ得る。工程2
2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(4-トリフルオロメチル-ピ
リジン-2-イル)ブタンアミドの調製
乾燥ジクロロメタン(25ml)中の、3-t-ブチルカルバモイルオキシ-テトラヒ
ドロフラン-2-オン(1.0g、上記工程1のように調製される)の撹拌溶液を、窒
素下に置き、そしてアルミホイルの覆いで暗い状態に保持した。ヨードトリメチ
ルシラン(1.0g)で滴下処理し、一晩室温において放置し、クロロトリメチルシ
ラン(1.09g)で処理し、そしてさらに3時間撹拌した。次いで、0℃に冷却し
、そしてオキサルクロライド(0.63g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(0.05g
)で滴下処理した。0℃で30分間、そしてさらに20℃で2時間撹拌した後、混合
物を減圧下でエバポレートした。残渣をジクロロメタン(25ml)中に溶解し、そ
して連続的に、撹拌しながら、ピリジン(2.36g)、4-ジメチルアミノピリジン
(0.06g)そして2-アミノ-4-トリフルオロメチルピリジン(0.89g)で処理した
。混合物を室温で一晩放置し、ジクロロメタンで希釈し、塩酸(2M)およびブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした。
残渣に、ジクロロメタン-エタノール(99:1)を溶出液として使用する、シリカ
上のクロマトグラフィーを行い、標題の化合物(1.11g、融点83〜85℃)を得た
。
工程3 3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イ
ル)ピロリジン-2-オンの調製
2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(4-トリフルオロメチルピリジン-
2-イル)ブタンアミド(0.97g、上記の工程2の記載のように調製)の乾燥テト
ラヒドロフラン(10ml)中の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.090g、鉱油中の
55%懸濁液)を少しずつ(portionwise)添加した。さらに15分間撹拌した後、
混合物を水に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした。残渣を、ジクロ
ロメタン-エタノール(49:1)を溶出液として使用した、シリカ上でのクロマト
グラフィーにかけて、化合物162を得た(0.45g、融点115.5〜116.5℃)。
実施例2 化合物2〜7の調製
実施例1に記載の手順と類似の手順により、開鎖ヨード-アミド(open-chain io
do-amides)を介して、適切な複素環式アミンを、ピロリジノンカルバメートに
転化した。
化合物2
3-t-ブチル-カルバモイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-オン(1.50g)および
対応する量の他の試薬/溶媒を基準に秤量した、4-アミノ-2-トリフルオロメチ
ルピリジン(1.20g)により、2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(2-ト
リフルオロメチルピリジン-4-イル)ブタンアミド(1.15g、出発のラクトンが混
入)を得た。
テトラヒドロフラン中のこの粗製物質の、水素化ナトリウムでの環化により、化
合物2(0.20g、融点101〜104℃)を得た。
化合物3
3-t-ブチルカルバモイルオキシ-テトラヒドロフラン-2-オン(0.50g)などを
基準に秤量した、4-アミノ-2-クロロピリジン(0.32g)により、2-t-ブチルカル
バモイルオキシ-4-ヨード-N(2-クロロピリジン-4-イル)ブタンアミド(0.65g、
融点65〜67℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.58g)の環化により、化合物3を得た(0.18g、融
点152〜154℃)。
化合物4
ラクトンカルバメート(0.63g)などを基準に秤量した、2-アミノ-4-クロロピ
リジン(0.40g)により、2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(4-クロロ
ピリジン-2-イル)ブタンアミド(0.215g、融点39〜42℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.17g)の環化により、化合物4(0.055g、融点133
〜135℃)を得た。
化合物5
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、4-アミノ-2-ヨードピ
リジン(0.90g)により、対応するヨード-アミド(0.26g、融点76〜77℃)を得
た。
塩基触媒による、この物質(0.22g)の環化により、化合物5(0.14g、融点69〜
70℃)を得た。
化合物6
ラクトンカルバメート(1.50g)などを基準に秤量した、2-アミノ-4,6-ビスト
リフルオロメチルピリジン(1.72g)により、対応するヨード-アミド(0.94g、
融点127〜131℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.15g)の環化により、化合物6を得た(0.098g、
融点123〜126℃)。
化合物7
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、2-アミノ-6-クロロ-4-
トリフルオロメチルピリジン(1.08g)により、対応するヨード-アミド(1.14g
、融点115〜116℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.50g)の環化により、化合物7を得た(0.21g、融
点149〜151℃)。
実施例3 化合物8:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(ピリジン-3-イル)ピ
ロリジン-2-オンの調製
実施例1に記載の手順と類似の手順により、3-t-ブチルカルバモイルオキシ-
テトラヒドロフラン-2-オン(1.0g)などを基準に秤量した、3-アミノピリジン
(0.47g)により、約20モル%の2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(ピ
リジン-3-イル)-ブタンアミドを含む粗生成物(3.1g)を得た。所望の生成物は
、
混合物中およびシリカ上のクロマトグラフィーにおいて明らかに不安定であった
。生成物についてのNMR(CDCl3)のみ:
溶出液としてジクロロメタン-エタノール(19:1)を用いたシリカ上のクロマト
グラフィーによる数回の分離の後の、塩基触媒による、この粗製物質の環化によ
り、化合物8を得た(0.18g、融点129〜131℃)。
実施例4 化合物9:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(ピリジン-3-イル)ピ
ロリジン-2-オンN-オキシドの調製
ジクロロメタン(10ml)中のピリジン(0.090g、実施例64に記載のように調製
)の撹拌溶液をm-クロロ過安息香酸(0.12g、55%)で処理した。室温で一晩放
置した後、混合物をジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液およびブ
ラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした
。残渣を、ジクロロメタン-エタノール(19:1)を溶出液として用いるシリカ上
のクロマトグラフィーにかけ、化合物9(0.070g、融点224〜225℃)を得た。
実施例5 化合物10〜19の調製
実施例1に記載の手順と類似の手順により、開鎖ヨード-アミドを介して、適
切な複素環式アミンをピロリジノンカルバメートに転化した。
化合物10
ラクトンカルバメート(0.50g)などを基準に秤量した、2-アミノ-4-トリフル
オロメチルピリミジン(0.41g)により、対応するヨード-アミド(0.16g、出発
ラクトンカルバメートが混入)を得た。
塩基触媒による、この物質の環化により、化合物10を得た(0.018g、融点100〜1
01℃)。
化合物11
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、5-アミノピリミジン(
0.52g)により、対応するヨード-アミド(0.38g、融点77〜79℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.34g)の環化により、化合物11を得た(0.17g、融
点171〜173℃)。
化合物12
ラクトンカルバメート(1.50g)などを基準に秤量した、2-アミノピラジン(0
.71g)により、対応するヨード-(0.26g)を得、化合物12(0.11g、融点146〜14
9℃)を得た。
化合物13
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、4-アミノ-6-クロロピ
リミジン(0.71g)により、対応するヨード-アミド(0.65g、融点175〜176℃)
を得た。
塩基触媒による、この物質(0.54g)の環化により、化合物12を得た(0.16g、融
点117℃)。
化合物14
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、4-アミノ-6-クロロ-2-
メチルチオピリミジン(1.02g)により、対応するヨード-アミド(1.08g、融点1
31〜132℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.88g)の環化により、化合物14を得た(0.065g、
融点165〜167℃)。
化合物15
4-アミノ-6-クロロピリミジン(2.50g)をテトラヒドロフラン中でナトリウム
2,2-ジフルオロエトキシドで処理することにより、4-アミノ-6(2,2-ジフルオロ
エトキシ)ピリミジン(0.86g、融点127℃)を作製した。ラクトンカルバメート
(1.0g)などを基準に秤量した、この反応物(0.91g)により、対応するヨード-
アミド(1.28g、融点42〜44℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(1.09g)の環化により、化合物15を得た(0.43g、融
点49〜51℃)。
化合物16
4-アミノ-6-クロロピリミジン(1.0g)をN,N-ジメチルホルムアミド中におい
て、ナトリウム2,2,2-トリフルオロエトキシドで処理することにより、4-アミノ
-6(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ピリミジン(0.61g、融点113℃)を作製した。
ラクトンカルバメート(0.58g)などを基準に秤量した、この反応物(0.59g)に
より、対応するヨード-アミド(0.55g、融点46〜47℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.44g)の環化により、化合物16を得た(0.21g、融
点100〜101℃)。
化合物17
70℃、水酸化ナトリウムの存在下で、水性ジオキサン(dioxan)中の4-アミノ
-6-ヒドロキシピリミジン(0.5g)の溶液中にクロロジフルオロメタンを通すこ
とにより、4-アミノ-6-ジフルオロメトキシピリミジン(0.17g、融点152〜154℃
)を作製した。ラクトンカルバメート(1.06g)などを基準に秤量した、この反
応物(0.94g)により、対応するヨード-アミド(1.01g、淡黄色ゴム)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.80g)の環化により、化合物17を得た(0.23g、融
点140〜141℃)。
化合物18
70℃、水酸化ナトリウムの存在下で、水性ジオキサン(dioxan)中の4-アミノ
-6-ヒドロキシ-2-メトキシピリミジン(4.0g)の溶液中にクロロジフルオロメタ
ンを通すことにより、4-アミノ-6-ジフルオロメトキシ-2-メトキシピリミジン(
1.73g、融点112〜113℃)を作製した。ラクトンカルバメート(0.80g)などを基
準に秤量した、この反応物(0.84g)により、対応するヨード-アミド(0.33g、
融点54〜55℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.29g)の環化により、化合物18を得た(0.12g、融
点107〜108℃)。
化合物19
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、4-アミノ-6-トリフル
オロメチルピリミジン(1.06g)により、対応するヨード-アミド(0.76g、融点1
69〜171℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.60g)の環化により、化合物19を得た(0.21g、融
点137℃)。実施例6
化合物20〜26の調製
実施例1に記載の手順と類似の手順により、開鎖ヨード-アミドを介して、適
切な複素環式アミンをピロリジノンカルバメートに転化した。
化合物20
ラクトンカルバメート(0.50g)などを基準に秤量した、2-アミノ-5-ブロモチ
アゾール(0.45g)により、対応するヨード-アミド(0.45g、融点59〜61℃)を
得た。
塩基触媒による、この物質(0.40g)の環化により、化合物20を得た(0.14g、融
点193〜194℃)。
化合物21
120℃において、2-アミノチアゾール5-カルボン酸(8.20g)をサルファーテト
ラフルオライドおよびフッ化水素で処理することにより、2-アミノ-5-トリフル
オロメチルチアゾール(適切な後処理の後、5.57gの塩酸塩)を作製した。ラク
トンカルバメート(0.50g)などを基準に秤量した、無水の遊離塩基(0.42g)(
該塩酸塩から重炭酸ナトリウム水溶液で遊離した)により、対応するヨード-ア
ミド(0.52g、融点50〜52℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.45g)の環化により、化合物21を得た(0.13g、融
点189〜190℃)。
化合物22
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、2-アミノ-5-ヨードチ
アゾール(塩酸塩として1.30g)により、対応するヨード-アミド(0.29g、融点5
0〜60℃、分解)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.22g)の環化により、化合物22を得た(0.14g、融
点199〜201℃)。
化合物23
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、2-アミノ-5-クロロチ
アゾール(塩酸塩として0.85g)により、対応するヨード-アミド(0.50g、融点1
19〜122℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.39g)の環化により、化合物23を得た(0.19g、融
点191〜192℃)。
化合物24
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、5-アミノ-3-トリフル
オロメチルイソキサゾール(0.76g)により、対応するヨード-アミド(0.91g、
融点100〜102℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.79g)の環化により、化合物24を得た(0.19g、融
点181〜182℃)。
化合物25
ラクトンカルバメート(2.0g)などを基準に秤量した、2-アミノ-4-トリフル
オロメチルオキサゾール(0.80g)により、対応するヨード-アミド(0.30g、褐
色のオイル)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.20g)の環化により、化合物25を得た(0.095g、
融点150〜151℃)。
化合物26
ラクトンカルバメート(1.0g)などを基準に秤量した、5-アミノ-2,2-ジフル
オロ-1,3-ベンゾジオキソール(0.79g)により、対応するヨード-アミド(0.53g
、融点135〜135℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(0.47g)の環化により、化合物26を得た(0.20g、融
点147〜148℃)。
実施例7 化合物27および28に例示される、3(N(ヒドロカルバモイル)アルキル
アミノ)-および3(N(アルカノイル)アルキルアミノ)-ピロリジノンの一般的経路
化合物27:3(N(t-ブチルカルバモイル)メチルアミノ)-1(4-トリフルオロメチ
ル-ピリジン-2-イル)ピロリジン-2-オン工程1
2,4-ジブロモ-N(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)ブタンアミド
の調製
温度を5℃以下に維持しながら、2-アミノ-4-トリフルオロメチルピリジン(5
.00g)およびトリエチルアミン(3.43g)の乾燥テトラヒドロフラン(50ml)中
の溶液を、10分間にわたって、乾燥テトラヒドロフラン(50ml)中の2,4-ジブロ
モブタノイルクロライド(9.51g)の撹拌溶液に、滴下した。混合物を室温で一
晩撹拌し、塩酸(1M)で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。抽出物をブラ
インで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした。
残渣を、溶出液としてヘキサン-酢酸エチル(5:1)を用いるシリカ上のクロマト
グ
ラフィーにかけて、以下の工程2に使用するのに十分純粋な標題の化合物(10.0
9g、黄色ゴム)を得た。再度クロマトグラフィーにかけた物質のNMR(CDCl3
):
工程2 3-ブロモ-1(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)ピロリジン-2-オン
の調製
水素化ナトリウム(0.82g、鉱油中55〜65%分散)を少しずつ、乾燥テトラヒ
ドロフラン(150ml)中の基質(7.28g、上記工程1に記載のように調製)の撹拌
溶液に、添加した。混合物を1時間撹拌し、注意深く水で希釈し、そして酢酸エ
チルで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て減圧下でエバポレートした。残渣を、溶出液としてヘキサン-酢酸エチル(7:1
)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーにかけて、標題の化合物(3.90g、融
点43〜47℃)を得た。
工程3 3-メチルアミノ-1(4-トリフルオロメチルピリジン-2-イル)ピロリジノ
ンの調製
乾燥テトラヒドロフラン(100ml)中の基質(2.15g、上記工程2に記載のよう
に調製)の撹拌溶液中に、気体状のメチルアミンを1時間泡立てた。混合物を水
で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした。残渣を、溶出液としてジ
クロロメタン-エタノール(19:1)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーにか
けて、標題の化合物(1.30g、融点79〜81℃)を得た。
工程4 3(N(t-ブチルカルバモイル)メチルアミノ-1(4-トリフルオロメチルピリ
ジン-2-イル)ピロリジン-2-オンの調製
ジクロロメタン(20ml)中の基質(0.30g、上記工程3に記載のように調製)
の撹拌溶液を、トリエチルアミン(0.12g)およびt-ブチルイソシアネート(0.1
15g)で連続的に処理した。残渣を1時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、そ
して水およびブラインで洗浄した。抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして
減圧下でエバポレートした。残渣を、溶出液としてヘキサン-酢酸エチル(1:1)
を用いるシリカ上のクロマトグラフィーにかけて、化合物27(0.28g、融点152〜
155℃)を得た。
化合物28:3((N(3,3-ジメチルブタノイル)メチルアミノ)-1(4-トリフルオロメチ
ルピリジン-2-イル)ピロリジン-2-オン
ジクロロメタン(20ml)中の3-メチルアミノ-1(4-トリフルオロメチルピリジン-
2-イル)ピロリジン-2-オン(0.30g、上記実施例7、工程3に記載のように調製
)の撹拌溶液を、トリエチルアミン(0.13g)および3,3-ジメチルブタノイルク
ロライド(0.16g)で連続的に処理した。1時間後、混合物をジクロロメタンで
希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下
でエバポレートした。残渣を、溶出液としてヘキサン-酢酸エチル(1:1)を用い
るシリカ上のクロマトグラフィーにかけて、化合物28(0.31g、融点47〜53℃)
を得た。
実施例8 化合物29および30の調製
実施例7に記載の手順と類似の手順(ただし、2-アミノ-5-トリフルオロメチ
ルチアゾール(実施例6に記載のように調製した)を工程1において使用した)
により、標題の化合物を調製した。このアミン(2.17g)により2,4-ジブロモ-N(
5-トリフルオロメチルチアゾール-2-イル)ブタンアミド(4.50g、融点113〜115
℃)を得た。
塩基触媒による、この物質(4.27g)の環化により、3-ブロモ-1(5-トリフルオロ
メチルチアゾール-2-イル)ピロリジン-2-オン(2.68g、融点105〜106℃)を得た
。
この物質(1.0g)をテトラヒドロフラン中のメチルアミンで処理して、3-メチル
アミノ-1(5-トリフルオロメチルチアゾール-2-イル)ピロリジン-2-オン(0.24g
、融点108〜109℃)を得た。
このアミンのサンプル(0.12g)をt-ブチルイソシアネートで処理して、化合物2
9(0.07g、融点186〜187℃)を得、そして3,3-ジメチルブタノイルクロライドで
処理して化合物30(0.15g、融点123℃)を得た。化合物192は以下のNMR(CDCl3
)を有した:
化合物193は以下のNMR(CDCl3)を有した:
実施例9 化合物31および32の調製
実施例7に記載の手順と類似の手順(ただし、5-アミノ-2,2-ジフルオロ-1,3-ベ
ンゾジオキソールを工程1において使用した)により、標題の化合物を調製した
。この場合、アルキルアミン官能性の導入の前に、中間体のブロモピロリジン(
およびクロロ混入物)を、アセトン中のヨウ化ナトリウムでの処理により対応す
るヨウ化物に転化した。いくつかの場合において、より高い収率が得られ得る。
アミノベンゾジオキソール(2.00g)によりジブロモブタンブタンアミド(2.4
6g)を得た。
(この物質には、様々な量の2-クロロアナログが混入し得る)。塩基触媒による
、この物質(2.46g)の環化により、3-ブロモピロリジノン(1.66g)を得た。
(この物質には、様々な量の3-クロロアナログが混入し得る)。臭化物(1.66g
)をアセトン中のヨウ化ナトリウムで処理して、ヨードピロリジノン(1.82g、
融点71〜74℃)を得た。
この物質(1.0g)をテトラヒドロフラン中で気体状のメチルアミンでさらに処理
して、3-メチルアミノピロリジノン(0.74g、融点65〜69℃)を得た。
このアミンのサンプル(0.20g)をt-ブチルイソシアネートで処理して、化合物3
1(0.22g、融点155〜157℃)を得、そして3,3-ジメチルブタノイルクロライドで
処理して化合物32(0.16g、融点111〜112℃)を得た。化合物31は以下のNMR(CD
Cl3)を有した:
化合物32は以下のNMR(CDCl3)を有した:
回転が制限されることにより生ずる効果により、このスペクトルは、複雑である
。MS:M+ 368。実施例10
化合物33:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチル
フェニル)ピロリジン-2-オンの調製工程1a
4-クロロ-2-ヒドロキシ-N(3-トリフルオロメチルフェニル)ブタンア
ミドの調製
四塩化チタン(11.0ml、ジクロロメタン中の1.0M溶液)を、乾燥1,2-ジクロロ
エタン(20ml)中の3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-オン(1.0g)および3-
トリフルオロメチラニン(1.58g)の撹拌溶液に滴下した。最初の発熱が鎮静化
した後、混合物を5時間加熱還流し、冷却し、そしてエチレンジアミン四酢酸水
溶液とともに、30分間激しく撹拌した。次いで、ジクロロメタンで数回抽出した
。抽出物を塩酸(2M)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そ
して減圧下でエバポレートした。残渣を、ジクロロメタン-エタノール(49:1)
を用いるシリカ上のクロマトグラフィーにかけて、標題の化合物(0.63g、融点9
8〜100℃)を得た。
対応するジオール(0.08g)はまた、無色のゴムとして得られた。これもまた、
中間体として考えられ得る。他のルイス酸を使用して、類似の結果を得た:塩化
アルミニウムは、塩化物-ジオール(1:4)を与え、塩化第二錫およびチタンテト
ライソプロポキシドは、ジオールを与え、塩化亜鉛は塩化物-ジオール(1:2)を
与え、そして臭化マグネシウムは臭化物-ジオール(9:1)を有した。工程1b
4-ブロモ-2-ヒドロキシ-N(3-トリフルオロメチルフェニル)ブタンア
ミドの調製
三臭化ホウ素(11.0ml、ジクロロメタン中の1.0M溶液)を、1,2-ジクロロエタ
ン(20ml)中の3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-オン(1.0g)および3-トリ
フルオロメチルフェニルアニリン(1.58g)の撹拌溶液に滴下した。混合物を室
温において一晩撹拌し、水に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。抽出物を
塩酸(2M)およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下
でエバポレートした。残渣を、溶出液としてジクロロメタン-エタノール(49:1
)を用いるシリカ上のクロマトグラフィーにかけて、標題の化合物(0.74g、融
点67〜69℃)を得た。
工程2: 3-ヒドロキシ-1(3-トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン-2-オ
ンの調製
温度を5℃以下に保ちながら、水素化ナトリウム(0.016g、鉱油中の60%懸濁
液)を、乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の物質(0.1g、上記の工程1aに記載
したように調製した)の撹拌溶液に添加した。混合物を15分間撹拌し、水で希釈
し、そしてジクロロメタンで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾操し、そして減圧下でエバポレートして、標題の化合物(0.08g)を
得た。
この物質は、以下の実施例13、工程1の代替方法で調製されるものと同じであっ
た。
上記の工程1bに記載されたように調製されたブロモアルコールは、類似の様式で
使用され得る。工程3:
3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチルフェニル)
ピロリジン-2-オンの調製
基本的に、WO94/13652、実施例80に記載のように、アルコール(0.055g、上記
の工程2に記載したように調製した)を、ジクロロメタン中のt-ブチルイソシア
ネート(0.016g)およびトリエチルアミン(0.021ml)で処理して、この物質(
ここでは固体、融点115〜117℃)を調製した。カルバモイル化はまた、三フッ化
ホウ素エーテレートにより高収率で触媒され得る。実施例11
化合物33:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチル
フェニル)ピロリジン-2-オンの調製のための代替手順工程1a
2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-クロロ-N(3-トリフルオロメチルフ
ェニル)ブタンアミドの調製
t-ブチルイソシアネート(0.093g)およびトリエチルアミン(0.095g)を、4-
クロロ-2-ヒドロキシ-N(3-トリフルオロメチルフェニル)ブタンアミド(0.24g
、上記の実施例10、工程1aに記載のように調製した)の撹拌溶液に、連続的に添
加した。1日後、さらなるt-ブチルイソシアネートおよびトリエチルアミンのア
リコートを添加した。さらに20時間後、混合物を減圧下でエバポレートし、そし
て残渣を、減圧下でクロマトグラフィーにかけて、標題の化合物(0.13g、融点1
15〜116℃)を得た。
工程1b 4-ブロモ-2-t-ブチルカルバモイルオキシ-N(3-トリフルオロメチルフ
ェニル)ブタンアミドの調製
上記の工程1aに記載した手順と類似の手順により、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-N
(3-トリフルオロメチルフェニル)ブタンアミド(0.52g、上記実施例10、工程1
bに記載したように調製した)をジクロロメタン中のt-ブチルイソシアネートお
よびトリエチルアミンで処理して、標題の化合物(0.03g、融点107〜109℃)を
得た。
この反応時間の延長において、主生成物は、塩基触媒環化の生成物(0.16g、融
点114〜116℃)であり、上記実施例10、工程3および以下の実施例11、工程2に
記載の物質と同じであった。工程2:
3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチルフェニル)
ピロリジン-2-オンの調製
水素化ナトリウム(0.0023g、鉱油中の60%分散物)を、テトラヒドロフラン
(2ml)中のクロロ-カルバメート(0.020g、上記の実施例11、工程1aに記載し
たように調製した)の撹拌溶液に添加した。2時間後、混合物を水で希釈し、そ
してジクロロメタンで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、そして減圧下でエバポレートして、上記実施例10、工程3で作製した
物質と同じ、標題の化合物(0.01g、融点114〜117℃)を得た。
上記実施例11、工程1bに記載したように調製された、対応するブロモカルバメー
トの塩基触媒による環化は、同様に進行した。実施例12
化合物33:3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチル
フェニル)ピロリジン-2-オンの調製のためのさらなる代替手順工程1:
3-t-ブチルカルバモイルオキシテトラヒドロフラン-2-オンの調製
温度を10℃以下に維持しながら、三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(1.38
g)を、乾燥ジクロロメタン(300ml)中の3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-
オン(10.0g)およびt-ブチルイソシアネート(9.7g)の撹拌溶液に、15分間に
わたって滴下した。混合物をさらに4時間、室温で撹拌し、ブラインおよび十分
な重炭酸ナトリウム水溶液で処理して水相を塩基性にし、次いでジクロロメタン
で数回抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そし
て減圧下でエバポレートして、標題の化合物(18.5g、融点104〜106℃)を得た
。
この付加は、三フッ化ホウ素の代わりにトリエチルアミンまたは塩化水素水溶液
を用いても触媒され得る。しかしながら転位生成物が様々な量で形成し得、これ
らは、例えばヘキサン-酢酸エチル(3:1)を溶出液として用いるシリカ上のクロ
マトグラフィーによる所望の物質の精製を必要とし得る。工程2:
2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(3-トリフルオロメチル
フェニル)ブタンアミドの調製
3-t-ブチルカルバモイルオキシテトラヒドロフラン-2-オン(0.61g、上記の工
程1に記載したように調製した)の乾燥ジクロロメタン(30ml)中の溶液を窒素
下に置き、そしてアルミホイルの覆いで暗い状態に保持した。これをヨードトリ
メチルシラン(0.61g)で滴下処理し、そして16時間撹拌し、クロロメチルシラ
ン(0.65g)で処理し、そして5時間撹拌し、0℃に冷却し、そしてN,N-ジメチ
ルホルムアミド(0.03g)で処理し、次いでオキサリルクロライド(0.38g)で滴
下処理した。0℃で1時間および室温で一晩撹拌した後、混合物を減圧下でエバ
ポレートした。残渣をジクロロメタン(20ml)に溶解し、そして撹拌しながら、
かつ温度を5℃以下に維持しながら、ピリジン(1.44g)および3-トリフルオロ
メチルアニリン(0.98g)で連続的に処理した。触媒としての4-ジメチルアミノ
ピリジンの添加が、有利であることが分かっている。混合物を一晩室温にて放置
し、過剰の塩酸(2M)で処理し、そしてジクロロメタンで抽出した。抽出物をブ
ラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下でエバポレートした
。残渣を、溶出液としてヘキサン-酢酸エチル(3:1)を用いるシリカ上のクロ
マトグラフィーにかけて、標題の化合物(0.39g、融点114〜118℃)を得た。
工程3: 3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(3-トリフルオロメチルフェニル)
ピロリジン-2-オンの調製
ヨードカルバメート(上記工程2に記載したように調製した)の水素化ナトリウ
ムでの処理による環化により、標題の化合物を得た。実施例13
化合物34:3-(2-ピロリルカルボニルオキシ)-1-(3-トリフルオロ
メチル)フェニル-2-ピロリジノンの調製工程1
3-ヒドロキシ-1(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノンの
調製(実施例10、工程1および2に記載した方法の代替方法)
i) 1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノン-3-カルボン酸
3-トリフルオロメチルアニリン(8.05g)中の6,6-ジメチル-5,7-ジオキサスピ
ロ[2.5]オクタン-4,8-ジオン(Organic Syntheses、第60巻、66-68頁に記載のよ
うに調製した)(8.00g)の懸濁液を室温で24時間撹拌した。混合物を濾過し、
そして不溶性の固体をクロロホルムで洗浄した。合わせた濾液を2M塩酸およびブ
ラインで洗浄し、次いで乾燥(MgSO4)した。減圧下での溶媒のエバポレートに
より褐色の固体が残り、これをクロロホルム/ヘキサンから再結晶して、白色の
結晶性の固体として生成物(収量4.10g、融点135〜136℃(分解))を得た。
ii) 1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノン
(i)からの1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノン-3-カルボン酸
(3.60g)をその融点まで加熱し、そして泡立ちが終わるまで(約50分間)加熱
を続けた。溶融物を冷却し、ジエチルエーテルに溶解し、そして脱色炭(decolo
uring charcoal)で処理した。この炭を濾過して取り除き、そして溶媒を減圧下
で除去して、固体残渣が残った。これをヘキサンから再結晶して、生成物を無色
の針状晶として得た(収量2.20g、融点67〜68℃)。
iii) 3-ヒドロキシ-1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノン
乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中の1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピ
ロリジノン(上記の実施例7の工程1および2のように調製した)(1.10g)の
撹拌溶液を窒素雰囲気下で-70℃まで冷却し、そしてヘキサン中のリチウムヘキ
サメチルジシラジド(1.0M、4.9ml)の溶液を滴下した。次いで、得られた淡黄
色の懸濁液を、乾燥テトラヒドロフラン(5ml)中のN-トルエンスルホニル-3-
フェニルオキサジリジン(Journal of Organic Chemistry、(1988)、53、2087に
記載のように調製した)(2.00g)の溶液で処理した。得られた淡黄色の溶液
を室温まで加温し、次いで水でクエンチし、そして2M塩酸を用いてpH5まで酸性
化した。混合物をジエチルエーテルで抽出(×2)し、そして合わせた抽出物を
水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして減圧下でエバポレートして、オイルが残
った。酢酸エチル/ヘキサン混合物で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製して、透明のゴムとして標題の化合物を得た(収量0.26g)。
工程1a 3-ヒドロキシ-1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノンの
さらなる代替調製
α-ヒドロキシ-δ-ブチロラクトン(2.04g)および3-トリフルオロメチルアニ
リン(2.74ml)を、溶媒なしで撹拌しながら、100℃まで加熱した。4時間後、
温度を150℃(油浴温度)まで上昇させ、そして撹拌をさらに20時間継続した。
冷却後、濃い赤色液体をジクロロメタン(5ml)中に取り出し、そしてシリカフ
ラッシュカラムに供した。ヘキサン中の酢酸エチル(40〜60%酢酸エチルのグラ
ジエント)での溶出により、淡いオレンジ色の結晶性固体として標題の化合物(
2.42g)を得た。
物理的データは、工程1において調製した物質において観察されたものと同じ
であった。工程2
2-ピロールカルボン酸塩化物の調製
クロロホルム(10ml)中の2-ピロールカルボン酸(0.45g)の懸濁液に、オキ
サルクロライド(0.48ml)を室温にて添加した。2時間後、泡立ちが終わり、そ
して溶媒を真空中でエバポレートして、固体を得た。ヘキサンで粉末化して、粗
結晶性酸塩化物が残った。これを直接使用した。工程3
3-(2-ピロリルカルボニルオキシ)-1-(3-トリフルオロメチル)フェニ
ル-2-ピロリジノンの調製
工程2からの2-ピロールカルボン酸塩化物(0.25g)を、工程1からの3-ヒド
ロキシ-1-(3-トリフルオロメチル)フェニル-2-ピロリジノン(0.38g)とともに
、ジクロロメタン(10ml)中に溶解した。トリエチルアミン(0.26ml)を添加し
た。溶液は赤っぽいオレンジ色になり、そして一晩室温にて撹拌した。ジクロロ
メタン(100ml)で希釈した後、溶液を飽和NaHCO3水溶液(2×50ml)、ブライ
ン(50ml)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そしてエバポレートした。ヘキサン中
の30%酢酸エチルで溶出する、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィーで残渣
を精製して、淡黄色のオイルを得、これを結晶化した。酢酸エチル/ヘキサンか
らの再結晶により純粋な標題の化合物(0.21g、融点127.5〜128℃)を無色の結
晶として得た。
実施例14 3-t-ブチルカルバモイルオキシ)-1(2-シアノ-5-トリフルオロメチ
ルフェニル)ピロリジン-2-オンの調製工程1
2-t-ブチルカルバモイルオキシ-4-ヨード-N(2-シアノ-5-トリフルオロ
メチルフェニル)ブタンアミドの調製
ジクロロメタン(4ml)中の3-t-ブチルカルバモイルオキシテトラヒドロフラ
ン-2-オン(0.10g)を光から遮り、そしてトリメチルシリルヨーダイド(0.1g)
で処理した。混合物を一晩放置し、次いで0℃まで冷却した。ピリジン(0.236g
)に続いて触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを添加した。混合物を一晩放置し
、次いで希塩酸中に注いだ。混合物をジクロロメタンで抽出し、そして抽出物を
ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そしてエバポレートした。残
渣を再溶解し、そして溶出液として酢酸エチルとヘキサンとの1:1混合物を用
いてシリカゲルのカラムを通し、標題のヨード化合物(0.089g)を得た。工程2
3-t-ブチルカルバモイルオキシ-1(2-シアノ-5-トリフルオロメチルフ
ェニル)ピロリジン-2-オンの調製
工程1からの生成物をテトラヒドロフラン(10ml)中に溶解し、そして0℃に
冷却した。水素化ナトリウム(油中55%分散物の0.008g)を添加し、そして混合
物を室温まで加温した。溶液を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。抽出
物を乾燥(硫酸マグネシウム)し、そしてエバポレートした。残渣を、溶出液と
して酢酸エチルおよびヘキサンの混合物を用いるシリカゲルのカラム上でのクロ
マトグラフィーにかけた。最初に溶出した化合物は、2-シアノ-5-トリフルオロ
メチルアニリンであり;これの後に、比較的ゆっくり移動する標題の化合物(0.
025g)を得た。実施例15
1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3(N(t-ブチルカルバモイル)エチル
アミノピロリジン-2-オンの調製
工程1 1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3-ヒドロキシピロリジン-2-オンの調
製
3-ブロモ-4-フルオロアニリン(20g)および3-ヒドロキシ-2-ケトテトラヒドロ
フラン(8.9g)を混合し、そして150℃に64時間加熱した。混合物を冷却し、そ
してジクロロメタン(200ml)で希釈した。水酸化ナトリウム(10モル)の溶液
(37ml)を添加し、そして混合物を1時間放置した。固体を濾過し、そしてジク
ロロメタンで洗浄し、そしてさらなるジクロロメタン(200ml)中に懸濁した。
混合物を濃塩酸で酸性化し、そして1時間撹拌した。有機層を分離し、水で3回
洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮して淡褐色の固体(25.4g)
を得、標題の化合物であることを同定した。NMRスペクトルは、この構造と一致
した。
工程2
1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3-メタンスルホニルオキシピロリジン-2-オン
の調製
工程1に記載のように調製したピロリジン-2-オン(4.5g)をジクロロメタン(5
0ml)中に溶解し、そして0℃に冷却した。混合物を、最高温度2℃に維持しな
がら、トリエチルアミン(2.8ml)を添加し、続いてメタンスルホニルクロライ
ド(1.39ml)のジクロロメタン(15ml)中の溶液を、30分間かけて滴下した。ス
ルホニルクロライドの添加が完了したとき、混合物を室温まで加温し、そして5
時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温で2日間放置し、そしてジクロロメタ
ンで希釈した。次いで、この希釈した反応混合物を水で3回洗浄し、乾燥(硫酸
マグネシウム)し、そして濃縮して濃褐色の固体を得た。これを、溶出液として
ジエチルエーテルおよびヘキサン(2:1)の混合物を用いるシリカカラム上での
クロマトグラフィーにかけて、スルホニルオキシ化合物を白色粉末(6g)として
得た。NMRスペクトルは予想の生成物と一致した。
工程3
1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3-エチルアミノピロリジン-2-オンの調製
工程2で調製したエチルアミノ化合物(2.6g)のテトラヒドロフラン(60ml)中
の溶液に、ヨウ化ナトリウム(1.1g)、次いでエチルアミン(1.92ml)を添加し
た。溶液を2時間撹拌し、次いで一晩放置した。次いで、反応混合物を、水に注
ぎ、そして酢酸エチルで3回抽出した。抽出物を合わせ、水で2回およびブライ
ンで1回洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして濃縮して濃褐色のオイル
を得た。これを、溶出液としてトリエチルアミンおよび酢酸エチル(1:9)の混
合物を用いるシリカカラム上でのクロマトグラフィーにかけた。黄色固体として
標題化合物を得た。NMRスペクトルは予想の構造と一致した。
工程4
1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3-(N(t-ブチルカルバモイル)エチルアミノピロ
リジン-2-オンの調製
工程3で調製したエチルアミノ化合物(0.31g)のジクロロメタン(8ml)中の
溶液に、t-ブチルイソシアネート(0.2ml)を添加し、そして混合物を90分間撹
拌し、次いで一晩放置した。反応混合物を濃縮し、黄色のオイルを得た。これを
、ジエチルエーテル(3ml)に取り込み、そしてヘキサンを添加し、融点118.2
〜119.4℃の白色固体として標題の化合物を得た。NMR、IR、およびマススペクト
ルは、指定された構造と一致した。実施例16
1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3(3,3-ジメチルブタノイルアミノピ
ロリジン-2-オンの調製
トリエチルアミン(0.28ml)、続いて3,3-ジメチルブタノイルクロライド(0.46
ml)を、ジクロロメタン中の1(3-ブロモ-4-フルオロフェニル)3-エチルアミノピ
ロリジン-2-オン(0.5g、実施例15の工程3のように調製)の溶液に添加した。
混合物を室温で3時間撹拌し、次いで一晩放置した。次いでこれを水中に注ぎ、
そして混合物をジクロロメタンで抽出し、そして抽出物を乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、そしてエバポレートして黄色のオイルを得た。これをジエチルエーテル
に溶解し、そして溶液を、溶出液としてエーテルを用いるシリカのカラムに通し
た。25mlの画分を集めた。画分3〜8を合わせ、そしてエバポレートして標題の
化合物を透明なオイルとして得た。生成物のNMR、IR、およびマススペクトルは
、指定された構造と一致した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,
DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 エリス,ラッセル マーティン
イギリス国 アールジー12 7エヌキュー
バークシャー,ブラックネル,イブドン
83
(72)発明者 ボーラ,シャヒーン クハトーン
イギリス国 アールジー40 1アールジェ
イ バークシャー,ワーキンガム,ビーン
オーク ロード 81エイ
(72)発明者 スミス,ステファン クリストファー
イギリス国 エイチディー7 2エックス
ゼット ヨークシャー,ハダーズフィール
ド,ネザーソン,タウンゲイト 132
(72)発明者 マシューズ,イアン リチャード
イギリス国 アールジー11 1エイチエイ
チ バークシャー,ワーキングガム,エム
クロース 9
【要約の続き】
NR7R8であり;そしてR10およびR11は、それぞれ独立し
て、水素、C1-C10ヒドロカルビル、O(C1-C10ヒドロカル
ビル)、SO2(C1-C10ヒドロカルビル)、CHO、CO(C1-C10ヒ
ドロカルビル)、COO(C1-C10ヒドロカルビル)またはCONR7
R8であり;基Aの中の任意のヒドロカルビル基は、ハ
ロゲン(すなわち、塩素、臭素、フッ素またはヨウ
素)、ヒドロキシ、SO2NRaRb(ここで、RaおよびRbは、
独立して、HまたはC1-C6アルキルである)、シアノ、ニ
トロ、アミノ、モノ-およびジ-アルキルアミノ(ここ
で、アルキル基は、1〜6個またはそれ以上の炭素原子
を有する)、アシルアミノ、アルコキシカルボニル(こ
こで、アルコキシ基が1〜6個またはそれ以上の炭素原
子を有する)、C1-C6ハロアルコキシ、C1-C6アルキルチ
オ、C1-C6アルキルスルフィニル、C1-C6アルキルスルホ
ニル、カルボキシ、カルボキシアミドで必要に応じて置
換されていてもよく、ここで、N原子に結合する該基
は、水素であっても、必要に応じてハロゲンで置換され
た低級ヒドロカルビルであってもよく;アルコキシ基が
1〜6個またはそれ以上の炭素原子を有し得るアルコキ
シカルボニル、またはフェニルのようなアリール;R21
は、水素、ハロゲン、OH3またはOCONHR1(ここで、R1は
上で定義した通りである)である]の製造方法であっ
て、一般式(III)の化合物(ここで、A、R2、R3、R4、
R5およびR21は、一般式(II)に関して定義された通り
であり、そしてR25は、ハロゲン原子のような脱離基で
ある)を、塩基性条件下で環化する工程を包含する、方
法。