JPH11505619A - 運動中のレール車両のそのつどの位置を連続測定するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は線路上を運動中のレール車両のそのつどの位置を、線路に対して平行に配置された測定区間により連続的に測定するための装置に関する。測定区間では各レール車両の位置が測定され、次いで、積替え装置の駆動手段を制御するコンピュータに供給される。この場合、（イ） 測定区間内にはその長さにわたり分配されて切換素子（１）が配置されており、この切換素子が機械的な測定子を備えており、かつこららの切換素子（１）が、測定区間を通過走行するレール車両の車輪（３）によりこの測定子が接触されるように線路のレール（４）の領域内に配置されており、（ロ） かつ、レール（４）と並んで、レール上を走行する車輪（３）のタイヤフランジ側に、測定区間の全長にわたり延びている案内レール（１２）が配置されており、この案内レールとレール（４）との間隔（Ａ）が３０〜５０ｍｍである。

Description

【発明の詳細な説明】 運動中のレール車両のそのつどの位置を 連続測定するための装置 本発明は、線路上を運動中のレール車両のそのつどの位置を、線路に対して平 行に配置された測定区間により連続的に測定するための装置であって、この測定 区間内でそれぞれのレール車両の位置が測定され、かつ各レール車両の測定され た位置が、積替え装置の駆動手段を制御するコンピュータに供給される形式のも のに関する。 運動中のレール車両と、倉庫もしくは他の車両との間でレール交通路に沿って 走行可能な積替え装置を使用して、コンテナ、インタチェンジャブルコンテナ、 セミトレーラなどのような積荷ユニットの形態の積載貨物を積替えるための装置 における困難は、積替え装置の位置を運動中のレール車両のそのつどの位置と合 致させ、かつ積替え装置の運動をレール車両の運動と同期させることにある。要 するに荷積み時には積荷ユニットを有する積替え装置が、荷積みすべきレール車 両の積載位置の真上に位置し、他方では荷下ろし時には積替え装置が、荷下ろし すべき積荷ユニットの真上に位置しなければならない。そのことのためにはまず 、レール車両の正確な位置と速度とを検知しなければ ならない。 このことのために、測定車が使用される機械的な装置が公知である（ドイツ連 邦共和国特許公開第４２３３００７号明細書）。この装置は極めて高価であり、 従ってコストを比較的高める。 本発明の課題とするところは、申し分のない測定結果を提供し、それにもかか わらずコスト的に有利に製作されることができるような、運動中の車両のそのつ どの位置を連続的に測定するための装置を提供することにある。 この課題を解決するために本発明の構成では、 （イ） 測定区間内にその長さにわたり分配されて切換素子が配置されており 、これらの切換素子が機械的な測定子を備えており、かつこれらの切換素子が、 測定区間を通過走行するレール車両の車輪によりこの測定子が接触されるように 線路のレールの領域内に配置されており、 （ロ） レールと並んで、レールの上方を走行する車輪のタイヤフランジ側に 、測定区間の全長にわたり延びている案内レールが配置されており、この案内レ ールとレールのヘッドとの間隔が３０〜５０ｍｍである、ことにある。 このことにより、レール車両の車輪の位置、ひいてはレール車両の位置が測定 される。当該測定値はコンピュータに供給され、コンピュータはこの測定値にも とづいて、積替え装置がそのつど高い精度で当該レール車両に関する正しい位置 に位置しかつ同期して運動するように積替え装置の駆動手段を制御する。 この案内レールにより、サイン走行（Sinuslauf）並びに車輪の摩耗により生 じることのある、理想的なラインからの車輪の著しい変位にもとづき困難が生じ ることが回避され、かつ、測定区間を通過走行するレール車両のそれぞれの車輪 の車輪踏面により切換翼が十分な幅で覆われることが保証され、その結果、当該 レール車両の位置が常に検知されることが保証される。 本発明の構成では、切換素子がレールの極めて近くに、それもレールヘッドと 並んで又はレールヘッドより上方もしくは下方に配置されているので、損傷が著 しく排除される。損傷に対するその他の保護が切換素子の上方に取付られた通行 可能な薄板覆いにより実現される。 本発明の別の構成では、測定区間を通過走行するレール車両の車輪により接触 される切換素子の測定子が、機械的に操作される電気的なスイッチの切換翼とし て形成されている。このことは市販の構成部材の使用を可能ならしめる。 本発明にもとづく装置は、切換素子もしくは切換翼がばね弾性的に固定されて いるか、もしくはばね弾性的に形成されているとさらに改善される。ばね弾性的 な固定は金属ばね、ゴムばねなどにより、又は空気力 的又は液圧的な装置により行われる。各切換素子もしくは各切換翼は個々にのみ ならず、複数の切換素子もしくは切換翼の群にまとめ合わされてそれぞれ一緒に ばね弾性的に固定されることもできる。 本発明の有利な１実施例では、案内レールとレールのヘッドとの間隔が３５〜 ４０ｍｍである。このことは、比較的小形の、ひいては価格的に有利な、比較的 小さな切換距離を有する切換素子を使用することを可能ならしめる。 有利には、案内レールは、切換素子の存在する領域を有するレールと並んで、 それも、レールの切換素子とは逆の側に配置される。 案内レールの搬送と組立との簡単化のために、案内レールは、互いに列を成す 複数の案内レール部分により形成されている。これらの案内レール部分はその重 量が比較的わずかであるために取り扱い容易である。 レール車両の車輪の走行タイヤ面の領域内でレールをそれと並んで配置された 測定区間と一緒に示すと共に切換素子として切換翼を図示した図面につき本発明 を詳細に説明する。 本発明にもとづく装置は主として切換素子１と案内レール１２とから成る。切 換素子１は機械的な測定子を備えており、この測定子は切換翼１．２として形成 されていてよい。切換素子１はその切換翼１．２が、レール４を介して測定区間 を通過走行するレール車両 の車輪３により接触されるように配置されている。このことにより、信号がトリ ガされ、この信号はコンピュータ（図示せず）に供給され、このコンピュータは 積替え装置（図示せず）の駆動手段を制御する。 切換翼１．２はばね弾性的に形成されており、この目的のために切換翼１．２ は図示の実施例では下向きの湾曲部を備えている。しかし−図示されていないが −切換素子１又は切換翼１．２はばね弾性的に固定されていてもよい。 案内レール１２はレール４のヘッドから間隔Ａを有している。このことにより 、車輪３のサイン走行は、車輪３が極端な場合には実線及び破線で示された位置 を占めることができるように制限される。一点鎖線で示された位置に車輪３が達 することはもはやできない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 線路上を運動中のレール車両のそのつどの位置を、線路に対して平行に配 置された測定区間により連続的に測定するための装置であって、この測定区間で それぞれのレール車両の位置が測定され、かつ各レール車両の測定された位置が 、積替え装置の駆動手段を制御するコンピュータに供給される形式のものにおい て、 （イ） 測定区間内にその長さにわたり分配されて切換素子（１）が配置さ れており、これらの切換素子が機械的な測定子を備えており、かつこれらの切換 素子が、測定区間を通過走行するレール車両の車輪により測定子が接触されるよ うに線路のレール（４）の領域内に配置されており、 （ロ） レール（４）と並んで、レール上を走行する車輪（３）のタイヤフ ランジ側に、測定区間の全長にわたり延びている案内レール（１２）が配置され ており、この案内レール（１２）とレール（４）のヘッドとの間隔（Ａ）が３０ 〜５０ｍｍであることを特徴とする、運動中のレール車両のそのつどの位置を連 続的に測定するための装置。 ２． 切換素子（１）がレール（４）の極めて近くに、レールヘッドと並んで又 はレールヘッドより上方もしくは下方に配置されている、請求項１記載の装 置。 ３． 測定区間を通過走行するレール車両の車輪（３）により接触される切換素 子（１）の測定子が、機械的に操作される電気的なスイッチの切換翼（１．２） として形成されている、請求項１又は２記載の装置。 ４． 切換素子（１）もしくは切換翼（１．２）がばね弾性的に固定されており 、又はばね弾性的に形成されている、請求項３記載の装置。 ５． 案内レール（１２）とレール（４）のヘッドとの間隔（Ａ）が３５〜４０ ｍｍである、請求項１から４までのいずれか１項記載の装置。 ６． 案内レール（１２）が、切換素子（１）の存在する領域を有するレール（ ４）と並んで、それもレール（４）の、切換素子（１）とは逆の側に配置されて いる、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。 ７． 案内レール（１２）が互いに列を成す複数の案内レール部分により形成さ れている、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。