JPH11504684A - 界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法 - Google Patents

界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法

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JPH11504684A JP9513470A JP51347097A JPH11504684A JP H11504684 A JPH11504684 A JP H11504684A JP 9513470 A JP9513470 A JP 9513470A JP 51347097 A JP51347097 A JP 51347097A JP H11504684 A JPH11504684 A JP H11504684A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、好ましい実施態様において、複数の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブに選択的に開口する為の方法に関する。この方法は:界面エネルギーを提供する繊維の不織布ウエブ(22)であって、第一表面(61)、第二表面(62)、及び第一表面(61)と第二表面(62)とを互いに液体が流れる関係にする複数の液体通路を有する不織布ウエブを準備する工程と;この不織布ウエブ(22)の第一表面(61)に表面処理を行なう工程であって、この表面処理は、不織布ウエブ(22)の繊維の界面エネルギーより小さい界面エネルギーを有し、第一表面と接触する液体に力を及ぼすのに適した、不連続な、間隔をあけて配置された複数の部位によって画定された複数の界面エネルギー勾配がつくり出され、従って液体が、第一表面(61)から第二表面(62)の方向への輸送のための液体通路の方へ向けられる工程と;弱められ溶融安定化された複数の位置を創出する複数の位置で不織布ウエブ(22)を弱める工程と;そして、前記不織布ウエブ(22)に引っ張り力を負荷し、弱められ溶融安定化された複数の位置で前記不織布ウエブ(22)を裂いて弱められ溶融安定化された複数の位置に一致して前記不織布ウエブ(22)において複数の開口を創出する工程と;を含んでいる。このウエブ(22)は、使い捨て吸収体上の表面シートとして用いるのに特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】 界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法 発明の分野 本発明は、液体輸送機構として用いるのに適した不織布ウエブ及びこれの製造 方法に関する。特にこの開口された不織布ウエブは、1つの表面からもう1つの 表面への優先方向における液体の輸送を促進し、反対側方向への液体輸送を阻止 するよう設計されている。 発明の背景 例えばメルトブローイング方法及びスパンボンド方法の如き不織布ウエブ押し 出し方法により形成された不織布ウエブは、一回のみの使用または数回の使用の 後に捨てることが出来ると見なすことが出来る安い製品またはこのような製品の 要素に製造されることが出来る。このような製品の代表には、おむつや失禁用パ ンツやしつけ用パンツや女性用衛生衣類や、そしてこれらと同様なものの如き使 い捨て吸収体が含まれる。 幼児及び他の失禁者は、小水及び体から他の排泄物を受けとり保持する為のお むつの如き使い捨て吸収体を装着している。吸収体は、排泄された物体を保持し 、これらの物体が装着者の体や装着者の衣類やベッドの布地から遠ざけることの 両方に機能する。多くの基本的な機能を有している使い捨て吸収体が当該技術分 野で知られている。 典型的な吸収体は、液体浸透性表面シートと、表面シートに結合された液体不 浸透性バックシートと、そして表面シートとバックシートとの間に配置された吸 収コアと、を含んでいる。不織布ウエブは液体浸透性であって皮膚に優しい表面 を提供するので使い捨て吸収体上の表面シートとしてしばしば使用されている。 しかしながら、ある使用状態において不織布ウエブは、体からの排泄物がしばし ば捕らえられ取り込まれ、そして装着者の皮膚に対して接触されるようになるこ とにより表面シートとしては全く機能しない。このような問題に対する1つの解 決は、不織布ウエブ中に開口を提供して体からの排泄物が不織布ウエブを容易に 通過し下に横たわっている吸収コア中に向かわせることである。不幸にも、開口 された不織布ウエブを形成する為に使用されているある技術は、コストが高く装 着者の皮膚に対して好ましくないがさついた感じを創出するか、または開口され た不織布ウエブが使い捨て吸収体上の表面シートとして使用された時に裂け易く なる。 ここで用いられている「不織布ウエブ」という用語は、規則的にではなく繰り 返し内部に挿入されている個々の繊維又は糸の構造を有するウエブのことを言う 。不織布ウエブは以前には様々な方法で形成されていた。例えばメルトブローイ ング方法、スパンボンド方法、及びボンディッドカーデッドウエブ(bonde d carded web)方法などである。 ここで用いられている「マイクロ繊維」という用語は、平均直径が約100ミ クロンより大きくない、小さい直径の繊維のことを言う。 ここで用いられている「メルトブローン繊維」という用語は、溶融熱可塑性材 料を、通常は円形の複数の細いダイ毛管を通して溶融糸又はフィラメントとして 高速ガス(例えば空気)流中に押出し、これによって溶融熱可塑性材料のフィラ メントが細くなり、マイクロ繊維の直径になるまでこれらの直径を小さくして形 成された繊維のことを言う。その後メルトブローン繊維は、高速ガス流によって 運ばれ、回収表面に載せられ、不規則に分散されたメルトブローン繊維ウエブを 形成する。 ここで用いられている「スパンボンド繊維」という用語は、押出されるフィラ メントの直径を有する紡糸口金の、通常は円形の複数の細い毛管からフィラメン トとして溶融熱可塑性材料を押出し、ついで例えば押出し延伸、又はその他のよ く知られたスパンボンドメカニズムによって急速に細くされて形成される小さい 直径の繊維のことを言う。 ここで用いられている「弾性的」という用語は、付勢力を加えた時に伸縮性が ある、すなわち少なくとも約60%(すなわちその弛緩非付勢長さの少なくとも 約160%である伸張した付勢長さまで)伸張しうるが、その伸縮伸張力が解放 された時に、その伸びの少なくとも55%を回復するようなあらゆる材料のこと を言う。仮説的な例の場合、少なくとも1.60インチまで伸びて解放された時 に、1.27インチより大きくない長さまで回復する材料の1インチサンプルで あろう。多くの弾性材料が60%よりも多く(すなわちその弛緩長さの160% よりはるかに多く)伸びうる。例えば100%又はそれ以上伸びうる。これらの 材料の多くは、伸縮力を解放した時には、実質的にそれらの当初弛緩長さまで、 例えばそれらの当初弛緩長さの105%以内まで回復する。 ここで用いられている「非弾性」という用語は、前記「弾性的」という定義内 に入らないあらゆる材料のことを言う。 ここで用いられている「延伸性」という用語は、付勢力を加えた時に、破滅的 な破損を受けずに少なくとも約50%伸張しうるあらゆる材料のことを言う。 ここで用いられている「溶融安定(melt−stabilized)」とい う用語は、部分的に加熱及び/または部分的に圧縮されたかして不繊布の繊維を 実質的に統合して安定したフィルム状の形態にされた不繊布ウェブの部分のこと を言う。 ここで用いられている「通路」という用語は、液体を互いに流すことができる 囲われた、又は少なくとも一部囲われた構造又は通路のことを包含するものであ る。液体通路という用語は従って、「開口部」、「通路」、「毛管」という用語 、及びその他の同様な用語をも包含するものである。 発明の概要 本発明は、好ましい実施態様において、複数の界面エネルギー勾配を示す液体 透過性不織布ウエブに選択的に開口させる為の方法に関する。この方法は: 界面エネルギーを提供する繊維の液体透過性不織布ウエブを準備する工程であ って、この不織布ウエブが、第一表面又は装着者と接触する表面、第二表面又は 衣服側表面、及び第一表面と第二表面とを互いに液体が流れる関係にする複数の 液体通路を備える工程と; 不織布ウエブの第一表面へ表面処理を施す工程であって、この表面処理は、不 織布ウエブの繊維の界面エネルギーより小さい界面エネルギーを有しており、こ れによって、液体と接触している第一表面に力を及ぼすのに適した、不連続な、 間隔をあけて配置された部位によって画定される複数の界面エネルギー勾配をつ くり出し、従って液体が、第一表面から第二表面の方向へ運び去るための液体通 路の方へ向けられる工程; 複数の位置で不織布ウエブを弱めて、複数の弱められ溶融安定化された部分を 創出する工程;そして、 不織布ウエブに引っ張り力を適用して、複数の弱められ溶融安定化された部分 に合致された複数の開口を不織布ウエブ中に創出するよう複数の弱められ溶融安 定化された部分で不織布ウエブを裂く工程; を備えている。 この引っ張り力は、不織布ウエブを増大する引っ張りにさらすことにより適用 されることが好ましい。 この不織布ウエブは、使い捨て吸収体の表面シートとしての使用に特に適して いる。第一表面及び第二表面は、中間部分によって互いに分けられている。不織 布ウエブの第一表面は、中間部分の界面エネルギーより小さい界面エネルギーを 示す構造を備えている。好ましい実施態様において、不織布ウエブは比較的低い 複数の界面エネルギーの部位を有する。これらの部位は界面エネルギー勾配を画 定し、ここではこれらはより高い界面エネルギーウエブ表面と接している。 より詳しくは本発明は、複数の小規模界面エネルギー勾配を有する液体透過性 不繊布ウエブに関する。これらの小規模界面エネルギー勾配は、第一表面又は装 着者と接触する表面から液体を効率的に運び去るように向けられ、かつ配置され ているものである。このウエブによって本質的にその支持体材料の視覚的、感触 的、及び物理的性質が保持される一方で、所望の界面エネルギー特性が得られる 。 本発明による不繊布ウエブは好ましくは、不連続な、間隔をあけて配置された 部位を含んでいる。これらの部位は、第一表面上に小規模界面エネルギー勾配を 画定し、第一表面から運び去るための毛管入口の方への小規模液体移動を助ける 。このようなウエブは好ましくはまた、毛管構造内の第一表面には普通に見られ る小規模界面エネルギー勾配を含んでおり、第一表面から毛管液体輸送のための 毛管内に液体を運び去るのを助ける。 本発明はまた、好ましくは表面シート、表面シートに固定されたバックシート 、及び表面シートとバックシートとの間に配置された吸収性コアを含む吸収体で あって、表面シートが本発明による界面エネルギー勾配を提供する吸収体に関す る。 図面の簡単な説明 明細書は本発明を特に指摘し明確に請求する請求の範囲で結論付けてはいるが 、本発明は添付図面と関連した次の記載からより良く理解することが出来よう。 図面では同じ参照符号は同じ構成要素を示す。 図1は、本発明の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの形成方法の一 例の概略図であり; 図2は、本発明の不織布ウエブの一部分の拡大斜視図であり; 図3は、図2の不織布ウエブのさらに拡大された部分図であり; 図4は、固体表面上の液体小滴の拡大された横断面図であり、ここでは角度A は液体と固体表面との接触角を示しており; 図5は、2つの異なる界面エネルギーを有する固体表面上の液体小滴の拡大さ れた横断図であり、従って2つの異なる接触角A(a)及びA(b)を示してお り; 図6は、界面エネルギー勾配を示す一般的な(generic)毛管に隣接し た位置にある液体小滴の拡大横断面図であり; 図7は、弱められる以前の不織布ウエブの拡大された平面写真を示す図であり ; 図8は、この発明のウエブの弱められた配列の拡大された斜視図であり; 図9は、複数の位置で弱められた後の不織布ウエブの拡大された平面写真を示 す図であり; 図10は、この発明の増大される引っ張りシステムの拡大された斜視図であり ; 図11は、引っ張りが負荷されて弱められた位置で不織布ウエブが裂かれ不織 布ウエブ中に開口が創出された後の不織布ウエブの拡大された平面写真を示す図 であり; 図12は、この発明はもう1つのウエブの弱められた配列を示す拡大された斜 視図であり; 図13は、生理用ナプキンの構成をより明確に示すために、生理用ナプキンの いくつかの部分が切り取られた生理用ナプキンの上部平面図であり; 図14は、線14−14に沿う図13の生理用ナプキンの横断面図である。 図15は、本発明によって製造された生理用ナプキンの表面シート部分の上部 平面図であり; 図16は、本発明によって製造されたもう1つの生理用ナプキンの実施態様の 表面シート部分の上部平面図であり;そして、 図17は、本発明に従って製造されたおむつ形態の代表的吸収体の一部分の拡 大斜視図である。 発明の詳細な説明 図1を参照すると、使い捨て吸収体の表面シートとして用いるのに適した、本 発明の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブを選択的に開口させる為の形 成方法が20として概略的に示されている。 本発明によれば不織布ウエブ22は、供給ロール24から巻戻され、供給ロー ル24がこれと関連する矢印によって示された方向に回転するにつれて、これと 関連する矢印によって示された方向に進行する。不織布ウエブ22は、噴霧器2 6の下を通過する。この噴霧器は、表面処理28を不織布ウエブ22上に向ける 。 不織布ウエブ22は、既知の不織布押出し方法によって、例えば既知のメルト ブローイング方法、あるいは既知のスパンボンド方法によって成形されてもよく 、最初に供給ロールに貯蔵されることなく、直接噴霧器26の下に通されてもよ い。 不織布ウエブ22は、延伸性であるか、弾性であるか、あるいは非弾性であっ てもよい。不織布ウエブ22は、スパンボンドウエブ(spunbonded web)、メルトブローンウエブ(meltblown web)、あるいはボ ンディッドカーデッドウエブ(bonded carded web)であって もよい。不織布ウエブは、メルトブローン繊維のウエブである場合、メルトブロ ーンマイクロ繊維を含んでいてもよい。不織布ウエブ22は、天然繊維、例えば 木材、綿、あるいはレーヨン、又は合成繊維、例えばポリプロピレン、ポリエチ レン、ポリエステル、エチレンコポリマー、プロピレンコポリマー、及びブテン コポリマー、二成分繊維、あるいは天然繊維と合成繊維との組合わせから製造さ れてもよい。 不織布ウエブ22は、例えば少なくとも1つの層と接着されたスパンボンドウ エブ又はメルトブローンウエブ、ボンディッドカーデッドウエブ、あるいはその 他の適切な材料の少なくとも1つの層を含む多層材料であってもよい。あるいは また不織布ウエブは、単一層又は単一材料、例えばスパンボンドウエブ、ボンデ ィッドカードウエブ、又はメルトブローンウエブであってもよい。 不織布ウエブ22はまた、2つ又はそれ以上の種々の繊維の混合物、又は繊維 と粒子との混合物から構成される複合材であってもよい。このような混合物は、 繊維及び/又は微粒子をガス流に添加して形成することができる。この流では、 メルトブローン繊維とその他の材料、例えば木材パルプ、ステープル繊維、及び 微粒子の均質エンタングル(entangled)混合が、回収装置におけるメ ルトブローン繊維の回収前に生じて、不規則に分散されたメルトブローン繊維と その他の材料との凝集性ウエブを形成するように、メルトブローン繊維が運ばれ る。 繊維の不織布ウエブは、凝集性ウエブ構造を形成するために接着によって結合 される方がよい。適切な接着技術には、化学接着、熱接着、例えばポイントカレ ンダリング(point calendering)、ハイドロエンタングリン グ(hydroentangling)、及びニードリング(needling )があるが、これらに限定されるわけではない。 表面処理28は、噴霧器26を用いて、図1の不織布ウエブ22の1つの表面 に対して行なわれる。表面処理はまた、この技術で知られたその他の技術、例え ばスクリーン印刷、グラビア印刷、浸漬被覆等によって、不織布ウエブの1つの 表面に行なわれてもよい。 ここで図2及び3を参照すると、表面処理が1つの表面に施されている本発明 による不織布ウエブ22の透視図が示されている。不織布ウエブ22は、個々の 繊維60から構成される液体透過性不織布ウエブである。 不織布ウエブ22は、好ましくは第一表面又は上部表面61と、第二表面又は 下部表面62とを有する。第一表面61は、第二表面62から、中間部分63に よって間隔があけられて配置されている。不織布ウエブ22は好ましくは、第一 表面と第二表面を互いに液体が流れる関係にする複数の通路66を含んでいる。 第一表面61は、比較的低い界面エネルギーを提供し、かつ好ましくは低い界 面エネルギー表面処理を含む複数の部位65を含んでいることが好ましい。好ま しくは部位65は、比較的高い界面エネルギーと比較的高い粘着仕事(work of adhesion)とを有する不織布ウエブの繊維60と比較すると、 比較的低い界面エネルギーと比較的低い粘着仕事とを有する。従って処理された 不織布ウエブ22は、部位65の境界、すなわち部位65と周りの繊維表面との 間の界面によって画定された複数の界面エネルギー勾配を提供する。 図3に示されているように、部位65と表面微細構成(ウエブの上部表面から 上に突き出ている個々の繊維を含むもの)との関係は、本発明の重要な側面であ ると考えられる。ウエブの表面方向及びウエブの厚さの方向に関して、部位の断 続的又は不連続な間隔あけがあることに留意すべきである。その理由は特に、図 3に示されているような表面処理が実際には複数の別々の粒子、小滴、又は小球 であり、これらは、繊維間の細孔を塞ぐかもしれない繊維の架橋又はマスキング ではなく、個々の繊維のいくつかの部分を被覆するものだからである。前述した 如く、この不連続性の結果として、複数の小規模界面エネルギー勾配が発生する 。これは液体移動の観点から有利であると考えられる。 同様に不織布ウエブ22の第一表面61へ及びその下への表面処理の浸透が図 3に示されている。部位65の大部分が、第一表面61それ自体の近くに集中し ているが、処理された部位は、一繊維ずつウエブを通って下向きに伸びて、中間 部分63への浸透を行なう。好ましくは部位65は第一表面61の近くに集中し ており、第一表面からの距離が増加すると共に頻度が減少する(間隔が増加する )。従ってより多くの低界面エネルギー部位、従ってより多くの界面エネルギー 勾配が第一表面61又はその近くに発生し、第一表面上又はその近くの液体によ り大きな影響を与える。従って平均すると、第一表面の近くのウエブの上部部位 は、第二表面により近いウエブの下部部位によって示されるものよりも低い平均 界面エネルギーを示すであろう。 繊維間毛管に閉塞がないことは、下部構造への液体の伝達のために十分な液体 通路をあけておくのに重要であると考えられている。表面処理が大幅に行なわれ るならば、繊維間の毛管を塞ぎ、これによって液体の下部構造への伝達を阻止す る傾向がある。 前記の議論は、実際の不織布支持体に焦点を当てたものであるが、本発明の概 念は、織布又はハイブリッド織布/不織布支持体へも同様な方法で容易に適用で きると理解すべきである。そうした場合、織布間構造への不織布ウエブの多孔度 及び繊維間毛管の間隔あけに関して前記の議論を推断の基礎とするためには、織 布間構造に存在する多孔度の程度を認識することが必要である。 さらにはここで用いられている「繊維」の定義は、「毛管通路繊維」として通 用している繊維構造の型をも包含するものである。すなわちその中に毛管通路が 形成されている繊維である。このように多様な適切な繊維は、次の特許にさらに 詳細に記載されている。すなわち米国特許第5,200,248号、第5,24 2,644号、及び第5,356,405号であり、これらはすべて、1993 年4月6日、1993年9月7日、及び1994年10月18日付けでトンプソ ンその他(Thompson et al.)に対し発行されたものであり、こ れらの開示はこれらがここに引用されることにより本願の明細書中に組込まれる 。このような繊維から形成された繊維構造は、繊維間毛管及び間隔だけでなく、 繊維内毛管構造をも示すことがある。 本発明によれば、不織布ウエブ22の第一表面又は装着者と接触する表面61 は、比較的湿潤性のある中間部分63と比べて比較的非湿潤性である。湿潤性の 有用なパラメーターは、液体滴(気体−液体界面)が固体表面(気体−固体界面 )と成す接触角である。一般に、図4に示されているように、固体表面112上 に置かれた液滴110は、固体表面と接触角Aを成す。液体による固体表面の湿 潤性が増すにつれて、接触角Aが小さくなる。液体による固体表面の湿潤性が減 少するにつれて、接触角Aが大きくなる。液体−固体接触角は、この技術で知ら れた方法によって測定することができる。これらの方法は例えば、“Physi cal Chemistry of Surfaces”,Arthur W. Adamson、第二版、(1967年)、“J.Am.Chem.Soc,. ”,F.E.Bartell and H・H・Zuidema、58巻、14 99頁(1936年)、及び“Ind.Eng.Chem.,Anal.Ed. ”,J.J.Bikerman、13巻、443頁、(1941年)に詳細に記 載されている。これらの文献はここに引用されることにより本願の明細書中に組 み込まれる。この分野のさらに最近の出版物は、“Colloids and Surfaces”,Cheng.et al.、43巻、151−167頁、 (1990年)、及び“Journal of Colloid and In terface Science”,Rotenberg et al.、93 巻(1):169〜183頁(1983年)があり、これらもまたここに引用さ れることにより本願の明細書中に組込まれる。 ここで用いられている「親水性」という用語は、上に付着した水性液(例えば 水性の体内からの液体)により濡れる表面のことを言うために用いられる。親水 性及び湿潤性は一般に、これに関わる接触角、及び液体の表面張力と固体表面に よって定義される。これは、ロバート・エフ・ゴールド(Robert F.G ould)によって編集された「接触角、湿潤性、及び粘着性(Contact Angle, Wettability and Adhesion)」とい う題名の米国化学協会(American Chemical Society )の出版物(著作権1964年)に詳細に議論されている。この文献はここに引 用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。表面は、液体が表面におい て自然に広がる傾向がある場合、液体によって濡らされると言われている(親水 性)。逆に表面は、液体が表面において自然に広がる傾向がない場合に、「疎水 性である」と考えられている。 接触角は、表面の不均一性(例えば化学的物理的性質、例えば粗さ)、汚染、 固体表面の化学的/物理的処理又は組成、及び液体の性質及びその汚染に依る。 固体の界面エネルギーもまた接触角に影響を与える。固体の界面エネルギーが減 少するにつれて、接触角が大きくなる。固体の界面エネルギーが増加するにつれ て、接触角が小さくなる。 液体を固体表面(例えばフィルム又は繊維)から分離するために必要とされる エネルギーは、次の等式(1)で表わされる: (1)W=G(1+cos A) ここにおいて、 Wは、測定された粘着仕事(エルグ/cm2)であり、 Gは、測定された液体の表面張力(ダイン/cm)であり、 Aは、測定された液体−固体接触角(度)である。 ある一定の液体の場合、粘着仕事は液体−固体接触角のコサインと共に増加す る(接触角Aがゼロである場合、最大限に達する)。 粘着仕事は、ある一定の表面の界面エネルギー特性を理解し、かつ定量化する 際の1つの有用な道具である。ある一定の表面の界面エネルギー特性を特徴付け るために用いうるもう1つの有用な方法は、「臨界表面張力」という名前のパラ メーターである。これは“J.Colloid Sci.”,H.W.Fox、 E.F.Hare,and W.A.Zisman、8巻、194頁(1953 年)、及びZisman.W.A.,“Advan.Chem.Series No.43 Chapter 1”,Zisman.W.A.,America n Chemical Society (1964年)において考察されてい る。これらのどちらもここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれ る。 ある特定の液体(例えば水)についての接触角と粘着仕事との逆の関係が下記 表1に示されている。これの表面張力は、75ダイン/cmである。 表1に示されているように、ある特定の表面の粘着仕事が減少するにつれて( これは特定の表面の低い方の界面エネルギーを示す)、表面上の液体の接触角が 大きくなる傾向があり、従って液体は「球体になる」傾向があり、より小さい接 触表面積を占める。ある一定の液体の場合、ある一定の表面の界面エネルギーが 減少する場合に、同様に逆も真である。従って粘着仕事は、固体表面への界面液 体現象に影響を与える。 より重要なことは、本発明の状況において、界面エネルギー勾配又は不連続性 は、液体輸送を促進する場合に有用であることが分っていることである。図5は 、液体110の小滴を示している。これは2つの部位113と115を有する固 体表面上に位置しており、これらの部位は異なる界面エネルギーを有している( これらは例証を目的として、異なるクロスハッチングによって示されている)。 図5に示されている状況において、部位113は部位115より比較的低い界面 エネルギーを示し、従って部位115より小滴の液体に対する湿潤性が減少する 。従って小滴110は、小滴接触部位113の縁部において接触角A(b)を生 じる。これは、小滴接触部位115の縁部で生じる接触角A(a)より大きい。 図を分かりやすくする為に、点「a」及び「b」は平面内にあるが、点「a」 と「b」との間の距離「dx」は直線である必要がなく、そうではなくて表面の 形状とは無関係に小滴/表面接触の程度を表わしている。従って小滴110は、 界面エネルギー不均衡となり、従って部位113と部位115との間の相対的界 面エネルギーにおける差(即ち、界面エネルギー勾配または不連続性)によって 外力を受ける。これは次の等式(2)で表わすことが出来る: (2) dF=G[cos A(a)−cos A(b)]dx ここにおいて、 dFは、液体小滴への正味の力であり、 dXは、参照位置「a」と「b」との間の距離であり、 Gは、前記と同じであり、 A(a)及びA(b)は、各々の位置「a」及び「b」における接触角である 。 cos A(a)及びcos A(b)について等式(1)を解いて、等式( 2)に代入すると、等式(3)が生じる: (3) dF=G[(W(a)/G−1)−(W(b)/G−1)dx 等式(3)は、等式(4)と単純化することが出来る。 (4) dF=(W(a)−W(b))dx 2つの表面間の界面エネルギーにおける差(differential)の重 要性は、等式(4)に明確に示されている。これは、粘着仕事における差の大き さにおける変化が力の大きさに対して及ぼす、直接比例的な効果としてである。 界面エネルギー効果及び毛管の物理的性質のより詳細な考察は次の文献に見ら れる。すなわち“Textile Science and Technolo gy”、7巻、“Absorbency”,edited by Portno y K.Chatterjee、(1985年)、及び“Capillarit y,Theory and Practice,Ind.Eng.Chem.” ,A.M.Schwartz、61巻、10頁(1969年)である。これらは ここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 従って小滴によって受けた力は、比較的高い界面エネルギーの方向への運動を 引起こす。単純化のため及び図面を分かりやすくするために、界面エネルギー勾 配又は不連続性は、図5において、一定ではあるが異なる界面エネルギーのはっ きりと画定された部位間の単一のシャープな不連続性又は境界として描かれてい る。界面エネルギー勾配はまた、連続勾配又は段階的勾配として存在してもよい 。あらゆる特定の小滴(あるいはこのような小滴の部分)に及ぼされる力は、小 滴接触の各々の特定区域における界面エネルギーによって決定される。 ここで用いられているように、「勾配」という用語は、界面エネルギー又は粘 着仕事における差に適用された場合、測定しうる距離に生じる界面エネルギー又 は粘着仕事における変化について記載するためのものである。「不連続性」とい う用語は、「勾配」又は移行(transition)の一種について言うため のものである。ここにおいて、界面エネルギーにおける変化は、本質的にゼロ距 離に生じる。従ってここで用いられているすべての「不連続性」は、「勾配」の 定義の中に入っている。 同様にここで用いられている「毛管」及び「毛管度」は、一般に次のラプラス 等式(5)によって表わされる毛管度の原理に従って、液体輸送が可能な構造内 にある通路、開口部、細孔、又は空間のことを言うために用いられる。 (5)p=2G(cos A)/R ここにおいて、 pは、毛管圧力であり、 Rは、毛管の内部半径(毛管半径)であり、 G及びAは前記の定義と同じである。 “Chem.Aftertreat.Text.”、(1971年)、83〜 113頁の第III章に見られる、“Penetration of Fabr ics”,Emery I.Valko(これはここに引用されることにより本 願の明細書中に組み込まれている)で指摘されているように、A=90°の場合 、Aのコサインはゼロであり、毛管圧力はない。A>90°の場合、Aのコサイ ンはマイナスであり、毛管圧力は液体が毛管に入ってくるのを阻止する。従って 毛管壁は、毛管現象が生じるには親水性(A<90°)でなければならない。同 様に、Rはpが意味のある値になるには十分に小さくなければならないが、これ は、Rが増加するにつれて(開口部/毛管構造が大きくなるにつれて)、毛管圧 力が小さくなるからである。 おそらく毛管又は液体通路自体の向き及び位置に関して、勾配自体の特定の向 き又は位置は、少なくとも界面エネルギーの存在と同じ程度に重要である。より 詳しくは、界面エネルギー勾配又は不連続性は、液体が少なくとも1つの界面エ ネルギー勾配又は不連続性と接触せずには第一表面又は上部表面に止まることが できず、従って勾配に伴なう駆動力を受けることができるように、毛管に対して 配置される。毛管入口へ動くか、あるいはこの入口に存在する液体は、好ましく は毛管入口の近くの毛管自体に存在する少なくとも1つのZ方向勾配又は不連続 性と接触し、従って液体を毛管内に駆動するZ方向の駆動力を受ける。ここで毛 管力は、液体を第一表面から運び去る役目を引受ける。好ましい形状において、 毛管は低い界面エネルギーの入口長さを有するか、あるいはより高い界面エネル ギー毛管壁又は表面を有し、従って界面エネルギー勾配又は不連続性は、第一表 面の下において比較的小さいが限定されていない距離である。このような位置に おいて不連続性又は勾配は、毛管の縁部において、あるいは毛管の開放末端部の 上で第一表面と接触している液体が、より低い表面又はメニスカス(menis cus)を有するように配置される。これは下方へ延びて毛管のオープン末端部 に入り、ここで不連続性と接触する。 この原理をさらに説明すると、図6は液体の小滴110を示している。この液 体は、一般的な毛管又は液体通路の上に位置している。この図面は、特定のウエ ブ材料、デザイン、又は構成に限定されずに、ここに表わされた概念を示すのに 十分なほど一般的なものになるよう意図されている。図5と同様に、毛管は、種 々の界面エネルギーを有する表面113及び115を示すように形成されている (例証を目的として、異なるクロスハッチングで示されている)。図5のように 、表面113の界面エネルギーは、予め決定されたレベルにある。このレベルは 表面115のレベルと比べて比較的低い。従って表面113は疎水性であると見 做される。従って表面113と接触している小滴縁部は、比較的大きい接触角A を示し、従って小滴縁部は表面113との界面から鋭く離れている。他方で表面 115は、表面113と比べて、比較的高い界面エネルギーを有している。 図6に示された状況において、小滴110は、表面張力及び重力が大体平衡し ている場合、毛管の入口の上に位置し、一部はその中に延びて入って行く。毛管 内にある小滴の低い方の部分はメニスカス117を形成する。その縁部は疎水性 界面エネルギー特性を有する部位113の毛管壁と接触している。界面エネルギ ー勾配、不連続性、又は表面113と表面115との間の移行は特に、メニスカ ス117の縁部の近辺において、小滴の低い部分と接触するように決定される。 小滴の向き及び小滴のメニスカスの深さは、液体粘度、液体表面張力、毛管のサ イズ及び形状、及び上部表面及び毛管入口の界面エネルギーのようなファクター によって決定される。 小滴自体が、毛管入口上に位置するようになり、小滴の低い方の縁部が、Z方 向界面エネルギー勾配、不連続性、又は表面113と表面115との間の移行と 接触するようになった瞬間、凸状の形を有するメニスカス117は、一点鎖線の 形で描かれているような凹形メニスカス、例えばメニスカス119に戻る。メニ スカスがメニスカス119のような凹形に変る時、液体は親水性表面115の上 部の近くにある毛管壁を濡らし、液体は、前記等式(3)に記載された界面エネ ルギー差による外力を受ける。このようにして、界面エネルギーと毛管圧力との 組合わされた力が、第一表面からの毛管液体輸送を行なうために協力し合って液 体を毛管内に引き込む。液体小滴が下方へ動いて毛管内に入るので、毛管の上部 部位における表面113の比較的低い界面エネルギー性は、液体の上部表面への 引張りを最小限にし、小滴の引張り力を最小限にし、上部表面上又はこの近くで の液体の引っ掛かり(hang−up)又は残留の発生を減らす。 水を対象液体として終始用いるが、これは考察を目的とするための一例にすぎ ず、これに限定されるわけではない。水の物理的性質は十分に確立されたもので あり、水は容易に入手することができ、どこで得られても一般に均一な性質を有 する。水に対する粘着仕事に関する概念は、所望の液体の特別な表面張力特性を 考慮に入れることによって、その他の液体、例えば血液、月経分泌液、及び尿へ も容易に適用することができる。 再び図3を参照すると、不織布ウエブ22の第一表面又は装着者と接触する表 面61は、ある一定の液体(例えば水、又は体内からの液体、例えば月経分泌液 )に対して、比較的低い界面エネルギー及び比較的低い粘着仕事を有するが、不 織布ウエブ22の中間部分63は、好ましくはある一定の液体に対して、比較的 高い界面エネルギー及び比較的高い粘着仕事を有する。不織布ウエブ22の中間 部分63は、第一表面61と比較すると比較的高い界面エネルギーを有するので 、中間部分63は第一表面61より湿潤性が高い。 不織布ウエブ22の第二表面62は、好ましくは第一表面61よりも、液体に 対して高い界面エネルギー及び比較的高い粘着仕事を有する。第二表面62の液 体に対する界面エネルギー及び粘着仕事は、中間部分63と同じであってもよい 。好ましい実施態様において、第二表面62の液体に対する界面エネルギー及び 粘着仕事は、中間部分63より比較的高い。 装着者の皮膚に隣接し、かつこれと接触して配置されるウエブ部分(すなわち 第一表面61)の近くに比較的低い界面エネルギー、及び装着者の皮膚との接触 から離れた位置にある比較的高い界面エネルギー部分(すなわち中間部分63) を生じる構造によって形成された界面エネルギー勾配を有するウエブを作ること によって、不織布ウエブ22は、液体滴を比較的低い界面エネルギーを示すウエ ブの部分から、比較的高い界面エネルギーを示すウエブの部分まで動かすことが できるであろう。液体滴の動きは、この比較的低い界面エネルギー部分と、比較 的高い界面エネルギー部分との間の接触角の差によって誘発される。その結果、 固体−液体接触平面に作用する表面張力に不釣合が生じる。このようにして生じ た界面エネルギー勾配によって、本発明の不織布ウエブ22の液体処理特性が強 化され、このウエブが吸収体の表面シートとして用いるのに非常に適したものに なると考えられる。 強化された液体処理特性に加えて、ウエブの比較的低い界面エネルギー部分を 装着者の皮膚と接触するように配置できるように設計することによって、皮膚と ウエブとの粘着は、ウエブの第一表面と装着者の皮膚との間に位置する閉塞的な 体内からの液体によって発生する毛管力を減少させて減らされる。装着者の皮膚 とウエブとの間の粘着が減らされた構造を備えることによって、ねばねばした感 触又は印象も同様に減る。 前記記載による界面エネルギー勾配を有する表面シートを備えることによって 、再湿潤の可能性も減少する。使用時の力が、集められた液体に再湿潤させるよ う余儀なくさせるか、あるいはパッドからこの液体が絞り出される(例えば圧縮 によって吸収性コアから表面シートの第一表面の方へ絞り出される)傾向がある ので、このような望ましくない動きは、表面シートの第一表面によって阻止され る。この表面シートは、液体が表面シートにある開口部を通ってパッドから出よ うとする時に、液体を押し戻すような比較的低い界面エネルギーを有するからで ある。 さらには液体は表面シートの界面エネルギー勾配の駆動力によって、より急速 に表面シートに入ることができる。液体は表面シートの第二表面の方へ「Z」方 向に動かされる。これは、第一界面エネルギーから、吸収性コアの方へ向かう表 面シートの中間部分の比較的高い界面エネルギーへの界面エネルギー勾配によっ てなされる。 本発明の界面エネルギー勾配に関して、このようなあらゆる勾配の上部及び下 部境界は、互いに対して相対的なものであることに留意することが重要である。 すなわち界面エネルギー勾配を画定する界面を有するウエブの部位は、疎水性/ 親水性スペクトルの別の側にある必要がないということである。すなわち勾配は 、様々な程度の疎水性あるいは様々な程度の親水性を有する2つの表面によって 確立することができ、必ずしも疎水性表面と親水性表面に関して確立される必要 はない。前記のことにもかかわらず、ウエブの上部表面は比較的低い界面エネル ギーを有するのが好ましい。すなわちこれは一般的に疎水性であるのが好ましい が、それは流入する液体に与えられる駆動力を最大限にし、装着者に接触する表 面の全体的な湿潤性を最小限にするためである。 図3に関して、部位65の寸法及び形状は、図面を分かりやすくするために、 解像度及び厚さが誇張されていることに留意すべきである。このような堆積(d eposition)及び処理のランダム性と不規則性は、図面で表わすことが できる限界を超えているので、ここの図面は例証的なものであり、限定的なもの ではない。従って、図3に示されている部位65は好ましくはまた、さらに小さ い部位が散在しており、これらは小さすぎ、ランダムすぎてこのような図面で正 確に描くことはできない。 従って本発明の界面エネルギー勾配は、本発明に従って製造された液体透過性 ウエブの表面特性及び/又は織り方(texture)との独特な関係において 存在する。図3に示されているように、界面エネルギー勾配は、好ましくは比較 的高い界面エネルギーを有する、周りを取り囲んでいるウエブの部位と接する低 い界面エネルギーの部位65を形成することによって構成される。従って各部位 65は、境界において界面エネルギーを発生させる。従って部位65の数が大き くなればなるほど、個々の界面エネルギー勾配の数は多くなる。部位65は好ま しくは不連続であり(すなわち完全にウエブをカプセル状に包んでいるわけでは なく)、間隔があけられており、比較的高い界面エネルギーの中間部位を残して いる。 各勾配において、両方の表面と接触する小滴は、次のような駆動力を受ける。 すなわち液体にある程度の動きを与え、かつ特に表面の微細構成に液体の停滞又 は引っ掛かりの可能性を減少させるような駆動力である。部位65は、予め決め られたパターンにおいて利用することができるが、部位65は好ましくはウエブ 表面でランダムな方向に向けられる。このランダム性は、液体のあらゆる特定の 小滴又は量に影響を与えるように、界面エネルギー勾配が適切に配置される可能 性を増すものである。ランダム性はウエブの第一表面だけでなく、液体通路自体 の内部でも望ましい。従ってあらゆる特定の毛管又は通路は、部位65によって 画定される多数の界面エネルギー勾配を示してもよい。この部位65はまた、第 一表面からZ方向へ種々の位置に配置されていてもよい。同様に、特定の液体通 路は、その他の液体通路より多いかあるいは少ない部位65を有していてもよい 。部位65はまた、全部が液体通路の中にある(すなわち全部が第一表面と第二 表面との間に位置する)ように配置されてもよい。 部位65はまた、好ましくはウエブの表面の指向性に関して本質的に不連続で ある。疎水性が小さい(あるいはより親水性の)支持体、例えばウエブ表面へ施 される疎水性表面処理の不連続性の結果として、表面の平面に小規模な界面エネ ルギー勾配のパターンが生じる。このような勾配は、平均小滴寸法及びウエブ表 面細部の寸法に対して、これらの寸法が相対的に小さいことによって領域性の大 規模X−Y勾配から区別することができる。従ってここで用いられている「小規 模」という用語は、該表面上の液体小滴の平均寸法よりも規模において小さい表 面特性、微細構成、あるいは界面エネルギー勾配について言うものである。平均 小滴寸法は容易に決定しうる特性であり、これはある一定の液体及び表面につい ての経験による観察から得ることができる。 理論に結び付けたいわけではないが、液体通過特性における改良は、ウエブの 上部表面における液体の滞留時間の短縮、並びに毛管液体輸送のための上部表面 から毛管内への液体の移動によって実施されると考えられる。従って、ウエブの 当初液体接触表面によって、利用できる最も近い毛管の方へ、ついで素早く下方 へと液体が小規模(ウエブ表面におけるこれより大きい側面方向の動きに対して )に動かされて、下部構造内へ入るのが促進されることが望ましいと考えられる 。本発明の界面エネルギー勾配によって、所望のZ方向の駆動力、並びに所望の 小規模の液体の動きを与えるX−Y駆動力が与えられる。 このようなウエブによって示される複数の小規模界面エネルギー勾配は、液体 移動の面から利点があると考えられる。小規模勾配は、ウエブ表面に形成された 液体小滴の側面方向又はX−Y運動を助ける。 さらに部位65は、そこに入射する小滴、流れ、又は体内からの液体細流の一 般的な寸法より、表面の寸法においてはより小さいが、この部位によって、この 小滴、流れ、又は体内からの液体の細流は、液体が界面エネルギー勾配又は不連 続性に架橋することが不可避であるので、不安定化力に付される。 ここに記載された種類の表面エネルギー勾配は、本発明によれば、例えば二次 元(「平面」)フィルムのような構造の表面をも含む非毛管構造に対して用いら れるのが有利であろうが、最大限の液体の擾乱(disturbance)及び 小滴の平衡を得るため、従ってウエブの上部部位の液体滞留時間及び引っ掛かり 又は残留を最小限にするため、ここに記載された種類の小規模X−Y界面エネル ギー勾配と小規模Z方向界面エネルギー勾配の両方を用いるのが好ましい。従っ て部位65の存在は、ウエブの第一表面に限定され、従ってX−Y機能を備えて もよく、あるいは液体通路の内部に限定されてもよいが、好ましくは最も有利に は、ウエブの第一表面と液体通路の内部の両方に用いられる。 従って本発明の不織布ウエブ構造において、界面エネルギー勾配は、構造の毛 管性と共に相乗効果を与え、強化された液体輸送及び処理特性が与えられる。ウ エブの第一表面の液体は、次のように2つの異なる補足的駆動力に遭遇する。す なわちウエブの第一表面から離れて、ウエブの第二表面又は反対側表面の方へ進 み、一般的にはさらに上方へ進み、吸収体の内部に入る場合である。これらの2 つの力は同様に、ウエブの第一表面の方への液体移動に対抗するために組み合わ され、従って再湿潤の発生を減らし、ウエブの表面の乾燥を増す。 毛管及び界面エネルギー効果の組合わせ又は重複についての本発明による相乗 作用を図で示すことによって、本発明による不織布ウエブは、消費者側の観点か ら重要であると考えられる特性の独特の組合わせを示すことが発見された。より 詳しくは、本発明による毛管ウエブは、良好な受入れ、乾燥、及びマスキング特 性を示すことが分った。これらの特性を以下に規定する。 一般に受け入れは、液体輸送ウエブが液体通過を妨げる程度、又は妨げない程 度を反映するものである。改良された受入れ率/時間は、液体通過の妨害又はイ ンピーダンスをほとんど反映せず、同様に液体駆動力、例えば毛管度及び界面エ ネルギー勾配の実際の影響も反映しない。乾燥度は、液体輸送構造が、反対方向 への液体輸送を妨害する程度、本質的にはこの構造が優先的方向への液体の流れ に対する一方通行弁として作用する程度を反映するものである。マスキングは、 液体の通過後の表面のきれいさを表わす。これはさらに(着色された液体での) 着色の残存程度、及び変色部位の寸法又は程度として定義される。 一般的には、所定の毛管ウエブ構造の表面エネルギーは表面改善におけるマス キング及び乾燥の均一な減少を生じさせるが、取得(acquisition) 特性における減少の支払いにおいても均一な減少を生じさせる。逆に、所定の毛 管ウエブ構造の表面エネルギーにおける均一な増大により実現された取得におけ る改善は、一般的には減少されたマスキング及び乾燥性質により相殺される。こ の発明の表面エネルギー勾配原理を使用することにより、ここにおいては上面の 表面エネルギーが下面の表面エネルギーの方が高いままである間に減少され、そ して特にこれらの勾配の好適な配向及び配置によって、取得や乾燥度及び/又は マスキング特性における増大が残されたパラメータにおける犠牲を生じさせるこ となく得ることが出来る。 これらの属性に関するウエブ性能を測定するための適切な分析方法又はテスト 方法を、下記の「分析方法」の節でさらに詳細に記載する。 本発明によるウエブの設計、より詳しくは適切な液体処理のための界面エネル ギー勾配の適切な寸法選択及び配置に関して、いくつかの物理的パラメーターを 考慮すべきである。このような要素には、界面エネルギーの差の大きさ(これは 用いられる材料に依る)、材料の移動性(Maigratability)、材 料の生物学的適応性、多孔性、又は毛管サイズ、全体的なウエブの厚さ(cal iper)及び形状、表面微細構成、液体粘度及び表面張力、及びウエブの両側 にその他の構造が存在するかどうかなどが含まれる。 好ましくは不織布ウエブ22の部位65は、水に対する粘着仕事が、約0エル グ/cm2〜約150エルグ/cm2、より好ましくは約0エルグ/cm2〜約1 00エルグ/cm2、最も好ましくは約0エルグ/cm2〜約75エルグ/cm2 である。好ましくは部位65の周りのウエブの残り(remainder)は水 に対する粘着仕事が、約0エルグ/cm2〜約150エルグ/cm2、より好まし くは約25エルグ/cm2〜約150エルグ/cm2、最も好ましくは約50エル グ/cm2〜約150エルグ/cm2である。 好ましくは部位65と不織布ウエブの残りとの間の水に対する粘着仕事の差は 、約5エルグ/cm2〜約145エルグ/cm2、より好ましくは約25エルグ/ cm2〜約145エルグ/cm2、最も好ましくは約50エルグ/cm2〜約14 5エルグ/cm2である。 適切な表面処理は、各々10重量部対100重量部の割合で、Syl−Off 7048として入手できる架橋剤が添加されている、ミシガン州ミッドランド (Midland)のダウ・コーニング社(Dow Corning)からSy l−Off 7677として入手しうるシリコーン剥離コーティングである。も う1つの適切な表面処理は、ニューヨーク州ウオーターフォード(Waterf ord)のジェネラル・エレクトリック社のシリコーン・プロダクツ部(Gen eral Electric Company,Silicone Produ cts Division)から、UV 9300及びUV 9380C−D1 という商品として入手しうる2つのシリコーンの、各々2.5重量部対100重 量部の割合での混合を含むUV硬化性シリコーンのコーティングである。不織布 ウエブの第一表面へのシリコーン剥離コーティングの界面エネルギーは、不織布 ウエブ22を形成する個々の繊維60の界面エネルギーより小さい。 その他の適切な処理材料には、フッ化材料、例えばフルオロポリマー(例えば ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、商標名テフロン(TEFLON)と いう商品として入手しうるもの)、及びクロロフルオロポリマーがあるが、これ らに限定されるわけではない。小さい界面エネルギーの部位を備えるのに適切で あることが分っているその他の材料には、ペトロラタム(Petrolatum )、ラテックス、パラフィン等がある。但し現在は、その生物学的適応性によっ て、シリコーン材料が吸収体のウエブへの使用には好ましい。ここで用いられて いる「生物学的適応性」という用語は、生物種、又は生物物質、例えば糖タンパ ク質、血小板等に対して低レベルの比吸着、あるいは換言すれば、低い親和性を 有する材料のことを言うために用いられる。従ってこのような材料は、使用状態 においてその他の材料よりも、大幅に生物物質の付着に抵抗する傾向がある。こ の性質によって、材料はその後の液体処理状況に対して必要とされるその界面エ ネルギー特性をよりよく保持することができる。生物学的適応性がない場合、こ のような生物物質の付着によって、表面の粗さと不均一性が増す傾向があり、引 張り力又は液体の移動への抵抗性の増加につながる。従って生物学的適応性は、 引張り力の低下又は液体の移動への抵抗性の低下に対応し、従って液体が界面エ ネルギー勾配及び毛管構造へ、より急速に接近することができる。実質的に同じ 界面エネルギーの維持もまた、その後の液体の付着又は永続的な液体の付着に対 する当初の界面エネルギー差を維持する。 しかしながら生物学的適応性は、低い界面エネルギーと同義ではない。いくつ かの材料、例えばポリウレタンは、ある程度まで生物学的適応性を示すが、同時 に比較的高い界面エネルギーを示す。いくつかの低界面エネルギー材料であって 、他の点ではここでの使用に適していそうな材料、例えばポリエチレンは、生物 学的適応性が欠けている。現在好ましい材料、例えばシリコーン及びフッ化材料 は、有利には低い界面エネルギー及び生物学的適応性を示す。 高い界面エネルギーを備えるために、選択されたウエブの部位を親水化するの に適した、又はこれの界面エネルギーを増加させるのに適した界面活性剤には、 例えばエトキシル化エステル、例えばコネチカット州グリニッジ(Greenw ich)のグリコ・ケミカル社(Glyco Chemical Inc.)に よって製造されたPegosperse200−ML、アイ・シー・アイ社(I CI)によって製造されたATMER645、グルコースアミド、酸化エチレン と酸化プロピレンとの3ブロックコポリマー、例えばバスフ社(BASF)によ って製造されたPluronicP103、及びシリコーンとエチレングリコー ルとのコポリマー、例えばミシガン州ミッドランドのダウ・コーニング社によっ て製造されたDC190がある。 前記の考察の多くは、親水性優勢のウエブから出発し、材料層のコーティング 、処理、あるいはこの層のオーバーレイ(overlying)を行なって、低 界面エネルギー部位を発生させ、上部部分を疎水性にするといった現在の好まし い方法に焦点を当ててはいるが、界面エネルギー勾配を発生させるその他の方法 も同様に考えられ、これらも本発明の範囲内にあると理解すべきである。このよ うな方法には、親水性材料(例えば親水性ラテックス)を、当初から疎水性のウ エブの低い部分に使用して、疎水性ウエブ表面との界面において境界を有する親 水性部位を発生させ、各材料間の境界によって形成された界面エネルギー勾配を 備えた種々の界面エネルギー特性の2つ又はそれ以上の材料のウエブを形成し、 疎水性優勢であるか、又は親水性優勢である材料のウエブを形成し、機械的、電 磁的、又は化学的衝撃により、又はこの技術において知られた処理技術によって 、その選択された部位の表面の化学を変え、このようにして選択的界面エネルギ ー勾配、界面エネルギーの変更が可能な化学的ウエブ成分の優先的マイグレーシ ョン(migration)を発生させ、一時的に親水性にするために、及び使 用中の界面エネルギー勾配を現わすために疎水性部位を処理することも含まれる であろう。 図7を参照すると、ニップ(nip)70に入る前の不繊布ウエブ22の写真 が示されている。図7において見ることが出来るように、密着した不繊布ウエブ は、密着したウエブ構造を形成する為に、地点がけば立てられた(point calendered)接着剤200により相互に結合された複数の繊維を備え ている。図7に示されている不繊布ウエブ22はそれに対して適用されたいかな る表面処理も有していない。 噴霧器26から、不繊布ウエブ22はローラ72及び73により形成されたウ エブ弱化構造71のニップ70を通過する。図8を参照すると、ウエブ弱化構造 71は好ましくはパターン化されたカレンダーローラー(patterned calendar roller)72及び滑らかなアンビルローラー73を備 えている。パターン化されたカレンダーローラー及び滑らかなアンビルローラー の一方または両方は加熱されることが出来、これら2つのローラーの間の圧力は 、所望の温度、もしあるならば、及び圧力を提供して複数の位置において不繊布 ウエブを弱めると同時に溶融安定化させるよう、良く知られている手段により調 整されることが出来る。 パターン化されたカレンダーローラー72は、円筒形状表面74及びこの表面 74から外方に延出した複数の突起またはパターン要素75を有するよう形作ら れている。突起75は、不繊布ウエブ22中に所定のパターンの弱められ溶融安 定化された配置を突き落として不繊布ウエブ中に所定のパターンの弱められ溶融 安定化された配置を形成するよう形作られ、そして配置されている。図8中に示 されている如く、パターン化されたカレンダーローラー72は表面74のほぼ全 周について延出している突起75の繰り返しのパターンを有している。あるいは 、突起75は表面74の一部または複数の部分の回りに延出することも出来る。 突起75は好ましくは表面74から半径方向の外方に延出しているとともに長 円形状の末端面を有している裁頭円錐台形状である。この形態のみの突起に本願 の発明を限定しよとするものではない。末端76の為の他の適切な形状は、これ らに限定されるわけではなく、円形状や四角形状や正方形状やその他を含む。ロ ーラー72は、端面76の全てがローラ72の回転中心線に対して同心的な仮想 の真円中に横たわるよう仕上げられている。 突起75は図8中に示されている実施の態様において規則的な所定の行及び列 のパターンに配置されているが、このことが突起のパターンをこの形態にのみ限 定して本願の発明の範囲を限定しようとするものではない。突起はパターン化さ れたカレンダーローラー72の回りにいかなる所定のパターンででも配置するこ とが出来る。 アンビルローラ73は、好ましくは滑らかな表面の鋼製の真の円筒である。 図9は弱化ローラー装置71を通過した後であって増大引っ張りシステム82 のニップ80を通過する以前の不繊布ウエブ22の写真を示す図である。この写 真から見ることが出来るように、不繊布ウエブ22は複数の弱められ溶融安定化 された位置202を含んでいる。弱められ溶融安定化された位置202は、パタ ーン化されたカレンダーローラー72の表面から延びている突起75のパターン にほぼ対応している。図9中に見る如く、不繊布ウエブ22はまた、不繊布ウエ ブの構造的な一体性を維持するよう機能する密着されたウエブ形成地点けば立て られた接着剤(coherent web forming point ca lendered binds)200もまた含んでいる。 弱化ローラー装置71からは、不繊布ウエブ22が増大引っ張りシステム82 により形成されたニップ80を通過する。増大引っ張りシステム82は少なくと も相互に補完的(complimentary)な程度の三次元表面を有してい る対向した圧力適用器を採用している。 図10を参照すると、増大引っ張りローラ84及び86を備えている増大引っ 張りシステム82の部分的な拡大図が示されている。増大引っ張りローラ84は 、複数の歯90と、ローラ84の全周について延出している対応溝91と、を含 んでいる。増大引っ張りローラ86は、複数の歯92と、ローラ86の全周につ いて延出している対応溝93と、を含んでいる。ローラ84上の歯90はローラ 86上の溝93と噛合または係合しており、またローラ86上の歯92はローラ 84上の溝91と噛合または係合している。弱められ溶融安定化された位置20 2を有している不繊布ウエブ22が増大引っ張りシステム82を通過すると、不 繊布ウエブ22はCDまたは加工横断方向において増大する引っ張り力または牽 引力にさらされて不繊布ウエブ22をCD方向に延ばそうとされる。あるいは、 またはさらに、不繊布ウエブ22はMDまたは加工方向において増大する引っ張 り力または牽引力にさらされて不繊布ウエブ22をMD方向に延ばそうとさせら れることが出来る。不繊布ウエブ22上に配置された引っ張り力は、弱められ溶 融安定化された位置202を裂いて不繊布ウエブ22中の弱められ溶融安定化さ れた位置202に対応する複数の開口204を創出するよう調整されることが好 ましい。しかしながら、不繊布ウエブ22の接着は引っ張りの間にこれらが裂け ることがないよう十分強いことが好ましく、これによって、弱められ溶融安定化 された位置が裂かれた時でさえも不繊布ウエブを密着された状態に維持している 。しかしながら、接着の幾つかは引っ張りの間に裂けることを望むことが出来る 。 不繊布ウエブ22の増大する引っ張りの為に適した増大引っ張りローラを含ん でいる増大引っ張り機構の他の例示的な構造は、チャペルその他(Chappe ll, et al.)の名前で1995年2月9日に公開された国際特許公開 第 WO95/03765号中に記載されている。なおこの特許公開の記載は、 この特許公開をここで引用することにより本願の明細書中に組み込まれる。 今度は図11を参照すると、増大引っ張りシステム82により適用された引っ 張り力が負荷された後の不繊布ウエブ22の写真を示す図がある。この写真から 見ることが出来るように、不繊布ウエブ22は今では図9中に示されている不繊 布ウエブの弱められ溶融安定化された位置202に対応する複数の開口を含んで いる。開口204の周縁の一部は溶融安定化された位置202の残留物205を 備えている。 不繊布ウエブ22は好ましくは巻き取りローラ50上に巻き上げられ、そして 貯蔵される。あるいは不繊布ウエブ22は製造ラインに直接供給することも出来 、製造ラインにおいて不繊布ウエブ22は使い捨て吸収体上の表面シートを形成 する為に使用される。 今度は図12を参照すると、超音波変換器506及び円筒510を備えている ことが好ましいもう1つのウエブ弱化装置500が示されている。不繊布ウエブ 22が超音波変換器506とアンビル円筒510との間を前進された時、不繊布 ウエブ22は超音波振動エネルギーにさらされ、これによって不繊布ウエブ22 の所定のパターン位置が弱められ溶融安定化される。アンビル510は、アンビ ル円筒の全周にわたり延出している所定のパターンで、外方に向いている表面5 14上に配置され516により指摘されている多数の不連続なパターンの突起を 有している。突起516は、個々の突起516が不繊布ウエブ22中の弱められ 溶融安定化された位置504を突き落として不繊布ウエブ22中の弱められ溶融 安定化された位置の所定のパターンを形成するよう形作られ、そして配置される 所定のパターンに配置されている。図12に示されている如く、アンビル510 は表面514の全周にわたり延出している突起516の繰り返しパターンを有し ている。あるいは、突起516は表面514の一部あるいは複数の部分の回りに 延出していることが出来る。 代表的吸収体 ここで用いられている「吸収体」という用語は一般に、体内からの滲出物を吸 収かつ封じ込めるために用いられる装置のことを言い、より特定すれば体内から 排出された様々な滲出物を吸収かつ封じ込めるために、装着者の体に、あるいは 体の近くに配置される装置のことを言う。「吸収体」という用語は、おむつ、月 経用パッド、タンポン、生理用ナプキン、失禁用パッド等、及び包帯及び外傷用 医薬材料を含むものである。「使い捨て」という用語は、ここでは洗濯されたり 、あるいは復元されたり、あるいは吸収体として再利用されたりするためのもの ではない吸収体について記載するために用いられる(すなわちこれらは限定され た使用後に捨てられるか、好ましくはリサイクルされるか、堆肥にされるか、あ るいは環境に優しい方法で捨てられるためのものである)。「一体型」吸収体と は、単一構造であるか、あるいは統合された別々の部分として形成され、調和し た1つの物体を形成し、従って例えば別のホルダーとパッドのような、別々の操 作部品を必要としないような吸収体のことを言う。 本発明に従って製造された一体型使い捨て吸収体の好ましい実施態様は、月経 用パッド、すなわち図13に示された生理用ナプキン120である。ここで用い られている「生理用ナプキン」という用語は、女性が外陰部の近くの一般に泌尿 生殖器部位の外側に装着する吸収体のことを言う。この吸収体は、月経液、及び 装着者の体内からのその他の膣排出物(例えば血液、月経分泌物、及び尿)を吸 収かつ封じ込めるためのものである。一部が装着者の膣前庭の中、一部がその外 にある陰唇間装置も本発明の範囲内にある。しかしながら本発明は、その他の女 性用衛生パッド又は月経用パッド、あるいはその他の吸収体、例えばおむつ、失 禁用パッド等、並びに表面から液体を運び去りやすくするように設計されたその 他のウエブ、例えば使い捨てタオル、フェイシャルティシュー(facial tissue)等にも適用できることを理解すべきである。 本発明による液体輸送ウエブが組込まれるか、あるいはこれとともに用いられ る吸収体がもしあるとすれば、その全体的な寸法、形状、及び/又は配置は、本 発明の原理とは臨界的機能的関係がないことを理解すべきである。しかしながら このようなパラメーターは、適切なウエブ形状及び本発明による界面エネルギー 勾配の適切な向きを決定する時に、意図されている液体及び意図されている機能 と共に考慮しなければならない。 生理用ナプキン120は、2つの表面、例えば第一表面120aであって、装 着者と接触する表面又は装着者側表面、体と接触する表面又は体側表面又は「体 表面」と呼ばれる表面と、第二表面120bであって、衣服側表面又は衣服と接 触する表面、又は「衣服表面」と呼ばれることが多い表面を備えるものとして示 されている。生理用ナプキン120は、図13において、その第一表面120a から見られているものが示されている。第一表面120aは、装着者の体に隣接 して装着されるものでる。生理用ナプキン120の第二表面120b(図14に 示されているもの)は、反対側にあり、生理用ナプキン120が装着された時に 装着者の下着に隣接して配置されるためのものである。 生理用ナプキン120は、2つの中心線、すなわち長手方向中心線「L」と横 断方向中心線「T」とを有する。ここで用いられている「長手方向」という用語 は、生理用ナプキン120が装着された時に、立っている装着者を左半身と右半 身に二分する垂直平面と大体一直線になる(例えばほぼ平行な)生理用ナプキン 120の平面における、線、軸、又は方向のことを言う。ここで用いられている 「横断方向」又は「側面方向」は相互交換できるものであり、長手方向に大体垂 直な生理用ナプキン120の平面にある、線、軸、又は方向のことを言う。図1 3ではまた、生理用ナプキン120が周辺部130を有しているのが示されてい るが、これは生理用ナプキン120の外側縁部によって画定され、ここでは長手 方向縁部(又は「サイド縁部」)が131として示され、末端縁部(あるいは「 末端部」)が132として示されている。 図13は、本発明の生理用ナプキン120の実質的に平らになった上部平面図 である。この生理用ナプキンのいくつかの部分は、生理用ナプキン120の構成 をより明確に示すために切り取られ、装着者120aに面しているか又は接触し ている生理用ナプキン120の部分が、見る人の側に向けられている。図13に 示されているように、生理用ナプキン120は好ましくは、液体透過性表面シー ト122、表面シート122と接着した液体不透過性バックシート123、表面 シート122とバックシート123との間に配置された吸収性コア124、及び 表面シート122と吸収性コア124との間に配置された第二表面シート又は受 入れ層125を備えている。 好ましくは生理用ナプキン120は、任意のサイドフラップ又は「ウイング」 134を含んでおり、これらは装着者のパンティーの股部の周りで折り畳まれて いる。サイドフラップ134は、いくつかの目的に用いることができる。この目 的とは、例えばナプキンを適切な位置に保つのを助ける一方で、装着者のパンテ ィーが汚れるのを防ぎ、生理用ナプキンを装着者のパンティーに固定したままに することであるが、これらに限定されるわけではない。 図14は、図13の断面線14−14に沿う生理用ナプキン120の横断面図 である。図14に見られるように、生理用ナプキン120は、好ましくは生理用 ナプキン120を装着者の下着に接着させるための接着剤固定手段136を含ん でいる。除去しうる剥離ライナー137は、接着剤固定手段136を覆い、接着 剤が使用前に下着の股部とは異なる表面へ粘着しないようにしている。 表面シート122は、第一表面122aと第二表面122bとを備えている。 この第二表面122bは、液体受入れ層125の第一表面125aに隣接した位 置にあり、好ましくはこれに固定されて、表面シートから受入れ層への液体の輸 送を促進する。受入れ層125の第二表面125bは、吸収性コア又は液体貯蔵 層124の第一表面124aへ固定されて、受入れ層から吸収性コアへの液体の 輸送を促進する。吸収性コア124の第二表面124bは、好ましくはバックシ ート123の第一表面123aへ固定されている。 長手方向及び横断方向を備えることに加えて、生理用ナプキン120はまた、 「Z」方向又は軸を備える。これは表面シート122を通って下方へ進む方向で あり、備えられているあらゆる液体貯蔵層又はコア124の中へ入る方向である 。これの目的は、表面シート122とここの吸収体の1つ又は複数の下部層との 間に実質的に連続した通路を備えることである。従って液体は「Z」方向に引か れ、吸収体の表面シートからその究極的な貯蔵層の方へ引き入れられる。 吸収性コア124は、液体(例えば月経分泌物及び/又は尿)を吸収又は保持 しうるあらゆる吸収性手段であってもよい。図13及び図14に示されているよ うに、吸収性コア124は、体側表面124a、衣服側表面124b、サイド縁 部、及び末端縁部を備えている。吸収性コア124は、生理用ナプキン及びその 他の吸収体に通常用いられる広範囲の液体吸収性材料、例えば微粉砕木材パルプ (一般にエアフェルトと呼ばれるもの)から、非常に多様な寸法及び形状(例え ば長方形、卵形、砂時計形、イヌの骨形、非対称形等)で製造することができる 。その他の適切な吸収性材料の例には、クレープセルロースワッディング;コフ ォームを含むメルトブローンポリマー;化学的剛化、又は変性、又は架橋セルロ ース繊維;合成繊維、例えばクリンプポリエステル繊維;ピートモス;ティシュ ーラップ及びティシューラミネートを含むティシュー;吸収性発泡体;吸収性ス ポンジ;超吸収性ポリマー;吸収性ゲル化材料;又はあらゆる同等の材料又は材 料の組合わせ、又はこれらの混合物がある。 吸収性コアの形状及び構成もまた様々なものであってもよい(例えば吸収性コ アは、様々な厚さ領域を有していてもよく(例えば中心が厚くなるような輪郭を つけてもよい)、親水性勾配、超吸収性勾配、あるいは低密度又は低平均坪量受 入れ領域を備えていてもよく;あるいは1つ又はそれ以上の層又は構造を備えて いてもよい)。しかしながら吸収性コアの総吸収能力は、設計負荷、及び吸収体 の用途と相容れるものであるべきである。さらには吸収性コアの寸法及び吸収能 力は、種々の用途、例えば失禁用パッド、パンティライナー、普通の生理用ナプ キン、あるいは夜用生理用ナプキンに合わせて、様々なものであってもよい。 本発明における吸収性コアとしての使用のための吸収構造は、例えば次の特許 に記載されている。すなわち、1990年8月21日付けでオズボーン(Osb orn)に対し発行された米国特許第4,950,264号;1986年9月9 日付けでヴァイスマンその他(Weisman et al.)に対し発行され た米国特許第4,610,678号;1989年5月30日付けでアレマニーそ の他(Alemany et al.)に対し発行された米国特許第4,834 ,735号;及び1986年10月22日にデュンクその他(Deunk, e t al.)の名前で公開されたプロクター・アンド・ギャンブル社(Proc ter & Gamble Company)の欧州特許出願第0 198 6 83号である。これらの各特許の開示は、これらの特許がここに引用されること により本願の明細書中に組み込まれる。 吸収性コア124の好ましい実施態様は、表面シート122の界面エネルギー 勾配と同様な界面エネルギーを有する。吸収性コアの体側表面124aと体側表 面124aのすぐ隣の吸収性コア124の部分は、好ましくは比較的高い界面エ ネルギーを有する衣服側表面124bと比べて、比較的低い界面エネルギーを有 する。吸収性コア124内には界面エネルギー勾配があるが、吸収性コアの装着 者と接触する表面又は体側表面124aの界面エネルギーは、好ましくは受入れ 層125の衣服側表面125bの界面エネルギーより大きいことに留意すること が重要である。この関係は、液体が受入れ層から吸収性コア内に引き入れられる か又は駆動されて入るために好ましい。吸収性コアの体側表面124aの界面エ ネルギーが受入れ層125の衣服側表面125bの界面エネルギーより小さいな らば、受入れ層125の液体は、吸収性コアによって押し戻され、従って吸収性 コアが役に立たなくなるであろう。 バックシート123と表面シート122は、各々、吸収性コア124の衣服側 表面と体側表面に隣接して配置され、好ましくはこの技術においてよく知られた 取り付け手段(図示されていない)によって、これらに結合され、かつ互いに結 合される。例えばバックシート123及び/又は表面シート122は、均質な連 続接着剤層、パターン接着剤層、あるいは接着剤の相互に独立した線、螺旋、又 はスポットの配列によって吸収性コアに、あるいは互いに固定されてもよい。満 足すべきものであることが分っている接着剤は、ミネソタ州セントポール(St .Paul)のエイチ・ビー・フラー社(H.B.Fuller Compan y)によってHL−1258という名称で製造されているもの、及びミネソタ州 ミネアポリス(Minneapolis)のフィンドレー社(Findlay) によってH−2031という名称で製造されているものである。取り付け手段は 好ましくは、1986年3月4日付けでミネトーラその他(Minetola et al.)に対し発行された米国特許第4,573,986号に開示されて いる接着剤フィラメントのオープンパターンネットワークを含む。この特許の開 示は、この特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 フィラメントのオープンパターンネットワークの取り付け手段は例えば、次の特 許に示されている装置及び方法に記載されているように渦巻かれて螺旋パターン にされた接着剤フィラメントのいくつかの列を備えている。これらの特許は、1 975年10月7日付けでスプラーグ・ジュニア(Sprague Jr.)に 対し発行された米国特許第3,911,173号;1978年11月22日付け でジーカーその他n(Zieker, et al.)に対し発行された米国特 許第4,785,996号、及び1989年6月27日付けでウェレニッツ(W erenicz)に対し発行された米国特許第4,842,666号である。こ れらの特許の各々の開示はこれらの特許がここに引用されることにより本願の明 細書中に組み込まれる。あるいはまた、取り付け手段は、熱接着、圧力接着、超 音波接着、動的機械的接着、あるいはこの技術で知られたその他のあらゆる適切 な取り付け手段又はこれらの取り付け手段の組合わせであってもよい。 バックシート123は、液体(例えば月経分泌物及び/又は尿)不透過性であ り、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造される。但しその他の柔軟性 液体不透過性材料も用いることができる。ここで用いられている「柔軟性」とい う用語は、柔軟性があり、人体の一般的形状及び輪郭にさらに容易に沿いやすい 材料のことを言う。バックシート123は、吸収性コアに吸収され封じ込められ た滲出物が、生理用ナプキン20と接触する物、例えばズボン、パジャマ、及び 下着を濡らすのを防ぐ。従ってバックシート123は、織布又は不織布材料、ポ リマーフィルム、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの熱可塑性フィルムを 含んでいてもよい。あるいはフィルム被覆された不織布材料を含んでいてもよい 。好ましくはポリエチレンフィルムのバックシートは、厚さが約0.012mm (0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)である。ポリエチレンフィル ムの例には、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)のクロペイ社( Clopay Corporation)によって、P18−1401という名 称で製造されているもの、及びインディアナ州テール・オート(Terre H aute)のトレデガー・フィルム・プロダクツ社(Tredegar Fil m Products)からXP−9818という名称で製造されているものが ある。バックシートは、より布様の外見を備えるように、好ましくはエンボス及 び/又はマット仕上げされている。さらにはバックシート123は、吸収性コア 124から蒸気を逃がすことができる(すなわち通気性がある)一方で、滲出物 がバックシート123を通過するのを防ぐ。 生理用ナプキン120は、使用中は、このような目的のためによく知られたあ らゆる支持手段又は取り付け手段(図示されていない)によって定位置に保持さ れうる。好ましくは生理用ナプキンは、使用者の下着又はパンティーに配置され 、留め具、例えば接着剤によってこれに固定される。接着剤は、生理用ナプキン をパンティーの股部に固定するための手段を生じさせる。従ってバックシート1 23の外側表面又は衣服側表面123bの一部又は全部は、接着剤で被覆されて いる。この目的のためにこの技術で用いられているあらゆる接着剤又はグルーは 、ここで接着剤として用いることができるが、感圧接着剤が好ましい。適切な接 着剤は、ミネソタ州セントポールのエイチ・ビー・フラー社によって2238と いう名称で製造されているものである。適切な接着剤留め具は、米国特許第4, 917,697号にも記載されている。生理用ナプキンが使用のために配置され る前、感圧接着剤は一般には除去しうる剥離ライナー137で覆われており、使 用前に接着剤が乾燥してしまったり、パンティーの股部以外の表面に接着するの を防ぐ。適切な剥離ライナーはまた、前記米国特許第4,917,697号に記 載されている。このような目的のために通常用いられている商品として購入でき るあらゆる剥離ライナーを、ここでも用いることができる。適切な剥離ライナー の非限定的な例は、BL30MG−A Silox 4P/Oであり、これはウ イスコンシン州メナシャ(Menasha)のアクロジル社(Akrosil Corporation)によって製造されている。本発明の生理用ナプキン1 20は、剥離ライナーを除去し、その後に接着剤がパンティーに接触するように 生理用ナプキンをパンティーに配置することによって用いられる。接着剤は、生 理用ナプキンを、使用中にパンティ内の定位置に維持する。 本発明の好ましい実施態様において、生理用ナプキンは2つのフラップ134 を備えており、これの各々は吸収性コアのサイド縁部に隣接しており、これから 側面方向に延びている。フラップ134は、股部で装着者のパンティーの縁部上 に垂れるような形状であり、従ってフラップは装着者のパンティーの縁部と大腿 部との間に配置される。フラップは少なくとも2つの目的で使用される。第一に フラップは、好ましくはパンティーの縁部に沿って二重壁バリヤーを形成するこ とによって、装着者の体及びパンティーが月経液で汚れるのを防ぐのに役立つ。 第二にフラップは、好ましくはその衣服側表面に取り付け手段が備えられており 、従ってフラップはパンティーの下に折り返すことができ、パンティーの衣服側 サイドに取り付けることができる。このようにしてフラップは、生理用ナプキン をパンティー内の適切な位置に維持するのに用いられる。フラップは、様々な材 料から構成されていてもよい。例えば表面シート及びバックシートと同様の材料 、ティシュー、あるいはこれらの材料の組合わせである。さらにはフラップは、 ナプキンの本体に取り付けられた別の要素であってもよく、あるいは表面シート 及びバックシートの延長部(すなわち一体型)であってもよい。本発明の生理用 ナプキンに用いるのに適した、あるいは適合しうるフラップを備えた生理用ナプ キンのいくつかは、次の特許に開示されている。すなわち、1987年8月18 日付けでヴァン・ティルバーグ(Van Tilburg)に対し発行され「フ ラップを備え形付けられた生理用ナプキン(Shaped Sanitary Napkin With Flaps)」と名付けられた米国特許第4,687 ,478号;及び1986年5月20日付けでヴァン・ティルバーグに対し発行 され生理用ナプキン(Sanitary Napkin)」と名付けられた米国 特許第4,589,876号である。これらの各特許の開示はこれら特許がここ に引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 本発明の好ましい実施態様において、受入れ層125は、表面シート122と 吸収性コア124との間に配置されてもよい。受入れ層125は、いくつかの機 能に用いることができる。例えば滲出物の吸収性コア上及び中への吸上げの改良 である。滲出物の吸上げの改良が重要な理由はいくつかある。例えば吸収性コア 全体に滲出物をより均一に分配し、生理用ナプキン120が比較的薄くなるよう にすることである。ここで言う吸上げは、1つ、2つ、又はあらゆる方向(すな わちx−y平面及び/又はz方向)への液体の輸送を包含することができる。受 入れ層は、いくつかの種々の材料から構成されていてもよい。例えばポリエステ ル、ポリプロピレン、又はポリエチレンを含む合成繊維の不織布又は織布ウエブ ;例えば綿又はセルロースを含む天然繊維;このような繊維の混合;あるいはあ らゆる同等の材料又は材料の組合わせである。受入れ層及び表面シートを備える 生理用ナプキンは、例えば次の特許にさらに十分に記載されている。すなわちオ ズボーン(Osborn)に対して発行された米国特許第4,950,264号 、及び1991年12月17日にクレーその他(Cree, et al.)の 名前で出願され「溶融層を有した吸収体(Absorbent Article Having Fused Layers)」と名付けられた米国特許出願番 号第07/810,774号である。これら各文献の開示は、これら文献がここ に引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。好ましい実施態様にお いて、受入れ層は、ウエブを互いに結合させるための通常の手段のあらゆるもの によって表面シートと結合させてもよい。最も好ましくは、前記引例のクレーの 出願にさらに十分に記載された溶融接着により結合させる。 好ましい実施態様において、受入れ層125は好ましくは、表面シート122 及び/又は吸収性コア124と同様な界面エネルギー勾配を有している。好まし い実施態様において、第一表面又は装着者側表面125aは、好ましくは吸収性 パッドと接触する表面125bと比べて比較的低い界面エネルギーを有する。好 ましくは受入れ層125の第一表面125aの界面エネルギーは、好ましくは表 面シート122の第二表面の界面エネルギーより大きい。さらには受入れ層12 5bの第二表面は、吸収性コア124の体側表面124aの界面エネルギーと比 べて比較的低い界面エネルギーを有している。 ここで図15を参照すると、本発明に従って製造された生理用ナプキン220 のもう1つの好ましい実施態様が示されている。生理用ナプキン220は、図1 5には、その第一表面又は装着者と接触する表面220aから見たものとして示 されている。生理用ナプキン220は、液体透過性表面シート222、表面シー ト222と接着された液体不透過性バックシート(図示されていない)、表面シ ート222とバックシートとの間に配置された吸収性コア(図示されていない) 、及び表面シート222と吸収性コアとの間に配置された受入れ層(図示されて いない)を含んでいる。 表面シート222は好ましくは、複数の部位及び/又はゾーン、例えば第一中 央部位232、第一部位232と隣接しこれと接触する第二部位234、及び第 二部位234と隣接しこれと接触する第三部位236を備えている。好ましくは 第一中央部位232内の表面シート222の第一表面は、隣接する第二部位23 4内の表面シート222より比較的高い界面エネルギーを有する。同様に第二部 位234内の表面シート222の第一表面は、隣接する第三部位236内の表面 シート222よりも比較的高い界面エネルギーを有する。従って表面シート12 2上に付着した液体は、第三部位236から第二部位234の方へ、及び第二部 位234から第一部位232の方へ送られる。従って液体は、第三部位236か ら表面シート222の第一部位232の方へ向けられて、生理用ナプキンの周辺 部240への液体のあらゆる流出が妨げられる。 表面シート222の第一表面又は装着者と接触する表面は、部位ごとに界面エ ネルギー勾配を有するが、これは別個であっても連続していてもよく、表面シー ト222はまた、表面シート222の第一表面と中間部分との間に追加の界面エ ネルギー勾配を有するのが好ましい。表面シートの各部位内の中間部分234の 界面エネルギー勾配は、表面シート222の第一部位、第二部位、及び第三部位 における装着者と接触する表面の界面エネルギーより高い。従って、表面シート はまた、図3に開示されたウエブ22と同様な「Z」方向の液体の移動をも促進 する。 表面シート222の第一表面に界面エネルギー勾配を備えることが望ましい状 況もある。これによって第一部位から第二部位へ、及び第二部位から第三部位へ 液体を強制的に送る。このような実施態様において、第一部位232内の表面シ ート222の第一表面は、隣接する第二部位234内の表面シート222より比 較的低い界面エネルギーを有する。同様に第二部位234内の表面シート222 の第一表面は、隣接する第三部位236内の表面シート222より比較的低い界 面エネルギーを有する。従って表面シート222に付着した液体は、第一部位2 32から第二部位234の方へ、及び第二部位234から第三部位236の方へ 送られる。この型の界面エネルギー勾配は、体内からの液体を表面シートの第一 表面に広げることによって、下にある吸収性コアの吸収能力を十分に利用しよう とする場合に望ましいであろう。液体は、下にある吸収性コアの周辺部分へより 直接的な通路を得るからである。 部位又は領域232、234、236は一般に卵形形状として図15に示され ている。しかしながらこれらの部位は、非常に多様な形状及び寸法で、例えば長 方形、楕円形、砂時計形、イヌの骨形、非対称形、三角形、円形等で形成されて もよく、あるいはランダムな形状又は寸法でさえあってもよい。 図16を参照すると、生理用ナプキン280がその第一表面280aから見た ものとして示されている。生理用ナプキン280は、図13及び14に示された 生理用ナプキン120と同様な要素又は部品を備えている。例えば液体透過性表 面シート282、表面シート282と結合された液体不透過性バックシート、表 面シート282とバックシートとの間に配置された吸収性コア、及び表面シート 282と吸収性コアとの間に配置された第二表面シート又は受入れ層を含んでい る。生理用ナプキン280は、周辺部290を有しており、これは生理用ナプキ ン280の外側縁部によって画定されている。ここにおいて長手方向縁部(又は 「サイド縁部」)は291として指摘され、末端縁部(又は「末端部」)は29 2として指摘されている。 表面シート282は、生理用ナプキン280の長手方向軸「L」に大体平行に 延びている複数の部位を含んでおり、生理用ナプキンの1つの末端部からもう1 つの末端部まで長手方向軸に平行に延びた第一部位又は中央部位284を含んで いる。第一部位又は中央部位284に隣接して、一対の第二部位285、286 があり、これらは本質的に第一部位284に平行に延びている。第二部位285 、286に隣接して、各々一対の第三部位287、288がある。好ましくは第 一部位は、第二部位285、286と比べて比較的高い界面エネルギーを有する 。同様に第二部位285、286は、第三部位287、288と比べて比較的高 い界面エネルギーを有する。 あるいはまた第一部位は、第二部位285、286と比べて比較的低い界面エ ネルギーを有していてもよい。第二部位285、286は従って、第三部位28 7、288と比べて比較的高い界面エネルギーを有してもよい。 図15及び16に記載された部位の界面エネルギーの特性は、本発明の界面エ ネルギー勾配及び特徴に追加されているものであることに留意すべきである。従 って図15及び図16の画定された部位の1つ又はそれ以上において、界面エネ ルギー特徴及び図3に記載された特徴もここに同様に含まれる。 おむつ400の形態の使い捨て吸収体の代表的な実施態様が図17に示されて いる。ここで用いられている「おむつ」という用語は、装着者の胴体下部の周り に装着される乳幼児及び失禁のある人によって一般に装着される衣類のことであ る。しかしながら本発明はまた、その他の吸収体、例えば失禁用ショーツ、失禁 用パッド、排泄しつけ用パンツ、おむつインサート、生理用ナプキン、フェイシ ャルティシュー、ペーパータオル等にも適用しうることを理解すべきである。図 17に示されているおむつ400は、装着者に配置される前のおむつを表わす単 純化された吸収体である。しかしながら本発明は、図17に示されたおむつの特 定の型又は形状に限定されないと理解する方がよい。 図17は、おむつ400の非収縮状態(すなわち弾性によって引起こされるあ らゆる収縮が取り除かれた状態)の斜視図である。この構造のいくつかの部分は 、おむつ400の構成をさらに明確に示すために切り取られている。装着者に接 触するおむつ400の部分が、見る人の側に向いている。おむつ400は、図1 7において、好ましくは液体透過性表面シート404;表面シート404と結合 された液体不透過性バックシート402;、及び表面シート404とバックシー ト402との間に配置された吸収性コア406を備えるものとして示されている 。追加の構造的特徴、例えば弾性部材及び装着者の定位置におむつを固定させる ための留め具手段(例えばテープタブ留め具)を含んでいてもよい。 表面シート404、バックシート402、及び吸収性コア406は、多様なよ く知られた形状で組立てることができる。好ましいおむつ形状は一般的に、19 75年1月14日付けで発行された米国特許第3,860,003号(ブエル( Buell))に記載されている。この特許の開示はこの特許がここに引用され ることにより本願の明細書中に組み込まれる。あるいはまた、ここでの使い捨て おむつにとって好ましい形状はまた、次の特許にも開示されている。すなわち1 989年2月28日付けで発行された米国特許第4,808,178号(アジズ その他(Aziz et al.));1987年9月22日付けで発行された 米国特許第4,695,278号(ローソン(Lawson));及び1989 年3月28日付けで発行された米国特許第4,816,025号(フォアマン( Foreman))であり、これらの各特許の開示はこれらの特許がここに引用 されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 図17は、おむつ400の好ましい実施態様を示す。ここにおいて表面シート 404とバックシート402は同じ広がりを有しており、長さ及び幅の大きさが 一般に吸収性コア406より大きい。表面シート404は、バックシート402 と結合され、かつその上に載せられ、これによっておむつ400の周辺部を形成 している。この周辺部はおむつ400の外辺部又は縁部を画定する。この周辺部 は、末端縁部401と長手方向縁部403を備えている。 表面シート404は柔軟性があり、感触が柔らかく、装着者の皮膚に刺激を与 えない。さらに表面シート404は、液体透過性であり、液体がその厚みを容易 に透過することを可能にする。適切な表面シート404は、多様な材料、例えば 多孔質発泡体、網状化発泡体、開口プラスチックフィルム、天然繊維(例えば木 材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えばポリエステル又はポリプロピレン繊維) 、あるいは天然繊維と合成繊維との組み合わせから製造することができる。好ま しくは表面シート404は、本発明に従って製造され、その中に界面エネルギー 勾配を含んでいる。 特に好ましい表面シート404は、約1.5デニールのステープル長さのポリ プロピレン繊維、例えばデラウエア州ウイルミントン(Wilmington) のハーキュリーズ社(Hercules,Inc.)によって販売されているハ ーキュリーズ型151ポリプロピレンを含んでいる。ここで用いられている「ス テープル長さの繊維」という用語は、長さが少なくとも約15.9mm(0.6 2インチ)の繊維のことを言う。 表面シート404を製造するために用いることができるいくつかの製造技術が ある。例えば表面シート404は、織布、不織布、スパンボンド(spunbo nd)、カード(card)等が行なわれたものであってもよい。好ましい表面 シートはカードされ、当業者によく知られた手段によって熱接着されている。好 ましくは表面シート404は、重さが1平方メートルあたり約18〜約25グラ ムであり、最小乾燥引張り強さが、機械または縦方向に1センチあたり少なくと も約400グラムであり、湿潤引張り強さが横方向に1センチあたり少なくとも 約55グラムである。 バックシート402は液体不透過性であり、好ましくは薄いプラスチックフィ ルムから製造される。但しその他の柔軟性のある液体不透過性材料も用いること ができる。バックシート402は、吸収性コア406に吸収されて封じ込められ た滲出物が、おむつ400と接触する物、例えばベッドシーツ及び下着を濡らす のを防ぐ。好ましくはバックシート402は、厚さが約0.012mm(0.5 ミル)〜約0.051cm(2.0ミル)のポリエチレンフィルムである。但し その他の柔軟性液体不透過性材料も用いることができる。ここで用いられている 「柔軟性がある」という用語は、柔軟であり、装着者の体の一般的形状及び輪郭 に容易に沿う材料のことを言う。 適切なポリエチレンフィルムは、モンサント・ ケミカル社(Monsant o Chemical Corporation)によって製造され、市場でフ ィルム番号8020として販売されているものである。バックシート402は好 ましくは、より布様の外見を備えるように、エンボス及び/又はマット仕上げさ れている。さらにはバックシート402は、吸収性コア406から蒸気を逃がす ことができる一方で、滲出物がバックシート402を通過するのを防ぐ。 バックシート402の寸法は、吸収性コア406の寸法によって、及び選ばれ た正確なおむつのデザインによって決定される。好ましい実施態様において、バ ックシート402は、変形された砂時計形であり、これは吸収性コア406を超 えて、少なくとも約1.3cm〜約2.5cm(約0.5〜約1.0インチ)の 最小距離だけおむつ周辺部の周り全体に延びている。 表面シート404とバックシート402は、あらゆる適切な方法で結合されて いる。ここで用いられている「結合されている(joined)」という用語は 、表面シート404を直接バックシート402に付着させることによって、表面 シート404がバックシート402へ直接結合させられる形態、及び表面シート 404をそれ自体がバックシート402に付着されている中間部材へ付着させる ことによって、表面シート404が間接的にバックシート402に結合させられ ている形態をも包含する。好ましい実施態様において表面シート404とバック シート402は、取り付け手段(図示されていない)、例えば接着剤又はこの技 術において知られたその他のあらゆる取り付け手段によって、おむつの周辺部に おいて直接互いに付着している。例えば均質連続接着剤層、パターン化された接 着剤層、あるいは相互に独立した接着剤のライン又はスポットの配列を、表面シ ート404をバックシート402に付着させるために用いることができる。 テープタブ留め具(分かりやすくするために示されていない)は一般に、おむ つ402の後部ウエストバンド部位に付けられ、おむつを装着者に保持するため の留め具手段を提供する。テープタブ留め具は、この技術においてよく知られた あらゆるものであってもよい。例えば1974年11月19日付けで発行された 米国特許第3,848,594号(ブエル(Buell))に開示された留め具 テープである。この特許の開示はこの特許がここに引用されることにより本願の 明細書に組み込まれる。これらのテープタブ留め具又はその他のおむつ留め具手 段は一般に、おむつ400の隅部の近くに適用される。 弾性部材(これも分かりやすくするために示されていない)は、おむつ400 の周辺部に隣接して、好ましくは各長手方向縁部403に沿って配置されている 。従って弾性部材は、おむつ400を引張り、これを装着者の脚に対して保持す る傾向がある。あるいはまた弾性部材は、おむつ400の末端縁部401のどち らか、又は両方に隣接して配置されてもよく、ウエストバンドとレッグカフス、 あるいはレッグカフスではなくウエストバンドを生じる。例えば適切なウエスト バンドは、1985年5月7日付けで発行された米国特許第4,515,595 号(キービットその他(Kievit et al.))に開示されている。こ の特許の開示はこの特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込 まれる。さらに、弾性的に収縮しうる弾性部材を備えた使い捨ておむつの製造に 適した方法及び装置は、1978年3月28日付けで発行された米国特許第4, 081,301号(ブエル(Buell))に記載されている。この特許の開示 はこの特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。 弾性部材は、弾性的に収縮しうる条件でおむつ400に固定され、従って正常 に抑制されていない形状では、弾性部材はおむつ400を効率的に収縮させるか あるいはこれにギャザーをつける。弾性部材は、弾性的に収縮しうる条件で少な くとも2つの方法で固定されうる。例えば弾性部材は、おむつ400が非収縮状 態にある間、伸ばして固定することができる。あるいはまたおむつ400は、例 えばプリーツを付けて収縮させることができ、弾性部材が弛緩していないか、あ るいは伸びていない状態にある時、弾性部材は固定されておむつ400に連結さ れる。弾性部材は、おむつ400の長さの一部に沿って延びることができる。あ るいはまた弾性部材は、おむつ400の長さ全体に延びることもでき、あるいは 弾性的に収縮しうるラインを備えるのに適したその他のあらゆる長さに延びるこ ともできる。弾性部材の長さは、おむつのデザインによって決定される。 弾性部材は、多数の形状にあってもよい。例えば弾性部材の幅は、約0.25 mm(0.01インチ)〜約25mm(1.0インチ)、あるいはそれ以上の様 々なものであってもよい。弾性部材は、弾性材料の単一のストランドを備えてい てもよく、あるいは弾性材料のいくつかの平行又は非平行ストランドを備えてい てもよく、あるいは弾性部材は長方形又は曲線であってもよい。さらにはまた弾 性部材は、この技術において知られたいくつかの方法のうちのどんな方法でおむ つに付着していてもよい。例えば弾性部材は超音波によって接着されてもよく、 様々な接着パターンを用いておむつ400中に熱密着及び圧力密着されていても よい。あるいは弾性部材は、おむつ400に単にグルー接着されていてもよい。 おむつ400の吸収性コア406は、表面シート404とバックシート402 との間に配置されている。吸収性コア406は、非常に多様な寸法及び形状(例 えば長方形、砂時計形、非対称等)で製造されてもよい。しかしながら吸収性コ ア406の総吸収能力は、吸収体又はおむつの用途に対する液体設計負荷と相容 れるものであるべきである。さらには吸収性コア406の寸法及び吸収能力は、 乳幼児から成人までの広い範囲の装着者に合わせて様々なものであってもよい。 図17に示されているように、吸収性コア406は、液体分配部材408を備 えている。図17に示されているような好ましい形状において、吸収性コア40 6は好ましくはさらに、液体分配部材408と液体が流れる関係にあり、かつ液 体分配部材408と表面シート404との間に位置する受入れ層又は受入れ部材 410を含んでいる。受入れ層又は受入れ部材410は、いくつかの種々の材料 から構成されていてもよい。例えばポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエ チレンを含む合成繊維の不織布又は織布ウエブ;例えば綿又はセルロースを含む 天然繊維;このような繊維の混合;あるいはあらゆる同等の材料又は材料の組合 わせである。 使用に際して、おむつ400は、後部ウエストバンド部位を、装着者の背中の 下に配置し、おむつ400の残りを装着者の脚の間に引張り、従って前部ウエス トバンド部位が、装着者の前に配置されるようにして装着者に付けられる。つい でテープタブ又はその他の留め具を、好ましくはおむつ400の外側に向いた区 域に固定する。 分析的方法 本発明による液体輸送ウエブの性能を測定するのに適しており、測定に用いう ることが分かっている代表的な分析方法を次に示す。ここに記載された分析方法 は好ましくは、人工月経液(以後「AMF」と言う)と呼ばれる特定の標準液を 用いて実施される。但し他の液体を用いて同様の分析的研究を実施することもで きよう。適切な人工月経液の調合及び調製は、次の特許の「テスト方法」の節に 記載されている。すなわち1993年10月21日にリチャーズその他(Ric hards et al.)の名前で出願され、許可され、共同して譲渡され、 本願とともに継続されている米国特許出願番号第08/141,156号中に記 載されている。この特許の開示はこの特許がここに引用されることにより本願の 明細書中に組み込まれる。 1.受入れ率 ここで用いられている受入れ率とは、表面に付けられた液体のある一定の容積 が表面シート材料に入るか、あるいは「滲み通り(strikethrough )」、下部吸収構造に入るのに要する時間の測定値である。この一連のテストで は、これは、46〜58ダイン/cmの表面張力を有しているAMF溶液7.5 mlを、その一番下の表面に多数の孔を有する直径1インチ、深さ5/8インチ の凹所からに完全に排水する時間(秒)の測定値である。その他の適切な液体容 積は、17ml及び5mlである。この凹所は4インチ×4インチの滲み通り板 内に一体的に形成されており、この板は前記記載に従って製造された完全な吸収 体上に配置されていて、これはテストされる表面シートを含んでいる。表面シー ト標本の装着者と接触する表面は、表を上に向けている。AMF溶液を前記凹所 に間隔をあけて配置された一対の電極と接触させて、電気タイマーをスタートさ せる。タイマーは、AMF溶液がすべて穴から吸収性要素内に排水された時に、 自動的に停止する。時間は秒で表わされている。 2.乾燥度 ここで用いられている乾燥度は、液体を受入れた後、液体がどれだけ容易に上 方に進み、表面シートの装着者と接触する表面の上へ移動しうるかの測定値であ り、及び表面シート表面における残留湿潤性である。従って前記受入れ率テスト におけるAMFの受け入れの完了の90秒後、滲み通りプレートを除去し、約5 インチ×5インチのフィルターペーパーの予め秤量された標本を吸収体標本の表 面シートの最も上の表面に挿入し、0.25psi.の予め決定された圧力負荷 を、標本に30秒間加える。ついでフィルターペーパーを除去し、再び重さを測 り、フィルターペーパーによって吸収された液体の量を、標本の「表面湿潤度」 と呼ぶ。結果は、フィルターペーパーによって吸収された液体のグラムで表示さ れる。その他の適切な時間の増加は、AMF受け入れの完了後の20分を含む。 従って明らかなように、より低い「表面湿潤度」数は、表面がより乾いていると いう感触を示すものである。「乾燥度」は1/表面湿潤度として表示されるのが さらに便利であろう。この結果、より大きな乾燥値が生じ、これは表面がより乾 いているという感触に等しい。 3.マスキング ここで用いられている「マスキング」という用語は、「使用済み」又は汚れた 製品と、使用前のその当初の強さの読取り値との間の、反射光の強さの差として 定義される。月経用製品が受入れられるかどうかは、その表面シートのマスキン グ性能に依ることが非常に多い。実際、良好なマスキングはさらにきれいな、さ らに乾いた表面シートの表面を生じるだけでなく、製品のよりよい吸収及びさら に少ない再湿潤をも生じる。マスキングは、製品の表面が濡れた後、製品の表面 から反射された光の強さを測定することによって分析することができる。この目 的は、これを定量化し、種々の製品の間で結果を比較するためである。 光の強さは、光のエネルギーについて説明している。入って来る(入射)光束 (例えば日光)は、表面によって反射され、出て行く(反射)光束を生じる。こ れは異なるエネルギー又は強さを有する。入って来る光束と出て行く光束の強さ の差は、表面が吸収するエネルギーである。例えば黒い表面は、白い表面より有 意に多いエネルギー又は光を吸収する。黒い表面によって吸収されたエネルギー は、熱に転換される。従って黒い車は、夏には白い車より暑くなる傾向がある。 光の強さは光源に大きく依存している。一般に光の強さは、種々のグレーレベル を用いて特徴を調べることができる。従って白は、ゼロに等しい値(白=0)、 黒は値255(黒=255)である。これら2つの値の間のあらゆるグレー(あ るいは光の強さ)は、0〜255のどこかにある。 評価のための標本製品を、あらゆる液体の導入前に、すなわちその未使用状態 で分析する。測定区域を画定し、一組の測定を実施する。5つの測定値の結果を 平均する。ついで湿潤測定を実施するための受入れ試験に関して記載された手順 に従って、標本を液体5mlに浸す。滲み通りプレートを除去する前であって、 標本をマスキング測定及び分析に付す前、液体が標本内で安定状態の向きに達す るように3分間経過させる。ついで第二組の測定値を、同一と認められた測定区 域を用いて同じ製品から得る。5つの測定結果の平均を出す。平均当初読取り値 と、平均使用後読取り値との間の数字の差は、反射光における差の定量化を生じ 、これによって製品の表面のきれいさが与えられる。小さい数字の差は、使用前 との変化があまりないことを表わし、このため効率的な「マスキング」があるこ とになるが、一方でより大きな差は、使用前の状態からの変化が大きいことを表 わし、このためより効率的でない「マスキング」である。 本発明による液体輸送ウエブのマスキング性能の評価のための適切な要素及び 適切な評価方法を、以下に記載する。 ハードウエア要素 用いられるスキャナは、アップルマッキントッシュコンピュータに接続された 通常のHPスキャナIIpである。コンピュータは、スキャナのソフトウエアとN IH像を同時に操作することができるように、少なくとも8MB RAMを有す る方がよい。モニタはソフトウエアを操作するために少なくとも256のグレー レベルを有する方がよい。 ソフトウエア要素 スキャナソフトウエア(DeskScanII 2.1) このソフトウエアは、HPによって提供され、HPスキャナIIpで操作される ように設計されている。 NIH像バージョン1.44 このプログラムによって個人が写真を分析することができ、あらゆるカラー又 はグレーレベルの密度及び反射光の強さを測定することができる。 測定手順 次に、月経用パッド又は同様の物の測定手順を詳細に記載する。 データ測定 標本表面の平坦さは、一貫した結果を得るために非常に重要である。この点に おいて、標本を不当に圧縮したり、捩じらせたりせずに測定を十分に実施するた め、標本を平らにするように月経製品の長さの上に、42.8グラムの重さの1 2インチ金属製平定規(ruler)を置く。 濡れた標本を走査した後、スクリーンをアルコール含浸したソフトティシュー できれいにする。スキャナスクリーンは常に非常にきれいでなければならない。 その理由は、スクリーン上の塵は、走査された標本の質と測定値に影響を及ぼす かもしれないからである。 スキャナの使用 HPIIpスキャナで標本を走査するためには次の工程が必要である。 スキャナの準備 1.スキャナのプラグがコンピュータに差し込まれているか確認する。 2.コンピュータをスタートさせる。 3.スキャナのスイッチを入れる。 4.スキャナソフトウエアプログラム(DeskScanII 2.1)をスタ ートさせる。 像の走査 5.パッドをスクリーンの中心に置く。 6.重し(例えば金属製平定規(ruler)をパッドの上に置く。 7.プログラムのメニューの“プレビュー(PREVIEW)”を押す。 8.欲しい像の種類を選択する(白黒写真を選ぶこと!!)。 9.プリント経路を選択する(リントロニック(Lintronic)を選択 のこと)。 10.ファイルに取り込み(save)たい領域を選択する。 11.輝度とコントラストを調節する。 輝度:114 コントラスト:115 いつも同じ像質を得るためにこの値にセットしなければならない。 12.すべてが正しく設定されたか確認する。 13.“ファイナル(FINAL)”ボタンを押す。 0 システムは、ファイルを保存するための名前とフォルダーを決定するよ うに、指示してくる。ファイルはTIFFフォーマットにする方がよい。通常こ のオプションを予めセットする。しかしながらこのファイルをNIH像で開くこ とができるように、ファイルをTIFFフォーマットに取り込んでいる(sav e)か確認すること。 0 ついでスキャナでパッドをもう一度走査するが、写真をファイルに取り 込むので、今度はゆっくり走査する。 データ評価 次に、走査写真を分析する手順について記載する。 NIH像を用いた走査写真の分析 プログラムのカスタマイジング 1.NIH像を開く。 2.プログラムをカスタマイズする(プログラムを最初に使用する時のみ!) 。 a) メニュー:オプション(OPTIONS) 0 「グレースケール」をチェックする。 0 優先(preferences):Undo & Clipboard buffer:1500Kにセットする。 − FILEメニューの記録優先 b) メニュー:分析(ANALYZE) 0 オプション: −「面積(Area)」と「平均密度(Mean d ensity)」をチェックする。 − “Digits right of...”を1にセットする。 c)設定をすべて有効にするためにNIH像を再スタートさせる。 測定 3.“CALIBRATION.TIFF”と名前のキャリブレーションファ イルを開く。 4.走査されたファイルをTIFFフォーマットで開く。 0 システムが“Undo Buffer”が小さすぎると警告してくる場 合、工程2a)の「優先」を繰り返してメモリーを追加する。 0 走査されたファイルについての測定値は、CALIBRATION.T IFFファイルが同時に開いている限り、自動的にキャリブレーションされるタ イトルバーに白いダイヤモンドが表示されている場合、写真がキャリブレーショ ンされているかどうかチェックすることが出来る。 5.メニューの“ANALYZE”に行き、“RESET”を選択する。 6.測定を開始する。 a)液体の汚れを被る区域より小さい区域が測定されるように選択する(約0 .4×0.4インチの正方形のボックスを選択することが出来る)。 b)メニューの“ANALYZE”に行き、「測定(MEASURE)」を選 択する c)関連部位内の種々の標本の「正方形ボックス」の全部で5つの測定につい て工程6a)及びb)を繰り返す。 d)メニューの“ANALYZE”に行き、「結果の表示(SHOW RES ULTS)」を選択する。 7.取り込み(saving)を行なわずにファイルを閉じる。 8.測定を終えるまで、工程4〜7を繰り返す。 本発明の特定の実施態様を例証及び記載したが、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく、様々な他の変更及び修正を行なうことができることは、当業者 には明白であろう。従って、この発明の範囲内にあるこのようなあらゆる変更及 び修正が、添付請求の範囲においてカバーされるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 クリー、ジェイムズ・ウイリアム アメリカ合衆国、オハイオ州 45206、シ ンシナチ、タフト・ロード 1815 (72)発明者 ラバグリア、ルイス・エデュアルド・フェ ラッツ・ド・アマラル ヴェネズエラ国、ディストリクト・フェデ ラル 1060、カラカス、レス・エミネン ス・パレス、カレ・カローニ(番地なし) 【要約の続き】 不織布ウエブ(22)を裂いて弱められ溶融安定化され た複数の位置に一致して前記不織布ウエブ(22)にお いて複数の開口を創出する工程と;を含んでいる。この ウエブ(22)は、使い捨て吸収体上の表面シートとし て用いるのに特に適している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの形成方法であって、 前記方法は、 (a)界面エネルギーを示す繊維の不織布ウエブを準備する工程であって、前 記不織布ウエブが、第一表面、第二表面、厚さ、及び前記第一表面と第二表面と を互いに液体が流れる関係にする複数の液体通路を備える工程と; (b)前記不織布ウエブの第一表面へ表面処理を施す工程であって、前記表面 処理は、前記不織布ウエブの繊維の界面エネルギーより小さい界面エネルギーを 有しており、複数の界面エネルギー勾配をつくり出す工程と; (c)弱められ溶融安定化された複数の位置を創出する複数の位置で不織布ウ エブを弱める工程と;そして、 (d)前記不織布ウエブに引っ張り力を負荷し、弱められ溶融安定化された複 数の位置で前記不織布ウエブを裂いて弱められ溶融安定化された複数の位置に一 致して前記不織布ウエブにおいて複数の開口を創出する工程と; を含むことを特徴としている方法。 2.前記界面エネルギー勾配は、第一表面に接触している液体に力を及ぼすよ う適用されている不連続な、間隔をあけて配置された部位によって画定され、従 って前記液体は、前記第一表面から前記第二表面の方向への輸送のための前記液 体通路の方へ向けられる、請求項1に記載の方法。 3.前記部位が前記通路中にもまた少なくとも部分的に配置されている、請求 項2に記載の方法。 4.前記部位が前記第一表面上にランダムに分散されている、請求項2または 請求項3に記載の方法。 5.前記部位が前記第一表面と前記第二表面との間にランダムに配置されてい る、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の方法。 6.前記第一表面が第一界面エネルギーを提供し、前記第二表面が第二界面エ ネルギーを提供し、第二界面エネルギーの方が前記第一界面エネルギーより大き い、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の方法。 7.前記表面処理が硬化性シリコーン材料を含んでいる、請求項1乃至請求項 6のいずれか1項に記載の方法。 8.前記不織布ウエブが、繊維のボンデッドカーデッドウエブ、スパンボンド 繊維ウエブ、メルトブローン繊維ウエブ、及び前記ウエブの少なくとも1つを含 む多層材料から成る群から選択されるウエブである、請求項1乃至請求項7のい ずれか1項に記載の方法。 9.前記不織布ウエブが、吸収体上の表面シートを備えている、請求項1乃至 請求項8のいずれか1項に記載の方法。 10.前記不織布ウエブが、月経用パッド上の表面シートを備えている、請求 項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の方法。 11.前記不織布ウエブが、おむつ上の表面シートを備えている、請求項1乃 至請求項10のいずれか1項に記載の方法。
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